JP2797497B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JP2797497B2 JP1206427A JP20642789A JP2797497B2 JP 2797497 B2 JP2797497 B2 JP 2797497B2 JP 1206427 A JP1206427 A JP 1206427A JP 20642789 A JP20642789 A JP 20642789A JP 2797497 B2 JP2797497 B2 JP 2797497B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
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    • B60H2001/2268Constructional features
    • B60H2001/2293Integration into other parts of a vehicle

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両用暖房装置に関する。
[従来の技術] 従来より、車両用暖房装置としては、例えば、車両用
温水式暖房装置により車室内が十分に暖められるまでの
間だけ、前席および後席に着座している複数の乗員に順
に温風を供給する自動車用補助暖房装置(特開昭59−10
6309等)が提案されている。
この自動車用補助暖房装置は、複数の吹出口にそれぞ
れ取付けられた複数の発熱体への電気の供給を順に行
い、且つ複数の吹出口を順に複数の切換ダンパにより切
換えるシステムとなっている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、従来の自動車用補助暖房装置においては、
複数の発熱体に順に電気を供給しているので、未だ発熱
体の表面温度が高温とならないうちに、空気と発熱体と
が熱交換する可能性があるため、最適な温度の温風を各
々の乗員に供給することができないという問題点があっ
た。
この問題点を解消するためには、複数の発熱体に同時
に電気を供給して熱交換前に複数の発熱体を昇温させて
おき、その後にダンパにより吹出口を切換えて最適な温
度の温風を各々の乗員に交互に供給することが考えられ
る。
しかるに、このようなシステムの場合は、発熱体が1
個のときに消費する電力より2倍以上の電力が必要とな
るので、バッテリーやオルターネータに過大な負荷が加
わるため採用が困難であった。
本発明は、複数の乗員に温風を交互に供給する際に、
複数の電気ヒータを同時に使用したときより消費電力を
抑えることが可能な車両用暖房装置の提供を目的とす
る。
[課題を解決するための手段] (請求項1) 本発明の車両用暖房装置は、 車室内に向かって空気を送るための第1温風ダクト、
電気の供給を受けることによって、前記第1通風ダクト
内において前記車室内に向かう空気流を発生させる第1
送風機、および電圧が加わることによって、前記第1通
風ダクト内を流れる空気を加熱する第1PTCヒータを有す
る第1暖房装置と、 前記車室内に向かって空気を送るための第2通風ダク
ト、電気の供給を受けることによって、前記第2通風ダ
クト内において前記車室内に向かう空気流を発生させる
第2送風機、および電圧が加わることによって、前記第
2通風ダクト内を流れる空気を加熱する第2PTCヒータを
有する第2暖房装置と、 前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを同時に運転
する際に、前記第1PTCヒータおよび前記第2PTCヒータに
一定電圧を加えるとともに、前記第1送風機と前記第2
送風機とに交互に電気を供給する制御回路と を備えている。
(請求項2) 本発明の車両用暖房装置は、 前記第1暖房装置および前記第2暖房装置を、リアヒ
ータダクトのリアヒータ吹出口付近の前部座席の下方
で、且つ後部座席に着座する乗員の足元に集中的に温風
を吹き出すように配設したことを特徴とする。
[作用] (請求項1) 第1暖房装置と第2暖房装置とを同時に運転する際に
制御回路によって、第1PTCヒータと第2PTCヒータとに同
時に一定電圧が加えられる。そして、第1送風機および
第2送風機に交互に電気が供給される。このため、第1
送風機または第2送風機への電気の供給が停止している
間に、第1PTCヒータまたは第2PTCヒータが最適な表面温
度となるように急速に昇温する。
そして、第1PTCヒータまたは第2PTCヒーターは、最適
な表面温度つまり高温となると、電流値を低く抑える特
性を有する。
また、第1送風機または第2送風機に電気が供給され
ると、第1PTCヒータおよび第2PTCヒータが第1通風ダク
ト内および第2通風ダクト内において車室内に向かう空
気を最適な温度に加熱する。このため、第1通風ダクト
と第2通風ダクトとから最適な温度の温風が交互に車室
内に供給される。
(請求項2) リアヒータダクトのリアヒータ吹出口から吹き出され
た温風は、第1PTCヒータまたは第2PTCヒータで再加熱し
てから、第1通風ダクトまたは第2通風ダクトより後部
座席に着座する乗員の足元に集中的に吹き出される。
[発明の効果] (請求項1) 第1暖房装置と第2暖房装置とを同時に運転する際
に、第1PTCヒータと第2PTCヒータとに同時に一定電圧を
加え、第1送風機と第2送風機とに交互に電気を供給す
ることによって、複数の乗員に最適な温度の温風を交互
に供給することができる。また、第1PTCヒータおよび第
2PTCヒータの自己通電制御特性によって、複数の電気ヒ
ータを同時に使用したときより消費電力を低く抑えるこ
とができる。
(請求項2) リアヒータダクトのリアヒータ吹出口から吹き出され
た温風は、再加熱することができるので、第1通風ダク
トまたは第2通風ダクトより吹き出す空気の吹出温度を
上昇させることができる。
[実施例] 本発明の車両用暖房装置を図面に示す実施例に基づき
説明する。
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は本実施例の自動車用補助暖房装置の主要な
構成を示し、第2図はその自動車用補助暖房装置を有す
る自動車用暖房装置の構成を示す。
自動車用暖房装置1は、温水式暖房装置2、本発明の
車両用暖房装置にかかる自動車用補助暖房装置3および
制御回路(マイクロコンピュータ)4から構成される。
なお、自動車の車室5内には、運転席および助手席から
なる前部座席7および後部座席8が設置されている。
温水式暖房装置2は、通風ダクト9、送風機(図示せ
ず)および温水式ヒータ10を有する。通風ダクト9は、
後部座席8に着座する乗員の足元に温風を供給するリア
ヒータダクト11を有し、車室内空気または車室外空気を
車室5内に向かって送る。このリアヒータダクト11は、
前部座席7の下方で開口しているリアヒータ吹出口12か
ら後部座席8の右側に着座する乗員の足元に向かって空
気を吹出す。温水式ヒータ10は、エンジン冷却水の廃熱
を温風ダクト9内で放熱することによって、通風ダクト
9内を流れる空気を加熱するものである。
第3図は本実施例の自動車用補助暖房装置3の取付構
造を示す。
補助暖房装置3は、後部座席8に着座する乗員の足元
に集中的に温風を供給するものである。
この補助暖房装置3は、第1暖房装置13および第2暖
房装置14から構成され、それぞれリアヒータダクト11の
リアヒータ吹出口12付近の前部座席7の下方に、ステー
15、ボルト16およびナット17等の取付具により取付けら
れている。そして、第1暖房装置13および第2暖房装置
14は、ステー15の切欠18に爪19を嵌め込むことにより保
持される。
第4図は本実施例の第1暖房装置13の構造を示す。
第1暖房装置13は、耐熱性樹脂で上下2分割のハウジ
ング20、21により構成される第1通風ダクト22、第1送
風機23および第1熱交換器24を有する。また、ハウジン
グ20、21内には、第1送風機23、第1熱交換器24、フィ
ルター25およびケース26が配設されている。フィルター
25は、ごみや塵を除去する低圧力損失(0.5mmAq以下)
の帯電フィルターであり、ケース26の枠に着脱自在に嵌
め込まれている。ケース26は、第1送風機23を支持する
支持壁とフィルター25の保持壁を兼ねる。
第1通風ダクト22は、リアヒータダクト11のリアヒー
タ吹出口12付近で開口し、フィルター25を取付けた吸入
口27、および右側の後部座席8に着座する乗員の足元に
向かって空気流を吹出す吹出口28を有する。また、第1
通風ダクト22内には、右側の後部座席8に着座する乗員
の足元に向かって空気を送るための空気流路29が形成さ
れている。
第1送風機23は、第1ファン30および第1電動モータ
31から構成されている。第1ファン30は、樹脂製のシロ
ッコファンで、第1通風ダクト22内において右側の後部
座席8に着座する乗員の足元に向かう空気流(風量20m3
/h)を発生させる。第1電動モータ31は、例えば5Wの電
力が供給されると第1ファン30を例えば2000rpmの回転
速度で回転させる。
第5図は本実施例の第1熱交換器24の構造を示す。
第1熱交換器24は、約20×40×10(mm3)で、複数の
第1PTCヒータ32、複数の平板33、複数のコルゲートフィ
ン34、板ばね35、およびこれらを収納するヒータケース
36から構成される。
第1PTCヒータ32は、約20×40×t1.5(mm3)で、正の
抵抗温度係数を有し、特定温度(キュリー点:例えば16
0℃)で抵抗値が増大する自己通電制御(PTC)特性を持
つチタン酸バリウム系の半導体磁器である。第1PTCヒー
タ32は、電気の供給を受けると、発熱して表面温度が急
速に上昇する。そして、第1PTCヒータ32は、第1通風ダ
クト22内を流れる空気を加熱する。複数の平板33は、良
導電性の部材(例えば銅)製で、隣接する平板33同士で
第1PTCヒータ32を挟持するとともに、第1PTCヒータ32に
電気を供給するための電極板を兼ねる。最も両側の平板
33には、外部から電気を供給するためのターミナル部37
を有する。コルゲートフィン34は、第1PTCヒータ32から
伝達される熱を空気中に放熱するものである。板ばね35
は、ヒータケース36内で、複数の第1PTCヒータ32、複数
の平板33および複数のコルゲートフィン34を密着させる
ものである。
第2暖房装置14は、第1暖房装置13と全く同様な構造
で、第2通風ダクト38、第2送風機39および第2熱交換
器40を有する。
第2通風ダクト38は、左側の後部座席8に着座する乗
員の足元に向かって空気を送る。第2送風機39は、第1
送風機22と同様な第2ファン41および第2電動モータ42
から構成されている。第2ファン41は、第2通風ダクト
38内において左側の後部座席8に着座する乗員の足元に
向かう空気流を発生させる。第2電動モータ42は、通電
されると第2ファン41を回転させる。第2熱交換器40
は、第1熱交換器24と同様な構造で第2PTCヒータ43を内
蔵している。第2PTCヒータ43は、電圧が加わることによ
って、第2通風ダクト38内を流れる空気を加熱する。
なお、第2暖房装置14において説明を省略した部品に
は、第1図で第1実施例と同番号を付す。
制御回路4は、第1暖房装置13の運転スイッチ44、お
よび第2暖房装置14の運転スイッチ45から信号を入力す
る。そして、制御回路4は、入力する信号に応じて、第
1ヒータリレー回路46、第2ヒータリレー回路47、第1
ファンリレー回路48、および第2ファンリレー回路49の
通電および通電の停止を制御する。
第1ヒータリレー回路46は、第1リレーコイル50が制
御回路4によって通電されると第1リレースイッチ51が
閉じる。このため、第1PTCヒータ32とバッテリー52とが
接続され、第2ヒータリレー回路47は、第2リレーコイ
ル53が制御回路4によって通電されると第2リレースイ
ッチ54が閉じる。このため、第2PTCヒータ43とバッテリ
ー52とが接続される。
第1ファンリレー回路48は、第1リレーコイル55が制
御回路4によって通電されると第1リレースイッチ56が
閉じる。このため、第1送風機23の第1電動モータ31
は、バッテリー52により所定時間だけ通電される。第2
ファンリレー回路49は、第2リレーコイル57が制御回路
4によって通電されると第2リレースイッチ58が閉じ
る。このため、第2送風機39の第2電動モータ42は、バ
ッテリー52により所定時間だけ通電される。
本実施例の制御回路4の作動を第6図の作動フローチ
ャートに基づき説明する。
初めに、運転スイッチ44が閉じているか否かを判断す
る(ステップS1)。運転スイッチ44が閉じていない(N
o)時、運転スイッチ45が閉じているか否かを判断する
(ステップS2)。
つぎに、運転スイッチ45が閉じていない(No)時、第
1リレーコイル50および第1リレーコイル55の通電を停
止する(ステップS3)。また、第2リレーコイル53およ
び第2リレーコイル57の通電を停止する(ステップS
4)。その後にリターンする。
ステップS2において、運転スイッチ45が閉じている
(Yes)時、第1リレーコイル50および第1リレーコイ
ル55の通電を停止する(ステップS5)。また、第2リレ
ーコイル53および第2リレーコイル57を通電する(ステ
ップS6)。その後にリターンする。
ステップS1において、運転スイッチ44が閉じている
(Yes)時、運転スイッチ45が閉じているか否かを判断
する(ステップS7)。運転スイッチ45が閉じていない
(No)時、第1リレーコイル50および第1リレーコイル
55を通電する(ステップS8)。また、第2リレーコイル
53および第2リレーコイル57の通電を停止する(ステッ
プS9)。その後にリターンする。
ステップS7において、運転スイッチ45が閉じている
(Yes)時、第1リレーコイル50および第2リレーコイ
ル53を通電する(ステップS10)。さらに、第1リレー
コイル55と第2リレーコイル57とを第7図のタイムチャ
ートにしたがって交互に通電する(ステップS11)。そ
の後にリターンする。
本実施例の自動車用暖房装置1の作用を第1図ないし
第7図に基づき説明する。第7図は本実施例の補助暖房
装置3の主要部品のタイムチャートを示す。
第1暖房装置13の運転スイッチ44および第2暖房装置
14の運転スイッチ45を乗員が同時に閉じる。すると、制
御回路4によって第1リレーコイル50および第2リレー
コイル53が通電される。
第1リレーコイル50が通電されることによって、第1
リレースイッチ51が閉じる。このため、第1PTCヒータ32
とバッテリー52とが接続され、第1PTCヒータ32にバッテ
リー52から一定電圧が加わる。第2リレーコイル53が通
電されることによって、第2リレースイッチ54が閉じ
る。このため、第2PTCヒータ43とバッテリー52とが接続
され、第2PTCヒータ43にバッテリー52から一定電圧が加
わる。
よって、第1PTCヒータ32および第2PTCヒータ43は、急
速に表面温度が上昇していく。そして、キュリー点(例
えば160℃)まで上昇した際に、PTC特性により通電量が
制限され、第1PTCヒータ32および第2PTCヒータ43の表面
温度が一定に保たれる。また、第1PTCヒータ32および第
2PTCヒータ43には、それぞれ一定電圧が加っているの
で、第1PTCヒータ32および第2PTCヒータ43の消費電力が
減少する。
また、制御回路4によって第1リレーコイル55が所定
時間だけ通電され、第2リレーコイル57の通電が所定時
間だけ止められる。このため、第1送風機23の第1電動
モータ31は、バッテリー52により所定時間だけ通電され
る。そして、第1電動モータ31が所定時間だけ通電され
ることによって、第1ファン30を所定時間だけ回転させ
る。このため、第1通風ダクト22内において右側の後部
座席8に着座する乗員の足元に向かう空気流が発生す
る。よって、第1通風ダクト22内に吸入口27から車室5
内の空気が吸入される。この車室5内の空気は、第1熱
交換器24で例えば60℃以上に加熱され温風となる。この
温風は、通風ダクトの吹出口28から右側の後部座席8に
着座する乗員の足元に向かって吹出す。
このとき、第1熱交換器24内に組込まれた第1PTCヒー
タ32は、第1通風ダクト22内を流れる空気を加熱するこ
とにより冷却され、表面温度が低下する。そして、第1P
TCヒータ32の表面温度が低下することによって、抵抗値
が小さくなるので通電量が増大し、第1PTCヒータ32の消
費電力(例えば130W)も増大する。
一方、第2熱交換器40内に組込まれた第2PTCヒータ43
は、第2ファン41の回転が停止しているので、第1通風
ダクト22内を流れる空気と熱交換されない。このため、
第2PTCヒータ43の表面温度はほぼ一定に保たれ、抵抗値
も大きいので、第2PTCヒータ43の消費電力は変化しな
い。
したがって、第1PTCヒータ32と第2PTCヒータ43とを同
時に通電したときの総消費電力は、例えば150W〜200Wの
間に保たれ、2個の電気ヒータ(例えばニクロム線ヒー
タ)を同時に使用した消費電力(例えば130×2W)のと
きより低く抑えることができる。
そして、所定時間が経過すると、制御回路4によって
第2リレーコイル57が所定時間だけ通電され、第1リレ
ーコイル55の通電が所定時間だけ止められる。このた
め、第2送風機39の第2電動モータ42は、バッテリー52
により所定時間だけ通電される。そして、第2電動モー
タ42が所定時間だけ通電されることによって、第2ファ
ン41を所定時間だけ回転させる。このため、第2通風ダ
クト38内において左側の後部座席8に着座する乗員の足
元に向かう空気流が発生する。よって、第2通風ダクト
38内に吸入口27から車室5内の空気が吸入される。この
車室5内の空気は、第2熱交換器40で例えば60℃以上に
加熱され温風となる。この温風は、通風ダクトの吹出口
28から左側の後部座席8に着座する乗員の足元に向かっ
て吹出す。
このとき、第2熱交換器40内に組込まれた第2PTCヒー
タ43は、前述の第1PTCヒータ32と同様に消費電力(例え
ば130W)が増大する。
一方、第1PTCヒータ32は、第1ファン30の回転が停止
するので、急速に表面温度が上昇していく。そして、前
述のように、キュリー点(例えば160℃)まで上昇した
際に、PTC特性により通電量が制限され、第1PTCヒータ3
2の消費電力が減少する。
このような作物を所定時間ごとに交互に繰り返すこと
によって、平均して1個作動時の1.2倍〜1.5倍の総消費
電力で2個作動できる。なお、第1暖房装置13と第2暖
房装置14とは、間欠運転となり、後部座席8に着座する
複数の乗員の足元温度もサイクル変化する。しかし、第
1暖房装置13と第2暖房装置14との間欠周期の調整によ
り、一定温度(例えば25℃)以上の最適な温度の温風
を、後部座席8に着座する複数の乗員に交互に供給する
ことができる。
また、温水式暖房装置2を補助暖房装置3と同時に運
転すると、リアヒータダクト11のリアヒータ吹出口12か
ら温風が吹出される。この温風が第1通風ダクト22およ
び第2通風ダクト38の各吸入口27から吸入されるため、
第1暖房装置13および第2暖房装置14の吸入空気の温度
を高くすることができる。温水式暖房装置2を作動させ
ないときと比較して、第1通風ダクト22および第2通風
ダクト38の各吹出口28から吹出す吹出空気の温度を例え
ば10℃〜20℃だけ上昇させることができる。
ここで、第1暖房装置13と第2暖房装置14とのうち一
方のみ運転する場合も、送風機を断続運転すると、高い
吹出温度を得ることができる。このため、一定温度で温
風を吹出す装置より良好な暖房フィーリングが得られ
る。
第8図は本発明の第2実施例を示すもので、車両用補
助暖房装置の強運転と弱運転とを切換える切換回路を示
す。
この切換回路90は、電圧を印加するPTCヒータ91の枚
数をリレー回路92により選択的に切換えるものである。
この切換回路90を第1実施例および第2実施例に採用す
ることによって、補助暖房装置の弱運転時に、消費電力
を第1実施例および第2実施例のときよりさらに低く抑
えることができる。93は補助暖房装置の強運転を弱運転
とを切換える切換スイッチである。
前述の実施例の他に、熱交換器に温度センサを組付
け、フィルターが目詰りを起こしてヒータが異常加熱し
た際に、電力の供給を遮断する回路を設けても良い。
本実施例では、本発明を自動車用補助暖房装置に用い
たが、本発明を自動車以外の電車などの車両用補助暖房
装置ても良く、車両用のメインの暖房装置に用いても良
い。
本実施例では、補助暖房装置を右側および左側後部座
席に着座する乗員の足元に温風を供給したが、補助暖房
装置を右側および左側前部座席に着座する乗員の足元に
温風を供給しても良い。なお、温風の供給場所は、車室
内のどの場所でも良く、同じ場所でも良い。また、3以
上の箇所に温風を供給する場合には、第1実施例であれ
ば3以上の暖房装置を設ければ良い。
本実施例では、熱交換器としてコルゲートフィン式熱
交換器を用いたが、熱交換器としてハニカム式熱交換
器、平板状フィン式熱交換器を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例を示す。第1
図は自動車用補助暖房装置の主要な構成を示す電気回路
図、第2図は本実施例の自動車用暖房装置の概略を示す
構成図、第3図は自動車用補助暖房装置の取付構造を示
す正面図である。第4図は第1暖房装置の構造を示す半
断面図、第5図は第1熱交換器の構造を示す斜視図であ
る。第6図は制御回路の作動フローチャート、第7図は
自動車用補助暖房装置の主要部品のタイムチャートであ
る。 第8図は本発明の第2実施例を示し、切換回路を示す電
気回路図である。 図中 3……自動車用補助暖房装置(車両用暖房装
置)、4……制御回路、5……車室、13……第1暖房装
置、14……第2暖房装置、22……第1通風ダクト、23…
…第1送風機、32……第1PTCヒータ、38……第2通風ダ
クト、39……第2送風機、43……第2PTCヒータ、91……
PTCヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60H 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内に向かって空気を送るための
    第1通風ダクト、 電気の供給を受けることによって、前記第1通風ダクト
    内において前記車室内に向かう空気流を発生させる第1
    送風機、 および電圧が加わることによって、前記第1通風ダクト
    内を流れる空気を加熱する第1PTCヒータ を有する第1暖房装置と、 (b)前記車室内に向かって空気を送るための第2通風
    ダクト、 電気の供給を受けることによって、前記第2通風ダクト
    内において前記車室内に向かう空気流を発生させる第2
    送風機、 および電圧が加わることによって、前記第2通風ダクト
    内を流れる空気を加熱する第2PTCヒータ を有する第2暖房装置と、 (c)前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを同時に
    運転する際に、 前記第1PTCヒータおよび前記第2PTCヒータに一定電圧を
    加えるとともに、 前記第1送風機と前記第2送風機とに交互に電気を供給
    する制御回路と を備えた車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記第1暖房装置および前記第2暖房装置は、リアヒー
    タダクトのリアヒータ吹出口付近の前部座席の下方で、
    且つ後部座席に着座する乗員の足元に集中的に温風を吹
    き出すように配設されたことを特徴とする車両用暖房装
    置。
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