JP2792669B2 - カード状記録媒体 - Google Patents

カード状記録媒体

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JP2792669B2
JP2792669B2 JP1077858A JP7785889A JP2792669B2 JP 2792669 B2 JP2792669 B2 JP 2792669B2 JP 1077858 A JP1077858 A JP 1077858A JP 7785889 A JP7785889 A JP 7785889A JP 2792669 B2 JP2792669 B2 JP 2792669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は、プリペイドカード,クレジットカード,I
Cカード等のように、必要な情報が記録され又は読出さ
れるようになっているカード状記録媒体に関する。
(従来の技術) 従来、カード状記録媒体に記録される情報、例えば残
額,使用回数等は通常媒体に設けられた磁気ストライプ
に磁気記録されることが多かった。また、磁性物を記録
媒体に埋込んでその表面を不可視の部材で覆い、記録媒
体の使用の都度埋設された磁性物を打抜くようにしたも
のがあった(例えば特公昭48−16595号公報)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記記録媒体に記録された情報はいず
れも容易に改ざんされる恐れがあった。すなわち、磁気
ストライプに記録する場合は、記録情報を多数の媒体か
ら収集して分析すれば記録情報を解読することができ、
従って価値のない媒体に価値を与えることは容易であ
る。また、特公昭48−16595号公報に記載されたような
記録媒体では、打抜かれて穴のあいた部分に磁性物を埋
込んで糊づけすれば容易に価値を回復できる。さらに、
ICカードは現時点では安全性が高いと言われている、必
ずしも完全ではないことは明らかである。
この発明は上述のような点に鑑みなされたもので、こ
の発明の目的は、機械的変形によって非磁性から強磁性
に磁性変態を生じる金属を用い、磁性変態によってこの
金属に磁気記録するようにして、容易に改ざんできない
カード状記録媒体を提供することにある。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明はカード状記録媒体に関するもので、この発
明の上記目的は、機械的変形によって非磁性から強磁性
に磁性変態を生じる金属を有し、磁性変態により前記金
属に磁気記録して成ることによって達成される。
(作用) 鋼をオーステナイト域から臨界冷却速度以上で焼入れ
すると、マルテンサイトが得られる。このマルテンサイ
トの発生温度をMs点といい、鋼の化学成分に依存する。
しかし、マルテンサイトは不安定なオーステナイトを加
工しても誘発されることがあり、加工度によってその発
生温度はMs点より高温にずれるが、Ms点より余り高くな
ると、加工によるマルテンサイト化が生じなくなる。こ
の点をMd点といい、加工によって生じるマルテンサイト
化を加工誘発変態という。この場合、オーステナイトを
加工するために応力が負荷されていて、この加工ひずみ
によってマルテンサイト変態が誘発・進行する。マルテ
ンサイト変態の進行に伴って大きな塑性が生じるが、こ
れは変態誘起塑性(transformation−induced plastici
ty,略称TRIP)と名付けられており、この変態誘起塑性
は超塑性の一種である。すなわち、加工によってオース
テナイト→マルテンサイト変態が発生し、加工誘発変態
の起因となった応力集中が変態の発生によって緩和さ
れ、かなり大きい延性を示すことになる。
この発明は上述のような加工誘発変態があり、機械的
変形によって非磁性から強磁性に磁性変態を生じる金属
をカード又はカードの一部として用い、この金属に磁性
変態を起こして磁気記録することで、記録情報を容易に
改ざんできないようにしたものである。
ところで、ステンレス鋼は次の表1のように分類され
る。
また、オーステナイトステンレスは301,304,316,321
の如く種々に分かれており、この発明に用いるステンレ
スは準安定なオーステナイト相を室温で有するステンレ
ス鋼、つまりMd点は室温以上であり、Ms点は室温以下の
オーステナイトステンレス鋼である。そして、室温にお
いて圧延,エンボス,パンチ穴等の機械的変形を上記オ
ーステナイトステンレス鋼に与えることにより、非磁性
のオーステナイトが強磁性のマルテンサイトに変態が生
じるが、数百℃以上に加熱しない限り非可逆性である。
カーボン含有量により400℃〜1000℃程度で非磁性に戻
る。
第3図(A)はエンボスによってオーステナイトステ
ンレス鋼1の凹部2が強磁性化された様子を示してお
り、同図(B)はパンチ穴3によって穴が開けられた周
辺が強磁性化された様子を示している。このようにして
カード上の任意の部分に強磁性部分を形成することによ
り磁気記録を行なうが、更に強磁性化した部分は保磁力
200〜300[Oe]を有しているので、この強磁性化部分に
対して磁気的な記録を行なったり、また磁気的な記録の
読出をすることによってデータ処理を行なうこともでき
る。
(実施例) 第1図はこの発明のカード状記録媒体10の外観を示し
ており、全体は磁気カード等と同様に矩形状のカード構
造となっており、磁気ストライプ11及びオーステナイト
ステンレス鋼で成る情報記録部12が設けられている。A
−A断面は第2図に示すようになっており、PET,紙等で
成るカード支持体13の上に上述したような準安定なオー
ステナイト相を室温で有するオーステナイトステンレス
鋼の薄板14が層設されている。したがって、情報記録部
12に圧延やエンボスやパンチ穴、或いはワイヤドット等
による刻印等の機械的変形を与えることによって、上面
の薄板14の機械的変形を加えられた部分が第3図
(A),(B)で示したように強磁性体化されるので、
この磁性変態を磁気ヘッドや磁気抵抗素子等で磁気的に
読取ることができる。第1図は、情報記録部12の複数個
所に機械的変形を加え、複数の強磁性化部15が形成され
ている様子を示している。このような強磁性化部15の位
置や数を制御して記録し、これを読取ることによって残
額や使用回数等を検出することができる。
第7図は磁気コア21に1次コイル22及び2次コイル23
を巻回された磁気ヘッド20の例を示しており、磁気ヘッ
ド20の読取部が強磁性化部15に在る場合と、他の個所に
在る場合とで2次コイル23の出力VOUTが異なるので、こ
れによって情報を読取ることができる。また、第8図は
磁石32で強磁性化部15を着磁して後、記録媒体10を搬送
して出力コイル31が巻回された磁気ヘッド30で読取る例
を示している。この場合、強磁性化部15は磁石32で着磁
されて磁性化されているので、強磁性化部15が磁気ヘッ
ド30位置に来たときの出力コイル31の出力電圧VOUTが変
化し、これによって強磁性化部15を検出することができ
る。
第9図(A)〜(C)は磁気抵抗素子(MR素子)を用
いた検出装置例を示しており、同図(A)は検出用MR素
子70及びキャンセル用MR素子を電磁石72の磁界中に置い
て検出するようになっており、同図(B)は1つのMR素
子73を電磁石74の磁界中に置き、抵抗75を介して駆動し
ている。また、第9図(C)の例は2つのMR素子76及び
77を電磁石78を介して分離している例である。
第4図(A),(B)〜第6図(A),(B)はそれ
ぞれこの発明の他の実施例を示しており、第4図
(A),(B)の記録媒体40は磁気ストライプ41を有す
ると共に、カード価値を付加するときに変形されて金額
情報を記録するための第1トラック42と、付与された価
値を等分してその使用回数を記録するための第2トラッ
ク43とを具備している。第4図(B)は同図(A)のB
−B断面構造図である。この例ではカードに5000円の価
値を付与するために、第1トラック42の5000円を示す位
置にパンチ穴を開けており、使用度数は1/10の価値であ
る500円を使用する毎に第2トラック43にパンチ穴を開
けるようになっており、ここでは使用度数3(1500円使
用)を示している。また、第5図の記録媒体50は磁気ス
トライプ51を有しているが、1つのトラックに金額情報
を記録する金額部52と使用度数情報を記録する使用度数
部53とを有している。この例では記録媒体50に5000円の
価値が付与されており、使用度数は%で表示するように
なっている。さらに、第6図(A),(B)に示す記録
媒体60は磁気ストライプ61を有していると共に、カード
支持体62の上にオーステナイトステンレス鋼層63を層設
しており、更にその表面全体を外部から目視不可能にPE
Tフイルム64で美観的にコーティングしている。第6図
(B)は同図(A)のC−C断面構造図であり、オース
テナイトステンレス鋼層63に予め金額情報65を記録して
後、PETフイルム64でコーティングして美観を保持する
ようにする。この場合も、記録媒体60を使用すれば該当
個所に使用度数情報66が記録され、外部から確認でき
る。
なお、上述の実施例ではいずれもカードの一部にオー
ステナイトステンレス鋼層を設けるようにしているが、
カードの全面に設けるようにしても良く、又ある程度の
厚さを維持できればカード支持体なしにオーステナイト
ステンレス鋼のみでカード化することも可能である。
また、価値を増やそうとして、仮に強磁性の部分をな
くす為に穴をあけた場合にも穴の周辺に磁性変態が生ず
るので、強磁性の部分をなくすことは不可能であり、ま
たプリペイドカード等として使用するときには、発行時
に価値に相当する情報を磁性変態して記録した例を述べ
たが、場合によっては発行価値の磁性変態記録を省略し
ても良い。さらに、第10図に示すように使用残額を数字
として刻印するようにしても良い。すなわち、第10図は
磁気ストライプ82を有するオーステナイトステンレス83
のカードを示しており、発行時の価値80が“3000円”と
刻印され、使用残額81が“1500円”と刻印されている。
発明の効果; 以上のようにこの発明のカード状記録媒体によれば、
一旦強磁性に変態したステンレスは数百℃以上に加熱し
ないと元の非磁性の状態には戻らず、このような加熱で
は記録媒体自身の破壊につながる為改ざんは不可能であ
る。磁性変態は外部から見ても分らず、コピーすること
も不可能であるから、極めて安全性の高いカード状記録
媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す外観図、第2図はそ
のA−A断面図、第3図(A)及び(B)はそれぞれ機
械的変形によって磁性質に磁性変態を生じた様子を示す
図、第4図(A),(B),第5図及び第6図(A),
(B)はそれぞれこの発明の他の実施例を示す平面図及
び断面図、第7図及び第8図はそれぞれ磁気ヘッドの構
造例を示す図、第9図(A)〜(C)はそれぞれ磁気抵
抗素子を用いた検出装置の例を示す図、第10図はこの発
明の更に別の実施例を示す図である。 1……オーステナイトステンレス鋼、10,40,50,60……
カード状記録媒体、11,41,51,61……磁気ストライプ、1
3,62……カード支持体、20,30……磁気ヘッド。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械的変形によって非磁性から強磁性に磁
    性変態を生じる金属を有し、磁性変態により前記金属に
    磁気記録して成ることを特徴とするカード状記録媒体。
  2. 【請求項2】前記金属が薄板状にカード基板の全面又は
    1部に層設されている請求項1に記載のカード状記録媒
    体。
  3. 【請求項3】前記金属の表面の1部又は全部が外部より
    見えないようになっている請求項2に記載のカード状記
    録媒体。
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