JPH10337755A - 成形装置、成形方法、金型および成形品 - Google Patents

成形装置、成形方法、金型および成形品

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JPH10337755A
JPH10337755A JP9152117A JP15211797A JPH10337755A JP H10337755 A JPH10337755 A JP H10337755A JP 9152117 A JP9152117 A JP 9152117A JP 15211797 A JP15211797 A JP 15211797A JP H10337755 A JPH10337755 A JP H10337755A
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cavity
moving
molding
movable
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Tomokazu Abe
知和 阿部
Yoshiaki Saito
義昭 齋藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた外観品質の成形品が得られその仕上げ
作業を容易化できる成形装置、この成形装置を用いた成
形方法、金型およびこの金型で成形された成形品を提供
する。 【解決手段】 樹脂射出口14Aを備えた部分移動型1
3を含んで金型10を構成し、金型10内への溶融樹脂
の射出を開始した後、金型移動装置20によって部分移
動型13をキャビティ10Aに対して進退させ、キャビ
ティ10Aの容積を変化させる。これにより、樹脂射出
口14Aの跡とキャビティ10Aの縮小或いは拡張によ
る部分移動型13の境界線の跡とは両方とも成形品の一
の面に形成され、この面を成形品の裏側の面とすること
で優れた外観品質を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形装置、成形方
法、金型および成形品に関し、詳しくは、金型のキャビ
ティに対して部分移動型を進退させるための金型移動装
置を備えた成形装置、この成形装置を用いた成形方法、
キャビティに対して進退可能となった部分移動型を有す
る金型、および、この金型を用いて成形された成形品に
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、自動車の内装品、家電製品の部
品、日用品、住宅設備および土木資材等は射出成形によ
り製造されている。射出成形では、一般に、型締装置の
固定盤に取り付けた固定金型に対し、型締装置の可動盤
に取り付けた可動金型を進退させることにより、金型の
開閉を行う。これらの固定金型および可動金型からなる
金型においては、溶融樹脂を導入するためのスプルやラ
ンナ等の通路は、通常、固定金型に形成され、この通路
に射出装置のノズルを接続して溶融樹脂を金型内に射出
するようになっている。このため、成形品における樹脂
射出口の跡は成形品の固定金型側の面、つまり型締装置
の固定盤側の面に形成される。
【0003】このような射出成形のうち、射出圧縮成
形、発泡剤添加樹脂の使用やガスインジェクションによ
る膨張成形、および、GF(ガラス繊維)膨張成形等で
は、金型内の樹脂を圧縮或いは膨張(拡張)させるため
に、前述した可動金型を溶融樹脂の射出後に移動可能な
移動型とし、金型内に溶融樹脂を射出してから、移動型
(可動金型)を固定金型に対して前進・後退させるよう
にしている。例えば、この移動型を有する金型を用いて
表皮面材を備えた成形品を成形する場合には、予め移動
型に表皮面材を装着しておき、型締装置により金型を閉
じて、この金型内に溶融樹脂を射出してから、キャビテ
ィが溶融樹脂の射出量に応じた容積になるまで移動型を
前進させて樹脂を圧縮する。これにより、金型内の樹脂
圧力が低くなり、表皮面材の損傷を防止できる。
【0004】このような移動型の進退は、成形装置にお
いては、前述した型締装置、或いは、移動型に取り付け
た金型移動装置により行われている。型締装置を用いる
場合には、固定金型および移動型(可動金型)の型締め
を行った後、この金型内に樹脂を射出してから、さらに
可動盤を固定盤に対して進退させることにより移動型を
進退させて樹脂の圧縮或いは膨張を行う。
【0005】金型移動装置は、型締装置による可動盤の
進退とは別に、移動型のみを固定金型に対して移動させ
る装置である。本願出願人は、汎用性に優れた金型移動
装置として、移動型を固定金型へ向かって押圧する機構
をユニット化して移動型と型締装置との間に着脱可能と
した圧縮装置を提案している(特願平7−164500
号)。この圧縮装置は、圧縮方向に対して傾斜した傾斜
面を互いに面接触させた一対の傾斜部材を圧縮方向に沿
って配列し、一方の傾斜部材を移動型に固定したもので
あり、他方の傾斜部材を圧縮方向と直交する方向に移動
させて一方の傾斜部材に対して前進させることで圧縮力
を発生させるようにしている。
【0006】しかしながら、金型の可動金型全体を移動
型とする方法では、複雑な形状の成形品の場合、バリの
発生を防止するための移動型(可動金型)および固定金
型の嵌合部の形状が複雑になり、金型加工が不可能であ
ったり、加工できたとしても、合わせが不十分でバリが
発生したりするおそれがあった。また、成形品の立ち壁
部に穴等のアンダーカットがある場合、移動型(可動金
型)にアンダーカット用の可動部を設けて固定金型に当
接させるようにすると、成形の度に移動型が固定金型に
対して動作するため、可動部の固定金型に当たる部分が
摩耗することがあり、バリや動作不良の原因となるおそ
れがあった。
【0007】このような問題を解消するために、可動金
型の一部を部分移動型とし、樹脂の射出後にこの部分移
動型のみを、前述した金型移動装置により進退させる方
法を採用することが考えられる。すなわち、成形品の末
端部(パーティング部)は、通常の射出成形用の金型と
同様の構造になり、固定金型および可動金型の合わせや
構造を単純にすることができる。これにより、これまで
射出圧縮成形や膨張成形を適用し難かった成形品への適
用が可能となる。また、部分移動型を用いた方法は、樹
脂の圧縮および膨張を部分的に行う場合や、成形品の表
面に部分的に表皮面材を設ける場合にも適用できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可動金型の一
部を部分移動型にすると、部分移動型の進退により、成
形品の部分移動型側の面に、圧縮部および非圧縮部の境
界線の跡、或いは、膨張部および非膨張部の境界線の跡
が形成され、固定金型側の面に樹脂射出口の跡が形成さ
れる。このため、いずれの面を成形品の表面にしても、
樹脂射出口の跡或いは境界線の跡が露出するので優れた
外観品質が得られないうえ、仕上げ作業に手間がかかる
という問題がある。とくに、部分移動型に表皮面材を装
着して表皮面材を樹脂とともに一体成形すると、表皮面
材に境界線の跡が形成されるため外観品質が低下する。
【0009】さらに、前述した特願平7−164500
号の圧縮装置を用いて部分移動型を進退させると、一対
の傾斜部材の傾斜面同士を摺り合わせてシリンダ装置の
駆動力の方向を変換しているので、フリクションロスが
大きく、装置の機械的効率が低いという問題がある。
【0010】本発明の第一の目的は、機械的効率に優れ
た金型移動装置を備え、かつ、優れた外観品質を有する
成形品を成形でき、これにより仕上げ作業を容易化でき
る成形装置、および、この成形装置を用いた成形方法を
提供することにある。本発明の第二の目的は、優れた外
観品質の成形品が得られ、これにより仕上げ作業を容易
化できる金型およびこの金型で成形された成形品を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融樹脂が充
填される金型のキャビティに対して、前記金型に設けら
れた部分移動型を進退させるために、内部が二つに仕切
られることにより、前記部分移動型の移動方向に沿って
並設された二つの圧力室と、ロッドを介して一体化され
た受圧面の大きさが異なる二枚のピストンプレートとを
有し、かつ、前記二枚のピストンプレートおよびロッド
には、これらを貫通する開口が設けられている金型移動
装置を備えた成形装置であって、固定盤および可動盤を
備え、前記金型の固定金型が前記固定盤側に取り付けら
れ、前記部分移動型が前記固定盤側に取り付けられ、前
記金型移動装置は、前記固定盤と前記部分移動型との間
に介装され、前記金型のキャビティに溶融樹脂を射出す
る射出装置のノズルが前記ピストンプレートおよびロッ
ドの開口を通って、前記金型のスプルに接続されること
を特徴とする。
【0012】また、本発明は、前述した成形装置を用い
た成形方法である。すなわち、溶融樹脂が充填される金
型のキャビティに対して、前記金型に設けられた部分移
動型を進退させるために、内部が二つに仕切られること
により、前記部分移動型の移動方向に沿って並設された
二つの圧力室と、ロッドを介して一体化された受圧面の
大きさが異なる二枚のピストンプレートとを有し、か
つ、前記二枚のピストンプレートおよびロッドには、こ
れらの貫通する開口が設けられている金型移動装置を備
えるとともに、固定盤および可動盤を有し、前記金型の
固定金型が前記固定盤側に取り付けられ、前記部分移動
型が前記固定盤側に取り付けられ、前記金型移動装置
は、前記固定盤と前記部分移動型との間に介装され、前
記金型のキャビティに溶融樹脂を射出する射出装置のノ
ズルが前記ピストンプレートおよびロッドの開口を通っ
て、前記金型のスプルに接続可能となった成形装置を用
いた成形方法であって、前記金型内への溶融樹脂の射出
を開始した後、前記金型移動装置を作動させて、前記部
分移動型を前記キャビティに対して進退させることによ
り、前記金型内に設けられたキャビティの容積を変化さ
せることを特徴とする。
【0013】ここで、部分移動型とは、金型の内部に溶
融樹脂を充填してから、溶融樹脂の成形を行う成形時に
移動される金型の部分をいう。具体的には、部分移動型
は、溶融樹脂の射出開始直後、射出中、射出終了と同
時、および射出終了から所定時間経過後のいずれかに移
動を開始するものである。また、金型の固定金型とは、
所定位置に固定され移動されることのない金型の部分を
いう。本発明では、射出装置のノズルから金型のスプル
を通じて金型内への溶融樹脂の射出を開始した後、金型
移動装置を作動させて、部分移動型をキャビティに対し
て進退させることにより、樹脂を圧縮する或いは樹脂を
膨張させる。すなわち、射出を開始してから部分移動型
をキャビティに対して前進させてキャビティの容積を縮
小すると、金型内の樹脂を圧縮することができ、部分移
動型をキャビティに対して後退させてキャビティの容積
を拡張すると、樹脂を膨張させることができる。
【0014】このような本発明においては、部分移動型
が固定盤側に取り付けられているため、部分移動型の進
退により成形品に形成される境界線の跡、具体的には、
圧縮部および非圧縮部の境界線の跡、或いは膨張部およ
び非膨張部の境界線の跡は、成形品の固定盤側の面に形
成される。また、金型移動装置は固定盤と部分移動型と
の間に介装され、この金型移動装置のピストンプレート
およびロッドの開口を通って、射出装置のノズルが金型
のスプルに接続されているので、キャビティの固定盤側
から溶融樹脂が金型内に充填されるようになるから、樹
脂射出口の跡は成形品における固定盤側の面に形成され
る。従って、樹脂射出口の跡および部分移動型による境
界線の跡は、両方とも成形品における固定盤側の面に形
成されるので、固定盤側の面を成形品の裏面(露出しな
い側の面)にすれば、樹脂射出口の跡および境界線の跡
が露出することがなくなるので、優れた外観品質が得ら
れるうえに仕上げ作業を簡略化できる。
【0015】また、表皮面材を樹脂とともに一体成形す
る場合には、金型における部分移動型と対向する部分に
表皮面材を装着し、溶融樹脂を金型内に射出してから、
固定盤側の部分移動型を進退させるようにすれば、境界
線の跡は成形品の固定盤側の面に形成され、表皮面材に
境界線の跡が残ることがなくなるから優れた外観の成形
品が得られる。
【0016】さらに、ピストンプレートの大きさを、部
分移動型の投影面積と同程度に設定すれば、大きな機械
的出力が得られるようになるうえ、キャビティ容積の圧
縮や拡張に要する部分移動型の移動距離は短いので、ピ
ストンプレートのストロークは、通常のシリンダ装置の
ように長く設定する必要がない。このため、前述の油圧
シリンダおよび二枚のピストンプレートで構成される複
動式のシリンダ装置は、大きな機械的出力を有する薄型
大口径シリンダ装置となり、金型とともに通常の射出成
形機に装着可能となる。従って、駆動力を金型の部分移
動型に直接伝達できるようになり、機械的効率が優れた
ものとなるうえ、金型内に充填された溶融樹脂に対して
充分な圧縮力を与えることができるとともに、樹脂を膨
張させるために金型のキャビティを拡張することができ
る。
【0017】しかも、大口径のピストンプレートが部分
移動型を駆動すると、部分移動型は、成形の開始から完
了まで一定の姿勢で平行移動するようになり、溶融樹脂
全体に加えられる力の均一性を確保できる。従って、キ
ャビティを拡張して樹脂を膨張させる場合も含めて、形
状や寸法精度に優れた成形品の製造が可能となる。ここ
で、二枚のピストンプレートは、受圧面の大きさが異な
っているので、大口径のピストンプレート側の圧力室に
油圧を加えて、大口径のピストンプレートを駆動する際
に、二つの圧力室を連通することにより、小口径のピス
トンプレートが大口径のピストンプレートに牽引され、
小口径のピストンプレート側の圧力室から大口径のピス
トンプレート側の圧力室へ油が流れ、大口径のピストン
プレートは、駆動力が減少するが、移動速度は増加す
る。このため、大きな駆動力は不要でも、大口径のピス
トンプレートを高速で駆動しなければならないときに、
二つの圧力室を連通し、大口径のピストンプレートの移
動速度を加速すれば、成形におけるサイクルタイムを短
縮することが可能となり、油の吐出量の小さい小型の油
圧ユニットでも、部分移動型をポンプ吐出量以上の高速
で駆動することが図れるようになる。
【0018】さらに、ピストンプレートおよびロッドに
はこれらを貫通する開口が設けられ、この開口を通って
射出装置のノズルが金型のスプルに接続されているた
め、固定盤に射出装置を接続する既存の成形機に対して
金型移動装置を簡単に組み込むことができる。すなわ
ち、部分移動型と固定盤との間に金型移動装置を介装し
ても、ピストンプレートおよびロッドの開口を通じて射
出装置のノズルを金型のスプルに容易に接続できる。
【0019】また、成形にあたっては、金型内への溶融
樹脂の射出を開始した後、前記金型移動装置を作動させ
て、前記部分移動型を前記キャビティに対して前進させ
ることにより、前記キャビティに射出された溶融樹脂を
圧縮してもよい。このように部分移動型により溶融樹脂
を圧縮することで、溶融樹脂を金型内に隅々まで充填で
きるから射出圧力が低くて済む。このため、とくに、表
皮面材を金型に装着して樹脂と一体化させる場合、金型
内の樹脂圧力を低くすることで表皮面材にかかる樹脂の
圧力を低くできるから、表皮面材を良好な状態のまま樹
脂と一体化できる。
【0020】一方、本発明は、キャビティに溶融樹脂を
導入するための樹脂射出口と、前記キャビティに対して
進退可能となった部分移動型とを有する金型であって、
前記樹脂射出口は、前記部分移動型に設けられているこ
とを特徴とする。
【0021】本発明においては、樹脂射出口が部分移動
型に設けられているため、部分移動型の進退により成形
品に形成される境界線の跡および樹脂射出口の跡は、両
方とも成形品における部分移動型側の面に形成される。
従って、部分移動型側の面を成形品の裏面にすれば、樹
脂射出口の跡および境界線の跡が露出することがなくな
るので、優れた外観品質が得られるうえに仕上げ作業を
簡略化できる。
【0022】そして、本発明は、キャビティに溶融樹脂
を導入するための樹脂射出口と、前記キャビティに対し
て進退可能となった部分移動型とを有する金型で成形さ
れた成形品であって、前記樹脂射出口の跡および前記部
分移動型の境界線の跡が両方とも一の面に形成されてい
ることを特徴とする。なお、本発明の成形品は、例え
ば、本発明の成形方法により製造できる。この場合、樹
脂射出口の跡および前記部分移動型の境界線の跡が形成
された面を、当該成形品の裏側の面にすることが望まし
い。このようにすれば、樹脂射出口の跡および境界線の
跡が表面に露出することがなくなるので、優れた外観品
質が得られるうえに仕上げ作業を簡略化できる。
【0023】さらに、当該成形品はその表側の面に表皮
面材を有していてもよく、これによると、表皮面材に境
界線の跡が残ることがなくなるから優れた外観の成形品
が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第一実施形態〕図1には、本発明の第一実施形態に係
る成形装置を構成する横形の射出成形機1が示されてい
る。この射出成形機1は、固定金型11、可動金型12
および部分移動型13に分割された金型10で成形を行
うものである。部分移動型13は、固定金型11の周縁
部を除いた中央部分を貫通するように設けられ、金型1
0のキャビティ10Aに対して進退可能とされ、部分移
動型13の進退によってキャビティ10Aの容積が変化
するようになっている。このような金型10のキャビテ
ィ10Aは、成形品の部分移動型13側の面が成形品に
おける裏面、つまり、露出しない側の面になるように形
成されている。
【0025】部分移動型13には、溶融樹脂を金型10
内に導入するためのスプル14が形成され、このスプル
14のキャビティ10A側末端により、部分移動型13
の成形面、つまりキャビティ10A側の面には、樹脂射
出口であるゲート14Aが形成されている。このスプル
14には射出装置2のノズル2Aが接続され、部分移動
型13のスプル14およびゲート14Aを通じて溶融樹
脂を金型10内に充填するようになっている。なお、射
出装置2は、図示しない射出シリンダの内部に供給され
た樹脂ペレットを、図示しないスクリュで混練しながら
可塑化して、この可塑化した溶融樹脂を先端に設けられ
たノズル2Aから射出するものである。
【0026】本実施形態の射出成形機1は、固定金型1
1が固定された固定盤3と、可動金型12が可動基板1
5を介して固定された可動盤4と、この可動盤4を固定
盤3へ向かって前進させるための型締装置5とを備えて
いる。可動盤4は、この可動盤4を挟んで対向配置され
た固定盤3および固定プレート6の間に架け渡されたタ
イバー7に沿って摺動自在に設けられたものであり、固
定プレート6には型締め用の油圧シリンダ装置8が取り
付けられている。型締装置5は、油圧シリンダ装置8の
ピストンロッド8Aが連結されたトグル機構9を有し、
油圧シリンダ装置8の押圧力をトグル機構9で増力して
可動盤4を固定盤3に対して前進させ、これにより、金
型10の型締めを行うようになっている。
【0027】このような成形機1を備えた成形装置で
は、型締装置5により、可動金型12を固定金型11お
よび部分移動型13に対して前進させて金型10を閉鎖
し、射出装置2から溶融樹脂を射出して、部分移動型1
3のスプル14を通じて金型10の内部に充填する。そ
して、本実施形態では、固定金型11および部分移動型
13の後方に配置された金型移動装置20によって部分
移動型13を押圧することにより、金型10内に充填さ
れた溶融樹脂を圧縮しながら成形を行う。
【0028】金型移動装置20は、部分移動型13と固
定盤3との間に介装され、固定盤3に設けられた薄型の
油圧シリンダ装置30と、この油圧シリンダ装置30に
よって固定盤3に対して進退する移動基板21とを備え
ている。移動基板21の前面(可動盤4側の面)には部
分移動型13が取付けられ、この移動基板21を進退さ
せることにより、部分移動型13をキャビティ10Aに
対して進退させるようになっている。
【0029】油圧シリンダ装置30は、移動基板21お
よび固定盤3の間に配置され、図2に示すように、部分
移動型13の移動方向に沿って並んだ二つの圧力室3
1, 32(圧力室31は図4,5にのみ図示)が形成さ
れるように、隔壁33で内部が二つに仕切られたシリン
ダ34を備えている。シリンダ34の固定盤3側の端部
は閉塞されて固定盤3に固定され、シリンダ34の可動
金型12側の端部には固定金型11が取り付けられてい
る。これにより、固定金型11はシリンダ34を介して
固定盤3に固定され、この固定金型11の内部で部分移
動型13が進退するようになっている。
【0030】シリンダ34の圧力室31, 32の各々に
は、二枚のピストンプレート35,36がそれぞれ設け
られている。ピストンプレート35の受圧面(隔壁33
側の面)の直径は、ピストンプレート36の受圧面(隔
壁33側の面)の直径よりも大きく設定されている。こ
れらのピストンプレート35, 36は、ロッド37を介
して一体化され、全体としてH字状の断面を有してい
る。
【0031】ピストンプレート35, 36およびロッド
37にはこれらの中心を貫通する開口38が設けられて
いる。また、ピストンプレート35に固定された移動基
板21と、固定盤3に固定されたシリンダ34の端面と
には、開口38と連通する開口21A, 34Aがそれぞ
れ設けられ、これらの開口34A,38,21Aおよび
固定盤3の開口3Aを通って射出装置2のノズル2Aが
部分移動型13のスプル14に接続されている。ここ
で、射出装置2は、部分移動型13の進退に追従するよ
うに進退可能とされ、部分移動型13を可動金型12に
向かって進退させたときに、射出ノズル2Aが部分移動
型13のスプル14から外れないようになっている。な
お、射出ノズル2Aに、ドローリングを防止するための
シャットオフバルブを設け、スプル14のキャビティ1
0A側の端部に、金型10内の溶融樹脂の逆流を防止す
るためのバルブゲートを設けるようにしてもよい。
【0032】シリンダ34には、図1に示すように、ピ
ストンプレート35, 36を駆動するための油圧を圧力
室31, 32内に導入する油圧ユニット22が接続さ
れ、この油圧ユニット11には金型移動装置20を制御
するための制御装置23が接続されている。油圧ユニッ
ト22は、図示しないが、油圧を発生するポンプおよび
油圧シリンダ装置30から戻ってきた油を蓄えるための
タンクを備えている。なお、油圧ユニット22の動力源
は、例えば、電気であり、電動モータを使用してもよ
い。
【0033】このような油圧シリンダ装置30では、金
型10の部分移動型13を可動金型12に向かって前進
するにあたり、圧力室31, 32が相互に連通した状態
で両方の圧力室31, 32にポンプを接続して油圧が加
えることで、駆動力よりも駆動速度を優先して部分移動
型13を前進させることができる。すなわち、ピストン
プレート35の受圧面はピストンプレート36の受圧面
よりも大きいので、ピストンプレート36がピストンプ
レート35の駆動力に負けて圧力室32を狭める方向に
移動し、圧力室32内の油は連通路を通じて圧力室31
へと圧送される。このため、圧力室31には、油圧ユニ
ット22のポンプからの油に圧力室32からの流量を加
えた量の油が流れ込むようになり、油圧ユニット22の
ポンプからの油だけで駆動する場合よりもピストンプレ
ート35が高速で前進するようになる。
【0034】また、部分移動型13の前進動作において
駆動速度よりも駆動力を優先したい場合には、圧力室3
1,32を互いに遮断し、圧力室31を油圧ユニット2
2のポンプに接続して油圧を加えるとともに、圧力室3
2を油圧ユニット22のタンクに接続して内部圧力を逃
がすようにすることで、ピストンプレート35をゆっく
り前進させることができる。この際、ピストンプレート
36の受圧面が大きいので、前進速度は遅くなるが、圧
縮成形を行うのに充分な駆動力が確保される。
【0035】一方、部分移動型13を可動金型12から
後退させる場合には、圧力室32を油圧ユニット22の
ポンプに接続して油圧を加えるとともに、圧力室31を
油圧ユニット22のタンクに接続することで、ピストン
プレート35を部分移動型13とともに後退させること
ができる。
【0036】次に、本実施形態の成形動作(成形手順)
について説明する。まず、金型10および金型移動装置
20を、図1および図2の如く、一般的な射出成形機1
に装着することにより、成形装置とする。この際、金型
移動装置20の油圧シリンダ装置30は、そのピストン
プレート35を後退させておく。ここで、射出成形機1
を起動し、最初に型締装置5を作動させ、可動盤4を可
動金型12とともに固定盤3に向かって移動させて、金
型10を閉鎖する。
【0037】この後、図3に示すように、射出装置2の
射出ノズル2Aから部分移動型13のスプル14を通じ
て溶融樹脂を金型10の内部に射出する。この際、金型
10のキャビティ10Aに射出した溶融樹脂は、後の圧
縮工程により金型10の細部まで行き渡るようになるか
ら、溶融樹脂の射出圧力は、圧縮を行わない射出成形の
場合よりも低くできる。射出される溶融樹脂は、熱可塑
性のものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ABS等のような汎用樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリアセタール等のエンジニアプラス
チック、さらには、これらの樹脂に、ガラス繊維、炭素
繊維および有機繊維等の補強剤、タルク等の充填剤、な
らびに、各種の添加剤を含有させたもの等、その他全て
の射出成形可能な高分子材料を採用できる。
【0038】射出装置2の射出開始から所定時間経過
後、あるいは、射出装置2の射出スクリュ(図示省略)
が所定位置に達した時点で、図4に示すように、金型移
動装置20が起動される。ここで、金型移動装置20の
起動は、樹脂の射出終了後、あるいは、射出中に行って
もよく、また、金型10への樹脂の射出量は、任意に設
定することができる。金型移動装置20の作動開始時に
は、内部の溶融樹脂が金型10全体に充満しておらず、
部分移動型13の移動に大きな力を要しないので、駆動
力よりも駆動速度を優先する。すなわち、圧力室31,
32が相互に連通した状態で、圧力室31, 32の両方
に油圧を加え、ピストンプレート35を部分移動型13
とともに高速で前進させる。
【0039】部分移動型13がある程度前進したら、圧
力室32と圧力室31との連通を解消するとともに、圧
力室31のみに油圧を加えるとともに、圧力室32を油
圧ユニット22のタンクに接続して排圧し、ピストンプ
レート35を低速で前進させる。この際、油圧ユニット
22のポンプによる油圧が、ピストンプレート35の大
きな受圧面で受け止められるので、金型10内の溶融樹
脂を圧縮成形するのに必要な、強力な駆動力が得られ
る。また、ピストンプレート35は、面積が大きく、部
分移動型13の投影面積よりもやや大きくなっているの
で、部分移動型13を前進するにあたり、この部分移動
型13には、一箇所に偏よることのないバランスのよい
押圧力が加えられるようになり、部分移動型13は、可
動金型12に対して常に正確な平行精度を維持しながら
前進することになる。
【0040】この結果、金型10内の溶融樹脂に加えら
れる圧縮力が偏ることなく均一となり、得られる成形品
は、反りや歪みのない、形状および寸法精度が良好なも
のとなるうえ、固定金型11および部分移動型13の互
いの摺動部分が摩耗損傷することはない。なお、ピスト
ンプレート35の前進速度の切換制御方式としては、移
動開始からの時間経過に基づく時間制御方式、部分移動
型13等の位置に基づく位置制御方式、油圧ユニットの
油圧値に基づく油圧制御方式、および、金型内の溶融樹
脂の圧力値に基づく樹脂圧制御方式等が採用できる。
【0041】そして、図5に示すように、金型移動装置
20で溶融樹脂に圧力を加えた状態で、当該溶融樹脂の
冷却・固化を所定時間行う。所定時間が経過して溶融樹
脂が十分固化すると、型締装置5(図1参照)が作動し
て可動盤4を後退させ、金型10を開く。そして、金型
10の内部から成形品を取り出し、成形を完了する。以
降、必要に応じて、以上のような射出圧縮成形作業を繰
り返す。ここで、可動盤4の後退を開始した時点から、
次の射出成形を開始するまでの間に、圧力室32に油圧
を加えるとともに、圧力室31を油圧ユニット22のタ
ンクに接続して排圧し、ピストンプレート35を後退さ
せておく。なお、このピストンプレート35を後退させ
るために、小径の別の油圧シリンダを設けてもよい。
【0042】本実施形態の部分移動型13は、成形品の
中央部分を構成する樹脂のみを圧縮するため、成形品の
裏面となる部分移動型13側の面(固定盤3側の面)に
は、部分移動型13により圧縮された圧縮部と部分移動
型13に圧縮されない非圧縮部との境界線の跡が形成さ
れ、かつ、部分移動型13のゲート14Aの跡が形成さ
れる。
【0043】一方、本実施形態の成形装置を用いて金型
10内の樹脂を膨張させる場合には、油圧シリンダ装置
30のピストンプレート35を前進させた状態で金型1
0を閉鎖する。そして、この金型10内への溶融樹脂の
射出を開始してから、金型移動装置20を起動してピス
トンプレート35を部分移動型13とともに所定位置ま
で後退させ、金型10のキャビティ10Aを拡大する。
この場合、固定金型11に対応した成形品の周縁部の樹
脂は膨張しないで、部分移動型13に対応した成形品の
中央部分のみが膨張するので、成形品の裏面となる部分
移動型13側の面には、部分移動型13の後退によって
膨張した膨張部および部分移動型13が後退しても膨張
しない非膨張部の境界線の跡と、ゲート14Aの跡とが
形成される。なお、この膨張成形に用いる溶融樹脂とし
ては、膨張を促すための発泡剤およびガラス繊維等を添
加したものを用いることができる。また、成形時に、金
型10内にガスを注入して樹脂を膨張させるようにして
もよい。
【0044】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、部分移動型13が固定盤3
側に取り付けられているため、部分移動型13の進退に
より成形品に形成される境界線の跡、具体的には、圧縮
部および非圧縮部の境界線の跡、或いは膨張部および非
膨張部の境界線の跡は、成形品の部分移動型13側の面
(固定盤3側の面)に形成される。また、射出装置2の
ノズル2Aが部分移動型10のスプル14に接続されて
いるので、溶融樹脂は部分移動型13のスプル14の末
端であるゲート14Aからキャビティ10Aに射出され
るから、ゲート14Aの跡は成形品における部分移動型
13側(固定盤3側)の面に形成される。従って、ゲー
ト14Aの跡および部分移動型13による境界線の跡
は、両方とも成形品における部分移動型13側の面に形
成されるので、部分移動型13側の面を成形品の裏面に
することで、ゲート14Aの跡および境界線の跡が表面
に露出することがなくなるので、優れた外観品質が得ら
れるうえに仕上げ作業を簡略化できる。
【0045】さらに、金型移動装置20の移動基板2
1、シリンダ34の固定盤3側の端面、ピストンプレー
ト35,36およびロッド37にはそれぞれ開口21
A,34A,38が形成されているため、これらの開口
34A,38,21Aを通じて射出装置2のノズル2A
を部分移動型13のスプル14に接続できるから、固定
盤3に射出装置2を取り付けた既存の成形機に対して金
型移動装置20を簡単に組み込むことができる。すなわ
ち、固定盤3および部分移動型13の間に金型移動装置
20を設置しても、射出ノズル2Aは、これらの開口2
1A,34A,38に通すだけで、スプル14に従来通
り容易に接続できる。
【0046】また、ピストンプレート35を大きくし、
シリンダ34を大口径化したので、大きな機械的出力が
得られるようになり、油圧シリンダ装置30のみで圧縮
成形に必要充分な駆動力を出力できるうえ、一個の油圧
シリンダ装置30全体を薄型化したので、射出成形機1
に装着した金型10の部分移動型13に対して、駆動力
を直接伝達できるようになり、機械的効率を優れたもの
にすることができる。
【0047】しかも、ピストンプレート35の大きさ
を、図1〜図5の如く、部分移動型13よりも大きく設
定し、部分移動型13を前進するにあたり、部分移動型
13には、一箇所に偏よることのない、バランスのよい
押圧力が加えられるようにしたので、部分移動型13
は、固定金型11および可動金型12に対して常に正確
な平行精度を維持しながら進退することになり、金型1
0内に充填された溶融樹脂全体に加えられる力の均一性
を確保できるから、形状や寸法精度に優れた成形品を製
造できる。
【0048】また、二枚のピストンプレート35, 36
の受圧面の大きさを異ならせるとともに、二つの圧力室
31, 32を連通可能とし、必要に応じて、ピストンプ
レート35の前進速度を高速に切換えられるようにした
ので、駆動力よりも前進速度を優先させたいときにはピ
ストンプレート35の前進速度を加速できるから、成形
におけるサイクルタイムを短縮することができるうえ、
油圧ユニット22を小型化できる。
【0049】そして、樹脂射出口であるゲート14Aが
部分移動型13に設けられているため、このような金型
10を用いて成形を行うことで、部分移動型13の進退
により成形品に形成される境界線の跡およびゲート14
Aの跡は、両方とも成形品における部分移動型13側の
面に形成される。従って、部分移動型13側の面を成形
品の裏面にすれば、ゲート14Aの跡および境界線の跡
が表面に露出することがなくなるので、優れた外観品質
が得られるうえに仕上げ作業を簡略化できる。
【0050】〔第二実施形態〕以下、本発明の第二実施
形態を図6に基づいて説明する。本実施形態は、前記第
一実施形態の成形装置と略同様な構成を備え、金型の構
造および移動基板の形状が異なるのみであるので、同一
部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下に
は異なる部分のみを詳述する。本実施形態の成形装置
は、前記第一実施形態の部分移動型13を、固定金型5
1の成形面に対して成形面の面積が小さい部分移動型5
3とし、固定金型51および部分移動型53の両方にス
プル54,55およびゲート54A,55Aを形成した
ものである。
【0051】すなわち、金型50の固定金型51の中心
部よりも上側の部分には、部分移動型53の移動方向に
沿った貫通孔51Aが形成され、この貫通孔51Aに部
分移動型53が摺動(進退)可能に挿入されている。貫
通孔51Aにおける部分移動型53よりも固定盤3側の
部分には、当該貫通孔51Aの上面および下面を連結す
るストッパ部51Bが設けられている。部分移動型13
および移動基板21の間には、一対のスペーサ56(図
6では一方のみを図示)がストッパ部51Bを挟んで架
設され、移動基板21の進退により部分移動型13が進
退するようになっている。この移動基板21は、部分移
動型53と略同じ断面形状を有し、ピストンプレート3
5における部分移動型53に対応した部分にのみ取り付
けられている。具体的には、移動基板21は、ピストン
プレート35の開口38よりも上側の部分に取り付けら
れている。また、本実施形態の金型50では、部分移動
型13の進退範囲をストッパ部51Bにより規制するよ
うになっている。つまり、部分移動型13を所定位置ま
で前進させると移動基板21がストッパ部51Bに当接
して部分移動型13の前進が制限される。
【0052】このような固定金型51および部分移動型
53には、それぞれスプル54,55が設けられ、その
各成形面には各スプル54,55の末端であるゲート5
4A,55Aが形成されている。固定金型51のスプル
54の一端には射出装置2のノズル2Aが接続されてい
る。このスプル54の他端側の部分は二つに分岐し、一
方の末端は固定金型51の成形面のゲート54Aからキ
ャビティ50Aに連通し、他方の末端はストッパ部51
Bから部分移動型53側の面に開口している。このスプ
ル54の他方の末端は、樹脂導入管57を介して部分移
動型53のスプル55に接続され、部分移動型53のゲ
ート55Aからキャビティ50Aに連通している。樹脂
導入管57は、部分移動型53の進退方向に沿って伸縮
自在に形成されている。
【0053】また、本実施形態の可動金型52は、前記
第一実施形態の可動金型12を表皮面材40を装着可能
に構成したものである。この可動金型52の成形面に
は、表皮面材40を係止するための係止部52Aが設け
られ、成形面における部分移動型53と対向する部分に
表皮面材40を装着するようになっている。表皮面材4
0としては、織布や不織布等の布、熱可塑性樹脂面材、
熱可塑性樹脂の発泡面材、および、模様等が印刷された
フィルム等の単層面材、ならびに、熱可塑性エラストマ
や塩化ビニル樹脂等の表皮材に、熱可塑性樹脂や熱可塑
性樹脂の発泡体等から裏地材を裏打ちした多層面材等を
採用できる。
【0054】このように構成された本実施形態の射出成
形装置を用いて、表皮面材40を成形時に樹脂と一体化
させる場合には、予め、表皮面材40を可動金型52の
係止部52Aに係止して可動金型52に装着するととも
に、金型移動装置20のピストンプレート35を後退さ
せておく。このとき、樹脂導入管57は収縮した状態に
なる。そして、金型10を閉鎖した状態で、射出装置2
の射出ノズル2Aから固定金型51のスプル54を通じ
て溶融樹脂を射出する。すると、溶融樹脂は、固定金型
51のゲート54Aから金型50内に射出されるととも
に、樹脂導入管57を介して部分移動型53のスプル5
5に導入されてそのゲート55Aから金型10内に射出
される。このとき、部分移動型53は後退しているた
め、表皮面材40にかかる樹脂圧力が低くなり、樹脂圧
力による表皮面材40の損傷を防止できる。このとき、
樹脂圧力による表皮面材の損傷を防ぐために射出圧力を
低くしてもよく、この場合でも、射出後に溶融樹脂を圧
縮するので、金型50の細部まで行き渡らせることがで
きる。
【0055】射出装置2の射出開始から所定時間経過
後、あるいは、射出装置2の射出スクリュ(図示省略)
が所定位置に達した時点で、金型移動装置20を起動
し、ピストンプレート35を前進させる。これにより部
分移動型13が成形品の形状に応じた位置まで前進し、
表皮面材40および部分移動型13の間の溶融樹脂が圧
縮される。そして、溶融樹脂を金型移動装置20で加圧
した状態のまま所定時間保持して冷却・固化させ、この
後、型締装置5(図1参照)を作動し、可動盤4を後退
させて金型10を開き、成形品を取り出す。
【0056】本実施形態では、部分移動型53により、
成形品のうち表皮面材40および部分移動型53の間の
樹脂のみを圧縮するため、成形品の裏面となる部分移動
型53側の面には、部分移動型53により圧縮された圧
縮部および部分移動型53に圧縮されない非圧縮部の境
界線の跡が形成されるとともに、部分移動型53および
固定金型51の各ゲート54A,55Aの跡が形成され
る。
【0057】このような本実施形態によれば、前記第一
実施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、
以下のような効果がある。すなわち、圧縮部および非圧
縮部の境界線の跡と、ゲート54A,55Aは両方とも
成形品の裏面となる部分移動型53側の面に形成される
ので、表皮面材40に境界線の跡が残ることがなくなる
から、表皮面材40を良好な状態のまま樹脂と一体化で
き、優れた外観の成形品が得られる。固定金型51およ
び部分移動型53の両方にそれぞれスプル54,55お
よびゲート54A,55Aを形成したので、二つのゲー
ト54A,55Aから溶融樹脂がキャビティ50Aに射
出されるから、細部まで確実に溶融樹脂を充填すること
ができ、キャビティ50Aの形状に忠実な形状の成形品
を得ることができる。
【0058】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、例えば、前記第一実施形態のゲート14Aは部分
移動型13に設けられ、前記第二実施形態のゲート54
A,55Aは部分移動型53および固定金型51に設け
られていたが、固定金型のみにゲートを設けてもよい。
【0059】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例1では、前記第一実施形態の成形
装置および成形手順を用い、周縁部に立ち上がりを備え
た矩形板状の成形品、具体的には、ノート型パソコンの
アンダーカバーを成形した。この成形品の外形寸法は、
縦300mm×横240mm×高さ25mm、平均肉厚
1.2mmであり、その立ち上がりには多数の孔が形成
されている。
【0060】本実施例1では、具体的には、以下のよう
な原材料、射出成形機、金型、金型移動装置、および成
形手順を採用した。 [a]原材料:ポリカーボネート/ABSアロイ(商品
名:タフロンSC−250) [b]射出成形機:型締力200t,商品名;射出成形
機IS200E,東芝機械株式会社製 [c]金型移動装置:最大圧縮力180t [d]金型:部分移動型の成形面は280mm×220
mmの矩形形状とした。なお、この金型で成形される成
形品の裏面は、部分移動型側の面になる。 [e]成形条件 ・成形温度: 280℃ ・金型温度: 80℃ ・樹脂充填時間: 1.2秒 ・射出圧力: 80MPa ・成形機型締力:200t ・圧縮ストローク: 1.5mm ・圧縮力: 180t ・圧縮速度: 5mm/秒 ・圧縮開始時間:射出開始から1.3秒後 ・冷却時間: 30秒
【0061】〔比較例1〕本比較例1では、前記実施例
1の成形装置から金型移動装置を取り外し、部分移動型
による樹脂の圧縮を行わない点以外は、前記実施例1と
同様にして成形品を得た。
【0062】〔比較例2〕本比較例2では、前記比較例
1の射出成形機を型締力350tの射出成形機に変更し
た以外は前記比較例1と同様にして成形品を得た。
【0063】〔実施例1および比較例1,2の結果〕実
施例1では、部分移動型をキャビティに対して前進させ
て金型内の溶融樹脂を圧縮したので、キャビティが比較
的薄いにもかかわらず、溶融樹脂がキャビティに完全充
填され、肉厚1.2mmの略均一な肉厚の成形品が得ら
れた。また、圧縮により溶融樹脂を完全充填できるから
射出圧力が比較的低くて済むうえ、部分移動型よりも大
きいピストンプレートにより部分移動型を駆動したため
溶融樹脂全体に加えられる力の均一性を確保できるの
で、反りや変形が非常に少ない成形品が得られた。そし
て、圧縮部および非圧縮部の境界線の跡とゲートの跡と
は、両方とも成形品の部分移動型側の面、つまり成形品
の裏面に形成されるので、成形品の表面(可動金型側の
面)に外観不良のない良好な外観品質を有する成形品を
製造できた。
【0064】一方、比較例1では、金型内の樹脂を圧縮
しないで通常の射出成形により成形品を製造したので、
厚さの薄いキャビティに対して射出圧力が高く、型締力
が不足して、射出中に金型を閉鎖した状態を維持できな
かった。このため、射出圧力を下げて樹脂の充填を行っ
たところ、射出圧力が足りず、溶融樹脂を厚さの薄いキ
ャビティに完全充填することができず、キャビティ充填
率が90%程度しか得られなかった。また、比較例2で
は、型締力を大きくしたので、80MPaの射出圧力で
溶融樹脂を充填でき、肉厚1.2mmの成形品が得られ
たが、部分移動型による圧縮を行わなかったため、樹脂
の配向等に起因する大きな反りが生じ、商品性を確保で
きなかった。
【0065】〔実施例2〕本実施例2では、前記第二実
施形態の成形装置および成形手順を用い、基材の表面
(片面)の一部に表皮面材を張った自動車用のドアトリ
ムを成形した。この成形品の外形寸法は、縦520mm
×横800mm×高さ115mm、平均肉厚2.5mm
である。
【0066】本実施例2では、具体的には、以下のよう
な原材料、射出成形機、金型、金型移動装置、および成
形手順を採用した。 [a]原材料 ・基材:ポリプロピレン(MI=40g/10分;23
0℃,2.16kgf,出光石油化学株式会社製,商品
名:IDEMITSU PP J−5066H ,ブロックコポリマー) ・表皮面材:ポリ塩化ビニル(0.5mm厚)からなる
表皮およびポリプロピレンフォーム(2.5mm厚,商
品名:トーレペフ,(東レ株式会社製)からなるパッド
を積層したもの。なお、表皮面材は、その表皮が可動金
型側になるように装着した。 [b]射出成形機:型締力850t,商品名;射出成形
機850MGW,三菱重工業株式会社製 [c]金型移動装置:最大圧縮力800t [d]金型:部分移動型は、その成形面の面積が表皮貼
合部分の面積の90%となるものを用いた。なお、この
金型で成形される成形品の裏面は部分移動型側の面にな
る。 [e]成形条件 ・成形温度: 180℃ ・金型温度: 40℃ ・樹脂充填時間: 2.5秒 ・射出圧力: 60MPa ・成形機型締力: 850t ・圧縮ストローク: 30mm ・圧縮力: 200t ・圧縮速度: 10mm/秒 ・圧縮開始時間:射出開始から2.5秒後 ・冷却時間: 50秒
【0067】〔比較例3〕本比較例3では、以下の点を
除き、前記実施例2と同様にして成形品を得た。すなわ
ち、前記実施例2の成形装置において、金型移動装置に
よる溶融樹脂の部分的な圧縮を行わないで、部分移動型
を前進させる代わりに可動金型全体を固定金型に向かっ
て前進させることにより溶融樹脂を圧縮した。また、前
記実施例2の成形条件において、圧縮ストロークを30
mm,4mmの二つの条件にして二種類の成形品を得
た。
【0068】〔実施例2および比較例3の結果〕前記実
施例2では、成形品の表皮面材には破れや皺が認められ
ず、表皮面材のクッション性も良好であったことから、
溶融樹脂を射出してから部分移動型を前進させて表皮貼
合部分を圧縮することで、表皮面材にかかる樹脂圧力が
低くなり、表皮面材を良好な状態のまま樹脂と一体化で
きることがわかる。また、圧縮部および非圧縮部の境界
線の跡とゲートの跡とは、両方とも成形品の裏面である
部分移動型側の面に形成されるので、成形品の表面、と
くに表皮面材に外観不良のない良好な外観品質を有する
成形品を製造できた。
【0069】一方、比較例3において圧縮ストロークを
30mmとした場合には、成形品の表皮面材には、破
れ、皺およびフォームの溶解による外観不良等が認めら
れなかったが、成形品の裏面(部分移動型側の面)に
は、その表皮貼合部側のゲート跡の近傍に、圧縮による
エアーの巻き込みに起因すると思われる外観不良(フロ
ーマーク)が発生し、商品性が得られなかった。また、
圧縮ストロークを4mmとした場合では、圧縮ストロー
ク30mmにした場合よりも射出時の表皮面材とゲート
との距離が小さいので、表皮面材に大きな樹脂圧力がか
かり、表皮面材のゲートに対向する部分のフォームが消
失して、成形品の表面にはフォームの消失による凹みが
発生し、商品性が得られなかった。
【0070】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
部分移動型の進退により成形品に形成される境界線の
跡、具体的には、圧縮部および非圧縮部の境界線の跡、
或いは膨張部および非膨張部の境界線の跡と、樹脂射出
口の跡とは、両方とも成形品における一の面に形成され
るため、この面を成形品の裏面にすることで、優れた外
観品質が得られるうえ、仕上げ作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を一部破断して示す側面
図。
【図2】前記実施形態の要部を示す拡大断面図。
【図3】前記実施形態の要部の他の状態を示す拡大断面
図。
【図4】前記実施形態の要部のさらに他の状態を示す拡
大断面図。
【図5】前記実施形態の要部のさらにまた他の状態を示
す拡大断面図。
【図6】本発明の第二実施形態の要部を示す拡大断面
図。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 射出装置 2A 射出ノズル 3 固定盤 4 可動盤 5 型締装置 10,50 金型 10A,50A キャビティ 11,51 固定金型 12,52 可動金型 13,53 部分移動型 14,54,55 スプル 14A,54A,55A ゲート(樹脂射出口) 20 金型移動装置 31,32 圧力室 35,36 ピストンプレート 37 ロッド 40 表皮面材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂が充填される金型のキャビティ
    に対して、前記金型に設けられた部分移動型を進退させ
    るために、内部が二つに仕切られることにより、前記部
    分移動型の移動方向に沿って並設された二つの圧力室
    と、ロッドを介して一体化された受圧面の大きさが異な
    る二枚のピストンプレートとを有し、かつ、前記二枚の
    ピストンプレートおよびロッドには、これらを貫通する
    開口が設けられている金型移動装置を備えた成形装置で
    あって、 固定盤および可動盤を備え、 前記金型の固定金型が前記固定盤側に取り付けられ、 前記部分移動型が前記固定盤側に取り付けられ、 前記金型移動装置は、前記固定盤と前記部分移動型との
    間に介装され、 前記金型のキャビティに溶融樹脂を射出する射出装置の
    ノズルが前記ピストンプレートおよびロッドの開口を通
    って、前記金型のスプルに接続されることを特徴とする
    成形装置。
  2. 【請求項2】 溶融樹脂が充填される金型のキャビティ
    に対して、前記金型に設けられた部分移動型を進退させ
    るために、内部が二つに仕切られることにより、前記部
    分移動型の移動方向に沿って並設された二つの圧力室
    と、ロッドを介して一体化された受圧面の大きさが異な
    る二枚のピストンプレートとを有し、かつ、前記二枚の
    ピストンプレートおよびロッドには、これらの貫通する
    開口が設けられている金型移動装置を備えるとともに、
    固定盤および可動盤を有し、前記金型の固定金型が前記
    固定盤側に取り付けられ、前記部分移動型が前記固定盤
    側に取り付けられ、前記金型移動装置は、前記固定盤と
    前記部分移動型との間に介装され、前記金型のキャビテ
    ィに溶融樹脂を射出する射出装置のノズルが前記ピスト
    ンプレートおよびロッドの開口を通って、前記金型のス
    プルに接続可能となった成形装置を用いた成形方法であ
    って、 前記金型内への溶融樹脂の射出を開始した後、前記金型
    移動装置を作動させて、前記部分移動型を前記キャビテ
    ィに対して進退させることにより、前記金型内に設けら
    れたキャビティの容積を変化させることを特徴とする成
    形方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した成形方法において、 前記金型内への溶融樹脂の射出を開始した後、前記金型
    移動装置を作動させて、前記部分移動型を前記キャビテ
    ィに対して前進させることにより、前記キャビティに射
    出された溶融樹脂を圧縮することを特徴とする成形方
    法。
  4. 【請求項4】 キャビティに溶融樹脂を導入するための
    樹脂射出口と、前記キャビティに対して進退可能となっ
    た部分移動型とを有する金型であって、 前記樹脂射出口は、前記部分移動型に設けられているこ
    とを特徴とする金型。
  5. 【請求項5】 キャビティに溶融樹脂を導入するための
    樹脂射出口と、前記キャビティに対して進退可能となっ
    た部分移動型とを有する金型で成形された成形品であっ
    て、 前記樹脂射出口の跡および前記部分移動型の境界線の跡
    が両方とも一の面に形成されていることを特徴とする成
    形品。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した成形品において、 前記樹脂射出口の跡および前記部分移動型の境界線の跡
    が形成された面は、当該成形品の裏側の面であることを
    特徴とする成形品。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載した成形
    品において、 当該成形品の表側の面に表皮面材を有することを特徴と
    する成形品。
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