JP2680122B2 - カード状記録媒体 - Google Patents

カード状記録媒体

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JP2680122B2
JP2680122B2 JP1120782A JP12078289A JP2680122B2 JP 2680122 B2 JP2680122 B2 JP 2680122B2 JP 1120782 A JP1120782 A JP 1120782A JP 12078289 A JP12078289 A JP 12078289A JP 2680122 B2 JP2680122 B2 JP 2680122B2
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正史 内藤
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は、プリペイドカード,クレジットカード,I
Cカード等のように、必要な情報が記録され又は読出さ
れるようになってるカード状記録媒体に関する。
(従来の技術) 従来、カード状記録媒体に記録される情報、例えば残
額,使用回数等は通常媒体に設けられた磁気ストライプ
に磁気記録されることが多かった。また、磁性物を記録
媒体に埋込んでその表面を不可視の部材で覆い、記録媒
体の使用の都度埋設された磁性物を打抜くようにしたも
のがあった(例えば特公昭48−16595号公報)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記記録媒体に記録された情報はいず
れも容易に改ざんされる恐れがあった。すなわち、磁気
ストライプに記録する場合は、記録情報を多数の媒体か
ら収集した分析すれば記録情報を解読することができ、
従って価値のない媒体に価値を与えることは容易であ
る。また、特公昭48−16595号公報に記載されたような
記録媒体では、打抜かれて穴のあいた部分に磁性物を埋
込んで糊づけすれば容易に価値を回復できる。さらに、
ICカードは現時点では安全性が高いと言われているが、
必ずしも完全ではないことは明らかである。
この発明は上述のような点に鑑みてなされたもので、
この発明の目的は、加熱によって強磁性から非磁性に磁
性変態を生じる金属あるいは合金と、機械的変形によっ
て非磁性から強磁性に磁性変態を生じる金属あるいは合
金とを用いたようにして、改ざんが不可能なカード状記
録媒体を提供することにある。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明はカード状記録媒体に関するもので、この発
明の上記目的は、熱供給手段の加熱によって強磁性から
非磁性に磁性変態を生じる第1記録部材と、機械的変形
によって非磁性から強磁性に磁性変態を生じる第2記録
部材とを具備することによって達成される。
(作用) 鋼をオーステナイト域から臨界冷却速度以上で焼入れ
すると、マルテンサイトが得られる。このマルテンサイ
トの発生温度をMs点といい、鋼の化学成分に依存する。
しかし、マルテンサイトは不安定なオーステナイトを加
工しても誘発されることがあり、その発生温度はMs点よ
り高温にずれるが、Ms点より余り高くなると、加工によ
るマルテンサイト化が生じなくなる。この点をMd点とい
い、加工によって生じるマルテンサイト化を加工誘発変
態という。この場合、オーステナイトを加工するために
応力が負荷されていて、この加工ひずみによってマルテ
ンサイト変態が誘発・進行する。マルテンサイト変態の
進行に伴って大きな塑性が生じるが、これは変態誘起塑
性(transformation−induced plasticity,略称TRIP)
と名付けられており、この変態誘起塑性は超塑性の一種
である。すなわち、加工によってオーステナイト→マル
テンサイト変態が発生し、加工誘発変態の起因となった
応力集中が変態の発生によって緩和され、かなり大きい
延性を示すことになる。
ところで、ステンレス鋼は次の表1のように分類され
る。
また、オーステナイトステンレス301,304,316,321の
如く種々に分かれており、この発明の用いる1つのステ
ンレスは準安定なオーステナイト相を室温で有するステ
ンレス鋼、つまりMd点は室温以上であり、Ms点は室温以
下のオーステナイトステンレス鋼である。そして、室温
において圧延,エンボス,パンチ穴等の機械的変形を上
記オーステナイトステンレス鋼に与えることにより、非
磁性のオーステナイトが強磁性のマルテンサイトに磁性
変態が生じるが、数百℃以上に加熱しない限り非可逆性
である。カーボン含有量により400℃〜1000℃程度で非
磁性に戻る。
一方、オーステナイトステンレス鋼はMd点以下の機械
的変形により磁性変態を起こし、強磁性マルテンサイト
組織となる。このような鋼は、レーザビーム,サーマル
ヘッド等の熱供給手段で加熱することによって磁性変態
を生じて再じ室温で非磁性オーステナイト組織となる。
第3図はその様子を示しており、カード状の強磁性マル
テンサイト化されたオーステナイトステンレス鋼10の表
面にサーマルヘッド11を押当てて加熱すると、加熱部分
12が非磁性化され、その非磁性化部分の深さDは加熱エ
ネルギーにほぼ依存する。したがって、サーマルヘッド
11の加熱エネルギーを制御しながら強磁性体化されたス
テンレス鋼10上を移動させると、たとえば第4図に示す
如く3値(0,1,2)の状態に対応した情報を記録するこ
とができる。サーマルヘッド11の代りにレーザビームを
用いた場合も全く同様であり、レーザビームの場合には
エネルギーの他のビーム径や形状をも任意に変えること
ができる。また、第5図(A)はエンボスによってオー
ステナイトステンレス鋼20の凹部21が強磁性化された様
子を示しており、同図(B)はパンチ穴22によって穴が
開けられた周辺が強磁性化された様子を示している。こ
のようにして、カード上の強磁性体層に非磁性部分を多
値的に形成したり、非磁性体層に強磁性部分を形成する
ことにより磁性記録を行なうことができる。
この発明は上述のような加工誘発変態があり、加熱に
よって強磁性から非磁性に磁性変態を生じる第1の金属
あるいは合金と、機械的変形によって非磁性から強磁性
に磁性変態を生じる第2の金属あるいは合金とを、カー
ド又はカードの一部として用いたものであり、更に必要
に応じて磁気ストライプ等の磁気記録層を設けている。
(実施例) 第1図はこの発明のカード状記録媒体1の外観を示し
ており、全体は磁気カード等と同様に矩形状のカード構
造となっており、強磁性マルテンサイト化されたオース
テナイトステンレス鋼で成る情報記録部2及び3と、非
磁性オーステナイトステンレス鋼で成る情報記録部4と
がストライプ状に設けられている。情報記録部2は媒体
の価値,有効期限等の主情報を記録し、情報記録部3は
書込/読取時のタイミング検出用のタイミング情報を記
録している。A−A断面は第2図に示すようになってお
り、PET,紙等で成るカード支持体5の上に上述したよう
な準安定なオーステナイト相を室温で有するオーステナ
イトステンレス鋼の薄板4が層設されている。したがっ
て、情報記録部4に圧延やエンボスやパンチ穴、或いは
ワイヤドット等による刻印等の機械的変形を与えること
によって、上面の薄板4の機械的変形を加えられた部分
が第5図(A),(B)で示したように強磁性体化され
るので、この磁性変態を磁気ヘッドや磁気抵抗素子等の
磁気センサで磁気的に読取ることができる。第1図は、
情報記録部4の複数個所に機械的変形を加え、複数の強
磁性化部6が形成されている様子を示している。このよ
うな強磁性化部6の位置や数を制御して記録し、これを
読取ることによって残額や使用回数等を検出することが
できる。情報記録部2に対してレーザビームの照射強度
を制御することにより、例えば第4図に示す如く全く反
射しないで磁性変化しない強磁性部分“2"と、途中まで
変態させた部分“1"と、強エネルギーで全て変態させた
部分“0"の3値記録ができる。情報記録部2に記録する
レーザビームとは別のレーザビームで、情報記録部2の
読取/書込を行なう際に必要となるタイミング情報を記
録媒体1の発行時に情報記録部3に記録する。タイミン
グ情報の記録に同期させて情報記録部2に主情報を同時
記録する。なお、予め情報記録部3にタイミング情報の
みを記録しておき、記録媒体1の発行時にタイミング情
報を検出しながら情報記録部2に主情報を書込むように
しても良い。また、タイミング情報を記録媒体1に記録
しないで、記録媒体1の搬送時、搬送に同期してパルス
モータ駆動用パルスやロータリエンコーダ等からタイミ
ング信号を得るようにしても良い。
第6図は磁気コア31に1次コイル32及び2次コイル33
を巻回された磁気ヘッド30の例を示しており、磁気ヘッ
ド30の読取部が情報記録部2の強磁性化部,半磁性化
部,非磁性化部に在るかで2次コイル33の出力VOUTが異
なるので、これによって情報記録部2の情報を読取るこ
とができる。また、第7図は情報記録部4が紙面と垂直
方向に搬送される場合のパンチ穴4A付近の強磁性を検出
するための磁気ヘッド40の例を示しており、磁気抵抗
(MR)素子42及び43を直列に接続し、その間に直流バイ
アスDBを印加すると共に、永久磁石41で磁化させてい
る。この場合、MR素子42はキャンセル用として作用し、
MR素子43の出力VOUTがパンチ穴4A付近の強磁性部によっ
て変化するので、これによって情報記録部4の記録情報
を読取ることができる。
第8図は磁気ヘッド30で情報記録部4の情報を読取る
例を示しており、第9図は磁石34で強磁性体化部4Bを着
磁して後、記録媒体1を搬送して出力コイル33が巻回さ
れた磁気ヘッド30Aで読取る例を示している。この場
合、強磁性体化部4Bは磁石34で着磁されて磁化されてい
るので、強磁性体化部4Bが磁気ヘッド30A位置に来たと
きの出力コイル33の出力電圧VOUTが変化し、これによっ
て強磁性体化部4Bを検出することができる。第10図〜第
12図は磁気抵抗素子(MR素子)を用いた検出装置例を示
しており、第10図は検出用MR素子70及びキャンセル用MR
素子を電磁石72の磁界中に置いて検出するようになって
おり、第11図は1つのMR素子73を電磁石74の磁界中に置
き、抵抗75を介して駆動している。また、第12図の例は
2つのMR素子76及び77を電磁石78を介して分離している
例である。
次に、カード状記録媒体1に対して情報を書込んだ
り、情報を読出したりする情報読取/書込装置の例を説
明する。
第13図(A)は読取/書込部の側面構造を、同図
(B)はその平面構造を示している。記録媒体1は装置
の挿入口101から挿入され、その挿入が光学センサPH1で
検出され、その後に搬送ローラ102,103等で内部に取込
まれる。内部に取込まれた記録媒体1は更に光学センサ
PH2で検出されるようになっており、ローラ102と光学セ
ンサPH2との間に情報記録部4にパンチ穴を開けるため
の穿孔手段104と、レーザビームで情報記録部2を部分
的に加熱するための発光手段105とが設けられていると
共に、情報記録部4の記録情報を読取るための第7図に
示すような磁気センサMRと、情報記録部2及び3の記録
情報を読取るための第6図に示すような磁気センサMD1
及びMD2とが設けられている。なお、情報記録部2及び
4への情報の記録は、媒体1の図示右方より左方に向っ
て順次行なわれ、装置内での記録媒体1の位置は、光学
センサPH1,PH2と磁気センサMD2からのタイミング信号に
よって検出されるようになっている。
第14図は情報読取/書込装置の制御系を示すブロック
図であり、磁気センサMD1からの読取信号は増幅器111で
増幅されて読取回路112に入力され、スレッショルドTH1
及びTH2に基づいて2値化された信号S1及びS2が第1情
報記録手段110へ入力されて記憶される。磁気センサMD2
からの読取信号は増幅器113を経て読取回路114に入力さ
れ、整形処理されたタイミング信号TSが第1情報記憶手
段110及び第2情報記憶手段120に入力されると共に、CP
U等で成る制御手段131に入力されている。また、磁気セ
ンサMRからの読取信号は増幅器121で増幅されて読取回
路122に入力され、スレッショルドTH3に基づいて2値化
された信号S3が第2情報記憶手段120に入力されて記憶
される。第1情報記憶手段110及び第2情報記憶手段120
に記憶された各情報は判定手段130に入力され、判定結
果DSが制御手段131に入力され、光学センサPH1及びPH2
の検出信号DT1及びDT2も制御手段131に入力されてい
る。制御手段131はローラ102,103等の搬送手段133を制
御したり、穿孔手段104を制御すると共に、ビーム制御
手段132を介して発光手段105を制御するようになってい
る。また、制御手段131は記憶媒体1が真のものであ
り、使用可能な場合は必要な情報処理後に完了信号OKを
出力し、これによって必要な処理を行ない、その後に動
作終了の信号RNを他機器から入力するようになってい
る。
このような構成において、その動作を第15図〜第17図
の各タイミングチャートを参照して説明する。
記録媒体1が挿入口101に挿入されるとこれが光学セ
ンサPH1で検出され、その検出信号DT1が制御手段131に
入力されることにより制御手段131は搬送手段133を駆動
し、ローラ102及び103がm方向に回転されることによっ
て記録媒体1が装置内に取込まれる。なお、光学センサ
PH1から検出信号DT1が入力されると、制御手段131はク
リア信号CLを出力して第1情報記憶手段110及び第2情
報記憶手段120の前回の情報をクリアする。そして、記
録媒体1の先端が光学センサPH2で検出されその検出信
号DT2が制御手段131に入力されると、第15図(A)に示
すような関係で情報記録部3上に設けられている磁気セ
ンサMD2の読取信号は増幅器113で同図(B)の如く増幅
され、この読取信号RSTが読取回路114で同図(C)の如
く全波整流される。この全波整流された信号がスレッシ
ョルドTHOと比較されて第15図(D)のタイミング信号T
Sに変換され、タイミング信号TSが第1情報記憶手段110
及び第2情報記憶手段120に入力される。また、磁気セ
ンサMD1は第16図(A)に示すような情報記憶部2の3
値情報に対して、同図(B)に示すような読取信号RSF
を増幅器111から出力する。読取信号RSFは読取回路112
に入力されて第16図(C)の如く積分され、スレッショ
ルドTH1及びTH2で2値化された信号S1及びS2が第1情報
記憶手段110に入力され、タイミング信号TSに従って記
憶される。さらに、情報記録部4上に設けられている第
7図に示すような磁気センサMRは、第17図(A)に示す
ような記録情報に対して同図(B)に示すような読取信
号RSRを出力し、読取回路122でスレッショルドTH3と比
較することによって同図(C)に示す如く2値化された
信号S3が得られ、第2情報記憶手段120に入力されてタ
イミング信号TSに従って記憶される。
上述のような情報の読出を行ないながら記録媒体1を
搬送して行き、記録媒体1の後端が光学センサPH2で検
出されその検出信号DT2が制御手段131に入力されると、
制御手段131は搬送手段133を停止させると共に判定手段
130を作動させる。判定手段130は、第1情報記憶手段11
0に記憶されている情報を読出して金額,有効期限等が
正しいか否かを判定すると共に、第2情報記憶手段120
に記憶されている情報を読出して、度数情報が最大利用
回路を越えていないか、また発行金額から減算して残額
があるか否か等を判定し、使用可能な場合は制御手段13
1に対してOKの判定結果DSを出力する。使用不可能な場
合はNGの判定結果DSを制御手段131に入力し、搬送手段1
33を介してローラ102及びn方向に回転して記録媒体1
に返却しその旨を表示するか、返却時に穿孔手段104,発
光手段105で無効を記録してから同様に返却する。な
お、判定手段130は、暗証番号入力のときは入力データ
と比較してOKかNGかを出力する。
制御手段131は判定結果DSとしてOKの完了信号を入力
すると、別途接続された機器の所定動作を行ない、商品
を投出したりサービスを供与する。商品の単品投出の場
合には商品投出した時点で、又複数の商品を種々購入で
きるようにした場合には精算ボタンを押した時点等に制
御手段131にリターン信号RNが入力され、制御手段131は
搬送手段133に対して返却指令を与えて記録媒体1を返
却するが、この場合、磁気センサMD2から得らえるタイ
ミング信号TSに基づいて、記録媒体1が所定位置に来た
時点で穿孔手段104を動作させて、情報記録部4にパン
チ穴を開ける。また、残留等を情報記録部2に記録させ
る場合は、タイミング信号TSに基づいてビーム制御手段
132を介して発光手段105を制御し、レーザビームの照射
強度を制御してレーザ加熱して必要な記録を行ない、そ
の後に記録媒体1を返却する。ここでは媒体1の返却方
向に記録している(今回記録すべき情報の終りの部分か
ら記録して行き、今回記録すべき情報の初めの部分が前
回のデータの隣りになるように制御する)が、記録手段
をもっと内部に設け、一旦記録媒体1を戻して(このと
き媒体先端は挿入口101から出ていない)再度取込み方
向に移動する際に情報を記録した後、返却するようにし
ても良い。
(変形例) 上述の実施例では情報記録部2,3と情報記録部4とは
異なる材質の金属,合金を用いているが、第18図に示す
ようにM量(マンテンサイト量)を予め調整しておくこ
とにより、1枚の金属あるいは合金で上記2種の金属,
合金の機能を備えた記録媒体が得られる。例えばM量を
M1に調整しておけば、パンチでM量を増加させ(L1方
向)、あるいはレーザ加熱でM量を減少させる(L2方
向)ことができる。M1は第18図に示した位置に限らず、
適宜設定すれば良い。この金属あるいは合金はPET等の
カード母材に貼付する以外にも、蒸着あるいは粉末の塗
付によってPET上に形成することも可能であり、更にこ
の金属あるいは合金自体をカード状に形成することも可
能である。また、上述の実施例では強磁性マルテンサイ
ト化されたオーステナイトステンレス鋼及び非磁性オー
ステナイトステンレス鋼で成る2つの情報記録部部を具
備しているが、第19図に示すようにスヒテリシス書込
み,読取りを行なう磁気ストライプ51を具備すると共
に、強磁性マルテンサイト化されたオーステナイトステ
ンレス鋼で成る情報記録部52及び非磁性オーステナイト
ステンレス鋼で成る情報記録部53を有するカード状記録
媒体50であっても良い。
更に、上述では強磁性マルテンサイト化されたオース
テナイトステンレス鋼の記録部に対して3値の記録を行
なうようにしているが、2値もしくは4値以上の多値情
報を記録することも可能である。また、各記録部材上に
保護層もしくは美観のための層を設けて、外部より各記
録層を見えないようにすることも可能である。
なお、記録密度は強磁性マルテンサイト化されたオー
ステナイトステンレス鋼の方が非磁性オーステナイトス
テンレス鋼よりもはるかに高くできる。また、カーボン
の含有量を情報記録部2,3に対しては少なくとも比較的
低温(例えば400℃位)で非磁性化させ、一方、情報記
録部4に対してはカーボン含有量を多くして高温(例え
ば1000℃位)でないと非磁性化されないようにすること
もできる。
発明の効果; 以上のようにこの発明のカード状記録媒体によれば、
強磁性マルテンサイト化されたオーステナイトステンレ
ス鋼に熱を加えることによって非磁性部を形成でき、か
かる変態した非磁性部は強加工させない限り強磁性化せ
ず、逆にオーステナイトステンレス鋼の機械的変形で一
旦強磁性に変態したステンレスは数百℃以上に加熱しな
いと元の非磁性の状態には戻らない。このような各記録
部材に対し、記録時とは逆の強加工あるいは加熱を行な
って元の状態に戻すことは極めて困難であり、改ざんは
事実上不可能である。上記各磁性変態は外部から見ても
分らず、コピーすることも不可能であるから、極めて安
全性の高いカード状記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す外観図、第2図はそ
のA−A断面図、第3図は強磁性マルテンサイト化され
たオーステナイトステンレス鋼を加熱する様子を示す
図、第4図は加熱によって磁性変態を生じた様子を示す
図、第5図(A)及び(B)はそれぞれ機械的変形によ
って非磁性材に磁性変態を生じた様子を示す図、第6
図,第8図及び第9図はそれぞれこの発明の磁気ヘッド
の例を示す構造図、第7図及び第10図〜第12図はそれぞ
れ磁気抵抗素子を用いた検出装置の例を示す図、第13図
(A)は記録媒体の読取/書込部の側面構造図、同図
(B)はその平面構造図、第14図は情報読取/書込装置
の制御系を示すブロック構成図、第15図〜第17図はその
動作例を示すタイミングチャート、第18図はこの発明の
更に別の実施例を説明するための図、第19図はこの発明
の実施例を示す外観図である。 1……カード状記録媒体、2,3,4……情報記録部、30,40
……磁気ヘッド、31……磁気コア、34,41……永久磁
石、42,43……MR素子、104……穿孔手段、105……発光
手段、110,120……情報記憶手段、112,114,122……読取
回路、130……判定手段、131……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/70 G11B 5/70 5/80 5/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱供給手段の加熱によって強磁性から非磁
    性に磁性変態を生じる第1記録部材と、機械的変形によ
    って非磁性から強磁性に磁性変態を生じる第2記録部材
    とを有して成ることを特徴とするカード状記録媒体。
  2. 【請求項2】前記第1記録部材及び第2記録部材がそれ
    ぞれ薄板状にカード基板の1部又は全面に層設されてい
    る請求項1に記載のカード状記録媒体。
  3. 【請求項3】前記第1記録部材及び第2記録部材の表面
    の1部又は全部が外部より見えないようになっている請
    求項2に記載のカード状記録媒体。
  4. 【請求項4】更に磁気記録層が設けられている請求項1
    に記載のカード状記録媒体。
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