JP2790434B2 - 壁面改修工法 - Google Patents

壁面改修工法

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JP2790434B2
JP2790434B2 JP6238386A JP23838694A JP2790434B2 JP 2790434 B2 JP2790434 B2 JP 2790434B2 JP 6238386 A JP6238386 A JP 6238386A JP 23838694 A JP23838694 A JP 23838694A JP 2790434 B2 JP2790434 B2 JP 2790434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅等において古くな
った壁面をクロス壁に改修するための工法に関し、特
に、熟練を必要とすることなく、また短い工期で改修を
行うことのできる壁改修工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅等のリフォームとしては、繊維壁等
の塗り壁をクロス壁に改修することが良く行われてい
る。このような改修は、一般的に次の手順により行われ
ている。まず、現場を養生して改修部分以外の表面が汚
れないように覆い、繊維壁等の仕上げ材の剥ぎ工事を行
う。仕上げ材を完全に剥ぎ落として、プラスタ下地材を
露出させた後は、その露出面をパテ処理して、平滑面に
する。通常は、2乃至3回塗りを行う。パテ処理した表
面が乾燥した後は、その上にクロスを貼り付けて、改修
作業が終了する。
【0003】
【発明が解決しよとする課題】しかしながら、このよう
な従来の改修工法は次のような問題点がある。第1に、
繊維壁等の剥ぎ工事は時間および手間の係る作業であ
る。また、剥ぎ落とした繊維壁等によって現場が汚れる
ので、剥ぎ工事後の清掃作業も大変である。第2に、剥
ぎ工事後には、全面をパテ処理して平坦な面にする必要
があるが、このような湿式工法は、パテを乾燥させる時
間が必要となるので、時間が掛かってしまう。また、パ
テ処理により表面を平坦な面に仕上げることは熟練を必
要とする。第3には、全面パテ処理を行っても多少の不
陸が残っているので、使用するクロスは一般に厚手のも
のが必要となる。また、下地の不陸のために、クロス貼
りの仕上がりが綺麗にならないという問題点もある。
【0004】このように、従来の改修工法は、工期が長
く、パテ処理による下地の不陸調整等に熟練を必要と
し、さらに、クロス貼りの仕上がりも綺麗にならないと
いう問題点がある。
【0005】本発明の課題は、このような従来の問題点
を解消することのできる壁面改修工法を提案することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の壁面改修工法においては、古壁の仕上げ
材の剥ぎ工事を実質的に省略して、古壁表面にパネル下
地を形成して、その上にクロス貼りを行う方法を採用し
ている。すなわち、本発明の壁面改修工法は次の(1)
から(5)までの工程を含むことを特徴としている。 (1)改修対象の内壁面に対して、剥げかけた仕上げ材
等の除去、防かび剤の塗布、および下地強化剤の塗布の
うちの少なくとも一つを施す表面処理工程 (2)表面処理後の内壁面に対して接着剤を塗布する接
着剤塗布工程 (3)接着剤が塗布された内壁面に対して所定の寸法の
パネルを不陸を調整して張り合わせるパネル張り工程 (4)内壁面に張り付けられたパネル表面を処理してク
ロス下地面を形成する工程 (5)形成されたクロス下地面に対して仕上げ材である
クロスを貼り付けるクロス貼り工程
【0007】ここで、一般的には、パネルは予め必要な
寸法に裁断しておくことが望ましい。そのためには、予
め改修対象の内壁面の寸法採取を行い、これに基づき、
工場等において所定の寸法に裁断したパネルを用意す
る。そして、内壁面の表面処理工程に先立って、これら
のパネルを内壁面に当てがって現場での寸法調整を行う
ようにすればよい。
【0008】また、本発明の改修工法においても、現場
の各部分が施工によって汚れることの無いように保護す
るために養生を行うことが望ましい。
【0009】なお、一般的に、古壁は、その表面仕上げ
材である繊維壁等が部分的に剥げ落ちており、また、剥
がれかけた部分ができている。さらには、部分的にかび
が発生している場合がある。したがって、上記の内壁面
の表面処理工程では、剥げかけた仕上げ材等の除去を行
い、次に、表面に防かび材を塗布し、防かび材の乾燥後
に、更に下地強化剤を塗布する作業を行うことが望まし
い。
【0010】一方、張り付けるパネルは、平坦なパネル
下地を簡単に形成できるように、その板傍の厚さが半分
欠き取られた合決り継ぎ手面を形成しておき、合決り張
りとすることが好ましい。
【0011】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を一般住宅
における繊維壁の改修に適用した例を説明する。この場
合には、図1に示す手順で古壁の改修作業が行われる。
図2には、本例の改修作業によって改修されたクロス壁
10の断面構成を示してある。この図2に示すように、
古壁Wは、壁を構成する軸組部材に張り付けたラスボー
ド下地1と、この表面に塗布されたプラスター下地2
と、この表面に形成された繊維壁3から構成されてい
る。この構成の塗壁Wは次の手順によってクロス壁に改
修される。
【0012】ステップST1:改修対象である既存の古
壁の観察を行う。すなわち、古壁の仕上げ材である繊維
壁が剥げかかっている箇所、かびが発生している箇所等
を点検する。
【0013】ステップST2:壁面の寸法を採取する。
壁の面積が小さい場合には、予め用意してある型紙を使
用すればよい。面積が大きい場合には、レーザー式の寸
法採取用の測定器等を用いて、壁面寸法を採取する。
【0014】ステップST3,ST4:このように現場
で採取した寸法を、規格寸法のパネルに写し、各パネル
を必要寸法に裁断する。
【0015】ここで、図3に示すように、各パネルPは
その板傍の厚さが半分欠き取られた合決り面を備えてお
り、パネルを合決り張りできるようになっている。な
お、使用するパネルとしては、一般的にクロス貼りなど
の下地材として使用されている耐水性の合板をもちいれ
ばよい。
【0016】ステップST5:次に、現場の養生を行
う。すなわち、後工程においてプライマー、接着材等を
使用するので、これらによって、床、建具等が汚れない
ようにする。
【0017】ステップST6:この後に、パネルを壁面
に当てがい、寸法の現場調整を行う。
【0018】ステップST7:次に、古壁の表面処理を
行う。まず、剥げかけている繊維壁3の部分は、その部
分のみを剥ぐ(ステップST71)。この後に、かびが
発生している箇所には、防かび剤を塗布する(ステップ
ST72)。塗布作業は、刷毛、ローラ等の塗布具を用
いる。この後は、古壁の繊維壁を強化するために、プラ
イマー等の下地剤4を塗布する。塗布作業は、刷毛、ロ
ーラ等の塗布具を用いる。この後は、下地剤を乾燥させ
る(ステップST73)。
【0019】ステップST8:次に、表面処理した古壁
の繊維壁3の表面に対して、点在的に、接着剤5を塗布
する。接着剤5はヘラ等を用いて厚めに塗布して、繊維
壁3の表面の不陸を調整できるようにする。
【0020】ステップST9:接着剤塗布後はすみやか
に、予め用意してあるパネルP(P1、P2・・・)を
張り合わせる。その際に、パネル表面を壁面に押しつけ
ることにより、不陸調整を行う。そして、釘打ち機を用
いて各パネルPを古壁Wに対して固定する。
【0021】ここで、図4に示すように、壁の四隅にお
いては、柱、梁等に向けて斜めに打ち込むようにして打
ちつけ強度を確保することが好ましい。また、その際
に、釘の頭がパネル表面よりも沈むようにする。
【0022】ステップST10:パネルの目地等を接着
性の良いパテで平滑にする(1回塗り)。パテの乾燥を
促進するためには、硬化剤を混入すればよい。
【0023】ステップST11:このようにしてパネル
によって下地面を形成した後にクロス6を貼って、内壁
面の改修作業が終了する。
【0024】なお、本例において使用する接着剤、下塗
り剤、パネル、クロス等は、使用場所に応じて、既存の
素材から適宜選択したものとすればよい。
【0025】また、本例ではパネルを合決り張りしてい
るが、これ以外の張り方を採用してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内壁面改
修工法では、改修対象の古壁の表面処理を行った後に、
その上にパネルを張ってクロス下地を形成し、この上に
クロスを貼るようにしている。したがって、古壁の仕上
げ材を剥ぎ落として、そこに全面パテ処理してクロス下
地を形成する従来の工法に比べて、次のような利点が得
られる。
【0027】第1に、古壁の剥ぎ工事が殆ど必要ないの
で、工期を短縮でき、現場が汚れることがない。よっ
て、養生も簡単なもので良くなる。
【0028】第2に、従来では剥ぎ工事によって露出し
た既存のプラスタ下地に複数回のパテ塗りを行って平滑
なクロス下地を形成しているが、本発明では、既存の古
壁表面を利用して、その上にパネルを張ることによりク
ロス下地を形成している。よって、クロス下地を短い工
期で熟練を必要とすることなく簡単に形成できる。ま
た、不陸のない平坦なクロス下地を形成することができ
る。
【0029】このように、本発明の工法によれば、短い
工期で、不陸調整等の熟練を必要とする作業をそれ程要
求されることなく簡単に古壁の改修を行うことができ
る。また、クロス下地面をパネル張り付け面から形成さ
れた平坦で不陸の無い面であるので、クロス壁の仕上が
りも綺麗になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である内壁面改修工法の手順を
示すフローチャートである。
【図2】図1の工法によって構成された改修壁面の断面
構成を示す部分概略断面図である。
【図3】パネル相互の接合状態を示す部分断面図であ
る。
【図4】パネルの釘打ち状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1・・・既存ラスボード下地 2・・・既存プラスター下地 3・・・既存繊維壁 4・・・下地剤 5・・・接着剤 6・・・クロス 10・・・改修壁 P・・・パネル W・・・古壁

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の内壁面をクロス貼り壁面に改修す
    るために次の工程を含むことを特徴とする壁面改修工
    法。 (1)改修対象の内壁面に対して、剥げかけた仕上げ材
    等の除去、防かび剤の塗布、および下地強化剤の塗布の
    うちの少なくとも一つを施す表面処理工程 (2)表面処理後の内壁面に対して接着剤を塗布する接
    着剤塗布工程 (3)接着剤が塗布された内壁面に対して所定の寸法の
    パネルを不陸を調整して張り合わせるパネル張り工程 (4)内壁面に張り付けられたパネル表面を処理してク
    ロス下地面を形成する工程 (5)形成されたクロス下地面に対して仕上げ材である
    クロスを貼り付けるクロス貼り工程
  2. 【請求項2】 請求項1において、予め改修対象の内壁
    面の寸法採取を行い、これに基づき、所定の寸法に裁断
    したパネルを用意しておき、前記の内壁面の表面処理工
    程に先立って、これらのパネルを内壁面に当てがって寸
    法調整を行う寸法調整工程を含むことを特徴とする壁面
    改修工法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、寸法調整工程に先立
    って、現場の各部分が施工によって汚れることの無いよ
    うに覆うための養生工程を含むことを特徴とする壁面改
    修工法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記の内壁面の表面
    処理工程では、剥げかけた仕上げ材等の除去を行い、次
    に、表面に防かび材を塗布し、防かび材の乾燥後に、更
    に下地強化剤を塗布し、この下地強化剤を乾燥させるよ
    うになっていることを特徴とする壁面改修工法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちの何れかの項にお
    いて、パネルはその板傍の厚さが半分欠き取られた合決
    り継ぎ手面を備えていることを特徴とする壁面改修工
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちの何れかの項にお
    いて、改修対象の内壁面は、繊維壁等の塗り壁面である
    ことを特徴とする壁面改修工法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された工法によって改修
    されたことを特徴とするクロス壁。
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JP6045513B2 (ja) * 2014-01-22 2016-12-14 株式会社クラタコーポレーション 天井の防黴方法および防黴天井設備

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