JP2804396B2 - 鋼板の張力制御方法 - Google Patents

鋼板の張力制御方法

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JP2804396B2
JP2804396B2 JP3234739A JP23473991A JP2804396B2 JP 2804396 B2 JP2804396 B2 JP 2804396B2 JP 3234739 A JP3234739 A JP 3234739A JP 23473991 A JP23473991 A JP 23473991A JP 2804396 B2 JP2804396 B2 JP 2804396B2
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tension
control
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脇 康 夫 北
野 道 法 折
崎 忠 男 寺
方 秀 司 船
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の張力を制御する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板を搬送する設備、例えば連続焼鈍設
備では鋼板に適正な張力をかけて通板しながら処理する
事が、ウォ−クあるいはヒ−トバックル(鋼板のしわ)
の発生を防ぎ適正な処理を実施するために重要である。
【0003】一般に、連続焼鈍設備での張力制御では、
特開昭59−126715号公報等に示されるように、
搬送用ロ−ルの軸受けに取り付けられた張力計により、
鋼板の実績張力を測定し、実績張力と設定張力との差に
より設定区分内の搬送用ロ−ルの速度を調節する張力制
御が行なわれている。この張力制御系の構成を示すと図
4のようになる。即ち、鋼板1は搬送用ロ−ル2を介し
て通板される。3は前記搬送用ロ−ル2を駆動する電動
機、4は前記電動機3に電力を供給し通板速度を制御す
る速度制御装置、5は鋼板の張力検出器である。6は張
力制御装置で鋼板1の張力を設定張力に制御するもので
ある。7は鋼板の通板速度基準発生装置、8は張力設定
装置である。この制御系の動作は次のとおりである。
【0004】張力検出器5により鋼板1の張力が検出さ
れ、当該張力検出値と設定張力値とが比較され、両者の
間に差があると、張力制御装置6からその差に応じた制
御信号が出力される。この制御信号は、通板速度基準発
生装置7により作られる速度基準に足し加えられ、各張
力制御セクションの速度指令として速度制御装置4に出
力される。この速度指令により、電動機3に接続された
搬送用ロ−ルが回転し、鋼板1に通板力を加える事によ
り、鋼板1の実際の張力が修正され、張力検出器5によ
り検出される鋼板張力が設定値と一致するように制御さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】搬送用ロ−ルは高温の
炉内に設置されているため、熱による膨張及び変形によ
って偏芯を生じ、その軸受けに設置された張力計に大き
なノイズを発生させる。また、搬送している鋼板の振動
等によっても、張力計にノイズが発生する。このよう
に、大きなノイズが含まれている張力実績値を用いて張
力制御を行なおうとする場合、従来より用いられている
比例積分制御では、比例ゲインを大きくするとノイズ成
分を増幅してしまい制御が不安定になるため、比例ゲイ
ンを大きくできず、その結果、張力制御系の応答時間が
数十〜数百秒と非常に長くなってしまい、鋼板の張力値
を適正に制御できないのが実情である。
【0006】従って本発明は、張力計により得られる張
力実績値に大きなノイズが含まれる場合においても、張
力設定の変更に対する応答や、張力変化が生じた場合の
応答を早くし、高精度な張力制御を可能にして鋼板の張
力を適正値に制御し、通板を安定化することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、従来の比例積分制御に加え、張
力設定値に比例ゲインを掛けたものを制御出力とする制
御と、張力設定値と張力実績値との偏差を低域通過フィ
ルタに通し更に比例ゲインを掛けたものを制御出力とす
る制御を実施し、それらの制御出力を足し合わせた結果
によって張力を制御する。
【0008】
【作用】まず張力設定値の変更時には、設定変更量に比
例して制御出力が変化するため設定値に対する実績値の
追従性が向上する。また張力変動発生時には、等価的に
比例積分制御の制御の比例ゲインを高める事ができるた
め、素早く張力変動を修正することができる。
【0009】
【実施例】図1に実施例の張力制御系の構成を示す。1
1は張力設定値、12は比例積分制御装置、13は張力
設定値に掛ける比例ゲイン、14aは低域通過フィル
タ、14bは比例ゲイン、15は張力計より得られる張
力実績値、16は張力設定値と張力実績値との偏差、1
7は張力制御系の制御出力、18は張力を制御するため
のロ−ルを駆動するための電源を含めた速度制御装置、
19は駆動用モ−タ、20はロ−ルである。比例積分制
御装置12は従来の制御系に用いられているものと同様
の構成であり、従来の制御系と同様に動作する。
【0010】図1の制御系において、まず張力設定値1
1が変化した場合について説明する。張力設定値11の
変更に従い、比例ゲイン13を介し同時に張力制御出力
17が変化する。この比例ゲイン13は、張力設定値1
1の変更に対して張力実績値15が最も迅速に追従する
ように選ばれる必要があり、ロ−ルとロ−ルとの間隔,
ロ−ルの本数など設備毎に異なるゲインに設定される
が、本発明者等は、実際に実施したテストの結果に基づ
き、比例ゲイン13として0.5〜1.0mpm/Kg程度の値を用
いた。この制御の出力は速度制御装置18に与えられ、
駆動用モ−タ19の駆動速度を変えてロ−ル20の速度
が変更する。この制御により、鋼板張力が張力設定値1
1に応答良く追従する。張力設定値11が変化した場合
の実績張力の応答例を図2に示す。図2において、31
は比例ゲイン13による制御を実施した場合、32はそ
の制御を実施しなかった場合の応答特性を示し、33は
設定張力値の変化を示している。
【0011】次に張力変動発生時について説明する。こ
こでまず、低域通過フィルタ14aの遮断周波数は、張
力計等より得られる張力実績値15に含まれるノイズ成
分の周波数より小さく設定される。通常、張力制御で問
題となるノイズの最も低い周波数成分は数ヘルツであ
り、また遮断周波数を低くし過ぎると張力変動に対する
追従性に対し悪影響を及ぼすため、この実施例では遮断
周波数が1〜2ヘルツの低域通過フィルタを採用した。
また比例ゲイン14bは、比例積分制御装置12の比例
ゲインに対し数十〜数百倍の大きさに設定する。従来の
PI制御のみでは、その制御ゲイン、特に比例ゲインの
低さから、張力変動に対し有効にそれを抑制することが
できない。これに対し比例ゲイン14bを通る制御系で
は、張力実績値に含まれる低周波ノイズ成分を除去して
いるため制御安定度が向上し、ゲインを大きく取れる。
この低域通過フィルタ14aの遮断周波数より低い周波
数の張力変動に対し、ゲインを高められ、大きな制御出
力を張力制御装置18に与えることができ迅速に張力変
動を吸収することができる。張力変動(外乱)発生時の
実績張力変化の例を図3に示す。図3において、41は
低域通過フィルタ14aと比例ゲイン14bによる制御
を実施した場合の実績張力、42は該制御を実施しなか
った場合の実績張力の応答特性を示し、43は張力外乱
発生時点を示している。
【0012】
【発明の効果】本発明の制御によれば、目標とする張力
設定値に対し張力実績値が精度良く追従するため、厚み
が薄く、幅が広く、且つ柔らかい鋼板、即ちウォ−クあ
るいはヒ−トバックルの発生し易い鋼板を搬送する場合
においても、非常に安定的に生産を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の張力制御系の構成を示すブロック図
である。
【図2】 目標張力変更に対する応答特性を示すグラフ
である。
【図3】 外乱に対する応答特性を示すグラフである。
【図4】 従来の鋼板張力制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11:張力設定値 12:比例積分制
御装置 13:張力設定値に掛ける比例ゲイン 14a:低域通過フィルタ 14b:比例ゲイ
ン 15:張力計より得られる張力実績値 16:張力設定値と張力実績値との偏差 17:張力制御系の制御出力 18:速度制御装
置 19:駆動用モ−タ 20:ロ−ル 31:比例ゲイン13による制御を実施した場合の応答
特性 32:比例ゲイン13による制御を実施しなかった場合
の応答特性 33:設定張力値 41:14aと14bによる制御を実施した場合の実績
張力 42:14aと14bによる制御を実施しなかった場合
の実績張力 43:張力外乱発生時点
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05D 15/01 G05D 15/01 (72)発明者 船 方 秀 司 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本 製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭55−89433(JP,A) 特開 昭49−96913(JP,A) 特開 昭60−83718(JP,A) 実開 昭58−97157(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/52 C21D 9/56 C21D 11/00 B65H 23/192 B65H 26/04 B65H 77/00 G05B 13/02 G05D 15/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の張力を制御する必要のある設備の
    鋼板の張力制御方法において、張力計により鋼板の張力
    実績値を検出し、張力設定値と検出した張力実績値との
    偏差に応じた第1の制御量を出力する比例積分制御,前
    記張力設定値に比例ゲインを掛けた第2の制御量を出力
    する制御,及び前記張力設定値と検出した張力実績値と
    の偏差を低域通過フィルタに通しその出力に比例ゲイン
    を掛けた第3の制御量を出力する制御を実施し、前記第
    1の制御量,第2の制御量及び第3の制御量を足し合わ
    せた結果に応じて鋼板の張力を制御する、鋼板の張力制
    御方法。
JP3234739A 1991-09-13 1991-09-13 鋼板の張力制御方法 Expired - Lifetime JP2804396B2 (ja)

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