JP7300274B2 - 建造物 - Google Patents

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Description

本発明は、天然芝のフィールドを備えた建造物に関する。
近年、大規模なスポーツ施設であるスタジアム(建造物)に対して多目的使用が可能であることが求められている。この種のスタジアムは、主として野球やサッカーなどの競技場として使用されるため、フィールドは芝である必要がある。これに対してイベント会場として使用する場合には、芝ではない床面が求められる。このため、芝の上に仮設の床材を敷き詰めたり、人工芝を巻き取って取り外すなどの方法が採用されている。
また、野球やサッカーなどで使用する場合、フィールドは競技者の観点から天然芝であることが望ましいが、天然芝の育成維持管理には日光及び風などが必要である。このため、現存する屋根付きスタジアム(いわゆるドーム型スタジアム)の内、固定式屋根の場合には、屋内に日光を導入できずに天然芝が枯れ、度重なる交換が必要となっている。また、開閉式屋根の場合であっても、スタジアムの向きによっては日光が十分に導入されずに天然芝の育成維持管理が不向きの場合がある。
上記した問題に対して、従来、表面に天然芝を有する床構造体と、この床構造体が入る穴部を有する固定屋根と、床構造体を固定屋根の穴部と床面との間で昇降させる昇降装置とを備えた多目的ドームが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2803794号公報
しかしながら、従来の構成の昇降装置は、固定屋根から床まで延びる複数のステップロッドと、床構造体に固定されて各ステップロッドに係合するアップダウンジャッキとを備えた構成である。このため、各ステップロッドは、床構造体の昇降位置に関わらず、常時屋内に延在して観客の視線を遮るため、この問題の解決が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、観客の視線を妨げることなく天然芝の育成維持管理を実行できる建造物を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面に天然芝の育成面を有し、建造物の床部の上に載置される床構造体と、床構造体を昇降する昇降装置と、上昇した床構造体が進入する開口を有する屋根体と、を備え、昇降装置は、床構造体をワイヤーで屋根体から吊り下げる、または、床構造体をシリンダで床部から押し上げた後、屋根体で床構造体を支持することを特徴とする。
この構成において、昇降装置は、ワイヤーの巻き上げ及び送り出しを行う巻上機と、床構造体に固定されてワイヤーに吊られる吊点とを備えてもよい。
また、昇降装置は、複数の吊点を間隔をあけて連結する吊点フレームを備え、この吊点フレームを床構造体に固定してもよい。
また、昇降装置は、各巻上機のワイヤーの荷重を検知するロードセルを備えてもよい。
また、昇降装置は、床部から高さ方向に進退自在に埋設されたシリンダを備えてもよい。
また、屋根体は、該屋根体に固定された支持ユニットを備え、支持ユニットは、開口内に向けて進退自在に設けられ、該開口内の前記床構造体を支持する支持部材を備えてもよい。
本発明によれば、昇降装置は、床構造体をワイヤーで屋根体から吊り下げる、または、床構造体をシリンダで床部から押し上げた後、屋根体で床構造体を支持する構成としたため、観客の視線を妨げることなく天然芝の育成維持管理を実行することができる。
図1は、第1実施形態に係るドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。 図2は、ドーム型スタジアムを模式的に示す平面図である。 図3は、床構造体を昇降させる昇降装置の構成を模式的に示す斜視図である。 図4は、昇降装置の制御系を示すブロック図である。 図5は、床構造体を屋根位置に上昇させた状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。 図6は、第2実施形態に係るドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。 図7は、床構造体を上昇している途中の状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。 図8は、床構造体を屋根位置に上昇させた状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。図2は、ドーム型スタジアムを模式的に示す平面図である。図3は、床構造体を昇降させる昇降装置の構成を模式的に示す斜視図である。この図3では、床構造体の長手方向に配置される昇降装置の記載を省略している。図4は、昇降装置の制御系を示すブロック図である。ドーム型スタジアム(建造物)1は、屋内に天然芝のフィールド(ピッチともいう)を備えて構成されている。ドーム型スタジアム1は、図1に示すように、スタジアム本体10と、床構造体20と、屋根体30と、昇降装置40とを備える。スタジアム本体10は、例えば、サッカー場や野球場などのスポーツ施設であり、中央部に平坦な床部11と、この床部11の周囲を多く傾斜床部12とを備え、この傾斜床部12には競技を観戦するための観客席が設置される。
床構造体20は、スタジアム本体10の床部11に載置されてサッカーや野球をするためのフィールドを形成する。床構造体20は、フィールドの所定の大きさ(例えば120m×80m)に形成された床フレーム21と、床フレーム21上に積層された土層22と、土層22に根づいた天然芝23の育成面とを備える。この天然芝23の育成面には、芝がまだ生えていない場合も含むものとする。床フレーム21は、構造部材を組み合わせて上記した所定の大きさに一体に形成されている。このため、床フレーム21上に配置される天然芝23を一体的に生育できることにより、天然芝23のフィールドには目地が生じることはない。従って、目地にスパイクが引っ掛かるといった不具合を防止できる。なお、床フレーム21は一体に形成するものに限らず、分割したものを組み合わせて天然芝23のフィールドに目地を生じさせてもよい。
天然芝23のフィールドは床フレーム21よりも小さく形成され、床フレーム21上面の周縁部21Aが露出している。本実施形態では、床フレーム21の周縁部21Aにワイヤーロープ(後述する)を掛けることにより、床構造体20を吊り上げ可能に構成されている。
屋根体30は、スタジアム本体10の天面を覆う。屋根体30の中央部には、床構造体20と同等の形状及び大きさの開口31が形成されており、床構造体20は昇降装置40により上昇された際に開口31内に進入して該開口31を塞ぐ。床構造体20と屋根体30との間には、雨水の浸入を防ぐためのシール手段(不図示)が設けられている。このため、床構造体20を屋根体30の開口31内に上昇させることにより、床構造体20が屋根体30と協働してドーム型スタジアム1の屋根を構成する。また、床構造体20を屋根体30の開口31内に上昇させると、床構造体20の表面に配置される天然芝23に日光を十分に照射したり、風を当てることができるため、天然芝23の育成維持管理を効果的に実行することができる。
昇降装置40は、床部11に載置された床面位置と屋根体30の開口31に進入した屋根位置との間で床構造体20を昇降する。昇降装置40は、屋根体30に設置された複数のウインチ(巻上機)41と、各ウインチ41にそれぞれ巻き掛けられたワイヤーロープ(ワイヤー)42と、各ワイヤーロープ42に吊り下げられた滑車(吊点)43とを備える。ウインチ41は、床構造体20を吊り上げる時のみ滑車43を下降させ、この滑車43を床構造体20の床フレーム21の周縁部21Aに連結する。
ウインチ41は、図2に示すように、屋根体30の開口31の周縁部に沿って並設されており、ワイヤーロープ42(図1)の巻き上げ及び送り出しを行う。ウインチ41は、例えば、ワイヤーロープ42の巻き上げ及び送り出しを行う際に回転する電動機と、この電動機の回転を固定するブレーキユニット(いずれも不図示)とを備えて構成され、所定の位置(屋根位置)でブレーキユニットを作動させることにより床構造体20を所定位置で保持することができる。なお、ウインチ41は、開口31の周縁部に滑車等を設けることにより、屋根体30の根本付近などに自由に設置することができる。また、本実施形態では、ウインチ41を屋根体30の上面側に設置しているが、屋根体30の下面側に設置できることも勿論である。
図3に示すように、ウインチ41から送り出されたワイヤーロープ42は、滑車43にて反転して先端部が屋根体30に固定されている。床構造体20は重量物であるため、床構造体20を吊り上げる個々のワイヤーロープ42は十分な耐荷重を有する太いものが用いられる。また、ウインチ41から送り出されたワイヤーロープ42を屋根体30に設けた滑車と床構造体20に設けた滑車との間で複数回反転させることにより、細いワイヤーロープの複数本掛けとしてもよい。
上記したように、ウインチ41は、床構造体20を吊り上げる時に滑車43を下降させる。この際、ワイヤーロープ42を送り出して滑車43を下降させるには、摩擦に打ち勝ち自重で下降するために該滑車43自身の重量を増しておく必要がある。また、滑車43をそれぞれ単独で下降させた場合、ワイヤーロープ42の自転力や風などの影響により、ワイヤーロープ42が捻られて絡まることが想定される。これらの問題点を解決するため、本実施形態では、昇降装置40は、隣接する複数の滑車43を固定する吊点フレーム44を備えている。この吊点フレーム44は、剛性を備えた構造物で形成されており、複数の滑車43を所定の間隔をあけて一体的に固定する。吊点フレーム44を設けることにより、複数の滑車43の自重を増加させることができるとともにワイヤーロープ42の自転によって絡まる事態の防止を図ることができる。吊点フレーム44は、図3に示すように、床フレーム21の周縁部21Aの長さに対応して一体に形成してもよいし、周縁部21Aの長さ方向に複数に分割してもよい。吊点フレーム44と床フレーム21の周縁部21Aとは、ボルト(不図示)などの固定具によって連結される。
また、床構造体20は、図3に示すように、床フレーム21の下面21Bに設けられた照明装置24と、天然芝23に水を供給するための散水装置(スプリンクラー)25とを備えている。照明装置24は、床構造体20を屋根位置に吊り上げた際にドーム型スタジアム1の内部空間を照らす。散水装置25は、床構造体20を床面位置または屋根位置を位置付けた際に天然芝23に水を供給する。このため、床フレーム21には、照明装置24に給電するためのケーブル(不図示)と電源接続部26が配設されるとともに、散水装置25に給水するためのホース(不図示)と給水口27が配設されている。これにより、電源及び水の取り回しが容易になり、床構造体20が床面位置または屋根位置のいずれにあっても給電及び給水が可能となる。また、床フレーム21の下面21Bには、例えば、舞台設備の一つであるバトンのように、物を吊り下げられる構造物を取り付けることが可能な吊点が形成されている。
ところで、本実施形態では、複数の滑車43間を剛性の高い吊点フレーム44によって一体的に連結している。この構成では、各ウインチ41間の巻き上げ誤差により、各滑車43間の荷重の不均一や各ワイヤーロープ42の歪みなどの発生が想定される。このため、本実施形態では、図4に示すように、昇降装置40は、ウインチ41ごとにワイヤーロープ42の荷重を検知するためのロードセル45を備える。ロードセル45で検知された荷重は随時、制御装置50に伝達され、制御装置50は、各ロードセル45の荷重に基づいて該荷重が許容範囲内(例えば均一)になるようにウインチ41の動作をそれぞれ制御する。
また、昇降装置40は、各滑車43の高さを検知するための高さ検知計46を備えていてもよい。この高さ検知計46は、例えば、ウインチ41またはその近傍に設けられた光学式高さセンサやワイヤー式変位計を用いてもよいし、例えば、滑車43に設けられたGPSセンサを用いてもよい。高さ検知計46で検知された高さ位置は随時、制御装置50に伝達され、制御装置50は、検知された高さ位置に基づいて該高さ位置が許容範囲内になるようにウインチ41の動作をそれぞれ制御する。
次に、ドーム型スタジアム1における床構造体20の昇降動作について説明する。図5は、床構造体を屋根位置に上昇させた状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。まず、サッカーや野球の競技のように天然芝を有する床構造体20を利用する場合には、図1に示すように、床構造体20は、スタジアム本体10の床部11に載置されている。このとき、昇降装置40は、ワイヤーロープ42が巻き上げられて滑車43が屋根体30の開口31内に位置しているため、昇降装置40が観客の視線の妨げになることはない。
競技(天然芝を有する床構造体20の利用)が終了すると、床構造体20を屋根位置まで上昇させる。昇降装置40は、各ウインチ41を動作させてワイヤーロープ42を送り出し、滑車43及び吊点フレーム44(図3)を下降させる。この際、複数の滑車43は、吊点フレーム44によって一体的に固定されているため、ワイヤーロープ42に送り出しによって自重で下降するとともにワイヤーロープ42の自転によって絡まる事態の防止を図ることができる。
滑車43及び吊点フレーム44が床構造体20まで下降すると、吊点フレーム44を床構造体20の床フレーム21の周縁部21Aにそれぞれボルト等によって連結する。すべての吊点フレーム44と床構造体20との連結が完了すると、昇降装置40は、各ウインチ41を動作させてワイヤーロープ42を巻上げ、床構造体20を上昇させる。この際、各ウインチ41のワイヤーロープ42の荷重をロードセル45によって検知しているため、複数のロードセル45の検知する値が許容範囲内になるよう各ウインチ41をそれぞれ作動させることで、各各滑車43間の荷重の不均一や各ワイヤーロープ42の歪みなどの発生を抑制できる。
また、昇降装置40は、各滑車43の高さを検知するための高さ検知計46を備えているため、各滑車43の高さ位置が許容範囲内になるようにウインチ41の動作をそれぞれ制御することにより、床構造体20を水平に上昇させることができる。
図5に示すように、昇降装置40が床構造体20を屋根位置まで上昇させると、昇降装置40は、各ウインチ41の巻き上げ動作を停止し、この屋根位置でブレーキユニットを作動させる。これにより、床構造体20を屋根位置で保持することができる。競技が実施されていない時には、床構造体20を屋根位置まで上昇させることにより、床構造体20の表面に配置される天然芝23に日光を十分に照射したり、風を当てることができるため、天然芝23の育成維持管理を効果的に実行することができる。
また、床構造体20が屋根位置まで上昇している場合には、ドーム型スタジアム1の床部11では各種のイベントを実施することができる。この際、昇降装置40は、ワイヤーロープ42が巻き上げられて、滑車43は、床構造体20と共に屋根体30の開口31内に位置しているため、昇降装置40がイベント来場者の視線の妨げになることはない。
更に、図3に示すように、床フレーム21には、照明装置24と、この照明装置24に給電するための電源接続部26が配設されているため、電源接続部26に電源を接続することにより、ドーム型スタジアム1を照らすことができる。さらに、床フレーム21には、散水装置25と、この散水装置25に給水するための給水口27が配設されているため、給水口27に水道を接続することにより、天候に関わらず天然芝23に自由に散水することができる。なお、床フレーム21の下面に吊点を設けておき、ウインチ41の能力と屋根体30の強度に余裕を持たせておくことで、ドーム型スタジアム1をイベントなどで使用する際に、上昇させた床構造体20の床フレーム21に看板や舞台設備の一つであるバトンなどを吊り下げることも可能となる。
本実施形態によれば、表面に天然芝23の育成面を有し、床部11の上に載置される床構造体20と、床構造体20を昇降する昇降装置40と、上昇した床構造体20が進入する開口31を有する屋根体30と、を備え、昇降装置40は、床構造体20をワイヤーロープ42で屋根体30から吊り下げる構成としたため、このワイヤーロープ42が観客やイベント来場者の視線を妨げることなく、天然芝23の育成維持管理を効果的に実行することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るドーム型スタジアムについて説明する。図6は、第2実施形態に係るドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。図7は、床構造体を上昇している途中の状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。図8は、床構造体を屋根位置に上昇させた状態のドーム型スタジアムを模式的に示す側断面図である。
この第2実施形態では、昇降装置の形態が上記した第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。この第2実施形態では、ドーム型スタジアム101は、スタジアム本体10と、床構造体20と、屋根体30と、昇降装置60とを備える。本実施形態の昇降装置60は、スタジアム本体10の床部11から床構造体20を屋根体30の開口31内まで押し上げるものであり、床部11上に配置されて床構造体20を支持する昇降フレーム61と、この昇降フレーム61に連結される複数のシリンダ62とを備える。このシリンダ62は、地中に埋設されており、シリンダロッド63の先端が床部11を貫通して昇降フレーム61に連結されている。シリンダ62は、油圧または電動によって駆動し、シリンダロッド63を鉛直方向(高さ方向)に進退自在に動作させる。このシリンダロッド63の進退によって、昇降フレーム61に支持された床構造体20が昇降する。
また、昇降装置60は、屋根体30の開口31の周縁部に複数配置されて、該開口31内を進退し、該開口31内の床構造体20を支持する支持ユニット64を備える。これらの支持ユニット64は、それぞれ油圧または電動によって駆動してロックピン(支持部材)65を開口31内に進出させてロックピン65上に床構造体20を支持する。また、床構造体20の側面部にロックピン65が挿入される孔部を設けてもよい。
次に、ドーム型スタジアム101における床構造体20の昇降動作について説明する。まず、サッカーや野球の競技のように天然芝を有する床構造体20を利用する場合には、図6に示すように、床構造体20は、スタジアム本体10の床部11に配置された昇降フレーム61に載置されている。このとき、昇降装置60は、シリンダロッド63が地中に埋設されたシリンダ62内に退避されているため、昇降装置60が観客の視線の妨げになることはない。
競技(天然芝を有する床構造体20の利用)が終了すると、床構造体20を屋根位置まで上昇させる。昇降装置60は、図7に示すように、シリンダ62を動作させてシリンダロッド63を進出させ、昇降フレーム61と共に床構造体20を上昇させる。この場合、支持ユニット64はロックピン65を支持ユニット64内に退避させている。
図8に示すように、昇降装置60が床構造体20を屋根位置まで上昇させると、昇降装置60は、シリンダロッド63の進出動作を停止する。続いて、支持ユニット64はロックピン65を進出させる。このロックピン65は、開口31内の床構造体20の下方に進出して床構造体20を下方から支持する。これにより、床構造体20を屋根位置で保持することができる。支持ユニット64のロックピン65によって、床構造体20が支持されると、昇降装置60は、シリンダ62を動作させてシリンダロッド63をシリンダ62内に退避させる。
このため、競技が実施されていない時には、床構造体20を屋根位置まで上昇させることにより、床構造体20の表面に配置される天然芝23に日光を十分に照射したり、風を当てることができるため、天然芝23の育成維持管理を効果的に実行することができる。また、床構造体20が屋根位置まで上昇している場合には、ドーム型スタジアム101の昇降フレーム61(床部11)では各種のイベントを実施することができる。この際、昇降装置60は、シリンダロッド63が地中に埋設されたシリンダ62内に退避されているため、昇降装置60が観客の視線の妨げになることはない。
本実施形態によれば、表面に天然芝23を有し、床部11に載置される床構造体20と、床構造体20を昇降する昇降装置60と、上昇した床構造体20が進入する開口31を有する屋根体30と、を備え、昇降装置60は、床構造体20をシリンダ62で床部11から押し上げた後、屋根体30に設けた支持ユニット64で床構造体20を支持する構成としたため、シリンダ62及びシリンダロッド63が観客やイベント来場者の視線を妨げることなく、天然芝23の育成維持管理を効果的に実行することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。第1実施形態では、ウインチ41がブレーキユニットを備え、このブレーキユニットを作動させることで床構造体20を屋根位置で保持する構成としたが、この第1実施形態の構成に第2実施形態で説明した支持ユニット64を設けてもよい。この構成によれば、ブレーキユニットに代えて、もしくは、ブレーキユニットと共に支持ユニット64が床構造体20を屋根位置で保持するため、床構造体20を更に安全に保持することができ、昇降装置の更なる安全性の向上を図ることができる。
1、101 ドーム型スタジアム(建造物)
10 スタジアム本体
11 床部
12 傾斜床部
20 床構造体
21 床フレーム
21A 周縁部
21B 下面
23 天然芝
24 照明装置
25 散水装置
30 屋根体
31 開口
40、60 昇降装置
41 ウインチ(巻上機)
42 ワイヤーロープ(ワイヤー)
43 滑車(吊点)
44 吊点フレーム
45 ロードセル
46 高さ検知計
50 制御装置
61 昇降フレーム
62 シリンダ
63 シリンダロッド
64 支持ユニット
65 ロックピン(支持部材)

Claims (3)

  1. 表面に天然芝の育成面を有し、建造物の床部の上に載置される床構造体と、
    前記床構造体を昇降する昇降装置と、
    上昇した前記床構造体が進入する開口を有する屋根体と、を備え、
    前記昇降装置は、ワイヤーの巻き上げ及び送り出しを行う複数の巻上機と、各巻上機からそれぞれ延びる一の前記ワイヤーに吊られる吊点と、複数の前記ワイヤーにそれぞれ吊られる複数の前記吊点を、間隔をあけて連結する吊点フレームと、を備え、前記吊点フレームを前記床構造体に固定して、前記床構造体を前記ワイヤーで前記屋根体から吊り下げることを特徴とする建造物。
  2. 前記昇降装置は、各巻上機の前記ワイヤーの荷重をそれぞれ検知するロードセルと、検知した前記荷重に基づいて該荷重が許容範囲内となるように各巻上機の動作をそれぞれ制御する制御装置と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の建造物。
  3. 前記屋根体は、該屋根体に固定された支持ユニットを備え、
    前記支持ユニットは、前記開口内に向けて進退自在に設けられ、該開口内の前記床構造体を支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の建造物。
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