JP2803102B2 - スラブ状モール糸および立毛布帛 - Google Patents

スラブ状モール糸および立毛布帛

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JP2803102B2 JP63219259A JP21925988A JP2803102B2 JP 2803102 B2 JP2803102 B2 JP 2803102B2 JP 63219259 A JP63219259 A JP 63219259A JP 21925988 A JP21925988 A JP 21925988A JP 2803102 B2 JP2803102 B2 JP 2803102B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スラブ状モール糸および立毛布帛に関する
ものである。さらに詳しくは、長さ方向に太細むらを積
極的に混在させたスラブ状モール糸および立毛布帛に関
するものである。
[従来の技術] 従来、モール糸は立体的構造からくる光沢、風合、タ
ッチ、かさ高性などを有し、優れた編織物が製造、販売
されている。しかしながらモール糸はその製法から立毛
繊維の長さが均一であり、モール糸を用いた編織物は表
面変化がなく、見た目の立体感が乏しいという欠点を有
していた。
これを改善すべく、特開昭56−20629号にみられるよ
うにモール糸を製造するに際し、切断刃の位置を変化さ
せ、立毛の長さを変えようとする提案がなされている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、該方法で製造されるモール糸は、立毛の長さ
は変化するものの、立毛繊維の植え込み本数(密度)は
変わらず単調なスラブ状モール糸しか得られず、編織物
製品で立毛がつぶれたり、折れ曲るなどして立体効果が
なく、しかも装置も複雑になり一般的でない欠点があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明のスラブ状モール糸は前記課題を解決するため
次の構成を有する。すなわち、 糸の長手方向に太細部を有する紡績糸が立毛繊維とし
て用いられてなるモール糸であって、該モール糸は糸の
長手方向に太細部を有し、該モール糸の平均太さに対し
てモール糸の細糸部は立毛繊維長が短く、太さが−5%
〜−90%の範囲であり、モール糸の太糸部は立毛繊維長
が長く、太さが+50%〜+900%の範囲で、太糸部の長
さが5〜1000mmの範囲であり、かつ前記モール糸の細糸
部、太糸部の長さ、太さ、および間隔の異なるものが糸
の長手方向にランダムに混在しているとともに、モール
糸の太糸部を構成する紡績糸がモール糸の細糸部を構成
する紡績糸よりも太くて断面繊維本数が大であることを
特徴とするスラブ状モール糸である。
また、本発明の立毛布帛は前記課題を解決するため次
の構成を有する。すなわち、 糸の長手方向に太細部を有する紡績糸が立毛繊維として
用いられてなるモール糸であって、該モール糸は糸の長
手方向に太細部を有し、該モール糸の平均太さに対して
モール糸の細糸部は立毛繊維長が短く、太さが−5%〜
−90%の範囲であり、モール糸の太糸部は立毛繊維長が
長く、太さが+50%〜+900%の範囲で、太糸部の長さ
が5〜1000mmの範囲であり、かつ前記モール糸の細糸
部、太糸部の長さ、太さ、および間隔の異なるものが糸
の長手方向にランダムに混在しているとともに、モール
糸の太糸部を構成する紡績糸がモール糸の細糸部を構成
する紡績糸よりも太くて断面繊維本数が大であるスラブ
状モール糸を用いたことを特徴とする立毛布帛である。
本発明においてモール糸とは、2本以上の地糸により
挟み込まれ把持された立毛繊維と、地糸と立毛繊維を固
定するべく数本の低融点繊維からなり、表面が立毛繊維
で覆われた立毛糸状物である。
本発明において、立毛繊維を作る紡績糸を以下、花糸
という。
以下、図面により詳細に説明する。
第1図は本発明によるスラブ状モール糸の一例を示す
もので、1は立毛繊維、2は地糸、3は立毛繊維を固定
するあめの低融点繊維である。4は細糸部、5は太糸部
の形状を示し、本発明のスラブ状モール糸は糸長方向に
種々の長さ、太さ、密度を有するスラブ状の部分がラン
ダムに混在しているものである。
このような太細でランダムなスラブ状モール糸を得る
には、立毛繊維になる紡績糸の太さ、長さを適度に変化
させることにより得られる。
例えば特開昭53−6642などにみられる一般的なモール
製造装置の概略図を第2図に示す。モール糸は花糸をフ
ライヤと称する(ニ)の円板から、一定回転でガイド部
(イ)(ゲージともいう)に巻き付け、順次左右のロー
ラ(ロ)で軽く狭みながらカッタ部(ハ)へ送り込ま
れ、地糸および低融点繊維に把持されたのち撚糸されて
モール糸となる。この場合、花糸を構成する紡績糸の太
糸部が供給され案内ガイドに入ると、ガイドに巻き付く
円周長が大きくなりカッタで切断された花糸は正常部よ
り長くなる。また逆に細糸部が供給されると、ガイド部
の立毛繊維の巻き付き長さが短くなり、立毛繊維の長さ
は短くなるのである。
また、一定回転で巻き付けられていることから、紡績
糸の太糸部が供給されると、太糸部は断面繊維本数が多
いので、立毛繊維が長くなると同時に、立毛繊維密度も
多くなり、透けのない、つぶれや折れ曲がりにくい堅固
な太糸部ができるのである。また、細糸部は立毛繊維長
が短かく、断面繊維本数が少ないので、立毛密度も少な
くなる。このように、立毛長さと立毛密度の異なったス
ラブ状モール糸が得られ、立毛繊維を構成する紡績糸の
太細比、太細長さを適度に混在させることにより本発明
のスラブ状モール糸が得られる。
立毛密度は紡績糸の番手、繊度及び花糸のガイド巻き
付け回数すなわち花糸の送り速度に影響される。
例えば、3デニール100%使い、メートル番手1/10の
紡績糸で立毛長2〜40mm、立毛密度6000本/cmのモール
を加工すると紡績糸の長さは1/4〜1/80に縮小される。
また、紡績糸で立毛長6mm、立毛密度6000本/cm、太糸部
長さ100mmを得るには、1200mmの太糸長部を有する紡績
糸が必要となる。
モール糸の太糸部の長さは凹凸効果を得るために5〜
1000mmの範囲でランダムに混在していることが必要であ
る。5mm以下では太さを大きくしても見た目の効果がな
く、好ましくは10〜600mmが良い。また、1000mm以上に
なると、別の通常のプレーンなスラブに相当する太いモ
ール糸を結んだり、2丁おさで挿入するなどした編織物
と差がなくなり、連続太細モールとしての効果が無くな
るのである。
一方、該モール糸の太細効果を編織製品で表現しよう
とすると、堅固なスラブであっても製織、編成加工時に
モールの立毛繊維が押しつぶされたり、曲がったりする
ことから、ある程度極端な太細モールにしないと、見た
目の凹凸効果が少ないため、モール糸の平均太さに対し
細糸モール部は−5%〜−90%の範囲でなければならな
い。−10%〜−60%の範囲がより好ましい。同様に、太
糸モール部は+50%〜+900%の範囲でなければならな
い。+80%〜+500%の範囲がより好ましい。
また、該スラブ状長さは5〜1000mmであって、ランダ
ムに混在させる必要がある。本発明においてランダムと
は、スラブ糸の太糸部の長さ、太糸部の太さおよび太糸
部間隔の異なるものが、従来のスラブ糸と同程度の不規
則さで混在していることを意味する。一定長さの規則性
を有するスラブでは、自然感がなく商品価値が少なくな
る。
さらに平均太さに対し100%以上の太糸部が100m当た
り10固以上存在すると、より高級感のあるスラブ状モー
ル糸及び製品布帛が得られるので好ましい。
また、スラブ形状は長さ、太さの異なるものが100m当
たり10種以上混在すると、より高級感のあるスラブ状モ
ール糸及び製品布帛が得られるので好ましい。
本発明においてモール糸の平均太さとは、モール糸10
0mをラップリールにより測長した重量から地糸および低
融点繊維(ヨリ縮みはいれない)の100m当りの重量を差
し引いた単位長さ当たりの重量(A)である。
本発明において細糸部および太糸部の太さとは、該当
部を5mm長さにカットして重量を測定後、平均太さと同
様、地糸、低融点繊維の重量を差し引いて求めた単位長
さ当たりの重量をいう(B)。
太糸部の範囲値(%)は下式で求めた値をいう。
(B−A)/A×100 (%) 太細部の長さは、スラブの左右が細くソロバンのこま
状になっていることから、上底の長さを測定し太糸部の
長さとした。
またスラブの個数およびスラブの種類は100mの長さの
モール糸をセリプレーンに巻き取り、同一太さのスラブ
個数を読取り、スラブ種類は長さ、太さともに10%以上
増大しているものを1種と数えた。なお、立毛長さはモ
ール直径に相当する長さ値である。
上記のような立毛繊維を構成する紡績糸に広範囲な太
細むらを付与する手段としては、たとえば、ローラドラ
フト方式による精紡機のフロントローラのみを直流電圧
信号によって変速自在なサーボモータと直結させ、乱数
信号をアナログ変換した直流電圧信号を該サーボモータ
に供給することにより、ドラフト倍率を適宜変化させる
紡績方法により得ることが可能である。
さらに詳しく説明する。
第3図(I)は乱数信号をアナログ変換した直流電圧
信号の経時変化の一例、(II)は該直流電圧信号を上記
サーボモータに供給して得られた紡績糸の経時変化を示
す。一点鎖線は紡績糸の平均太さを表わす。
第3図(III)は同様に紡績糸の太さを示すものであ
るが、出力されたそれぞれの電圧信号に相当するフロン
トローラ表面速度viとそれぞれの時間tiの積、すなわ
ち、紡績糸長Liとの関係を示したものである。
例えば、平均太さの直流電圧を2Vと仮定した場合につ
いて個々のむらパターンについて説明すると、まず電圧
4Vでt1秒間出力させた場合、フロントローラは平均スピ
ードに対して2倍であるから、糸の太さは平均太さに対
して−50%となって、t1秒間紡出される。この時の糸長
L1は電圧4V時のフロントローラ速度v1と時間t1の積とな
る。
次いで、電圧2Vでt2秒間出力させると、糸の太さは平
均太さとなり、糸長L2は電圧2V時のフロントローラ速度
V2と時間t2の積となる。
引続き、電圧5Vで時間t3間出力させた場合、糸の太さ
は、−60%で糸長L3は電圧5V時のフロントローラ速度v3
と時間t3の積である。
さらに、電圧0.5Vでt4秒間出力させると、糸の太さは
300%で、糸長L4は電圧0.5V時のフロントローラ速度V4
と時間t4の積となる。
一方、フロントローラはサーボモータに供給した直流
電圧信号と同等の速い応答速度で追従するが、実際の糸
むらパターンは、最大で繊維長分の長さの遅れが生じ、
スムーズなひょうたん形の太細形状になるのである。
本発明に用いる直流電圧信号を得る方法としては、た
とえば、コンピュータの持つ乱数発生機能を利用し、0
〜0.999の乱数のうち1個の値をランダムに選んで、任
意の倍数の実数値を出力させる。例えば、まず、該実数
値が1000で、この時精紡機のフロントローラ速度が20m/
minで綿番手100sが紡出できるドラフト条件を設定した
とする。次に、ランダムに選んだ乱数の任意の倍数の実
数値500が出力されると、フロントローラ速度は10m/min
になり、紡績糸は50sの太糸になる。この際、該太糸部
の長さを5mとするためには、実数値500をコンピュータ
の演算速度を考慮して作成した待ち時間プログラムによ
り30sec連続して出力し続ければ良い。
上記モール糸の太細の範囲、および太細部の長さの範囲
に納まるよう演算プログラムを作成すればよい。この場
合、モール糸で平均太さの100%以上の太糸部が100m当
たり10個以上出現するようにプログラムを作成するとと
もに、太細程度とその長さの組み合わせによるむらの種
類としては100m当たり10種類以上にする必要がある。
以上の方法により本発明に用いる立毛繊維用紡績糸を
得ることができる。
本発明のモール糸の立毛繊維用紡績糸の素材は、合成
繊維及び綿、絹、ウール、麻などの天然繊維、あるいは
それらの混紡紡績糸のいずれでもよいが、好ましくはポ
リアクリル系繊維が良い。また異色効果を狙って数種の
異素材の綿染めステープルを混紡しても良い。紡績糸に
用いられるステープルの種類、例えば、NaOH水溶液処理
によって分割ることにより極細繊維を生成し得る繊維な
ども含んでおり、また断面形状、繊度、繊維長、光沢な
どに制限はない。また紡績糸の状態として単糸、双糸、
三子、などいずれでも良く、番手、ヨリ、フィラメント
糸との複合糸などに制限はない。
モール加工時には該紡績糸を追撚したり、数本引揃え
てもよく、他の凹凸のない均一な太さの紡績糸あるいは
フイラメント糸と同時に供給するなど適宜設定しても良
い。
一方、モール糸の芯部を構成する地糸及び低融点繊維
は特に限定はない。糸形態としては、フィラメント糸、
紡績糸いずれでも良い。また、その素材については、染
色性の観点から地糸は立毛繊維と同一素材が好ましい。
上記モール糸を用い立毛布帛とするが、その織編組織
は自由に選択できる。例えばモール糸の立毛効果を強調
するためには、立毛布帛の表面にモール糸が多く存在す
る組織が好ましい。織物のヨコ2重組織または裏打ち組
織、トリコットサテン組織などが好ましく用いられる。
またモール糸と地糸とをひきそろえて編織糸とし、この
編織糸を用いて一重の編織物とし両面に立毛効果を生か
した両面タイプの特殊な立毛布帛とすることも好ましく
用いられる。
本発明の立毛布帛は、編織物の加工処理、セット、染
色、ブラッシングその他の仕上げ処理などを行う。構成
糸にNaOH水溶液処理によって分割ることにより極細繊維
を生成し得るを用いた場合には、その繊維の極細化処理
を行う。加工処理の順序、方法などは適宜自由に選択で
きる。また一般に知られている仕上げ剤を任意に付与す
ることができる。例えば制電防止剤、平滑剤、柔軟仕上
剤などの仕上剤が適宜好ましく選択されて用いられる。
かかる本発明の立毛布帛は手芸糸、ブレザー、ワンピ
ース、スカート、ズボンなどのあらゆる婦人、紳士、子
供用の衣料用途の他、特に家具、建装、壁装、シート、
カーテン、袋物などあらゆる資材用途にも好ましく用い
られる。
[実施例] (実施例1) 立毛繊維に用いる紡績糸を次のように作製した。
使用原綿;アクリルステープル(東レ(株)製“トレ
ロン”(登録商標)) 3d×102mm 100% 粗糸条件;太さ1.5g/m,ヨリ数0.25T/in 精紡条件:回転数6000rpm,平均番手10s ヨリ係数
(平均番手に対して)K=3.2 紡績糸に次の太細むらが得られるようコンピュータの
出力データを設定し、フロントローラ速度を制御して紡
出した。番手が10sの時、コンピュータのランダム実数
値は1000で、フロントローラ速度は15.08m/minであっ
た。ランダム実数値の使用範囲は180〜1800で、フロン
トローラ速度は2.7〜27.1m/minであった。太糸部を得る
ためには、ランダム実数値を180〜550の範囲とし、この
範囲をおおよそ等間隔に16個に区分した値から25種の数
値を任意に選択して出力させた。細糸部を得るために
は、ランダム実数値を1350〜1800の範囲とし、おおよそ
等間隔に26個に区分した値から18種の数値を任意に選択
して出力させた。
太糸部を得るためにランダム実数値が出力された時点
で、待ち時間として1.8〜190秒の範囲内でランダムに設
定するために、日本電気(株)製ファクトリーコンピュ
ータFC9801の演算速度を680回/secとし、ランダム実数
値として1200〜123000を用いて待ち時間プログラムで行
なった。
太糸部の太さ範囲;+80%〜+450%の範囲で25段
階 細糸部の太さ範囲;−35%〜−80%の範囲で18段階 太細部の長さ範囲;250mm〜8600mmの範囲 次にこの紡績糸を綛状にし、カチオン染料で染色し
た。この先染紡績糸を立毛繊維に用い、地糸は2本のア
クリル100%30sを用い、片側の地糸に70D−10Fの低融点
ポリアミド糸を同時給糸するようにして、立毛繊維をフ
ライヤ回転数6000rpmで立毛長さ5mm用のガイド部(ゲー
ジ)に巻き付け、スピード3m/minでゲージ下のカッタに
導入し、カット後、スピンドル回転数2000rpm、ヨリ数6
60T/mで撚糸した。得られたモール糸の形状、太さを調
べた。
平均太さ;0.5g/m(1/2メートル番手) 太糸部形状;平均太さに対し+65%〜+390%の範
囲で22個、立毛長さ6〜13mmの範囲で18個、100m当たり
+100%以上のスラブ18個 細糸部形状;平均太さに対し−33〜−75%の範囲で
14個、立毛長さ2〜4mmの範囲で12個の太細状モール糸
を得た。
次に該モール糸を綛状にし、95℃×5分間スチームセ
ットを行い低融点繊維を溶融した。
(実施例2) 実施例1で得られたモール糸をタテ、アクリル100%
40/2sの先染糸を用い、ヨコ、該モール糸使いでカー
テン用として平組織で製織した。タテ密度42本/inch、
ヨリ密度22本/inchであった。得られた織物を仕上げ処
理した。該織物はは柔軟性、表面タッチ、光沢、カサ高
性を有し、表面凹凸による立体感に優れ、しかも繊維密
度の違いから細糸部と太糸部が濃淡になり、高級な立毛
布帛が得られた。
[発明の効果] 上述のごとく、本発明のモール糸及び製品布帛は特殊
な製造法によらず、立毛の長さ、密度を積極的に変化さ
せ凹凸感とつぶれにくい強固なスラブ状モール糸を得る
とともに、該モール糸を用いた編織製品は極めて優れた
凹凸感を有する他、ランダムに混在させたスラブにより
ナチュラル感が有り、また密度差から光沢、色相変化が
あり高級な布帛が得られた。また、モール糸の太糸部を
構成する紡績糸がモール糸の細糸部を構成する紡績糸よ
りも太くて断面繊維本数が大であるので、立毛繊維が長
い部分でありながら、透けのない、つぶれや折れ曲がり
にくい堅固な太糸部ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスラブ状モール糸の例である。 第2図は、モール機の概要を示す。 第3図は、本発明に用いる紡績糸の太細部を形成するた
めのサーボモータへの直流電圧信号のタイムチャートと
糸の太さ変化を説明するための図である。 図中、 1:立毛繊維 2:地糸 3:低融点繊維 4:細糸部 5:太糸部 イ:ガイド部(ゲージ) ロ:案内ローラ ハ:カッタ部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−106685(JP,U) 特公 昭44−30821(JP,B1) 実公 昭61−27984(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸の長手方向に太細部を有する紡績糸が立
    毛繊維として用いられてなるモール糸であって、該モー
    ル糸は糸の長手方向に太細部を有し、該モール糸の平均
    太さに対してモール糸の細糸部は立毛繊維長が短く、太
    さが−5%〜−90%の範囲であり、モール糸の太糸部は
    立毛繊維長が長く、太さが+50%〜+900%の範囲で、
    太糸部の長さが5〜1000mmの範囲であり、かつ前記モー
    ル糸の細糸部、太糸部の長さ、太さ、および間隔の異な
    るものが糸の長手方向にランダムに混在しているととも
    に、モール糸の太糸部を構成する紡績糸がモール糸の細
    糸部を構成する紡績糸よりも太くて断面繊維本数が大で
    あることを特徴とするスラブ状モール糸。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のスラブ状モール糸を用
    いたことを特徴とする立毛布帛。
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