JP2803794B2 - 昇降式天然芝付屋根を有する多目的ドーム - Google Patents
昇降式天然芝付屋根を有する多目的ドームInfo
- Publication number
- JP2803794B2 JP2803794B2 JP6134141A JP13414194A JP2803794B2 JP 2803794 B2 JP2803794 B2 JP 2803794B2 JP 6134141 A JP6134141 A JP 6134141A JP 13414194 A JP13414194 A JP 13414194A JP 2803794 B2 JP2803794 B2 JP 2803794B2
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- Japan
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- dome
- floor structure
- roof
- natural
- natural turf
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- Road Paving Structures (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドーム内アリーナ面に
天然芝コートを有する多目的ドームに関する。
天然芝コートを有する多目的ドームに関する。
【0002】
【従来の技術】サッカー競技のワールドカップやJリー
グなどの公式試合は、天然芝コートで行うことになって
いる。そして、この天然芝の育成維持管理には適度な照
度および日照時間が必要とされる事は知られている。
グなどの公式試合は、天然芝コートで行うことになって
いる。そして、この天然芝の育成維持管理には適度な照
度および日照時間が必要とされる事は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多目的ドームにおいては、これらの照度や日照時間の条
件を満たすことは困難であり、多目的ドームにおいて天
然芝を要する前述のようなサッカー競技を開催するには
種々の問題がある。
多目的ドームにおいては、これらの照度や日照時間の条
件を満たすことは困難であり、多目的ドームにおいて天
然芝を要する前述のようなサッカー競技を開催するには
種々の問題がある。
【0004】また、例えば開閉式屋根の付いたドームの
場合も、屋根を開いた状態でも固定屋根の部分等で日照
時間は制約を受け、芝の育成維持管理に就いては同様の
問題が残る。
場合も、屋根を開いた状態でも固定屋根の部分等で日照
時間は制約を受け、芝の育成維持管理に就いては同様の
問題が残る。
【0005】そこで、一時的にドーム外の施設で育成し
た芝をドーム内に持込んでサッカー競技を行う場合があ
るが、その費用は膨大となり採算上の問題が出てしま
う。
た芝をドーム内に持込んでサッカー競技を行う場合があ
るが、その費用は膨大となり採算上の問題が出てしま
う。
【0006】したがって、本発明は、ドーム内アリーナ
面の天然芝の育成維持管理が容易に行え、天然芝床の移
動に要する工数が少ない昇降式天然芝付屋根を有する多
目的ドームを提供する事を目的としている。
面の天然芝の育成維持管理が容易に行え、天然芝床の移
動に要する工数が少ない昇降式天然芝付屋根を有する多
目的ドームを提供する事を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ドーム
内アリーナ面に天然芝コートを有する多目的ドームにお
いて、天然芝コートが表面に天然芝を有する一体の床構
造体で構成され、前記ドームの屋根部に前記床構造体が
入る穴部を設け、前記ドームを構成する固定屋根部分の
穴部の付近に複数の支持部材を設けてステップロッドを
吊り下げ、前記床構造体には前記ステップロッドと係合
して床構造体を昇降するアップダウンジャッキを設けて
昇降装置が構成され、そのアップダウンジャッキは油圧
ジャッキ部とその油圧ジャッキ部の上部及び下部にそれ
ぞれ設けられた前記ステップロッドと係合する把持装置
とそれらをそれぞれ連結する保持ロッドとを有してお
り、前記昇降装置の昇降と複数のアップダウンジャッキ
の同期運転とを制御する制御装置を設けている。
内アリーナ面に天然芝コートを有する多目的ドームにお
いて、天然芝コートが表面に天然芝を有する一体の床構
造体で構成され、前記ドームの屋根部に前記床構造体が
入る穴部を設け、前記ドームを構成する固定屋根部分の
穴部の付近に複数の支持部材を設けてステップロッドを
吊り下げ、前記床構造体には前記ステップロッドと係合
して床構造体を昇降するアップダウンジャッキを設けて
昇降装置が構成され、そのアップダウンジャッキは油圧
ジャッキ部とその油圧ジャッキ部の上部及び下部にそれ
ぞれ設けられた前記ステップロッドと係合する把持装置
とそれらをそれぞれ連結する保持ロッドとを有してお
り、前記昇降装置の昇降と複数のアップダウンジャッキ
の同期運転とを制御する制御装置を設けている。
【0008】
【作用効果の説明】本発明は上記のように構成されてい
るので、例えばサッカーの公式試合のように天然芝コー
トが必要な場合は、固定屋根の上部の穴部まで上昇させ
て芝に適度な照度と日照時間とを与えて育成管理してい
た床構造体を複数の昇降装置によりドーム内アリーナ面
に下ろし競技を行う。そして、その昇降装置は床構造体
に取付けられたアップダウンジャッキと屋根フレームの
上部から吊下げられ前記ジャッキと係合するステップロ
ッドとで構成され、制御装置からの信号によりアップダ
ウンジャッキがステップロッドを尺とリ虫方式で上昇あ
るいは下降するよう構成されているので、床構造体の昇
降は運転者以外の工数を要せず、安全確実に行う事がで
きる。
るので、例えばサッカーの公式試合のように天然芝コー
トが必要な場合は、固定屋根の上部の穴部まで上昇させ
て芝に適度な照度と日照時間とを与えて育成管理してい
た床構造体を複数の昇降装置によりドーム内アリーナ面
に下ろし競技を行う。そして、その昇降装置は床構造体
に取付けられたアップダウンジャッキと屋根フレームの
上部から吊下げられ前記ジャッキと係合するステップロ
ッドとで構成され、制御装置からの信号によりアップダ
ウンジャッキがステップロッドを尺とリ虫方式で上昇あ
るいは下降するよう構成されているので、床構造体の昇
降は運転者以外の工数を要せず、安全確実に行う事がで
きる。
【0009】また、床構造体が固定屋根の上部まで上昇
されている場合は、ドーム内の床では各種のイベントを
開催する事ができる。
されている場合は、ドーム内の床では各種のイベントを
開催する事ができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0011】図1は本発明にかかる天然芝を有する床構
造体のある多目的ドーム1の外観を示す斜視図で、固定
屋根2の上端部2aは平面に形成され、その上端部2a
には天然芝を表面に有する床構造体5(床面の概略寸
法:120m×80m)を上昇させた場合、床構造体5
が屋根の一部を構成する大きさと形状を有する穴部3が
設けられている。
造体のある多目的ドーム1の外観を示す斜視図で、固定
屋根2の上端部2aは平面に形成され、その上端部2a
には天然芝を表面に有する床構造体5(床面の概略寸
法:120m×80m)を上昇させた場合、床構造体5
が屋根の一部を構成する大きさと形状を有する穴部3が
設けられている。
【0012】また、ドーム1には固定屋根2の外部に複
数のステップロッド9を支持する支持部材4が設けられ
ている。ここで、符号3aはドームを構成する構造部材
の一部、符号9は図示しないアップダウンジャッキと係
合し床構造体5を昇降するステップロッドとをそれぞれ
示し、ステップロッドは競技の際、邪魔にならない位置
に設けられている。
数のステップロッド9を支持する支持部材4が設けられ
ている。ここで、符号3aはドームを構成する構造部材
の一部、符号9は図示しないアップダウンジャッキと係
合し床構造体5を昇降するステップロッドとをそれぞれ
示し、ステップロッドは競技の際、邪魔にならない位置
に設けられている。
【0013】図2は図1のドーム1の断面を示す模式図
を示し、固定屋根2の図示しないフレームにはステップ
ロッド9(図示の例では4本)を支持する支持部材4が
4か所に取付けられ、その支持部材4にステップロッド
9が吊下げられ、ステップロッド9には上面に天然芝5
aを有する床構造体5の4隅に設けられたアップダウン
ジャッキ10が係合している。
を示し、固定屋根2の図示しないフレームにはステップ
ロッド9(図示の例では4本)を支持する支持部材4が
4か所に取付けられ、その支持部材4にステップロッド
9が吊下げられ、ステップロッド9には上面に天然芝5
aを有する床構造体5の4隅に設けられたアップダウン
ジャッキ10が係合している。
【0014】また、床構造体5を上昇させた跡には床7
が形成され、その床7の外側のドーム側には傾斜床6が
設けられ、競技等の場合の観客席が設置できるよう構成
されている。
が形成され、その床7の外側のドーム側には傾斜床6が
設けられ、競技等の場合の観客席が設置できるよう構成
されている。
【0015】図3は昇降装置を模式断面図で示したもの
で、全体を符号10で示すアップダウンジャッキは油圧
ジャッキ部11とその油圧ジャッキ部11の上部に設け
られた把持装置15と下部に設けられた把持装置16と
それらをそれぞれ連結する保持ロッド17および18と
で構成されている。
で、全体を符号10で示すアップダウンジャッキは油圧
ジャッキ部11とその油圧ジャッキ部11の上部に設け
られた把持装置15と下部に設けられた把持装置16と
それらをそれぞれ連結する保持ロッド17および18と
で構成されている。
【0016】そして、前記の油圧ジャッキ部11、把持
装置15、および16はいずれもセンターにステップロ
ッド9が貫通する孔部19を有し、ステップロッド9が
貫通している。また、把持装置15と16とは同じ構造
に構成されており、それぞれ供給側21と戻り側22の
2本の油圧回路により油圧ユニット20に接続され、爪
15aと16aとはそれぞれ油圧のオン・オフにより開
閉し、ステップロッド9のステップと係合把持、または
解除されるよう構成されている。
装置15、および16はいずれもセンターにステップロ
ッド9が貫通する孔部19を有し、ステップロッド9が
貫通している。また、把持装置15と16とは同じ構造
に構成されており、それぞれ供給側21と戻り側22の
2本の油圧回路により油圧ユニット20に接続され、爪
15aと16aとはそれぞれ油圧のオン・オフにより開
閉し、ステップロッド9のステップと係合把持、または
解除されるよう構成されている。
【0017】さらに、油圧ジャッキ11部は油圧回路2
3と24とで油圧ユニット20と接続され、油圧のオン
・オフによって把持装置15および把持装置16と油圧
ジャッキ11部との間をそれぞれ伸縮するよう構成さ
れ、油圧ジャッキ11部は保持ロッド17を介して床構
造体5に固着されている。
3と24とで油圧ユニット20と接続され、油圧のオン
・オフによって把持装置15および把持装置16と油圧
ジャッキ11部との間をそれぞれ伸縮するよう構成さ
れ、油圧ジャッキ11部は保持ロッド17を介して床構
造体5に固着されている。
【0018】そして、油圧ユニット20および図示しな
い他の油圧ユニットはそれぞれ制御装置25に電気回路
で接続され、制御装置25は油圧ユニット20に信号を
送り、床構造体5を尺とリ虫方式でステップロッドに対
して昇降させるよう構成されると共に、複数(図示の例
は4ユニット)の油圧ユニットを同期運転して、床構造
体5が水平に昇降されるよう構成されている。
い他の油圧ユニットはそれぞれ制御装置25に電気回路
で接続され、制御装置25は油圧ユニット20に信号を
送り、床構造体5を尺とリ虫方式でステップロッドに対
して昇降させるよう構成されると共に、複数(図示の例
は4ユニット)の油圧ユニットを同期運転して、床構造
体5が水平に昇降されるよう構成されている。
【0019】したがって、制御装置に対して運転者が上
昇、あるいは下降の指示を出せば、制御装置は各油圧ユ
ニットに信号を送り床構造体を昇降させるので、安全か
つ確実に天然芝の床を昇降させることができ、他の作業
者は不用である。
昇、あるいは下降の指示を出せば、制御装置は各油圧ユ
ニットに信号を送り床構造体を昇降させるので、安全か
つ確実に天然芝の床を昇降させることができ、他の作業
者は不用である。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、以下の優れた効果を奏する。
ので、以下の優れた効果を奏する。
【0021】(1)多目的ドーム内に設けた天然芝のコ
ートを屋外の天然芝と同様に育成維持管理できる。
ートを屋外の天然芝と同様に育成維持管理できる。
【0022】(2)多目的ドームとして天然芝を必要と
しないイベントの場合は、芝のない床面が容易に得られ
る。
しないイベントの場合は、芝のない床面が容易に得られ
る。
【0023】(3)床構造体の昇降が少ない工数で容易
にできる。
にできる。
【0024】(4)したがって、天然芝コートを要する
サッカーの公式試合から一般のイベントまで幅広く容易
に対応できる。
サッカーの公式試合から一般のイベントまで幅広く容易
に対応できる。
【図1】本発明の一実施例を示す昇降式天然芝付屋根の
ある多目的ドームの外観斜視図。
ある多目的ドームの外観斜視図。
【図2】図1のドームの断面を示す模式図。
【図3】図2の昇降装置の要部を示す側断面図。
1…多目的ドーム 2…固定屋根 3…穴部 4…支持部材 5…床構造体 6…傾斜床 7…床 9…ステップロッド 10…アップダウンジャッキ 15、16…把持装置 17、18…保持ロッド 20…油圧ユニット 25…制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 3/14 E01C 13/00
Claims (1)
- 【請求項1】 ドーム内アリーナ面に天然芝コートを有
する多目的ドームにおいて、天然芝コートが表面に天然
芝を有する一体の床構造体で構成され、前記ドームの屋
根部に前記床構造体が入る穴部を設け、前記ドームを構
成する固定屋根部分の穴部の付近に複数の支持部材を設
けてステップロッドを吊り下げ、前記床構造体には前記
ステップロッドと係合して床構造体を昇降するアップダ
ウンジャッキを設けて昇降装置が構成され、そのアップ
ダウンジャッキは油圧ジャッキ部とその油圧ジャッキ部
の上部及び下部にそれぞれ設けられた前記ステップロッ
ドと係合する把持装置とそれらをそれぞれ連結する保持
ロッドとを有しており、前記昇降装置の昇降と複数のア
ップダウンジャッキの同期運転とを制御する制御装置を
設けたことを特徴とする昇降式天然芝付屋根を有する多
目的ドーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134141A JP2803794B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 昇降式天然芝付屋根を有する多目的ドーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134141A JP2803794B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 昇降式天然芝付屋根を有する多目的ドーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084334A JPH084334A (ja) | 1996-01-09 |
JP2803794B2 true JP2803794B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=15121438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6134141A Expired - Fee Related JP2803794B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 昇降式天然芝付屋根を有する多目的ドーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803794B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3081743B2 (ja) * | 1993-11-12 | 2000-08-28 | 株式会社竹中工務店 | ドーム状構造物 |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP6134141A patent/JP2803794B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH084334A (ja) | 1996-01-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |