JP3660909B2 - 保護フィルム剥離方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護フィルムが貼り付けられた板材(ワーク)より、その保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
板材の表面に傷が付いたり、腐食したり、汚れたりするのを防止する目的で、一般に板材の表面に保護フィルムを貼り付けることが多い。このように表面に保護フィルムが貼り付けられた板材は使用段階で該保護フィルムを剥離する必要がある。従来この保護フィルムを剥離するのに、粘着材を使用して、手作業で剥離する方法、また粘着テープを自動巻取り化して剥離する方法、保護フィルムを吸着(真空吸着)して自動剥離する方法等が提案されている。
【0003】
しかしながら、上記粘着材にて剥離する方法は,粘着材が消耗品として必要であり、保護フィルム剥離のために継続的費用が発生するという問題がある。また、保護フィルムを吸着して剥離する場合は、真空発生機器を含め真空源が必要となり、実施する環境に制約がある他、構造が複雑となるためコスト面でも高価となるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、安価な費用で簡単に板材から保護フィルムを剥離できる保護フィルム剥離方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、保護フィルムが貼り付けられたワークと回転する回転ゴムローラーを有し、該ワーク又は回転ゴムローラー又は双方の移動により、該ワークのエッジ部保護フイルムと回転ゴムローラーを対向させて接触させ、該ワークから保護フィルムを剥離し、前記回転ゴムローラーを回転し続けるとともに前記ワークと回転ゴムローラーの相対的移動を続け、剥離した保護フィルムを前記回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さより狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離することを特徴とする保護フィルム剥離方法にある。
【0006】
上記のようにワーク又は回転ゴムローラー又は双方の移動、即ち相対的移動により、該ワークのエッジ部保護フイルムと回転ゴムローラーを対向させて接触させることにより、回転ゴムローラーと保護フィルムの摩擦力により、保護フィルムのエッジ部がワークから剥離され、保護フィルムが剥離するきっかけが作られる。このようにワークから剥離した保護フィルムを回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さより狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、剥離された保護フィルムが回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へと送られる。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の保護フィルム剥離方法において、回転ゴムローラーの回転速度と前記ワークの移送速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止することを特徴とする。
【0010】
上記のように回転ゴムローラーの回転速度とワークの移送速度に関連性を持たせる(例えば、ワークの移送速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより、ワークから保護フィルムを確実に剥離することが可能となる。
【0011】
請求項に記載の発明は、保護フィルムが貼り付けられたワークを移送する搬送テーブルと、該搬送テーブルのワーク移送方向端部に配置され該ワーク移送方向とは逆方向に回転する回転ゴムローラーとを具備し、該搬送テーブル上を移送するワークのエッジ部保護フィルムに該回転ゴムローラーを接触させ、該ワークから保護フィルムを剥離し、回転ゴムローラーを回転し続けるとともにワークと回転ゴムローラーの相対的移動を続け、剥離した保護フィルムを搬送テーブルのワーク移送方向端部と回転ゴムローラーの間に設けた回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離することを特徴とする保護フィルム剥離装置にある。
【0012】
上記のように保護フィルム剥離装置を、ワークを移送する搬送テーブルと回転ゴムローラーとを具備する構成とすることにより、搬送テーブルで移送されてくるワークが回転ゴムローラーに接触すると、該回転ゴムローラーと保護フィルムの摩擦力で保護フィルムがワークから剥離する。この剥離した保護フィルムを搬送テーブルのワーク移送方向端部と回転ゴムローラーの間に設けた回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、剥離された保護フィルムはこの溝状のフィルム送込み部に案内されるから、剥離された保護フィルムは回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へ送られる。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の保護フィルム剥離装置において、回転ゴムローラーの回転速度とワークの移送速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
上記のように制御手段を設け、回転ゴムローラーの回転速度とワークの移送速度に関連性を持たせる(例えば、ワークの移送速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより、ワークから保護フィルムを確実に剥離することができる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項3又は4に記載の保護フィルム剥離装置において、
前記回転ゴムローラーより前記ワーク移送方向下流側所定位置に該ワークの到達を検出するワーク検出センサを設け、前記制御手段は前記ワーク検出センサが、剥離動作中であった保護フィルムの剥離が終了したワークを検出したら保護フィルムの剥離動作を停止し、検出しなくなったら該剥離動作を再開することを特徴とする。
【0018】
上記のように制御手段で、ワーク検出センサがワークを検出したら保護フィルムの剥離動作を停止し、検出しなくなったら剥離動作を再開するので、連続的にワークから保護フィルムを自動的に剥離することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、回転する回転ゴムローラーと、該回転ゴムローラーに対向して回転側に溝状の保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を設けて配置した保護フィルム剥離板を具備する剥離機構を有し、該剥離機構を保護フィルムが貼り付けられた静止するワークに向けて該回転ゴムローラーの回転と同じ方向に移動させ該ワークエッジ部の保護フィルムに回転ゴムローラーを接触させ、該移動を続けることにより該ワークから剥離する保護フィルムを回転ゴムローラーと剥離板との間に溝状の間隙を通して送り込み、回転ゴムローラーと剥離板とで保護フィルムを挟持しつつ剥離するように構成したことを特徴とする保護フィルム剥離装置にある。
【0020】
上記のように剥離機構を保護フィルムが貼り付けられた静止するワークに向けて回転ゴムローラーの回転と同じ方向に移動させ該ワークエッジ部の保護フィルムに回転ゴムローラーを接触させ、該移動を続けることにより該ワークから剥離する保護フィルムを回転ゴムローラーと剥離板との間に溝状の間隙を通して送り込み、回転ゴムローラーと剥離板とで保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、回転ゴムローラー及び剥離板を具備する簡単な構成の剥離機構を移動させるだけで、この接触と摩擦力によりワークから保護フィルムを剥離でき、剥離された保護フィルムは回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へ送られる。また、例えば剥離機構をハンディ型に構成すれば、手動操作で剥離機構を移動させることにより、ワークから保護フィルムを簡単に剥離することができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の保護フィルム剥離装置において、剥離機構の移動速度と回転ゴムローラーの回転速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0022】
上記のように制御手段を設け、剥離機構の移動速度と回転ゴムローラーの回転速度に関連性を持たせる(例えば、剥離機構の移動速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより、ワークから保護フィルムを確実に剥離することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る保護フィルム剥離方法の概念を示す図である。図1において、1はワーク(板材)であり、該ワーク1の上下表面に保護フィルム2、2が貼り付けられている。該ワーク1は搬送テーブル11上を矢印A方向に移送される。搬送テーブル11のワーク1の移送方向(矢印A方向)端部には回転軸13に固着され、ワーク1の移送方向とは逆方向である矢印B方向に回転する複数個(図では4個)の回転ゴムローラー12が配置されている。
【0024】
搬送テーブル11上を矢印A方向に移送されるワーク1の下方エッジ部の保護フィルム2に矢印B方向に回転する回転ゴムローラー12を接触させると、該回転ゴムローラー12と保護フィルム2の摩擦力により、保護フィルム2の端部がワーク1から剥離し、これが保護フィルム2をワーク1から剥離させるきっかけとなり、回転ゴムローラー12を回転し続けることにより保護フィルム2はワーク1から剥離させることができる。
【0025】
図2は本発明に係る保護フィルム剥離装置の概略構成例を示す図である。図において、14はワークストッカーであり、該ワークストッカー14は搬送テーブル11の上方に配置されている。該ワークストッカー14内には上下表面に保護フィルム2、2が貼り付けられた多数枚のワーク1が収容されるようになっている。15はワーク移送用ローラーであり、該ワーク移送用ローラー15は搬送テーブル11面上に所定量突出し、ワークストッカー14に収納されたワーク1を下方から1枚ずつ矢印A方向に移送するため回転軸16を中心に矢印C方向に回転するようになっている。そしてワーク1から剥離された保護フィルム2は、後述するように保護フィルム排出ガイド22に案内されて排出される。
【0026】
17はワーク押えゴムローラーであり、該ワーク押えゴムローラー17はワークストッカー14の枠体に回動自在に設けられた支持部材18の先端部に回転自在に取り付けられている。19はワーク送りゴムローラーであり、回転ゴムローラー12に接近してワーク1の移送方向前方に配置され、ワーク1の移送方向と同一の矢印D方向に回転する。20はワーク検出センサであり、ワーク送りゴムローラー19より所定距離だけワーク1の移送方向前方に配置され、上部に到達するワーク1を検出する。
【0027】
また、回転ゴムローラー12と搬送テーブル11の間にはワーク1から剥離された保護フィルム2を送り込む溝状のフィルム送込み部21が設けられている。該フィルム送込み部21の間隔はワーク1から剥離される保護フィルム2の厚さより若干狭くなっている。
【0028】
以下、上記保護フィルム剥離装置の動作を図3乃至図5に基づいて説明する。先ず、図3に示すようにワークストッカー14に収容されているワーク1の最下段のワーク1がワーク移送用ローラー15により、搬送テーブル11上を矢印A方向に移送される。ワーク1の先端のエッジ部の下表面の保護フィルム2が回転ゴムローラー12に接触すると、該回転ゴムローラー12と保護フィルム2の摩擦力により、保護フィルム2の先端がワーク1から剥離される。該剥離された保護フィルム2は図4に示すように、回転ゴムローラー12と搬送テーブル11の間のフィルム送込み部21に送込まれる。なお、この時、ワーク押えゴムローラー17はワーク1の上面(上表面の保護フィルム2の上面)に当接し、ワーク1の浮き上がりを押えている。
【0029】
上記のようにフィルム送込み部21の間隔は保護フィルム2の厚さより若干狭くなっているため、回転ゴムローラー12の回転で剥離され巻き込まれた保護フィルム2はフィルム送込み部21、即ち回転ゴムローラー12と搬送テーブル11の先端部との間に挟まれた状態となる。この保護フィルム2がフィルム送込み部21に挟まれた状態で、回転ゴムローラー12が回転し続け、且つワーク1もワーク送りゴムローラー19で矢印A方向に送り続けると、保護フィルム2はフィルム送込み部21に案内され、後に回転ゴムローラー12の回転方向に誘導される。
【0030】
そして保護フィルム2が付着した状態で、回転ゴムローラー12が回転し続けた場合、保護フィルム2が回転ゴムローラー12自体に巻付く恐れがあるが、ここでは保護フィルム排出ガイド22により、保護フィルム2は回転ゴムローラー12より、確実に分離され、排出エリア23に排出される。また、ワーク1はフィルム送込み部21を支点として前方(矢印A方向)に押出される。
【0031】
ここで、図示しない制御手段を設け、該制御手段でワーク検出センサ20が上部にワーク1が到達したことを検出すると、保護フィルム2の剥離動作を停止する。即ち、ワーク送りゴムローラー19、回転ゴムローラー12及びワーク移送用ローラー15の回転は停止することにより、保護フィルム2のワーク1からの剥離を停止する。そして、制御手段は下方表面の保護フィルム2が剥離されたワーク1が図示しない排除手段で排除されると、ワーク送りゴムローラー19、回転ゴムローラー12及びワーク移送用ローラー15を再び回転する。これにより、上記同様に次のワークの下方表面の保護フィルム2を自動的に剥離する。
【0032】
ここで、ワーク送りゴムローラー19は下表面の保護フィルム2が剥離されたワーク1を前方(矢印A方向)に移送する作用と、ワーク1の最後尾の保護フィルム2が剥離された時、ワーク1がフィルム送込み部21に送り込まれるのを防止する作用を奏する。
【0033】
上記構成の保護フィルム剥離装置において、ワーク1からの保護フィルム2を確実に剥離するには、ワーク1の移送速度と回転ゴムローラー12の回転速度に関連する。一般的には保護フィルム2の剥離ミスを防止するため、ワーク1の移送速度は回転ゴムローラー12の回転速度に対して遅くすること、即ちワーク移送速度<回転ゴムローラー12の回転速度とすることが望ましい。そこで上記制御手段に、回転ゴムローラー12、ワーク移送用ローラー15及びワーク送りゴムローラー19の回転速度を制御する制御機能を持たせ、この制御機能の制御により、ワーク1の移送速度が回転ゴムローラー12の回転速度に対して遅くなるようにすると、保護フィルム2の剥離ミスを無くすることができる。即ち、上記制御手段に回転ゴムローラーの回転速度とワークの移送速度を保護フィルムの剥離ミスが無いように関連性を持たせて制御する制御機能を持たせることにより、剥離ミスを防止することができる。
【0034】
また、ワークストッカー14に収容されているワーク1にテンション機構24により上部から力を加えることにより、ワーク1の移動方向の力と、回転ゴムローラー12がワーク1に与える該ワーク1の移動方向とは逆向きの力に関連をもたせることにより(例えば、ワーク1の移動方向の力>回転ゴムローラー12がワーク1に与える該ワーク1の移動方向とは逆向きの力)、ワーク1を確実に移送し、ワーク1から保護フィルムを確実に剥離することができる。
【0035】
また、回転ゴムローラー12のゴムはワーク1(保護フィルム2)に接触したとき、保護フィルム2との間で該保護フィルム2の剥離に必要な摩擦力を発生することと、ワーク1の表面に傷が付かないような、軟質ゴムが望ましい。
【0036】
図6は本発明に係る保護フィルム剥離装置の他の概略構成例を示す図である。本保護フィルム剥離装置は、回転ゴムローラー31を有する剥離機構30を具備し、該剥離機構30をテーブル32上に載置されて静止しているワーク1に向って移動させエッジ部の保護フィルム2に回転ゴムローラー31をその回転方向(矢印E方向)に対向して接触させることにより、保護フィルム2の剥離のきっかけをつくって、ワーク1から保護フィルム2を剥離するように構成したものである。剥離機構30は回転ゴムローラー31にその回転方向と対向して所定の寸法の溝状間隙を設けて配置した保護フィルム剥離板33を具備している。そしてこの溝状間隙を、ワーク1から剥離された保護フィルム2を巻き込む保護フィルム巻込み部34としている。また、回転ゴムローラー31に隣接して保護フィルム巻込み部34に通った保護フィルム2を回転ゴムローラー31から分離してフィルム排出エリア35に導くための保護フィルム排出ガイド36が設けられている。
【0037】
上記構成の保護フィルム剥離装置の動作を図7乃至図9を用いて説明する。先ず、図7に示すように、剥離機構30をテーブル32に載置しているワーク1に向って矢印F方向(回転ゴムローラー31の回転方向(矢印E方向)と同じ方向)に移動させワーク1のエッジ部の保護フィルム2に回転ゴムローラー31をその回転方向に対向するように接触させることにより、回転ゴムローラー31と保護フィルム2との接触による摩擦力により保護フィルム2の端部はワーク1より剥離する。この剥離した保護フィルム2は剥離機構30の移動により、図8に示すように、保護フィルム巻込み部34を通って案内される。
【0038】
更に剥離機構30を矢印F方向に移動させることにより、保護フィルム2は更にワークより剥離される。この剥離された保護フィルムは回転ゴムローラー31に巻付いて巻込まれようとする傾向があるが、ここでは保護フィルム排出ガイド36を設けているから、図9に示すように、保護フィルム2は回転ゴムローラー31に巻込まれることなく確実に分離し、フィルム排出エリア35に導かれる。
【0039】
上記構成の保護フィルム剥離装置においても、ワーク1からの保護フィルム2を確実に剥離するには、剥離機構30の移動速度と回転ゴムローラー31の回転速度に関連する。一般的には保護フィルム2の剥離ミスを防止するため、剥離機構30の移動速度は回転ゴムローラー31の回転速度に対して遅くすること、即ち剥離機構移動速度<回転ゴムローラー31の回転速度とすることが望ましい。そこで制御手段に、回転ゴムローラー31の回転速度及び剥離機構30の移動速度を制御する制御機能を持たせ、この制御機能の制御により、剥離機構30の移動速度が回転ゴムローラー31の回転速度に対して遅くするようにすると、保護フィルム2の剥離ミスを無くすることができる。
【0040】
また、上記のように回転ゴムローラー31、保護フィルム剥離板33、保護フィルム排出ガイド36及びフィルム排出エリア35を具備する剥離機構30を静止しているワーク1に向って移動できる構成とすることにより、該剥離機構30をテーブル32上を矢印F方向に移動させる移動機構を設け、テーブル32の所定位置にワーク1が載置されたことをセンサ(図示せず)等で検出したら、該移動機構を自動的に移動させることにより、ワーク1から保護フィルム2を自動的に剥離することができる。また、剥離機構30をハンディ型に構成することにより、手動操作で剥離機構30を移動させ、回転ゴムローラー31をワーク1のエッジ部の保護フィルム2に接触させることにより、摩擦力によりワーク1から保護フィルムを剥離させることも可能となる。
【0041】
なお、上記例では、保護フィルム剥離方法を、ワーク1を回転ゴムローラー12に向って移送させてそのエッジ部保護フィルム2を接触させる例、回転ゴムローラーを有する剥離機構30を静止しているワーク1に向って移動させる例のものを示したが、これに限定されるものではなく、ワークと回転ゴムローラー双方を移動させる構成例でもよい。要はワークと回転ゴムローラーを相対的に移動させて、ワークのエッジ部保護フィルムに回転ゴムローラーを接触させて、保護フィルムをワークから剥離させればよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0043】
請求項1に記載の発明によれば、ワーク又は回転ゴムローラー又は双方の移動、即ち相対的移動により、該ワークのエッジ部保護フイルムと回転ゴムローラーを対向させて接触させることにより、回転ゴムローラーと保護フィルムの摩擦力により、保護フィルムのエッジ部がワークから剥離され、保護フィルムが剥離するきっかけが作られるから、このきっかけを利用することにより、保護フィルムの剥離を容易に実施できる。また、移送されるワークのエッジ部に回転ゴムローラーを接触するだけで、保護フィルムが剥離するきっかけを作るので、極めて安価な手段で剥離のきっかけを作ることができるとともに、続く剥離を実施できる。また、ワークから剥離した保護フィルムを回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さより狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、剥離された保護フィルムが回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へ送ることができる。
【0045】
請求項に記載の発明によれば、回転ゴムローラーの回転速度とワークの移動速度に関連性を持たせる(例えば、ワークの移動速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより簡単な保護フィルムの剥離ミスを防止することが可能となる。
【0046】
請求項に記載の発明によれば、上記のように保護フィルム剥離装置を、ワークを移送する搬送テーブルと回転ゴムローラーとを具備する構成とすることにより、搬送テーブルで移送されてくるワークが回転ゴムローラーに接触すると、該回転ゴムローラーと保護フィルムの摩擦力で保護フィルムがワークから剥離する。この剥離した保護フィルムを搬送テーブルのワーク移送方向端部と回転ゴムローラーの間に設けた回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、剥離された保護フィルムはこの溝状のフィルム送込み部に案内されるから、剥離された保護フィルムは回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へ送られる。
【0048】
請求項に記載の発明によれば、制御手段を設け、回転ゴムローラーの回転速度とワークの移送速度に関連性を持たせる(例えば、ワークの移送速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより、保護フィルムの剥離ミスのない構成が簡単な保護フィルム剥離装置を提供できる。
【0049】
請求項に記載の発明によれば、ワーク移送方向下流側所定位置に該ワークの到達を検出するワーク検出センサを設け、制御手段でワーク検出センサが剥離動作中であった保護フィルムの剥離が終了したワークを検出したら保護フィルムの剥離動作を停止し、検出しなくなったら該剥離動作を再開するので、連続的にワークから保護フィルムを自動的に剥離することができる構成が簡単な保護フィルム剥離装置を提供できる。
【0050】
請求項に記載の発明によれば、剥離機構を保護フィルムが貼り付けられた静止するワークに向けて回転ゴムローラーの回転と同じ方向に移動させ該ワークエッジ部の保護フィルムに回転ゴムローラーを接触させ、該移動を続けることにより該ワークから剥離する保護フィルムを回転ゴムローラーと剥離板との間に溝状の間隙を通して送り込み、回転ゴムローラーと剥離板とで保護フィルムを挟持しつつ剥離するので、回転ゴムローラー及び剥離板を具備する簡単な構成の剥離機構を移動させるだけで、この接触と摩擦力によりワークから保護フィルムを剥離でき、剥離された保護フィルムは回転ゴムローラー付近に滞留することなく、スムーズに排出部へ送られる。また、例えば剥離機構をハンディ型に構成すれば、手動操作で剥離機構を移動させることにより、ワークから保護フィルムを簡単に剥離することができる。
【0051】
請求項に記載の発明によれば、制御手段を設け、剥離機構の移動速度と回転ゴムローラーの回転速度に関連性を持たせる(例えば、剥離機構の移動速度<回転ゴムローラーの回転速度)ことにより、ワークから保護フィルムを確実に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護フィルム剥離方法の概念を示す図である。
【図2】本発明に係る保護フィルム剥離装置の概略構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【図4】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【図5】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【図6】本発明に係る保護フィルム剥離装置の他の概略構成例を示す図である。
【図7】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【図8】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【図9】本発明に係る保護フィルム剥離装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 ワーク
2 保護フィルム
11 搬送テーブル
12 回転ゴムローラー
13 回転軸
14 ワークストッカー
15 ワーク移送用ローラー
16 回転軸
17 ワーク押えゴムローラー
18 支持部材
19 ワーク送りゴムローラー
20 ワーク検出センサ
21 フィルム送込み部
22 保護フィルム排出ガイド
23 排出エリア
24 テンション機構
30 剥離機構
31 回転ゴムローラー
32 テーブル
33 保護フィルム剥離板
34 保護フィルム巻込み部
35 フィルム排出エリア
36 保護フィルム排出ガイド

Claims (7)

  1. 保護フィルムが貼り付けられたワークと回転する回転ゴムローラーを有し、該ワーク又は回転ゴムローラー又は双方の移動により、該ワークのエッジ部保護フイルムと回転ゴムローラーを対向させて接触させ、該ワークから保護フィルムを剥離し、前記回転ゴムローラーを回転し続けるとともに前記ワークと回転ゴムローラーの相対的移動を続け、剥離した保護フィルムを前記回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さより狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離することを特徴とする保護フィルム剥離方法。
  2. 請求項に記載の保護フィルム剥離方法において、
    前記回転ゴムローラーの回転速度と前記ワークの移送速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止することを特徴とする保護フィルム剥離方法。
  3. 保護フィルムが貼り付けられたワークを移送する搬送テーブルと、該搬送テーブルのワーク移送方向端部に配置され該ワーク移送方向とは逆方向に回転する回転ゴムローラーとを具備し、該搬送テーブル上を移送するワークのエッジ部保護フィルムに該回転ゴムローラーを接触させ、該ワークから保護フィルムを剥離し、前記回転ゴムローラーを回転し続けるとともに前記ワークと回転ゴムローラーの相対的移動を続け、剥離した保護フィルムを前記搬送テーブルのワーク移送方向端部と前記回転ゴムローラーの間に設けた前記回転ゴムローラーとの間で保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を有する溝状のフィルム送込み部に送り込み、該保護フィルムを挟持しつつ剥離することを特徴とする保護フィルム剥離装置。
  4. 請求項に記載の保護フィルム剥離装置において、
    前記回転ゴムローラーの回転速度と前記ワークの移送速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止する制御手段を設けたことを特徴とする保護フィルム剥離装置。
  5. 請求項3又は4に記載の保護フィルム剥離装置において、
    前記回転ゴムローラーより前記ワーク移送方向下流側所定位置に該ワークの到達を検出するワーク検出センサを設け、前記制御手段は前記ワーク検出センサが、前記剥離動作中であった保護フィルムの剥離が終了したワークを検出したら保護フィルムの剥離動作を停止し、検出しなくなったら該剥離動作を再開することを特徴とする保護フィルム剥離装置。
  6. 回転する回転ゴムローラーと、該回転ゴムローラーに対向して回転側に溝状の保護フィルムの厚さよりも狭い間隙を設けて配置した保護フィルム剥離板を具備する剥離機構を有し、該剥離機構を保護フィルムが貼り付けられた静止するワークに向けて該回転ゴムローラーの回転と同じ方向に移動させ該ワークエッジ部の保護フィルムに前記回転ゴムローラーを接触させ、該移動を続けることにより該ワークから剥離する保護フィルムを前記回転ゴムローラーと剥離板との間に溝状の間隙を通して送り込み、前記回転ゴムローラーと前記剥離板とで保護フィルムを挟持しつつ剥離するように構成したことを特徴とする保護フィルム剥離装置。
  7. 請求項に記載の保護フィルム剥離装置において、
    前記剥離機構の移動速度と回転ゴムローラーの回転速度に関連性を持たせて、剥離ミスを防止する制御手段を設けたことを特徴とする保護フィルム剥離装置。
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