JP2808285B2 - テープリール回転検出装置 - Google Patents

テープリール回転検出装置

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JP2808285B2 JP63212526A JP21252688A JP2808285B2 JP 2808285 B2 JP2808285 B2 JP 2808285B2 JP 63212526 A JP63212526 A JP 63212526A JP 21252688 A JP21252688 A JP 21252688A JP 2808285 B2 JP2808285 B2 JP 2808285B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はテープレコーダ等のテープリール回転検出
装置に関する。
<従来の技術及びその問題点> テープレコーダ等においてテープリールは常に必要と
される所定の速度で回転することを要求されキャプスタ
ンより送られてくるテープをたるみなく巻取る必要があ
るが、種々の原因により、リール回転に異常が生じるこ
とがある。
テープリールはテープが巻取られるに従いその巻き径
を変化させるため、テープが巻き付いていない状態と、
最大近くまでテープが巻き付いた状態とでは1回転で巻
取る長さが大幅に異なってくる。そのためリール軸には
通常フリクション構造と呼ばれる機構を装着し、リール
に掛かる負荷に応じて該フリクション構造をスリップさ
せて、巻き径の差を吸収し、常に一定の巻取り長さを維
持するように構成されている。
しかし、カセットテープ等においては、巻取られたテ
ープの巻に凹凸が生じて、その凸部分がカセットハーフ
に接触し所謂堅巻きが生じて負荷が増大することがあ
る。このように負荷が増大すると、フリクション機構に
スリップが生じて回転が遅くなり、巻取り速度が遅くな
る。このような堅巻きが生ずるとPlay走行が困難にな
り、Program Change動作の連続となり、異常反転として
処理されるが、2次的にキャプスタンから送られてくる
テープにたるみが生じて、テープがキャプスタンやピン
チローラに巻き付くなどの事故が生ずることが多かっ
た。
従来のテープレコーダ等はテープエンドに達してリー
ルが回転しなくなった場合にこの停止状態を検出し、チ
ャンネルチェンジ動作、イジェクト動作等を行っている
に過ぎず、上記したような異常回転を早期に検出し、こ
れに対処することが出来ない欠点があった。
本発明はこのようなリールの異常回転を検出して、回
転異常信号を出力する装置を提供することを目的とする
ものである。
<発明の概要> 上記目的を達成するために本発明のテープリール回転
検出装置は、リールの回転によりパルスを発生するパル
ス発生手段と、リール異常低速回転に対応するパルス長
さを設定する第1パルス長さ設定手段と、テープエンド
検出に対応するパルス長さを設定する第2パルス長さ設
定手段と、前記パルス発生手段からのパルスのパルス長
さが前記第1パルス長さ設定手段に設定されたパルス長
さより長く、前記第2パルス長さ設定手段に設定された
パルス長さより短い時に、リールの異常低速回転と判断
し、異常信号を出力する手段とを有することを基本的な
特徴とするものである。
<作用> パルス発生手段によりリールの回転数に応じたパルス
が発生される。第1パルス長さ設定手段にはリールの異
常低速回転に対応する所定のパルス長さを設定してお
き、また第2パルス長さ設定手段にはテープエンド検出
に対応するパルス長さを設定しておく。そして、該設定
パルス長さとパルス発生手段から得られた実際のパルス
のパルス長さを比較して、第1パルス長さ設定手段のパ
ルス長さより長く、第2パルス長さ設定手段のパルス長
さより短い時に、リールの異常低速回転を検出する。異
常低速回転があれば、異常信号を出力する。
<実施例> 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はそのブロック図であり、パルス発生装置1、
第1パルス長さ設定メモリ2b、第2パルス長さ設定メモ
リ2a、及び異常回転検出装置3とから構成されている。
パルス発生装置1は回転検出器10とシュミット回路11か
ら構成されており、回転検出器10は巻取り側リールの所
定回転毎に所定数のパルスを出力するように構成されて
いる。回転検出器10は光学的或は磁気的等の回転センサ
を用いれば良い。シュミット回路11は回転検出器10から
のパルスを波形整形して異常回転検出装置3に送信す
る。異常回転検出装置3はマイクロコンピュータ等を主
体に構成されており、その内部にパルス長さの比較装置
と、クロック40からのクロックをカウントするパルス長
さカウンタ4とをソフト的の構成してある。パルス長さ
設定メモリ2a、2bは所定のパルス長さを記憶するための
もので、所定の操作装置からパルス長さを記憶させるこ
とが出来るように構成されている。この実施例では第2
パルス長さ設定メモリ2aにエンド検出設定値Taを記憶さ
せてあり、また第1パルス長さ設定メモリ2bに低速パル
ス長さ設定値Tbを記憶させてある。このTa,Tbは第2図
に示すようにTa>Tbの関係になっており、パルス発生装
置1から入力される実際のパルスのパルス長さTrealがT
a>Treal>Tbの時に異常低速と判断する。また、Treal
>Taの場合はテープエンドと判断し、Tb>Trealの場合
に正常回転と判断できる。パルス長さ設定メモリ2cは高
速回転を検出する場合のものでこれについては後述す
る。
異常回転検出装置3に構成されたパルス長さカウンタ
4はパルス発生装置1から入力するパルスのTreal(パ
ルス長)を計測する。異常回転検出装置3はこのパルス
長さTrealとパルス長さ設定メモリ2a、2bに設定された
パルス長さとを比較し、上記した第2図に示す判断を実
行する。そして、その判断結果はテープメカ制御装置5
へと出力される。
テープメカ制御装置5は異常回転検出装置3からの判
断結果に応じて、テープエンド処理、或は堅巻き処理を
実行する。堅巻き処理としては、テープを停止してその
旨を表示する、テープを巻戻す等の処理を実行する。モ
ータ停止(再トライ)処理は高速回転の場合の処理であ
り、これについては後述する。
OR回路31は異常回転検出装置3をリセットするための
もので、エッジ検出器30からの立ち下がり検出、および
テープメカ制御装置5への信号出力により異常回転検出
装置3をリセットするように構成されている。
第3図により動作を説明する。
まず、テープエンド検出時間Taを設定し(ステップ5
0)、これを第2パルス長さ設定メモリ2aに記憶させる
(ステップ51)。また異常パルスパルス長さTbを設定し
(ステップ52)、第1パルス長さ設定メモリ2bに記憶さ
せる(ステップ53)。そして、パルス長さカウンタ4を
クリアし(ステップ54)、パルス発生装置1から巻取り
側リールの回転パルスを異常回転検出装置3に入力する
(ステップ55)。異常回転検出装置3は該パルスに変化
があるか否かチェックし(ステップ56)、その時点で変
化があれば正常でありステップ54に戻り次のパルスを入
力する。変化がない場合はパルス長さカウンタ4のカウ
ントをアップし(ステップ57)、その時点でのTrealとT
bとを比較する(ステップ58)。Tb>Trealの場合はその
時点では正常であるから、ステップ56に戻り、パルスに
変化があったか否かチェックして更にカウントを進め
る。Treal>Tbとなったら異常回転検出装置3はTaとTre
alを比較し(ステップ59)、パルス長さカウンタ4をカ
ウントアップし(ステップ60)、Ta>Trealの間はその
間にパルスの変化があったか否かチェックし(ステップ
61)、変化があれば異常低速、テープ堅巻きと判断し、
パルス長さカウンタ4をクリアした上(ステップ62)、
テープ堅巻き信号を出力し(ステップ63)、テープメカ
制御装置5にその処理を実行させる(ステップ64)。ス
テップ60でパルスに変化がない場合はステップ59に戻
る。この間パルス長さカウンタ4のカウントが継続し、
Treal>Taになった場合にはテープエンドと判断し、パ
ルス長さカウンタ4をクリアして(ステップ65)、テー
プメカ制御装置5にその旨の信号を出力し、テープエン
ド処理を実行させる(ステップ66)。
以上の動作により、異常低速、テープ堅巻きを検出す
ることが可能になる。
第4図に巻取り側リールの異常高回転を検出する場合
の構成を説明する。第1図と同一のものには同一の番号
を付してある。
パルス発生装置1は回転検出器10とシュミット回路11
から構成され、この出力は検出器7を介してパルス長さ
カウンタ4に入力される。パルス長さカウンタ4はクロ
ック40からのクロックを入力し、該パルスが立ち下がる
までカウントを継続し、その時点でのTrealを出力す
る。比較装置35はパルス長さ設定メモリ2cに設定された
最小許容パルス長さTminと該Trealとを比較し、Treal<
Tminの場合は異常高速回転と判断し、テープメカ制御装
置5に信号を送りモータを停止させるように構成されて
いる。異常高速回転の場合はモータ停止後正常状態に快
復する可能性もあるので、モータ停止/再トライを実行
させてもよい。Tmin<Trealの場合は正常と判断し、比
較装置35はリセットパルス発生装置36にリセットパルス
を発生させ、パルス長さカウンタ4をクリアする。イン
バータ37は異常信号出力によりリセットパルス発生装置
36にリセットパルスを発生させるためのものである。
タイマ6はテープエンドを検出するためのもので、こ
こにテープエンド時間設定を設定しておき、クロック40
からのクロックのカウントが該設定時間に達したら、検
出器7に信号を送る。検出器7は該設定時間経過まで、
パルスに変化がない場合はテープエンドと判断して、テ
ープメカ制御装置5に信号を送りテープエンド処理を実
行させる。
第5図により動作を説明する。まず、最小許容パルス
長さTminを設定し(ステップ70)、これをパルス長さ設
定メモリ2cに記憶させる(ステップ71)。そして、パル
ス長さカウンタ4をクリアし(ステップ72)、パルス発
生装置1からのパルスを入力する(ステップ73)。そし
て、パルスの変化があるか否か絶えずチェックし(ステ
ップ74)、変化があった場合にはTmin>Trealの比較を
実行し(ステップ75)、Tmin>Trealであれば異常高速
回転と判断する。そしてカウンタをクリアした上(ステ
ップ76)、テープメカ制御装置5に異常高速回転信号を
出力し(ステップ77)、モータ停止(及び再トライ)の
処理を実行させる(ステップ78)。Tmin<Trealの場合
は正常回転であると判断し、ステップ72に戻り次のパル
スを入力する。
ステップ74でパルス変化がない場合は、さらにカウン
トをアップし(ステップ79)、タイマ6に設定された時
間中にパルス変化があったか否か検出器7でチェックす
ることにより、テープエンドか否か判断し(ステップ8
0)、テープエンドでなければステップ73に戻る。テー
プエンドの場合にはパルス長さカウンタ4をクリアし
(ステップ81)、テープメカ制御装置5にテープエンド
処理を実行させる(ステップ82)。
以上により、異常高速回転を検出することが出来る。
上記した、異常高速回転の検出機構を第1図に示す実
施例に組み込むことが可能であり、第1図中点線で示す
パルス長さ設定メモリ2cを設けて、この設定値を異常回
転検出装置3に入力し、ここでTminとTrealの比較を行
わせればよい。また、テープメカ制御装置5へモータ停
止(再トライ)の信号を出力するように構成すれば良
い。
以上説明したように、上記構成によればリールの異常
低速回転を正確に検出することができ、これをテープメ
カ制御装置5に出力して、早期に対処させることが出来
るから、テープの巻き付き等の事故を防止することが出
来る。また、上記実施例ではマイクロコンピュータを主
体に構成しているため、メモリ容量が多少増すだけで、
部品の追加等を必要とせず、安価に装置を構成すること
が可能である。
<発明の効果> 以上説明したように本発明のテープリール回転検出装
置は、リールの回転によりパルスを発生するパルス発生
手段と、リール異常低速回転に対応するパルス長さを設
定する第1パルス長さ設定手段と、テープエンド検出に
対応するパルス長さを設定する第2パルス長さ設定手段
と、前記パルス発生手段からのパルスのパルス長さが前
記第1パルス長さ設定手段に設定されたパルス長さより
長く、前記第2パルス長さ設定手段に設定されたパルス
長さより短い時に、リールの異常低速回転と判断し、異
常信号を出力する手段とを有しているため、リールの異
常低速回転を正確に検出することができ、異常信号を出
力することができるから、これら異常低速回転による事
故を防止することが可能である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
設定パルス長さの説明図、第3図は動作を説明するフロ
ーチャート図、第4図は異常高回転を検出する構成例を
示すブロック図、第5図はその動作を説明するフローチ
ャート図である。 1:パルス発生装置、2a:第2パルス長さ設定メモリ、2b:
第1パルス長さ設定メモリ、3:異常回転検出装置、4:パ
ルス長さカウンタ、5:テープメカ制御装置、6:タイマ、
7:検出器、10:回転検出器、11:シュミット回路、30:エ
ッジ検出器、31:OR回路、35:比較装置、36:リッセトパ
ルス発生装置、37:インバータ、40:クロック。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールの回転によりパルスを発生するパル
    ス発生手段と、 リール異常低速回転に対応するパルス長さを設定する第
    1パルス長さ設定手段と、 テープエンド検出に対応するパルス長さを設定する第2
    パルス長さ設定手段と、 前記パルス発生手段からのパルスのパルス長さが前記第
    1パルス長さ設定手段に設定されたパルス長さより長
    く、前記第2パルス長さ設定手段に設定されたパルス長
    さより短い時に、リールの異常低速回転と判断し、異常
    信号を出力する手段と、 を有することを特徴とするテープリール回転検出装置。
JP63212526A 1988-08-29 1988-08-29 テープリール回転検出装置 Expired - Fee Related JP2808285B2 (ja)

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