JPH0728281Y2 - ルーフィング材 - Google Patents

ルーフィング材

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JPH0728281Y2
JPH0728281Y2 JP1987195869U JP19586987U JPH0728281Y2 JP H0728281 Y2 JPH0728281 Y2 JP H0728281Y2 JP 1987195869 U JP1987195869 U JP 1987195869U JP 19586987 U JP19586987 U JP 19586987U JP H0728281 Y2 JPH0728281 Y2 JP H0728281Y2
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JP
Japan
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roofing material
core
glycol
acid
polyester
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智恵博 横山
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は家屋建築時に使用するルーフィング材、即ち家
屋用屋根下地材に関するものである。
(従来の技術) 従来より広く使用されているルーフィング材は、アスベ
スト、アスファルト含浸素材、ポリエチレン、ポリエス
テル、ポリアミド等の合成樹脂フィルムなど通気性をほ
とんど有しない素材が主体となっている。これらの素材
は防水性の点では何ら問題はないが、透湿性は極端に低
いか全くなく、従ってルーフィング材の両側で生じた温
度差および湿度差により水蒸気の結露が発生し易いとい
う大きな欠点がある。この結露の発生は、保温性の低下
を促進するばかりでなく、シミやカビの発生を誘発し易
い環境をつくることにもなり大きな関心事となってい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案の目的は防水性を阻害することなく透湿性を与え
て結露の発生を防止してなるルーフィング材を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、コアーがポリエステル、シースがポリオレフ
ィンの芯鞘構造を有する繊維からなる目付けが少なくと
も20g/m2の不織布をカレンダー処理してなるルーフィン
グ材を提供するものである。
以下本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は、ポリエステル1がコアーを、ポリオレフィン
2がシースを構成する芯鞘構造を有する繊維の断面図で
あり、第2図はカレンダー掛けの圧縮処理が施された不
織布4からなるルーフィング材の断面図であり、第3図
は第2図の不織布の片面に発泡インキ5による凸部を設
けた面とは反対面に粘着層6と剥離材層7を積層してな
るルーフィング材の断面図である。
本考案においてポリオレフィンとは飽和炭化水素樹脂を
意味するものであって、例えばポリプロピレン、ポリエ
チレンで代表される樹脂である。ここで重要なことは該
樹脂が疎水性であることであって、かかる疎水生を阻害
しない範囲において他の共重合成分を含有するものであ
ってもさしつかえない。特にプロピレン、エチレンによ
り主として構成された単一または共重合体が好ましい。
本考案においてポリエステルとは、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルカルボン酸、ナフタリン
ジカルボン酸、ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸またはヘキサヒド
ロテレフタル酸の如き脂肪族ジカルボン酸を二塩基酸成
分としエチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチレングリコール、テトラメチレングリコール、デ
カメチレングリコール、ジエチレングリコール、2,2-ジ
メチルプロパンジオール、ヘキサヒドロキシレングリコ
ール、キシリレングリコールなどの脂肪族、脂環族また
は芳香族グリコールあるいは、ポリエチレングリコール
の如きポリオキシアルキレングリコールをグリコール成
分とするポリエステルなどである。これらの二塩基酸成
分またはグリコール成分をそれぞれ一種あるいは二種以
上組合せた共重合ポリエステルであってもよい。特に好
ましい例としてはポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートを挙げることができる。
本考案のルーフィング材の基材となる不織布は前記した
ポリエステルがコアー部を構成し、前記したポリオレフ
ィンがシース部を構成してなる芯鞘構造複合繊維からな
るものである。
不織布の製造法は特に限定されず、スパンボンド方式等
適宜公知の方法で製造し得る。
該不織布は目付が20g/m2以上を有することが必要であ
り、好ましくは30g/m2、特に50g/m2以上のものが、防水
性の上から好ましい。
本考案でいうカレンダー処理は不織布の強力向上と防水
性付与のため施されるが具体的にはカレンダーロールの
温度が80℃以上、好ましくは100℃以上の温度で加圧条
件下で処理する条件が適用される。
かかるカレンダー処理により繊維相互を熱圧着または部
分的に熱融着する場合に注意すべき点は、不織布全体と
して透湿性を損なわないように配慮することである。
本考案の特徴は透湿性が防水性と同時に満足される点に
ある。
即ち、透湿度は、JIS L−1099 A−1法により測定して
少なくとも200g/m2/24hrs.、好ましくは500g/m2/24hrs.
以上であるという特徴を有する。
また防水性は耐水度で評価するがこれはJIS L−1092 A
法により測定した場合、本考案の素材は少なくとも500m
m、好ましくは1000mm以上であるという特徴を有する。
本考案のルーフィング材は上記特徴を有するが、簡単な
加工により施工性も改良できる。即ち当該屋根下材を施
工する際その上を作業員が歩行したり、あるいは種々の
施工用道具や器材を置く場合の滑落による事故の防止更
には全面貼付後の一切の釘打ちを可能にし、作業性を向
上させることができる。
かかる付加的特徴はカレンダー処理された該不織布の片
面又は両面に発泡インキを印刷し熱処理することにより
得られる不連続な凸部によって効果的に達成される。該
発泡インキとしては、ポリアクリル酸エステル系エマル
ジョンまたはポリウレタン系エマルジョンにトルエンな
どの沸点150℃以下の溶剤をマイクロカプセル化した発
泡剤を添加したものや、ポリ塩化ビニルパウダーを可塑
剤に分散させたいわゆるペーストレジンや、ミネラルタ
ーペンを加えたオルガノゾルに加熱時に窒素ガス等を放
出する発泡剤を混合したものが好ましく用いられる。ま
た発泡処理後の凸部の高さが低い場合は樹脂面が平面的
になり所期の目的が達成できなくなるため、0.01mm以
上、好ましくは0.05mm以上が必要である。
凸部の面積については、透湿性の確保と滑り防止効果の
点から制約を受けるが90%以下、好ましくは30〜70%で
ある。発泡インキの印刷方法としては、グラビア印刷や
スクリーン印刷等があるが前者は後者に比較して塗布量
が一般に少ないので凸部の高さを高くするには、後者を
用いた方が好都合である。
該カレンダー処理により平滑になった不織布は、滑り易
くその素材を屋根下材として施工する場合、作業員がそ
の上を歩行することもあり転倒の恐れがある。更に作業
中に置く各種道具や器材が滑落して地上での作業員に当
たり大きな災害を引き起こす危険性がある。このような
危険は前記の凸部をカレンダー処理を施した不織布に付
与することにより防止することが可能となる。更に本考
案のルーフィング材は、前記した凸部を有する面と反対
面へ粘着剤層および剥離材層を積層することが好まし
い。これらは、一般的に用いられている粘着剤、例えば
天然ゴム、合成ゴム等のエラストマー、天然樹脂、合成
樹脂あるいはこれらに粘着付与剤を配合した高分子物質
を主成分とした感圧性粘着剤を印刷により部分的に付与
し、次いで剥離シート、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのフィルム単体あるいは、ジメチルポリシロ
キサン等の表面処理剤で表面処理された紙材をラミネー
トして製造される。
粘着剤の塗布面積は、透湿性の確保と粘着力の発揮の点
から制約を受けるが90%以下、好ましくは30〜70%であ
る。印刷の方法としてはグラビア印刷やスクリーン印刷
等がある。かかる粘着剤層を設けることにより屋根板へ
の該ルーフィング材の貼付を行う場合、貼付しながらの
釘打ちではなく、全面貼付後の釘打ちが可能となり、工
数の向上が計られる。
本考案によるルーフィング材は、防水性と共に透湿性を
兼ね備えているため結露のない快適な居住空間を与えか
つそれらの施工時の安全性、施工作業のし易さも確保で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係わるルーフィング材の例を示す拡大断
面図である。 第1図はコアーがポリエステル、シースがポリオレフィ
ンの芯鞘構造を有する組織の断面図、第2図はカレンダ
ー掛けの圧縮処理が施された該ルーフィング材の断面
図、第3図は発泡インキにより片面に凸部を設けた該ル
ーフィング材の断面図、第4図は発泡インキにより片面
に凸部を設け反対面に粘着剤層、剥離材層を積層させた
該ルーフィング材の断面図を示す。 1……ポリエステル、2……ポリオレフィン、3……ポ
リエステル/ポリオレフィン芯鞘構造繊維、4……不織
布、5……発泡インキ、6……粘着剤、7……剥離材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアーがポリエステル、シースがポリオレ
    フィンの芯鞘構造を有する繊維からなる目付けが少なく
    とも20g/m2の不織布をカレンダー処理してなるルーフィ
    ング材。
  2. 【請求項2】透湿度が少なくとも200g/m2/24hrs.(JIS
    L−1099 A−1法)であり、耐水度が少なくとも500mm
    (JIS L−1092 A法)である実用新案登録請求の範囲第
    1項記載のルーフィング材。
JP1987195869U 1987-12-25 1987-12-25 ルーフィング材 Expired - Lifetime JPH0728281Y2 (ja)

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JPH01100825U JPH01100825U (ja) 1989-07-06
JPH0728281Y2 true JPH0728281Y2 (ja) 1995-06-28

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4684642B2 (ja) * 2004-12-17 2011-05-18 田島ルーフィング株式会社 アスファルト防水工法およびこれに使用する下貼り材
JP2022074856A (ja) * 2020-11-05 2022-05-18 一村産業株式会社 透湿防水シート

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JPS55110628U (ja) * 1979-01-31 1980-08-04
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JPH0319544Y2 (ja) * 1985-06-28 1991-04-25

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