JP2605871Y2 - 養生材 - Google Patents

養生材

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JP2605871Y2
JP2605871Y2 JP1993063467U JP6346793U JP2605871Y2 JP 2605871 Y2 JP2605871 Y2 JP 2605871Y2 JP 1993063467 U JP1993063467 U JP 1993063467U JP 6346793 U JP6346793 U JP 6346793U JP 2605871 Y2 JP2605871 Y2 JP 2605871Y2
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章浩 岩井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床や階段等の建築内装
材の保護、養生に用いる養生材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より内装材の施工後における家具や
什器の搬入、照明器具の取り付け工具等の作業から内装
材を保護する目的で各種の養生シートが用いられてき
た。
【0003】その具体例を挙げると、次のようなものが
ある。
【0004】(a)発泡ポリエチレンシートとエンボス
フィルムとの複合材 (b)片面ダンボールとエンボスフィルムとの複合材 (c)厚手の軟質ポリ塩化ビニール製エンボスシート (d)ボール紙の一面に発泡ポリエチレンシート、他面
にエンボスフィルムを付けた複合材
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述の4種の養生シー
トのうち、養生シート(a)は軽量で作業性が良く、ま
た滑り止め効果も良好であるが、転用性に劣り、繰返し
使用できず、また価格も比較的高いという欠点がある。
【0006】また、養生シート(b)は作業性、滑り止
め効果、耐衝撃性は良好であるが、耐水性、転用性に劣
り、内装材の保護性も十分でなく、価格も比較的高いと
いう欠点がある。
【0007】また、養生シート(c)は滑り止め効果、
耐水性、耐衝撃性、転用性、内装材の保護性は良好であ
るが、重量が重く、作業性に劣り、また緩衝性も不十分
であり、価格が非常に高いという欠点がある。
【0008】また、養生シート(d)も滑り止め効果が
良好であり、緩衝性、耐衝撃性、転用性、内装材の保護
性は十分であるが、重量が重く、作業性に劣り、また耐
水性も不十分であり、かつ価格も非常に高いという欠点
がある。
【0009】以上のように、従来の各種の養生材は、い
ずれも一長一短があり、軽量性、滑り止め効果、耐水
性、耐衝撃性、緩衝性、内装材の保護性等の全てに優れ
た養生材は見出されていない。
【0010】本考案は、上記の養生材の欠点を解消し、
養生材として要求される各種性質の全てを満足する養生
材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的は、鋭利な角を
有する物体などの落下から床を保護する為に剛性、耐衝
撃性を有し、雨天等の為に耐水性を有し、更に作業性を
考慮して軽量のプラスチックダンボールを中間の板材に
用い、その一主表面に床の保護効果および緩衝性付与効
果を有する発泡ポリオレフィンシートを貼り合わせ、他
の主面には滑り止め効果を有する合成ゴムエラストマ
ー系樹脂からなる不規則な凸状の斑点を形成した養生材
によって達成された。
【0012】以下、本発明の養生材を図面に基づき詳説
する。
【0013】図1に示すように本考案の養生材1は、中
間体がプラスチックダンボールからなる。ここにプラ
スチックダンボールとは、2枚の平板を隔壁でつないだ
一体押出構造のものが好適であるが、2枚の平板を波板
で接続したサンドイッチ構造のものでもよい。その材質
としては例えばポリプロピレンが好適であるが、他のも
のを使用してもよい。更に、ほこりがつかないようにす
るために、プラスチックに帯電防止剤を混合してもよ
い。プラスチックダンボールの厚さは2〜6mmが好適
である。2mm未満では強度が不足し、6mmを超える
場合にはコスト的に問題がある。このプラスチックダン
ボールは厚紙製のダンボールと比べて、耐衝撃性、形状
安定性、耐圧縮強度および耐水性に優れている。本考案
の養生材1において中間体としてプラスチックダンボー
を用いることにより、耐衝撃性、耐水性が得られ、
軽量性に基づき作業性も良好になる。
【0014】本考案の養生材1は、上記プラスチックダ
ンボールの一主表面に発泡ポリオレフィンシート
貼り合わせられている。
【0015】ここに発泡ポリオレフィンシートとは、
ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂に
発泡や架橋剤を混ぜて押出し成形するという公知の方
法で得られる、独立又は連続気泡で、架橋又は無架橋タ
イプの発泡倍率5〜100、厚み0.5〜40mmの市
販の発泡シート材であり、本用途には一般緩衝として
多用されている発泡倍率10〜30倍、厚み1〜3mm
の独立気泡型で無架橋タイプの発泡ポリエチレンシート
が吸収性も無く、コストも安いので好ましく、特に発泡
ポリエチレンシートが好ましい。プラスチックダンボー
に発泡ポリオレフィンシートを貼り合わせる方法
としては、接着剤を用いる方法等が用いられる。プラス
チックダンボールに発泡ポリオレフィンシートを貼
り合わせるための接着剤として、エラストマー系接着剤
を用いると、両者が強固に結合することを本考案者は見
い出した。このエラストマー系接着剤の具体例として、
合成ゴム系溶剤接着剤であるコニシ(株)製ボンドG
700や合成ゴム系ラテックス接着剤であるコニシ
(株)製ボンドGE73L−1やアイカ工業(株)製ア
イボンRAX−67が挙げられる。両者を貼り合わせる
ための接着剤の塗布量は不揮発分換算で2.5〜10g
/m2とするのが好ましく、3.5〜6.5g/m2が特
に好ましい。
【0016】プラスチックダンボールに発泡ポリオレ
フィンシートを貼り合わせることにより、養生材1に
おいて床の保護性、緩衝性などが達成される。
【0017】本考案の養生材1は、プラスチックダンボ
ールの他の主表面(発泡ポリオレフィンシートを貼
り合わせていない表面)に、合成ゴムエラストマー系樹
脂からなる不規則な凸状の斑点4を設けることにより、
優れた滑り止め効果が得られる。
【0018】この凸状の斑点4は次のようにして形成さ
れる。すなわち、合成ゴム系溶剤接着剤を有機溶剤で
希釈した後、スプレーガンでプラスチックダンボール
上に塗布する。合成ゴム系溶剤接着剤としては、スプ
レー塗布乾燥後、プラスチックダンボールに対して所
望の接着性と粘着性を有する凸状斑点4を与えるもので
あれば、その種類は問わないが、一例としてコニシ
(株)製ボンドG700などのスチレン−ブタジエン系
特殊合成ゴムが挙げられる。本考案者の検討によれば、
合成ゴム系溶剤接着剤以外の接着剤(例えば、エポキ
シ樹脂系接着剤)を用いてもプラスチックダンボール
上に接着性と粘着性を有する凸状斑点4が形成されない
ことが明らかとなっている。
【0019】上記の合成ゴム系溶剤接着剤を希釈する
溶剤としては、上記接着剤と相溶性のあるものであれば
制限はないが、n−ヘキサンなどの炭化水素系溶剤を用
いるのが好ましい。希釈後の接着剤の粘度は250〜3
00cpsにするのが好ましい。250cps未満であ
ると、スプレー塗布性能は良好であるが、樹脂分が少な
く、所望の凸状斑点4が形成されにくく、一方300c
psを超えると、スプレー塗布性が悪く、プラスチック
ダンボールの表面に万遍なく凸状の斑点4を形成しに
くいのに対し、250〜300cpsの範囲内である
と、スプレー塗布性が良好であるだけでなく、スプレー
塗布時に樹脂に気泡が入り、少ない塗布量で大きな表面
積を有する凸状斑点4が得られること、かつこの凸状斑
点4はプラスチックダンボールとは十分に接着してい
るが、表面はべたつきがないことが明らかとなってい
る。粘度を上記の粘度範囲250〜300cpsにする
には、エラストマー系樹脂としてコニシ(株)製のボン
ドG700を、その溶剤としてn−ヘキサンを用いた場
合、樹脂/溶剤の重量比を10/5〜10/7とすれば
良い。樹脂の溶剤溶液の塗布はスプレーガンを用いて行
われる。スプレーガンの口径は約2.5mm程度とし、
空気圧力は3〜5kg/cm2(ゲージ圧)とするのが
好ましい。塗布後の乾燥は風乾にて30秒程度行えば良
い。またスプレーされた樹脂溶液の溜まりをなくすため
に金属ローラーで樹脂溶を均一に分布させた後、風乾
すれば、約15秒で乾燥させることができる。
【0020】本考案の養生材は、軽量であるので作業性
が良く、滑り止め効果も高く、耐水性、耐衝撃性にも優
れている為、下地を良く保護し、しかも何回も使用でき
る(転用性に優れている)ため、廃棄物対策及び環境保
護の観点からも有利性を有する。
【0021】
【実施例】実施例1 中間の板材のプラスチックダンボールとしてポリプロピ
レン製中空シート(宇部日東化成(株)製 商品名:ダ
ンプレート E−2.5−30)を用い、その片面に合
成ゴム系ラテックス接着剤(コニシ(株)製 商品
名:ボンドCE73L−1)を不揮発分換算で4.5g
/m2の塗布量で塗布した後、厚さ1mmの発泡ポリエ
チレンシート((株)JSP製 商品名:ミラマット#
110)を貼り合わせた。
【0022】一方エラストマー系樹脂(コニシ(株)製
商品名:ボンド G700)とn−ヘキサンを10/
6の重量比で混合して、粘度255cpsの樹脂溶液を
得、これを口径2.5mmのスプレーガンで空気圧4k
g/cm2 、塗布量約2.5g/m2 (樹脂分)でポリ
プロピレン製中空シートのもう一つの面に塗布した。塗
布された樹脂溶液は約30秒で有機溶剤が蒸発し、長径
が1〜10mmの不規則な凸状の斑点が多数形成され
た、このようにして得られた養生材の滑り止め性能をJ
IS K7125に準じて表面静止摩擦係数を測定する
ことにより調べた。その結果、静止摩擦係数2.97μ
s(MD)、2.75μs(TD)が得られた。この値
はプラスチックダンボールの静止摩擦係数が0.355
μs(MD)、0.299μs(TD)であり、約9倍
であり、本考案の養生材の顕著な滑り止め効果が認めら
れた。この養生材は、片面にタック性のある樹脂が塗布
されているのにも拘らず、50枚重ねても表裏が互に接
着することなく取扱うことが出来た。
【0023】また軽量により作業性、耐水性、耐衝撃
性、緩衝性に優れ、何回も繰返し使用できることも確認
された。
【0024】比較例1 エラストマー系樹脂(コニシ(株)製 商品名:ボンド
G700)とn−ヘキサンとの混合比率を10/23
とし、混合液の粘度を200cpsとした以外は実施例
1と同様にして養生材を作製した。本比較例のごとく、
塗布液の粘度が低くなると、実施例1のように凸状の斑
点が形成されず、一面に比較的滑かな樹脂層が形成され
た。この状態では、滑り止め効果は小さく、また50枚
重ねておくと表裏が互いに接着し、取扱いが非常に困難
になったのみならず、プラスチックダンボールと発泡ポ
リエチレンシートの間で剥がれるものがあり実用的でな
かった。
【0025】
【考案の効果】本考案の養生材は、軽量であり作業性が
極めて良好であり、耐水性、耐衝撃性、緩衝性に優れ、
滑り止めの効果も高く繰返し使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の養生材の断面図である。
【図2】本考案の養生材の合成ゴムエラストマー樹脂塗
布面を主として示す斜視図である。
【符号の説明】
1 養生材 2 発泡ポリオレフィンシートプラスチックダンボール 4 凸状斑点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/30

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックダンボールの一主表面に発泡
    ポリオレフィンシートを貼り合わせ、もう一方の主表面
    合成ゴムエラストマー系樹脂からなる不規則な凸状の
    斑点形成したことを特徴とする養生材。
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