JP4098602B2 - 滑り防止加工床材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、滑り防止加工床材に関し、基材層上に発泡層と表面層を備えたクッションフロアなどの床材の裏面に滑り防止加工を施したもので、キッチンや水廻りにも使用でき、インテリア感覚で使用することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から床材の一つとして、塩化ビニル樹脂によるものが用いられており、例えばクッションフロアと称される床材では、塩化ビニル樹脂の透明表面層の裏面に印刷層が設けられ、印刷層の下にクッション性を付与するための塩化ビニル樹脂の発泡層が設けられ、さらにガラス繊維織布または不織布等の基材層を設けて構成されている。
【0003】
このような床材の施工は、接着剤を塗布して施工することが行われており、施工は床職人など専門的な技術を有する者が施工していた。
【0004】
また、両面テープを用いた家庭向の施工方法を採るものもあるが、仕上がりを美しくするには、経験と専門的な知見が必要であった。
【0005】
従来のラグマットは繊維カーペットですべり止め加工を施したものはあるが、水廻りには、使えないし、また、塩化ビニルクッションフロアに縁加工したものはあるが、下地との間ですべり、転倒する危険がある。
【0006】
さらに、木質系フローリング材がメインのダイニングキッチンや脱衣所では、水濡れによる腐食等の劣化を防止するため部分的にクッションフロアを敷いたり、キッチンの洗い場の床にクッションフロアを敷くことで水濡れ防止とともに、クッション性による足の疲れを軽減することも行われている。
【0007】
一方、近年のホームセンタ等の普及に伴い、色々な人が部屋のイメージに合わせて床材を選定し、張り替えをするようになってきており、接着剤を使用せずに部屋のカーペットなどのように敷いたり、取り除いたりする場合には、踏み込み時にずれたり、滑ったりしないようにする必要があり、種々の提案がなされている。
【0008】
例えば特許文献1の敷物の滑り防止材では、シート状の基材の表面側と裏面側にそれぞれ表側突起と裏側突起を突設しておき、床面と絨毯との間に挾んで敷くことで、表側突起を絨毯に食い込ませ、裏側突起を床面に係止して横ずれなどを防止するようにしている。
【0009】
また、特許文献2の滑り止め層付き床材では、床材の裏面に、自己吸着層として、例えば独立気泡の発泡体の表面部を外気と連通する開口を有する吸盤構造に形成しておき、この自己吸着層を床面に吸着させることで滑りを防止するようにしている。
【0010】
さらに、特許文献3の置き敷き畳では、畳構造体の裏面に滑り止めシートを積層するもので、例えば厚さ2mmのエチレン酢酸ビニル共重合体シートをゴム系の溶剤タイプ接着剤で接着して積層するようにしている。
【0011】
【特許文献1】
特開平8−24112号公報
【特許文献2】
特開平8−302978号公報
【特許文献3】
特開平10−131463号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1の敷物の滑り防止材では、床材とは別に滑り防止材としてのシートが必要であり、施工が繁雑となるだけでなく、床面がその分だけ高くなって段差が生じるなどの問題がある。
【0013】
また、特許文献2の滑り止め層付き床材では、自己吸着性を利用して滑りを防止することから、発泡体の開口による吸盤構造を形成するなどの特殊加工層としなければならず、製造が大変となるとともに、発泡体の厚みにより段差が生じたり、非発泡体に比べ発泡体の強度が小さいことから耐久性の問題がある。
【0014】
さらに、特許文献3の置き敷き畳では、畳構造体の裏面に、例えば厚さ2mmのエチレン酢酸ビニル共重合体の滑り止めシートをゴム系の溶剤タイプ接着剤で接着して積層するが、畳のように全体の厚さが厚いものでは、2mm程度の滑り止めシートの厚さの影響はほとんど無いとしても、通常厚さが1.8〜2.0mm程度のクッションフロアでは、全体の厚さが2倍にもなり段差の問題が生じる等、そのまま適用することができないという問題がある。
【0015】
この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、特殊な層を設けたり、厚さによる段差の問題がなく、簡単に敷くことや取り外すことができ、取り除いた場合に後が残らず、再度使用することもできる滑り防止加工床材を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載の滑り防止加工床材は、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、塩化ビニル・酢酸ビニルペーストを繊維質基材層裏面にコーティングした後にゲル化して0.05〜0.5mmの厚さに構成したものであることを特徴とするものである。
【0017】
この滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、塩化ビニル・酢酸ビニルペーストを繊維質基材層裏面にコーティングした後にゲル化して0.05〜0.5mmの厚さに構成しており、この防滑層により厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできるようになる。
【0018】
また、この発明の滑り防止加工床材は、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂を繊維質基材層裏面に押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングして10〜100μm厚さに構成したものであることを特徴とするものである。
【0019】
この滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂を繊維質基材層裏面に押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングして10〜100μm厚さに構成しており、この防滑層によっても厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできるようになる。
【0020】
さらに、この発明の滑り防止加工床材は、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂のパウダを繊維質基材層裏面に50〜500g/m 散布・塗布して加熱焼結して構成したものであることを特徴とするものである。
【0021】
この滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂のパウダを繊維質基材層裏面に50〜500g/m 散布・塗布して加熱焼結して構成しており、この防滑層によっても厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の滑り防止加工床板の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、この発明の滑り防止加工床板をクッションフロアに適用した一実施の形態にかかる概略断面図である。
【0025】
この滑り防止加工床板10は、図1に示すように、基材層11上に発泡層12、印刷層13、および透明樹脂層14を順に設けて表面が透明樹脂層14とされた複合床材のクッションフロア15とされ、さらにこれら複合床材のクッションフロア15の裏面に、滑り防止加工である防滑層16が設けられて構成される。
【0026】
この滑り防止加工床材10のクッションフロア15は、これまでの塩化ビニル樹脂を用いる床材と同様に構成され、裏面となる基材層11は、繊維質基材が用いられ、例えばガラスやパルプ等の混抄紙やガラス繊維織布、あるいは不織布など一般に使われているものが使用される。
【0027】
この基材層11によってその上に設けられる発泡層12を保護し、強度や耐久性の向上を図るようにしている。
【0028】
そして、クッションフロア15の下面となる基材層11の裏面には、クッションフロア15をフローリング等の床面上に直接置き敷きした場合、その上を踏み込んだ際に床面で滑り、転倒する恐れがあることから、これを防止するための滑り防止加工である防滑層16が設けられる。
【0029】
この防滑層16は、繊維質基材層11の裏面に粘着性(タック)のある樹脂、あるいは表面摩擦抵抗の高いノンスリップ性の樹脂を含有、コーティングすることによって加工・形成される。
【0030】
このような防滑層16は、例えば繊維質基材層11に、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーを主成分とした塩化ビニル系樹脂ペーストを、ドクター(ナイフコーター、コンマコーターなど)コーティングし、ゲル化・シート化して形成される。
【0031】
この防滑層16は、例えば塩化ビニル系樹脂ペーストとしての塩酢ビコポリマーと、可塑剤としてのDOPと、エポキシ化大豆油と、2次可塑剤と、熱安定剤と、減粘剤とで構成したものを用い、従来のクッションフロア15の裏面に塗布し、ゲル化することで滑り防止加工が施される。
【0032】
この塩化ビニル系樹脂ペーストをゲル化・シート化して形成する防滑層16は例えば塩化ビニル系樹脂ペーストを厚さ0.05〜0.5mm繊維質基材層11に塗布して形成され、通常のクッションフロア15の厚さが1.8〜20mm程度であり、厚さの変化はほとんどなく、非発泡層であるので強度もあり、耐久性も確保できる。
【0033】
この塩化ビニル系樹脂ペーストをゲル化・シート化する際の加熱条件は、130〜180℃で行う。加熱温度が130℃より低くなると、ゲル化はするが時間がかかり、十分なゲル化・溶融シート化することができず、折り曲げなどの屈曲ストレスによってコーティング表面にクラックが入ったり、クッションフロアの繊維質基材層11への接着が不十分で剥がれたりする。また、180℃を越えて加熱温度が高くなると、クッションフロア15の発泡層12の2次発泡が起こり、変形が生じてしまう。
【0034】
このような塩化ビニル系樹脂ペーストをゲル化・シート化して防滑層16を加工・形成した滑り防止加工床材10では、その粘着性(タック)によって床面に置き敷きした場合の滑りを防止でき、床面としてフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの上に置き敷きした場合でも防滑効果を発揮するが、特にフローリングやクッションフロアに対し、優れた防滑効果を発揮する。
【0035】
したがって、この滑り防止加工床材10によれば、置き敷きすることでだれでも簡単に、部屋の模様替えをする感覚で床材の張り替えができる。
【0036】
また、畳やカーペットの上にこの滑り防止加工床材10を置き敷きするようにすれば、クッションフロア15の表面層14によって床面に落とした食べこぼしや汚れを水拭きなどで簡単に拭き取ることができ、畳やカーペットの汚れなどから保護することができる。
【0037】
さらに、このような滑り防止加工床材10のクッションフロア15の裏面に滑り防止加工として設ける防滑層16aは、ポリレフィン系樹脂を押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングすることで形成することもできる。
【0038】
この防滑層16aは、クッションフロア15の繊維質基材層11の裏面に、押出ラミネーターなどを使い、溶融したポリオレフィン系樹脂を押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングして形成する。
【0039】
この防滑層16aのポリレフィン系樹脂としては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、EMA(エチレン−メタアクリレート共重合体)、EMMA(エチレン−メチルメタアクリレート共重合体)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)…などの1種もしくは2種以上を混合したものを使用することができる。
【0040】
この防滑層16aは、例えばポリオレフィン系樹脂としてEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)(Vコンテント=5〜40%)、EMA(エチレン−メタアクリレート共重合体)(MAコンテント=5〜30%)、EMMA(エチレン−メチルメタアクリレート共重合体)(MMAコンテント=5〜30%のもの)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)(Aコンテント=5〜30%)で構成されたものを用い、従来のクッションフロア15の裏面に押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングすることで滑り防止加工が施される。
【0041】
この防滑層16aとして押出コーティングするポリレフィン系樹脂の厚さは、例えば押出ラミネート機で10〜100μm程度とされて形成され、通常のクッションフロア15の厚さが1.8〜20mm程度であり、厚さの変化はほとんどなく、非発泡層であるので強度もあり、耐久性も確保できる。
【0042】
なお、この防滑層16aとして使用するポリオレフィン系樹脂をEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)とする場合には、高温での加工では樹脂の分解が起こるため250℃以下の加工条件とする。
【0043】
このようなポリレフィン系樹脂を押出コーティングして防滑層16aを加工・形成した滑り防止加工床材10では、その粘着性(タック)によって床面に置き敷きした場合の滑りを防止でき、床面としてフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの上に置き敷きした場合でも防滑効果を発揮する。
【0044】
したがって、この滑り防止加工床材10によれば、置き敷きすることでだれでも簡単に、部屋の模様替えをする感覚で床材の張り替えができる。
【0045】
また、畳やカーペットの上にこの滑り防止加工床材10を置き敷きするようにすれば、クッションフロア15の表面層14によって床面に落とした食べこぼしや汚れを水拭きなどで簡単に拭き取ることができ、畳やカーペットの汚れなどから保護することができる。
【0046】
さらに、このような滑り防止加工床材10のクッションフロア15の裏面に滑り防止加工として設ける防滑層16bは、ポリレフィン系樹脂パウダーをドクターコーティングもしくはパウダースプレーによる散布で塗布し、この塗布面から加熱溶融し、冷却された金属ニップロールで焼結して粘着層を形成することでも加工される。
【0047】
この防滑層16bを構成するポリレフィン系樹脂としては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)…などを使用することができる。
【0048】
この防滑層16bは、例えばポリオレフィン系樹脂としてEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)(Vコンテント=5〜30%)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)(Aコンテント=5〜30%)で構成されたものを用い、従来のクッションフロア15の裏面にこれらの樹脂パウダーをドクターコティングし、加熱焼結して粘着層とすることで滑り防止加工が施される。
【0049】
この防滑層16bとして塗布するポリレフィン系樹脂パウダーの塗布量は、例えば50〜500g/m 程度とされ、通常のクッションフロア15の厚さが1.8〜20mm程度であり、厚さの変化はほとんどなく、非発泡層であるので強度もあり、耐久性も確保できる。
【0050】
このようなポリレフィン系樹脂をパウダーコーティング・焼結して防滑層16bを加工・形成した滑り防止加工床材10では、その粘着性(タック)によって床面に置き敷きした場合の滑りを防止でき、床面としてフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの上に置き敷きした場合でも防滑効果を発揮する。
【0051】
したがって、この滑り防止加工床材10によれば、置き敷きすることでだれでも簡単に、部屋の模様替えをする感覚で床材の張り替えができる。
【0052】
また、畳やカーペットの上にこの滑り防止加工床材10を置き敷きするようにすれば、クッションフロア15の表面層14によって床面に落とした食べこぼしや汚れを水拭きなどで簡単に拭き取ることができ、畳やカーペットの汚れなどから保護することができる。
【0053】
【実施例】
次に、この発明の滑り防止加工床材の実施例について具体的に説明するが、この発明はこれら実施例に何等限定するものでない。
ここでは、厚さ1.8mmの20cm×30cmのクッションフロアの裏面に種々の滑り防止加工による防滑層を形成して試験片とし、下地として用意したフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのそれぞれの上に試験片を置き敷きした場合の防滑性能を測定した。
【0054】
この防滑性能の測定には、図2に示す試験装置を用い、台上に固定した下地の上に試験片を載せ、500gの重りを置き、試験片の端部をクリップで挾み、オートグラフで水平方向に引っ張り、引張り負荷をオートグラフ(万能引張り試験器)で計測することで行った。
【0055】
そして、総合的な評価を下記の5段階で行い、その値を表1中に示した。
Figure 0004098602
【0056】
(実施例1)
防滑層として、塩・酢ビコポリマーである塩化ビニルペーストをクッションフロアの裏面に0.1mm塗布し、ゲル化して試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、特にフローリングやクッションフロアに対し、優れた防滑効果を発揮することが分かる。
【0057】
(実施例2)
防滑層として、EVA系ホットメルト樹脂(AS810−05 アロンエバーグリップ社製)をクッションフロアの裏面に目付50g/m2 でホットメルトロールコーティングして試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮することが分かる。
【0058】
(実施例3)
防滑層として、ポリオレフィン系樹脂と合成ゴム(AS855 アロンエバーグリップ社製)をクッションフロアの裏面に目付100g/m2 でホットメルトロールコーティングして試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、畳に対してやや防滑効果が劣ることが分かる。
【0059】
(実施例4)
防滑層として、EVAホットメルトパウダー(ミクロン633(VAコンテント=25%) 中部マイクロ社製)をクッションフロアの裏面に目付150g/m2 でコーティングし、焼結して試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、カーペットに対してやや防滑効果が劣ることが分かる。
【0060】
(実施例5)
防滑層として、EEAホットメルトパウダー(PES220(EAコンテント=25%、MI=20) 日本ユニカー社製)をクッションフロアの裏面に目付150g/m2 でコーティングし、焼結して試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、クッションフロアに対してやや防滑効果が劣ることが分かる。
【0061】
(実施例6)
防滑層として、EEAホットメルトパウダー(PES250(EAコンテント=25%、MI=250) 日本ユニカー社製)をクッションフロアの裏面に目付150g/m2 でコーティングし、焼結して試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮することが分かる。
【0062】
(実施例7)
防滑層として、EMA樹脂(RB=5200(MAコンテント=20%) 日本ポリオレフィン社製)をクッションフロアの裏面に押出ラミネート機で厚さ50μmで押出コーティングして試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、カーペットに対する防滑効果がやや劣ることが分かる。
【0063】
(実施例8)
防滑層として、EEA樹脂(A703(EAコンテント=25%) 三井デュポンポリケミカル社製)をクッションフロアの裏面に押出ラミネート機で厚さ30μmで押出コーティングして試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果を発揮するが、フローリングに対する防滑効果が優れていることが分かる。
【0064】
(比較例1)
防滑層をなにも形成しないクッションフロアだけのものを比較例として用い、試験片とした。
この試験片を用い、上記防滑性能の測定を行い、その結果を表1に示す。
この試験片は、下地がフローリング、カーペット、畳、クッションフロアのいずれの場合でも防滑効果が極めて低いことが分かる。
【0065】
【表 1】
Figure 0004098602
【0066】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、塩化ビニル・酢酸ビニルペーストを繊維質基材層裏面にコーティングした後にゲル化して0.05〜0.5mmの厚さに構成したので、この防滑層により厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできる。
【0067】
また、この発明の滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂を繊維質基材層裏面に押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングして10〜100μm厚さに構成したものであるので、この防滑層によっても厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできる。
【0068】
さらに、この発明の滑り防止加工床材によれば、フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂のパウダを繊維質基材層裏面に50〜500g/m 散布・塗布して加熱焼結して構成したものであるので、この防滑層によっても厚い特殊な層を設けることなく滑りを防止することができ、段差が発生せず、簡単に敷いたり、取り外すことでだれでも模様替えができ、取り除いた場合にもあとが残らず、再度使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の滑り防止加工床板をクッションフロアに適用した一実施の形態にかかる概略断面図である。
【図2】この発明の滑り防止加工床板の防滑効果の評価に用いた試験装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 滑り防止加工床板
11 基材層
12 発泡層
13 印刷層
14 透明樹脂層
15 クッションフロア
16 防滑層
16a 防滑層
16b 防滑層

Claims (3)

  1. フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、塩化ビニル・酢酸ビニルペーストを繊維質基材層裏面にコーティングした後にゲル化して0.05〜0.5mmの厚さに構成したものであることを特徴とする滑り防止加工床材。
  2. フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂を繊維質基材層裏面に押出ラミネートコーティングまたはホットメルトロールコーターでコーティングして10〜100μm厚さに構成したものであることを特徴とする滑り防止加工床材。
  3. フローリング、カーペット、畳あるいはクッションフロア上に置き敷きされる床材であって、繊維質基材層上に発泡層と表面層を設けた床材の裏面に、非発泡の防滑層を設けてなり、防滑層は、オレフィン系樹脂のパウダを繊維質基材層裏面に50〜500g/m 散布・塗布して加熱焼結して構成したものであることを特徴とする滑り防止加工床材。
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