JP2817969B2 - カード状記録媒体 - Google Patents

カード状記録媒体

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JP2817969B2
JP2817969B2 JP31935489A JP31935489A JP2817969B2 JP 2817969 B2 JP2817969 B2 JP 2817969B2 JP 31935489 A JP31935489 A JP 31935489A JP 31935489 A JP31935489 A JP 31935489A JP 2817969 B2 JP2817969 B2 JP 2817969B2
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修司 田辺
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グローリー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は、プリペイドカード,クレジットカード等
のように必要な情報が記録され又は読出されるようにな
っており、改ざんが不可能なカード状記録媒体に関す
る。
(従来の技術) 従来、カード状記録媒体に記録される情報、例えば残
額,使用回数等は通常媒体に設けられた磁気ストライプ
に磁気記録されることが多かった。また、磁性物を記録
媒体に埋込んでその表面を不可視の部材で覆い、記録媒
体の使用の都度埋設された磁性物を打抜くようにしたも
のがあった(例えば特公昭48−16595号公報)。
さらに、磁気ストライプによる記録媒体では、記録で
きる情報量が少ないといった欠点があるため、第7図に
示すようにカード母層(例えばPET)41の全面に磁性層4
2を層設したカード状記録媒体40が出現している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記各記録媒体に記録された情報はい
ずれも容易に改ざんされる恐れがあった。すなわち、磁
気ストライプ又は磁性層に記録する場合は、記録情報を
多数の媒体から収集して分析すれば記録情報を解読する
ことができ、従って価値のない媒体に新しく価値を与え
ることは容易である。また、特公昭48−16595号公報に
記載されたような記録媒体では、打抜かれて穴のあいた
部分に磁性物を埋込んで糊づけすれば容易に価値を回復
できる。
この発明は上述のような点に鑑みなされたもので、こ
の発明の目的は、加熱によって強磁性から非磁性に磁性
変態を生じる金属あるいは合金を、カード全面(又は一
部)の磁性層の上に層設して用いるようにして、記録情
報の改ざんが不可能なカード状記録媒体を提供すること
にある。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明はカード状記録媒体に関するもので、この発
明の上記目的は、カード母層の上面全面又は一部に磁性
層が層設されると共に、前記磁性層の上面側に、熱供給
手段の加熱によって強磁性から非磁性に磁性変態を生じ
る記録部材を層設することによって達成される。
(作用) 鋼をオーステナイト域から臨界冷却速度以上で焼入れ
すると、マルテンサイトが得られる。このマルテンサイ
トの発生温度をMS点といい、鋼の化学成分に依存する。
しかし、マルテンサイトは不安定なオーステナイトを加
工しても誘発されることがあり、その発生温度はMS点よ
り高温にずれるが、MS点より余り高くなると加工による
マルテンサイト化が生じなくなる。この点をMd点とい
い、加工によって生じるマルテンサイト化を加工誘発変
態という。この場合、オーステナイトを加工するために
応力が負荷されていてこの加工ひずみによってマルテン
サイト変態が誘発・進行する。マルテンサイト変態の進
行に伴って大きな塑性が生じるが、これは変態誘起塑性
(transformation−induced plasticity,略称TRIP)と
名付けられており、この変態誘起塑性は超塑性の一種で
ある。すなわち、加工によってオーステナイト→マルテ
ンサイト変態が発生し、加工誘発変態の起因となった応
力集中が変態の発生によって緩和され、かなり大きい延
性を示すことになる。
ところで、ステンレス鋼は次の表1のように分類され
る。
また、オーステナイトステンレスは301,304,316,321の
如く種々に分かれており、オーステナイトステンレス鋼
はMd点以下の機械的変形により磁性変態を起こし、強磁
性マルテンサイト組織となる。強磁性マルテンサイト組
織は、レーザビーム,サーマルヘッド等の熱供給手段で
加熱することによって磁性変態を生じて非磁性オーステ
ナイト組織となる。第4図はその様子を示しており、カ
ード状の強磁性マルテンサイド化されたオーステナイト
ステンレス鋼10の表面にサーマルヘッド11を押当てて加
熱すると、加熱部分12が非磁性化され、その非磁性化部
分の深さDは加熱エネルギーにほぼ依存する。したがっ
て、サーマルヘッド11の加熱エネルギーを制御しながら
強磁性体化されたステンレス鋼10上を移動させると、た
とえば第5図に示す如く3値(0,1,2)の状態に対応し
た情報を記録することができる。サーマルヘッド11の代
りにレーザビームを用いた場合も全く同様であり、レー
ザビームの場合にはエネルギーの他にビーム径や形状を
も任意に変えることができる。このようにして、カード
上の強磁性体層に非磁性部分を2値もしくは多値的に形
成することにより、磁気記録を行なうことができる。
この発明は上述のような室温で準安定オーステナイト
組織を待ち得て、しかも室温で特殊な方法、例えば強加
工あるいは蒸着,スパッタリング等の成膜により強磁性
体化させられ、加熱によって強磁性から非磁性に磁性変
態を生じる金属あるいは合金を、カード母層の上面全面
又は一部に層設された磁性層の上面側に設けている。そ
して、磁性層に対しては従来と同様の磁気記録を行なう
と共に、上記金属層に対しては熱供給手段によって記録
を行なうようになっている。
(実施例) 第1図はこの発明のカード状記録媒体1の外観を示し
ており、全体は磁気カード等と同様に矩形状のカード構
造となっており、PET,紙等で成るカード母層1の上面全
面には磁性層2が層設されており、磁性層2の上面全面
に上述した強磁性体化されたオーステナイトステンレス
鋼で成る金属層3が蒸着又はスパッタリングあるいは箔
貼付によって層設され設けられている。金属層3には、
第2図に示すようなID記録部4及び度数記録部5が設け
られると共に、第3図に示すような印字部6が区画して
設けられている。また、磁性層2には主記録部7が割当
てられている。
このような構成において、金属層3への情報の記録は
第4図で説明したようにサーマルヘッド等の熱供給手段
で行ない、ID記録部4にはカード製造時或いは発行時に
熱供給手段により強磁性体化された金属層3を局部加熱
して、第2図に示すような非磁性のマーク4Aを形成す
る。マーク4Aは数,間隔,形状等によってコード化され
ており、ID記録部4にはカードの金額情報及び発行店情
報等を記録し、磁気ヘッド又は磁気抵抗(MR)素子によ
って非磁性マーク4Aの位置,形状(幅,大きさ等),数
を読取る。また、度数記録部5には、使用度数に応じて
熱供給手段によって金属層3を局部加熱して非磁性のポ
イントもしくはバーを第2図の度数記録情報52の如く形
成するが、機械的には破壊されないので高密度の記録が
可能である。使用度数が増加すればそれに従って度数記
録情報52は長くなる。そして、磁気ヘッド或いは磁気抵
抗素子によって非磁性ポイントの位置,数あるいは長さ
を読取るようになっており、又ユーザ目視用に、別のパ
ンチ穴51が並列に穿孔されるようにしても良い。
なお、第2図ではマーク4A,度数記録情報52ははっき
り明示しているが、実際は強磁性から非磁性に変態させ
るだけなら、目で見て変態個所は殆ど認識することがで
きない。
さらに、印字部6に対して、使用度数に応じて熱供給
手段によって金属層3表面を印字形状に従って局部加熱
し、表面にブルーの酸化膜を形成して残額や利用年月日
等を目視可能に印字する。すなわち、記録層3の表面を
熱供給手段で長い時間加熱するか又は高い温度にする
と、銀白色の記録層3の表面が黄金色を経てブルーに変
化して第3図の如く印字される。
第6図は磁気コア31に1次コイル32及び2次コイル33
を巻回された磁気ヘッド30の例を示しており、磁気ヘッ
ド30の読取部が金属層3の強磁性化部(又は強磁性と非
磁性の混在部)又は非磁性化部に在るかで2次コイル33
の出力VOUTが異なるので、これによって金属層3のID記
録部4及び度数記録部5の情報を読取ることができる。
なお、上述の実施例ではカード母材の全面に磁性層を
層設すると共に、磁性層の上面全面に金属層を層設して
いるが、いずれもカードの一部に設けるようにしても良
い。
更に、上述では強磁性体化されたオーステナイトステ
ンレス鋼の記録部に対して3値の記録を行なうようにし
ているが、2値もしくは4値以上の多値情報を記録する
ことも可能である。また、各記録部材上に保護層もしく
は美観のための層を設けて、外部より各記録層を見えな
いようにすることも可能である。また、磁性層2の主記
録部7には、状の磁気ヘッドで金属層3を通して従来と
同様に読み書きを行なうことができる。ID記録,度数の
記録の態様も本実施例に限られることなく、種々変更可
能である。
発明の効果; 以上のようにこの発明のカード状記録媒体によれば、
強磁性体化されたオーステナイトステンレス鋼又は同様
の作用を示す合金で成る金属層に熱を加えることによっ
て非磁性部を形成でき、それによって情報の記録を行な
っている。かかる変態した非磁性部を強加工させない限
り強磁性化しないため、このような記録部材に対し、元
の状態に戻すことは極めて困難であり、カードデータの
改ざんは事実上不可能である。上記磁性変態は外部から
見ても分らず、コピーすることも不可能であるから、極
めて安全性の高いカード状記録媒体を得ることができ
る。更に、カード母層に層設されている磁性層に対して
は従来と同様の情報の記録が可能である。
更に、磁性層の上面に強磁性の金属層3を設けている
ので、磁性層2の主記録部7に磁気記録を行なった後
に、上面の金属層3に別途ダミー記録を行なうようにす
れば、セキュリティを更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す外観図、第2図及び
第3図はその一部を示す図、第4図は強磁性体化された
オーステナイトステンレス鋼を加熱する様子を示す図、
第5図は加熱によって磁性変態を生じた様子を示す図、
第6図はこの発明の磁気ヘッドの例を示す構造図、第7
図は従来のカード例を示す図である。 1……カード母層、2……磁性層、3……金属層、4…
…ID記録部、5……度数記録部、6……印字部、7……
主記録部、30……磁気ヘッド、40……カード状記録媒
体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード母層の上面全面又は一部に磁性層が
    層設されると共に、前記磁性層の上面側に、熱供給手段
    の加熱によって強磁性から非磁性に磁性変態を生ずる記
    録部材が層設されて成ることを特徴とするカード状記録
    媒体。
  2. 【請求項2】前記記録部材をID記録部,度数記録部及び
    印字部に区画して成る請求項1に記載のカード状記録媒
    体。
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