JP2809329B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents
蓄圧式燃料噴射装置Info
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- JP2809329B2 JP2809329B2 JP5255842A JP25584293A JP2809329B2 JP 2809329 B2 JP2809329 B2 JP 2809329B2 JP 5255842 A JP5255842 A JP 5255842A JP 25584293 A JP25584293 A JP 25584293A JP 2809329 B2 JP2809329 B2 JP 2809329B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄圧室に蓄えた高圧燃
料を複数のインジェクタから噴射するようにした内燃機
関の燃料噴射装置に関するものである。
料を複数のインジェクタから噴射するようにした内燃機
関の燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多気筒内燃機関の複数の気筒に対応して
設けられる複数のインジェクタに高圧燃料を供給する手
段として、蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を各インジェク
タに供給するいわゆるコモンレール式燃料噴射装置が知
られている。この種のコモンレール式燃料噴射装置とし
て、特開平4−287866号公報に示されるものは、
インジェクタの作動により生じた反射波が他の気筒に伝
播されるのを防止する逆止弁を燃料配管の途中に設けて
いる。このような従来の蓄圧式燃料噴射システムにおい
ては、前記公報の図3に示されるように、インジェクタ
内部に油圧ピストンや電磁弁等の精密摺動部品が収納さ
れている。
設けられる複数のインジェクタに高圧燃料を供給する手
段として、蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を各インジェク
タに供給するいわゆるコモンレール式燃料噴射装置が知
られている。この種のコモンレール式燃料噴射装置とし
て、特開平4−287866号公報に示されるものは、
インジェクタの作動により生じた反射波が他の気筒に伝
播されるのを防止する逆止弁を燃料配管の途中に設けて
いる。このような従来の蓄圧式燃料噴射システムにおい
ては、前記公報の図3に示されるように、インジェクタ
内部に油圧ピストンや電磁弁等の精密摺動部品が収納さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、蓄圧室から前
述したインジェクタ内部に燃料とともに異物が供給され
るとき、その異物がインジェクタの摺動クリアランス内
に堆積し、ノズルニードルとノズルボディ間で摺動不良
による不均一噴射やスティックによる連続噴射、無噴射
という異常噴射が発生する。
述したインジェクタ内部に燃料とともに異物が供給され
るとき、その異物がインジェクタの摺動クリアランス内
に堆積し、ノズルニードルとノズルボディ間で摺動不良
による不均一噴射やスティックによる連続噴射、無噴射
という異常噴射が発生する。
【0004】このような異物侵入に伴うインジェクタの
故障の原因としては、蓄圧室の加工時のバリや切り粉が
蓄圧容器の内部に残留したものである場合がある。例え
ば図15に示すように、蓄圧容器30は、高圧ポンプか
らの高圧燃料が例えばA方向から直線状の蓄圧室32に
導入され、この蓄圧室32から直交して分岐する燃料通
路33から図示しない配管を経由してインジェクタに供
給されるようになっているのであるが、このような形状
の蓄圧容器30によると、切削加工により形成した直線
上の蓄圧室32あるいは燃料通路33内に加工後の切り
粉、バリ等が残留した状態になりやすい。このような蓄
圧室32や燃料通路33に残留したバリ、切り粉は、加
工後に蓄圧室32や燃料通路33に気体あるいは液体の
洗浄剤等を流しても、外部に排出できないことがある。
この残留バリ、残留切り粉等がディーゼル機関への噴射
装置搭載後のシステム実使用時に前述したインジェクタ
からの連続噴射、無噴射等の異常発生の原因となる。
故障の原因としては、蓄圧室の加工時のバリや切り粉が
蓄圧容器の内部に残留したものである場合がある。例え
ば図15に示すように、蓄圧容器30は、高圧ポンプか
らの高圧燃料が例えばA方向から直線状の蓄圧室32に
導入され、この蓄圧室32から直交して分岐する燃料通
路33から図示しない配管を経由してインジェクタに供
給されるようになっているのであるが、このような形状
の蓄圧容器30によると、切削加工により形成した直線
上の蓄圧室32あるいは燃料通路33内に加工後の切り
粉、バリ等が残留した状態になりやすい。このような蓄
圧室32や燃料通路33に残留したバリ、切り粉は、加
工後に蓄圧室32や燃料通路33に気体あるいは液体の
洗浄剤等を流しても、外部に排出できないことがある。
この残留バリ、残留切り粉等がディーゼル機関への噴射
装置搭載後のシステム実使用時に前述したインジェクタ
からの連続噴射、無噴射等の異常発生の原因となる。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、蓄圧容器の洗浄によって切り粉、
バリ等の異物を残留させることなく外部に排出しやすい
形状にした蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的と
する。また本発明は、蓄圧容器にコネクタをねじ固定す
る時、ねじ回し時に発生するバリ、切粉等を外部に排出
する蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
めになされたもので、蓄圧容器の洗浄によって切り粉、
バリ等の異物を残留させることなく外部に排出しやすい
形状にした蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的と
する。また本発明は、蓄圧容器にコネクタをねじ固定す
る時、ねじ回し時に発生するバリ、切粉等を外部に排出
する蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明における第1発明による蓄圧式燃料噴射装置
は、内燃機関の各気筒毎に設けられるインジェクタに供
給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた蓄圧式燃料
噴射装置において、蓄圧容器の内部に軸方向に形成され
る蓄圧室と該蓄圧室に対して直交する方向に形成される
連通路とを有する。 連通路の一部または全部は、蓄圧室
をもつ蓄圧容器の一方の端部から前記蓄圧室を経由して
他方の端部までを貫通し、少なくとも前記蓄圧室から前
記連通路の一方の端部までを燃料通路とすることを特徴
とする。
の本発明における第1発明による蓄圧式燃料噴射装置
は、内燃機関の各気筒毎に設けられるインジェクタに供
給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた蓄圧式燃料
噴射装置において、蓄圧容器の内部に軸方向に形成され
る蓄圧室と該蓄圧室に対して直交する方向に形成される
連通路とを有する。 連通路の一部または全部は、蓄圧室
をもつ蓄圧容器の一方の端部から前記蓄圧室を経由して
他方の端部までを貫通し、少なくとも前記蓄圧室から前
記連通路の一方の端部までを燃料通路とすることを特徴
とする。
【0007】ここで、噴射システムの実使用時には、燃
料漏れを防止するため例えば前記蓄圧室と前記連通路の
前記他方の端部との間に閉塞部を設ける構成にする。前
記課題を解決するための本発明における第2発明による
蓄圧式燃料噴射装置は、内燃機関の各気筒毎に設けられ
るインジェクタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室
を備えた蓄圧式燃料噴射装置において、蓄圧容器に形成
される直線状の蓄圧室と、前記蓄圧容器に形成され、一
方の端部が前記蓄圧室に連通し他方の端部が前記蓄圧容
器の外壁に連通するとともに前記蓄圧室に対して傾斜す
る直線状の傾斜通路とを有することを特徴とする。
料漏れを防止するため例えば前記蓄圧室と前記連通路の
前記他方の端部との間に閉塞部を設ける構成にする。前
記課題を解決するための本発明における第2発明による
蓄圧式燃料噴射装置は、内燃機関の各気筒毎に設けられ
るインジェクタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室
を備えた蓄圧式燃料噴射装置において、蓄圧容器に形成
される直線状の蓄圧室と、前記蓄圧容器に形成され、一
方の端部が前記蓄圧室に連通し他方の端部が前記蓄圧容
器の外壁に連通するとともに前記蓄圧室に対して傾斜す
る直線状の傾斜通路とを有することを特徴とする。
【0008】本発明における第3発明による蓄圧式燃料
噴射装置は、内燃機関の各気筒毎に設けられるインジェ
クタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた蓄
圧式燃料噴射装置において、蓄圧容器の一方の端部から
前記蓄圧室までを貫通する連通路と、前記連通路の端部
に形成されるコネクタ取付用のねじ孔と、前記蓄圧室と
前記ねじ孔との間に形成されるコネクタ当接面と、前記
ねじ孔と前記コネクタ当接面との間で前記蓄圧容器に形
成される貫通孔とを有することを特徴とする。
噴射装置は、内燃機関の各気筒毎に設けられるインジェ
クタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた蓄
圧式燃料噴射装置において、蓄圧容器の一方の端部から
前記蓄圧室までを貫通する連通路と、前記連通路の端部
に形成されるコネクタ取付用のねじ孔と、前記蓄圧室と
前記ねじ孔との間に形成されるコネクタ当接面と、前記
ねじ孔と前記コネクタ当接面との間で前記蓄圧容器に形
成される貫通孔とを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明における第1発明の蓄圧式燃料噴射装置
によると、蓄圧室を経由する連通孔が貫通形状になって
いるから、蓄圧容器の加工後に発生する切り粉やバリ
は、洗浄時に蓄圧室または連通路の一方の端部から洗浄
剤を導入すると、洗浄剤と共に外部に排出される。
によると、蓄圧室を経由する連通孔が貫通形状になって
いるから、蓄圧容器の加工後に発生する切り粉やバリ
は、洗浄時に蓄圧室または連通路の一方の端部から洗浄
剤を導入すると、洗浄剤と共に外部に排出される。
【0010】本発明の第2の蓄圧式燃料噴射装置による
と、蓄圧容器の加工時に発生する切り粉やバリが、洗浄
時に直線状の蓄圧室を通してこの蓄圧室より斜めに傾斜
する傾斜通路を経由して洗浄剤とともに外部に排出され
る。本発明の第3の蓄圧式燃料噴射装置によると、蓄圧
容器にコネクタをねじ固定するとき、そのねじ回し部に
発生する切り粉やバリが貫通孔を通して下方に落下す
る。このため、切り粉やバリが蓄圧容器の蓄圧室あるい
は通路内に侵入するのが防止される。
と、蓄圧容器の加工時に発生する切り粉やバリが、洗浄
時に直線状の蓄圧室を通してこの蓄圧室より斜めに傾斜
する傾斜通路を経由して洗浄剤とともに外部に排出され
る。本発明の第3の蓄圧式燃料噴射装置によると、蓄圧
容器にコネクタをねじ固定するとき、そのねじ回し部に
発生する切り粉やバリが貫通孔を通して下方に落下す
る。このため、切り粉やバリが蓄圧容器の蓄圧室あるい
は通路内に侵入するのが防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。ディーゼル機関用燃料噴射装置に本発明を
適用した第1実施例を図1〜図3に示す。図2におい
て、ディーゼル機関(以下、「エンジン」という)1に
は複数の気筒に対応して個々にインジェクタ2が配設さ
れ、インジェクタ2から各気筒への燃料の噴射は、噴射
制御用電磁弁3のオンオフにより制御される。インジェ
クタ2は各気筒共通の高圧蓄圧容器20の蓄圧室4に接
続されており、噴射制御用電磁弁3が開弁している期
間、蓄圧室4の燃料がインジェクタ2よりエンジン1の
各気筒に噴射される。蓄圧室4には連続的に燃料噴射圧
に相当する高い所定圧が蓄圧される必要があるため、供
給配管5、吐出弁16を経て高圧供給ポンプ7が接続さ
れる。この高圧供給ポンプ7は、燃料タンク8から公知
の低圧供給ポンプ9を経て吸入された燃料を高圧に加圧
し、蓄圧室4内の燃料を高圧に制御維持する。
て説明する。ディーゼル機関用燃料噴射装置に本発明を
適用した第1実施例を図1〜図3に示す。図2におい
て、ディーゼル機関(以下、「エンジン」という)1に
は複数の気筒に対応して個々にインジェクタ2が配設さ
れ、インジェクタ2から各気筒への燃料の噴射は、噴射
制御用電磁弁3のオンオフにより制御される。インジェ
クタ2は各気筒共通の高圧蓄圧容器20の蓄圧室4に接
続されており、噴射制御用電磁弁3が開弁している期
間、蓄圧室4の燃料がインジェクタ2よりエンジン1の
各気筒に噴射される。蓄圧室4には連続的に燃料噴射圧
に相当する高い所定圧が蓄圧される必要があるため、供
給配管5、吐出弁16を経て高圧供給ポンプ7が接続さ
れる。この高圧供給ポンプ7は、燃料タンク8から公知
の低圧供給ポンプ9を経て吸入された燃料を高圧に加圧
し、蓄圧室4内の燃料を高圧に制御維持する。
【0012】このシステムを制御する電子制御ユニット
ECU40には、例えばエンジン回転数センサ12およ
び負荷センサ13より、回転数と負荷の情報が入力さ
れ、これらの信号より判断されるエンジン運転状態に応
じて決定される最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)と
なるようにECU40は各噴射制御用電磁弁3に制御信
号を出力する。これと同時に、ECU40は回転数と負
荷等に応じて噴射圧力が最適値となるように高圧供給ポ
ンプ7に制御信号を出力する。蓄圧室4にはコモンレー
ル圧を検出する圧力センサ14が配設されており、圧力
センサ14の信号が予め回転数や負荷に応じて設定した
最適値となるように高圧供給ポンプ7の吐出量を制御す
る。
ECU40には、例えばエンジン回転数センサ12およ
び負荷センサ13より、回転数と負荷の情報が入力さ
れ、これらの信号より判断されるエンジン運転状態に応
じて決定される最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)と
なるようにECU40は各噴射制御用電磁弁3に制御信
号を出力する。これと同時に、ECU40は回転数と負
荷等に応じて噴射圧力が最適値となるように高圧供給ポ
ンプ7に制御信号を出力する。蓄圧室4にはコモンレー
ル圧を検出する圧力センサ14が配設されており、圧力
センサ14の信号が予め回転数や負荷に応じて設定した
最適値となるように高圧供給ポンプ7の吐出量を制御す
る。
【0013】そして、図1に示すように、蓄圧容器20
は、その内部に長手方向に燃料蓄圧通路としての蓄圧室
4が直線状に形成されている。蓄圧室4は、長手方向に
貫通され、一方の端部4aおよび他方の端部4bがとも
に外部に開口している。一方の端部4aには蓄圧室4内
の圧力が異常上昇したときに燃料を外部に逃がす安全弁
が取付けられ、他方の端部4bに前述の圧力センサ14
がねじ固定される。
は、その内部に長手方向に燃料蓄圧通路としての蓄圧室
4が直線状に形成されている。蓄圧室4は、長手方向に
貫通され、一方の端部4aおよび他方の端部4bがとも
に外部に開口している。一方の端部4aには蓄圧室4内
の圧力が異常上昇したときに燃料を外部に逃がす安全弁
が取付けられ、他方の端部4bに前述の圧力センサ14
がねじ固定される。
【0014】直線状に貫通穴として形成される蓄圧室4
は、その内径が一方の端部4aから他方の端部4bまで
一定になるように平滑な内壁面で区画形成され、途中に
段付き等は形成されない。これにより、異物が蓄圧室4
内に残留し難い形状となっている。連通路43、44、
45、46、47、48、49は、互いに平行に蓄圧室
4の長手方向に直交する方向にかつこの蓄圧室4と連通
するように貫通穴として形成されている。この連通路4
3、44、45、46、47、48、49の一方のの端
部43a、44a、45a、46a、47a、48a、
49aには、大径穴53、54、55、56、57、5
8、59が形成され、他方の端部43b、44b、45
b、46b、47b、48b、49bには、同様の大径
穴63、64、65、66、67、68、69が形成さ
れている。これにより、大径穴53、54、55、5
6、57、58、59と大径穴63、64、65、6
6、67、68、69は、蓄圧室4を経由する連通路4
3、44、45、46、47、48、49の各両端に形
成される。
は、その内径が一方の端部4aから他方の端部4bまで
一定になるように平滑な内壁面で区画形成され、途中に
段付き等は形成されない。これにより、異物が蓄圧室4
内に残留し難い形状となっている。連通路43、44、
45、46、47、48、49は、互いに平行に蓄圧室
4の長手方向に直交する方向にかつこの蓄圧室4と連通
するように貫通穴として形成されている。この連通路4
3、44、45、46、47、48、49の一方のの端
部43a、44a、45a、46a、47a、48a、
49aには、大径穴53、54、55、56、57、5
8、59が形成され、他方の端部43b、44b、45
b、46b、47b、48b、49bには、同様の大径
穴63、64、65、66、67、68、69が形成さ
れている。これにより、大径穴53、54、55、5
6、57、58、59と大径穴63、64、65、6
6、67、68、69は、蓄圧室4を経由する連通路4
3、44、45、46、47、48、49の各両端に形
成される。
【0015】各連通路および蓄圧室4が、貫通穴として
形成されているため、加工時に蓄圧容器20の蓄圧室4
または連通路43、44、45、46、47、48、4
9の内部に存在するバリや切り粉等の異物が加工後の洗
浄等によって容易に外部に排出される。大径穴53、5
4、55、56、57、58、59と、大径穴63、6
4、65、66、67、68、69の内周にはねじが形
成してあり、高圧ポンプから燃料を供給するためのパイ
プ、またはインジェクタに燃料を導出するためのパイプ
がねじ等により取り付けられる。例えば大径穴55、5
6の2つを高圧ポンプ接続用に、また残りの12個の大
径穴をインジェクタ接続用に使用する等が考えられる。
形成されているため、加工時に蓄圧容器20の蓄圧室4
または連通路43、44、45、46、47、48、4
9の内部に存在するバリや切り粉等の異物が加工後の洗
浄等によって容易に外部に排出される。大径穴53、5
4、55、56、57、58、59と、大径穴63、6
4、65、66、67、68、69の内周にはねじが形
成してあり、高圧ポンプから燃料を供給するためのパイ
プ、またはインジェクタに燃料を導出するためのパイプ
がねじ等により取り付けられる。例えば大径穴55、5
6の2つを高圧ポンプ接続用に、また残りの12個の大
径穴をインジェクタ接続用に使用する等が考えられる。
【0016】前記本発明の第1実施例によると、蓄圧容
器20の加工後、蓄圧室4の一方側の端部4aまたは4
b、あるいは連通路43、44、45、46、47、4
8、49の一方側の端部43a、44a、45a、46
a、47a、48a、49aあるいは他方側の端部43
b、44b、45b、46b、47b、48b、49b
からエアあるいは洗浄液等の洗浄剤を供給し、蓄圧容器
20の内部の異物を捕らえて洗浄剤とともに外部に排出
する。このとき、蓄圧容器20の内部に段部がなく異物
の残留しにくい形状になっていることから、洗浄剤とと
もにバリ、切り粉等の異物が外部に完全に排出される。
このため、この蓄圧容器20をエンジンに搭載したと
き、従来のような切り粉、バリ等の異物がインジェクタ
に侵入することがなく、インジェクタの無噴射や連続噴
射等の異常の発生が確実に防止される。そして、本実施
例によれば、通常必要な高圧ポンプやインジェクタの接
続孔および安全弁や圧力センサの取付孔を洗浄時に有効
に利用できる。
器20の加工後、蓄圧室4の一方側の端部4aまたは4
b、あるいは連通路43、44、45、46、47、4
8、49の一方側の端部43a、44a、45a、46
a、47a、48a、49aあるいは他方側の端部43
b、44b、45b、46b、47b、48b、49b
からエアあるいは洗浄液等の洗浄剤を供給し、蓄圧容器
20の内部の異物を捕らえて洗浄剤とともに外部に排出
する。このとき、蓄圧容器20の内部に段部がなく異物
の残留しにくい形状になっていることから、洗浄剤とと
もにバリ、切り粉等の異物が外部に完全に排出される。
このため、この蓄圧容器20をエンジンに搭載したと
き、従来のような切り粉、バリ等の異物がインジェクタ
に侵入することがなく、インジェクタの無噴射や連続噴
射等の異常の発生が確実に防止される。そして、本実施
例によれば、通常必要な高圧ポンプやインジェクタの接
続孔および安全弁や圧力センサの取付孔を洗浄時に有効
に利用できる。
【0017】本発明の第2実施例を図3に示す。図3に
示す第2実施例は、蓄圧容器70に直線状の貫通穴とし
て燃料蓄圧室4を形成し、この燃料蓄圧室4から傾斜す
る方向に連通路71、72、73、81、82、83を
形成している。この傾斜通路71、72、73、81、
82、83の先端部にパイプ取付け用の大径穴74、7
5、76、84、85、86が形成されている。
示す第2実施例は、蓄圧容器70に直線状の貫通穴とし
て燃料蓄圧室4を形成し、この燃料蓄圧室4から傾斜す
る方向に連通路71、72、73、81、82、83を
形成している。この傾斜通路71、72、73、81、
82、83の先端部にパイプ取付け用の大径穴74、7
5、76、84、85、86が形成されている。
【0018】この第2実施例によると、蓄圧室4の一方
側の端部4aから矢印87方向に洗浄剤を注入すると、
洗浄剤の一部が蓄圧室4から傾斜通路71、72、7
3、81、82、83に流入し、その通路中の異物を大
径穴74、75、76、84、85、86から外部に排
出する。このため、加工時に発生する蓄圧室あるいは傾
斜通路内の切り粉、バリ等の異物が加工後外部に完全に
排出される。洗浄剤は各大径穴から注入するようにして
もよいのはもちろんである。
側の端部4aから矢印87方向に洗浄剤を注入すると、
洗浄剤の一部が蓄圧室4から傾斜通路71、72、7
3、81、82、83に流入し、その通路中の異物を大
径穴74、75、76、84、85、86から外部に排
出する。このため、加工時に発生する蓄圧室あるいは傾
斜通路内の切り粉、バリ等の異物が加工後外部に完全に
排出される。洗浄剤は各大径穴から注入するようにして
もよいのはもちろんである。
【0019】次に本発明の第3実施例を図4に示す。図
4に示す第3実施例は、図3に示す第2実施例の傾斜通
路71、72、73、81、82、83に代えて、蓄圧
容器70を貫通する傾斜通路91、92、93、94を
形成した例である。傾斜通路91、92、93、94
は、その途中で蓄圧室4の中央部を貫通し、一方の小径
端部91a、92a、93a、94aは蓄圧容器70の
外壁に開口し、他方の端部91b、92b、93b、9
4bも同様に蓄圧容器70の外壁に開口している。そし
て他方の端部大径91b、92b、93b、94bの周
囲に蓄圧室4に燃料を供給するためのパイプあるいはイ
ンジェクタに蓄圧燃料を供給するためのパイプを取付け
るための大径穴95、96、97、98が形成されてい
る。
4に示す第3実施例は、図3に示す第2実施例の傾斜通
路71、72、73、81、82、83に代えて、蓄圧
容器70を貫通する傾斜通路91、92、93、94を
形成した例である。傾斜通路91、92、93、94
は、その途中で蓄圧室4の中央部を貫通し、一方の小径
端部91a、92a、93a、94aは蓄圧容器70の
外壁に開口し、他方の端部91b、92b、93b、9
4bも同様に蓄圧容器70の外壁に開口している。そし
て他方の端部大径91b、92b、93b、94bの周
囲に蓄圧室4に燃料を供給するためのパイプあるいはイ
ンジェクタに蓄圧燃料を供給するためのパイプを取付け
るための大径穴95、96、97、98が形成されてい
る。
【0020】この第3実施例によると、傾斜通路91、
92、93、94の内部の異物を完全に外部に除去する
ため洗浄剤を傾斜通路の一方の端部91a、92a、9
3a、94aから注入し、これを他方の端部91b、9
2b、93b、94bから外部に完全に排出する。ま
た、蓄圧室4の一端からも洗浄剤を注入する。さらにこ
の洗浄時、蓄圧室4の図示されない側の端部を盲栓で塞
いで洗浄するようにしてもよい。これにより、傾斜通路
91、92、93、94の切り粉、バリ等の異物がより
一層完全に外部に排出される。なお、他のすべての実施
例においても、蓄圧室の一端を盲線で塞いで洗浄すれば
同じ効果が得られる。
92、93、94の内部の異物を完全に外部に除去する
ため洗浄剤を傾斜通路の一方の端部91a、92a、9
3a、94aから注入し、これを他方の端部91b、9
2b、93b、94bから外部に完全に排出する。ま
た、蓄圧室4の一端からも洗浄剤を注入する。さらにこ
の洗浄時、蓄圧室4の図示されない側の端部を盲栓で塞
いで洗浄するようにしてもよい。これにより、傾斜通路
91、92、93、94の切り粉、バリ等の異物がより
一層完全に外部に排出される。なお、他のすべての実施
例においても、蓄圧室の一端を盲線で塞いで洗浄すれば
同じ効果が得られる。
【0021】次に本発明の第4実施例を図5に示す。図
5に示す第4実施例は、蓄圧室4を行止り孔として形成
し、従来のパイプ取付け用の大径穴に連通する連通路を
蓄圧容器の反対側まで貫通した例である。蓄圧室4の開
口端部には圧力センサが取付けられる。蓄圧室4に高圧
燃料を高圧ポンプから供給するためのパイプならびにイ
ンジェクタに蓄圧燃料を供給するためのパイプおよび安
全弁を取付けるための大径穴101、102、103、
104、105、106、107、108、109、1
10、111、112、113が蓄圧容器70に形成さ
れる。本例では、大径穴110と111の2つの高圧ポ
ンプ接続用に、また大径穴107を安全弁取付用に、そ
して残りの10個の大径穴をインジェクタ接続用にして
いる。蓄圧容器70に形成される連通路121、12
2、123、124、125、126、127、12
8、129、130、131、132、133は、蓄圧
室4の中央部を横切るように連通し、これら連通路の一
方の小径の軸芯線端部は、それぞれ大径穴101、10
2、103、104、105、106、107、10
8、109、110、111、112、113の軸芯線
に一致している。
5に示す第4実施例は、蓄圧室4を行止り孔として形成
し、従来のパイプ取付け用の大径穴に連通する連通路を
蓄圧容器の反対側まで貫通した例である。蓄圧室4の開
口端部には圧力センサが取付けられる。蓄圧室4に高圧
燃料を高圧ポンプから供給するためのパイプならびにイ
ンジェクタに蓄圧燃料を供給するためのパイプおよび安
全弁を取付けるための大径穴101、102、103、
104、105、106、107、108、109、1
10、111、112、113が蓄圧容器70に形成さ
れる。本例では、大径穴110と111の2つの高圧ポ
ンプ接続用に、また大径穴107を安全弁取付用に、そ
して残りの10個の大径穴をインジェクタ接続用にして
いる。蓄圧容器70に形成される連通路121、12
2、123、124、125、126、127、12
8、129、130、131、132、133は、蓄圧
室4の中央部を横切るように連通し、これら連通路の一
方の小径の軸芯線端部は、それぞれ大径穴101、10
2、103、104、105、106、107、10
8、109、110、111、112、113の軸芯線
に一致している。
【0022】この第4実施例によると、加工時、例えば
連通路133から矢印方向に洗浄剤を流入すると、この
洗浄剤は反対側の大径穴113側から外部に流出する。
このとき、連通路133内壁に残留するバリ、切り粉等
が外部に完全に排出され、清掃される。同様に他の連通
路121、122、123、124、125、126、
127、128、129、130、131、132につ
いても洗浄剤により切り粉、バリ等を完全に外部に排出
できる。
連通路133から矢印方向に洗浄剤を流入すると、この
洗浄剤は反対側の大径穴113側から外部に流出する。
このとき、連通路133内壁に残留するバリ、切り粉等
が外部に完全に排出され、清掃される。同様に他の連通
路121、122、123、124、125、126、
127、128、129、130、131、132につ
いても洗浄剤により切り粉、バリ等を完全に外部に排出
できる。
【0023】次に本発明の第5実施例を図6に示す。図
6に示す第5実施例は、蓄圧容器に形成した貫通穴を6
気筒エンジンに有効利用した例である。蓄圧容器300
には、図1と同様に長手方向に貫通する蓄圧室4が形成
され、この蓄圧室4に直交する方向に連通路43、4
4、45、46が形成されている。この連通路43、4
4、45、46は、蓄圧容器300の一方の外壁に一方
の端部43a、44a、45a、46aが開口し、他方
の外壁に他方の端部43b、44b、45b、46bが
開口する。そして、連通路43、44、45、46のそ
れぞれの各端部に大径に形成されるパイプ取付け用の大
径穴53、54、55、56、63、64、65、66
が形成される。そして大径穴の有効利用を図るため、大
径穴54、55に高圧ポンプから高圧燃料を供給するた
めのパイプを取付け、他の大径穴53、56、63、6
4、65、66にインジェクタに蓄圧燃料を供給するた
めのパイプを取付ける。さらに蓄圧室4の一方の端部4
aに蓄圧室4の圧力を検知する図示しない圧力センサを
取付け、他方の端部4bに蓄圧室の圧力が一定値以上に
なったら燃料を外部に開放する図示しない安全弁を取付
ける。
6に示す第5実施例は、蓄圧容器に形成した貫通穴を6
気筒エンジンに有効利用した例である。蓄圧容器300
には、図1と同様に長手方向に貫通する蓄圧室4が形成
され、この蓄圧室4に直交する方向に連通路43、4
4、45、46が形成されている。この連通路43、4
4、45、46は、蓄圧容器300の一方の外壁に一方
の端部43a、44a、45a、46aが開口し、他方
の外壁に他方の端部43b、44b、45b、46bが
開口する。そして、連通路43、44、45、46のそ
れぞれの各端部に大径に形成されるパイプ取付け用の大
径穴53、54、55、56、63、64、65、66
が形成される。そして大径穴の有効利用を図るため、大
径穴54、55に高圧ポンプから高圧燃料を供給するた
めのパイプを取付け、他の大径穴53、56、63、6
4、65、66にインジェクタに蓄圧燃料を供給するた
めのパイプを取付ける。さらに蓄圧室4の一方の端部4
aに蓄圧室4の圧力を検知する図示しない圧力センサを
取付け、他方の端部4bに蓄圧室の圧力が一定値以上に
なったら燃料を外部に開放する図示しない安全弁を取付
ける。
【0024】この第5実施例によると、洗浄剤流入用貫
通路を新たに形成することなくインジェクタ取付パイプ
用の大径穴と高圧ポンプ取付パイプ用の大径穴あるいは
圧力センサ取付穴と安全弁取付穴を洗浄剤流入穴として
併用使用可能なことで、蓄圧容器が単純構造にできると
いう効果がある。また、各実施例において、蓄圧容器に
対してインジェクタや高圧ポンプへの配管を接続する位
置、および圧力センサや安全弁を取付ける位置は任意で
ある。
通路を新たに形成することなくインジェクタ取付パイプ
用の大径穴と高圧ポンプ取付パイプ用の大径穴あるいは
圧力センサ取付穴と安全弁取付穴を洗浄剤流入穴として
併用使用可能なことで、蓄圧容器が単純構造にできると
いう効果がある。また、各実施例において、蓄圧容器に
対してインジェクタや高圧ポンプへの配管を接続する位
置、および圧力センサや安全弁を取付ける位置は任意で
ある。
【0025】上述した実施例のうち図4、図5の実施例
では、蓄圧容器には内部洗浄の効果を上げるために蓄圧
室4を横切る小径の連通路が形成されていた。しかし、
該連通路は蓄圧室4に高圧燃料を導入するシステムの実
使用時には一切不要であり封鎖しておかなければならな
い。そこで例えば図5の実施例において該通路の端部を
図7に示すような盲栓ねじ301等で封じておけば良
い。しかし、盲栓では受圧面積が大きくシステム実使用
時には容器内部より超高圧が作用するため盲栓部より燃
料漏れが生じるという問題がある。そのため、例えば図
8に示すように、実使用時不要となり封鎖しなければな
らない連通孔121を途中より小径となるよう段差40
1を設ける。そこへ蓄圧室4側より鋼球402を圧入し
連通孔121を封鎖する。この際の圧入荷重は鋼球40
2がシステム実使用時まで段差部に保持可能になる程度
の大きさで良い。そしてシステムが実使用された時点で
蓄圧室4の内部に入ってくる燃料の圧力に応じて圧入さ
れることになり気密効果を高める。このようにして一度
実使用状態になれば十分な圧入がなされ超高圧に対して
も気密保持が可能になる。
では、蓄圧容器には内部洗浄の効果を上げるために蓄圧
室4を横切る小径の連通路が形成されていた。しかし、
該連通路は蓄圧室4に高圧燃料を導入するシステムの実
使用時には一切不要であり封鎖しておかなければならな
い。そこで例えば図5の実施例において該通路の端部を
図7に示すような盲栓ねじ301等で封じておけば良
い。しかし、盲栓では受圧面積が大きくシステム実使用
時には容器内部より超高圧が作用するため盲栓部より燃
料漏れが生じるという問題がある。そのため、例えば図
8に示すように、実使用時不要となり封鎖しなければな
らない連通孔121を途中より小径となるよう段差40
1を設ける。そこへ蓄圧室4側より鋼球402を圧入し
連通孔121を封鎖する。この際の圧入荷重は鋼球40
2がシステム実使用時まで段差部に保持可能になる程度
の大きさで良い。そしてシステムが実使用された時点で
蓄圧室4の内部に入ってくる燃料の圧力に応じて圧入さ
れることになり気密効果を高める。このようにして一度
実使用状態になれば十分な圧入がなされ超高圧に対して
も気密保持が可能になる。
【0026】また、他の例として図9に示すように封鎖
すべき連通孔121の途中より小径となるテーパ501
を設け、そこに円錐状の盲栓502を設け、蓄圧室4側
から圧入してもよい。上記構造により内部圧力が気密を
高めるという効果により燃料漏れの防止が可能である。
また鋼球402や盲栓502は燃料をシールするための
受圧面積が図7の盲栓ねじ301よりも小さいのでより
有効である。
すべき連通孔121の途中より小径となるテーパ501
を設け、そこに円錐状の盲栓502を設け、蓄圧室4側
から圧入してもよい。上記構造により内部圧力が気密を
高めるという効果により燃料漏れの防止が可能である。
また鋼球402や盲栓502は燃料をシールするための
受圧面積が図7の盲栓ねじ301よりも小さいのでより
有効である。
【0027】なお、これらの鋼球402あるいは盲栓5
02に加え、さらに図7に示す盲栓ねじ301を設けれ
ば、より完全に燃料漏れを防ぐことができる。また、図
4の傾斜通路の小径端部91a〜94aも、同様の構成
により閉塞しておけばよいのは言うまでもない。次に、
本発明の第6実施例を図10〜図14に示す。
02に加え、さらに図7に示す盲栓ねじ301を設けれ
ば、より完全に燃料漏れを防ぐことができる。また、図
4の傾斜通路の小径端部91a〜94aも、同様の構成
により閉塞しておけばよいのは言うまでもない。次に、
本発明の第6実施例を図10〜図14に示す。
【0028】図10〜図14に示す第6実施例は、蓄圧
容器にコネクタをねじ込むときに発生する切り粉やバリ
などをねじ回し時に貫通孔より外部へ落下させ排出させ
る例である。蓄圧容器600には図13に示すコネクタ
140を取付けるためのねじ穴141、142、14
3、144が形成される。これらのねじ穴141と14
2とは同軸上に両穴を貫通する通孔146が形成され、
またねじ穴141とねじ穴143とは同軸上に両穴を貫
通するねじ穴147が形成され、ねじ穴141とねじ穴
144とは同軸上に両穴を貫通する通孔148が形成さ
れている。これらの通孔146、147、148は直線
状の蓄圧室4に直交して連通状態にある。そして、ねじ
穴141、142、143、144と円錐面状のコネク
タ当接面150との間に長円状の貫通孔160が形成さ
れている。
容器にコネクタをねじ込むときに発生する切り粉やバリ
などをねじ回し時に貫通孔より外部へ落下させ排出させ
る例である。蓄圧容器600には図13に示すコネクタ
140を取付けるためのねじ穴141、142、14
3、144が形成される。これらのねじ穴141と14
2とは同軸上に両穴を貫通する通孔146が形成され、
またねじ穴141とねじ穴143とは同軸上に両穴を貫
通するねじ穴147が形成され、ねじ穴141とねじ穴
144とは同軸上に両穴を貫通する通孔148が形成さ
れている。これらの通孔146、147、148は直線
状の蓄圧室4に直交して連通状態にある。そして、ねじ
穴141、142、143、144と円錐面状のコネク
タ当接面150との間に長円状の貫通孔160が形成さ
れている。
【0029】コネクタ140は、ねじ穴141、14
2、143、144にねじ込みすると、その雄ねじ部1
62がねじ穴141、142、143、144にねじ結
合し、テーパ斜面163がコネクタ当接面150に当接
する。このコネクタ140のねじ穴141、142、1
43、144への組み付け状態が図14に示される。本
実施例によると、ねじ穴141、142、143、14
4へのコネクタ140のねじ回し締め付け時、雄ねじ部
162とねじ穴141、142、143、144との間
にバリ、切り粉等が発生するが、発生した切り粉は貫通
孔160より下方に落下し、テーパ斜面163より蓄圧
室4側の通孔146、147、148、152、15
3、154から内部の蓄圧室4へ侵入するのを防止され
る。
2、143、144にねじ込みすると、その雄ねじ部1
62がねじ穴141、142、143、144にねじ結
合し、テーパ斜面163がコネクタ当接面150に当接
する。このコネクタ140のねじ穴141、142、1
43、144への組み付け状態が図14に示される。本
実施例によると、ねじ穴141、142、143、14
4へのコネクタ140のねじ回し締め付け時、雄ねじ部
162とねじ穴141、142、143、144との間
にバリ、切り粉等が発生するが、発生した切り粉は貫通
孔160より下方に落下し、テーパ斜面163より蓄圧
室4側の通孔146、147、148、152、15
3、154から内部の蓄圧室4へ侵入するのを防止され
る。
【0030】本実施例によると、蓄圧容器600にコネ
クタ140をねじ回しする段階で発生するバリが貫通孔
160より外部に排出されるため、その後の洗浄作業が
不要となる。これは、コネクタ140を組み付けること
で通孔146、147、148、152、153、15
4の蓄圧室4へ連通する通孔が塞がれると同時に発生す
るバリ、切り粉等が外部に貫通孔160より排出される
ためである。
クタ140をねじ回しする段階で発生するバリが貫通孔
160より外部に排出されるため、その後の洗浄作業が
不要となる。これは、コネクタ140を組み付けること
で通孔146、147、148、152、153、15
4の蓄圧室4へ連通する通孔が塞がれると同時に発生す
るバリ、切り粉等が外部に貫通孔160より排出される
ためである。
【0031】前記第1〜第5実施例においては蓄圧容器
の内部に侵入した異物を洗浄剤等により外部に排出する
ものであるのに対し、第6実施例では、コネクタ140
のねじ込み時に発生するバリ、切粉等を貫通孔160を
通して外部に排出し、蓄圧室4の内部に侵入させない構
造としている。なお、蓄圧容器600にコネクタ140
を組み付けるとき、ねじ穴141、142、143、1
44で発生するねじバリ、切粉等が外部に排出されやす
いように貫通孔160が鉛直方向に向くようにして締結
するのが望ましい。
の内部に侵入した異物を洗浄剤等により外部に排出する
ものであるのに対し、第6実施例では、コネクタ140
のねじ込み時に発生するバリ、切粉等を貫通孔160を
通して外部に排出し、蓄圧室4の内部に侵入させない構
造としている。なお、蓄圧容器600にコネクタ140
を組み付けるとき、ねじ穴141、142、143、1
44で発生するねじバリ、切粉等が外部に排出されやす
いように貫通孔160が鉛直方向に向くようにして締結
するのが望ましい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における第
1発明の蓄圧式燃料噴射装置によると、蓄圧室に連通す
る連通路が蓄圧容器の一方の端部から他方の端部まで貫
通されているので、加工時に連通路に堆積した切り粉、
バリ等を洗浄剤によって容易に外部に除去できるという
効果がある。
1発明の蓄圧式燃料噴射装置によると、蓄圧室に連通す
る連通路が蓄圧容器の一方の端部から他方の端部まで貫
通されているので、加工時に連通路に堆積した切り粉、
バリ等を洗浄剤によって容易に外部に除去できるという
効果がある。
【0033】また、本発明における第2発明の蓄圧式燃
料装置によると、直線状の蓄圧室の一方の端部から洗浄
剤を流入することで、この蓄圧室から傾斜した傾斜通路
に洗浄剤が分岐して流れる構成であるため、洗浄剤によ
って蓄圧容器内の蓄圧室および傾斜通路に残留するバ
リ、切り粉等を容易に外部に排出できる。このため、本
発明の蓄圧式燃料噴射装置によると、このような蓄圧式
燃料噴射装置を内燃機関に搭載した後の内燃機関の運転
時、切り粉、バリ等がインジェクタ等に流入することが
防止されるため、インジェクタの内部の摺動部分の固着
等による無噴射あるいは連続噴射等の異常噴射を防止で
きるという効果がある。
料装置によると、直線状の蓄圧室の一方の端部から洗浄
剤を流入することで、この蓄圧室から傾斜した傾斜通路
に洗浄剤が分岐して流れる構成であるため、洗浄剤によ
って蓄圧容器内の蓄圧室および傾斜通路に残留するバ
リ、切り粉等を容易に外部に排出できる。このため、本
発明の蓄圧式燃料噴射装置によると、このような蓄圧式
燃料噴射装置を内燃機関に搭載した後の内燃機関の運転
時、切り粉、バリ等がインジェクタ等に流入することが
防止されるため、インジェクタの内部の摺動部分の固着
等による無噴射あるいは連続噴射等の異常噴射を防止で
きるという効果がある。
【0034】本発明における第3発明の蓄圧式燃料噴射
装置によると、蓄圧容器内の蓄圧室に連通する通路にコ
ネクタをねじ止め固定するとき、ねじ込みにより発生す
るバリ、切り粉等が貫通孔より外部に排出されると同時
にコネクタの当接により蓄圧室の内部にバリ、切り粉等
が侵入するのが防止されるという効果がある。
装置によると、蓄圧容器内の蓄圧室に連通する通路にコ
ネクタをねじ止め固定するとき、ねじ込みにより発生す
るバリ、切り粉等が貫通孔より外部に排出されると同時
にコネクタの当接により蓄圧室の内部にバリ、切り粉等
が侵入するのが防止されるという効果がある。
【図1】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射装置
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射シス
テムを示す概略構成図である。
テムを示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2実施例による蓄圧式燃料噴射装置
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図4】本発明の第3実施例による蓄圧式燃料噴射装置
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図5】本発明の第4実施例による蓄圧式燃料噴射装置
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図6】本発明の第5実施例による蓄圧式燃料噴射装置
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図7】本発明の第4実施例による蓄圧式燃料噴射装置
の部分を示す横断面図である。
の部分を示す横断面図である。
【図8】本発明の第4実施例による蓄圧式燃料噴射装置
の部分を示す横断面図である。
の部分を示す横断面図である。
【図9】本発明の第4実施例による蓄圧式燃料噴射装置
の部分を示す横断面図である。
の部分を示す横断面図である。
【図10】本発明の第6実施例による蓄圧式燃料噴射装
置を示す平面図である。
置を示す平面図である。
【図11】図10に示すXI−XI線断面図である。
【図12】図11に示すXII −XII 線断面図である。
【図13】本発明の第6実施例に使用するコネクタの平
面図である。
面図である。
【図14】本発明の第6実施例によるコネクタを取付け
た状態の蓄圧式燃料噴射装置を示す横断面図である。
た状態の蓄圧式燃料噴射装置を示す横断面図である。
【図15】従来の蓄圧式燃料噴射装置を示す横断面図で
ある。
ある。
4 蓄圧室 20 蓄圧容器 43、44、45、46、47、48、49 連通路 70 蓄圧容器 71、72、73、81、82、83 傾斜通路 91、92、93、94 傾斜通路 140 コネクタ 141、142、143、144 ねじ孔 146、147、148、152、153、154
通孔(連通路) 150 コネクタ当接面 160 貫通孔 200 蓄圧容器 300 蓄圧容器 301 盲栓ねじ(閉塞部) 402 鋼球(閉塞部) 502 盲栓(閉塞部) 600 蓄圧容器
通孔(連通路) 150 コネクタ当接面 160 貫通孔 200 蓄圧容器 300 蓄圧容器 301 盲栓ねじ(閉塞部) 402 鋼球(閉塞部) 502 盲栓(閉塞部) 600 蓄圧容器
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関の各気筒毎に設けられるインジ
ェクタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた
蓄圧式燃料噴射装置において、蓄圧容器の内部に軸方向に形成される蓄圧室と該蓄圧室
に対して直交する方向に形成される連通路とを有し、前
記連通路の一部または全部は 蓄圧容器の一方の端部から
前記蓄圧室を経由して他方の端部までを貫通し、少なく
とも前記蓄圧室から前記連通路の一方の端部までを燃料
通路とすることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。 - 【請求項2】 前記蓄圧室と前記連通路の前記他方の端
部との間に閉塞部を設けたことを特徴とする請求項1記
載の蓄圧式燃料噴射装置。 - 【請求項3】 内燃機関の各気筒毎に設けられるインジ
ェクタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた
蓄圧式燃料噴射装置において、 蓄圧容器に形成される直線状の蓄圧室と、 前記蓄圧容器に形成され、一方の端部が前記蓄圧室に連
通し他方の端部が前記蓄圧容器の外壁に連通するととも
に前記蓄圧室に対して傾斜する直線状の傾斜通路とを有
することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。 - 【請求項4】 内燃機関の各気筒毎に設けられるインジ
ェクタに供給する燃料の圧力を蓄圧する蓄圧室を備えた
蓄圧式燃料噴射装置において、 蓄圧容器の一方の端部から前記蓄圧室までを貫通する連
通路と、 前記連通路の端部に形成されるコネクタ取付用のねじ孔
と、 前記蓄圧室と前記ねじ孔との間に形成されるコネクタ当
接面と、 前記ねじ孔と前記コネクタ当接面との間で前記蓄圧容器
に形成される貫通孔とを有することを特徴とする蓄圧式
燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255842A JP2809329B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-10-13 | 蓄圧式燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18835993 | 1993-07-29 | ||
JP5-188359 | 1993-07-29 | ||
JP5255842A JP2809329B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-10-13 | 蓄圧式燃料噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0791347A JPH0791347A (ja) | 1995-04-04 |
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