JP2806772B2 - 射出成形におけるシール圧制御方法 - Google Patents
射出成形におけるシール圧制御方法Info
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- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂材料で射出成形を
行う際、成形型の分割面をシールする弾性中空シール部
材の内圧を制御するための射出成形におけるシール圧制
御方法に関する。
行う際、成形型の分割面をシールする弾性中空シール部
材の内圧を制御するための射出成形におけるシール圧制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂を用いて射出成形を行う場
合、例えば、特開平2−187313号公報に開示され
ているように、柔軟性を有する中空紐状のシール部材が
キャビテイを囲むように介装され、このシール部材の中
空部内に気体が封入されることにより、成形型の外部に
樹脂材料が漏れることを防止するように構成された成形
型が知られている。
合、例えば、特開平2−187313号公報に開示され
ているように、柔軟性を有する中空紐状のシール部材が
キャビテイを囲むように介装され、このシール部材の中
空部内に気体が封入されることにより、成形型の外部に
樹脂材料が漏れることを防止するように構成された成形
型が知られている。
【0003】また、特開平4−129715号公報に開
示されているように、成形型の分割面に中空Oリングが
設けられ、この中空Oリング内のシール圧力が目標圧力
と一致するように前記中空Oリング内の流体量を制御す
ることにより、前記分割面を確実にシールしようとする
シール圧制御方法が知られている。
示されているように、成形型の分割面に中空Oリングが
設けられ、この中空Oリング内のシール圧力が目標圧力
と一致するように前記中空Oリング内の流体量を制御す
ることにより、前記分割面を確実にシールしようとする
シール圧制御方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来技術では、成形型がシール部材または中空Oリン
グにより完全にシールされた状態で、樹脂材料がキャビ
テイ内に射出されるため、このキャビテイや該キャビテ
イに連通する空隙内に存在している空気を前記成形型の
外部に排出させることができない。従って、この空気が
キャビテイ内に射出された樹脂材料の円滑な流れを阻止
し該樹脂材料の充填不良が生じたり、前記樹脂材料がキ
ャビテイ内の空気を巻き込んだり、該樹脂材料から発生
するガスによって成形品内に空洞(ボイド)が形成され
たり、ヤケ等の外観不良が発生したりする等の問題が指
摘されている。
各従来技術では、成形型がシール部材または中空Oリン
グにより完全にシールされた状態で、樹脂材料がキャビ
テイ内に射出されるため、このキャビテイや該キャビテ
イに連通する空隙内に存在している空気を前記成形型の
外部に排出させることができない。従って、この空気が
キャビテイ内に射出された樹脂材料の円滑な流れを阻止
し該樹脂材料の充填不良が生じたり、前記樹脂材料がキ
ャビテイ内の空気を巻き込んだり、該樹脂材料から発生
するガスによって成形品内に空洞(ボイド)が形成され
たり、ヤケ等の外観不良が発生したりする等の問題が指
摘されている。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、樹脂材料の射出時にキャビテイ内の空気を
外部に有効に排出させることができるとともに、成形時
に分割面を確実にシールし、これにより高品質な成形品
を効率的に成形することが可能な射出成形におけるシー
ル圧制御方法を提供することを目的とする。
ものであり、樹脂材料の射出時にキャビテイ内の空気を
外部に有効に排出させることができるとともに、成形時
に分割面を確実にシールし、これにより高品質な成形品
を効率的に成形することが可能な射出成形におけるシー
ル圧制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、 成形用キャビテイを囲繞して成形型
の分割面に配設された紐状の弾性中空シール部材の内圧
を制御するための射出成形におけるシール圧制御方法で
あって、前記成形用キャビテイ内に樹脂材料が射出充填
されている間、前記分割面に該成形用キャビテイを外部
に開放させるための間隙を形成すべく前記弾性中空シー
ル部材の内圧を下げておく工程と、前記成形用キャビテ
イ内に前記樹脂材料の充填が完了する直前に、該弾性中
空シール部材の内圧を増加させて前記弾性中空シール部
材を膨張させることにより前記分割面をシールする工程
と、を有することを特徴とする。
めに、本発明は、 成形用キャビテイを囲繞して成形型
の分割面に配設された紐状の弾性中空シール部材の内圧
を制御するための射出成形におけるシール圧制御方法で
あって、前記成形用キャビテイ内に樹脂材料が射出充填
されている間、前記分割面に該成形用キャビテイを外部
に開放させるための間隙を形成すべく前記弾性中空シー
ル部材の内圧を下げておく工程と、前記成形用キャビテ
イ内に前記樹脂材料の充填が完了する直前に、該弾性中
空シール部材の内圧を増加させて前記弾性中空シール部
材を膨張させることにより前記分割面をシールする工程
と、を有することを特徴とする。
【0007】また、前記樹脂材料が発泡性樹脂材料であ
り、前記成形用キャビテイ内に充填された前記発泡性樹
脂材料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動が停止
した際、前記分割面に再度間隙を形成すべく前記弾性中
空シール部材の内圧を減ずる工程と、を有することが好
ましい。
り、前記成形用キャビテイ内に充填された前記発泡性樹
脂材料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動が停止
した際、前記分割面に再度間隙を形成すべく前記弾性中
空シール部材の内圧を減ずる工程と、を有することが好
ましい。
【0008】
【作用】上記の本発明に係る射出成形におけるシール圧
制御方法では、キャビテイ内に樹脂材料が射出充填され
ている間、成形型の分割面に間隙が形成されることによ
り、このキャビテイ内に存在している空気が前記樹脂材
料に押圧されて該隙間から外部に確実に排出される。こ
のため、樹脂材料がキャビテイ内の空気を巻き込んでボ
イドやヤケ等が発生することがなく、しかも該樹脂材料
の充填不良を有効に回避することができる。
制御方法では、キャビテイ内に樹脂材料が射出充填され
ている間、成形型の分割面に間隙が形成されることによ
り、このキャビテイ内に存在している空気が前記樹脂材
料に押圧されて該隙間から外部に確実に排出される。こ
のため、樹脂材料がキャビテイ内の空気を巻き込んでボ
イドやヤケ等が発生することがなく、しかも該樹脂材料
の充填不良を有効に回避することができる。
【0009】次いで、キャビテイ内に樹脂材料の充填が
完了する直前に、弾性中空シール部材の内圧を増加させ
てこの弾性中空シール部材を膨張させることにより、該
弾性中空シール部材で分割面が完全にシールされる。こ
れによって、樹脂材料が成形型から漏れることがない。
完了する直前に、弾性中空シール部材の内圧を増加させ
てこの弾性中空シール部材を膨張させることにより、該
弾性中空シール部材で分割面が完全にシールされる。こ
れによって、樹脂材料が成形型から漏れることがない。
【0010】また、樹脂材料が発泡性樹脂材料である
と、成形用キャビテイ内に充填されたこの発泡性樹脂材
料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動が停止した
段階で弾性中空シール部材の内圧を減ずることにより、
この発泡性樹脂材料内から発生するガスが分割面の間隙
から外部に確実に排出される。これにより、成形品にデ
フォーム、ふくれおよびパンク等の成形不良の発生を確
実に阻止することが可能になる。
と、成形用キャビテイ内に充填されたこの発泡性樹脂材
料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動が停止した
段階で弾性中空シール部材の内圧を減ずることにより、
この発泡性樹脂材料内から発生するガスが分割面の間隙
から外部に確実に排出される。これにより、成形品にデ
フォーム、ふくれおよびパンク等の成形不良の発生を確
実に阻止することが可能になる。
【0011】
【実施例】本発明に係る射出成形におけるシール圧制御
方法について、これを実施するための射出成形装置との
関連で実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明
する。
方法について、これを実施するための射出成形装置との
関連で実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明
する。
【0012】図1および図2において、参照数字10
は、本実施例に係るシール圧制御方法を実施するための
射出成形装置を示す。この射出成形装置10は、下型
(成形型)12と上型(成形型)14とを備え、この下
型12とこの上型14の間に成形用キャビテイ16が形
成される。
は、本実施例に係るシール圧制御方法を実施するための
射出成形装置を示す。この射出成形装置10は、下型
(成形型)12と上型(成形型)14とを備え、この下
型12とこの上型14の間に成形用キャビテイ16が形
成される。
【0013】下型12には、キャビテイ16を囲繞して
周溝18が設けられ、この周溝18は、上型14側に向
かって幅狭になる開口断面略台形状を呈しており、前記
周溝18に紐状の弾性中空シール部材20が離脱不能に
収容される。この弾性中空シール部材20は、下型12
の分割面22と略同一面上または僅かにこの分割面22
から突出して配設される。分割面22は、下型12と上
型14が型締めされた状態で間隙40(後述する)を形
成するために、この下型12の角部に設けられた上型1
4とのパーティング面23より所定の距離だけ低い位置
に設けられている。
周溝18が設けられ、この周溝18は、上型14側に向
かって幅狭になる開口断面略台形状を呈しており、前記
周溝18に紐状の弾性中空シール部材20が離脱不能に
収容される。この弾性中空シール部材20は、下型12
の分割面22と略同一面上または僅かにこの分割面22
から突出して配設される。分割面22は、下型12と上
型14が型締めされた状態で間隙40(後述する)を形
成するために、この下型12の角部に設けられた上型1
4とのパーティング面23より所定の距離だけ低い位置
に設けられている。
【0014】弾性中空シール部材20は、断面円形状を
呈しており、弾力性および柔軟性を有する合成ゴムやウ
レタン等の材料で形成される。この弾性中空シール部材
20内には、中空部24が設けられ、この中空部24
は、前記弾性中空シール部材20に接続された管路26
の一端側に連通しており、前記管路26は、下型12内
を通って外部に延在するとともに、その他端側にバルブ
28を介してポンプ30が接続される。このバルブ28
は、制御部32に設けられたタイマ等の公知の手段で駆
動制御される。
呈しており、弾力性および柔軟性を有する合成ゴムやウ
レタン等の材料で形成される。この弾性中空シール部材
20内には、中空部24が設けられ、この中空部24
は、前記弾性中空シール部材20に接続された管路26
の一端側に連通しており、前記管路26は、下型12内
を通って外部に延在するとともに、その他端側にバルブ
28を介してポンプ30が接続される。このバルブ28
は、制御部32に設けられたタイマ等の公知の手段で駆
動制御される。
【0015】次に、このように構成される射出成形装置
10の動作について、本実施例に係るシール圧制御方法
との関連で説明する。
10の動作について、本実施例に係るシール圧制御方法
との関連で説明する。
【0016】まず、下型12の分割面22側に、予め製
品の外形形状が賦形された樹脂製表皮34が配置される
一方、上型14には、基材36が配設される。そして、
下型12と上型14とが型閉めされることにより、表皮
34と基材36の間にキャビテイ16に対応して空隙3
8が形成される(図2参照)。
品の外形形状が賦形された樹脂製表皮34が配置される
一方、上型14には、基材36が配設される。そして、
下型12と上型14とが型閉めされることにより、表皮
34と基材36の間にキャビテイ16に対応して空隙3
8が形成される(図2参照)。
【0017】ここで、弾性中空シール部材20の中空部
24にエアが供給されておらず、すなわち、この中空部
24の内圧が下げられており、前記弾性中空シール部材
20が下型12の分割面22と略同一面上または僅かに
この分割面22から突出している。このため、弾性中空
シール部材20の上方には、表皮34と基材36によっ
て間隙40が形成され、この間隙40は、空隙38を外
部に開放している(図3参照)。
24にエアが供給されておらず、すなわち、この中空部
24の内圧が下げられており、前記弾性中空シール部材
20が下型12の分割面22と略同一面上または僅かに
この分割面22から突出している。このため、弾性中空
シール部材20の上方には、表皮34と基材36によっ
て間隙40が形成され、この間隙40は、空隙38を外
部に開放している(図3参照)。
【0018】そこで、図3に示す型閉め状態において、
空隙38に熱硬化性発泡樹脂42が射出される。この空
隙38に射出された樹脂42は、反応して該空隙38に
充填されていくとともに、前記空隙38内に存在する空
気を外方に押圧し、この空気が、図3中、矢印に示すよ
うに、間隙40から外部に排出される。
空隙38に熱硬化性発泡樹脂42が射出される。この空
隙38に射出された樹脂42は、反応して該空隙38に
充填されていくとともに、前記空隙38内に存在する空
気を外方に押圧し、この空気が、図3中、矢印に示すよ
うに、間隙40から外部に排出される。
【0019】このように、本実施例では、空隙38に樹
脂42が射出充填されている間、弾性中空シール部材2
0の内圧を下げて分割面22に間隙40が形成される。
従って、樹脂42が空隙38内の空気を巻き込むことを
確実に阻止してボイドやヤケ等の発生を回避することが
できるとともに、該空隙38内への樹脂42の充填不良
を有効に防止することが可能になるという効果が得られ
る。この結果、高品質な成形品(図示せず)を効率的か
つ容易に成形し得るという利点がある。
脂42が射出充填されている間、弾性中空シール部材2
0の内圧を下げて分割面22に間隙40が形成される。
従って、樹脂42が空隙38内の空気を巻き込むことを
確実に阻止してボイドやヤケ等の発生を回避することが
できるとともに、該空隙38内への樹脂42の充填不良
を有効に防止することが可能になるという効果が得られ
る。この結果、高品質な成形品(図示せず)を効率的か
つ容易に成形し得るという利点がある。
【0020】次いで、空隙38内に樹脂42の充填が完
了する直前になると、制御部32からの信号によりバル
ブ28およびポンプ30が駆動制御され、管路26から
弾性中空シール部材20の中空部24にエアが供給され
る。このエアは、中空部24に封入されるため、弾性中
空シール部材20は、図4に示すように、膨張して表皮
34と基材36を密着させて間隙40を閉塞する。な
お、表皮34と基材36の密着力は、樹脂42の最大発
泡圧以上になるように設定されている。
了する直前になると、制御部32からの信号によりバル
ブ28およびポンプ30が駆動制御され、管路26から
弾性中空シール部材20の中空部24にエアが供給され
る。このエアは、中空部24に封入されるため、弾性中
空シール部材20は、図4に示すように、膨張して表皮
34と基材36を密着させて間隙40を閉塞する。な
お、表皮34と基材36の密着力は、樹脂42の最大発
泡圧以上になるように設定されている。
【0021】これにより、樹脂42が空隙38に充填完
了して間隙40側に流動してきても、この間隙40が完
全に閉塞されているため、前記樹脂42が該間隙40か
ら外部に漏れ出すことがない。従って、バリの発生を防
止することが可能になるとともに、成形品の品質の向上
が容易に遂行されるという利点がある。
了して間隙40側に流動してきても、この間隙40が完
全に閉塞されているため、前記樹脂42が該間隙40か
ら外部に漏れ出すことがない。従って、バリの発生を防
止することが可能になるとともに、成形品の品質の向上
が容易に遂行されるという利点がある。
【0022】さらに、樹脂42の反応が進行してこの樹
脂42の流動が停止した際、すなわち、該樹脂42が空
隙38内で硬化した際、制御部32からの信号によりバ
ルブ28が大気に開放され、弾性中空シール部材20の
中空部24内のエアが管路26から前記バルブ28を介
して大気に放出される。従って、弾性中空シール部材2
0の内圧が減少し、この弾性中空シール部材20が元の
外形形状に復帰する(図5参照)。
脂42の流動が停止した際、すなわち、該樹脂42が空
隙38内で硬化した際、制御部32からの信号によりバ
ルブ28が大気に開放され、弾性中空シール部材20の
中空部24内のエアが管路26から前記バルブ28を介
して大気に放出される。従って、弾性中空シール部材2
0の内圧が減少し、この弾性中空シール部材20が元の
外形形状に復帰する(図5参照)。
【0023】その際、空隙38内の樹脂42は、反応し
て発泡から硬化するまでの間にガスを発生しており、こ
のガスが間隙40を強制的に開放させて該間隙40から
外部に円滑に排出される。その際、下型12と上型14
が型閉め状態に維持されているため、成形品の形状を確
実に保持でき、該成形品の外観不良を惹起することがな
い。そして、下型12と上型14が型開きされた後、成
形品が取り出される。
て発泡から硬化するまでの間にガスを発生しており、こ
のガスが間隙40を強制的に開放させて該間隙40から
外部に円滑に排出される。その際、下型12と上型14
が型閉め状態に維持されているため、成形品の形状を確
実に保持でき、該成形品の外観不良を惹起することがな
い。そして、下型12と上型14が型開きされた後、成
形品が取り出される。
【0024】ここで、樹脂42として発泡ウレタンを使
用する場合の不良の発生について詳述すると、この発泡
ウレタンは、熱硬化性であるために反応(硬化)する時
に自己発熱するとともに、発泡に伴う体積膨張が惹起さ
れる。その際、樹脂注入時の空隙38内の残留ガスや反
応時に発生するガスが発泡ウレタンの内部に取り込まれ
たり、留まったりすると、自己発熱によってこのガスの
体積および圧力が上昇する。
用する場合の不良の発生について詳述すると、この発泡
ウレタンは、熱硬化性であるために反応(硬化)する時
に自己発熱するとともに、発泡に伴う体積膨張が惹起さ
れる。その際、樹脂注入時の空隙38内の残留ガスや反
応時に発生するガスが発泡ウレタンの内部に取り込まれ
たり、留まったりすると、自己発熱によってこのガスの
体積および圧力が上昇する。
【0025】この時、発泡ウレタンが完全に反応(硬
化)していないと、ガスの内圧により成形品外観面側が
膨らんだ状態で前記発泡ウレタンが硬化する、所謂、
「ふくれ」が発生したり、表皮34と発泡ウレタン層と
の界面にガスが溜まる、所謂、「パンク」が発生するお
それがある。一方、ガスの体積および圧力が上昇した時
に発泡ウレタンが完全に反応(硬化)していると、この
発泡ウレタン内に前記ガス溜まりが生じて、所謂、「ボ
イド」が発生し、さらにガス抜けや該発泡ウレタンの硬
化が適性でないと、成形品外観面がうねる、所謂、「デ
フォーム」が発生し易い。
化)していないと、ガスの内圧により成形品外観面側が
膨らんだ状態で前記発泡ウレタンが硬化する、所謂、
「ふくれ」が発生したり、表皮34と発泡ウレタン層と
の界面にガスが溜まる、所謂、「パンク」が発生するお
それがある。一方、ガスの体積および圧力が上昇した時
に発泡ウレタンが完全に反応(硬化)していると、この
発泡ウレタン内に前記ガス溜まりが生じて、所謂、「ボ
イド」が発生し、さらにガス抜けや該発泡ウレタンの硬
化が適性でないと、成形品外観面がうねる、所謂、「デ
フォーム」が発生し易い。
【0026】従って、本実施例では、樹脂42の反応が
進行してこの樹脂42の流動が停止した際、弾性中空シ
ール部材20の内圧が減少されることにより、この弾性
中空シール部材20が元の外形形状に復帰して間隙40
を開放するため、前記樹脂42内で発生するガスがこの
間隙40から確実に外部に排出される。これにより、成
形品に上記「ふくれ」、「パンク」、「ボイド」および
「デフォーム」等の成形不良が発生することを阻止する
ことが可能になるという効果が得られる。
進行してこの樹脂42の流動が停止した際、弾性中空シ
ール部材20の内圧が減少されることにより、この弾性
中空シール部材20が元の外形形状に復帰して間隙40
を開放するため、前記樹脂42内で発生するガスがこの
間隙40から確実に外部に排出される。これにより、成
形品に上記「ふくれ」、「パンク」、「ボイド」および
「デフォーム」等の成形不良が発生することを阻止する
ことが可能になるという効果が得られる。
【0027】なお、本実施例では、樹脂として熱硬化性
発泡樹脂42を使用したが、熱可塑性発泡樹脂を用いて
も同様の効果が得られることになる。
発泡樹脂42を使用したが、熱可塑性発泡樹脂を用いて
も同様の効果が得られることになる。
【0028】また、本実施例では、単一の構造体からな
る下型12を使用したが、分割型で構成された下型を用
いてもよい。その際、各分割型にそれぞれ弾性中空シー
ル部材20とエア供給手段(管路26等)を設けること
により、同様にシール圧制御方法が実施されることにな
る。
る下型12を使用したが、分割型で構成された下型を用
いてもよい。その際、各分割型にそれぞれ弾性中空シー
ル部材20とエア供給手段(管路26等)を設けること
により、同様にシール圧制御方法が実施されることにな
る。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る射出成形におけるシール圧
制御方法によれば、以下の効果が得られる。
制御方法によれば、以下の効果が得られる。
【0030】キャビテイ内に樹脂材料が射出充填されて
いる間、成形型の分割面に間隙が形成されることによ
り、このキャビテイ内に存在している空気が前記樹脂材
料に押圧されて該間隙から外部に確実に排出される。こ
のため、樹脂材料がキャビテイ内の空気を巻き込んでボ
イドやヤケ等が発生することがなく、しかも該樹脂材料
の充填不良を有効に回避することができ、高品質な成形
品を効率的に得ることが可能になる。
いる間、成形型の分割面に間隙が形成されることによ
り、このキャビテイ内に存在している空気が前記樹脂材
料に押圧されて該間隙から外部に確実に排出される。こ
のため、樹脂材料がキャビテイ内の空気を巻き込んでボ
イドやヤケ等が発生することがなく、しかも該樹脂材料
の充填不良を有効に回避することができ、高品質な成形
品を効率的に得ることが可能になる。
【0031】次いで、キャビテイ内に樹脂材料の充填が
完了する直前に、弾性中空シール部材の内圧を増加させ
てこの弾性中空シール部材を膨張させることにより、該
弾性中空シール部材で分割面が完全にシールされる。こ
れによって、キャビテイ内の樹脂材料が成形型から漏れ
ることがなく、バリの発生を防止することが可能になる
とともに、外観品質の向上が図られる。
完了する直前に、弾性中空シール部材の内圧を増加させ
てこの弾性中空シール部材を膨張させることにより、該
弾性中空シール部材で分割面が完全にシールされる。こ
れによって、キャビテイ内の樹脂材料が成形型から漏れ
ることがなく、バリの発生を防止することが可能になる
とともに、外観品質の向上が図られる。
【0032】また、成形用キャビテイ内に充填された発
泡性樹脂材料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動
が停止した段階で弾性中空シール部材の内圧を減ずるこ
とにより、この発泡性樹脂材料内から発生するガスが分
割面の間隙から外部に確実に排出される。これにより、
成形品にデフォーム、ふくれおよびパンク等の成形不良
の発生を確実に阻止することが可能になる。
泡性樹脂材料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動
が停止した段階で弾性中空シール部材の内圧を減ずるこ
とにより、この発泡性樹脂材料内から発生するガスが分
割面の間隙から外部に確実に排出される。これにより、
成形品にデフォーム、ふくれおよびパンク等の成形不良
の発生を確実に阻止することが可能になる。
【図1】本発明の実施例に係るシール圧制御方法を実施
するための射出成形装置の斜視説明図である。
するための射出成形装置の斜視説明図である。
【図2】前記射出成形装置の縦断面図である。
【図3】前記射出成形装置において、キャビテイ内の空
気を排出する際の一部拡大説明図である。
気を排出する際の一部拡大説明図である。
【図4】前記射出成形装置において、弾性中空シール部
材の内圧を増加させて間隙を閉塞した状態の一部拡大説
明図である。
材の内圧を増加させて間隙を閉塞した状態の一部拡大説
明図である。
【図5】前記射出成形装置において、弾性中空シール部
材の内圧を減少させて前記間隙を開放した状態の一部拡
大説明図である。
材の内圧を減少させて前記間隙を開放した状態の一部拡
大説明図である。
10…射出成形装置 12…下型 14…上型 16…キャビテ
イ 18…周溝 20…弾性中空
シール部材 22…分割面 24…中空部 26…管路 28…バルブ 30…ポンプ 32…制御部 34…表皮 36…基材 38…空隙 40…間隙 42…樹脂
イ 18…周溝 20…弾性中空
シール部材 22…分割面 24…中空部 26…管路 28…バルブ 30…ポンプ 32…制御部 34…表皮 36…基材 38…空隙 40…間隙 42…樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−261752(JP,A) 特開 昭63−28613(JP,A) 特開 昭63−137815(JP,A) 特開 平4−284209(JP,A) 特開 昭61−121917(JP,A) 実開 昭61−35815(JP,U) 実開 平2−50318(JP,U) 実開 昭63−124114(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 45/76
Claims (2)
- 【請求項1】成形用キャビテイを囲繞して成形型の分割
面に配設された紐状の弾性中空シール部材の内圧を制御
するための射出成形におけるシール圧制御方法であっ
て、 前記成形用キャビテイ内に樹脂材料が射出充填されてい
る間、前記分割面に該成形用キャビテイを外部に開放さ
せるための間隙を形成すべく前記弾性中空シール部材の
内圧を下げておく工程と、 前記成形用キャビテイ内に前記樹脂材料の充填が完了す
る直前に、該弾性中空シール部材の内圧を増加させて前
記弾性中空シール部材を膨張させることにより前記分割
面をシールする工程と、 を有することを特徴とする射出成形におけるシール圧制
御方法。 - 【請求項2】請求項1記載のシール圧制御方法におい
て、前記樹脂材料が発泡性樹脂材料であり、 前記成形用キャビテイ内に充填された前記発泡性樹脂材
料の反応が進行して該発泡性樹脂材料の流動が停止した
際、前記分割面に再度間隙を形成すべく前記弾性中空シ
ール部材の内圧を減ずる工程と、を有することを特徴と
する射出成形におけるシール圧制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5329385A JP2806772B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形におけるシール圧制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5329385A JP2806772B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形におけるシール圧制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186195A JPH07186195A (ja) | 1995-07-25 |
JP2806772B2 true JP2806772B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=18220854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5329385A Expired - Fee Related JP2806772B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形におけるシール圧制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2806772B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106903845A (zh) * | 2015-12-22 | 2017-06-30 | 天津亿阔金属制品有限公司 | 一种用于注塑成型的设备 |
US20230152626A1 (en) * | 2020-03-31 | 2023-05-18 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Diffusing member, manufacturing method of diffusing member, planar light source device, display device, and dielectric multilayer film |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5329385A patent/JP2806772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07186195A (ja) | 1995-07-25 |
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