JP2876624B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP2876624B2 JP13655989A JP13655989A JP2876624B2 JP 2876624 B2 JP2876624 B2 JP 2876624B2 JP 13655989 A JP13655989 A JP 13655989A JP 13655989 A JP13655989 A JP 13655989A JP 2876624 B2 JP2876624 B2 JP 2876624B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は積層された用紙を1枚ずつ印字位置まで搬送
するプリンタ等の用紙搬送装置に関する。
[従来技術] 従来、特開昭57−1780号公報には次のような技術が開
示されている。
すなわち、メイン紙送りローラとして機能するプラテ
ンを逆転させてその回転をクラッチを介してベルトによ
り給紙ローラに伝えて、給紙ローラを正転させ、給紙カ
セットから用紙を1枚ずつ送り出す。そしてプラテンと
ピンチローラとの接触部に用紙の先端を当接させて用紙
を給紙ローラとプラテンとの間で撓ませて、その後プラ
テンを正転させる一方、クラッチを解除して給紙ローラ
を停止させ、用紙をプラテンと第1フィードローラで印
字部へ向けて送り出す。上記のように用紙を撓ませるこ
とにより用紙のスキューを防止する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、近年のプリンタにおいてははがき等の
短い用紙を印字する必要がでてきた。この場合、用紙供
給装置をプリンタに装着したとき、給紙ローラとプラテ
ンとの距離が長くてはがき等の短い用紙が正確にプラテ
ンに向かって送り出されないということがあった。
そこで給紙ローラとプラテンとの間に2個1対の中間
紙送りローラを設け、この中間紙送りローラにより用紙
を挾圧してプテンへ向けて正確に用紙を送り出すことが
提案されている。
また縦拡大文字や最近のプリンターのカラー化に伴
い、アンダーライン付の中間色を印字する場合等に用紙
をバックフィードさせる必要がでてきた。この場合には
用紙供給装置とプリンターとを別々の駆動源にする、す
なわちプラテンを第1の駆動源で駆動して、給紙ローラ
及び2個1対の中間紙送りローラは第2の駆動源で駆動
するように制御している。
このような場合に前述した技術のように用紙を撓ませ
てスキューを防止するときには、用紙はプラテンと2個
1対の中間紙送りローラとの間で撓むが、その後前述し
た技術のようにプラテンのみを駆動して、2個1対の中
間紙送りローラは停止したまま用紙を搬送したのでは中
間紙送りローラと用紙との摩擦力が大きく、プラテンと
用紙との間で紙がすべってしまい用紙を正確に印字位置
まで搬送することができないという問題があった。
従って第1の駆動源と第2の駆動源を同期駆動させる
必要があるが、同期駆動している限りは前述した撓みは
除去することができず、用紙をバックフィードさせると
撓みはさらに蓄積されていき、この撓みが抵抗となって
正確な量をバックフィードさせることができなくなった
り、撓みが蓄積されることにより用紙が折り重なってジ
ャムの原因となったりしていた。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、2つの駆動源を同期駆動させてかつスキュー
防止のための撓みを除去することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の用紙搬送装置は、メイン紙送りローラを駆動
させる第1のモータと、用紙を積層収容するためのホッ
パーと、前記ホッパーに積層された用紙に当接して1枚
ずつ用紙を剥離するとともに、剥離した用紙を前記メイ
ン紙送りローラに向かって送出する給紙ローラと、前記
メイン紙送りローラに当接配置されて前記メイン紙送り
ローラとの間で用紙を挟圧して搬送するピンチローラ
と、前記給紙ローラと前記メイン紙送りローラとの用紙
送出方向中間に位置し、用紙を搬送する中間紙送りロー
ラと、前記中間紙送りローラ及び前記給紙ローラを駆動
させる第2のモータと、非搬送状態の前記メイン紙送り
ローラと前記ピンチローラとの噛み合わせ部に用紙先端
を当接させて前記メイン紙送りローラと前記中間紙送り
ローラとの間で用紙を撓ませるように、用紙を前記ホッ
パーから前記メイン紙送りローラまでの距離よりも多く
搬送するごとく前記第1及び第2のモータを制御する制
御手段とを備えた用紙搬送装置において、前記制御手段
は前記第1及び第2のモータを同期駆動して用紙を前記
噛み合わせ部から印字位置へ搬送する過程で、前記用紙
の撓みをとるため、前記メイン紙送りローラによる搬送
量が前記中間紙送りローラによる搬送量よりも一時的に
多くなるように前記第1及び第2のモータを制御する構
成とした。
[作用] 本発明の構造により、非搬送状態のメイン紙送りロー
ラとピンチローラとの噛み合わせ部に用紙先端を当接さ
せてメイン紙送りローラとピンチローラとの間で用紙を
撓ませた後、制御手段は第1及び第2のモータを同期駆
動して印字位置へ用紙を搬送するが、その過程で制御手
段は一時的にメイン紙送りローラによる搬送量が中間紙
送りローラによる搬送量よりも多くなるように第1及び
第2のモータを制御することにより、印字位置へ用紙が
搬送されたときには前記撓みは除去される。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。
第1図は本発明の用紙搬送装置としてのプリンタの左
側断面図を示したものである。
プリンタフレーム1にはメイン紙送りローラとしての
プラテン2が回転可能に支持されると共に、プラテン2
の下方にはプラテン2との間で用紙を挾圧して搬送する
2個のピンチローラ5及び6が設けられている。またプ
ラテン2に対し接近離可能なペーパーベイル8が設けら
れている。プラテン2に沿って移動可能なキャリッジ
(図示略)には印字ヘッド7が設けられている。
前記プラテン2の上方には単票用紙3を積層収容する
ホッパー21がその上面をプリンタ後方へ傾倒させた傾斜
状態で装着されている。また、ホッパー21のフレーム22
にはホッパー21上の最上位の単票用紙3を他の用紙から
剥離してプラテン2へ向かって送出する給紙ローラ26、
並びに給紙ローラ26とプラテン2との用紙送出方向中間
に位置し、用紙を搬送する2個1対の中間紙送りローラ
としての中間ローラ27,28が互いに当接して設けられて
おり、単票用紙3は両ローラ27,28間を通って送出され
る。
この用紙搬送装置の構成ブロック図を第2図に示す。
図中、20はプリンタの各種動作を制御する制御手段とし
てのCPUで、このCPU20にはCPU20が実行するプログラム
や印字パターンなどを記憶しているROM40およびホスト
コンピュータ15から送出される印字データと一時的に記
憶するRAM41が接続されている。CPU20には入出力インタ
ーフェイス42,43を介して、プラテン2の駆動源である
第1のモータ10を駆動させる駆動回路30と、給紙ローラ
26と中間ローラ27,28の駆動源である第2のモータ11を
駆動させる駆動回路31が接続されている。同様にキャリ
ッジ移動用モータ12を駆動させる駆動回路32と印字ヘッ
ド7を駆動させる駆動回路33が接続されている。
第1のモータ10の正逆回転により、プラテン2は第1
図において用紙を送出する方向及び用紙をバックフィー
ドさせる方向に回転する。一方、第2のモータ11の正回
転時には給紙ローラ26及び中間ローラ27,28が同期して
用紙を送出する方向へ回転される。そして逆回転時には
図示しない機構により給紙ローラ26は自由回転可能な状
態となり、中間ローラは前記同様に用紙を送出する方向
へ回転する。
次に、第1のモータ10と第2のモータ11の制御につい
て第3図の駆動特性図を参照して説明する。第3図
(a)は第1のモータ10の駆動特性図を、第3図(b)
は第2のモータ11の駆動特性図をそれぞれ示している。
第1のモータ10及び第2のモータ11の制御は駆動回路
30及び31を介して制御手段としてのCPU20が行う。
第1図に示すように、ホッパー21に単票用紙3が積層
された状態において、第2のモータが100pps(パルス/
秒)で30パルス分、正回転された後、270ppsで390パル
ス分、正回転される。この回転に伴って給紙ローラ26が
回転され、ホッパー21に積層された単票用紙3の内の最
上位のものがそれよりも下方のものから剥離され、中間
ローラ27と28との間に送られる。
次に、第2のモータ11は20ms(ミリ秒)停止状態が保
持され、その後、250ppsで103パルス分逆回転される。
この回転により前述したように給紙ローラ26は図示しな
い機構により第2のモータ11の動力による回転状態から
自由回転可能な状態になるが、中間ローラ27,28は継続
して第2のモータ11の動力により回転され、単票用紙3
はプラテン2へ送出される。そして引き続き第2のモー
タ11が100ppsで30パルス分逆回転されると、プラテン2
は回転しない状態のままで中間ローラ27,28は単票用紙
3を送り出す方向に回転するので、単票用紙3はホッパ
ー21とプラテン2との距離よりも多く搬送されて、その
先端をプラテン2とピンチローラ5との噛み合わせ部に
当接させて第4図に示すように撓む。この撓みにより単
票用紙3の先端がそろえられることになる。
その後、第2のモータ11は40ms間停止状態から保持さ
れた後、100ppsで20パルス分逆回転される。この時の第
1のモータ11の逆回転に同期して第1のモータ10が正回
転され、プラテン2が第4図の反時計方向に回転する。
このプラテン2の回転に基づき、単票用紙3は印字位置
の方向へ多少移動してプラテン2とピンチローラ5との
間に確実に位置決めして挾持される。そして、ペーパー
ベイル8がキャリッジの移動に伴って図示しない作動装
置により第1図の点線で示されるようにプラテン2から
一旦離間されるまでの400msの間、第1及び第2のモー
タ10及び11への通電が停止される。
続いて第2のモタモータ11が480ppsで213パルス分逆
回転されるのと同期して、第1のモータ10も正回転され
る。これによりプラテン2及び中間ローラ27,28によっ
て単票用紙3の先端は印字位置すなわち第1図における
ペーパーベイル8のやや上方へ向けて搬送されるが、そ
の後、第1のモータ10は正回転を続け、第2のモータ11
は停止する。すなわち最後の20パルス分は中間ローラ2
7,28が停止した状態でプラテン2だけが第1図において
反時計方向へ回転することになる。この動作によりプラ
テン2による単票用紙3の搬送量が中間ローラ27,28に
よる搬送量より多くなり、第4図に示すような撓みはこ
の時点でなくなることとなる。
そして、ペーパーベイル8が復帰動作されて再びプラ
テン2に当接し、プラテン2とペーパーベイル8との間
で単票用紙3が挾持されて単票用紙3の印字位置への搬
送は完了する。
その後、印字ヘッド7の作動に基づいて単票用紙3に
印字が施された後、第1のモータ及び第2のモータは同
期駆動されて、プラテン2の回転に伴ってスタッカへ移
送され、積層される。
このように第1のモータ10及び第2のモータ11をCPU2
0により制御して、印字位置へ搬送される直前で中間ロ
ーラ27,28を停止してプラテン2のみ回転させたので単
票用紙3の先端をそろえるための撓みは除去される。従
って、バックフィードによる撓みの蓄積が抵抗となって
正確な量をバックフィードさせることができなくなった
り、撓みが蓄積されることにより用紙が折り重なってジ
ャムの原因となったりすることを防止できる。
尚、本実施例では前記撓みは印字位置、すなわちペー
パーベイル8のやや上方の直前で除去するように制御し
たが、単票用紙3の先端がプラテン2とピンチローラ5
との噛み合わせ部に当接してから印字位置へ搬送する過
程であれば、どこで行ってもかまわない。
[発明の効果] 本発明によれば、用紙をメイン紙送りローラとピンチ
ローラとの噛み合わせ部から印字位置へ搬送する過程
で、第1のモータ及び第2のモータを制御して、用紙の
先端をそろえるための撓みを除去したので、バックフィ
ードによる撓みの蓄積が抵抗となって正確な量をバック
フィードできなくなったり、撓みの蓄積により用紙が折
り重なってジャムの原因となったりすることを防ぐとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の用紙搬送装置としてのプリンターの左
側断面図、第2図は構成ブロック図、第3図は第1及び
第2のモータの駆動特性図、第4図は用紙の搬送状態を
示す概略図である。 図中、2はプラテン、5はピンチローラ、10は第1のモ
ータ、11は第2のモータ、20は制御手段、21はホッパ
ー、26は給紙ローラ、27,28は中間ローラである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−244726(JP,A) 特開 昭60−245572(JP,A) 特開 昭63−288834(JP,A) 特開 昭62−13370(JP,A) 実開 昭62−77157(JP,U) 実開 昭60−180249(JP,U) 実開 昭61−119542(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 13/00 - 13/076 B65H 9/00 - 9/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メイン紙送りローラを駆動させる第1のモ
    ータと、 用紙を積層収容するためのホッパーと、 前記ホッパーに積層された用紙に当接して1枚すつ用紙
    を剥離するとともに、剥離した用紙を前記メイン紙送り
    ローラに向かって送出する給紙ローラと、 前記メイン紙送りローラに当接配置されて前記メイン紙
    送りローラとの間で用紙を挟圧するピンチローラと、 前記給紙ローラと前記メイン紙送りローラとの用紙送出
    方向中間に位置し、用紙を搬送する中間紙送りローラ
    と、 前記中間紙送りローラ及び前記給紙ローラを駆動させる
    第2のモータと、 非搬送状態の前記メイン紙送りローラと前記ピンチロー
    ラとの噛み合わせ部に用紙先端を当接させて前記メイン
    紙送りローラと前記中間紙送りローラとの間で用紙を撓
    ませるように、用紙を前記ホッパーから前記メイン紙送
    りローラまでの距離よりも多く搬送するごとく前記第1
    及び第2のモータを制御する制御手段とを備えた用紙搬
    送装置において、 前記制御手段は前記第1及び第2のモータを同期駆動し
    て用紙を前記噛み合わせ部から印字位置へ搬送する過程
    で、前記用紙の撓みをとるため、前記メイン紙送りロー
    ラによる搬送量が前記中間紙送りローラによる搬送量よ
    りも一時的に多くなるように前記第1及び第2のモータ
    を制御することを特徴とする用紙搬送装置。
JP13655989A 1989-05-30 1989-05-30 用紙搬送装置 Expired - Lifetime JP2876624B2 (ja)

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JPH031968A JPH031968A (ja) 1991-01-08
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