JP2805760B2 - ファクシミリ通信方法 - Google Patents

ファクシミリ通信方法

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JP2805760B2 JP63199936A JP19993688A JP2805760B2 JP 2805760 B2 JP2805760 B2 JP 2805760B2 JP 63199936 A JP63199936 A JP 63199936A JP 19993688 A JP19993688 A JP 19993688A JP 2805760 B2 JP2805760 B2 JP 2805760B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、供給される画情報を主としてリアルタイム
で送信するファクシミリ装置に関する。
「従来の技術」 国際電信電話諮問委員会(CCITT)勧告T−30に、グ
ループ3(G III)プロトコルにおける誤り通信機能
(エラーコレクションモード)が定められている。
この機構において、DCS(ディジタル命令信号)コマ
ンドの最小走査時間は常に0ms((21,22,23)=(1,1,
1)、ただし21、22、23はビット番号)としなければな
らない旨が規定されている。従って送信局は常に最小走
査時間0msを宣言し、時間調整のために各ラインの最後
に挿入する、いわゆるゼロフィルデータ(0fill data)
を使用せずにメッセージ(画情報)を送信しなければな
らない。
これにより通信の高速性を確保するものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら前記したように、常に最小走査時間を0m
sとしなければならないため、送信局において、画情報
準備速度が遅い場合、通信不可能となるおそれがあると
いう問題点があった。
すなわちスキャナなどの速度が遅い場合や、ホストコ
ンピュータなどから供給されてくる画情報を送信する場
合などは、次に送信するフレームを準備するために長時
間を要する。前フレームの送信が終了してから次フレー
ムの送信を開始するまで、フラグを連送して時間を稼い
だとしても、最大で35秒程度が限界であり、この間に送
信すべき画情報を準備できない場合は、データバッファ
のアンダーフローが発生してしまい、通信不可能、回線
断となってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑み、通信の高速性を
確保しつつ、送信側の画情報供給速度が遅い場合にも、
確実に通信を行えるファクシミリ通信装置を提供するこ
とを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明では、第1図に示すように、次のようなファク
シミリ装置に使用されるファクシミリ通信方法に関する
ものである。
(D)供給される画情報1に基づいてフレーム信号2を
作成するフレーム信号作成手段8。
(E)フレーム信号2を逐次送信すると共に、待機信号
送信指示9を受けることにより待機信号10を送信する送
信手段11。
(F)前回のフレーム信号2の送信終了から計時を開始
し、しきい時間6が経過することにより待機信号送信指
示9を行う計時手段12。
そして、本発明のファクシミリ通信方法で、ファクシ
ミリ信号の送信側は、送信する画像情報をフレーム化し
てフレーム信号を作成して、作成されたフレーム信号を
逐次送信する一方、前回のフレーム信号の送信終了から
今回のフレーム信号の送信開始までの時間が1つのフレ
ーム信号を送信してから次のフレーム信号を送信するま
での許容される最大待機時間よりも短い所定の時間(し
きい時間6)を越えたときには、この最大待機時間に到
達する前に受信側に例外処理として受信可否を問う信号
(待機信号10)を送出し、受信が可能である旨の信号が
この受信側から送信側に送られてきたときにはその時点
で今回のフレーム信号の送信開始の準備が整っていない
場合には、前記受信可否を問う信号の送出を前記したと
同様に繰り返すことで送信側と受信側の通信状態を継続
させ、フレーム信号の送信開始の準備が整ったとき受信
可否を問う信号の送出を停止して、今回のフレーム信号
の送信を開始することを特徴としている。
「実施例」 以下図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第2図は、本発明の一実施例を説明する上で参考にな
るファクシミリ装置のハードウエア構成を示す。なお同
図中、白抜き矢印は、データの流れを示す仮想線であ
る。網制御装置(NCU)13は、回線14に対する接続を制
御するものである。モデム15は、送受信信号の変復調を
行うものである。ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1
6は、符号化された画情報を蓄積するものである。コー
ド/デコード部17は、画情報を符号化または復号化する
ものである。RAM18は、符号化されていない画情報を蓄
積するものである。スキャナ部19は原稿を読み取るもの
である。プリンタ部20は、画情報によりプリントを行う
ものであり、記録紙ジャムなどの障害を検出するセンサ
(図示せず)が設けられている。ホストインタフェース
21は、ホストコンピュータとの通信を行うものである。
中央処理装置(CPU)22は、ファクシミリ装置の主制御
を行うものである。リード・オンリ・メモリ(ROM)23
は、CPU22の動作手順を記憶しているものである。RAM24
は、CPU22が動作するにあたり必要なデータを記憶する
ものである。タイマ25は、現実の時刻を保持するもので
ある。
このファクシミリ装置の送信処理手順を説明する。ま
ず所定の手順により回線14を介して受信側に接続する。
この後、スキャナ部19により原稿を読み取ったり、ホス
トコンピュータから画情報を読み出したりして、画情報
をRAM18への蓄積を開始する。さらにRAM18に蓄積された
画情報をコード/デコード部17により符号化してRAM16
への蓄積を開始する。そして画情報送信手順に移行す
る。また他の手段により符号化画情報または復号化画情
報を得てRAM16または18に蓄積し、この画情報を送信す
る態様であってもよい。
第3図は、この参考例に係るファクシミリ装置の画情
報送信手順の要部を示す。まずタイマ25をセットして計
時を開始する(同図ステップ)。次にRAM16に1フレ
ーム分の画情報が蓄積されるまでフラグの連送を行う
(同図ステップ〜)。そして後述する待機時間内に
1フレーム分の画情報が蓄積されれば(同図ステップ
;Y)、タイマ25をリセットしたうえで(同図ステップ
)、モデム15およびNCU13を介して1フレーム分の画
情報を受信側に送信する(同図ステップ)。
通常は待機時間内に1フレーム分の画情報を蓄積でき
ると考えられるが、もし蓄積できなければ(同図ステッ
プ;Y)、例外処理として、0fill dataを挿入すること
により1フレームを完成し、タイマ25をリセットする
(同図ステップ)と共に、フレームの送信を行う(同
図ステップ)。
このようにしてフレームごとに画情報を送信し、すべ
ての画情報を送信するまで、前記した手順を繰り返す
(同図ステップ)。すべての画情報を送信すると(同
ステップ;Y)、通信終了処理を実行して(同図ステップ
)、通信を終了する。
第4図に示すように、G III送信において、1つのフ
レーム26−1を送信してから次のフレーム26−2を送信
するまでの時間間隔Tは、フラグ連送で最大限引き伸ば
したとして約35秒である。前記した画情報蓄積の待機時
間は、この時間間隔Tに鑑みて、たとえば30秒程度に設
定することができる。
次にこのファクシミリ装置の受信処理手順を説明す
る。送信側の発呼があると、これに応じて着信し、所定
の手順により通信を開始する。第5図は、この参考例に
係るファクシミリ装置の画情報受信手順の要部を示す。
フラグを受信している間(同図ステップ;Y)は、これ
を読み捨て(同図ステップ)、フラグの受信が終了す
ると(同図ステップ;N)、1フレーム分の画情報を受
信し(同図ステップ)、デコードする(同図ステップ
)。このとき、画情報に0fill dataが含まれている場
合であっても、エラーにはせず、受信を行う。
このようにしてフレームごとに画情報を受信し、すべ
ての画情報を受信するまで、前記した手順を繰り返す
(同図ステップ)。すべての画情報を送信すると(同
ステップ;Y)、通信を終了する(同図ステップ)。
次にこの参考例による送受信を説明する。ここで送信
側および受信側共に、本実施例に係るファクシミリ装置
であると想定する。送信側において、前記したように、
まれではあるが画情報の作成が間に合わなくなる危険性
がある。このとき送信側は、0fill dataを挿入して、1
フレーム分の画情報を送信してしまう。一方、受信側
は、G IIIプロトコルにかかわらず、画情報に0fill dat
aが挿入されていても、エラーにせず、受信を行う。以
上により、画情報の作成が間に合わなくなった場合に、
通信不可能となる事態を回避できる。
次に本発明の実施例を説明する。
本実施例に係るファクシミリ装置は、前記した実施例
と同様に、第2図に示すハードウエア構成により実現で
きる。
このファクシミリ装置の送信処理手順を説明する。第
6図AおよびBは、本実施例に係るファクシミリ装置の
画情報送信手順の要部を示す。前記した参考例と同様の
手順で画情報送信手順に移行する。画情報送信手順にお
いて、RAM16に1フレーム分のデータが待機時間内に蓄
積されたかどうかを監視しながら、画情報の送信を行う
こと(同図ステップ〜)は、前記した参考例と同様
である。
本実施例では、待機時間内にRAM16に1フレーム分の
画情報が蓄積されなかった場合(同図ステップ;Y)、
例外処理として、フラグの送信を中止し(同図ステップ
)、ピーピーエス・ヌル(PPS−NULL)コマンドを送
信する(同図ステップ)。
そしてメッセージ確認信号(MCF)コマンドの受信を
確認してから(同図ステップ)、RAM16に1フレー
ム分の画情報が蓄積されたかを確認する(同図ステップ
)。次に、画情報が蓄積されるまで、センド・ノット
・レディ(SNR)コマンドの送信と、センド・レディ(S
R)コマンドの受信(同図ステップ)とを繰り返す
(同図ステップ〜)。もし所定時間内にMCFコマン
ドやSRコマンドを受信しなかった場合、エラー処理を行
う(同図ステップ)。この後、画情報が蓄積されれ
ば(同図ステップ;Y)、センド・リスタート(SRT)
コマンドを送信し(同図ステップ)、SRコマンドの受
信を確認してから(同図ステップ)、トレーニング
を行い(同図ステップ)、画情報送信を再開する(同
図ステップ)。
次に、このファクシミリ装置の受信処理手順を説明す
る。第7図AおよびBは、本実施例に係るファクシミリ
装置の画情報受信手順の要部を示す。前記した実施例と
同様に、発呼に応じて所定の手順で画情報受信手順に移
行し、画情報受信手順において、フラグを読み捨てなが
ら、画情報を受信していく(同図ステップ〜)。た
だしデコーダは、前記した参考例のように0fill dataに
対応している必要はない。
本実施例では、画情報の受信が終了した場合(同図ス
テップ;Y)、PPS−NULLコマンドの受信を監視する
(同図ステップ)。PPS−NULLコマンドを受信しなけ
れば(同ステップ;N)、所定の手順で通信を終了する
(同図ステップ)。PPS−NULLコマンドを受信すれば
(同図ステップ;Y)、送信側が例外処理を行っている
ものと判断する。そして画情報を正しく受信したかどう
かを確認し(同図)、MCFコマンドを送信する(同
図ステップ)。この後、SNRコマンドの受信およびSR
コマンドの送信を繰り返す(同図ステップ)。そし
てSRTコマンドを受信すると(同図ステップ;Y)、SR
コマンドを送信した後、トレーニング(同図ステップ
)に戻り、画情報の受信を再開する(同図ステップ
)。なお、SNRコマンドもSRTコマンドも受信しない場
合(同図ステップ;N)、エラー処理を行う(同図ステ
ップ)。
次に本実施例による送受信を説明する。第8図は、送
受信側および受信側の関係を示す。ここで送信側および
受信側共に、本実施例に係るファクシミリ装置であるも
のとする。送信側において、前記したように、待機時間
(30秒程度)が経過しても画情報の作成が間に合わない
場合は、例外処理として、フラグ連送を停止し、PPS−N
ULLコマンド27を送信する。これに応じて受信側は、MCF
コマンド28を送信し、了解した旨を伝える。この後、SN
Rコマンド29およびSRコマンド30の送受信により時間を
稼ぐ。そして画情報の準備が終了したら、送信側はSRT
コマンド31を送信し、これに応じて受信側は再度SRコマ
ンド30を送信する。この後、トレーニング32を行って画
情報の送受信を再開する。以上により、画情報の作成が
間に合わなくなった場合に、通信不可能となる事態を回
避できる。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば送信する画像情
報をフレーム化してフレーム信号を受信側に逐次送信す
る際に、フレーム信号の送信開始の準備が迅速に整わな
いような場合に、送信側は受信側に受信可否を問う信号
を送出し、受信が可能である旨の信号がこの受信側から
送信側に送られてきたときにはその時点で今回のフレー
ム信号の送信開始の準備が整っていない場合には、受信
可否を問う信号の送出を前記したと同様に繰り返すこと
で送信側と受信側の通信状態を継続させることにした。
このように本発明で送受信は受信側に受信可否を問う信
号を送信するので、受信側はこの時点で以降のフレーム
信号の受信を拒否することができる。また、受信側に障
害が発生して受信可否を問う信号に応答できないような
場合にも、受信が可能である旨の信号が受信側から送信
側に送られることがないので、その時点で通信を終了し
うる状態となり、無駄なファクシミリ通信を避けること
ができるという利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のファクシミリ通信方法の適用されるフ
ァクシミリ装置の原理的な構成を示すブロック図、第2
図は本発明の説明の参考になる参考例ファクシミリ装置
のハードウエア構成を示すブロック図、第3図は参考例
に係るファクシミリ装置の画情報送信手順の要部を示す
流れ図、第4図は画情報伝送信号を示す概念図、第5図
は参考例に係るファクシミリ装置の画情報受信手順の要
部を示す流れ図、第6図AおよびBは本発明の一実施例
に係るファクシミリ装置の画情報送信手順の要部を示す
流れ図、第7図AおよびBは本実施例に係るファクシミ
リ装置の画情報受信手順の要部を示す流れ図、第8図は
本実施例に係る通信における送信側および受信側の関係
図である。 1……画情報、2……フレーム信号、 6……しきい時間、7……計時手段、 8……フレーム信号作成手段、 9……待機信号送信指示、10……待機信号、 11……送信手段、12……計時手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/32 H04N 1/00 H04L 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ信号の送信側では、送信する
    画像情報をフレーム化してフレーム信号を作成して、作
    成されたフレーム信号を逐次送信する一方、前回のフレ
    ーム信号の送信終了から今回のフレーム信号の送信開始
    までの時間が1つのフレーム信号を送信してから次のフ
    レーム信号を送信するまでの許容される最大待機時間よ
    りも短い所定の時間を越えたときには、この最大待機時
    間に到達する前に受信側に受信可否を問う信号を送出
    し、受信が可能である旨の信号がこの受信側から送信側
    に送られてきたときにはその時点で今回のフレーム信号
    の送信開始の準備が整っていない場合には、前記受信可
    否を問う信号の送出を前記したと同様に繰り返すことで
    送信側と受信側の通信状態を継続させ、フレーム信号の
    送信開始の準備が整ったとき受信可否を問う信号の送出
    を停止して、今回のフレーム信号の送信を開始すること
    を特徴とするファクシミリ通信方法。
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