JP2863088B2 - 耐汚染性に優れた防滑性床材およびその製造方法 - Google Patents

耐汚染性に優れた防滑性床材およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種施設や建物などの
床面に施工される床材に関し、詳しくは防滑性、耐汚染
性に優れるとともに、清掃作業の容易な床材、およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】各種
の建造物の階段、マンションなどの開放廊下、あるいは
プールサイドなどには、防滑機能を付与した床材が多用
されている。この防滑機能を、表面に凹凸を形成させる
ことによって発揮させている床材にあっては、凹部に汚
れが付着し易く、また付着した汚れは容易に除去できな
いため、使用中に外観が著しく悪くなる。したがって、
美観を維持するためのメンテナンス作業の頻度は多くな
るばかりか、たとえメンテナンス作業、例えば薬品によ
る汚れ除去作業などをしたとしても、凹部に汚水が残
り、施工直後の外観に戻すことは不可能である。
【0003】本発明は、表面に汚れが付着し難く、した
がって洗浄(清掃)頻度を低減させることができるのみ
ならず、汚れが付着した場合には、水による洗浄のみで
速やかにかつ容易に除去することができ、しかもスリッ
プを効果的に防止することができる、耐汚染性に優れた
防滑性床材と、このような床材の低コストでの製造方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の床材は、上記の
目的を達成するために、無機質および/または有機質繊
維シートを内蔵する合成樹脂層上に、着色合成樹脂粒を
含む化粧層を有し、該化粧層上に透明または半透明の耐
汚染性合成樹脂層を有し、該耐汚染性合成樹脂層の表面
から前記化粧層に達する凹凸を有してなることを特徴と
する。
【0005】このとき、耐汚染性合成樹脂層の表面から
化粧層の内部に至る凹凸の凹部から凸部への立ち上がり
の底角部を、R0.3mm〜R10mmの円弧断面形状
とすることが、より優れた防汚性を有する床材とする上
で特に好ましい。
【0006】また、本発明の床材の製造方法は、無機質
および/または有機質繊維シートの一方の面に第1の合
成樹脂層を形成する工程、該繊維シートの他方の面に、
第2の合成樹脂層を形成する工程、第2の合成樹脂層上
に着色合成樹脂粒を含む化粧層を形成する工程、該化粧
層上に透明または半透明の耐汚染性合成樹脂層を形成す
る工程、該耐汚染性合成樹脂層の表面から前記化粧層の
内部に至る凹凸を形成する工程、からなることを特徴と
する。
【0007】本発明の床材のベースとなる合成樹脂層に
内蔵される無機質および/または有機質繊維シートは、
ガラス、炭素、金属(合金を含む)のうちの少なくとも
1種の無機質繊維、パルプ、コットン、レーヨン、ポリ
エステル、ナイロン、ウレタン、アクリル、ポリプロピ
レンのうちの少なくとも1種の有機質繊維からなる織
布、不織布、編布が好ましい。これらの繊維は、単独
で、または無機質繊維同士の組み合わせ、有機質繊維同
士の組み合わせ、あるいは無機質繊維と有機質繊維との
組み合せで、2種以上を混合して使用することができ
る。
【0008】2種以上を混合して使用する場合の態様と
しては、2種以上の繊維を混合した混合繊維を原料とす
る繊維シートを使用してもよいし、単独の繊維を原料と
する繊維シートを2枚以上組み合わせて使用してもよ
い。なお、単独の繊維を原料とする繊維シートにあって
はもちろん、混合繊維を原料とする繊維シートにあって
も、2枚以上の複数枚で使用することができることは言
うまでもない。
【0009】上記の繊維シートを内蔵する合成樹脂層
は、例えば、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、ポリエチレン、プロピレン−酢酸ビニル
共重合樹脂、ウレタン系樹脂などの一般に床材に使用さ
れている合成樹脂からなる可撓性を有する層であればど
のようなものであってもよい。なお、上記の塩化ビニル
系樹脂は、ポリ塩化ビニルの他、塩化ビニルと他のモノ
マー、例えば、エチレン、酢酸ビニル、ビニルエーテ
ル、マレイン酸エステル、アクリル、ウレタンなどとの
共重合体、これらと他のポリマーとのブレンド物などを
含むものである。
【0010】これらの合成樹脂層は、発泡層であって
も、非発泡層であってもよい。発泡層のものは、非発泡
層のものに比べ、吸音性(床衝撃音の吸収性能)に優れ
るため、人や台車などの走・歩行音、あるいは物の落下
音などが、そのフロアーはもとより、上や下のフロアー
に伝わることを防止するとともに、断熱性にも優れるた
め、居住空間を快適にする上、空調コストを低下させる
などの効果を奏する。したがって、本発明の床材の使用
箇所に応じて、発泡層、非発泡層を適宜選択すればよ
い。
【0011】発泡層の場合には、合成樹脂原料に予め発
泡剤を配合させておくケミカル発泡法によるものであっ
ても、合成樹脂層を形成する際のペースト状の合成樹脂
原料にエアーを吹き込んで攪拌して泡立てるメカニカル
発泡法によるものであってもよい。メカニカル発泡法に
よるものの場合は、セルの弾性回復が良好であるため、
床材の厚みの経時的減少が極く少ない上、連続気泡にな
っているため、後述する製造方法において接着剤を使用
する場合に該接着剤の乾燥を早めることができるととも
に、製造工程中はもとより製品状態となった後において
も、床材の膨れを効果的に防止することもできる。
【0012】以上の合成樹脂層上の化粧層は、着色合成
樹脂粒を含む。この合成樹脂粒は、化粧層の母体である
合成樹脂と同色に着色されていてもよいが、異色に着色
されているものが化粧効果を向上させる上で好ましい。
しかも、2色以上の着色合成樹脂粒を含んでいること
が、より一層化粧効果を向上させる上で好ましい。
【0013】なお、上記の着色合成樹脂粒は、1粒が1
色に着色されているものを、2色以上混合させて使用し
てもよいし、1粒が2色以上に着色されているもの(例
えば、マーブル調あるいは流れ模様調に着色されている
もの)を使用してもよい。
【0014】この着色合成樹脂粒の原料樹脂としては、
塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂などが使用でき、着色剤としては、無機
系、有機系いずれのものも使用できる。
【0015】また、上記の着色合成樹脂粒は、安息角
(合成樹脂粒を山状に堆積させた場合の裾野部の傾斜
角)が60°以下の合成樹脂粒を使用することが好まし
い。安息角が60°より大きい合成樹脂粒の場合、合成
樹脂粒のブリッジ成形性が高くなるため、後述する製造
方法において、流動性が低下して、例えばドクターナイ
フ法により化粧層を形成する場合、ドクターナイフの下
端部に合成樹脂粒のみが堆積し易くなり、合成樹脂粒を
均一に分散した状態でのコートが極めて困難ないしは不
可能になる。
【0016】このような着色合成樹脂粒としては、例え
ば、特公平3−20323号公報に記載の製造方法によ
り得られる多色合成樹脂粒が好ましく使用でき、この多
色合成樹脂粒のうち、安息角が60°以下のもので、粒
径0.3〜80mm、好ましくは0.5〜5mmのもの
が使用できる。
【0017】さらに、上記の着色合成樹脂粒には、安息
角が60°以下の鉱物粒を10〜30重量%含有させて
もよい。この鉱物粒としては、珪砂、珪酸化合物、ガラ
ス、陶磁器、カーボランダム、コランダム、アランダム
などの粒状物が使用できる。これら鉱物粒の粒径は、上
記の着色合成樹脂粒の粒径と同程度のものでよい。
【0018】これらの鉱物粒の含有割合は、あまり多す
ぎると、着色合成樹脂粒との結合性、延いては化粧層の
母体となる合成樹脂との結合性が低下するのみならず、
製品床材の硬度が高くなってカットが困難となり、逆に
あまり少なすぎると、鉱物粒を含有する技術的意義がな
くなるため、本発明の床材では上記のように着色合成樹
脂粒の10〜30重量%、好ましくは20〜25重量%
とすることが好ましい。
【0019】上記した着色合成樹脂粒を含む化粧層の母
体となる合成樹脂としては、(1)該層独自の合成樹脂
を使用してもよいし、(2)該層の下層に位置する繊維
シート内蔵合成樹脂層、あるいは該層の上層に位置する
耐汚染性合成樹脂層を構成する合成樹脂を充当させても
よい。すなわち、(1)の場合は、着色合成樹脂粒と独
自の合成樹脂を予め分散混合したもの、あるいは混合し
ていない着色合成樹脂粒と独自の合成樹脂とを別々に用
いて化粧層を形成し、(2)の場合は、繊維シート内蔵
合成樹脂層上に着色合成樹脂粒のみを散布やコートなど
し、この上から直接あるいは耐汚染性合成樹脂層を形成
した後に圧力を加えるなどして繊維シート内蔵合成樹脂
層あるいは耐汚染性合成樹脂層と一体化させて化粧層と
するものである。
【0020】なお、(1)の化粧層独自の合成樹脂を使
用する場合の該合成樹脂としては、上記の着色合成樹脂
粒や鉱物粒を良好に結合し、かつ前記した本発明の床材
のベースとなる無機質および/または有機質繊維シート
を内蔵する合成樹脂層とはもとより、後述する耐汚染性
合成樹脂層とも良好な接着性を有するものが使用でき
る。このような合成樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン、プ
ロピレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン系樹脂など
のような、通常の繊維シートを内蔵する合成樹脂層に用
いられるものと同様の合成樹脂を挙げることができる。
【0021】以上の化粧層上の耐汚染性合成樹脂層は、
透明または半透明であって、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し可塑剤を25〜70重量部の割合で含むもの
からなり、しかも該可塑剤の50〜100重量%が耐汚
染性可塑剤からなるものが好ましい。
【0022】この耐汚染性可塑剤としては、無移行性の
もの(配合されている合成樹脂層の内部から表面側への
移行を示さない性質を有する可塑剤)が使用される。具
体的には、化1の構造を有するテキサノールイソブチレ
ート、化2の構造を有するジエチレングリコールジベン
ゾエートの他に、ジプロピレングリコールジベンゾエー
ト、プロピレングリコールジベンゾエートなどの安息香
酸エステル類などの枝分かれの多いものや環状部分を有
するものなどバルキーな分子構造のものが挙げられる。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】この耐汚染性可塑剤は、耐汚染性合成樹脂
層に含まれる全可塑剤の50〜100重量%であればよ
い。すなわち、50重量%未満であると、上記した化粧
層上に形成される透明または半透明の合成樹脂層を優れ
た耐汚染性を有するものとすることができないからであ
る。もちろん、可塑剤の100重量%(すなわち全部)
を耐汚染性可塑剤としてもよい。
【0026】上記のような耐汚染性可塑剤とともに使用
される可塑剤は、特に限定されず、従来から使用されて
いる一般的な可塑剤であればよい。具体的には、ジメチ
ルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジイソブチルフタレート、ジオクチルフタレート、
オクチルカプリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレ
ート、ジドデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジベンジルフタレート、ジメチルグリコールフタレ
ート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタ
リルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコ
レート、ジイソデシルフタレートなどのフタル酸エステ
ル系可塑剤;トリブチルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、トリフェニルホスフェート、トリクロルエ
チルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリエ
チルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェート、
アリールアルキルホスフェート、ジフェニルモノオルソ
キセニールホスフェートなどのリン酸エステル系可塑
剤;メチルアセチルリシレート、ジオクチルアジペー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケート、ジオ
クチルセバケート、トリアセチルグリセリン、グリセロ
ールブチレート、ジイソデシルサクシネート、ジイソデ
シルアジペート、コハク酸混合アルキルエステルなどの
脂肪酸エステル系可塑剤;トリオクチルトリメリット酸
などのトリメリット酸系可塑剤、エポキシ化大豆油など
のエポキシ系可塑剤;ポリエステル系高分子可塑剤など
が挙げられる。これらの可塑剤は、単独であるいは2種
以上を混合して使用することができる。
【0027】本発明の床材においては、以上の各層を構
成する合成樹脂組成物に、必要に応じて、粘度調整剤、
安定剤、充填剤などの各種の添加剤を添加することがで
きる。
【0028】粘度調整剤としては、例えば、ガソリン、
オクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、ドデシルベン
ゼン誘導体などの揮発性希釈剤、あるいは各種の界面活
性剤などの減粘剤などが挙げられる。
【0029】安定剤としては、例えば、ガドミウム、亜
鉛、バリウム、カルシウム、ストロンチウム、アルミニ
ウム、マグネシウム、セリウム、ナトリウム、鉛、錫な
どの金属を含む化合物からなる金属系安定剤の他、有機
リン酸化合物、多価アルコール、エポキシ化合物など
を、単独であるいは2種以上混合して使用することがで
きる。
【0030】充填剤としては、基本的には、加工温度に
て溶融、分解などの物理的、化学的な変化をしないもの
であればどのようなものでも使用でき、具体的には、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水
酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸バリウム、シリカ、ケイ藻土、ケイ砂、クレ
ー、軽石粉、スレート粉、雲母粉、アスベスト、ガラス
球、発泡ガラス球、フライアッシュ球、火山ガラス中空
体(シラスバルーン)などの無機充填剤、粉末繊維、コ
ルク粉末、木粉、熱可塑性樹脂粉末、熱硬化性樹脂中空
球などの有機質充填剤などが挙げられる。
【0031】本発明の床材では、以上のような積層構造
体において、透明または半透明の耐汚染性合成樹脂層の
表面から化粧層に達する凹凸が形成される。この凹凸に
より、本発明の床材に優れた防滑性を付与し、かつ優れ
た装飾性を付与することができる。
【0032】上記の凹凸における凸部は、平面視が円
形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形など適宜
の形状の多数の突起で構成してもよいし、突条(凸条)
や凹条を交差させたいわゆる格子状に形成してもよい
し、平面視が不定形の多数の突起をランダムに配置した
言わばモザイク状に形成してもよい。
【0033】ただし、本発明の床材においては、凹部か
ら凸部への立ち上がりの底角部を、R0.3mm〜R1
0mmの円弧断面形状とすることが好ましい。この理由
は、Rが10mmより大きいと、凹凸が平坦になり過ぎ
て、商品外観に劣り、しかも防滑性が不充分となり、
0.3mm未満であると、前述した従来の合成樹脂製の
床材と同様の切り立った形状になり過ぎて、底角部に泥
や塵埃などが溜まり易く、しかも該部に溜まった泥や塵
埃などは排出され難く、清掃作業を煩雑にするからであ
る。
【0034】このような凹凸は、例えば、表面に凹凸形
状が刻設されたロールと表面が平滑なロールとの間に上
記のような積層構造体を通すことにより行なういわゆる
メカニカルエンボス加工等により形成される。
【0035】なお、本発明の床材では、ベースとなる合
成樹脂層の裏面側(すなわち、床と接する面側)も、適
宜の凹凸が形成されたものとすることができ、このよう
にすれば、床に敷設した際の床材自体の滑りや位置ズレ
などが防止できる。
【0036】また、本発明の床材では、上記の凹凸形成
後に、耐汚染性合成樹脂層上に、さらに透明または半透
明の表面処理層が設けられたものであってもよい。この
表面処理層は、例えば、2液型ポリウレタン、1液型
(湿気硬化型)ポリウレタン、アクリル系樹脂、ウレタ
ンアクリレート系紫外線硬化型樹脂などの塗料による透
明または半透明のコート層が好ましく使用できる。この
表面処理層が設けられたものは、エンボスパターンの凹
凸の底角部のRが大きくなるため、凹部への塵埃の堆積
が防止でき、床材の耐汚染性をより優れたものとするこ
とができる。
【0037】次に、以上の構成を有する本発明の床材の
製造方法を詳述する。先ず、前述した繊維シートの一方
の面に、第1の合成樹脂層を、例えば、ペースト法、カ
レンダーラミネート法、押出ラミネート法などにより形
成する。このとき、繊維シートは、前述したように、1
枚でも、2枚以上の複数枚でもよく、複数枚の場合は、
操作を容易にするために、各シートを接着剤などにより
仮止め接着しておいてもよい。
【0038】第1の合成樹脂層を、押出ラミネート法に
より形成する場合は、必要に応じて接着剤がコートされ
た上記の繊維シートの片面に、例えばTダイなどを用い
て、前述した合成樹脂組成物をシート状に押し出すこと
により行われる。この後、例えば、2本のロール間を通
過させるなどして合成樹脂層を繊維シートに圧着させる
とともに、厚さを均一化させる。
【0039】このようにして第1の合成樹脂層を形成し
た後、反転させて、必要に応じて接着剤がコートされた
繊維シートの他方の面に、第1の合成樹脂層と同一の合
成樹脂により第2の合成樹脂層を、第1の合成樹脂層と
同じく、例えば、ペースト法、カレンダーラミネート
法、押出ラミネート法などにより形成する。このときの
第2の合成樹脂層の形成は、上記の第1の合成樹脂層の
押出ラミネートと同様に行われ、ラミネート後の繊維シ
ートとの圧着、厚さの均一化なども上記の第1の合成樹
脂層の場合と同様である。
【0040】次いで、この第2の合成樹脂層上に、着色
合成樹脂粒を含む化粧層を、例えば、振動機による散布
法、パウダースプレー法、ドクターナイフ法などにより
コートする。このときの着色合成樹脂粒(あるいは着色
合成樹脂粒と母体となる合成樹脂)のコート(供給)量
の調整は、それぞれの方法にあった手法により行われ
る。具体的には、振動数の調整、モーターの回転数の調
整、第2の合成樹脂層とドクターナイフとのクリアラン
スの調整などにより行われる。
【0041】このようにして着色合成樹脂粒(あるいは
着色合成樹脂粒と母体合成樹脂)をコートした後、例え
ば2本のロール間を通過させるなどして着色合成樹脂粒
(あるいは着色合成樹脂粒と母体合成樹脂)を第2の合
成樹脂層に圧着させるとともに、厚さを均一化して、化
粧層を形成する。
【0042】このようにして形成された化粧層上に、透
明または半透明の耐汚染性合成樹脂層を、例えば、ドク
ターナイフ法、コンマドクター法、ロールコーター法、
グラビアコーター法、ロータリースクリーン法などによ
り形成する。すなわち、例えば前記した配合の耐汚染性
合成樹脂ペーストを、これらの方法によりコートし、加
熱ゲル化すればよい。このときのペーストのコート量
は、特に制限されないが、あまり少なすぎると、該耐汚
染性合成樹脂層による耐汚染性が不十分となるため、
0.1mm以上とすることが好ましい。また、加熱条件
は、耐汚染性合成樹脂ペーストがゲル化する温度および
時間であればよい。
【0043】このようにして形成された耐汚染性合成樹
脂層の表面から化粧層に達する凹凸を、例えばメカニカ
ルエンボス加工法により形成する。すなわち、以上のよ
うにして得られた積層構造体を、先ず、その溶融温度以
上に加熱し、耐汚染性合成樹脂層を軟化させる。耐汚染
性合成樹脂層が軟化した状態の下で、例えば、所定の形
状に彫刻されたエンボスロールとラバーロール間を通過
させて、エンボス加工を行う。
【0044】このエンボスロールに、凹部から凸部への
立ち上がりの底角部がR0.3mm〜R10mmの円弧
断面形状を有する凹凸パターンを設けておけば、該耐汚
染性合成樹脂層側にのみ該円弧断面形状の底角部を有す
る凹凸が形成される。
【0045】さらに、上記の凹凸形成後の耐汚染性合成
樹脂層上に透明または半透明の表面処理層を設ける場合
には、上記のエンボス加工を行った後に、前述の各種の
樹脂塗料を該エンボス加工面上にコートする。この樹脂
塗料のコート法は、各種の方法が採用できるが、例えば
ロールコーター法を採用する場合には、ロール表面を、
スポンジで被覆したもの、あるいはエチレンプロピレン
ターポリマーやシリコンゴムで処理したものなどを使用
することが、エンボスパターンを圧壊することがないた
め、好ましい。
【0046】また、樹脂塗料のコート量は、前述の耐汚
染性合成樹脂層と同様に、あまり少なすぎると、該表面
処理層による効果(耐汚染性や耐傷付性など)が不十分
となり、あまり多すぎても、それに見合う効果の向上は
見られないため、本発明では1〜30g/m程度とす
ることが好ましい。この樹脂塗料層は、加熱によりゲル
化される等の工程を経て表面処理層となるが、このとき
の条件は、樹脂塗料層に応じて適宜選定すればよい。こ
のようにして、凹凸が形成された透明または半透明の耐
汚染性合成樹脂層上に、透明または半透明の表面処理層
が形成される。
【0047】
【作用】本発明の床材では、表面の透明または半透明の
耐汚染性合成樹脂層によって優れた耐汚染性を発現する
ことに加えて、この層には表面から化粧層に達する凹凸
が形成されており、この凹凸によって優れた防滑性を発
現する。
【0048】この耐汚染性合成樹脂層に使用している可
塑剤の50〜100重量%を耐汚染性可塑剤とする場合
には、この層による耐汚染性が一層優れたものとなる。
【0049】また、この層の表面から化粧層に達する凹
凸が、凹部から凸部への立ち上がりの底角部をR0.3
mm〜R10mmの円弧断面形状とする場合には、優れ
た防滑性とともに、次のような優れた耐汚染性ないしは
清掃性を発現する。すなわち、このような底角部を有す
る凹凸は、泥や塵埃などが凹部内に溜まり難く、たとえ
溜まった場合であっても、凹部の底角部が角張っていな
いため、これらの泥や塵埃は、清掃作業によって容易に
凹部外へ排出することができる。
【0050】そして、凹凸が形成された透明または半透
明の耐汚染性合成樹脂層を透して見える化粧層中の着色
合成樹脂粒により、優れた装飾性を発現する。この着色
合成樹脂粒が、化粧層の母体となる合成樹脂と異なる色
に着色されている場合、しかも2色以上の着色合成樹脂
粒が使用されている場合には、より一層優れた装飾性が
発現される。
【0051】また、着色合成樹脂に、特定量の鉱物粒が
混合されている場合、該鉱物粒により、耐摩耗作用と防
滑性をも得ることができる。
【0052】加えて、ベースの合成樹脂層に内蔵された
繊維シートが、本発明の床材の寸法安定性を向上させる
作用をなす。
【0053】なお、上記の耐汚染性合成樹脂層上に表面
処理層を設ける場合には、該処理層自体の有する耐汚染
作用や耐傷付作用などを発現するのみならず、耐汚染性
合成樹脂層に形成された凹凸の底角部のRを大きくする
ことができるため、凹部への塵埃の堆積を防止して耐汚
染作用をより一層向上させる。
【0054】
【実施例】
実施例1 ガラスネットの片面に、表1に示す組成の樹脂をTダイ
により厚さ0.5mmに押出ラミネートし、2本のヒー
トロール間を通過させ、第1の合成樹脂層を形成した。
これを反転させ、この上に上記と同じ組成の樹脂をTダ
イにより厚さ1.0mmに押出ラミネートし、上記と同
様に2本のヒートロール間を通過させ、第2の合成樹脂
層を形成した。
【0055】
【表1】
【0056】次いで、第2の合成樹脂層上に、表2に示
す組成および性状の着色合成樹脂粒を、クリアランスを
2mmに調整したドクターナイフによりコートした後、
150℃に保持したオーブンで予熱し、さらに第1の合
成樹脂層側を、表面温度が150〜160℃となるよう
に調整した遠赤外線ヒータで加熱して、全体を軟化さ
せ、フラットロールでエンボスして化粧層を形成した。
【0057】
【表2】
【0058】この後、表3に示す配合の合成樹脂ペース
トを、ドクターナイフにより厚さ0.2mmにコート
し、180℃に3分間保持してゲル化させ、透明な耐汚
染性合成樹脂層を形成した。
【0059】
【表3】
【0060】続いて、上記のようにして得られた積層構
造体を180℃に3分間保持して、耐汚染性合成樹脂層
を軟化させた後、所定の凹凸パターンのエンボス加工を
行って本発明の床材を得た。
【0061】このようにして得られた本発明の床材Fの
構成を、図1に概略的に示す。図1において、11が、
ガラスネット2を内蔵している合成樹脂層で、ガラスネ
ット2の下側が第1の合成樹脂層1、上側が第2の合成
樹脂層3である。この第2の合成樹脂層3の上側に、着
色合成樹脂粒4を含む化粧層5が形成されており、該化
粧層5の上側に透明な耐汚染性合成樹脂層6が形成さ
れ、該層6の表面から化粧層5に達する凹凸エンボスパ
ターンが形成されている。そして、この凹凸エンボスパ
ターンが形成されている透明な耐汚染性合成樹脂層6を
通して、該層6の下層にある着色合成樹脂粒4を含む化
粧層5が認識され、装飾性の極めて高い床材となってい
る。
【0062】この床材を、製造工場の入口部および事務
所ビルのエントランスに敷設し、1か月後の汚れ状態を
観察したところ、いずれの箇所に敷設したものにも、汚
れの発生は見られず、良好な表面状態を保持していた。
また、炊事場の床に敷設したものについては、1か月後
にかなりの汚れが付着していたが、家庭用の洗浄剤を5
0倍に希釈した液で、タワシにより軽く洗浄したとこ
ろ、極めて容易に完全に汚れを除去することができた。
さらに、これらいずれの箇所においても、床面を水で濡
らして、塩化ビニル系樹脂製の底部を有する靴にて走・
歩行したが、スリップは一切発生しなかった。
【0063】実施例2 透明な耐汚染性合成樹脂層6に形成する凹凸を図2
(A)および(B)に示すような表面形状および断面構
造にする以外は、実施例1と同様にして、本発明の床材
を得た。
【0064】図2(A)に一部を拡大して示すように、
床材Fの耐汚染性合成樹脂層6の表面から化粧層5に達
する部分に、碁盤目状に配置された多数の円形突起21
が形成され、この突起21(凸部)とこれ以外の部分
(凹部)とで凹凸が構成されている。この場合、隣接す
る各円形突起21相互の中心間距離は、いわゆる天側の
最短距離Lで約23.5mm、いわゆる幅側の最長距
離Lで約41.17mmとなっている。
【0065】ここで、図2(B)に示すように、各円形
突起21は、周面が緩いテーパ状をなす円錐台状であ
り、その突出高さ(凹部の深さ)Dは約0.7mmとな
っており、突起21の幅Wは約4mmとなっていた。そ
して、この円形突起21の底部から凸部への立ち上がり
の底角部21aはR0.5mm程度の円弧断面形状に形
成され、また上角部21aもR0.3mm程度の円弧断
面形状に形成されている。
【0066】この床材Fについても、実施例1と同様
に、製造工場の入口部、事務所ビルのエントランス、炊
事場の床に敷設し、1か月後の汚れ状態を観察したとこ
ろ、実施例1の床材に比して、より一層優れた耐汚染性
を示すとともに、優れた清掃性を示した。また、実施例
1と同様に、これらの床面を水で濡らして、塩化ビニル
系樹脂製の底部を有する靴にて走・歩行したが、実施例
1の床材に比して、より一層優れた防滑性を示した。
【0067】実施例3 透明な耐汚染性合成樹脂層6に形成する凹凸を図3
(A)および(B)に示すような表面形状および断面構
造にする以外は、実施例1と同様にして、本発明の床材
を得た。
【0068】この床材Fは、耐汚染性合成樹脂層6の表
面から化粧層5に達する部分に、図3(A)に示すよう
な格子状をなす凹部32が形成され、この格子状の凹部
32とこれを囲む突条31とで凹凸が構成されている。
【0069】ここで、凹部32の格子幅Wは約4mm
で、格子間の中心間距離LおよびLは、それぞれ約
36.84mmとなっている。そして、図3(B)に示
すように、突条31は、上部が若干幅狭となるように側
面が傾斜しており、その突出高さ(凹部の深さ)Dは約
0.65mm〜0.7mmとなっている。また、この突
条31は、底角部31aがR0.5mm程度の円弧断面
形状に形成され、上角部31bもR0.3mm程度の円
弧断面形状に形成されている。
【0070】この床材Fにおいても、実施例2による床
材Fと同様の優れた耐汚染性、清掃性および防滑性を示
した。
【0071】実施例4 透明な耐汚染性合成樹脂層6に形成する凹凸を図4
(A)および(B)に示すような表面形状および断面構
造にする以外は、実施例1と同様にして、本発明の床材
を得た。
【0072】この床材Fは、図4(A)に示すようにモ
ザイク状に配置された多数の突起41が形成され、該突
起41(凸部)とこれ以外の部分(凹部)とで凹凸が構
成されている。ここで、各突起41は、平面形状が不定
形で、周面が緩いテーパ状をなし、相互の谷幅W1は約
0.1mm〜0.2mmである。そして、各突起41の
突出高さ(凹部の深さ)Dは約1.5mmであり、その
頂面には0.2mm〜0.25mmの窪み42が形成さ
れている。また、各突起41の底角部41aはR0.5
mm程度の円弧断面形状に形成され、上角部41bもR
0.3mm程度の円弧断面形状に形成されている。
【0073】この床材Fにおいても、実施例2,3の床
材Fと同様の優れた耐汚染性、清掃性および防滑性を示
した。
【0074】このように、実施例2〜4の床材Fは、そ
の表面に形成される凹凸の形状に特別な制限がなく、例
えば実施例2の床材のように多数の円形突起21とその
間の凹部で凹凸を構成してもよく、実施例3の床材のよ
うに格子状の凹部32とその間の突条31で凹凸を構成
してもよく、さらには実施例4の床材のようにモザイク
状の多数の突起41とその間の凹部で凹凸を構成しても
よいため、床面デザインに自由度が得られる。
【0075】実施例5 実施例3の床材と同様に、格子状の凹部32とその間の
突条31とで凹凸を構成したものにおいて、底角部31
aのRを表4に示すように種々変更させた床材を調製
し、それぞれを工場事務所の床面に敷設し、床材表面を
水で濡らしたときの防滑性、商品外観を評価するととも
に、1カ月後の凹部への汚れの付着状況、凹部の清掃性
について観察し、評価した。この結果を、表4に合わせ
て示す。
【0076】なお、このときの評価基準は、次の通りと
した。凹部への汚れ付着は、凹部を目視により観察し、
汚れの発生が見らず、良好な表面状態を保持していたも
のを少とし、汚れの発生が見られ、表面の美観が損なわ
れていたものを多とした。防滑性は、表面を水で濡ら
し、塩化ビニル系樹脂製の底部を有する靴にて走・歩行
し、スリップが一切発生しなかったものを良とし、スリ
ップが発生したものを劣とした。商品外観は、凹凸が鮮
明に出ているものを良とし、これ以外のものを劣とし
た。清掃性は、水でぬらした布で擦ったときに、完全に
汚れが除去できたものを良とし、汚れが完全に除去でき
なかったものを劣とした。
【0077】
【表4】
【0078】表4から明らかなように、凹部から凸部へ
の立ち上がりの底角部31aを、R0.3mm〜R10
mmの円弧断面形状とした床材は、R0.3mm未満の
およびR10mmを超える底角部31aを有する床材に
比し、優れた耐汚染性、清掃性、防滑性および商品外観
を示すことが判る。
【0079】実施例6 実施例3の床材と同様に、格子状の凹部32とその間の
突条31とで凹凸を構成したものにおいて、耐汚染性合
成樹脂層の配合を表5に示すように種々変更させた床材
を調製し、ボールペン、ラインマーカー、クレパスにて
描いたラインを水で濡らした布で擦ったときのラインの
消失状態、およびヒールの高い靴を履いて歩行したとき
に付いたヒールマークを水で濡らした布で擦ったときの
ヒールマークの消失状態を評価するとともに、工場事務
所の床面に敷設し、1カ月後の凹部への汚れの付着状
況、凹部の清掃性について観察し、評価した。この結果
を、表5に合わせて示す。
【0080】なお、このときの評価基準は、次の通りと
した。上記のラインおよびヒールマークが完全に消失し
た場合を◎、略消失している場合を○、これらの跡が認
識できる場合を△、これらが鮮明に見える場合を×とし
た。
【0081】
【表5】
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の床材によ
れば、汚れの付着し易い箇所に敷設した場合に、清掃回
数を大幅に削減することができる。この結果として、清
掃に要する人的、材料、整備的コストを大幅に低減する
ことができるとともに、床材の耐用年数を大幅に延長さ
せることができる。しかも、雨水や清掃時の水で床面が
濡れた場合にあっても、良好な防滑性を得ることができ
る。
【0083】また、本発明の床材において、その耐汚染
性合成樹脂層の表面から化粧層に達する凹凸部におい
て、各凹部から凸部への立ち上がり底角部を特定のRを
有する円弧断面形状とする場合において、より一層優れ
た防滑性を有し、かつ各凹部内に泥や塵埃などが溜った
場合にも、清掃作業によって容易に凹部外へ排出するこ
とができる。
【0084】さらに、上記の凹凸は、形状に特別な制限
がなく、例えば、凸部を平面視円形の多数の突起で構成
し、あるは格子状またはモザイク状に形成することがで
きるため、床面デザインに自由度が得られる。
【0085】加えて、本発明の製造方法によれば、従来
の製造技術を巧みに組み合わせるのみで、上記のような
優れた効果を有する床材を容易に製造することができる
ため、該床材を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の一実施態様を説明する図であ
る。
【図2】本発明の床材の他の実施態様を説明する図で、
(A)が一部拡大平面図、(B)が要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の床材のさらに他の実施態様を説明する
図で、(A)が一部拡大平面図、(B)が要部拡大断面
図である。
【図4】本発明の床材のさらに他の実施態様を説明する
図で、(A)が一部拡大平面図、(B)が要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
F 本発明の床材 11 ベースとなる合成樹脂層 1 第1の合成樹脂層 2 繊維シート 3 第2の合成樹脂層 4 合成樹脂粒 5 化粧層 6 耐汚染性合成樹脂層 21 円形突起 31 突条 32 格子状の凹部 41 突起 21a,31a,41a 底角部 21b,31b,41b 上角部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質および/または有機質繊維シート
    を内蔵する合成樹脂層上に、着色合成樹脂粒を含む化粧
    層を有し、該化粧層上に透明または半透明の耐汚染性合
    成樹脂層を有し、該耐汚染性合成樹脂層の表面から前記
    化粧層に達する凹凸を有してなることを特徴とする耐汚
    染性に優れた防滑性床材。
  2. 【請求項2】 無機質および/または有機質繊維シート
    が、ガラス、炭素、金属のうちの少なくとも1種の無機
    質繊維および/またはパルプ、コットン、レーヨン、ポ
    リエステル、ナイロン、ウレタン、アクリル、ポリプロ
    ピレンのうちの少なくとも1種の有機質繊維からなる織
    布、不織布、編布であることを特徴とする請求項1記載
    の耐汚染性に優れた防滑性床材。
  3. 【請求項3】 化粧層が、該化粧層の母体である合成樹
    脂と異色の着色合成樹脂粒を含んでいることを特徴とす
    る請求項1,2記載の耐汚染性に優れた防滑性床材。
  4. 【請求項4】 化粧層が、2色以上の着色合成樹脂粒を
    含んでいることを特徴とする請求項1〜3記載の耐汚染
    性に優れた防滑性床材。
  5. 【請求項5】 着色合成樹脂粒の10〜30重量%が鉱
    物粒であることを特徴とする請求項1〜4記載の耐汚染
    性に優れた防滑性床材。
  6. 【請求項6】 耐汚染性合成樹脂層が、塩化ビニル系樹
    脂100重量部に対し25〜70重量部の可塑剤を含ん
    でなり、かつ該可塑剤の50〜100重量%が耐汚染性
    可塑剤であることを特徴とする請求項1〜5記載の耐汚
    染性に優れた防滑性床材。
  7. 【請求項7】 凹部から凸部への立ち上がりの底角部を
    R0.3mm〜R10mmの円弧断面形状としたことを
    特徴とする請求項1〜6記載の耐汚染性に優れた防滑性
    床材。
  8. 【請求項8】 無機質および/または有機質繊維シート
    の一方の面に、第1の合成樹脂層を形成する工程、 前記繊維シートの他方の面に、第2の合成樹脂層を形成
    する工程、 第2の合成樹脂層上に着色合成樹脂粒を含む化粧層を形
    成する工程、 該化粧層上に透明または半透明の耐汚染性合成樹脂層を
    形成する工程、 該耐汚染性合成樹脂層の表面から前記化粧層の内部に至
    る凹凸を形成する工程、からなることを特徴とする耐汚
    染性に優れた防滑性床材の製造方法。
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