JP2808225B2 - 表装材 - Google Patents

表装材

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JP2808225B2 JP10017393A JP10017393A JP2808225B2 JP 2808225 B2 JP2808225 B2 JP 2808225B2 JP 10017393 A JP10017393 A JP 10017393A JP 10017393 A JP10017393 A JP 10017393A JP 2808225 B2 JP2808225 B2 JP 2808225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フリーアクセス、OA
フロアー、店舗等の床剤あるいは壁材等として使用され
る表装材に関するものであり、さらに詳しくは、施工が
容易で、再剥離が可能で、美観に優れた表装材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】あらかじめ、種々の形状、例えば正方
形、長方形、菱形などの一定の大きさに切断加工された
カーペットや壁材等の表装材は、運搬、搬入、施工を容
易に行うことができ、汚れや破損の際にも局部的に交換
をすることが可能であり、また各種色彩の表装材を組合
せて所望の模様を形成することができる等の特徴を有し
ている。
【0003】このような表装材としては、樹脂層や繊維
材料から形成された表層と、その裏面に設けられたバッ
キング層からなり、施工の際には、バッキング層に粘着
剤を塗布して床や壁等に粘着されたり、床面や壁面に接
着剤等を塗布した後に表装材を貼り付けたり、両面テー
プを表装材と床面あるいは壁面の間に介在させて表装材
を固定する等の方法によって施工されていた。しかし、
粘着剤、接着剤あるいは両面テープ等を使用した施工法
では、施工が煩雑となるとともに、施工に長時間を要
し、貼り付け固定した表装材を剥離する必要が生じた場
合に容易に剥離することができず、床面や壁面を傷つけ
たり破損させることがあった。このような、施工上の問
題点や再剥離性を考慮して、バッキング層の裏面に粘着
剤層を形成した表装材等の提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、表装材の材料と
しては、表層の裏面に形成されるバッキング層として、
足踏感や押さえた感触に優れ、反り防止等の観点から、
適度な変形性、硬さを有するポリ塩化ビニル樹脂が一般
的に使用されており、ポリ塩化ビニル樹脂には柔軟性や
可とう性等を付与するために多量の可塑剤が添加されて
いる。このようなポリ塩化ビニル樹脂からなるバッキン
グ層の裏面に、通常の粘着剤層を形成した表装材では、
ポリ塩化ビニル樹脂中に含まれている可塑剤が粘着剤層
へ移行し、粘着力が低下したり、表装材がズレたりする
等の問題点を有していた。また、長期間保存後に施工を
行う場合や、施工後に再び剥離を行う場合等にも、床面
や壁面あるいは重ね合わせていた他の表装材に対して、
粘着剤層が糸ひきを起こし、表装材自体が施工に使用で
きなくなったり、床面や壁面を汚染するという問題点を
有していた。そこで、本発明の目的は、施工が容易で、
再剥離が可能で、美観に優れた表装材を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述のよ
うな状況に鑑み、表装材の粘着剤について鋭意検討した
結果、架橋系粘着剤組成物を用いることによって、施工
が容易で、再剥離が可能で、美観に優れた表装材が得ら
れることを見い出し、本発明に到達した。すなわち、本
発明の表装材は、樹脂層あるいは繊維材料から形成され
た表層、ポリ塩化ビニル樹脂からなるバッキング層およ
び粘着剤層が順次積層され結着されてなる表装材におい
て、粘着剤層が架橋系粘着剤組成物からなることを特徴
とするものである。
【0006】本発明の表装材は、図1あるいは図2に示
したように、上から順次に積層され、かつ、互いに結着
された表層1、バッキング層2および粘着剤層3から構
成されている。図において表層1は、樹脂層や繊維材料
からなるものであって、その構成や形状については特に
限定されるものではなく、樹脂層、織物、編物、不織
布、これらの複合物、または立毛布帛等の何れであって
もよい。
【0007】図1は、表層1として樹脂層を形成した表
装材の断面を示したものである。表層1を形成する樹脂
層1bとしては、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が
挙げられ、その表面に印刷や模様等が施され意匠性を付
与されたものである。また、樹脂層1bの表面には、図
1に示したように、表面を保護する目的でアクリル系、
フッ素系等のトップコート層1aが形成されていること
が好ましい。
【0008】図2は、表層1として繊維材料を用いた表
装材の断面を示したものである。表層1を形成する繊維
材料としては、例えば、綿、麻、羊毛等の天然繊維、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン
6、ナイロン66、アクリル重合体等の合成重合体から
なる合成繊維、酢酸セルロース等の半合成繊維等が挙げ
られるが、これらに特に限定されるものではなく、ガラ
ス繊維、カーボン繊維あるいは金属繊維等を混用された
ものでもよい。これらの繊維は、綿状、糸(スパンヤー
ンまたはマルチフィラメント)、テープヤーン、スプリ
ットヤーン、円形または異形断面を有するモノフィラメ
ント、偏平モノフィラメント等の何れの形状であっても
よい。しかし、一般には図2に示したように、パイル層
を有する立毛布帛が好ましく、表層1は基布1dから伸
び出ているパイルからなるパイル層1cによって構成さ
れた立毛布帛によって形成されている。立毛布帛として
は、カットパイル布帛、ループパイル布帛、ニードルパ
ンチ等の何れであってもよい。
【0009】表層1の裏面にはバッキング層2が一体に
接着固定されており、適度の厚さをもたせて表装材に自
重を付与し形態安定性を付与するとともに、表装材に適
度の変形抵抗と硬さ、剛直性を付与して、その施工性を
高めることができる。このような機能を有するバッキン
グ層2の構成材料としては、フタル酸ジオクチルやフタ
ル酸ジブチル等の可塑剤がポリ塩化ビニル樹脂100重
量部に対して60〜110重量部程度含有されたポリ塩
化ビニル樹脂からなるものが最も適している。さらに、
ポリ塩化ビニル樹脂には必要に応じて、炭酸カルシウム
等の充填剤、カーボンブラック等の導電性物質や顔料等
の添加剤を含有していてもよい。
【0010】バッキング層2は、第1のポリ塩化ビニル
樹脂層と第2のポリ塩化ビニル樹脂層からなり、その間
に中間基布層5が挟まれている構成となっていること
が、表装材の変形を抑制し、施工性を高める点で好まし
い。中間基布層5として使用される基布は、表装材に適
度な変形抵抗と硬さを付与し、その施工性を高めるため
に有効であり、織物、編物あるいは不織布等が使用でき
るが、中でも不織布が特に好ましい。基布を形成する繊
維としては、例えば、ガラス繊維、ポリエステル繊維、
ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、レーヨン繊維、
ナイロン繊維、カーボン繊維等が挙げられるが、ガラス
繊維あるいはポリエステル繊維が特に好ましい。中間基
布層を構成する不織布の目付、厚さは、特に限定される
ものではないが、不織布の目付としては10〜200g
/m2 であることが好ましく、さらに好ましくは50〜
150g/m2 である。
【0011】バッキング層2には、少なくとも裏面側の
下面に凹部4を多数個形成することが好ましい。これ
は、表装材を床面や壁面に施工した際に、凹部4内が減
圧状態となり吸盤のような作用をすることによって、床
面や壁面への密着性を高めることができるためである。
凹部4の形状、大きさは特に限定されるものではない
が、開口部面積(amm2 )と深さ(bmm)が0.0
5≦b/a≦0.5の範囲にあるものが好ましい。これ
は、b/aが上記範囲外であると、凹部による吸盤作用
が少なく、床面や壁面への密着性が低下する傾向にある
ためであり、さらに好ましくは0.01≦b/a≦0.
3の範囲である。凹部4としては、例えば、直径1〜5
mm、深さ0.5〜2mmの断面半円状のものが密着性
を高める効果が特に優れている。
【0012】バッキング層2の下面に形成される粘着剤
層3は、架橋系粘着剤組成物からなることが、バッキン
グ層2を構成するポリ塩化ビニル樹脂に含有される可塑
剤の移行を防止し、粘着力の低下や糸ひき等を防止する
点で重要である。架橋された粘着剤組成物としては、特
に限定されるものではないが、ゲル分率が30〜95%
の範囲であるものが好ましい。これは、ゲル分率が30
%未満では、粘着剤の接着力が強くなり表装材が容易に
剥離することができなくなるためであり、逆に95%を
超えると粘着剤の接着力が不足するためであり、さらに
好ましくは50〜80%の範囲である。
【0013】本発明の粘着剤層3として使用される粘着
剤組成物としては、これら重合体あるいは共重合体に架
橋剤を添加して架橋させた粘着剤、重合性モノマーと架
橋性モノマーとを重合させ架橋させた粘着剤、あるいは
重合性モノマーを架橋反応させた架橋された粘着剤等が
挙げられ、例えば、アクリル系、ウレタン系、シリコー
ン系、スチレン−ブタジエンラバー系等の粘着剤が挙げ
られる。
【0014】重合体あるいは共重合体に添加される架橋
剤としては、例えば、イソシアネート化合物、キレート
化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物、アジリジン
化合物等の種々の架橋機能を有する化合物が挙げられ
る。これら架橋剤の配合量は、ゲル分率が30〜95%
の範囲となるように適宜決定することができるが、ポリ
マー100重量部に対して1〜15重量部の範囲で使用
することが好ましい。重合性モノマーとともに使用され
る架橋性モノマーとしては、アクリル系エマルジョン型
粘着剤の場合には、例えば、N−メチロールアクリルア
ミド、ブトキシN−メチロールアクリルアミド、アリー
ルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、
ビジビニルベンゼン、ジアリールフタレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、(メタ)アクリル酸
グリシジル等が挙げられる。これら架橋性モノマーの配
合量は、ゲル分率が30〜95%の範囲となるように適
宜決定することができるが、重合性モノマー100重量
部に対して5重量部以下の範囲で使用することが好まし
い。
【0015】粘着剤層3は、バッキング層2の下面全体
に形成してもよいが、バッキング層2の下面に一定の間
隔を置いて部分的に形成することが好ましい。これは、
表装材を運搬、搬入あるいは貯蔵する際に、2枚の表装
材を粘着剤層3が相対するように重ね合わせた状態で行
われるため、粘着剤層3が相対するように2枚の表装材
を重ね合わせた時に、両方の粘着剤層3が重ならないよ
うにバッキング層2の下面に一定の間隔を置いて部分的
に粘着剤層3を形成することによって、施工時に容易に
2枚の表装材を剥離させることができ、粘着剤層の部分
的な剥離などの問題も生じないためである。
【0016】粘着剤層3を形成する手段としての粘着剤
の付与方法としては、添加された架橋剤が重合時に架橋
反応が完結した状態でバッキング層に粘着剤を塗布する
方法、バッキング層に粘着剤組成液を塗布し、遠赤外線
により加熱(70〜120℃)することによって反応硬
化が完結し粘着剤層を形成する方法または光増減剤の存
在下で紫外線や電子線照射により反応硬化を完結させる
方法等があるが、一液タイプ、二液混合タイプいずれの
場合も適用が可能であり、目的により適宜選択すること
が出来る。粘着剤層3の形成方法は刷毛塗り、スクリー
ン印刷、ロールコーター法等通常の方法が目的により適
宜選択採用できる。好ましい方法としては500〜30
000cps程度の粘度の粘着剤を、スクリーン印刷等
の方法でバッキング層2の裏面に形成する。さらに、粘
着剤の塗布量も特に限定されるものではないが、乾燥し
た状態で5〜50g/m2 程度とすることが好ましく、
より好ましくは10〜30g/m2 である。
【0017】このような粘着剤層3を形成した表装材
は、90°剥離接着力が0.1〜2Kgf/5cm、剪
断力が5Kgf/5cm以上であり、再粘着力が90°
剥離接着力の50%以上であることが好ましい。90°
剥離接着力が0.1Kgf/5cm未満であると、床面
や壁面への接着力が弱く、物品の搬入や移動等の使用中
に剥離する傾向があるためであり、逆に2Kgf/5c
mを超えると再剥離の際に剥離が困難になる傾向がある
ためである。好ましくは0.3〜1Kgf/5cmの範
囲である。また、剪断力が5Kgf/5cm未満である
と、物品の搬入や移動等の際にずれが生じ易い傾向にあ
るためである。さらに、再粘着力が90°剥離接着力の
50%未満であると、一旦剥離した後に施工した際、床
面や壁面への接着力が弱くなり、物品の搬入や移動等の
使用中に剥離する傾向があるためであり、90°剥離接
着力で0.3Kgf/5cm以上であることが好まし
い。
【0018】なお、本発明において、90°剥離接着力
は、幅5cmの表装材を厚さ8mmのスレート板に貼付
けた後、圧着ローラーを5Kgで2往復し圧着させ、温
度23℃、湿度65%の条件下に4日間放置した後に、
表装材の端部をスレート板と直角方向に300mm/分
の速度で引張ったときの接着力を測定した。剪断力は、
幅5cmの表装材を厚さ8mmのスレート板に接着面積
が25mm2 となるように貼付けた後、圧着ローラーを
5Kgで2往復し圧着させ、温度23℃、湿度65%の
条件下に4日間放置した後に、表装材の端部をスレート
板と水平方向に50mm/分の速度で引張ったときの剪
断力を測定した。再粘着力は、90°剥離接着力を測定
した後、再び表装材を貼付けた直後に90°剥離接着力
と同様の方法で測定した。
【0019】本発明の表装材は、セメント、モルタル、
木、アルミニウム、鉄、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等
の種々の下地の床面あるいは壁面に使用することがで
き、ロール状に巻いた状態で施工してもよいし、所望形
状に切断してタイル状表装材として施工してもよい。ま
た、施工の際には、必要に応じて予め下地にプライマー
層を塗布してもよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。 実施例1 基布1dに合成繊維からなるフラメント系1cをタフテ
ィングにより植毛した表層1の裏面に、ポリ塩化ビニル
樹脂100重量部、フタル酸ジオクチル80重量部およ
び炭酸カルシウム400重量部からなるバッキング層2
を形成したタイル状表装材を使用して、そのバッキング
層2の下面に、エンボス加工を施し長径2mm、短径1
mmの楕円状の開口部を有し、深さ0.5mmの断面半
円状の凹部4を多数個形成する。次いで、エンボス加工
を施したタイル表装材のバッキング層2に、ゲル分率6
0%のイソシアネート架橋のアクリル系粘着剤をスクリ
ーン印刷によって目付17g/m2 で塗布し粘着剤層3
を形成した。
【0021】得られた表装材は、90°剥離接着力が
0.7Kgf・5cm、剪断力が20Kgf/5cm以
上、再粘着力が0.4Kgf/5cmであった。また、
床用表装材として施工した場合、容易に施工することが
可能であり、通常の使用状態では剥離することなく優れ
た密着性を示した。また、再剥離する場合には、粘着剤
の糸ひきを起こすことなく、容易に剥離することができ
た。
【0022】実施例2 ゲル分率90%のイソシアネート架橋のアクリル系粘着
剤を用いた以外は、実施例1と同様の方法で表装材を製
造した。得られた表装材は、90°剥離接着力が0.4
Kgf/5cm、剪断力が10Kgf/5cm以上、再
粘着力が0.2Kgf/5cmであった。また、床用表
装材として施工した場合、容易に施工することが可能で
あり、通常の使用状態では剥離することなく優れた密着
性を示した。また、再剥離する場合には、粘着剤の糸ひ
きを起こすことなく、容易に剥離することができた。
【0023】実施例3 ポリ塩化ビニル樹脂層1bの表面に塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体繊維で模様を施し、その上にアクリル系の
トップコートIaを設けた表層1の裏面に、ポリ塩化ビ
ニル樹脂100重量部、フタル酸ジオクチル80重量部
および炭酸カルシウム400重量部からなるバッキング
層2を形成したタイル状表装材を使用して、そのバッキ
ング層2の下面に、エンボス加工を施し長径2mm、短
径1mmの楕円状の開口部を有し、深さ0.5mmの断
面半円状の凹部4を多数個形成する。次いで、エンボス
加工を施したタイル表装材のバッキング層2に、ゲル分
率10%のイソシアネート架橋のアクリル系粘着剤をス
クリーン印刷によって目付17g/m2 で塗布し粘着剤
層3を形成した。
【0024】得られた表装材は、90°剥離接着力が
1.5Kgf/5cm、剪断力が20Kgf/5cm以
上、再粘着力が0.8Kgf/5cmであった。また、
床用表装材として施工した場合、容易に施工することが
可能であり、通常の使用状態では剥離することなく優れ
た密着性を示した。また、再剥離する場合には、粘着剤
の糸ひきを起こすことなく剥離することができたが、剥
離はやや困難であった。
【0025】比較例1 非架橋のアクリル系粘着剤を用いた以外は、実施例1と
同様の方法で表装材を製造した。得られた表装材は、9
0°剥離接着力が2.5Kgf/5cm、剪断力が20
Kgf/5cm以上、再粘着力が0.15Kgf/5c
mであった。また、床用表装材として施工した場合、容
易に施工することが可能であり、通常の使用状態では剥
離することなく優れた密着性を示した。しかし、再剥離
の際に粘着剤の糸ひきを生じ、床面に粘着剤が残ってい
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の表装材は、樹脂層あるいは繊維
材料から形成された表層、ポリ塩化ビニル樹脂からなる
バッキング層、架橋系粘着剤組成物からなる粘着剤層が
順次積層され結着されてなることにより、2枚の表装材
を粘着剤層が相対するように重ね合わせた状態で運搬、
搬入あるいは貯蔵しても、施工時に容易に剥離させるこ
とができ、容易に施工することが可能であり、粘着剤の
糸ひきを起こすことなく容易に再剥離することができ、
床あるいは壁等の表装材として適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表装材の1例の構造を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の表装材の他の例の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 表層 1a トップコート層 1b 樹脂層 1c パイル層 1d 基布 2 バッキング層 3 粘着剤層 4 凹部 5 中間基布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 13/08 E04F 13/08 A (72)発明者 安部 健司 東京都中央区日本橋浜町二丁目62番6号 三菱バーリントン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−70329(JP,A) 特開 平3−112635(JP,A) 特開 平3−84908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A47G 27/02 E04F 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層あるいは繊維材料から形成された
    表層、ポリ塩化ビニル樹脂からなるバッキング層および
    粘着剤層が順次積層され結着されてなる表装材におい
    て、粘着剤層が架橋系粘着剤組成物からなることを特徴
    とする表装材。
  2. 【請求項2】 バッキング層の下面に、開口部面積(a
    mm)と深さ(bmm)が0.05≦b/a≦0.5
    の範囲にある凹部が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の表装材。
  3. 【請求項3】 90゜剥離接着力が0.1〜2Kgf/
    5cm、剪断力が5Kgf/5cm以上であり、再粘着
    力が90゜剥離接着力の50%以上であることを特徴と
    する請求項1記載の表装材。
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