JP2790202B2 - 船の荷積―荷下ろし用の貨物転送システムおよび貨物転送手段 - Google Patents

船の荷積―荷下ろし用の貨物転送システムおよび貨物転送手段

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JP2790202B2
JP2790202B2 JP2502196A JP50219690A JP2790202B2 JP 2790202 B2 JP2790202 B2 JP 2790202B2 JP 2502196 A JP2502196 A JP 2502196A JP 50219690 A JP50219690 A JP 50219690A JP 2790202 B2 JP2790202 B2 JP 2790202B2
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    • B65G67/00Loading or unloading vehicles
    • B65G67/60Loading or unloading ships
    • B65G67/603Loading or unloading ships using devices specially adapted for articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B27/00Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers
    • B63B27/16Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers of lifts or hoists

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貨物を船内において垂直に転送するため第
1コンベアを備えて載貨門開口の中に配置された第1貨
物エレベータと、船外において貨物を船舶の載貨門と岸
壁との間に転送するため第2コンベアを備え前記載貨門
開口の外側に配置された転送プラットフォームを含む第
2貨物エレベータと、前記第1および第2コンベアに対
してまたこれらのコンベアから貨物を転送するため前記
載貨門開口の中に配置され対応の第3コンベアを備えた
積み替えプラットフォームと、前記第2エレベータに対
してまたは前記第2エレベータから貨物を転送するため
岸壁上に配置された第4コンベアと、前記転送プラット
フォームをそれぞれ前記第4乃至第3コンベアに対して
軸方向延伸性のリンク状案内手段に沿って上下運動させ
る巻き上げ手段とを含む船舶の載貨門開口を通して船舶
から岸壁にまたその逆に貨物を転送するシステムに関す
るものである。
従来、船舶の載貨門開口にまたこの開口から貨物を搬
送するため、また岸壁から船舶上の積み替えプラットフ
ォームに貨物を転送するため、岸壁上でフォークリフト
・トラックを使用する事が通常であった。このような荷
積システムにおいては、フォークリフト・トラックはそ
の作動中に、貨物の操作に関連する載荷フォークの上下
運動のほか、貨物を積載しまたは積載しない状態で岸壁
に沿って前後に駆動されると同時に相当の横振り運動を
実施しなければならない。大量の荷積と荷下ろしのため
には、多数のフォークリフト・トラックを使用する必要
がある。フォークリフト・トラックの駆動速度が高く、
またその動作が複雑で視界が限定されているので、岸壁
におけるフォークリフト・トラックの動作の中断を生
じ、これに伴って船舶に対する貨物荷積操作の中断を生
じる可能性がある。
あるいは、貨物を船舶に転送しまたは船舶から転送す
るために岸壁上に設置された固定コンベアを使用し、ま
たこのコンベアから船舶の積み替えプラットフォームの
転送箇所にまたその逆方向に貨物を転送するためにフォ
ークリフト・トラックを使用する事ができる。このよう
なシステムの利点は、例えば倉庫と岸壁上の荷下ろし位
置との間において、主として直線運動をもって、特別の
輸送上の問題なく貨物を確実に転送できる事にある。さ
らにこの荷下ろし位置において一種の緩衝地帯が得られ
るので、船舶上の荷積−荷下ろし操作とは別個に貨物を
さらに転送するためにそこに貨物を積載する事ができ
る。このような定置コンベアと共にフォークリフト・ト
ラックを使用する方法によって、岸壁と船舶との間に簡
単な貨物転送が実施される。比較的運転距離が短いがこ
れに伴って頻繁に部分的に急激な回転運動を必要としつ
ぎに貨物の上下運動を実施するフォークリフト・トラッ
クに必要な運転様式の故に、フォークリフト・トラック
はこのシステムにおいて活発ではあるが障害を生じやす
い要因を成すので、貨物の転送が相当に複雑になる。
先行技術の貨物転送システムが第DE−A−2,316,052
号に記載されている。この特許において、載貨門開口の
中に配置されたプラットフォームから船内の種々の高さ
位置まで、またその逆方向に船内で貨物を転送するため
のエレベータが開示されている。貨物は、前記プラット
フォーム、エレベータおよび船内のそれぞれの高さに配
置されたレール上にホイールによって支持されたビヒク
ルによって転送される。岸壁からプラットフォームへの
また逆方向の貨物の転送はフォークリフト・トラックに
よって実施される。
米国特許US−A−3,508,668においては、岸壁上の第
1位置と船内の調整可能の第2位置との間で貨物を転送
するため、前記第1位置と第2位置との間で貨物を転送
するエレベータを含む装置が提案されている。この比較
的大型の複雑な装置は岸壁に沿って延在する3本のレー
ルセット、すなわち岸壁の上側面に配備された第1レー
ルおよび第2レールと岸壁前側面に配置された第3レー
ルとの上に支持される。この装置は主として岸壁前側面
の外側に配置される。すなわちこの装置は船舶と岸壁前
側面との間に挟まれるのであるが、同時に船舶は装置に
対して垂直方向にも水平方向にも無制限に運動させられ
る。このような装置に対する船舶の無制限な運動は、船
舶と岸壁との間の貨物転送を複雑にし、能率的な正確な
転送を禁止する。
本発明の主旨は、比較的簡単な転送システムによって
船舶と岸壁との間の能率的な正確な貨物転送を達成する
事のできる構造を提供するにある。本発明の主たる発想
は、岸壁の横断面における船舶の岸壁に対する比較的自
由な運動を可能とするにある。言い替えれば、本発明の
主旨は、岸壁と船舶の間の最小限スペースをもって海面
の干満条件と船舶の運動条件のもとに貨物の比較的簡単
なしかし能率的正確な転送操作を可能とする構造簡単な
貨物転送手段を提供するにある。このような簡単な転送
操作は、例えば隣接貨物エレベータなどを操作する運転
台から貨物の転送を遠隔制御する事によって達成され
る。さらに詳しくは、本発明の主旨は単数または複数の
フォークリフト・トラックの使用を排除するにある。本
発明の目標は、積み替えプラットフォーム上の転送箇所
と岸壁上のコンベアとの間において簡単で効果的な貨物
転送を実施し、また貨物の多少とも自動的な操作システ
ムを達成するにある。実際上、貨物の転送中に比較的少
ない荷役操作をもって確実に、貨物損傷なく自動的な荷
役を実施するためには、できるだけ貨物の直線的運動パ
タンを得る事が重要である。
本発明によるシステムにおいては、転送プラットフォ
ームの上下運動中にこの転送プラットフォームを支持す
る前記案内手段は一対の相互に離間された別個の案内手
段を含み、前記案内手段は岸壁から横方向に平行に延在
し、これらの案内手段は、前記第3コンベアの延長とし
て船舶に固着された第1支持部材に対して、また前記第
4コンベアの延長として岸壁上のレール上にホイール、
滑動手段または類似物を介して支持された第2支持部材
に対して、それぞれ別個に連結される事を特徴とする。
本発明によれば、転送プラットフォームの支持のために
一対の相互に離間した案内手段を備える事により、岸壁
に対する船舶の相対運動に伴う問題が簡単に解決され
る。前記一対の案内手段はそれぞれ共通の第2支持部材
によってホイール、滑動手段または類似物を介して岸壁
上に支持される。これは、岸壁上の共通の支持部材上に
案内手段を効率的に支持して、岸壁に沿って船舶を長手
方に移動させると同時に、貨物を岸壁上の対応の第4コ
ンベアに転送するように転送プラットフォームを正確な
位置に案内できる事を意味する。従って貨物転送は直線
運動路に沿って比較的制御された方式で実施される。
また本発明は、船舶と岸壁との間に延在する軸方向延
伸性リンク状案内手段(32)に沿って巻き上げ手段によ
って上下運動させられる転送プラットフォームを含む貨
物を船舶から岸壁にまたその逆に転送するための荷積−
荷下ろし構造における転送手段に関するものである。前
記貨物転送手段は、転送プラットフォームの上下運動中
にこの転送プラットフォームを支持する前記案内手段は
一対の相互に離間された別個の案内手段を含み、前記案
内手段は岸壁から横方向に平行に延在し、これらの案内
手段は、船舶に固着された第1支持部材に対して、また
岸壁上のレール上にホイール、滑動手段または類似物を
介して支持された第2支持部材に対して、それぞれ別個
に連結される事を特徴とする。
本発明によれば、船舶と共に港から港へ搬送される転
送装置を使用する事ができ、あるいはそれぞれの港にお
いて種々の船舶について使用するように定置された転送
装置を使用する事ができる。
本発明によれば好ましくは、前記案内手段はロッド状
を成し、その一端が第1支持部材に対してまたは第2支
持部材に対して軸方向に可動であり、前記案内手段は上
方水平第1軸回りに、また前記第1軸に対して平行にか
つ岸壁上のレールに対して平行に延在する下方水平第2
軸回りに枢転自在に搭載され、他方において前記第2支
持部材は岸壁上のレールに沿って支持ホイールまたは滑
動手段を介して船首−船尾方向に可動である。
従って、案内手段を第1および第2支持部材に対して
ある程度限定された枢転を可能としまた案内手段のそれ
ぞれの末端を第1支持部材または第2支持部材に対して
軸方向に運転自在する事により、船舶の長手方軸線回り
の回転運動を補償し、また岸壁に対する船舶の喫水を補
償し、また干潮と満潮における船舶の垂直運動を補償す
る事ができる。同様に、第2支持部材を岸壁のレールに
沿って移動可能する事により、岸壁に対する船舶の長手
方運動を補償する事ができる。
このようにして、多少とも定置的な構造(船舶上また
は岸壁上に定置的に配置された構造)を使用して、岸壁
に対する船舶の運動に伴う問題を生じる事なく荷積と荷
下ろしを実施する事ができる。
本発明によるシステムにおいては転送プラットフォー
ムが積み替えプラットフォーム上の第1支持部材によっ
て担持される第1の場合、第1支持部材上の第1枢転軸
回りに枢着されたスリーブ状制御手段の中を案内手段が
軸方向に移動可能である。
転送プラットフォームが第2支持部材上の担持スタン
ドの中に備えられた第1支持部材を介して担持されてい
る第2の場合、第2支持部材上の第2枢転軸線回りに枢
着されたそれぞれのスリーブ状制御手段の中を案内手段
が軸方向に可動である。
いずれの場合にも、転送プラットフォームは、貨物を
載置されまたは載置されないでそれ自体の荷重によって
案内手段に沿って妨害される事なく移動する事ができ
る。すなわち、船舶の横断面において生じる海上の波の
運動およびその他の運動を補償するように移動する事が
できる。またこの関連において、岸壁へのまたは岸壁か
らの転送プラットフォームの転送中に、岸壁に対する転
送プラットフォームの一定の運動パタンを保証するよう
に、上下運動構造そのものの中にそれ自体公知のリフト
補償構造を造付ける事ができる。
岸壁または船舶から転送プラットフォームへ、またそ
の逆方向に貨物を転送する際に船舶の不必要な横傾斜を
防止するため、荷役中に船舶を設定位置に安定させる事
が望ましい。同様に荷役作業中に、船舶に対する海面運
動による横傾斜を安定させる事が望ましい。本発明によ
れば、このような安定化と、岸壁−船舶間の貨物の転送
運動の制御とを結合する事が可能となった。これは、1
方向運動において圧力を形成し逆方向運動において圧力
解除する1方向作動式空気シリンダまたは油圧シリンダ
を使用して、転送プラットフォームおよび貨物の荷重ま
たは船舶からの荷重に対応して、前記案内手段が転送プ
ラットフォームと下方支持部材との間において、または
上方支持部材と下方支持部材との間において、1方向に
特定大きさの油圧弾性力を加えるようにして達成され
る。
従って、転送プラットフォーム上の貨物の重量または
船舶の横傾斜運動によって生じる荷重に対して案内手段
により船舶と岸壁の間に一定大きさの支持力を生じる事
が可能となり、荷重は船舶の傾斜および対応の転送プラ
ットフォームの運動を生じる事なく直接に岸壁に対して
除荷される。このようにして下方支持部材を対応の支持
ホイールまたは滑動手段を介して岸壁地面上の対応のレ
ールに対して一定の摩擦力をもって緊張保持する事がで
きるので、下方支持部材を岸壁のレール上の固定点に対
して間欠的に確実に安定させる事ができる。加えられた
弾性力が解除されるやいなや、岸壁に対する船舶の長手
方移動に対応してこれを補償するように、下方支持部材
を新しい適当な位置まで移動させる事が可能となる。
従って本発明によれば、船舶が岸壁に対して移動した
後に岸壁と船舶の間の転送機構の自動的調整作用を簡単
に実施する事ができる。簡単な手段によって、転送機構
の下方支持部材を支持レールに対して平行に移動させる
事により、岸壁上のコンベアに対して転送機構を自動的
に調整させる事ができる。
以下、本発明を図面に示す実施例について説明するが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
第1図は本発明によるシステムの概略斜視図、 第2図は第1図のシステムの垂直断面図、 第3図は第1図のシステムの水平断面図、 第4図は第2図の一部の拡大断面図、 第5図は第4図の一部の中間状態の拡大図、 第6図は本発明の他の実施態様の第4図と類似の断面
図、 第7図乃至第13図は荷積操作中の貨物の各段階を示す
略図である。
第1図は係船索12によって岸壁に係留された船舶10の
斜視図である。この船舶と岸壁11との間の荷積−荷下ろ
しシステム14に対して解放位置にある載貨門13が図示さ
れている。
船舶上には、2基の平行エレベータ15aと15bが図示さ
れ、これらのエレベータはそれぞれの案内部材16a,16b
によって制御されて、貨物を船舶中の対応の垂直共通エ
レベータシャフト16の中において転送する。
第2図は、載貨門13の開口13a中の積み替えプラット
フォーム17、上荷積デッキ18および下荷積デッキ19の間
のエレベータの運動区域を示す。エレベータのプラット
フォーム21上に第1コンベア20が図示されている。さら
に各デッキ18、19上に対応の第2コンベア22と第3コン
ベア23が図示され、これらのコンベア22、23が前記コン
ベア20と協働して、貨物をデッキ18、19からエレベータ
15a(15b)に、またその逆に転送する。
積み替えプラットフォーム17はポート開口13aの中に
おいて、必要に応じて対応のエレベータ運転装置によっ
て上下運動させられる。ストッパ17aが積み替えプラッ
トフォーム17に対して固着され、このストッパは外側に
エレベータ15aの垂直運動路の中に突出して、エレベー
タのコンベア20が転送位置において積み替えプラットフ
ォーム17上の第4対コンベア24(第4図)と正確に水平
位置をとるようになす。実際上、連続積み替えプラット
フォーム17は2個の別個のコンベア24を備え、すなわち
エレベータ15aと15bについてそれぞれ1つのコンベアを
備え、これらのコンベアは相互に平行に配置され別個に
操作される。
積み替えプラットフォーム17から船舶の外側に一対の
担持アーム25a,25bが突出し、これらのアームはそれぞ
れのワイヤ対26a,26bを介して連続転送プラットフォー
ム27の両端を担持している。転送プラットフォーム27は
2基の別個のコンベア27a,27bを備え、これらのコンベ
ア27a,27bはそれぞれ別個に操作される。前記ワイヤ26
a,26bはそれぞれアーム25a,25bの中に配置された案内滑
車28a,28bの上に掛け回され、積み替えプラットフォー
ム17中の装置(43)(第4図)を介して作動される。第
2図において、積み替えプラットフォーム17とエレベー
タ15a,15bと対応のコンベアとを操作する操作員の運転
室30が図示されている。
担持アーム25a,25bは、転送プラットフォーム27を含
む転送手段の上部支持部材を成す。各担持アーム25a,25
b(第4図においては一方の担持アーム25bのみを示す)
の中に一対の案内スリーブ31が上方水平第1枢転軸31a
回りに枢転自在に取り付けられ、対応対のロッド型案内
手段32を軸方向に移動するように受ける。プラットフォ
ーム27はそれぞれの案内ロッド32に沿って一対の滑りス
リーブ33を介して移動する事ができる。この滑りスリー
ブ33は、転送プラットフォーム27に対して、中央水平第
2枢転軸33a回りに枢着されている(第5図)。案内ロ
ッド32の下端はキャリジ34のブラケット34a中に下方水
平第3枢転軸32aを介して枢着されている。このキャリ
ジは転送手段の下方支持部材を成す。キャリジ34は船舶
の船首−船尾方向に前記枢転軸31aと32aに対して平行
に、レール上を転動するホイール35によって岸壁11上を
移動する。あるいはこのキャリジ34は滑り手段(第6
図)によってレール36上を滑動する事ができる。転送プ
ラットフォーム27の第5対コンベア27a、27bがこの転送
プラットフォーム27の上方位置において、プラットフォ
ーム17上の第4対のコンベア24と同一水準となり、また
岸壁11上においてプラットフォーム39のそばに待機して
いる時に第6対のコンベア38と同一レベルになる。
第4図において、滑りスリーブ33の枢転軸31aが実線
で示すように転送プラットフォーム27の上方位置におい
て案内スリーブ31の枢転軸31aと一致している。この事
は、転送プラットフォーム27がその上方位置において積
み替えプラットフォーム17に対して相対運動を成さず、
従って岸壁に対する船舶の回転運動および垂直運動に参
加する事を意味する。同様に第4図において鎖線で示す
ように、転送プラットフォーム27の下方位置において
は、滑りスリーブ33の枢転軸33aが案内ロッド32の下端
の枢転軸32aと一致する。この事は、転送プラットフォ
ーム27がその下方位置においてはキャリジ34に対して相
対運動を成さず、従って岸壁に対する船舶の回転運動お
よび垂直運動から独立している事を意味する。
第5図においては、転送プラットフォーム27は中間位
置にある。前記の上方位置と下方位置の間の中間位置に
おいては、転送プラットフォーム27は岸壁に対する船舶
の回転運動および垂直運動に参加するが、この場合案内
ロッド32と巻き上げワイヤー26a,26bによって案内され
ていて、その運動が制御される。岸壁に対する船舶の運
動を補償するため、必要ならば巻き上げワイヤーをそれ
自体公知のリフト補正装置に接続する事ができる。
案内ロッド32が案内スリーブ31を介して船舶に対して
枢着され、ブラケット34aに対してキャリジ34に枢着さ
れているので、岸壁に対して横方向面における船舶の比
較的自由な運動が許され、またキャリジ34を介して、船
舶の岸壁に沿った船首−船尾方向の比較的自由な運動が
許される。
第4図に図示のように、待機しているプラットフォー
ム39は、レール36に対して平行なレール40上をホイール
40aによって船尾−船首方向に移動自在のキャリジを成
している。このキャリジ39は第3図に図示のように、転
送プラットフォーム27のコンベア27a、27bと待機プラッ
トフォーム39上のコンベア38との間において貨物の転送
が生じる際に、これらのコンベアが相互に同一レベルで
あるように、キャリジ34がレール34に沿って移動させら
れるのと対応の距離だけキャリジ39が第3図に図示のよ
うにレール40に沿って前後に移動させられる。さらにキ
ャリジ39のコンベア38が、キャリジ39から岸壁11の倉庫
42に達する共通コンベア41と相互に同一レベルとなるよ
うに、キャリジ39が移動させられる。
第4図に詳細に図示のように転送手段の第1実施態様
によれば、上方支持部材(アーム25a)、転送プラット
フォーム27および案内ロッド32は一体として船舶の積み
替えプラットフォーム27に対して固着されている。この
関連において、ロッド32はキャリジ34上のブラケット34
aに対して簡単な着脱自在に連結されるので、キャリジ3
4の使用箇所において荷積する事ができる。従って転送
手段またはそのもっとも重要な部分は船舶と共に港から
港へ転送され、各港の現存の搬送システムに対して接続
する事ができる。積み替えプラットフォーム17はその対
応の転送手段と共に、第4図のピボットピン17bによっ
て示される水平軸線回りに、図示の水平作動位置から、
舷側の内側の載貨門開口13aの中の不作動垂直位置まで
枢転する事ができる。
第6図に図示の本発明の第2実施態様においては、ア
ーム25a′が上方支持部材の半分を成し、これは積み替
えプラットフォーム17上の対応の案内部材25a″に対し
て簡単に着脱される。この場合、上方支持部材、転送プ
ラットフォーム27′、案内ロッド32′およびキャリジ3
4′とその対応の滑動手段は一体構造を成し、この一体
構造はさらに担持スタンド45を含み、このスタンド45は
担持ワイヤ26a′,26b′の案内滑車28a′,28b′を備え、
これらのワイヤがスタンド45の中の上下駆動装置(図示
されず)によって制御される。この場合の転送手段は港
に配置され、その港に寄港する各種船舶について使用さ
れる。
第6図に図示の実施態様において、ロッド32′は第5
図の場合の逆方向に軸方向に移動する事ができ、従って
ロッド32′の自由端部は岸壁のキャビティ11a′の中に
受けられる。故に、案内スリーブ31′がキャリジ34′の
中に枢着され、ロッド32′の上端は担持アーム25a′中
の枢転軸32a′回りに枢着されている。
第5図において案内スリーブ31に接続された一対の一
方作動式油圧(または空気圧)シリンダ46によって、船
舶の横傾斜荷重の一部がアーム25a,25b、滑りスリーブ3
1およびシリンダ46から、ロッド32に伝達され、さらに
キャリジ34を介して地面に対して伝達される。あるいは
一方作動シリンダを上下支持部材(アーム25a,25b)と
下方支持部材(キャリジ34)との間に接続する事ができ
る。いずれの場合にも、追加的介入荷重がキャリジ34を
介して支持レールに伝達され、船舶の横傾斜が生じる限
りキャリジ34を設定位置に摩擦ロックする事ができる
が、横傾斜が停止されると直ちにこのロックが解除され
る。このようにして、横傾斜運動中に船舶とキャリジと
の間に効果的な弾性降状支持作用が介入される。横傾斜
運動が中止されると直ちに、キャリジは解放されて船舶
に対して船尾−船首方向の自己調整が可能となる。運転
手段の荷重がキャリジ34から船舶に伝達される際にも同
様の効果が達成されるので、荷重転送に際しての船舶の
横傾斜が防止されまたは低減される。
第7図および第13図には、荷積操作を下記の数段階で
説明する。
第7図においては、貨物L1が岸壁コンベア38に搭載さ
れ、プラットフォーム27が岸壁まで下降させられて、第
8図のように貨物をコンベア38からプラットフォーム27
まで転送させる。
第9図において、貨物L1はコンベア24と同一レベルに
なるまで持ち上げられ、第10図に図示のようにコンベア
24に転送される。同時に他の貨物L2が、前記の第7図お
よび第8図の貨物L1と同様に搬送される。
第11図において、貨物L1はエレベータ上のコンベア20
に転送されて、船舶内部のコンベア22と同一レベルの位
置まで転送される。また第11図において、貨物L2はプラ
ットフォーム27に転送される。
第12図と第13図において、貨物L1がコンベア20からコ
ンベア22に転送され、同時に貨物L2がプラットフォーム
27からコンベア24に転送される。その間に第13図に図示
のように次の貨物L3がコンベア38に転送される。
前記の説明から明らかなように、貨物ユニットを相互
に無関係に岸壁と船舶の間を転送する事ができるが、実
際上、2ユニットの貨物をプラットフォーム27上に載置
し、これらの貨物ユニットを第12図に図示の位置まで平
行に転送し、必要があればその全体を第13図の位置まで
前進させる事ができる。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨物を船内において垂直に転送するため第
    1コンベア(20)を備えて載貨門開口(13a)の中に配
    置された第1貨物エレベータ(15a,15b)と、船外にお
    いて貨物を船舶の載貨門と岸壁との間に転送するため第
    2コンベア(27a,27b)を備え前記載貨門開口の外側に
    配置された転送プラットフォーム(27)を含む第2貨物
    エレベータと、前記第1および第2コンベアに対してま
    たこれらのコンベアから貨物を転送するため前記載貨門
    開口の中に配置され対応の第3コンベア(24)を備えた
    積み替えプラットフォーム(17)と、前記第2エレベー
    タに対してまたは前記第2エレベータから貨物を転送す
    るため岸壁上に配置された第4コンベア(41)と、前記
    転送プラットフォーム(27)をそれぞれ前記第4乃至第
    3コンベアに対して軸方向延伸性のリンク状案内手段
    (32)に沿って上下運動させる巻き上げ手段(26a,26b;
    28a,28b)とを含む船舶の載貨門開口(13a)を通して船
    舶(10)から岸壁(11)にまたその逆に貨物を転送する
    システムにおいて、転送プラットフォーム(27)の上下
    運動中にこの転送プラットフォーム(27)を支持する前
    記案内手段(32)は一対の相互に離間された別個の案内
    手段を含み、前記案内手段は岸壁から横方向に平行に延
    在し、これらの案内手段は、前記第3コンベア(24)の
    延長として船舶に固着された第1支持部材(25a,25b)
    に対して、また前記第4コンベア(41)の延長として岸
    壁上のレール(36)上にホイール(35)、滑動手段また
    は類似物を介して支持された第2支持部材(34)に対し
    て、それぞれ別個に連結される事を特徴とする貨物転送
    システム。
  2. 【請求項2】前記案内手段(32)はロッド状を成し、そ
    の一端が第1支持部材(25a,25b,25a′,25b′)に対し
    てまたは第2支持部材(34,34′)に対して軸方向に可
    動であり、前記案内手段(32)は上方水平第1軸(31
    a)回りに、また前記第1軸に対して平行にかつ岸壁上
    のレール(36)に対して平行に延在する下方水平第2軸
    (32a)回りに枢転自在に搭載され、他方において前記
    第2支持部材(34、34′)は岸壁(11)上のレール(3
    6)に沿って支持ホイール(35)または滑動手段を介し
    て船首−船尾方向に可動である事を特徴とする請求項1
    に記載のシステム。
  3. 【請求項3】前記転送プラットフォーム(27)が第1支
    持部材(25a,25b)を介して積み替えプラットフォーム
    (17)上に担持されるように成され、ここに前記案内手
    段(32)は、第1支持部材(25a,25b)上の第1軸(31
    a)回りに枢着されたそれぞれのスリーブ状制御手段(3
    1)の中を軸方向に可動である事を特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載のシステム。
  4. 【請求項4】前記転送プラットフォーム(27′)は担持
    スタンド(45)を介して第2支持部材(34′)上に担持
    されるように成され、ここに前記案内手段(32′)は、
    第2支持部材(34′)上の第2軸回りに枢着されたそれ
    ぞれのスリーブ状制御手段(31′)の中を軸方向に可動
    である事を特徴とする請求項1または2のいずれかに記
    載のシステム。
  5. 【請求項5】転送プラットフォームおよび貨物の荷重に
    よりあるいは船舶からの荷重により1運動方向に圧力を
    形成し逆方向に圧力解除する一方作動式空気圧シリンダ
    または油圧シリンダによって、前記案内手段(32)が転
    送プラットフォーム(27)と下方支持部材(34)との間
    において、または上方支持部材(25a,25b)と下方支持
    部材(34)との間において1方向に特定大きさの油圧弾
    性力を加える事を特徴とする請求項3または4のいずれ
    かに記載のシステム。
  6. 【請求項6】船舶と岸壁との間に延在する軸方向延伸性
    のリンク状案内手段(32)に沿って巻き上げ手段によっ
    て上下運動させられる転送プラットフォーム(27)を含
    む貨物を船舶から岸壁にまたその逆に転送するための荷
    積−荷下ろし構造における転送手段において、転送プラ
    ットフォーム(27)の上下運動中にこの転送プラットフ
    ォーム(27)を支持する前記案内手段(32)は一対の相
    互に離間された別個の案内手段を含み、前記案内手段は
    岸壁から横方向に平行に延在し、これらの案内手段は、
    船舶に固着された第1支持部材(25a,25b)に対して、
    また岸壁上のレール(36)上にホイール(35)、滑動手
    段または類似物を介して支持された第2支持部材(34)
    に対して、それぞれ別個に連結される事を特徴とする貨
    物転送手段。
  7. 【請求項7】前記案内手段(32)は、第1水平軸(31
    a)回りに第1支持部材または一対の第1支持部材(25
    a,25b)に対して枢転するように、また第2水平軸(32
    a)回りに第2支持部材(34)に対して枢転するように
    取り付けられ、また転送プラットフォーム(27)は第3
    軸(33a)回りに案内手段(32)に対して枢転するよう
    に取り付けられ、前記第3軸(33a)は他の位置におい
    てそれぞれ前記第1水平軸(31a)および第2水平軸(3
    2a)と一致する事を特徴とする請求項6に記載の転送手
    段。
  8. 【請求項8】一方作動式油圧シリンダまたは空気圧シリ
    ンダ(46)が第1対の支持部材(25a,25b)と案内手段
    (32)との間に、または第2支持部材(34)と案内手段
    (31)との間に挿入される事を特徴とする請求項6また
    は7のいずれかに記載の転送手段。
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