JP2805933B2 - 自動用紙供給装置 - Google Patents

自動用紙供給装置

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JP2805933B2 JP1342159A JP34215989A JP2805933B2 JP 2805933 B2 JP2805933 B2 JP 2805933B2 JP 1342159 A JP1342159 A JP 1342159A JP 34215989 A JP34215989 A JP 34215989A JP 2805933 B2 JP2805933 B2 JP 2805933B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば印字装置においてホッパー内に積層
収容される単票用紙をプラテンに向かって1枚ずつ供給
する自動用紙供給装置に関する。
[従来の技術] 以下、従来の技術について図面に従って説明する。
第4図に示すようにプリンタフレーム1にはプラテン
2が回転可能に支持されると共に、プラテン2の下方に
はプラテン2との間で単票用紙3を挾圧して搬送する2
個のピンチローラ5及び6が、またプラテン2に対し接
近離可能なペーパーベイル8が設けられている。プラテ
ン2に沿って移動可能なキャリッジ4には印字ヘッド7
が設けられている。
前記プラテン2の上方には単票用紙3を積層収容する
ホッパー10がその上面をプリンタ後方へ傾倒させた傾斜
状態で装着されている。また、ホッパー10の上方には、
最上位の単票用紙3に当接する給紙ローラ26が配置さ
れ、その給紙ローラ26とプラテン2との中間に2個1対
の中間ローラ27,28が互いに当接して設けられている。
次に、ホッパー10の構成について説明する。
第4図乃至第6図に示すように、ホッパー10は、単票
用紙3をその背面側から支持する底板11aと下端側から
支持する下端支持板11bとから構成される縦断面ほぼL
字状をなす左右一対の用紙収容部材11を備え、その用紙
収容部材11は後述する給紙ローラ軸26aに用紙幅方向に
移動可能に支持されている。両用紙収容部材11にはサイ
ドフレーム12が底板11aと垂直に装着されており、単票
用紙3をその側面側から支持している。
サイドフレーム12には、積層された単票用紙3と平行
となるように突出した略長方形からなる平面部13aを備
えた断面ほぼコ字状のカバー13が取り付けられている。
また、プリンタ本体の側フレーム部9間には給紙ロー
ラ26及び中間ローラ27,28がそれぞれ給紙ローラ軸26a及
び中間ローラ軸27a,28aを介して軸承されている。
第5図及び第6図に示すように、ホッパー10におい
て、押上板29は後端にてピン31により各用紙収容部材27
上に回動可能に支持され、それらの下面前端間が用紙幅
方向に延びる押上ロッド32により一体回動可能に連結さ
れている。押上用ばね33は両用紙収容部材11のサイドフ
レーム12内のばね掛止体34と押上ロッド32上の掛止コロ
35との間に張設され、この押上用ばね33の作用により押
上板29が第4図及び第6図の時計方向に回動付勢され
て、ホッパー10内の単票用紙3が給紙ローラ26に向かっ
て押付けられている。
第5図乃至第7図に示すように、前記ばね掛止体34が
その基端両側の軸部34aにおいてサイドフレーム28の両
側板間に回動可能に支持され、その先端の掛止部34bに
前記押上用ばね33の一端が掛止されている。又、カバー
13の外側において、ばね掛止体34の一方の軸部34aには
切換レバー36が固定され、この切換レバー36にてばね掛
止体34を第6図の実線及び鎖線で示す二位置に回動した
時、トグルばね作用にてばね掛止体34に対する押上用ば
ね33の回転付与方向が反転されて、ばね掛止体34が側カ
バー13内の規制壁部37,38との係合により前記二位置に
規制保持される。
案内片39はサイドフレーム12の一側内面に突設される
と共に、案内ローラ40は支軸41を介してサイドフレーム
12の一側内面に回転可能に支持され、この案内片39及び
案内ローラ40に沿って前記押上用ばね33が張設案内され
ている。そして、座屈強度が大きく厚い単票用紙3の供
給に際し、前記切換レバー36によりばね掛止体34を第6
図の実線位置に回動配置した時には、この案内片39及び
案内ローラ40に沿って押上用ばね33が伸長されて、給紙
ローラ26側への押上板29,30の押上力が強くなり、又、
座屈強度が小さい薄い単票用紙3の供給に際し、ばね掛
止体34を同図の鎖線位置に回動配置した時には、押上用
ばね33が若干収縮されて押上板29,30の押上力が弱くな
る。
第4図乃至第6図に示すように、操作軸42は前記ホッ
パー10に対応して両側フレーム部9間に回転可能に支持
され、前記両用紙収容部材11にサイドフレーム12を貫通
して用紙幅方向に延びている。押下カム43は前記両カバ
ー13内において操作軸42上に用紙収容部材11と一体移動
可能に支持され、操作軸42の回動に伴い押上板29を押下
げる押下位置と、上方へ離隔する解除位置とに回動配置
される。操作レバー44は前記操作軸42の一端に固定さ
れ、操作レバー44を操作することにより前記押下カム43
は解除位置と押下位置に配置される。
従って、操作レバー44を操作して押下カム43が押下位
置に配置されると、押上用ばね33の付勢力に抗して押上
板29が下方へ押下げられ、給紙ローラ26と押上板29との
間に空間が形成されて単票用紙3の取出し及び装着を容
易に行うことができる。又、押下カム43が解除位置に配
置されると、押上板29が押上用ばね33の付勢力により上
方へ押上げられ、単票用紙3が給紙ローラ26に弾性的に
接合されて、ホッパー10から用紙送出可能な状態とな
る。
第5図及び第6図に示すように用紙収容部材11のサイ
ドフレーム12にはセパレータ50が装着されており、ホッ
パー10のコーナー部で屈曲して、前端部51は単票用紙3
の送出側端部まで延出されている。
セパレータ50の先端上部には平面形ほぼ三角状の押圧
片54が折曲形成され、この押圧片54がホッパー16内の単
票用紙Pに対しその送出方向端部付近の両側上面に係合
可能に対向されている。
前端部51にはカシメピン53により板ばね52が固着され
ており、単票用紙3の積層方向に延在している。板ばね
52の上端にはホッパー16内の単票用紙に対しその送出方
向端部の両側前縁に係合可能な上端係合部52aが用紙送
出方向へ若干傾斜して設けられている。そして、板ばね
52の上端係合部52aは単票用紙送出方向に撓むことがで
きる。
さて、前記のように構成された自動用紙供給装置にお
いて、ホッパー10内の単票用紙3が給紙ローラ26の回転
に伴い送出される際には、例えば単票用紙3が普通紙な
どの場合は第8図(a)に示すように、その送出方向端
部の両側が三角状の押圧片54を乗り越えて送出される。
一方、単票用紙3がはがきなどの座屈強度が大きく厚い
用紙の場合は第8図(b)に示すように、板ばね52の上
端係合部52aを送出方向に湾曲させてその上端係合部52a
と押圧片54との間を通って送出される。
[発明が解決しようとする課題] ところが前述したようにはがきなどのように座屈強度
が大きく厚い用紙の場合は、単票用紙3は用紙の腰の強
さにより板ばね52の上端の係合部52aを送出方向に撓ま
せて送出され、用紙は係合部52aと押圧片54との間に引
っ掛かり、単票用紙3の送出に対して負荷となる。
従って単票用紙3の前端を後述するセパレータの前端
部(La)から印字位置Aのやや上方位置(Lb)まで送出
する、いわゆる頭出し動作を、給紙ローラ26を駆動させ
てからのパルス数をカウントして所定のパルス数になっ
たら終了するように制御した場合には、前述した負荷に
より単票用紙3の送出方向前端が印字位置まで届かな
い、すなわち実際の搬送量が予め定められた量より短く
なってしまうという問題があった。
本発明は上述した課題を解決するために搬送すべき単
票用紙の用紙厚に応じて頭出し動作の搬送量を制御し
て、印字開始位置まで正確に単票用紙を搬送することを
目的とした。
[課題を解決するための手段] 本発明は、プラテンとプラテンに対向配置される印字
ヘッドとの間に供給される単票用紙が積層収容されてな
るホッパーと、該ホッパー内に積層された単票用紙に当
接し、前記プラテンに向かって1枚ずつ単票用紙を供給
する給紙ローラとを備えた自動用紙供給装置において、
前記単票用紙の用紙厚に応じた信号を出力する出力手段
と、前記ホッパー内に積層された単票用紙を前記印字ヘ
ッドにより印字される印字開始位置まで搬送するのに必
要な前記給紙ローラの駆動量を前記出力手段からの出力
信号に応じて変更することによって初期搬送量を可変制
御する制御手段とを備えた構成とした。
[作用] 前述した本発明の構成により、出力手段が単票用紙の
用紙厚に応じた信号を出力すると、その出力手段からの
出力信号に応じて、制御手段が印字ヘッドにより印字さ
れる印字開始位置まで搬送するのに必要な給紙ローラの
駆動量を変更し、これによって初期搬送量を可変制御す
る。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って
説明する。尚、従来の技術の項で同一番号を付したとこ
ろはその説明を省略する。
第2図は本発明の自動用紙供給装置の構成ブロック図
である。図中、55はプリンタの各種動作を制御する制御
手段としてのCPUで、このCPU55にはCPU55が実行するプ
ログラムや印字パターンなどを記憶しているROM58及び
ホストコンピュータ15から送出される印字データを一時
的に記憶するRAM59が接続されている。CPU55には入出力
インターフェイス56,57を介してプラテン2の駆動源で
ある紙送りモータ20を駆動させる駆動回路61と、キャリ
ッジ移動用モータ21を駆動させる駆動回路62及び印字ヘ
ッド7を駆動させる駆動回路63が接続されている。
紙送りモータ20の正逆回転により、プラテン2は単票
用紙3を前進させる方向(第4図において時計方向)及
び後退させる方向(同反時計方向)に回転する。
中間ローラ27,28は図示しない第1の歯車伝達機構に
よりプラテン2から駆動を得て、プラテン2の正逆回転
にかかわりなく常に単票用紙3を前進させる方向(第4
図において中間ローラ27は時計方向、中間ローラ28は反
時計方向)に回転する。一方、給紙ローラ26は図示しな
い第2の歯車伝達機構により中間ローラ27,28から駆動
を得て、常に単票用紙3を前進させる方向に回転する
が、第2の歯車伝達機構と給紙ローラ26との間には同じ
く図示しないクラッチ手段が介在させてあり、クラッチ
手段のON,OFFにより給紙ローラ26は中間ローラ27,28か
らの駆動を連結、遮断される。
次に単票用紙3の用紙厚に応じて搬送量を制御すると
きの動作について第3図のフローチャートについて説明
する。
まずステップS1において、オペレータははがきなどの
ように座屈強度が大きく厚い単票用紙3の場合は切換レ
バー36を第7図の実線位置に回動配置し、普通紙などの
ように座屈強度が小さく薄い単票用紙3の場合は同鎖線
位置に回動配置する。
第1図に示すように本発明の用紙収容部材11の底板11
aには、ばね掛止体11の軸部11aに対向するように用紙厚
検出スイッチ60が設けられている。これはばね掛止体34
が第6図の鎖線位置に回動配置されたときには用紙厚検
出スイッチ60がONされるように設定されている。
従ってステップS2では、CPU55が用紙厚検出スイッチ6
0からの信号を受信して用紙厚検出スイッチ60がONされ
ているかどうかを判断する。NOの場合はステップS3へ、
YESの場合はステップS4へ進む。
ステップS3での処理について説明する。CPU55は単票
用紙3を、セパレータ50の前端部51(第4図のLa)から
印字位置Aのやや上方位置(同Lb)までの搬送量Lに所
定の搬送量αを加えた量(L+α)だけ搬送するのに必
要な駆動量となるようにインターフェイス57を介して駆
動回路61にパルスを与え、これにより紙送りモータ20が
駆動される。前述したようにはがきなどの座屈強度が大
きい単票用紙3はセパレータ50から分離されるときに係
合部52aと押圧片54との間に引っ掛かり送出に対して負
荷がかかるが、給紙ローラ26により所定の搬送量αだけ
余分に搬送するので単票用紙3の前端は印字位置Aのや
や上方位置に位置する。
一方、ステップS2でYESと判断された場合はステップS
4へ進む。この場合は普通紙などのように座屈強度の小
さい単票用紙3なので前述したように押圧片54を乗り越
えて送出されるので負荷も小さく、CPU55は駆動回路61
に通常の駆動量に相当するパルス数を与え、それにより
紙送りモータ20は駆動され、印字位置Aのやや上方位置
(Lb)まで、すなわち搬送量Lだけ搬送される。
以上により搬送量を制御する一連の動作は終了する
が、用紙厚検出スイッチ60が用紙厚を検出し、それによ
りCPU55が単票用紙3を印字開始位置まで搬送する頭出
し量を制御したので、簡単な制御によって特に従来問題
となっていたはがきに対しても正確な位置まで搬送でき
るという効果がある。
尚、本実施例では用紙厚に応じた信号を出力する出力
手段を切換レバー36に連動した用紙厚検出スイッチ60と
したがこれに限定されるものではなく、例えばパネルス
イッチ上に用紙厚により切換えを行う切換えスイッチを
設け、これを前記出力手段としてもよく、又自動的に用
紙厚を検出して信号を出力する出力手段としてもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の自動用紙供給装置は単
票用紙の用紙厚に応じた信号を出力する出力手段を備
え、その出力手段から出力される信号に応じて制御手段
が、印字ヘッドにより印字される印字開始位置まで搬送
するのに必要な給紙ローラの駆動量を変更することによ
って初期搬送量を可変制御するので、簡易な構成により
種々の用紙厚の単票用紙を正確な印字開始位置まで搬送
することができる。従って本供給装置をプリンタなどの
印字装置に適用すれば、低コストで常に用紙の所定位置
からの印字を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるホッパーの縦断面図、
第2図は同構成ブロック図、第3図は同フローチャー
ト、第4図は従来のプリンタの断面図、第5図は従来の
自動用紙供給装置のホッパーを示す部分平面図、第6図
は第5図のA−A線における拡大平面図、第7図は従来
の自動用紙供給装置の切換レバーを示す図、第8図
(a)は同ホッパーから普通紙などが送出される状態を
示す概略図、第8図(b)は同ホッパーからはがきなど
が送出される状態を示す概略図である。 図中、2はプラテン、3は単票用紙、5,6はピンチロー
ラ、10はホッパー、26は給紙ローラ、55はCPU、60は用
紙厚検出スイッチである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンとプラテンに対向配置される印字
    ヘッドとの間に供給される単票用紙が積層収容されてな
    るホッパーと、 該ホッパー内に積層された単票用紙に当接し、前記プラ
    テンに向かって1枚ずつ単票用紙を供給する給紙ローラ
    とを備えた自動用紙供給装置において、 前記単票用紙の用紙厚に応じた信号を出力する出力手段
    と、 前記ホッパー内に積層された単票用紙を前記印字ヘッド
    により印字される印字開始位置まで搬送するのに必要な
    前記給紙ローラの駆動量を前記出力手段からの出力信号
    に応じて変更することによって初期搬送量を可変制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする自動用紙供給装
    置。
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