JP2003278371A - 高施工性床板 - Google Patents

高施工性床板

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JP2003278371A
JP2003278371A JP2002081809A JP2002081809A JP2003278371A JP 2003278371 A JP2003278371 A JP 2003278371A JP 2002081809 A JP2002081809 A JP 2002081809A JP 2002081809 A JP2002081809 A JP 2002081809A JP 2003278371 A JP2003278371 A JP 2003278371A
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adhesive layer
floorboard
thermoplastic resin
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JP2002081809A
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Hisao Iwamoto
久生 岩本
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Pal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Pal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工の際に悪臭やべとつきが無く、また剥離
紙などの廃棄物が発生せず室内での作業に適した施工が
でき、施工後まわりからの湿気や床下からの湿気によっ
て床板端部が反り上がるということがなく、しかも将来
リフォ−ムする際にも下地を痛めることなく簡単に再剥
離することができる高施工性の床板を提供する。 【解決手段】 木質基材の表面に化粧材を設けてなる床
材であって、前記木質基材の裏面に金属製薄板を介して
熱可塑性樹脂接着剤層を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等建築物の床板
に関するものであり施工が簡単で接着強度が強く、しか
も再剥離も簡単にすることができる床板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等建築物の床の施工は根太貼
工法あるいは直貼工法で行われていた。根太貼工法は、
根太に接着剤を塗布し床板を乗せた後床板側面に設けら
れた雄実に釘を打って根太に固定する方法である。ま
た、直張工法の場合は、コンクリ−トスラブ又は合板等
の床下地材の上に塗布した直貼用の接着剤で床板を直接
固定する方法である。使用する接着剤はいずれも硬化剤
と反応させて施工後完全に硬化するタイプの接着剤であ
った。
【0003】この方法をリフォーム用床材に適用しよう
とすると、作業は既に完成し居住している室内での作業
になるので、接着剤を使用すると施工時に接着剤が周囲
を汚したり、溶剤による悪臭が問題になる。換気も新築
に比べ悪く、作業に対する注意は大変なもので、極めて
作業性が悪いものであり、専門家に頼らざるを得なかっ
た。更にこの方法で一度リフォームした床を再度リフォ
ームしようとすると、完全に硬化した接着剤から最初の
床板を綺麗な状態で剥がすのは至難であった。
【0004】この点を改良するものとして特開平9−2
68746号公報には床材裏面に粘着剤層を設け、粘着
剤表面を剥離紙で被覆したリフォーム用床板が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記床
板裏面に粘着剤層を設けた床板は、粘着剤層の表面に剥
離紙を取り付けることが必要であり、施工時にこの剥離
紙を剥離することになるが、剥離紙は滑りやすく作業の
安全とともにごみの発生も大きな問題点となっていた。
【0006】また、粘着剤により施工した床板は、施工
後の湿度変化や床下地からの湿気などによって木質基材
に反りなどが発生すると、反りによる内部応力が粘着剤
層に伝わり、塑性変形が経過的に増加する、いわゆるク
リ−プ現象が発生する。このクリ−プ現象によって、床
板の端部が反り上がり現象を生じることが多々あった。
【0007】そこで、本発明の目的は、施工の際に悪臭
やべとつきが無く、また剥離紙などの廃棄物が発生せず
室内での作業に適した施工ができ、施工後まわりからの
湿気や床下からの湿気によって床板端部が反り上がると
いうことがなく、しかも将来リフォ−ムする際にも下地
を痛めることなく簡単に再剥離することができる高施工
性の床板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる高施工性床板は、木質基材の表面に化
粧材を設けてなる床材であって、前記木質基材の裏面に
金属製薄板を介して熱可塑性樹脂接着剤層を設けたこと
を特徴とする。
【0009】熱可塑性樹脂接着剤層は、常温では樹脂層
が固化しており、悪臭が発生することもなく、粘着性を
帯びていないので施工時に床板の位置決めの際、床板を
床下地材に載置したままで水平方向に自在に移動可能で
あり、衣服や周囲を汚すこともなく大変施工し易い。
【0010】位置が確定したら上から加熱すれば、熱は
金属製薄板を介して短時間に熱可塑性樹脂接着剤層に達
し、接着剤層を溶融させ接着力が発現する。加熱を止め
ると直ちに冷却固化し接着が完了すので、施工作業は極
めて容易である。また、床板に湿気による含水率変動が
生じても粘着剤のようにクリープ現象により床板の端部
が反り上がるということもない。
【0011】また、将来リフォ−ムする際にも床板表面
から加熱することによって、床板裏面の熱可塑性樹脂接
着剤を再度溶融すせれば、下地を痛めることなく簡単に
剥がすことが可能になる。
【0012】また、前記熱可塑性樹脂接着剤層を金属製
薄板の周辺部のみに設ければ、コストが低減されるばか
りでなく、金属製薄板の略中央部に薄い空間部ができ、
この空間部を防虫剤、防蟻剤、防カビ剤や乾燥剤等の設
置場所あるいは樹木精油成分を含有する合成樹脂エマル
ジョンを塗布する場所などとしても利用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高施工性床板
の実施形態を図面により詳細に説明する。図1は本発明
の高施工性床板の実施形態の一例を示す斜視図で、床板
裏面から見上げたところを示す。図2は図1のA−A線
拡大断面図である。
【0014】本例に示す高施工性床板1は、木質基材2
の表面に化粧材3が貼着され、該木質基材2の相対向す
る側面には、互いに嵌合可能な嵌合突出部4と嵌合溝部
5を雄実および雌実として設けてある。前記木質基材2
の裏面に金属製薄板mが貼着され、該金属製薄板mの裏
面に熱可塑性樹脂接着剤層pが設けられている。
【0015】このように雄実雌実等の嵌合突出部4と嵌
合溝部5を設けておくと、床板裏面の熱可塑性樹脂接着
剤層pを加熱溶融させてから冷却するまでの間、床板端
部を上から押圧しておかなくても前記嵌合突出部と嵌合
溝部とがしっかりと噛み合っているので、隣接床板どう
しの端部が浮き上がるのを抑止できる。従って施工時に
重石等を特別に用意しなくても良く、施工者の自重程度
で十分でしかも短時間の押圧で済むので施工性が向上
し、より好ましい態様である。しかし、嵌合突出部4と
嵌合溝部5を設けない時は、床板端部は単に面取り加工
のみを施し隣接する床板の端部どうしを突き合わせるこ
とでも良い。
【0016】前記木質基材2としては、合板、削片板、
繊維板、木材ムクなどが利用可能であるが、勿論これら
以外の木質基材であっても良い。木質基材2の厚みはお
よそ2.5mm〜30.0mm程度が可能である。特に
リフォ−ム用としては薄い方が良く9.0mm以下が良
いが、2.5mm〜5.0mm程度がリフォ−ム用とし
ては最も望ましい。
【0017】木質基材2の側面に嵌合突出部4と嵌合溝
部5を設ける場合は、木質基材2の厚みはおよそ5.0
mm以上が良い。床板厚さが2.5mm〜5.0mm程
度と薄くなると実質的な嵌合部を設けることは難しく、
しかも床板が薄い分熱の伝導がよくなるので、本発明の
効果が一層顕著である。
【0018】また、木質基材2の構成、形状等は従来か
らある通常の床板と同様である。また、表面の化粧材3
としては従来からある木質の単板や突板、化粧紙、合成
樹脂化粧シ−ト等が利用でき、その貼着方法も従来から
ある方法で良い。
【0019】また、本発明の高施工性床板1の表面には
従来からある塗料や方法で塗装仕上げが施されている。
例えば、熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等のウ
レタン樹脂塗料、アミノアルキッド樹脂塗料等を用いて
ロ−ルコ−タ−又はフロ−コ−タ−、その他従来からあ
る塗装機械や塗装方法で塗装仕上げする。
【0020】前記金属製薄板mとしては、例えばアルミ
ニウム、ステンレス、スチ−ル、銅などのシ−ト、箔、
あるいは網などの形状とすることができる。金属製薄板
mは木質基材裏面にエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系等
の接着剤を用いてあらかじめ貼着しておく。
【0021】前記熱可塑性樹脂接着剤層pとしては、ア
クリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂接着剤等が適する。一
例を挙げれば、エチレン・酢酸ビニル系ホットメルト接
着剤(商品名:ナイメルト#575、日東化成株式会社
製)がある。
【0022】施工時の床下地材への張り付け強度、施工
性、コスト等を考えると前記熱可塑性樹脂接着剤層pの
厚みは、およそ0.1mm〜1.0mm程度が適してい
る。また、前記熱可塑性樹脂接着剤層pの塗布方法は、
従来から有る方法で良く、ロ−ル塗布、スプレ−塗布又
は刷毛塗り等で床板裏面の所定位置に塗布するとよい。
床板裏面の周囲のみに塗布する場合は型紙を用いると正
確に且つ効率的に床板裏面の所定位置に塗布することが
可能となる。
【0023】次に、上記のように構成された本発明の床
板を下地材の上に施工する場合について説明する。床下
地材の所定の位置に床板を熱可塑性樹脂接着剤層pを設
けた裏面側を下にして置き、部屋全体のバランスを考慮
して仮並べする。特に床板表面の化粧材3が木質の単板
や突板の場合は、その色柄を考慮して全体のバランスに
配慮して床板位置を定める。
【0024】続いて1枚目の床板を部屋の端を雌実側に
して所定位置に載置する。次に1枚目の床板の所定箇所
を上から高周波加熱機を用いて所定の周波数で出力し所
定時間加熱し、裏面の熱可塑性樹脂接着剤層pを溶融さ
せ接着力を発現させた後加熱を中止し、自然に冷却固化
するまで所定時間施工者が床板継ぎ目に乗って自重をか
けて1枚目の床板の接着を完了させる。
【0025】1枚目の床板の木質基材2の側面に設けら
れた嵌合突出部4と2枚目の床板の嵌合溝部5を互いに
嵌合させて2枚目の床板の水平位置を微調整した後、最
初と同様にしてその箇所を加熱し接着する。3枚目の床
板以降も同様にして、施工を完了させる。
【0026】熱源として、高周波加熱機を用いる場合、
周波数出力はおよそ40キロヘルツ〜60キロヘルツ程
度で、高周波照射時間はおよそ30秒〜90秒程度で良
い。使用する熱可塑性樹脂接着剤の種類によって適宜選
択すれば良い。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明に係る床板によれ
ば、床板裏面に金属薄板を介して熱可塑性樹脂接着剤層
をあらかじめ設けたので、接着剤層は常温では固化して
いて粘着性が無いので剥離紙は不要であり、且つ、べた
つきがないので、作業環境を汚したり衣服を汚したりせ
ず、施工時に床板の水平位置の微調整をする事ができる
など作業性が優れている。
【0028】また、高周波加熱機により熱可塑性樹脂接
着剤層を溶融させることにより接着力が発現し、加熱を
停止すれば自然冷却で短時間で固化し接着が完了す
る。、更に、接着剤は硬化型タイプでないので将来再度
リフォ−ムする際に熱可塑性樹脂接着剤層を加熱して溶
融させることによって、簡単にかつ下地を痛めることな
く剥がすことができる。さらに、裏面に金属製薄板が設
けられているので床下湿気を有効に遮断できる。
【0029】また、固化した熱可塑性樹脂接着剤層は、
粘着剤のようにクリープが生じないので、床板の含水率
変動によって施工後に床板端部が反り上がる恐れがな
い。また、床板裏面の周辺部のみに熱可塑性樹脂接着剤
層を設け、裏面の金属製薄板の略中央部を空間部とし、
この空間部を防虫剤、防蟻剤、防カビ剤、乾燥剤等の設
置場所や樹木精油成分を含有する合成樹脂エマルジョン
を塗布する場所としても利用できるといった効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高施工性床板の実施形態の一例を示す
斜視図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【符号の説明】
1 床板 2 木質基材 3 化粧材 4 嵌合突出部 5 嵌合溝部 m 金属製薄板 p 熱可塑性樹脂接着剤層 S 空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基材の表面に化粧材を設けてなる床
    材であって、前記木質基材の裏面に金属製薄板を介して
    熱可塑性樹脂接着剤層が設けられていることを特徴とす
    る高施工性床板。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂接着剤層が前記金属製
    薄板の周辺部に設けられ、前記金属製薄板の略中央部に
    空間部を設けたことを特徴とする請求項1記載の高施工
    性床板。
JP2002081809A 2002-03-22 2002-03-22 高施工性床板 Pending JP2003278371A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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