JP2577515Y2 - 巾 木 - Google Patents

巾 木

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JP2577515Y2
JP2577515Y2 JP1991112179U JP11217991U JP2577515Y2 JP 2577515 Y2 JP2577515 Y2 JP 2577515Y2 JP 1991112179 U JP1991112179 U JP 1991112179U JP 11217991 U JP11217991 U JP 11217991U JP 2577515 Y2 JP2577515 Y2 JP 2577515Y2
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尚茂 林
俊吾 奥田
雅之 樋口
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東リ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は裏面に発泡層と粘着剤
層を設けた巾木に関する。
【従来の技術】従来から、一般的に熱可塑性樹脂等から
なる巾木の施工は、接着剤を用いて行われてきた。しか
し、巾木は壁面下部を保護するものであり、必然的に巾
木の作業は、足もとで行われるため、腰を屈めた不自然
な姿勢が続き、施工作業者にとって苦しい作業であっ
た。
【0002】また下地の凹凸や壁紙自体に付与されたエ
ンボスがあると巾木と下地のなじみが悪いので、巾木自
体の為の平滑な下地が得られず、この結果従来の巾木は
美しく仕上げられず、接着強度も低かった。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上記問題点を解消す
るため、予め巾木に粘着剤を付与しておくことが提唱さ
れた。しかし、巾木の下地となる壁面がモルタルであっ
たり、エンボスの施された壁紙であったりすると、単に
粘着剤層を設けるだけでは、被着面とのなじみが悪く、
十分な接着強度を得ることができなかった。また、下地
となる壁紙に可塑剤を含んだPVCが使われることが多
く、従来の粘着剤が上記可塑剤の影響を受け、粘着力を
著しく低下させる問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
背景になされたもので、作業性のよい、凹凸のある下地
や、エンボスのある壁紙の上に巾木を貼る場合にも強い
接着力が得られ、可塑剤などの影響を受けない粘着剤付
きの巾木を提供することを目的とする。また、簡単に美
しく仕上げられる巾木を提供することを他の目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願考案は、可塑剤を含
有した軟質ポリ塩化ビニル巾木裏面に発泡層を形成し、
さらに発泡層の外側に不飽和二重結合を有するモノマー
及び/又はオリゴマーに化学光線を照射して得られた粘
着剤層が形成された巾木、をその要旨とする。
【0006】図1は本願考案巾木の断面図であり、1は
可塑剤を含有する軟質巾木本体である。
【0007】巾木本体1は好ましくはPVC100重量
部に対し、可塑剤30〜60重量部配合した軟質巾木で
ある。巾木の厚さは1〜3mmが好適である。
【0008】軟質巾木裏面には好ましくは0.2〜10
mm厚の発泡層2が形成されている。発泡層としてはP
VC、SBRラテックス、EVA、ポリエチレン等のポ
リオレフィン樹脂の独立発泡体でもよいし、連続発泡体
でもよい。
【0009】発泡体層の外側には、粘着剤層3が形成さ
れる。粘着剤層としては、従来より公知の粘着剤も使用
できるが、好ましくは、不飽和二重結合を有するモノマ
ー及び/又はオリゴマーに化学光線を照射して得られる
粘着剤を使用する。粘着剤層は望ましくは5〜1000
μmである。
【0010】本考案に於ける化学光線架橋型粘着剤は、
不飽和二重結合を有するモノマー及び/又はオリゴマー
を有し、さらに必要に応じてタッキファイヤー、また化
学光線として紫外線を用いる場合は光重合開始剤を含有
する。さらに必要であれば酢酸エチル、イソプロピルア
ルコール、メタノール、トルエン等の有機溶剤を含む。
【0011】不飽和二重結合を有するモノマー及び/又
はオリゴマーとは、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸2エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸、酢酸ビニル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド、お
よび、その他(それらを主成分とする)放射線架橋性樹
脂として一般的に知られているモノマー及び/又はオリ
ゴマーが使用される。
【0012】タッキファイヤーとしては、ロジンおよび
変性ロジン、テルペン系樹脂、石油樹脂、フェノール系
樹脂、キシレン樹脂、液状ゴムおよびその変性物等が使
用できる。
【0013】化学光線として紫外線を使用する場合に
は、光開始剤を添加する。光開始剤としては、一般的に
知られている、ジエトキシアセトフェノンなどのアセト
フェノン系、イソプロピルベンゾインエーテルなどのベ
ンゾインエーテル系、ベンジルメチルケタールなどのベ
ンジルケタール系、ベンゾフェノンなどのケトン系など
が使用できる。さらにアミン系の増感剤なども使用でき
る。
【0014】本願考案においては上記モノマー及び/又
はオリゴマーは5〜1000μm厚に塗布されて化学光
線が数秒〜数分照射され、粘着剤層が形成される。
【0015】このようにして本願考案巾木4が得られ
る。
【0016】図2は本願巾木の施工状態の図であり、1
は巾木本体、2は発泡層、3は化学光線架橋型粘着剤層
で、4は本願考案巾木である。
【0017】凹凸のある壁Wの下地に上記本願構成巾木
を貼着すると、凹凸による歪みが発泡層2により吸収さ
れ、巾木の表面5は平滑で巾木は好適に施工される。6
は床仕上げ材、Gは床下地である。またエンボスの付与
された壁紙の上に本願考案巾木を施工しても平滑な表面
と優れた施工性が得られる。
【0018】
【実施例】PVC100重量部に対し可塑剤46部含有
する軟質巾木本体に厚さ2mmのポリウレタン独立発泡
層を形成(積層)し下記配合のUV硬化性粘着性樹脂組
成物を10μmの厚さに塗布し、UVを照射して粘着巾
木を得た。
【0019】 2−エチルヘキシルアクリレート 65 アクリル酸 5 ジオクチルマレート 5 テトラエチレングリコールジアクリレート 10 HTBN 15 ベンゾインエチルエーテル 4 *米国B.F.goodrich社製変性液状ゴム
【0020】一方、比較例として巾木裏面に発泡層を積
層せずに公知のアクリル系ホットメルト粘着材を塗布し
た巾木を得た。得られた実施例および比較例の巾木をエ
ンボスの付与されたビニル壁紙に接着した状態で20℃
で3日間(A)、ならびに50℃で1週間(B)同一状
態を保ってその接着強度を測定した結果、2.5cm巾
当り2.8kgの強度を得た。また実施例の巾木では何
ら寸法変化は生じなかったが、比較例の巾木は縮みを生
じた。さらに実施例の巾木は表面が美しく施工できた
が、比較例の巾木は下地のエンボスが表面に移り、好ま
しくなかった。
【0021】上記得られた本願粘着性巾木は壁下地に施
工されたビニル壁紙上に貼着されても何ら異なることな
く、初期の接着力を長期間持続することができた。一
方、比較例の巾木は経日とともにAの状態からBの状態
へ接着強度は2.5cm巾当り1.5kgから1.0k
gへと低下した。
【0022】
【考案の結果】a.効果的に巾木が貼着され、施工能率
が向上し、作業者の負担が減った。
【0023】b.巾木の下地に凹凸があっても、表面が
平滑で良好な施工状態が得られた。
【0024】c.化学光線照射によって得られた粘着剤
層が巾木裏面に形成されることにより、壁紙や巾木本体
からの可塑剤に影響されて、粘着力が経日とともに低下
することはなかった。
【0025】d.巾木が経日による縮みを生ずることは
なかった。
【0026】e.発泡層を壁面に圧着することにより、
壁面および床面に巾木端縁を確実に圧着することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案巾木断面図
【図2】 巾木の施工状態の図
【符号の説明】
1は巾木本体、2は発泡層、3は粘着剤層、4は本願考
案巾木、Wは凹凸のある壁である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑剤を含有した軟質ポリ塩化ビニル巾
    木裏面に発泡層を形成し、さらに発泡層の外側に不飽和
    二重結合を有するモノマー及び/又はオリゴマーに化学
    光線を照射して得られた粘着剤層が形成された巾木。
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