JP2790332B2 - 骨材被覆の形成方法 - Google Patents

骨材被覆の形成方法

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JP2790332B2 JP1237154A JP23715489A JP2790332B2 JP 2790332 B2 JP2790332 B2 JP 2790332B2 JP 1237154 A JP1237154 A JP 1237154A JP 23715489 A JP23715489 A JP 23715489A JP 2790332 B2 JP2790332 B2 JP 2790332B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築物の内部、周辺等の床面や壁面上、あ
るいは舗道等の路面上に、骨材を付着させたシートと、
接着剤及びコーティング用樹脂を用いてプレーンな骨材
被覆あるいは絵柄模様が施された骨材被覆を迅速に形成
する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、道路、建築物の内部や周辺部等の床面や壁面に
模様を施す方法としては、コンクリートを打設して施行
現場でレンガ、タイル、岩石等を1個ずつ埋め込んだ
り、貼り付けたりする方法、コンクリート内に天然石等
の岩石を混ぜて打設し、硬化後に表面の骨材を洗い流す
方法、あるいは着色した液状樹脂をハケ、ローラ、スプ
レー等により塗り付ける方法等が行われてきた。
これらの方法の中で特に骨材そのもので模様を施すも
のは、施工に非常に時間がかかり、また均一に模様を出
すことが難しい問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、予め工場等で製造した骨材を付着さ
せたシートを施工現場で被着面に貼り付け、その上に透
明性、耐候性、骨材グリップ性に優れた速硬化性、低温
硬化性の樹脂をコーティングすることにより、床や壁面
あるいは路面上等に短時間で耐久性に選れたプレーンな
骨材被覆あるいは絵柄模様の施された骨材被覆を形成す
る方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、粘着性を有する樹脂シート上に、
1種以上の骨材を付着させ、該樹脂シートを壁、床、舗
装等の被着面に貼り付けた後、骨材の付着した樹脂シー
ト面上にラジカル重合性樹脂溶液を塗布し、硬化させ、
前記被着面上に骨材被覆を形成する方法であって、該ラ
ジカル重合性樹脂溶液として、 (A)メタクリル酸メチル 55〜75重量部 (B)アクリル酸2−エチルヘキシル 25〜45重量部 (C)(A)と(B)の合計100重量部と対し炭素数1
〜13のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル
エステル(ただし、上記(A)および(B)成分を除
く) 0〜20重量部 (D)(A)と(B)の合計100重量部に対してガラス
転移温度が50℃以上で重量平均分子量が40,000〜70,000
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単独重合体又は
共重合体 20〜50重量部 (E)(A)と(B)の合計100重量部に対し1分子中
に2個以上の二重結合を有する多官能(メタ)アクリレ
ート 0〜10重量部 (F)(A)と(B)の合計100重量部に対して可塑剤 0〜20重量部 (G)(A)と(B)の合計100重量部に対して融点が4
0〜85℃のパラフィン 0.1〜3重量部 および (H)(A)と(B)の合計100重量部に対してラジカ
ル重合触媒 0.3〜10重量部 からなる組成物を用いることを特徴とする方法である。
〔作用〕
本発明においては、先ず粘着性を有する樹脂シート上
に、1種以上の骨材を付着させる工程を実施する。
本発明に用いられる粘着性を有する樹脂シートとして
は、シート自体が粘着性を有するブチルゴムシート、ア
クリルゴムシート等や、これらのシートの中間に網や糸
を挾持して引張強度を高めたものなどがある。また、粘
着性を有さない樹脂シート上に粘着剤を塗布したもので
もよい。樹脂シートは裏面の粘着性を有するものである
ことが望ましい。ただし、裏面も粘着力を有する場合に
は、取り扱い上、剥離紙を裏面に貼着しておくことが好
適である。
樹脂シートの厚さは、特に限定されるものではない
が、0.5mm〜3.0mm程度が好適である。
ここでいう粘着力は、骨材を樹脂シート上に載置した
後、余分なものを除去する際に、必要な骨材が同時に除
去されない程度に骨材を付着しておく固着力があればよ
く、接着剤のように骨材を完全に樹脂シートに固定する
必要はない。
また、本発明にいう骨材とは、代表的なものは天然石
であるが、顔料を混入して焼成したセラミックや、セラ
ミックに着色したもの等でもよい。骨材は、通常小石程
度の形状、サイズ(直径で2〜10mm程度)のものをいう
が、勿論、ある程度扁平なものや細長いものでもよい。
樹脂シート上に骨材を付着させるに際しては、一種以
上の骨材をシート上にほぼ均一に付着させ、プレーンな
もの(単色地)を形成してもよいし、二種以上の骨材を
使用して骨材による絵柄模様が現出するように付着させ
てもよい。
樹脂シート上に骨材を絵柄模様を形成しつつ付着させ
る方法としては、各種の方法が採用できる。骨材を樹脂
シート上の絵柄模様に応じて順次丁寧に載置していく方
法が基本的であるが、最も簡便な方法は絵方式である。
これは樹脂シート上に、裏面に剥離処理を施した(剥離
が容易なものは必要がない)型紙を貼着し、その上から
第1の骨材を載置して、型紙の貼着されていない樹脂シ
ート上の部分に第1の骨材を付着させ、余分な骨材を除
去した後、型紙を除去して、次いで例えば色の異なる第
2の骨材を型紙が貼着されていた区域に付着させ、模様
を現出させる方法である。さらに、型紙を複数枚貼着し
て順次上記の作業を行なうと、多色の模様が形成でき
る。
型紙の材質は、紙、プラスチックシート等どのような
ものでもよい。また、型紙の形状は、現出しようとする
模様によって自由に、打抜き等によって形成すればよ
い。
通常、骨材は樹脂シート上のほぼ全域に付着している
骨材と同程度のサイズのものが割り込み得る程度の露出
箇所が殆どない状態で付着される。
本発明の方法、このようにして骨材の付着されたシー
トを、次いで壁、舗道等の被着面に貼り付ける。この貼
り付けに際して樹脂シートの裏面が粘着力を有している
場合には、この粘着力により、舗道や建築物の壁面等に
簡単に貼着でき、特にブチルゴムシートを使用した場合
には、接着力が強く粘着力に永続性があるため、永年の
使用に耐える。また、樹脂シートなので防水性はほぼ完
全であり、かつ長く弾性を保持するため、コンクリート
等のクラックや伸縮に追従する。したがって、この樹脂
シート自体にクラックが生じて防水が切れる等というこ
とはない。樹脂シートが粘着性を有していない場合には
適宜、接着剤、粘着剤等を使用して被着性面に接着する
ことができる。この場合に使用される接着剤、粘着剤と
しては、被着面シートを接着するものであればどのよう
なものでもよい。
本発明の方法は、次いで被着面に貼り付けられた樹脂
シートの骨材の付着した面上にラジカル重合性樹脂溶液
を塗布し、硬化させる。骨材付着面に塗布する樹脂は、
骨材をグリップしかつ樹脂シートに接着することが必要
であり、こうした樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の反応
硬化型樹脂や溶剤系樹脂、エマルジョン系樹脂等の乾燥
型樹脂等が与えらえる。しかし、透明性、耐久性に優
れ、かつ速硬化性、低温硬化性の観点からラジカル重合
体樹脂を使用するのが適当である。
ラジカル重合性樹脂溶液の塗工には各種の方法が採用
でき、吹き付け塗装、ローラー塗装、はけ塗り等が挙げ
られる。樹脂溶液の塗工の厚みについても何ら限定され
るものではなく、単に骨材を樹脂シート上に固定する程
度の量でもよいし、骨完全に樹脂溶液中に埋没する程度
の厚みで塗布してもよい。
本発明の方法の長所としては、樹脂シートを被着面上
に敷設した後に骨材付着面をコートするため、目地部分
の防水や接着が容易であるという点がある。また、樹脂
溶液をコートする前の状態であれば、樹脂シートを長尺
状でローラー巻き保管できる。このため、長尺状で施工
できるため、施工手間が省けるという利点もある。
本発明の方法は、上記ラジカル重合体性樹脂溶液とし
て(A)メタクルル酸メチル、(B)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(D)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルの単独重合体または共重合体、(G)パラフィンお
よび(H)ラジカル重合触媒を必須成分とし、所望によ
り更に(C)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(E)多官能アクリレートおよび(F)可塑剤が添加さ
れてなるラジカル重合性樹脂溶液を使用する。
このラジカル重合性樹脂溶液において、(A)メタク
ルル酸メチル、(B)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(D)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合
体または共重合体、(G)パラフィンおよび(H)ラジ
カル重合触媒を必須成分とし、所望により更に(G)
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(E)多官能ア
クリレートおよび(F)可塑剤が添加されてなるラジカ
ル重合性樹脂溶液を使用する。
このラジカル重合性樹脂溶液において、(A)メタク
リル酸メチルは、反応性、低粘度特性、および硬化樹脂
に耐候性、透明性を付与する観点から選択された成分で
ある。また、(B)アクリル酸2−エチルヘキシルは、
反応性、単量体の臭い、粘度の観点から選択された成分
である。成分(A)と成分(B)との使用比率は、成分
(A)55〜75重量部に対して成分(B)25〜45重量部の
割合で使用される。成分(B)の量が25重量部未満では
硬化物が硬くなり、45重量部を超えると硬化性が悪くな
る。なお、成分(A)と成分(B)との合計使用量を10
0重量部とし、以下この2成分の合計量を基質成分と称
する。
成分(C)は、炭素数1〜13のアルキル基を有する
(A)および(B)成分以外の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルであり、硬化樹脂の物性の改良から必要に
応じて使用される。成分(C)の具体的例としては、ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチ
ル、メタアクリル酸2−メチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル等が挙げられる。成分(C)は基質成分
に対して0〜20重量部の範囲で使用されるが、20重量部
を超えると反応性が低下したり臭いがひどくなったり、
粘度が高くなるので好ましくない。
成分(D)は、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上で、
重量平均分子量(MW)が40,000〜70,000の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルの単独重合体又は共重合体であ
る。成分(D)は、樹脂溶液の硬化性および塗膜の耐候
性から選択使用される成分である。重合体のTgが50℃未
満の場合は樹脂溶液の硬化性が悪くなり、物性も低下す
るので好ましくない。重合体のMwが40,000未満では樹脂
溶液の物性が低下し、また70,000を超えると樹脂溶液の
粘度が高くなるので好しくない。これら(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルの具体例としては、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル等が挙げられる。成分(D)は、基質成
分に対して20〜50重量部の範囲で使用される。20重量部
未満では樹脂溶液の硬化性が悪くなり、また50重量部を
超えると樹脂溶液の粘度が高くなり塗工作業性が悪くな
る。
成分(E)は1分子中に2個以上の2重結合を有する
多官能(メタ)アクリレートである。成分(E)は樹脂
溶液の反応性、硬化樹脂の向上、硬化物の耐溶剤性の向
上を目的に加えられる成分であり、耐候性の面から多官
能(メタ)アクリレートが選択された。成分(E)の具
体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト等のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリオキシア
ルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロプンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート等の3価以上の多価アルコールの(メタ)アクリル
酸エステル及び部分エステル等が挙げられる。成分
(E)は基質成分に対して0〜10重量部の範囲で使用さ
れる。使用量が10重量部を超えると樹脂溶液の硬化速度
が速くなり過ぎたり、硬化物が硬くなり過ぎるので好ま
しくない。
成分(F)は可塑剤であり、樹脂溶液の硬化時のクラ
ック防止や硬化収縮の低減、硬化物の耐寒性の向上等を
目的に使用される成分である。可塑剤の具体例として
は、ジ2−エチルエキシルフタレート、ジブチルフレタ
レート等のフタル酸エステル類、アジピン酸エステル
類、セバシン酸エステル類、アゼライン酸エステル類等
の2塩基性脂肪酸エステル類、パラフィンワックス、塩
素化パラフィン等のパラフィンワックス類(但し、後述
する成分(G)を除く)、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類、トリフェニ
ルフォスフェート等の燐酸エステル類、トリオクチルフ
ォスファイト等の亜燐酸エステル類、アジピン酸1,3−
ブチレングリコール系等のポリエステル類等が挙げられ
る。成分(F)は基質成分に対して0〜20重量部での範
囲で使用され、使用量が20重量部を超えると樹脂溶液の
硬化性の低下、硬化物の強度低下や耐候性の低下を生じ
るので好ましくない。
成分(G)は融点が40〜80℃のパラフィンワックスで
あり、樹脂溶液の硬化時の表面硬化性を向上させる目的
で使用する。パラフィンワックスとしては、融点の異な
る2種以上を併用することが好ましい。成分(G)は基
質成分に対して0.1〜3重量部の範囲で使用される。0.1
重量部未満では樹脂溶液の表面硬化性が不十分となり、
また3重量部を超えると室温での樹脂溶液への溶解度を
超えて析出状態になるので好ましくない。
成分(H)のラジカル重合触媒としては、このラジカ
ル重合性樹脂溶液を硬化させることのできる各種のラジ
カル重合触媒が使用される。このラジカル重合触媒の添
加量は、基質成分に対して0.3〜10重量部であり、好ま
しくは0.3〜7重量部である。具体例としては、ベンゾ
イルパーオキシド、アゾビスイソブチルニトリル等に代
表される熱分解型ラジカル重合触媒や、ベンゾイルパー
オキシドと第3級アミン、メチルエチルケトンパーオキ
シドとナフテン酸コバルト等で代表されるレドックス触
媒が挙げられる。
本発明に用いるラジカル重合性樹脂溶液には、更に耐
候性の向上を目的にベンゾトリアゾール誘導体、2ヒド
ロキシベンゾフェノール誘導体等の紫外線吸収剤や酸化
防止剤、骨材と樹脂硬化物の接着性を向上させる目的で
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のシ
ランカップリング剤を塗布してもよい。また、必要に応
じて消泡剤やレベリング剤等を添加してもよい。また、
ラジカル重合性樹脂溶液に揺変性を付与させるためにア
エロジル等の揺変性付与を添加することもできる。
揺変性付与剤の塩化量としては、基質成分に対して0.
1〜10重量部の範囲で添加することが好ましい。0.1重量
部未満では揺変性の付与が不十分であり、10重量部を超
えると粘度が高くなり、作業性が悪くなるので好ましく
ない。
本発明に用いる上記ラジカル重合性樹脂溶液の粘度
(20℃)としては、300〜2000cpsが好ましい。粘度が30
0cps未満であると効果が薄く、2000cpsを超えると塗工
作業性が悪くなり好ましくない。ラジカル重合性樹脂溶
液の粘度を上げるには、ポリマー分の増量、ポリマーの
重合度の増大、増粘剤の添加等の方法が採用できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明す
る。
実施例1 メタクリル酸メチル85重量部に、メタクリル酸メチル
/アクリル酸エチル(=90/10)共重合体(MW=85,00
0)を15重量部加え、更にm.p.130゜Fのパラフィンワッ
クス1重量部、N,N−ジメチル−p−トルイジン1重量
部を加えて加温溶解しプライマー組成物(1−A)を得
た。
プライマー組成物(1−A)100重量部にカドックス
B−CH50(化薬ヌーリー(株)製、ベンゾイルパーオキ
サイド純度50%品)を2重量部加えて溶解したものをモ
ルタル板上にローラーにより塗布した後、直ちに天然石
(5〜8mm径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmのアクリル
ゴムシートを貼り付け、軽くローラーで加圧接着させ
た。プライマー硬化後、メタクリル酸メチル60重量部と
アクリル酸2−エチルヘキシル40重量部の混合液にメタ
クリル酸メチル/メタクリル酸ブチル(=60/40)共重
合体(Tg 65℃、MW42,000)を25重量部を加え、更にジ
メタクリル酸エチレングリコールを3重量部、ジオクチ
ルフタレートを15重量部、m.p.130゜Fのパラフィンワッ
クスを1.5重量部、N,N′−ジメチル−p−トルイジン1.
2重量部を加えて加温溶解し、粘度約40cpsの樹脂溶液
(1−B)を得た。この樹脂溶液(1−B)100重量部
にカドックスB−CH50を2重量部加えて溶解しシート表
面にウーローラー中毛(大塚刷毛製造製)を使用して骨
材が埋没する程度に塗布した。樹脂溶液の硬化性は良好
で26℃でタックフリーまでの時間は約40分であった。ま
た塗膜物性も適度であった。
実施例2 アスファルトコンクリート板に、天然石(5〜8mm
径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmの非加硫ブチルゴム
シートを貼り付け、ローラーでプレスして厚着させた。
メタクリル酸メチル65重量部およびアクリル酸2−エ
チルヘキシル35重量部の混合液にメタクリル酸メチル/
メタクリル酸n−ブチル(=60/40)共重合体(MW=42,
000、Tg=65℃)40重量部を加え、更にジメタクリル酸
エチレングリコール5重量部、クレジルジフェニルフォ
スフェート15重量部、m.p.130゜Fのパラフィンワックス
1.5重量部およびN,N′−ジメチル−p−トルイジン1.4
重量部を加えて加温溶解し粘度約1300cpsの樹脂溶液
(2−A)を得た。
この樹脂溶液(2−A)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解し、シート面に実施例1と同
様にローラーで塗布した。塗布した樹脂溶液の硬化性は
良好で、気温22℃でタックフリー迄の時間は約40分であ
り塗膜物性も良好であった。
実施例3 アスファルトコンクリート板に、天然石(5〜8mm
径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmの非加硫のブチルゴ
ムシートを貼り付け、ローラーで圧着させた。
メタクリル酸メチル70重量部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル30重量部およびアクリル酸n−ブチル10重量部
の混合液にメタクリル酸メチル/メタクリル酸n−ブチ
ル(=60/40)共重合体(MW=42,000、Tg=65℃)を35
重量部加え、m.p.130゜Fのパラフィンワックス1.5重量
部、N,N′−ジメチル−p−トルイジンおよび1.2重量部
加えて加温溶解し粘度60cpsの樹脂溶液(3−A)を得
た。
この樹脂溶液(3−A)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解し、シート面に実施例1と同
様にローラーで塗布した。塗布した樹脂溶液の硬化性は
良好で、気温27℃でタックフリー迄の時間は約70分であ
り塗膜物性も良好であった。
比較例1 アスファルトコンクリート板に、天然石(5〜8mm
径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmのアクリルゴムシー
トを貼り付けローラーで圧着させた。
メタクリル酸メチル80重量部とアクリル酸2−エチル
ヘキシル20重量部の混合液にメタクリル酸メチル/アク
リル酸メチル(=90/10)共重合体(MW=85,000、Tg=9
0℃)を30重量部を加え、更にm.p.130゜Fのパラフィン
ワックス1.3重量部およびN,N′−ジメチル−p−トルイ
ジン1.2重量部を加えて加温溶解して粘度350cpsの樹脂
溶液(−A)を得た。
この樹脂溶液(−A)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解し、シート表面に実施例1と
同様にローラーで塗布した。塗布した樹脂溶液の硬化性
は良好で気温28℃でタックフリー迄の時間は約40分であ
ったが、硬化塗膜が硬過ぎて問題であった。
比較例2 スレート板に、天然石(3〜5mm径)を絵柄状に付着
させた厚さ1mmのブチルゴムシートを貼り付けローラー
で圧着させた。
メタクリル酸メチル50重量部とアクリル酸2−エチル
ヘキシル50重量部の混合液にメタクリル酸メチル/メタ
クリル酸n−ブチル(=20/80)共重合体(MW=140,00
0、Tg=35℃)を22重量部加え、更にm.p.130゜Fのパラ
フィンワックスを1.3重量部、N,N′−ジメチル−p−ト
ルイジンを1.0重量部加えて加温溶解して粘度約40cpsの
樹脂溶液(−A)を得た。
この樹脂溶液(−A)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解し、シート面に実施例1と同
様にローラーで塗布した。塗布した樹脂溶液の硬化性は
悪く気温28℃で90分以上経過してもタックフリーになら
なかった。また、硬化塗膜は軟らか過ぎて問題であっ
た。
比較例3 メタクリル酸メチル85重量部に、メタクリル酸メチル
/アクリル酸エチル(=90/10)共重合体(MW=85,00
0)を15重量部加え、更にm.p.130゜Fのパラフィンワッ
クス1重量部およびN,N−ジメチル−p−トルイジン1
重量部を加えて加温溶解しプライマー用樹脂溶液(−
A)を得た。
プライマー用樹脂溶液(−A)100重量部にカドッ
クスB−CH50を2重量部加えて溶解したものをスレート
板にローラーで塗布した後、直ちに天然石(5〜8mm
径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmのブチルゴムシート
を貼り付け軽くローラーで圧着させた。プライマー樹脂
溶液の硬化後、メタクリル酸メチル70重量部、アクリル
酸2−エチルヘキシル30重量部およびアクチル酸n−ブ
チル30重量部の混合液にメタクリル酸メチル/メタクリ
ル酸ブチル(=40/60)共重合体(MW60,000、Tg 50℃)
を40重量部加え、更にジメタクリル酸1,3−ブチレング
リコール15重量部、w.p.130゜Fのパラフィンワックス1.
8重量部およびN,N′−ジメチル−p−トルイジン1.6重
量部を加えて加温溶解して粘度約45cpsの樹脂溶液(
−B)を得た。
この樹脂溶液(−B)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解しシート面に実施例1と同様
にローラーで塗布した。塗布した樹脂溶液の硬化性は良
好であったが、26℃でのタックフリー時間は約20分でポ
ットライフが短く実用上問題であり、また、硬化塗膜も
硬過ぎた。
比較例4 アスファルトコンクリート板に、天然石(5〜8mm
径)を絵柄状に付着させた厚さ2mmのアクリルゴムシー
トを貼り付けローラーで圧着させた。
メタクリル酸メチル60重量部とアクリル酸2−エチル
ヘキシル40重量部の混合液にメタクリル酸メチル/メタ
クリル酸n−ブチル(=60/40)共重合体(MW=42,00
0、Tg=65℃)を60重量部加え、更にクレジルジフェニ
ルフスフェード30重量部、m.p.130゜Fのパラフィンワッ
クス2重量部およびN,N−ジメチル−p−トルイジン1.6
重量部を加えて加温溶解し、粘度650cpsの樹脂溶液(
−A)を得た。
この樹脂溶液(−A)100重量部にカドックスB−C
H50を2重量部加えて溶解し、シート面に実施令1と同
様にローラーで塗布した。粘度が高いため塗工時に糸引
き現象が見られ塗工性は良くなかった。硬化性は良好で
28℃でのタックフリー時間は35分であった。
比較例5〜7 第2表に示した組成のラジカル重合性樹脂溶液を用い
たことを除いては、比較例2と全く同様にしてそれぞれ
スレート板上に貼り付けた天然石の付着したブチルゴム
シート上、硬化塗膜を形成した。
比較例5では、樹脂溶液に溶解させたポリマー量が少
ないためブチルゴムシートに塗工した塗膜の硬化性が悪
かった。比較例6の樹脂溶液はパラフィンワックスを含
まないためブチルゴムシートに塗工した塗膜の表面が硬
化しなかった。比較例7の樹脂溶液にはかなり過剰のパ
ラフィンワックスが添加されているため、樹脂溶液が白
濁し外観上問題であり、また、ブチルゴムシートに塗工
した硬化塗膜も光沢が消失し、外観上好ましくなかっ
た。
以上、実施例1〜3および比較例1〜7で用いたラジ
カル重合性樹脂溶液の組成、特性および硬化時の評価結
果を第1表に示した。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、ラジカル重合性樹脂溶液の効
果時間が短く、溶液粘度が適度で流動性が良好であり、
作業性良く骨材被覆を壁、床、路面等の被着面上に形成
することができる。また、これらの被着面上に形成され
た硬化物は、耐候性、防水性に優れ、かつ特に被着面が
アスファルト路面である場合に路面に対する追随性も良
好であり、クラックが入り難く、耐久性にも優れてい
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−229306(JP,A) 特開 昭64−58702(JP,A) 特開 平2−49849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 7/34 E04F 13/00 E04F 15/12 E04F 15/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性を有する樹脂シート上に、1種以上
    の骨材を付着させ、該樹脂シートを壁、床、舗道等の被
    着面に貼り付けた後、骨材の付着した樹脂シート面上に
    ラジカル重合性樹脂溶液を塗布し、硬化させ、前記被着
    面上に骨材被覆を形成する方法であって、該ラジカル重
    合性樹脂溶液として、 (A)メタクリル酸メチル 55〜75重量部 (B)アクリル酸2−エチルヘキシル 25〜45重量部 (C)(A)と(B)の合計100重量部に対し炭素数1
    〜13のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル(ただし、上記(A)および(B)成分を除
    く) 0〜20重量部 (D)(A)と(B)の合計100重量部に対してガラス
    転移温度が50℃以上で重量平均分子量が40,000〜70,000
    の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単独重合体又は
    共重合体 20〜50重量部 (E)(A)と(B)の合計100重量部に対し1分子中
    に2個以上の二重結合を有する多官能(メタ)アクリレ
    ート 0〜10重量部 (F)(A)と(B)の合計100重量部に対して可塑剤
    0〜20重量部 (G)(A)と(B)の合計100重量部に対して融点が4
    0〜85℃のパラフィン 0.1〜3重量部 および (H)(A)と(B)の合計100重量部に対してラジカ
    ル重合触媒 0.3〜10重量部 からなる組成物を用いることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記ラジカル重合性樹脂溶液の20℃におけ
    る粘度が300〜2,000cpsである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記組成物が、(A)と(B)の合計100
    重量部に対して0.1〜10重量部の揺変性付与剤を更に含
    有するものである請求項1または2記載の方法。
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