JP2613854B2 - 複合磁気記録媒体 - Google Patents

複合磁気記録媒体

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JP2613854B2
JP2613854B2 JP8053576A JP5357696A JP2613854B2 JP 2613854 B2 JP2613854 B2 JP 2613854B2 JP 8053576 A JP8053576 A JP 8053576A JP 5357696 A JP5357696 A JP 5357696A JP 2613854 B2 JP2613854 B2 JP 2613854B2
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magnetic
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layer
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博昭 森田
雍典 丹治
善正 飯野
義博 猪
肇 吉田
啓安 藤森
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体特にキ
ャッシュカードや身分証明カードに使用される複合磁気
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近交通機関における回数乗車券や定期
券等に使用されている磁気カードの記録再生を行う磁気
記録再生装置はカード自体の外観や形状等を正確にチェ
ックする機能を持っていない。従って偽造カードであっ
てもカードに記録された情報が正しければ正規のカード
として処理されてしまう恐れがある。またカードの表面
磁性層として保磁力が数Oe以下の軟質磁性合金粉末を
下地の磁性層の上に塗布し複合磁気記録媒体とし磁気情
報の漏洩防止を計って来た。しかしこの方法の場合は弱
磁場を加えることによって容易に下地の磁性層の磁気記
録情報が読み取られるという欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の偽造又
は情報の漏洩を防止し得る新規な複合磁気記録媒体を提
供せんとするものである。なおこの複合磁気記録媒体の
適用される磁気記録再生装置は本願出願人が先に特願昭
55−93806号(特開昭57−20903号公報)
に「磁気記録再生装置」と題して出願されている。本発
明はこの磁気記録再生装置に使用する磁気記録媒体の改
良に関するものである。即ち上記発明の概要は二層以上
の磁性層を有しこれらの磁性層はキュリー点特性が二種
類以上及び保磁力が二種類以上の各層から成るように積
層されて成る磁気記録媒体と、該記録媒体に対して磁気
記録・再生を行なう手段と、該磁気記録・再生手段によ
る再生後に前記記録媒体を所定温度で加熱する手段と、
該加熱後に前記記録媒体に対して再生を行なう手段と、
前記加熱前の再生情報と加熱後の再生情報とを演算処理
して前記記録媒体が正規のものであるか否かを判別する
回路とを備える磁気記録・再生装置である。この目的に
かなう磁気記録媒体としては保磁力が大きくキュリー点
が小さい磁気記録特性を有する強磁性合金薄膜を表面層
に用いる必要がある。一般的に低いキュリー点をもつ磁
性合金は結晶磁気異方性が小さくなり保磁力Hcが低下
する。他方強磁性合金薄膜はその膜厚を10 -6 から10
-8 まで薄くすると急激に磁壁エネルギーが大きくな
り、その磁区構造が変ることが知られている。このとき
保磁力が大きくなることが期待できる。薄膜が10 -8
より更に薄くなるとブロッホ壁の磁気エネルギーよりも
ネール壁のそれの方がエネルギー的に小さくなりネール
壁をもつ磁区構造をとり保磁力も却って小さくなる。
【0004】それ故に本発明の課題は、下地磁性層より
もキュリー点が低くかつ保磁力が大きい表面磁性層をも
複合磁気記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の原理に基
づいて低キュリー点Tcで高保磁力Hcをもつ強磁性合
金薄膜を表面磁性合金層とする複合磁気記録媒体を得ん
とするものである。即ち本発明によれば、基板上に下地
磁性層と該下地磁性層よりもキュリー点の低い表面磁性
層とを設けた複合磁気記録媒体において、前記表面磁性
層を膜厚が10 -6 〜10 -8 mの強磁性合金薄膜になし、
これにより前記表面磁性層の保磁力を大きくしたことを
特徴とする複合磁気記録媒体が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につき説
明する。キュリー点Tcが約100℃をもつ33%at
Ni−Fe合金を通常の溶解法で作製すると室温にお
ける保磁力Hcは数Oe以下となるため前述の目的を達
することはできない。そのためこの合金を蒸着法で適当
な膜厚に蒸着することによって前項で述べた適当な膜厚
に蒸着することによって前項で述べた原理によって、そ
の薄膜の磁区構造を変えた保磁力Heを上げることが出
来た。膜厚を3×10-7mに蒸着すると保磁力Hcは4
0Oeとなり更に薄くすることにより70Oeまで上が
ことを確めた。膜厚を薄くすると飽和磁化は減少する
が、本目的のためには支障とはならない。図1は本発明
による複合磁気記録媒体1の断面図を示す。2はプラス
チック等の基板であってフェライト系磁性酸化物膜を下
地磁性層3とし、その上に隔離層4を介して33at%
Ni−Fe合金を3×10-7mの膜厚に蒸着し、これ
を表面磁性層5とした。なお蒸着の代りにスパッタリン
グでもよいことは当然である。なお図中6は表面保護層
である。
【0007】このようにして作製された複合磁性合金膜
の表面磁性層5と下地磁性層3とを独立に磁化させたり
消磁させたとすることができ記録再生媒体としての機能
を有することを確認した。下地磁性層3はH=2000
OeTc=300°であり、33at% Ni−Fe合
金膜よりなる表面磁性層5のTc=100℃に比して十
分に高いので100°近傍まで加熱しても下地の磁性層
3は記録情報に対して殆んど影響を受けない。
【0008】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれば、
下地磁性層よりもキュリー点が低くかつ従来より保磁力
が大きい表面磁性層をもつ複合磁気記録媒体が得られ
る。この複合磁気記録媒体によると、表面磁性層の保磁
力が従来よりも大きいため、下地磁性層の磁気記録情報
の読取りやそれのみの書き換えが確実に防止される。ま
低キュリー点で高保磁力を有し表面磁性層と下地磁性
層とは温度による二重構造を有するためこの複合磁気
記録媒体を使用することにより再生時に所定の温度でこ
複合磁気記録媒体を加熱し、加熱前の再生情報と加熱
後の再生情報を比較することによりこの複合磁気記録媒
が正規のものか否かを判別でき偽造に 不正使用
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による複合磁気記録媒体の
厚さ方向を見る断面図である。
【符号の説明】
1 複合磁気記録媒体 2 プラスチック基板 3 下地磁性層 4 絶縁性の隔離層 5 表面磁性層 6 表面保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 肇 宮城県黒川郡富谷町東向陽台3丁目27の 10 (72)発明者 藤森 啓安 宮城県宮城郡宮城町吉成2丁目20の3 (56)参考文献 特開 昭53−16604(JP,A) 特開 昭58−64634(JP,A) 特開 昭60−111323(JP,A) 特開 昭59−191130(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下地磁性層と該下地磁性層より
    もキュリー点の低い表面磁性層とを設けた複合磁気記録
    媒体において、前記表面磁性層を膜厚が10 -6 〜10 -8
    mの強磁性合金薄膜になし、これにより前記表面磁性層
    の保磁力を大きくしたことを特徴とする複合磁気記録媒
JP8053576A 1996-03-11 1996-03-11 複合磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2613854B2 (ja)

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