JP2801379B2 - 地下壁の湧水処理構造 - Google Patents

地下壁の湧水処理構造

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JP2801379B2
JP2801379B2 JP2243309A JP24330990A JP2801379B2 JP 2801379 B2 JP2801379 B2 JP 2801379B2 JP 2243309 A JP2243309 A JP 2243309A JP 24330990 A JP24330990 A JP 24330990A JP 2801379 B2 JP2801379 B2 JP 2801379B2
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健夫 瀬口
哲夫 山田
実 上床
幸一 田村
一男 上田
泰彦 川井
晴夫 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、地下壁を構成する躯体等にクラックが生
じても、クラックからの滲出による湧水は最終的に中空
押出成形セメント版の中空部により排水処理され、該セ
メント版の表側である室内側への漏水を生じないように
した地下壁の湧水処理構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、建築物や構築物の地下室等の壁は、モルタル
防水又は浸透性薬液防水を行っているが、コンクリート
躯体が長期間経過する間に微細なクラック、亀裂等が発
生し、地下水や地中に滲み込む雨水等がそのクラックか
ら浸透して室内側を汚損したり甚だしい場合には室内を
水浸しにする。そこで従来は地下コンクリート壁の内側
に所定の間隔をおいてコンクリートブロックを積み上げ
ることにより二重壁を構成し、コンクリート壁から浸透
する水をコンクリート壁とブロック材との間隙を伝わら
せて排水している。
またPC版を使用する場合は、その裏面に水の浸透性を
有するコンクリートで透水層を形成した重層版を型枠材
として使用し、これを捨型枠として湧水処理構造物とす
る例もあった。
さらに、上記PC版の連結に際し、両PC版間に小空間を
残し、この空間内にセパレータを通し、両PC版端部の表
裏面をセパレータを貫通させた座板でナットを用いて挾
みつけて型枠とし、上記小空間を湧水の通路に利用する
構造も採られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のように地下壁の内側にコンクリートブ
ロックを積み上げて二重壁を構成するには、地下壁の躯
体工事の終了後に砂、セメント等の材料を搬入して壁を
積み上げる工事を行うという二重工事となる。
また、PC版の裏面に浸透性のコンクリートで透水層を
形成した重層版を捨型枠とする構成は、この重層版の重
量が大きいために取扱に種々の機械や道具類を要し、建
込みに大きな手間を要することや、このPC版にクラック
が生じるとそこから漏水する恐れがあった。
さらに、上記PC版を連結する方法においては、地下壁
の躯体硬化後、表側の座板を除いてセパレータ先端を切
断し、その後の室間へ若干のシーリング材を充填後、小
空間の室内側に上下方向に長いキャップを嵌合し、且つ
両枠板の相欠き部より成る縦溝にモルタルを充填して仕
上げを行なう等の手間を要する。
この発明は、上記従来技術の有していた作業の煩雑さ
や難しさに伴う工期の長さ、不経済性等の問題点にかん
がみてなされたものであって、中空押出成形セメント板
を型枠主体として構成することにより、上記課題を解決
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記目的を達成するために、中空押出成
形セメント版の裏側全面に縦条溝を設けると共に、前記
裏側面の上下端にわたるごとく所定間隔をおいて縦方向
に所定幅のバーチカルドレン材を平板状に貼付し、地下
外壁の室内側打込捨型枠とした地下壁の湧水処理構造と
したものであって、さらに中空押出成形セメント版に
は、その幅方向側端の一方に、他の中空押出成形セメン
ト版の側端中空部に係合する本実を形成すると共に該
本実にセパレータを貫挿する切欠孔を設けることが望
ましい。
〔作用〕
この発明は上記のような構成としたので、地下外壁に
生じたクラックなどから浸透する水はバーチカルドレン
材及び中空押出成形セメント版の裏面に設けた縦条溝を
通して下部へ導かれるようになっているため、経年によ
りバーチカルドレン材の一部分が目詰まり状態となって
も縦条溝を通して水は排水される。また、上記押出成形
セメント版のコンクリート当接面にもクラックが生じた
としても、そこから浸透する水はこのセメント版の中空
部を通って流下することにより排水されるので、室内に
漏水するおそれはない。なお、押出成形セメント版の裏
面には縦条溝が設けてあるため、バーチカルドレン材間
においては地下外壁躯体コンクリートとの付着性が特に
良好となる。
さらに本発明による中空押出成形セメント版には、そ
の幅方向側端の一方に、他の同様なセメント版の側端中
空部に係合する本実を形成すると共に該本実にセパ
レータを貫挿する切欠孔が設けてあるため、このセメン
ト版の表面に突出したセパレータ部を、例えば一般に使
用されるバタパイプ、フォームタイで締付け、打設コン
クリートの硬化を待ってこれらを除去した後、セパレー
タ突出部を切断した跡の目地部分にシール材を充填する
ことにより、上記セメント版を室内側打込捨型枠とした
地下壁の湧水処理構造が完成される。
〔実施例〕
以下、この発明を図面を参照して説明する。第1〜第
4図は本発明に係る一実施例を示す図である。
第1図は中空押出成形セメント版1の斜視図であっ
て、このセメント版1の裏側(すなわち第2図における
地下外壁3側)には全面に縦条溝1bが形成されており、
またこの裏側面には透水性を有するごとく所定幅の帯状
に形成されたプラスチック性のバーチカルドレン材2が
所定の間隔をおいて平板状に貼着されている。1aは押出
成形の際に形成された中空部である。さらにこのセメン
ト版1には、その幅方向側端の一方に他の中空押出成形
セメント版の側端中空部1dと係合する本実1cが形成さ
れている(第4図参照)。
上記のように構成された中空押出成形セメント版1
は、第3図に示すように、地山部4に対して所定の間隔
を保つごとくセパレータ5によって、その建込み位置を
固定される。位置の固定については、第3図のA部詳細
図である第4図に示すように、座金6に溶着した長ナッ
ト7に螺合したセパレータ5の、本実1cの切欠部を貫
挿し、長ナット7に螺合した先端部5aを図外のばたパイ
プやフォームタイ8で締付けることにより行なう。
かくして、中空押出成形セメント版1が第3図のごと
く、型枠として建込まれると、このセメント版1と山止
壁4との間に壁コンクリートが打設される。打設された
コンクリートが硬化して壁躯体3が形成されると、上記
ばたパイプやフォームタイ8が撤去され、セパレータ5
の先端部5aは第4図に示す7から逆廻しで抜脱する。次
いで、抜脱した跡の目地部分にはシール材9が充填さ
れ、地下壁躯体3と共に中空押出成形セメント1は捨型
枠として一体的に地下壁を形成することになる。
このように形成された地下壁に、地震その他の原因に
より第2図に示すように、クラック10が生じるとこれを
伝って水が浸透した場合、この水は透水性のあるバーチ
カルドレン材2及びその裏面の縦条溝1bを通して下部へ
導かれる。従って、経年後、バーチカルドレン材2が目
詰まりを生じても排水は行われる。さらにセメント版1
にもクラック11(第3図)が生じた場合は、このクラッ
ク11からの浸透水は中空部1a内を第2図の矢印に示すよ
うに流下し、セメント版1の下端の複数ヶ所に設けたポ
ーラス板12から排水溝13へ流出し、ここから排水ピット
14へ流下貯溜し、ここからポンプアップ等により排出さ
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、裏面全面に縦
条溝を有する中空押出成形セメント版を捨型枠材として
使用することにより、従来技術の有していた作業の煩雑
さや困難さを取り除き、作業を著しく簡易化できると共
に、地下壁等にクラックが発生しても浸透水の室内への
漏水を完全に防止することができる。すなわち、
(1)、地下外壁より浸透した水は、バーチカルドレン
材及びその裏面の縦条溝を通して下方へ導かれるため、
バーチカルドレン材が目詰まりを生じても、縦条溝によ
り排水される。(2)、中空の押出成形セメント版を使
用するため、このセメント版にクラックが生じても、水
は中空部を流下して排水され、室内に漏水するおそれは
ない。(3)、押出成形セメント版に設けた縦条溝は間
隔をおいてコンクリートと直接に接触するため相互の付
着性が良い。(4)、従来のコンクリートブロックの壁
を設け湧水処理構造物とするのに比較し、作業量が大幅
に削減され、また室内が広く使える。(5)、PC版によ
る湧水処理構造物と比較して軽量なため、建込み作業が
容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る中空押出成形セメント版の斜視
図、第2図は実施例の縦断面図、第3図は実施例の横断
面図、第4図は第3図におけるA部拡大詳細図である。 1……中空押出成形セメント版、1a……中空部、1b……
縦条溝、1c……本実、1d……側端中空部、2……バー
チカルドレン材、3……地下外壁、5……セパレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上床 実 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 田村 幸一 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 上田 一男 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 川井 泰彦 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 佐々木 晴夫 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/00 E02D 29/04 E02D 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空押出成形セメント版の裏側全面に縦条
    溝を設けると共に、前記裏側面の上下端にわたるごとく
    所定間隔をおいて縦方向に所定幅のバーチカルドレン材
    を平板状に貼付し、地下外壁の室内側打込捨型枠とした
    ことを特徴とする地下壁の湧水処理構造。
  2. 【請求項2】中空押出成形セメント版には、その幅方向
    側端の一方に、他の中空押出セメント版の側端中空部に
    係合する本実を形成すると共に該本実にセパレータ
    を貫挿する切欠孔を設けた第1請求項記載の地下壁の湧
    水処理構造。
JP2243309A 1990-09-13 1990-09-13 地下壁の湧水処理構造 Expired - Lifetime JP2801379B2 (ja)

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