JP2790564B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP2790564B2
JP2790564B2 JP4052534A JP5253492A JP2790564B2 JP 2790564 B2 JP2790564 B2 JP 2790564B2 JP 4052534 A JP4052534 A JP 4052534A JP 5253492 A JP5253492 A JP 5253492A JP 2790564 B2 JP2790564 B2 JP 2790564B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波多チャンネル無線
機等に用いる周波数シンセサイザに適用されるもので、
さらに詳しくは、高速周波数引き込みを特徴とする位相
同期(PLL;フェーズ・ロックド・ループ)形の周波
数シンセサイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周波数シンセサイザは多チャンネル無線
機の重要な構成要素であり、各種無線機器・装置に広く
利用されている。近年の無線通信はアナログからデジタ
ルへ移行しつつあるが、その通信方式としては時分割多
元接続(TDMA;タイム・ディビジョン・マルティプ
ル・アクセス)方式が採用されており、周波数シンセサ
イザにおいてはチャンネル間引き込み特性の高速化が重
要な課題となる。
【0003】以下、従来の周波数シンセサイザについて
説明する。図4は従来の周波数シンセサイザの構成を示
すものである。図4において、1は電圧制御発振器、2
は高周波出力端子、3は電圧制御発振器1の出力を分周
する可変分周器(以下、単に分周器と称する)、4は基
準発振器(通常温度補償水晶発振器が用いられる)、5
は基準発振器4の出力を分周する第2の分周器、6は第
1、第2の分周器の出力位相を検出する位相比較器(通
常デジタル形の位相・周波数比較器)、7は位相比較器
6の出力を変換し積分器の駆動信号とするチャージポン
プ、8はチャージポンプ7の出力の高域成分を除去して
電圧制御発振器1に帰還する積分器すなわちループフィ
ルタであり、9は前記要素により構成される第1の位相
同期回路である。
【0004】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザについて、以下その動作について説明する。
【0005】位相同期時には、第1と第2の分周器の出
力周波数(比較周波数)および位相は一致しており、チ
ャージポンプ出力は高インピーダンス状態となってい
る。一方チャンネル切り替え時には2つの出力周波数は
ずれるが、位相比較器が目標周波数の近傍に引き込む様
に周波数補正の動作を行い、チャージポンプを介してル
ープフィルタの充放電を行う(周波数引き込みモー
ド)。さらに位相比較器は、目標周波数に引き込む様に
位相補正の動作を行い、チャージポンプを介してループ
フィルタの充放電を行う(位相引き込みモード)。
【0006】上記一連の動作は、ループ利得が高い、つ
まり電圧制御発振器の感度が高い、分周数が小さい(比
較周波数数が高い)あるいはループフィルタの時定数が
小さい程高速である。以下、ループ利得、電圧制御発振
器の感度、分周数(比較周波数)、ループフィルタの時
定数の関係について簡単に説明すると、ループ利得(ル
ープ角自然周波数ωn)は、位相比較器の感度Kφ、電
圧制御発振器の感度Kv、分周数N、ループフィルタの
時定数Tにより、以下の式で示される。 ωn={(Kφ・Kv)/(N・T)} 1/2 上記式より明確なように、Kφ、Kvを大きくするほ
ど、またN、Tを小さくするほどループ利得は高くな
り、周波数シンセサイザの高速引き込みが実現できる。
なお分周数Nは、出力周波数f0と比較周波数fREFの比
(N=f0/fref)であり、f0が低いほど、frefが高
いほど小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多チャ
ンネル無線機においてはチャンネル間隔により比較周波
数は一義的に決定され、自由に設定することはできな
い。また、電圧制御発振器の感度を高くとると電圧制御
発振器自体のS/N、C/Nが劣化する、ループフィル
タの時定数を小さくすると雑音帯域幅が広くなり、周波
数シンセサイザとしてのS/N、C/Nが劣化するとい
う課題を有していた。
【0008】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、定常状態でのS/N、C/N等の特性を確保した
まま、チャンネル間引き込み特性の高速化を実現した周
波数シンセサイザを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、第1に、第1の電圧制御発振器、前記第1
の電圧制御発振器の出力を分周する第1の分周器、基準
発振器の出力を分周する第2の分周器、前記第1、第2
の分周器の出力位相を検出する第1の位相比較器、前記
第1の位相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号とす
る第1のチャージポンプ、及び前記第1のチャージポン
プの出力の高域成分を除去して前記第1の電圧制御発振
器に帰還する第1のループフィルタよりなる第1の位相
同期回路と、第2の電圧制御発振器、前記第2の電圧制
御発振器の出力を分周する第3の分周器、基準発振器の
出力を分周する第4の分周器、前記第3、第4の分周器
の出力位相を検出する第2の位相比較器、前記第2の位
相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号とする第2の
チャージポンプ、前記第2のチャージポンプの出力の高
域成分を除去して前記第2の電圧制御発振器に帰還する
第2のループフィルタよりなる第2の位相同期回路と、
前記第1の電圧制御発振器出力を分周する第5の分周
器、前記第2の電圧制御発振器出力を分周する第6の分
周器、前記第5、第6の分周器の出力位相を検出する第
3の位相比較器、前記第3の位相比較器の出力を変換し
積分器の駆動信号とする第3のチャージポンプ、及び前
記第1のループフィルタよりなる第3の位相同期回路
と、前記第1と第3の位相同期回路を切り替えるスイッ
チを第1のループフィルタの前に設け、前記第2の電圧
制御発振器の感度を前記第1の電圧制御発振器の感度よ
りも高くするとともに、前記第3の位相比較器の比較周
波数を前記第1の位相比較器の比較周波数よりも高くし
たものである。また、第2に、第1の電圧制御発振器、
前記第1の電圧制御発振器の出力を分周する第1の分周
器、基準発振器の出力を分周する第2の分周器、前記第
1、第2の分周器の出力位相を検出する第1の位相比較
器、前記第1の位相比較器の出力を変換し積分器の駆動
信号とする第1のチャージポンプ、及び前記第1のチャ
ージポンプの出力の高域成分を除去して前記第1の電圧
制御発振器に帰還する第1のループフィルタよりなる第
1の位相同期回路と、第2の電圧制御発振器、前記第2
の電圧制御発振器の出力を分周する第3の分周器、基準
発振器の出力を分 周する第4の分周器、前記第3、第4
の分周器の出力位相を検出する第2の位相比較器、前記
第2の位相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号とす
る第2のチャージポンプ、前記第2のチャージポンプの
出力の高域成分を除去して前記第2の電圧制御発振器に
帰還する第2のループフィルタよりなる第2の位相同期
回路と、前記第1の電圧制御発振器出力を分周する第5
の分周器、前記第2の電圧制御発振器出力を分周する第
6の分周器、前記第5、第6の分周器の出力位相を検出
する第3の位相比較器、前記第3の位相比較器の出力を
変換し積分器の駆動信号とする第3のチャージポンプ、
及び前記第1のループフィルタよりなる第3の位相同期
回路と、前記第1と第3の位相同期回路を切り替えるス
イッチを第1のループフィルタの前に設け、前記第2の
ループフィルタの時定数を前記第1のループフィルタの
時定数よりも小さくするとともに、前記第3の位相比較
器の比較周波数を前記第1の位相比較器の比較周波数よ
りも高くしたものである
【0010】
【作用】本発明は上記構成によって、チャンネル切り替
え前に第2の位相同期回路を立ち上げるとともに、チャ
ンネル切り替え時に第2の位相同期回路出力を基準信号
源として第3の位相同期回路により周波数を高速に切り
替えた後第1の位相同期回路に切り替え、位相整合動作
を施すことで、定常状態でのS/N、C/N等の特性を
劣化することなく、チャンネル間周波数切替時間の短縮
を実現することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例における周波数シ
ンセサイザの構成図である。図1において、1〜9の番
号を付している構成要素は図4と同一のものなので説明
は略す。図1において図4の構成と異なる点は、第2の
電圧制御発振器10、第2の電圧制御発振器の出力を分
周する第3の可変分周器11(以下、単に第3の分周器
11と称する)、基準発振器4の出力を分周する第4の
分周器12、第3、第4の分周器の出力位相を検出する
第2の位相比較器13、第2の位相比較器の出力を変換
し積分器の駆動信号とする第2のチャージポンプ14、
第2のチャージポンプの出力の高域成分を除去して第2
の電圧制御発振器10に帰還する第2の積分器すなわち
ループフィルタ15により構成される第2の位相同期回
路16、第1の電圧制御発振器1の出力を分周する第5
の分周器17、第2の電圧制御発振器10の出力を分周
する第6の分周器18、第5、第6の分周器の出力位相
を検出する第3の位相比較器19、第3の位相比較器1
9の出力を変換し積分器の駆動信号とする第3のチャー
ジポンプ20と第1の積分器すなわちループフィルタ8
により構成される第3の位相同期回路21、および第1
の位相同期回路9と第3の位相同期回路21を切り替え
るスイッチ22を設けた点である。
【0013】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザの動作を説明する。なお、本発明の実施例における動
作条件は (A)第2の電圧制御発振器10の感度を第1の電圧制
御発振器1の感度よりも高くする。 (B)第2のループフィルタ15の時定数を第1のルー
プフィルタ8の時定数よりも小さくする。 (C)第3の位相比較器19の比較周波数を、第1の位
相比較器6の比較周波数よりも高く設定する。 の条件において、条件(A)と条件(C)の組み合わ
せ、あるいは条件(B)と条件(C)の組み合わせによ
り実施可能である。 なお、ここで動作を理解しやすいよ
うに、第1と第2の電圧制御発振器の周波数は同一と
し、第4の分周器12の分周数は第2の分周器5と同一
とする。
【0014】チャンネル切り替え前に第2の位相同期回
路16を立ち上げる。第2の位相同期回路16は第3の
位相同期回路21の基準信号源であるため周波数の安定
度は必要であるが、高性能なS/N、C/Nは必要とし
ない。第3の位相同期回路21の比較周波数を高くして
も所望の周波数に位相同期させるためには、第1の電圧
制御発振器1と第2の電圧制御発振器10の出力周波数
を同一とする必要があるので、第1の位相比較器6の比
較周波数と第2の位相比較器13の比較周波数とを同じ
値にする必要があるが、第2の電圧制御発振器10の感
度を高く(上記条件(A))、あるいは第2のループフ
ィルタ15の時定数を小さく設定しループ利得を高くす
る(上記条件(B))ことが可能であり、高速な周波数
引き込みを実現できる。チャンネル切り替え時には第2
の位相同期回路出力を基準信号源として、第3の位相同
期回路21により周波数を切り替える。この時、第1の
位相同期回路9による定常状態での特性を損ねないため
に、第1の電圧制御発振器1の感度、第1のループフィ
ルタ8の時定数設定に自由度は少ないが、比較周波数
(分周数)は任意であり、比較周波数を高くする(上記
条件(C))ことでループ利得を大幅に高くすることが
でき、極めて高速な周波数切り替えが実現できる。その
後位相同期回路切り替え信号によりスイッチ22を介し
て第1の位相同期回路9に切り替える。以上のように、
図1の構成によれば、発振周波数が同一の第1と第2の
電圧制御発振器1、10に適用した場合、まず第1と第
2の位相同期回路9、16の出力周波数が同一となるよ
うに周波数設定は行い、次にチャンネル切り替え時に、
第2の位相同期回路を設定周波数にロックさせ、上記条
件(A)、あるいは条件(B)により第2の位相同期回
路16は高速に周波数を引き込む。次に、第2の位相同
期回路16の出力を基準信号として第1の位相同期回路
9を設定周波数にロックさせ、第3の位相比較器19の
比較周波数fref3、すなわち第2の位相同期回路の出力
を基準とした第3の位相比較器の比較周波数である第6
の分周器18の出力を、システムのチャンネル間隔に依
存せず任意に設定(分周数を任意に設定)しても、定周
波数のRF出力信号を第1の電圧制御発振器1から得る
ことができる。このため、ループ利得を従来例よりも極
めて高くすることが可能となり、超高速引き込みが実現
できる。言い換えると、従来の位相同期回路では、位相
比較器の比較周波数をチャンネル間隔と同一にしないと
所望の周波数出力を得ることができないため、周波数の
高速引き込みに限界があったが、本方式では、位相比較
器の比較周波数をチャンネル間隔と同一とせず、チャン
ネル間隔より高く設定しても所望の周波数出力を得るこ
とが可能であるため、高速周波数引き込みを実現でき
る。
【0015】なお、切り替え時に第1の位相同期回路9
と第3の位相同期回路21の間で周波数は一致している
が、位相誤差が生じ位相補正のための過渡応答が発生す
るため、周波数切り替え時間が長くなる。この課題を解
決するために、切り替え時には位相整合の手段が必要と
なる。
【0016】図2は図1の要部となる位相整合回路の一
実施例を示す構成図である。図2において、1〜9の番
号を付している構成要素は図1と同一のものなので説明
は略す。29は第1のチャージポンプ7と第1のループ
フィルタ8との間をスイッチするループスイッチ、30
は第1の電圧制御発振器1と第1の分周器3との間に置
かれる第1のゲート回路、31は基準発振器4と第2の
分周器5との間に置かれる第2のゲート回路、32は位
相同期回路切り替え信号と第1の分周器3または第2の
分周器5の出力と位相比較器6の出力とを入力として、
ループスイッチ29とゲート回路30、31を制御する
制御回路である。
【0017】以上のように構成された位相整合回路の動
作を説明する。第3の位相同期回路21から第1の位相
同期回路9への切り替えにおいては、位相比較器6の出
力と位相同期回路切り替え信号とを入力とする制御回路
32によって、第1の分周器3と第2の分周器5の入力
を制御するゲート回路30、31を位相誤差分の時間だ
け制御し、位相比較器6の2つの入力を同相状態とす
る。また、制御回路32は位相同期回路切り替え信号の
立ち上がりより一定時間だけ遅れて変化するループ制御
信号を作る。このループ制御信号によりループスイッチ
29を直接制御する。これらの動作により、ループ切り
替え制御の始めに位相調整を行い短い引き込み時間です
む状態にした上で、通常の周波数シンセサイザモードと
するものである。以上のように、図2に示した位相整合
回路は、第3の位相同期回路21から第1の位相同期回
路9に切り替える時、周波数はほぼ一致しているが位相
誤差を持つため位相補正のための過渡応答が生じるの
で、第1の電圧制御発振器1と第1の分周器3の間、お
よび基準発振器4と第2の分周器5の間にゲート回路3
0、31を設け、位相差に相当する時間だけ位相が進ん
でいる側の入力を阻止することで位相も一致させること
ができるため、高速な周波数切り替えが可能となる。
【0018】図3は図2の制御回路の詳細構成図であ
る。図3において、40は第1の分周器3あるいは第2
の分周器5の出力をクロック入力とし位相同期回路切り
替え信号をリセット入力とする3ビットのシフトレジス
タ、41、42はシフトレジスタ40の出力と第1の位
相比較器6の出力を入力とするゲート回路である。
【0019】以上のように構成された制御回路32の動
作を説明する。3ビットのシフトレジスタ40により位
相同期回路切り替え信号の立ち上がりより位相比較周波
数3周期分だけ遅れたループ制御信号が作られる。この
ループ制御信号によりループスイッチ29を直接制御す
る。また、ループ制御信号と位相比較器6の出力とをゲ
ート回路41、42によってゲートし、位相同期回路切
り替え信号立ち上がりの3周期分だけ位相調整を行うよ
うに、ゲート回路30、31の制御信号を作る。これら
の動作により、位相同期回路切り替えの始めに位相調整
を行い、短い引き込み時間ですむ状態にした上で通常の
シンセサイザモードとするものである。
【0020】以上のように本実施例によれば、多チャン
ネル周波数シンセサイザにおいて、第1、第2、第3の
3つの位相同期回路を設け、かつ第1の位相同期回路に
対して第2および第3の位相同期回路のループ利得を高
く設定するとともに、第1の位相同期回路に位相整合回
路を設けることによりチャンネル間周波数切り替え時間
を高速化することができる。
【0021】なお本実施例においては、第1と第2の電
圧制御発振器の周波数は同一としたが、第2の電圧制御
発振器10の周波数を第1の電圧制御発振器1の周波数
の整数分の1(1/L)とすることで低消費電力化が図
れる。この時、第4の分周器12の分周数は第2の分周
器5の分周数のL倍となること、第1に対して第2の位
相同期回路の比較周波数は1/Lとなることは言うまで
もない。また、第2の位相同期回路16はチャンネル切
り替え前に立ち上げるとしたが、常時動作していても構
わない。さらに、第1、第2、第3の位相同期回路の比
較周波数の位相を一致させるため、同一の基準発振器を
使用する必要がある。
【0022】また、位相整合回路も実施例に限定される
ものではなく、切り替え時に第1、第2の分周器の位相
整合をとる機能であればよいことも言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多チャン
ネル周波数シンセサイザにおいて、第1、第2、第3の
3つの位相同期回路を設け、かつ第1の位相同期回路に
対して第2および第3の位相同期回路のループ利得を高
く設定するとともに、第1の位相同期回路に位相整合回
路を設けることにより、定常状態での特性を損なうこと
なくチャンネル間周波数切り替え時間の高速化を可能と
する優れた周波数シンセサイザを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における周波数シンセサイザ
のブロック結線図
【図2】同周波数シンセサイザの要部となる位相整合回
路のブロック結線図
【図3】図2の要部である制御回路のブロック結線図
【図4】従来の周波数シンセサイザのブロック結線図
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 高周波出力端子 3 分周器 4 基準発振器 5 分周器 6 位相比較器 7 チャージポンプ 8 ループフィルタ 9 位相同期回路 10 電圧制御発振器 11 分周器 12 分周器 13 位相比較器 14 チャージポンプ 15 ループフィルタ 16 位相同期回路 17 分周器 18 分周器 19 位相比較器 20 チャージポンプ 21 位相同期回路 22 スイッチ 29 ループスイッチ 30 ゲート回路 31 ゲート回路 32 制御回路 40 シフトレジスタ 41 ゲート回路 42 ゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−38921(JP,A) 特開 平2−33218(JP,A) 特開 平3−23718(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧制御発振器、前記第1の電圧
    制御発振器の出力を分周する第1の分周器、基準発振器
    の出力を分周する第2の分周器、前記第1、第2の分周
    器の出力位相を検出する第1の位相比較器、前記第1の
    位相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号とする第1
    のチャージポンプ、及び前記第1のチャージポンプの出
    力の高域成分を除去して前記第1の電圧制御発振器に帰
    還する第1のループフィルタよりなる第1の位相同期回
    路と、第2の電圧制御発振器、前記第2の電圧制御発振
    器の出力を分周する第3の分周器、基準発振器の出力を
    分周する第4の分周器、前記第3、第4の分周器の出力
    位相を検出する第2の位相比較器、前記第2の位相比較
    器の出力を変換し積分器の駆動信号とする第2のチャー
    ジポンプ、前記第2のチャージポンプの出力の高域成分
    を除去して前記第2の電圧制御発振器に帰還する第2の
    ループフィルタよりなる第2の位相同期回路と、前記第
    1の電圧制御発振器出力を分周する第5の分周器、前記
    第2の電圧制御発振器出力を分周する第6の分周器、前
    記第5、第6の分周器の出力位相を検出する第3の位相
    比較器、前記第3の位相比較器の出力を変換し積分器の
    駆動信号とする第3のチャージポンプ、及び前記第1の
    ループフィルタよりなる第3の位相同期回路と、前記第
    1と第3の位相同期回路を切り替えるスイッチを第1の
    ループフィルタの前に設け、前記第2の電圧制御発振器
    の感度を前記第1の電圧制御発振器の感度よりも高くす
    るとともに、前記第3の位相比較器の比較周波数を前記
    第1の位相比較器の比較周波数よりも高くした周波数シ
    ンセサイザ。
  2. 【請求項2】 第1の電圧制御発振器、前記第1の電圧
    制御発振器の出力を分周する第1の分周器、基準発振器
    の出力を分周する第2の分周器、前記第1、第2の分周
    器の出力位相を検出する第1の位相比較器、前記第1の
    位相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号とする第1
    のチャージポンプ、及び前記第1のチャージポンプの出
    力の高域成分を除去して前記第1の電圧制御発振器に帰
    還する第1のループフィルタよりなる第1の位相同期回
    路と、第2の電圧制御発振器、前記第2の電圧制御発振
    器の出力を分周する第3の分周器、基準発振器の出力を
    分周する第4の分周器、前記第3、第4の分周器の出力
    位相を検出する第2の位相比較器、前記第2の位相比較
    器の出力を変換し積分器の駆動信号とする第2のチャー
    ジポンプ、前記第2のチャージポンプの出力の高域成分
    を除去して前記第2の電圧制御発振器に帰還する第2の
    ループフィルタよりなる第2の位相同期回路と、前記第
    1の電圧制御発振器出力を分周する第5の分周器、前記
    第2の電圧制御発振器出力を分周する第6の分周器、前
    記第5、第6の分周器の出力位相を検出する第3の位相
    比較器、前記第3の位相比較器の出力を変換し積分器の
    駆動信号とする第3のチャージポンプ、及び前記第1の
    ループフィルタよりなる第3の位相同期回路と、前記第
    1と第3の位相同期回路を切り替えるスイッチを第1の
    ループフィルタの前に設け、前記第2のループフィルタ
    の時定数を前記第1のループフィルタの時定数よりも小
    さくするとともに、前記第3の位相比較器の比較周波数
    を前記第1の位相比較器の比較周波数よりも高くした周
    波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 第3の位相同期回路から第1の位相同期
    回路へ切り替えた直後に第1の分周器と第2の分周器の
    出力位相を一致させる位相整合回路を、第1の位相同期
    回路内に設けることを特徴とした請求項1または請求項
    2記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 第1の電圧制御発振器と第1の分周器と
    の間に設けた第1のゲート回路と、基準発振器と第2の
    分周器の間に設けた第2のゲート回路と、第1のチャー
    ジポンプと第1のループフィルタとの間に設けたループ
    スイッチと、前記第1または第2の分周器出力と位相同
    期回路切り替え信号とを入力とする3ビット以上のシフ
    トレジスタと第1の位相比較器の出力と前記シフトレジ
    スタの出力とを入力とする第3、第4のゲート回路から
    なる制御回路より構成される位相整合回路を具備するこ
    とを特徴とした請求項3記載の周波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 第1の位相同期回路に対して、第2およ
    び第3の位相同期回路のループ利得を高く設定すること
    を特徴とした請求項1または請求項2記載の周波数シン
    セサイザ。
  6. 【請求項6】 第2の位相同期回路の電源を周波数切り
    替え完了時に切断し、次の周波数切り替え直前に再び立
    ち上げることを特徴とした請求項1または請求項2記載
    の周波数シンセサイザ。
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