JP2797241B2 - 集合住宅におけるメータボックスの配置構造 - Google Patents

集合住宅におけるメータボックスの配置構造

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JP2797241B2
JP2797241B2 JP5304682A JP30468293A JP2797241B2 JP 2797241 B2 JP2797241 B2 JP 2797241B2 JP 5304682 A JP5304682 A JP 5304682A JP 30468293 A JP30468293 A JP 30468293A JP 2797241 B2 JP2797241 B2 JP 2797241B2
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meter box
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house
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隆史 佐藤
健治 若尾
かや子 俣野
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大規模住宅に適用する
に好適な集合住宅におけるメータボックスの配置構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅において、水道メータや
ガスメータが収納されたメータボックスは、例えば縦管
が配置されたパイプシャフト内に格納される形で、各住
戸毎に設けられている。従って、こうしたメータボック
スには、検針のための便宜を考慮して、各住戸の入口付
近において廊下側に向けた形の開口部が形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにメ
ータボックスを住戸側に設けてしまうと、検針のための
廊下側開口部はどうしても小さく取らざるを得ない。ま
た、当該開口部の形成位置も限定されてしまう。このた
め、検針やメータ器具交換等の為に廊下側からの作業を
行う際に、不便である。また、住戸にとっては、こうし
たメータボックスが設けられることによって、該住戸内
に構造上の張り出し部分が形成されてこれに起因したデ
ッドスペースが生じたり、さらには、各住戸の設計プラ
ンがメータボックスの配置位置によって制約を受けてし
まう、という様々な不都合があった。そこで本発明は、
上記事情に鑑み、メータボックスを各住戸に設ける必要
がない、集合住宅におけるメータボックス配置構造を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、複数の
住戸(3a)が設けられた集合住宅(1)、(21)、
(31)において、各階における複数の住戸(3a)間
を相互に接続する形の廊下(6)を設け、前記各階にお
ける各住戸(3a)と廊下(6)を挟んだ反対側にメー
タボックス設置部(8a)を設け、前記メータボックス
設置部(8a)に、前記各階の住戸毎のメータボックス
を含む、前記各階における住戸(3a)の数以上のメー
タボックス(9)を設置すると共に、それらメータボッ
クスのうち各住戸に対応するメータボックスについて
は、当該各階における各住戸の配置に対応した形で配列
設置し、前記メータボックス(9)に開口部(9a)
を、前記廊下(6)に向けて開口自在な形で設けて、構
成される。また、本発明において、前記集合住宅(2
1)は、複数の住戸(3a)によって囲まれる形のコア
部(5)を有し、前記コア部(5)に、エレベータシャ
フト(7s)が形成されたエレベータ装置(7)を設
け、前記コア部(5)の前記エレベータシャフト(7
s)の周囲に前記廊下(6)を配置し、前記メータボッ
クス設置部(8a)は、該エレベータシャフト(7s)
の周囲に配置するようにして、構成される。また、本発
明において、前記集合住宅(21)は、複数のスラブ
(23)を上下方向に貫通する形のボイド部(22)を
有し、前記ボイド部(22)の周囲に前記廊下(6)を
配置し、前記メータボックス設置部(8a)は、該ボイ
ド部(22)の周囲に配置するようにして、構成され
る。また、本発明は、廊下(6)を有し、前記廊下
(6)の一方の側に複数の住戸(3a)を設け、前記廊
下(6)の他方の側に廊下側壁(33)を、集合住宅
(31)内外を仕切る形で設けた集合住宅(31)にお
いて、前記廊下側壁を前記廊下と集合住宅外部を遮断す
る形で形成し、メータボックス設置部(8a)を、前記
住戸(3a)と廊下(6)を挟んで反対側の、前記廊下
側壁(33)の内面側に位置する形で設け、前記メータ
ボックス設置部(8a)にメータボックス(9)を前記
各住戸(3a)に対応させる形で設置し、前記メータボ
ックス(9)に開口部(9a)を、前記廊下(6)に向
けて開口自在な形で設けて構成される。なお、()内の
番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的な
ものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束
されるものではない。以下の作用の欄についても同様で
ある。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、各住戸(3
a)毎のメータボックス(9)が、該各住戸(3a)と
廊下(6)を挟んだ反対側のメータボックス設置部(8
a)に、該廊下(6)に開口部(9a)を向けた形で設
置されるように作用する。また、各住戸に対応したメー
タボックス(9)の配置は、各住戸の配列に対応するよ
うに作用する。また、本発明において、前記メータボッ
クス(9)は、エレベータシャフト(7s)の周囲や、
ボイド部(22)の周囲において、各住戸(3a)と廊
下(6)を挟んだ反対側のメータボックス設置部(8
a)に設置されるように作用する。また、本発明は、各
住戸(3a)に対応したメータボックス(9)が、開口
部(9a)を廊下(6)に向けた形で廊下側壁(33)
に設置されるように作用する。更に、廊下側壁(33)
が、集合住宅外部と廊下を遮断するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による住宅におけるメータボッ
クスの配置構造の一実施例が適用された住宅の平面図、
図2は本発明による住宅におけるメータボックスの配置
構造の別の実施例が適用された住宅の平面図、図3は本
発明による住宅におけるメータボックスの配置構造のさ
らに別の実施例が適用された住宅の平面図、図4は本発
明による住宅におけるメータボックスの配置構造におけ
るメータボックス収納状態の一例を示す正面図である。
【0007】住宅1は、図1に示すように、センターコ
ア型の集合住宅であり、住宅1の外周部には、複数の住
戸3aが、該複数の住戸3aによって躯体2の壁面2a
部分を形成し得る形で、各階毎に設けられている。ま
た、住宅1の真中部分にはコア部5が、複数の住戸3a
によって囲まれた形のコア部(即ち共用部分)として四
角形状に設けられており、コア部5の中心部には、エレ
ベータ7が、住宅1における複数階を上下方向に連通さ
せるように形成されたシャフト7s中をケージ7aが昇
降自在な形でエレベータ装置として設けられている。コ
ア部5のエレベータシャフト7sの周囲には廊下6が、
前記複数の住戸3a間を相互に接続する形で設けられて
おり、さらに、エレベータ7のドア7b側を除いたシャ
フト7sの周囲には、パイプシャフト8が、該シャフト
7sと共に住宅1における複数階を上下方向に貫通する
形の配管スペースとして、実施例においては、図1左右
に対をなすよう設けられている。
【0008】パイプシャフト8の各階には、図1に示す
ように、図1斜線で示す領域に位置する形で、メータボ
ックス9を設置するためのメータ設置部8aが設けられ
ており、従って、メータ設置部8aは、エレベータシャ
フト7sの周囲に配置する形で、前記住戸3aと前記廊
下6を挟んで反対側に設けられている。メータ設置部8
aには、図4に示すように、前記各住戸3a毎のメータ
ボックス9が、図4左右方向に複数並んで、実施例にお
いてはメータ設置部8aの全領域を埋め尽くすように設
けられており、メータボックス9には、ガス管10及び
水道管11の縦管が、該メータボックス9内に形成され
た各収納スペース9s内を貫通するようパイプシャフト
8中に上下方向に配管された形で設けられている。な
お、これ等ガス管10及び水道管11には、図1に示す
ように、枝管12が、各住戸3a内の水道給排水用とし
て、或いはガス供給用としてそれぞれ接続されている。
なお、各階の各住戸に対応するメータボックス9の配列
状態は、図1に示すように、対応する各住戸3aの配列
状態と対応している。
【0009】メータボックス9内の収納スペース9sに
は、図4に示すように、ガスメータ13が、前記ガス管
10から枝管12への接続部分においてメータコック1
3a、感震機13b等と共に当該ガス配管中に設けられ
た形で収納されており、収納スペース9sにはまた、水
道メータ15が、前記水道管11から枝管12への接続
部分において止水栓15a等と共に当該水道配管中に設
けられた形で収納されている。なお、メータボックス9
には、ガスメータ13や水道メータ15が設けられてい
ない空のメータボックス9もあり、これは、住宅1にお
いては、各階毎に住戸3aの配設個数が異なるために、
真に用いられている以外のメータボックス9が準備され
ているためである。そして、各メータボックス9には開
口部9aが、図1に示すように、廊下6に向けて開口自
在な形で、即ち図4に示すように収納スペース9sが見
えるように、略全面部分に開口形成されており、開口部
9aには、図示しない扉が開閉自在に設けられていて、
その通常の使用状態(即ち扉を閉じた状態)において
は、収納スペース9sが目視出来ないようになってい
る。
【0010】住宅1は以上のような構成を有しているの
で、該住宅1においては、各住戸3aと廊下6を挟んだ
反対側の位置にパイプシャフト8が配置されていて、該
パイプシャフト8の各階のメータ設置部8aにメータボ
ックス9が収納設置された形になっている。これによっ
て、それぞれの住戸3aの内部には、メータボックス9
やパイプシャフト8が配置しない。この結果、住戸3a
内には、メータボックス9の設置のための構造上の張り
出し部分が形成されることがなく、これに起因したデッ
ドスペースが生じることがない。また、メータボックス
9は、廊下6を挟んで住戸3aと反対側に位置する形
で、該住戸3aから離れた戸外に配置されるので、各住
戸3aの間取りプランがメータボックスの配置位置によ
って制約を受けてしまうことなく、設計上の自由度が増
す。
【0011】そして、ガスメータ13や水道メータ15
を検針する業者等は、各メータボックス9に設けられた
扉(図示せず)を開くことによって、開口部9aを廊下
6に向けて開口させることが出来る。すると、開口部9
aは、各メータボックス9の収納スペース9sの廊下6
側略全面に設けられた形で形成されているところから、
各メータの検針や、計器類の点検、交換等の作業を円滑
に進めることが出来る。また、こうした作業を、住戸3
aから離れた位置において、該住戸3aの住人を煩わす
ことなく行うことが出来る。なお、各メータボックス9
は、エレベータ7のシャフト7sの周囲に配置するメー
タ設置部8aに設置されていることによって、該メータ
ボックス9の背面側は、シャフト7sのための耐力壁等
が配置する形になる。このため、該メータボックス9の
配置によって不都合を受ける住戸3aの窓や扉等はない
ので、高さのあるような大型のメータボックス9が採用
されても邪魔にならない。また、シャフト7sは躯体2
の内部を上下方向に貫通しているので、該シャフト7s
の周囲にパイプシャフト8を配置させても、他の設備の
障害になることがなく、配管スペースとしても都合が良
い。さらに、開口部9aは各住戸3aの玄関、窓等と干
渉しないので、メータボックス9の任意の位置に、十分
大きく設けることが出来る。
【0012】また、本発明は、上記したようなセンター
コア型の住宅1に適用されるのみではなく、図2に示す
ような、ボイド型の住宅21にも適用される。即ち、住
宅21の図2真中部分には、断面四角形状のボイド部2
2が設けられており、ボイド部22は、図2紙面と交差
方向に示す住宅21の上下方向に多数積層された複数の
スラブ23を上下方向に貫通する形で、住宅21の芯部
において柱空間状に形成されている。また、住宅21の
外周部には、先に述べて図1に示す住宅1と同様に、複
数の住戸3aが、躯体2の壁面2aを形成し得るように
各階ごとに並んで設けられており、住戸3aとボイド部
22の間には各住戸3a間を相互に接続する形の廊下6
が、該ボイド部22の周囲を囲むように設けられてい
る。また、ボイド部22の周囲(即ち、住戸3aと廊下
6を挟んで反対側)には、メータ設置部8aが、各階ご
とに設けられた形で、図2斜線領域に示すように四角枠
状に設けられており、各階のメータ設置部8aには、先
に述べて図4に示すものと同様のメータボックス9が、
その各開口部9aを廊下6側に向けて開口自在な形で設
置されている。
【0013】このように、ボイド部22の周囲にメータ
設置部8aを設けて、ここにメータボックス9を設置す
れば、各住戸3a側にはメータボックスを設ける必要が
ない。従って、住戸3a内に、メータボックス設置に起
因した構造上の張り出し部分及びこれに起因するデッド
スペースが出来ない。また、各住戸3aの設計プランが
メータボックス9の配置位置によって制約を受けてしま
うことがないので、設計上の自由度が高い。また、メー
タボックス9の開口部9aは、廊下6に向けて広く取る
ことが出来るので、各ガスメータ13、水道メータ15
等の検針や、これ等計器類のメンテナンス作業が円滑に
行われる。特に、ボイド部22の周長は十分な長さを有
し、また、ボイド部22の周囲は全部廊下6側に面して
いて、他の障害物がないので、メータ設置部8aのスペ
ースを余裕をもって確保することが出来る。この結果、
各住戸3aの玄関口付近の限られたスペースにメータボ
ックス9を設置する場合より、十分余裕をもって、メー
タボックス9をメータ設置部8aに設置することが出来
る。これによって、収納スペース9s内へのメータ類の
無理な収納や、開口部9aの配設位置及びその大きさの
限定を極力避けることが可能となって、作業のしやすい
メータボックス配置構造を得ることが出来る。なお、こ
うしたボイド部22は、採光を確保するために設けられ
ている場合もある。こうした場合には、メータボックス
9を設置するためのメータ設置部8aは、図2斜線で示
す領域において所定の高さまでの足元部のみとして、該
メータ設置部8aの上側に、硝子窓等を嵌め込んだ開口
部6aを形成したり、或いは、メータ設置部8aを、ボ
イド部22の周囲の一部に限定して、採光の便宜を図っ
ても構わない。
【0014】さらに、本発明は、図3に示すような、片
廊下型の住宅31に適用することも可能である。即ち、
住宅31は、図3に示すように、直線状に形成された廊
下6を各階毎に有しており、各階の廊下6の図3下側に
示す一方の側には、複数の住戸3aが、各住戸3aに設
けられたバルコニー32を直線帯状に形成し得る形で、
左右方向に並んで設けられている。廊下6は、複数の住
戸3a間を各玄関35側において相互に接続する形にな
っており、廊下6の図3上側に示す他方の側には外壁3
3が、集合住宅31内外を仕切る形の廊下側壁として設
けられている。従って、廊下6は開放式のものではな
く、住宅31の1階から最上階まで続くように設けられ
た外壁33によって、各階の廊下6が塞がれた形になっ
ている。そして、住宅31には、左右に並ぶ複数の住戸
3aと廊下6を挟んで反対側の、外壁33の内面側に位
置する形で(即ち図3斜線で示す領域に)、メータ設置
部8aが設けられており、メータ設置部8aには、先に
述べて図1及び図2に示す住宅1、21と同様に、各住
戸3a毎のメータボックス9が設置されている。
【0015】住宅31は、以上のような構成を有してい
るので、該住宅31には、先に述べた住宅1、21のよ
うに、躯体2の真中部分にエレベータシャフト7sやボ
イド部22等の貫通部分がない。しかし、こうした住宅
31においても、廊下6を挟んで住戸3aと反対側の、
通常あまり用いられていなかったような外壁33部分を
利用して、ここをメータ設置部8aとしてメータボック
ス9を設置することが出来、これによって、各住戸3a
内にメータボックス9を設置しなくて済む。なお、廊下
6自体の広さは、先に述べた住宅1、21に設けられる
廊下6と何等変わりがないので、当然メータ設置部8a
も余裕をもって設けることが出来る。従って、住宅31
の各住戸3aの内部には、メータボックス9設置用の構
造上の張り出し部分が生じることがなく、また、メータ
ボックス9設置位置によって住戸3aの設計プランが制
限されることがない。また、メータボックス9の開口部
9aを、廊下6に向けた形で大きくとることが出来、ガ
スメータ13、水道メータ15等のメンテナンスが容易
である。また、住宅31のように、廊下6を外壁33で
塞いでしまって開放しない場合においては、外壁33部
分に先に述べたパイプシャフト8を配置させるのに都合
が良い。これを行えば、図4に示したようにメータボッ
クス9内の収納スペース9sにガス管10や水道管11
等を収納して、ここにガスメータ13、水道メータ15
等を組み込む形で、パイプシャフト兼用のメータボック
ス9を設置することが出来る。すると、ガス管10や水
道管11と、ガスメータ13、水道メータ15、及び枝
管12の取り合い(位置関係)を、1か所に集中させて
処理することが出来、配管が簡潔にすむ。なお、メータ
ボックス9及びパイプシャフト8は、外壁33の廊下6
側に設けるので、寒冷地等においても、凍結の心配がな
い。
【0016】なお、上述した実施例においては、シャフ
ト7sやボイド部22の周囲を囲むようにメータ設置部
8aを設けたり、或いは外壁33部分の全部にメータ設
置部8aを設けて、該メータ設置部8aに空のメータボ
ックス9も含めてメータボックス9を設置した例を述べ
た。しかし、メータ設置部8aの大きさは、住戸3aの
数量に対応した分だけあれば良く、或いは、メータ設置
部8aの全ての領域を埋め尽くすようにメータボックス
9が設置されていなくても構わない。また、メータ設置
部8aは住宅1、21、31等の構造躯体内部に位置す
る形で、メータボックス9が壁面等に埋め込まれていて
も差し支えない。即ち、メータ設置部8aは、廊下6を
挟んで住戸3aと反対側に設けられていれば、図示した
領域に限定されるものではない。また、メータボックス
9は、縦管であるガス管10や水道管11を収納するた
めのパイプシャフト8と兼用して設けられていても、或
いは別個に独立して設けられていても、いずれであって
も差し支えない。勿論、メータボックス9自体の形状及
び構成、その収納スペース9sに収納されるメータの種
類及び数量、等は任意である。なお、上述したボイド部
22やエレベータシャフト7sは、必ずしも住宅1、2
1等の集合住宅の1階から最上階まで連続するよう形成
されている必要はなく、部分的な階層のみに設けられた
ボイド部22やエレベータシャフト7sを利用して、そ
の周囲にメータ設置部8aを配設しても構わない。同様
に、片廊下型の住宅31に設けられる外壁33等の廊下
側壁は、必ずしも、廊下6上の空間部分を住宅31外部
に対して完全に塞いでしまう形で1階から最上階まで連
続的に設けられている必要はなく、開口部分があっても
構わない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の住戸3aが設けられた住宅1、21、31等の集合
住宅において、各階における複数の住戸3a間を相互に
接続する形の廊下6を設け、前記各階における各住戸3
aと廊下6を挟んだ反対側にメータ設置部8a等のメー
タボックス設置部を設け、前記メータボックス設置部
、前記各階の住戸毎のメータボックスを含む、前記各
階における住戸3aの数以上のメータボックス9を設置
すると共に、それらメータボックスのうち各住戸に対応
するメータボックスについては、当該各階における各住
戸の配置に対応した形で配列設置し、前記メータボック
ス9に開口部9aを、前記廊下6に向けて開口自在な形
で設けて構成したので、各住戸3a毎のメータボックス
9は、該各住戸3aと廊下6を挟んだ反対側のメータボ
ックス設置部に、該廊下6に開口部9aを向けた形で設
置することが出来る。従って、メータボックス9を各住
戸3aに設ける必要がない。このため、各住戸3a内
に、メータボックス9設置用の構造上の張り出し部分が
形成されて、これに起因したデッドスペースが生じる、
というような不都合が回避される。或いは、各住戸3a
の設計プランがメータボックス9の配置位置によって制
約を受けることがないので、設計上の自由度が高い。ま
た、メータボックス9は、廊下6を挟むことによって住
戸3aと離れた反対側の位置において、開口部9aが該
廊下6に向けて開口するように設置されるので、各住戸
3aの玄関や窓等の配置と干渉することがない。従っ
て、開口部3aを任意の位置において十分な大きさに形
成することが出来る。これによって、検針やメータ器具
交換等の為のメンテナンス作業が、廊下6側から円滑に
行われ得る。また、メータボックス設置部には各階にお
ける住戸の数以上のメータボックスが設置されているの
で、各階の住戸の数が相違しても、容易に対応すること
ができるばかりか、メータボックスの設置作業を各階の
住戸の配置数に関係無く機械的に行なうことができるの
で、作業を迅速かつ効率良く行なうことができる。更
に、メータボックスのうち各住戸に対応するメータボッ
クスについては、当該各階における各住戸の配置に対応
した形で配列設置したので、各メータボッ クス内の点
検、検針などに際して、各住戸と対応するメータボック
スが離れていても、それらメータボックスの配置は、各
階の住戸の配列に対応していることから、メータボック
ス内の各メータと各住戸との対応関係を作業者が容易に
認識することができ、誤施工や誤検針などの事態の発生
を未然に防止することができる。
【0018】また、本発明において、住宅1等の前記集
合住宅は、複数の住戸3aによって囲まれる形のコア部
5を有し、前記コア部5に、エレベータシャフト7sが
形成されたエレベータ7等のエレベータ装置を設け、前
記コア部5の前記エレベータシャフト7sの周囲に前記
廊下6を配置し、メータ設置部8a等の前記メータボッ
クス設置部は、該エレベータシャフト7sの周囲に配置
するようにして構成すると、前記メータボックス9は、
エレベータシャフト7sの周囲において、各住戸3aと
廊下6を挟んだ反対側のメータボックス設置部に設置す
ることが出来る。すると、メータボックス9を各住戸3
aに設ける必要がないので、住戸3aにメータボックス
設置による不都合が生じることがなく、また、住戸設計
上の自由度が高い。或いは、メータボックス9を廊下6
側に向けて開口させての作業が円滑に行われる。これに
加えて、エレベータシャフト7sの周囲は、通常耐力壁
等によって囲まれた形になっており、エレベータ装置の
ドア7b部分以外には開口部がないので、こうした耐力
壁をメータボックス9で塞ぐ結果になっても、何等不都
合はない。また、エレベータシャフト7sの周囲は、メ
ータボックス9に付随する配管のためのパイプシャフト
8等の設置箇所として利用しても、集合住宅における他
の設備の邪魔にならないので、都合が良い。
【0019】また、本発明において、住宅21等の前記
集合住宅は、複数のスラブ23を上下方向に貫通する形
のボイド部22を有し、前記ボイド部22の周囲に前記
廊下6を配置し、メータ設置部8a等の前記メータボッ
クス設置部は、該ボイド部22の周囲に配置するように
して構成すると、前記メータボックス9は、ボイド部2
2の周囲において、各住戸3aと廊下6を挟んだ反対側
のメータボックス設置部に設置することが出来る。する
と、先に述べたように、メータボックス設置部をエレベ
ータシャフト7sの周囲に配置した場合と同様に、メー
タボックス9を各住戸3aに設ける必要がないので、住
戸3aにメータボックス設置による不都合が生じること
がなく、また、住戸設計上の自由度が高い。或いは、メ
ータボックス9を廊下6側に向けて開口させての作業が
円滑に行われる。これに加えて、ボイド部22は、その
全周囲に亙ってメータボックス設置部を設けることが可
能であるため、任意の位置に、十分な大きさのメータボ
ックス設置部を設けることが出来る。従って、大型のメ
ータボックス9を、たくさん設置することが出来る。ま
た、それぞれのメータボックス9の開口部9aを十分大
きくとっておくことが出来る。
【0020】また、本発明は、廊下6を有し、前記廊下
6の一方の側に複数の住戸3aを設け、前記廊下6の他
方の側に外壁33等の廊下側壁を、住宅31等の集合住
宅内外を仕切る形で設けた集合住宅において、前記廊下
側壁を前記廊下と集合住宅外部を遮断する形で形成し、
メータボックス設置部8aを、前記住戸3aと廊下6を
挟んで反対側の、前記廊下側壁の内面側に位置する形で
設け、前記メータボックス設置部8aにメータボックス
9を前記各住戸3aに対応させる形で設置し、前記メー
タボックス9に開口部9aを、前記廊下6に向けて開口
自在な形で設けて構成したので、各住戸3aに対応した
メータボックス9を、開口部9aを廊下6に向けた形で
廊下側壁に設置することが出来る。即ち、こうした片廊
下型の住宅では、住戸3a外で該住戸3aの近くに、上
述したエレベータシャフト7sの周囲やボイド部22の
周囲のようなメータボックス9の設置に適当な箇所がな
い。しかし、本発明による構成によれば、各住戸3aに
対応したメータボックス9は、廊下側壁に設置すれば良
いので、各住戸3aに設ける必要はなくなる。従って、
住戸3aにメータボックス設置による不都合が生じるこ
とがなく、また、住戸設計上の自由度が高い。或いは、
メータボックス9を廊下6側に向けて開口させての作業
が円滑に行われる。そして、廊下側壁のように、通常は
あまり用いられていない部分を、メータボックス9の設
置に用いることによって、スペースの有効利用が図られ
得る。また、廊下側壁は、パイプシャフト8等の縦管配
管スペースとして用いるのにも都合が良い。従って、メ
ータボックス9の内部に縦管を通すように組み込む形で
配管して、パイプシャフト兼用のメータボックスにする
ことが出来る。これを行えば、配管が簡潔で済む。更
に、廊下側壁によって廊下と集合住宅外部が遮断され
かつ各戸のメータボックス9は、住戸3aと廊下6を挟
んで反対側の、廊下側壁の内面側に設けられたメータボ
ックス設置部8aに設けられているので、廊下6が集合
住宅外部に対して閉塞されると共に、各メータボックス
9が外部からは遮断された廊下内部に配置される。従っ
て、寒冷地においては、メータボックス内の配管の凍結
の心配がなく、また、検針等の作業も行い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による住宅におけるメータボックスの配
置構造の一実施例が適用された住宅の平面図である。
【図2】図2は本発明による住宅におけるメータボック
スの配置構造の別の実施例が適用された住宅の平面図で
ある。
【図3】本発明による住宅におけるメータボックスの配
置構造のさらに別の実施例が適用された住宅の平面図で
ある。
【図4】本発明による住宅におけるメータボックスの配
置構造におけるメータボックス収納状態の一例を示す正
面図である。
【符号の説明】
1、21、31……集合住宅(住宅) 22……ボイド部 23……スラブ 3a……住戸 5……コア部 6……廊下 7……エレベータ装置(エレベータ) 7s……エレベータシャフト(シャフト) 8a……メータボックス設置部(メータ設置部) 9……メータボックス 9a……開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−146558(JP,A) 特開 平4−128474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 1/04 E03B 7/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の住戸が設けられた集合住宅におい
    て、各階における 複数の住戸間を相互に接続する形の廊下を
    設け、 前記各階における各住戸と廊下を挟んだ反対側にメータ
    ボックス設置部を設け、 前記メータボックス設置部に、前記各階の住戸毎のメー
    タボックスを含む、前記各階における住戸の数以上のメ
    ータボックスを設置すると共に、それらメータボックス
    のうち各住戸に対応するメータボックスについては、当
    該各階における各住戸の配置に対応した形で配列設置
    し、 前記メータボックスに開口部を、前記廊下に向けて開口
    自在な形で設けて構成した、集合住宅におけるメータボ
    ックスの配置構造。
  2. 【請求項2】前記集合住宅は、複数の住戸によって囲ま
    れる形のコア部を有し、 前記コア部に、エレベータシャフトが形成されたエレベ
    ータ装置を設け、 前記コア部の前記エレベータシャフトの周囲に前記廊下
    を配置し、 前記メータボックス設置部は、該エレベータシャフトの
    周囲に配置して構成した、請求項1記載の集合住宅にお
    けるメータボックスの配置構造。
  3. 【請求項3】前記集合住宅は、複数のスラブを上下方向
    に貫通する形のボイド部を有し、 前記ボイド部の周囲に前記廊下を配置し、 前記メータボックス設置部は、該ボイド部の周囲に配置
    して構成した、請求項1記載の集合住宅におけるメータ
    ボックスの配置構造。
  4. 【請求項4】廊下を有し、 前記廊下の一方の側に複数の住戸を設け、 前記廊下の他方の側に廊下側壁を、集合住宅内外を仕切
    る形で設けた集合住宅において、 前記廊下側壁を前記廊下と集合住宅外部を遮断する形で
    形成し、メータボックス設置部を、前記住戸と廊下を挟んで反対
    側の、前記廊下側壁の内面側に位置する形で設け、 前記メータボックス設置部に メータボックスを前記各住
    戸に対応させる形で設置し、 前記メータボックスに開口部を、前記廊下に向けて開口
    自在な形で設けて構成した、集合住宅におけるメータボ
    ックスの配置構造。
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