JP2805166B2 - 原木駆動ロールおよびベニヤレース - Google Patents

原木駆動ロールおよびベニヤレース

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JP2805166B2 JP376190A JP376190A JP2805166B2 JP 2805166 B2 JP2805166 B2 JP 2805166B2 JP 376190 A JP376190 A JP 376190A JP 376190 A JP376190 A JP 376190A JP 2805166 B2 JP2805166 B2 JP 2805166B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原木駆動ロールおよびベニヤレースに関す
るものである。
扨て、ベニヤレースに於て、専らスピンドルから動力
を供給して原木を旋削すると、該原木が少なからず損壊
するので、生産性・歩留り等が悪化することは公知の通
りである。
そこで、従来に於ても例えば「原木駆動装置兼用ベン
ディング防止装置」(実開昭54−37597号公報)・「ベ
ニヤ単板の製造装置」(特開昭54−45896号公報)等に
開示される如く、原木を外周から駆動する為に、随時所
望速度にて駆動できる原木駆動ロールを、原木の外周へ
随時追従的に当接させるよう備え、スピンドルから供給
すべき動力を低減させることにより、原木の損壊を抑制
せんとする試みが成されている。
ところが、既知の原木駆動ロールの形態は、いずれ
も、適正に動力を供給するには不向きであり、またそれ
故に、該原木駆動ロールを備えたベニヤレースとして
も、例えば削成可能な単板の品質や旋削可能な原木の形
状が制約されるなどの難点を有することになるので、総
じて実用性に欠けるものであった。
即ち、既知の原木駆動ロールの形態の内で、例えば金
属製の剛体ロールの外周に、ゴム等を被覆して、原木の
外周との摩擦係合を図るものは、原木の外周が湿潤状態
であることにも起因して、スリップが生じ易い不都合が
ある故に、動力の供給には極めて不適であり、結果的
に、スピンドルから供給する動力を著大にせざるを得な
いので、原木の損壊が殆ど抑制されないことになり、甚
だ実用性に欠ける。
また例えば金属製の剛性ロールの外周に、針状・角錐
状・刃物状等の形状を成す突起体を多数突設して、該突
起体を原木の外周に食込ませることにより、原木の外周
との剪断係合を図るものは、幾何学的な関係位置からし
て、原木の外周に食込み得る突起体の数が極めて少ない
故に、動力の供給に伴って、例えば突起体が食込んだ原
木の木材組織が、過剰に押広げられて、削成される単板
に突起体による傷跡が明確に残存したり、或は原木の木
材組織が剪断に耐えられずに、突起体によって毟り削ら
れるなどの不都合が発生するので、合板の表層用の単板
等の如く、傷跡等の美的欠点の顕在化を忌避する単板
(以下、便宜上、良質単板と称する)を削成する場合に
は、結果的に、前記不都合が発生しない範囲で動力を供
給する外なく、前記摩擦係合による形態に比べれば、よ
り多くの動力が供給できるものの、原木の損壊を適切に
抑制するには未だ不充分であった。
そして更に、それら原木駆動ロールは、述上の如く、
概して動力の供給能力が劣るから、実用化に際しては、
原木に当接する長さを可及的に長くして撓み難い太さに
するのが望ましく、その大きさ故に、鉋台及び該鉋台に
付随する機器類と衝突しないよう、鉋台とは別異の軌跡
を経て、原木の外周へ追従的に当接させることが肝要と
なるが、斯様に原木駆動ロールを備えたベニヤレースに
於ては、原木の外形が不定形であると、原木の外周へ適
切に当接させて、原木駆動ロールによる駆動速度と、ス
ピンドルによる駆動速度との同調を図ることが困難にな
ることから、予め原木の外形を円状に成形する必要が
生じるのが難点であり、仮に該成形を同じベニヤレース
で行うとすれば、成形中の原木の駆動は専らスピンドル
に依存することになるので、その際に原木が損壊する虞
がある。
また一方、前記成形を、他の適当な形式のベニヤレー
ス、例えば本出願人が出願した「ベニヤレース」(特公
昭56−16729号公報)に開示する如く、周囲に多数の突
刺体を有する駆動部材を軸芯方向に適宜の間隔を隔てて
多数個配設して成る外周駆動ロールを、前記突刺体が旋
削直前の原木の外周を突刺できる位置へ、鉋台へ付随さ
せて備え、而も該外周駆動ロールを随時所望速度で駆動
する駆動装置を備えて成るベニヤレース、所謂、直前外
周駆動式のベニヤレースで行うとしても、都度、原木を
移送する必要が生じ、また成形した原木の回転中心を一
旦開放して再び正確に把持し直す必要も生じるので、実
用的に些か不便である。
尚、前記直前外周駆動式のベニヤレースについて言及
すれば、前記特定個所へ外周駆動ローラを備える故に、
鉋台と一体的に外周駆動ロールを原木の外周へ適切に係
合させ、鉋台の位置を基準として、外周駆動ロールによ
る駆動速度と、スピンドルによる駆動速度との同調を容
易に図ることができ、外形が不定形な原木でも難なく旋
削できる長所がある反面、突刺体による傷跡が単板に明
確に残存する短所であるので、良質単板を削成する用途
には適さないが、公知の通り、原木の外形が円状にな
るまでは、単板が不連続となるので、良質単板以外の、
合板の内層用等の単板を削成するのが通例であり、該単
板には美的欠点が顕在化しても差支えないから、少なく
とも前記成形には有用である。
無論、前記原木駆動ロールの突起体を、原木の外周に
相当深く食込ませれば、原木の木材組織が突起体によっ
て毟り削られるのを回避しつつ、十分な動力を供給する
ことができるが、その為には、突起体を、食込みと動力
供給の負荷とに耐え得る大きさにすることが必要とな
り、それに伴って、動力を供給する際に、原木の木材組
織が押広げられる度合が一層増加し、削成される単板に
突起体の傷跡が一段と明確に残存することになるから、
結局、前記直前外周駆動式のベニヤレースと同様に、良
質単板を削成する用途には適さなくなってしまう。
本発明は、既知の原木駆動ロールの諸問題を改善し、
併せて該改善した原木駆動ロールを備えたベニヤレース
を更に改良すべく開発したものであって、具体的には、
外周部が剛体である剛体ロールの外周に、弾性部材を介
して、粗粒度の研磨布紙を被装したことを特徴とする原
木駆動ロールを提案し、併せて外周部が剛体である剛体
ロールの外周に、弾性部材を介して、粗粒度の研磨布紙
を被装して成る原木駆動ロールを、鉋台とは別異の軌跡
を経て、原木求芯方向及び原木遠芯方向へ移動可能に備
えると共に、該原木駆動ロールを随時前記両方向へ交互
に移動させる移動装置と、該原木駆動ロールを随時所望
速度で駆動する駆動装置とを備え、更に周囲に多数の突
刺体を有する駆動部材を軸芯方向に適宜の間隔を隔てて
複数個配設して成る外周駆動ロールを、前記突刺体が旋
削直前の原木の外周を突刺できる位置へ、鉋台に附随さ
せて備え、而も該外周駆動ロールを随時所望速度で駆動
する駆動装置と、該外周駆動ロールを随時原木の外周か
ら隔離させる隔離装置又は該外周駆動ロールを随時遊転
させる遊転装置の内のいずれか一方の装置を選択的に備
えた、二種のベニヤレースを提案する。
以下、本発明を図面に例示した実施の一例と共に更に
詳述する。
第1図は本発明に係る原木駆動ロールを備えたベニヤ
レースの側面説明図であり、第2図は第1図に於けるA
部拡大図である。
図中1は、直動転がり案内機構(図示省略)を介して
図示矢印方向のみへ円滑に移動する軸受4によって回転
可能に保持された、総金属製の剛体ロール1aの外周に、
接着剤を用いてゴム等から成る弾性部材2を固着し、更
にその上へ接着剤を用いて粗粒度の研磨布紙3を固着し
て成る原木駆動ロールであって、後述する定速駆動装置
5・移動装置6等の作動に基き、適時原木21の外周へ動
力を供給する。
5は、三相誘導電動機等から成る定速駆動装置であっ
て、後述する制御装置20の制御に基き、前記原木駆動ロ
ール1を図示矢印方向へ一定速度で駆動する。
6は、移動ネジ7、サーボモータ等から成る可変速駆
動源8、ロータリエンコーダ等から成る位置検出器9等
を有する移動装置であって、後述する制御装置20の制御
に基き、軸受4を介して前記原木駆動ロール1を図示矢
印方向へ交互に移動させる。
10は、単板切削用刃物11、非分割状のプレッシャーバ
ー13を備えたプレッシャーバー台12等を有する鉋台であ
って、後述する移送装置14の作動に基き、適時図示矢印
方向へ移送される。
14は、移送ネジ15、サーボモータ等から成る可変速度
駆動源16、ロータリエンコーダ等から成る位置検出器17
等を有する移送装置であって、後述する制御装置20の制
御に基き、鉋台10を図示矢印方向へ交互に移送する。
18は、直流電動機等から成る可変速駆動装置であっ
て、後述する制御装置20の制御に基き、スピンドル19を
図示矢印方向へ可変速度で駆動する。
20は、制御装置であって、前記各機器類の作動を個別
に制御することもできるが、外形が円状の原木21から
単板22を削成する時期に於ては、前記位置検出器9及び
17の検出信号に基いて、原木駆動ロール1及び鉋台10の
位置を夫々検出し、移送装置14の作動に伴う鉋台10の原
木求芯方向への移送に正確に追従させて、移動装置6の
作動により原木駆動ロール1を原木求芯方向へ移動させ
ると共に、鉋台10の位置を基準として、時々刻々スピン
ドル19の所要回転数を算定し、該算定値に基き、可変速
駆動装置18を変速作動させて、原木駆動ロール1の駆動
速度と、スピンドル19の駆動速度とが常に同調するよう
制御する。
尚、前記研磨布紙3は、一般的には、研磨加工の用途
に供する為に、溶融アルミナ等の人造研磨材或はガーネ
ット等の天然研磨材等から成る極めて多数の砥粒3bを、
布・紙から成る基材3aに、接着剤3cを用いて固着して成
るものを指すが、本発明に於ては、例えば階段の滑り止
め用など、他の用途に供するもの、或はアルミニューム
箔など、他の基材を用いたもの、更には必要に応じて、
他の材料を付加したもの等々、類似する構成のものを含
めて、要は極めて多数の砥粒が可撓性を有する基材に固
着されて成るものを研磨布紙と総称する。そして、動力
の伝達性能からして、粒度12〜100程度の粗粒度のもの
を用いるのが適切(より適切には、粒度12〜60程度)で
ある。
本発明に係る原木駆動ロール1は、例えば前記の如く
構成してベニヤレースに備えるものであり、原木21の外
周への当接に伴って、弾性部材2と研磨布紙3とが原木
21の外周に倣うよう変形し、該変形部分(第2図参照)
に位置する研磨布紙3の多数の砥粒3bが、概ね一様に浅
く原木21の外周へ食込むことになる。
従って、原木の木材組織を損傷させずに多くの動力を
供給するには極めて好適であり、各砥粒が食込んだ原木
の木材組織が過剰に押広げられずに済み、木材組織の復
元力によって、各砥粒の傷跡が殆ど元通りに修復される
から、単板に各砥粒の傷跡が明確に残存する虞はなく、
また個々の砥粒が負担すべき動力供給の負荷は僅少で済
み、原木の木材組織が剪断に十分耐え得るから、各砥粒
によって毟り削られる虞もなくなり、既知の原木駆動ロ
ールの如き不具合・不都合を誘発することなく、一層多
くの動力を原木の外周へ供給することが可能となるの
で、結果的に、スピンドルから供給すべき動力を一段と
低減乃至は解除させることができ、原木の損壊を抑制す
るのに極めて効果的である。
但し、前記構成のベニヤレースは、予め原木の外形を
円状に成形する必要が生じる難点を有し、実用的に些
か不便であることなどから、更に改良を施して開発した
のが、次に詳述する本発明に係るベニヤレースである。
即ち、第4図に例示したベニヤレースは、第1図に例
示したベニヤレースに於ける非分割状のプレッシャーバ
ー13に代えて、複数個の分割状のプレッシャーバー23を
適宜の間隔毎に備えると共に、周囲に多数の突刺体24a
を有する駆動部材24を軸芯方向に適宜の間隔を隔てて複
数個配設して(好ましくは、第3図に図示する如く、隣
合う駆動部材24同志の突刺体24aの位置を位相させて)
成る外周駆動ロール25を、前記突刺体24aが旋削直前の
原木21の外周を突刺できる位置へ、鉋台10に附随させて
備え、而も該外周駆動ロール25を随時一定速度で駆動す
る三相誘導電動機等から成る定速駆動装置26と、該外周
駆動ロール25を随時原木21の外周から隔離させる流体シ
リンダー等から成る隔離装置27とを備えて構成したもの
であり、外周駆動ロール25の駆動速度と、スピンドル19
の駆動速度との同調は、原木駆動ロール1の例に準ず
る。
前記の如く構成したベニヤレースによれば、当初、原
木21の外形が不定形な期間は、スピンドル19による駆動
と、外周駆動ロール25による駆動との併用によって、具
体的には、原木21の空転時期は、専らスピンドル19によ
る駆動により、また空転時期以外の時期は、主として外
周駆動ロール25による駆動により、旋削直前の原木21の
外周へ動力を供給して、原木21の外形を難なく円状に
成形することが可能であり、更に原木21の外形が円状
に成形された後は、隔離装置27の作動により外周駆動ロ
ール25を原木21の外周から隔離させ、原木駆動ロール1
による駆動と、スピンドル19による駆動との併用によっ
て、或は原木駆動ロール1単独による駆動によって、安
定的に原木21を旋削することが可能となる。
従って、原木の損壊が適切に抑制できると共に、都
度、原木を移送する必要がなくなり、また成形した原木
の回転中心を一旦開放して再び正確に把持し直す必要も
なくなるので、実用上至便であり、而も外周駆動ロール
の隔離に伴って、突刺体による傷跡が単板に残存するこ
と自体が回避され、良質単板の削成が可能となるので、
既知のどのベニヤレースと比べても効果的であり、更に
必要に応じては、外周駆動ロールによる駆動を随時再復
帰させることもできるから、細径化に伴って、原木に腐
れ等の欠陥部が現出した場合等の対応にも好都合であ
る。
尤も、主として外周駆動ロールによる駆動により、旋
削直前の原木の外周へ動力を供給する場合には、第3図
からも明らかな如く、単板切削用刃物11の切断抵抗と、
プレッシャーバー23の摩擦抵抗とに対抗して、外周駆動
ロール25の突刺体24aが動力を供給する故に、突刺体24a
が食込んだ原木21の木材組織が、過剰に押広げられて、
削成される単板22に突刺体24aによる傷跡29が明確に残
存することになるので、裏割れ30に起因する単板22の巻
き癖を矯正できる副次的効果は挙げ得るとしても、結果
的に、良質単板の削成には向かないが、虞れ等の欠陥部
がある原木から削成する単板は、先述した不連続な単板
と同様に、良質単板以外の単板とするのが通例であるか
ら、実用的には全く支障ない。
また第5図に例示したベニヤレースは、前記第4図に
例示したベニヤレースに於ける隔離装置27に代えて、外
周駆動ロール25を駆動する定速駆動装置26の駆動系統中
に、外周駆動ロール25を随時遊転させるオーバーランニ
ングクラッチ等から成る遊転装置28を備えて構成したも
のである。
斯様に構成したベニヤレースによっても、当初、原木
21の外形が不定形な期間は、外周駆動ロール25による駆
動と、スピンドル19による駆動との併用によって、原木
21の外形を難なく円状に成形することが可能であり、
更にその後は、遊転装置28の作動により(定速駆動装置
26の作動を停止すれば足りる)外周駆動ロール25を遊転
させ、原木駆動ロール1による駆動と、スピンドル19に
よる駆動との併用によって、或は原木駆動ロール1単独
による駆動によって、安定的に原木21を旋削することが
可能となる。
そして、述上の如く遊転装置の作動により外周駆動ロ
ールを遊転させた場合には、外周駆動ロールの突刺体が
単に原木を突刺するだけであり、原木の木材組織が過剰
に押広げられることはないから、削成される単板に突刺
体による傷跡が明確に残存する虞はなく、結果的に、良
質単板の削成が可能となるので、第5図のベニヤレース
によっても、第4図のベニヤレースと同等程度の効果を
挙げることができる。
尚、前記各実施例に例示した各部材の形態について
は、好適な設計例と共に、種々の変更設計例が挙げられ
るので、次にそれら設計例について言及する。
先ず原木駆動ロールを構成する剛体ロールについて
は、前記各実施例の如き総金属製に限らず、例えば外周
部に硬質プラスチック等を被装して成るものであって
も、要は外周部が実質的に剛体であれば足り、内部構造
等にも特に制約はないが、弾性部材については、過剰に
変形すると、砥粒の食込みが不安定となり、動力の供給
に不適であることから、変形の主要因である厚さと硬さ
を適切に選定する必要があり、原木駆動ロールの太さ・
研磨布紙の柔軟性等も考慮し、実物で検証しつつ選定す
るのが最も望ましいが、因に、実験では、厚さ1〜3mm
程度、ゴム硬度65〜80度程度のゴムを用いて、好ましい
結果が得られた。
次に、動力の伝達性能からすると、原木駆動ロール
は、原木に当接する長さを可及的に長くして撓み難い太
さにするのが望ましく、また保持の容易性等からする
と、前記各実施例の如き非分割状のものが至便である
が、必要に応じては、複数に分割しても差支えない。
更に、原木の指示性能からすると、原木駆動ロール
は、先記各種抵抗に対抗して原木を適切にバックアップ
する軌跡を経て、原木求芯方向及び原木遠芯方向へ移動
すべく備えるのが好ましいが、初期の目的からすれば、
前記軌跡と方向には然程厳密にこだわらずに備えること
もでき、また必要に応じては、複数本を別々の軌跡上に
備えても差支えなく、移動装置の形態も、前記各実施例
の如き形態に限らず、要は随時原木駆動ロールを移動で
きれば足りる。
また後処理工程に於ける処理の簡便性や同調の容易性
からすると、前記各実施例の如く、原木駆動ロール(及
び外周駆動ロール)を定速駆動し、スピンドルを変速駆
動するのが至便であるが、必要に応じては、いずれも変
速駆動するよう備えても差支えなく、また原木駆動ロー
ル単独による駆動が可能な場合には、スピンドルを駆動
する駆動装置の駆動系統中に、オーバーランニングクラ
ッチ等から成る遊転装置を備えて、スピンドルを適時遊
転させるようにしても差支えない。
勿論、隔離装置或は遊転装置についても、要は外周駆
動ロールを隔離或は遊転させ得る装置であれば、その構
造に関して特に制約なく用いることができ、鉋台の移送
装置や、スピンドルと原木駆動ロール(及び外周駆動ロ
ール)の駆動速度の同調を図る為に備える機器類につい
ても、前記各実施例の如き形態に限らず、従来公知の各
種の形態のものを用いて差支えない。
以上詳述したように、本発明に係る原木駆動ロールに
よれば、既知の原木駆動ロールに比べて一層多くの動力
を適確に原木の外周へ供給することが可能となるので、
原木の損壊を抑制するのに極めて効果的であり、また本
発明に係るベニヤレースによれば、原木の形状に制約さ
れることなく、原木の損壊を適切に抑制しつつ、簡便に
所望の品質の単板を選択的に削成できるので、既知のど
のベニヤレースと比べても効果的であって、合板産業に
於ける本発明の実施効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を説明する為のものであって、第1図は本
発明に係る原木駆動ロールを備えたベニヤレースの側面
説明図、第2図は第1図に於けるA部拡大図、第3図は
外周駆動ロールの作用説明図、第4図及び第5図は本発
明に係るベニヤレースの側面説明図である。 1……原木駆動ロール、2……弾性部材、3……研磨布
紙、6……移動装置、10……鉋台、11……単板切削用刃
物、14……移送装置、19……スピンドル、20……制御装
置、21……原木、22……単板、25……外周駆動ロール、
27……隔離装置、28……遊転装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋削すべき原木の外周へ随時追従的に当接
    させて、原木を外周から駆動する為に、ベニヤレースに
    備える原木駆動ロールであって、外周部が剛体である剛
    体ロールの外周に、弾性部材を介して、粗粒度の研磨布
    紙を被装したことを特徴とする原木駆動ロール。
  2. 【請求項2】外周部が剛体である剛体ロールの外周に、
    弾性部材を介して、粗粒度の研磨布紙を被装して成る原
    木駆動ロールを、鉋台とは別異の軌跡を経て、原木求芯
    方向及び原木遠芯方向へ移動可能に備えると共に、該原
    木駆動ロールを随時前記両方向へ交互に移動させる移動
    装置と、該原木駆動ロールを随時所望速度で駆動する駆
    動装置とを備え、更に周囲に多数の突刺体を有する駆動
    部材を軸芯方向に適宜の間隔を隔てて複数個配設して成
    る外周駆動ロールを、前記突刺体が旋削直前の原木の外
    周を突刺できる位置へ、鉋台に附随させて備え、而も該
    外周駆動ロールを随時所望速度で駆動する駆動装置と、
    該外周駆動ロールを随時原木の外周から隔離させる隔離
    装置とを備えたことを特徴とするベニヤレース。
  3. 【請求項3】外周部が剛体である剛体ロールの外周に、
    弾性部材を介して、粗粒度の研磨布紙を被装して成る原
    木駆動ロールを、鉋台とは別異の軌跡を経て、原木求芯
    方向及び原木遠芯方向へ移動可能に備えると共に、該原
    木駆動ロールを随時前記両方向へ交互に移動させる移動
    装置と、該原木駆動ロールを随時所望速度で駆動する駆
    動装置とを備え、更に周囲に多数の突刺体を有する駆動
    部材を軸芯方向に適宜の間隔を隔てて複数個配設して成
    る外周駆動ロールを、前記突刺体が旋削直前の原木の外
    周を突刺できる位置へ、鉋台に附随させて備え、而も該
    外周駆動ロールを随時所望速度で駆動する駆動装置と、
    該外周駆動ロールを随時遊転させる遊転装置とを備えた
    ことを特徴とするベニヤレース。
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