JP2789826B2 - トラッキング装置 - Google Patents

トラッキング装置

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JP2789826B2
JP2789826B2 JP3035839A JP3583991A JP2789826B2 JP 2789826 B2 JP2789826 B2 JP 2789826B2 JP 3035839 A JP3035839 A JP 3035839A JP 3583991 A JP3583991 A JP 3583991A JP 2789826 B2 JP2789826 B2 JP 2789826B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカル走査型の磁気
記録再生装置等のトラッキング装置において、特に、ヘ
リカルトラックに順次記録された4周波のパイロット信
号を用いたATF(Automatic Track finding)方式の
トラッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、従来の4周波パイロット信号を
用いたATF方式のトラッキング装置の構成例を示す。
まずここで、4周波パイロット信号について簡単に説明
する。
【0003】磁気テ−プ1には図2に示すように、各ト
ラックごとにf1〜f4のパイロット信号が記録情報に
重畳されて順次記録されている。これらの4周波パイロ
ット信号は、378fH(fH:テレビ信号の水平同期
信号周波数=15.734kHz)の源振をそれぞれ1
/58,1/50,1/36,1/40に分周した周波
数の信号であり、f1≒6.5fH,f2≒7.5f
H,f3≒10.5fH,f4≒9.5fHとなってい
る。したがって、磁気テ−プ上にて隣接するトラック間
のパイロット信号周波数差は、常にfHあるいは3fH
となる。(厳密には、16.407kHz,16.52
1kHzあるいは46.145kHz,46.209k
HZとなるが、説明の便宜上fH,3fHと記す。)例
えば、磁気ヘッド2が図2に示すf2トラックを走査し
ている場合、先行隣接トラックのf1パイロット信号と
走査トラックのf2パイロット信号との周波数差はf
H、そして後行隣接トラックのf3パイロット信号と走
査トラックのf2パイロット信号との周波数差は3fH
となる。以下、従来の4周波パイロット信号を用いたト
ラッキング装置の動作説明を行う。
【0004】図2において、1は磁気テ−プ、2は磁気
ヘッド、3はプリアンプ、4はLPF低域通過フィル
タ)、5はAGCアンプ(自動利得制御アンプ)、27
は平衡変調器、28は分周器、29はクロック発生器、
30および31はBPF(帯域通過フィルタ)、32は
スイッチ、33および34はピ−ク検波器、35は減算
器、42,43は入力端子、36はキャプスタン、37
はモ−タ、38はCFG(キャプスタンFG)センサ、
39はキャプスタン速度制御系、40は加算回路、41
はモ−タドライバである。
【0005】図2において、磁気ヘッド2から磁気テ−
プ1により検出された再生信号は、プリアンプ3により
十分増幅された後LPF4へ供給される。LPF4で
は、トラッキング制御に不要な映像あるいは音声情報等
の高域成分を抑圧した後、再生パイロット信号をAGC
アンプ5を介して適切なレベルにして、平衡変調器27
へ供給する。平衡変調器27は、再生パイロット信号と
クロック分周回路28より供給されるロ−カルパイロッ
ト信号との掛け算を行い、両隣接トラックのパイロット
信号をfHおよび3fHの周波数に変換する。図2に示
すように磁気ヘッド2が、f2パイロット信号トラック
を走査している時を例にすると、クロック分周回路28
は入力端子42より供給される制御信号SELに従いロ
−カルパイロット信号はf2に選択されている。この場
合、再生パイロット信号には、走査トラックおよび両隣
接トラックのパイロット信号であるf1,f2,f3が
含まれる。したがって、平衡変調器27の出力はf2±
f1およびf3±f2の周波数成分を有する。なお、走
査トラックのf2パイロット信号は掛け算によりゼロビ
−トになる。この平衡変調器27の出力はfH−BPF
30および3fH−BPF31に供給され、それぞれf
2−f1≒fHおよびf3−f2≒3fHの周波数成分
が抽出される。ここで、上記fHおよび3fHの信号に
ついて見るとfH信号は先行隣接トラックのf1パイロ
ット信号を周波数変換したものであり、3fH信号は後
行隣接トラックのf3パイロット信号を周波数変換した
ものである。したがって、fH信号レベルと3fH信号
レベルとを比較することにより磁気ヘッド2が走査して
いるトラック位置、即ちトラッキング位相を検出するこ
とができる。fH−BPF30および3fH−BPF3
1により抽出されたfH信号および3fH信号は、スイ
ッチ32を介してエンベロ−プ検波回路33あるいは3
4へ供給される。スイッチ32は入力端子43より供給
される制御信号HSWによりトラック走査の周期で切り
換えられる。このスイッチ32は、先行/後行トラック
のパイロット信号と、周波数変換されたfH/3fH信
号の関係がトタックごとに変化するため、これを相殺す
るためのものである。例えば図2の状態では、上記した
ように先行トラックのパイロット信号がfH信号に変換
され、後行トラックのパイロット信号が3fH信号に変
換される。しかし磁気ヘッド2がf3パイロット信号ト
ラックを走査している場合には、平衡変調器27に供給
されるロ−カルパイロット信号はf3とされ、したがっ
て、先行トラックから再生されるf2パイロット信号は
f3−f2≒3fHとなり、後行ラックから再生される
f4パイロット信号はf4−f2≒fHとなるので、上
記図2の場合と先行/後行トラックのパイロット信号
と、周波数変換されたfH/3fH信号の関係が逆にな
る。以上のことにより、トラック走査の周期で切り換え
られたfHおよび3fH信号は、それぞれエンベロ−プ
検波回路33あるいは34へ供給される。エンベロ−プ
検波回路33および34は、fHおよび3fH信号のエ
ンベロ−プレベルを検出し、それぞれ減算回路35に供
給する。減算回路35はfHおよび3fH信号のレベル
を減算し減算出力すなわちトラッキングエラ−信号を加
算回路40ヘ供給する。加算回路40は上記トラッキン
グエラ−信号とキャプスタン速度制御回路39から供給
される速度エラ−信号を加算してモ−タドライバ41ヘ
供給する。モ−タドライバ41はトラッキングエラ−信
号と速度エラ−信号の加算信号に応じた電力をキャプス
タンモ−タ37へ供給し、キャプスタン36を駆動す
る。これによりキャプスタン36は磁気テ−プ1を所定
の速度と位相で走行する。なお、キャプスタン速度制御
回路39は、キャプスタン36の回転に比例して発生さ
れるCFG信号の周期を計測し、目標周期との差分を速
度エラ−信号として加算回路40へ出力している。ま
た、ロ−カルパイロット信号を発生するクロック分周回
路28は、クロック発生回路29より供給されるクロッ
クを分周し、入力端子42より供給される制御信号SE
Lに従いトラック走査の周期でf1〜f4のロ−カルパ
イロット信号を順次発生する。また、AGCアンプ5
は、トラッキングエラ−信号が再生パイロット信号のレ
ベル変動により、大幅に変化しないようにするために、
再生パイロット信号レベルを一定にするものである。
【0006】なお、このようなトラッキング装置に関連
するものとして、例えば特開昭59−68862号公
報,59−75450号公報,59−36358号公報
等が上げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
4周波パイロット信号を用いたATFトラッキング装置
では、再生パイロット信号の周波数変換を行う平衡変調
器、fHおよび3fH成分を抽出するBPF、エンベロ
−プ検波回路やfH信号および3fH信号の比較回路を
アナログ信号処理にて行っている。そのため、上記のよ
うなATFトラッキング制御系は、現在ではほとんどデ
ィジタル処理化あるいはマイクロコンピュ−タによるソ
フト処理化されているテ−プの速度制御系やヘッドを搭
載したドラムの速度および位相制御系との整合性が悪く
なっている。言い換えれば、ATFトラッキング制御系
がアナログ信号処理であるため、他のディジタル制御系
と一体化した高集積化が難しくなっている。また。AT
Fトラッキング制御系の性能を大きく左右するfHおよ
び3fH成分を抽出するBPFも、アナログ信号処理で
は構成部品のバラツキや経年変化による特性劣化を生じ
てしまう。
【0008】そこで本発明の目的は、再生パイロット信
号の周波数変換を行う平衡変調器、再生パイロット信号
を抽出するBPF、ピ−ク検波回路やレベル比較回路等
により構成されるATFトラッキング制御系を、小規模
の回路構成にてディジタル信号処理化することにより高
集積化を可能とするとともに、構成部品のバラツキや経
年変化等による性能劣化の無いトラッキング装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトラッキング装置は、再生信号から不要高域
成分を抑圧しパイロット信号を抽出するLPF手段と、
再生パイロット信号を周波数の異なる複数種類のパイロ
ット信号周波数の公倍数のサンプリング周波数でディジ
タル信号に変換するAD変換手段と、該AD変換手段の
出力を所定のパイロット信号周波数の2倍以下のサンプ
リング周波数に変換するサンプリングデータの間引き手
段と、間引きデータに含まれる所定トラックの再生パイ
ロット信号の折り返し信号を抽出するディジタルフィル
タと、ディジタルフィルタにより抽出された折り返し信
号のレベルを検出するレベル検波手段と、検波手段の出
力によりトラッキングエラー信号を発生する演算手段と
により構成され、上記演算手段の出力をテープ駆動手段
に帰還するようにしている。
【0010】さらに、記録時のテ−プ速度が通常速度よ
りも低速とする長時間記録モ−ドを有する磁気記録再生
装置におけるATF方式のトラッキング装置では、再生
時にトラッキング制御とともに記録モ−ドの判別を行う
必要がある。そのために本発明のトラッキング装置は、
上記のAD変換手段とサンプリングデ−タの間引き手段
とディジタルフィルタとレベル検波手段に加えて、1ト
ラック隔てた2トラックの再生パイロット信号のレベル
差信号周波数を検出する周波数検出手段を有し、上記再
生パイロット信号レベルの差信号の周波数により、記録
時のテ−プ速度を判別するようにしている。
【0011】
【作用】LPF手段は、トラッキングに必要なパイロッ
ト信号のみを抽出する。AD変換手段とサンプリングデ
−タの間引き手段は、サンプリングにおいてサンプリン
グ周波数の1/2を超える周波数の信号は折り返しとし
て検出されることを積極的に利用し、再生パイロット信
号の周波数変換を行う。ディジタルフィルタは、折り返
し信号とされたディジタル再生パイロット信号から、両
隣接トラックの再生パイロット信号を抽出する。レベル
検波手段は、両隣接トラックからの再生パイロット信号
のレベルを検出する。即ちトラッキング状態を検出す
る。減算手段は、両隣接トラックからの再生パイロット
信号のレベル差を求めることによりトラッキングエラ−
信号を発生する。したがって、パイロット信号をディジ
タル的に処理するのに、AD変換時のサンプリング周波
数を一定にし、サンプリングデ−タを所定の割合で間引
くことにより4周波のパイロット信号をすべてfHに、
あるいはfHと3fH信号に変換できる。さらに、AT
Fトラッキング制御系の性能を大きく左右するfHある
いは3fH成分を抽出するBPFやレベル検波回路等を
ディジタル回路にて実現でき、アナログ信号処理時に問
題となった構成部品のバラツキや経年変化による特性劣
化防止することができる。
【0012】また、1トラック隔てた2トラックの再生
パイロット信号のレベル差信号周波数fpは、記録時の
テ−プ速度に対して再生時のテ−プ速度がm倍の場合に
は下式数1に示す周波数となることより周波数検出手段
は、記録時のテ−プ速度 fp=|m−1|×15 [Hz] −−−(数1) を判別することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明を適用したATF方式のトラッ
キング装置を示すブロック図である。キャプスタン系お
よび速度制御系は、先の図1と同様であるのでここでは
省略している。図1において、1は磁気テ−プ、2は磁
気ヘッド、3はプリアンプ、4はLPF、5はAGCア
ンプ、6はサンプルホ−ルド回路、7はADコンバ−
タ、8はクロック発生器、9〜12はデ−タ間引き回
路、13〜16はディジタルBPF、17はスイッチ制
御回路、18はスイッチ、19および20はエンベロ−
プ検波回路、21は演算回路、、22はディジタルLP
F、23はDAコンバ−タ、24は入力端子、そして2
5,26はトラッキングエラ−信号の出力端子である。
【0014】第1図において、磁気ヘッド2から磁気テ
−プ1により検出された再生信号は、プリアンプ3によ
り十分増幅された後LPF4へ供給される。LPF4で
は、トラッキング制御に不要な映像あるいは音声情報等
の高域成分を抑圧した後、再生パイロット信号をAGC
アンプ5を介して適切なレベルにして、サンプルホ−ル
ド回路6へ供給する。サンプルホ−ルド回路6は、再生
パイロット信号をクロック発生回路8より供給されるク
ロックを用いてf1〜f4のパイロット信号周波数の公
倍数の周波数でサンプルホ−ルドする。本実施例ではサ
ンプリング周波数として最小公倍数の189fHに設定
している。サンプルホ−ルドされた再生パイロット信号
は、ADコンバ−タ7でディジタル信号に変換され、デ
−タ間引き回路9〜12に供給される。デ−タ間引き回
路9〜12では、サンプリング周波数が189fHの再
生パイロットデ−タをそれぞれ1/29,1/25,1
/20,1/18のサンプリング周波数になるように間
引く。したがって、このデ−タの間引きによりサンプリ
ング周波数は、それぞれ4周波のパイロット信号周波数
であるf1(≒6.5fH),f2(≒7.5fH),
f4(≒9.5fH),f3(≒10.5fH)に変換
されることになる。このサンプリング周波数の変換によ
り再生された4周波のパイロット信号は、表1に示すよ
うな周波数の再生パイロット折り返り信号を生ずる。
【0015】
【表1】
【0016】これらのデ−タ間引き回路9〜12により
サンプリング周波数を変換された再生パイロット信号
は、それぞれfH−BPF13〜16へ供給される。f
H−BPF13〜16では入力信号中のfH信号成分を
抽出しスイッチ18ヘ供給する。サンプリング周波数に
応じた再生パイロット信号の折り返り信号周波数の関係
は表1に示す通りであるので、fH−BPF13のfH
周波数出力P2は、再生f2パイロット信号となり、f
H−BPF14のfH周波数出力P1は、再生f1パイ
ロット信号、fH−BPF15のfH周波数出力P3
は、再生f3パイロット信号、そしてfH−BPF16
のfH周波数出力P4は、再生f4パイロット信号とな
る。fH−BPF13〜16により抽出された4周波の
再生パイロット信号は、スイッチ18に供給され、スイ
ッチ制御回路17より供給されるスイッチ制御信号によ
り順次切り換えられてエンベロ−プ検波回路18および
19に供給される。スイッチ制御回路17は、入力端子
24を介して供給されるヘッド切り換え信号HSW(回
転磁気ヘッドの走査に同期した映像フレ−ム周波数の信
号≒30Hz)に従って磁気ヘッド2の走査周期でスイ
ッチ18の切り換えを行う。
【0017】スイッチ18の切り換え制御について、さ
らに詳しく説明する。トラッキング制御を行う場合、先
の図2でも説明したように磁気ヘッド2の走査トラック
の両隣接トラックからのパイロット信号レベルを検出す
る必要がある。そのために、本実施例ではfH−BPF
13〜16により抽出された4周波の再生パイロット信
号の折り返し信号をスイッチ18にて順次切り換えてエ
ンベロ−プ検波回路18および19に供給するようにし
ている。例えば、図2に示すように磁気ヘッド2がf2
パイロット信号が記録されているトラックを走査してい
る場合には、エンベロ−プ検波回路18にはP1信号、
すなわち先行隣接トラックのf1パイロット信号が供給
され、エンベロ−プ検波回路19にはP3信号、すなわ
ち後行隣接トラックのf3パイロット信号が供給され
る。そして、磁気テ−プの走行と共に走査トラックが、
f2→f3→f4→f1→f2となるにしたがって、エ
ンベロ−プ検波回路18にはP1→P2→P3→P4→
P1の信号が供給され、エンベロ−プ検波回路19には
P3→P4→P1→P2→P3の信号が供給される。従
ってこの場合、エンベロ−プ検波回路18には常に先行
隣接トラックのパイロット信号が供給され、エンベロ−
プ検波回路19には後行隣接トラックのパイロット信号
が供給されることになる。エンベロ−プ検波回路18お
よび19は、それぞれ先行隣接トラックのパイロット信
号と後行隣接トラックのパイロット信号のエンベロ−プ
を検出し、演算回路21へ出力する。演算回路21は、
先行隣接トラックのパイロット信号エンベロ−プレベル
と後行隣接トラックのパイロット信号エンベロ−プレベ
ルとの引き算を行い、その差信号をLPF22へ供給す
る。このLPF22に供給されるエンベロ−プの差信号
がトラッキングエラ−信号となっている。LPF22
は、トラッキング制御に不要な高域成分を除去しするも
のである。以上のように発生されたトラッキングエラ−
信号は、DAコンバ−タ23によりアナログ信号に変換
され出力端子25を介して出力される。アナログ信号と
なったトラッキングエラ−信号は、先の図2に示したよ
うに、キャプスタン速度制御回路39より供給される速
度エラ−信号と加算され、モ−タドライバ41に供給さ
れる。これにより、キャプスタン36は一定速回転の所
定の位相で回転され、トラッキング制御が行われる。な
お、出力端子26はLPF22のディジタル出力が直接
出力されているが、これはキャプスタン速度制御回路3
9および加算回路40がマイクロコンピュ−タ等で構成
される場合には、トラッキングエラ−信号と速度エラ−
信号の加算はディジタル処理として行われるので、この
ような場合にも対応するようにしたものである。
【0018】次に、fH−BPF13〜16とエンベロ
−プ検波回路18および19の具体的な構成例について
図3〜図5により説明する。本実施例では、fH−BP
F13〜16は、2次のアナログ帯域通過フィルタと等
価な、例えば図3に示すブロックのIIR型ディジタル
フィルタで構成している。図3において、43は入力端
子、44は出力端子、45は加算器、46は減算器、4
7,48は遅延回路、そして49〜51は係数回路(掛
け算回路)である。ディジタルフィルタの設計は、アナ
ログフィルタの伝達関数からZ変換にて行うことができ
る。2次のアナログ帯域通過フィルタの伝達関数は、下
式数2で表される。
【0019】
【数2】
【0020】上式数2に示した伝達関数を双1次変換す
ると、その伝達関数は、下式数3で表される。
【0021】
【数3】
【0022】上式数3に示した伝達関数を実現するブロ
ック図が、先の図3である。上式数3において、ディジ
タルフィルタのサンプリング周期(T)が変化する場
合、同じフィルタ特性を得るためには係数回路の係数を
サンプリング周期(T)に応じて変化する必要がある。
そこで、間引きによりサンプリング周波数がf1〜f4
のパイロット信号周波数になっているので、所望のフィ
ルタ特性を得るために各サンプリング周波数に応じた係
数を設定する必要がある。各サンプリング周波数に応じ
た係数を用いたディジタルBPFの構成を図4に示す。
図4において、図3と同一符号をつけたブロックは図3
と同一のブロックである。ただし、遅延回路47,48
はラッチ回路で構成し、入力端子75より供給される間
引きしたf1〜f4周波数のサンプリングクロックによ
りデ−タをラッチすることにより遅延回路を構成してい
る。また、各掛け算回路(係数回路)49〜51では各
サンプリング周波数に応じた係数α,β,γが係数デ−
タ発生回路52から供給され入力デ−タとの掛け算が行
われる。
【0023】エンベロ−プ検波回路18および19の構
成例を図5に示す。図5において、53はクロックの入
力端子、54,55はデ−タの入力端子、56,57は
デ−タの出力端子、58,59は絶対値変換回路、6
0,61は大小比較回路、62〜65はラッチ回路であ
る。破線でか込まれた19および20がエンベロ−プ検
波回路18および19である。図5において、入力端子
54,55より供給されたfH信号デ−タは、絶対値変
換回路58,59で全波整流され正の値に変換される。
正の値に変換されたfH信号デ−タは、大小比較回路6
0,61およびラッチ回路62,63に供給される。大
小比較回路60,61は、入力絶対値デ−タとラッチ回
路62,63のラッチデ−タとの大小比較を行い、入力
絶対値デ−タが大きい場合はラッチ回路62,63へラ
ッチクロックを出力する。したがって、ラッチ回路6
2,63は順次入力絶対値デ−タの最大値をラッチする
ことになる。そして、このラッチ回路62,63は、入
力端子53を介して供給されるクロックの周期(1/f
H以上)でリセットされるが、他のラッチ回路64,6
5は、リセットされる直前のラッチ回路62,63のデ
−タをラッチし、出力端子56,57を介して出力する
ので、クロックの周期でfH信号の最大値デ−タをラッ
チすることができ、出力信号は入力fH信号のエンベロ
−プ検波信号となる。なお、入力端子53を介して供給
されるクロックは、先の図1に示したクロック発生回路
8にて発生されたクロックであり、その周波数はfH/
2程度に設定されている。このエンベロ−プ検波回路1
8および19の出力信号デ−タのサンプリング周波数
(出力デ−タレ−ト)は、出力段のラッチ回路64,6
5のラッチ周波数にて決定されるため、入力fH信号の
サンプリング周波数が異なっていても次段の演算回路2
1に供給されるエンベロ−プ検波信号デ−タのサンプリ
ング周波数は等しくでき、容易に減算処理ができる。
【0024】以上説明したように、本実施例に依れば4
周波の再生パイロット信号をディジタル的に処理するの
に、AD変換時のサンプリング周波数を上記パイロット
信号の公倍数の周波数にすることにより、サンプリング
デ−タを間引くことで4周波の再生パイロット信号をす
べてfH周波数信号に変換できるので、別個に周波数変
換用掛け算回路を設ける必要は無く、回路の小規模化が
実現できる。また、すべての再生パイロット信号をfH
周波数信号に変換できるので、3fH−BPFとfH−
BPFの特性を合わせるなどの考慮は不要になる。さら
に、ATFトラッキング制御系の性能を大きく左右する
fH成分を抽出するBPFやエンベロ−プ検波回路等を
ディジタル回路にて実現でき、アナログ信号処理時に問
題となった構成部品のバラツキや経年変化による特性劣
化を防止することができる。
【0025】次に、記録時のテ−プ速度が通常速度の1
/2となる長時間記録モ−ド(LPモ−ド:Long
Play モ−ド)を有する磁気記録再生装置における
ATF方式のトラッキング装置に、本発明を適用する場
合について図6を用いて説明する。長時間記録モ−ドを
有する磁気記録再生装置においては再生時に、トラッキ
ング制御とともに記録モ−ドの判別を行う必要がある。
以下、テ−プ速度が通常速度のモ−ドをSPモ−ド(S
tandard Play)、長時間記録モ−ドをLP
モ−ドと記す。図6は、記録モ−ドの判別とトラッキン
グ制御を行うトラッキング装置のブロック図である。図
6において、図1と同一の符号を付けたブロックは、図
1で説明したブロックと同様の動作を行うものである。
図6において、新たに設けたブロックは、66のスイッ
チ、67,68のエンベロ−プ検波回路、69の演算回
路、70のLPF、71のレベル比較回路、72の周波
数比較回路、そして73,74の入出力端子であり、こ
れらのブロックがSP/LPモ−ド判別を行うものであ
る。このうち66〜70の各ブロックは、先の図1に示
した18〜22のブロックと基本動作は同様である。
【0026】ではここで、図6の動作を説明する前に、
まずSP/LPモ−ド判別の原理について図7および図
8を用いて説明する。SP/LPモ−ド判別では、トラ
ッキング制御を磁気ヘッドが走査するべきトラック(以
下、主トラックと記す。)の両隣接トラックからのパイ
ロット信号を用いるのに対し、主トラックとその隣々接
トラックからパイロット信号を用いる。以下、具体的な
例を用いて説明する。図7は4周波のパイロット信号が
順次記録されているトタックパタ−ンを示しており、横
軸はテ−プ長手方向、縦軸は磁気ヘッドの走査周期であ
る。また、トタックパタ−ンにおける1〜4はパイロッ
ト信号のf1〜f4を表す。今、記録速度と再生速度が
等しく磁気ヘッドが図のA点からB点へ走査する場合
は、主トラック(f1→f2→f3→f4→f1)の再
生パイロット信号レベルとその隣々接トラック(f3→
f4→f1→f2→f3)の再生パイロット信号レベル
との大小比較信号は一定(DC信号)になる。一方、再
生テ−プ速度が記録速度の3倍の場合は、磁気ヘッドが
図のA点からC点へ走査することになる。この場合主ト
ラック(f1→f2→f3→f4→f1:図中横線のエ
リア)からのパイロット信号レベルと隣々接トラック
(f3→f4→f1→f2→f3:図中縦線のエリア)
からのパイロット信号レベルは、それぞれ、図7の波形
(1)と(2)のようになり、大小比較信号は図7の波
形(3)のようになる。この大小比較信号の周波数は、
記録速度と再生速度との比によって決まり、その関係は
図8に示すものとなる。図8において、横軸は再生テ−
プ速度であり、縦軸は上記大小比較信号の周波数であ
る。なお、横軸の単位は記録テ−プ速度に対する再生テ
−プ速度の倍数である。図8において、特性(1)は記
録モ−ドと再生モ−ドが一致している場合、特性(2)
は記録がSPモ−ドで、再生がLPモ−ドの場合、特性
(3)は記録がLPモ−ドで、再生がSPモ−ドの場合
である。これらの図8の特性より再生テ−プ速度を決定
すれば上記大小比較信号の周波数を検出することで記録
時のSP/LPモ−ド判別をすることができる。ただ
し、特性(1),(2),(3)の各交点での判別はで
きないが、判別不能範囲が0倍速から2倍速の範囲の数
点であることと、一般に再生時のテ−プ速度は記録テ−
プ速度の整数倍に選ばれるので特に問題にはならない。
以上の原理を用いたSP/LPモ−ド判別機能を有する
トタッキング装置が図6の構成である。
【0027】以下、図6のトタッキング装置におけるS
P/LPモ−ド判別動作について説明する。図6におい
て、SP/LPモ−ド判別動作を行うために設けたブロ
ックは66〜74である。再生時に1〜16までのブロ
ックは、先の図1の実施例で説明した動作と同様の動作
を行う。したがって、スイッチ66に供給されるfH−
BPF13〜16のフィルタリング出力は、fH−BP
F13の出力P2が再生f2パイロット信号となり、f
H−BPF14の出力P1が再生f1パイロット信号、
fH−BPF15の出力P3が再生f3パイロット信
号、そしてfH−BPF16の出力P4が再生f4パイ
ロット信号となっている。このスイッチ66は、スイッ
チ制御回路17より供給されるヘッド切り換え信号HS
Wに同期したスイッチ制御信号により順次切り換えら
れ、fH−BPF13〜16のフィルタリング出力をエ
ンベロ−プ検波回路67および68に供給する。この場
合先に説明したトタッキング制御系のスイッチ18は両
隣接トラックからのパイロット信号を選択していたが、
このSP/LPモ−ド判別系のスイッチ66では、主ト
ラックとその隣々接トラックからのパイロット信号を選
択するようにしている。具体的には、エンベロ−プ検波
回路19にP1→P2→P3→P4→P1の信号が供給
され、エンベロ−プ検波回路20にP3→P4→P1→
P2→P3の信号が供給されている場合には、エンベロ
−プ検波回路67にP2→P3→P4→P1→P2の信
号が供給され、エンベロ−プ検波回路68にP4→P1
→P2→P3→P4の信号が供給される。エンベロ−プ
検波回路67および68に供給された主トラックのパイ
ロット信号と隣々接トラックのパイロット信号はエンベ
ロ−プを検出され、演算回路69へ出力される。演算回
路69は、主トラックのパイロット信号エンベロ−プレ
ベルと隣々接トラックのパイロット信号エンベロ−プレ
ベルとの引き算を行い、その差信号をLPF70を介し
て不要な高域成分を除去した後、レベル比較回路71に
供給される。レベル比較回路71は上記エンベロ−プ差
信号を所定のレベルと大小比較し、比較出力(ロジック
レベルの信号)を周波数比較回路72に供給する。周波
数比較回路72には、入力端子73を介してCFG信号
(キャプスタンのFG信号:テ−プ速度に比例した周波
数信号)が供給されており、このCFG信号と上記レベ
ル比較出力の周波数比を検出し、先の図8に示した再生
テ−プ速度と大小比較信号周波数の関係からSP/LP
モ−ドの判別を行い、判別結果を出力端子74へ出力す
る。
【0028】以上説明したように、本実施例に依れば4
周波の再生パイロット信号をディジタル的に処理するの
に、AD変換時のサンプリング周波数を上記パイロット
信号の公倍数の周波数にすることにより、サンプリング
デ−タを間引くことで4周波の再生パイロット信号をす
べてfH周波数信号に変換できるので、別個に周波数変
換用掛け算回路を設ける必要は無く、回路の小規模化が
実現できる。特に、トラッキング制御と共にSP/LP
モ−ドの判別機能を実現する場合にも新たにパイロット
信号の周波数変換回路やBPFを設ける必要が無く、一
層の回路の小規模化が図れる。また、先の実施例と同様
にすべての再生パイロット信号をfH周波数信号に変換
できるので、3fH−BPFとfH−BPFの特性を合
わせるなどの考慮は不要になる。さらに、ATFトラッ
キング制御系やSP/LPモ−ド判別の性能を大きく左
右するfH成分を抽出するBPFやエンベロ−プ検波回
路等をディジタル回路にて実現でき、アナログ信号処理
時に問題となった構成部品のバラツキや経年変化による
特性劣化を防止することができる。
【0029】以上説明してきた実施例において、サンプ
ルホ−ルド回路6の前段に設けられているLPF4は、
サンプリングデ−タの間引きによりパイロット信号以外
の再生信号がfH周波数付近に折り返らないように、高
域成分を十分に抑圧する高次のLPF特性が要求され
る。例えば8ミリビデオと呼ばれる磁気記録再生では、
記録再生信号の周波数アロケ−ションは図9に示すよう
になっており、LPF4は図の(2)に示すような急俊
な高域遮断特性が必要となる。この問題を解決するため
には、図10に示すようにサンプリングデ−タを間引く
前の段階にディジタルLPF76を設け、不要高域成分
(具体的には200kHz〜1.5MHz成分)を抑圧
することで解決できる。このディジタルLPF76を設
けることによりアナログ処理のLPF4は、図9の
(2)に示すような1.5MHz以上の高域成分を抑圧
する低次のLPF特性でよくなる。さらに、この図10
に示すようにディジタルLPF76を設けることによ
り、ADコンバ−タの量子化ビット数を低ビット化する
ことが可能となる。これは、量子化ノイズは有効帯域内
にほぼ一様に分布するので、サンプリングの後にその帯
域を制限すれば量子化ノイズを低減することができ、等
価的に量子化ビット数を増やすことになる。従って、2
00kHz未満のパイロット信号を3MHz(≒189
fH)でサンプリングし、ディジタルLPFにて200
kHzまでの帯域に制限すれば2ビットの量子化ビット
数の増加になり、ADコンバ−タ7の量子化ビット数の
低ビット化が可能となる。また、ディジタルLPF76
を回路の小規模化のために、例えば図11に示すような
トランスバ−サル型のLPFとした場合には、その特性
は、例えば図13に示すように通過帯域内にレベル変動
を生じる。図11において76,77は入出力端子、7
8〜81は遅延回路、そして82は加算回路である。図
13の特性は、図11に示したLPFのタップ数を8に
した場合のものであり、パイロット信号周波数f1とf
2,f4,f3でのレベル差は図のA,B,Cとなる。
このパイロット信号のレベル差は、トラッキング制御に
おいてヘッド走査の1/4周波数(15Hz)の外乱と
なる。この場合ディジタルLPFの特性は、遅延回路の
遅延時間のみによって決まるためほとんどばらつかな
い。そこで、これらのパイロット信号周波数f1とf
2,f4,f3でのレベル差は図12に示すようにfH
−BPF13〜16の出力段にて補償することができ
る。図12において、83〜90は入出力端子、91〜
93は係数回路である。なお、図12に示したfH−B
PF13〜16は、先の図3で説明したように出力段に
係数回路51を備えているので、あらかじめ係数回路5
1の係数αにレベル差A,B,Cに相当する係数を掛け
合わせておけば、外部に91〜93の係数回路を設け無
くともよくなり回路の削減を図れる。
【0030】以上までの本実施例では、再生パイロット
信号を検出するのにfH信号に変換していたが、これ
は、先の図2で説明したようにfH信号と3fH信号に
変換しても検出できる。ではここで、再生パイロット信
号をfH信号と3fH信号に変換する場合のサンプリン
グデ−タ間引き回路とBPFの構成について図14およ
び図15にて説明する。まず図14はサンプリングデ−
タ間引き回路として1/25の間引き回路10と1/1
8の間引き回路12を用いた場合の構成である。この場
合、1/25の間引き回路10はサンプリング周波数を
f2周波数に変換することになるため再生パイロット信
号の折り返し周波数はf1パイロット信号がfHに、f
3パイロット信号が3fHになる。一方1/18の間引
き回路12はサンプリング周波数をf3周波数に変換す
ることになるため再生パイロット信号の折り返し周波数
はf4パイロット信号がfHに、f2パイロット信号が
3fHになる。したがって、図14の構成では、fH−
BPF14の出力Q1がf1パイロット信号の折り返し
信号となり、3fH−BPF95の出力Q3がf3パイ
ロット信号の折り返し信号となり、fH−BPF16の
出力Q4がf4パイロット信号の折り返し信号となり、
3fH−BPF96の出力Q2がf2パイロット信号の
折り返し信号となる。また図15に示すように、サンプ
リングデ−タ間引き回路として1/29の間引き回路9
と1/20の間引き回路11を用いた場合には、1/2
9の間引き回路9はサンプリング周波数をf1周波数に
変換することになるため再生パイロット信号の折り返し
周波数はf2パイロット信号がfHに、f4パイロット
信号が3fHになる。そして1/20の間引き回路11
はサンプリング周波数をf4周波数に変換することにな
るため再生パイロット信号の折り返し周波数はf3パイ
ロット信号がfHに、f1パイロット信号が3fHにな
る。したがって、図15の構成では、fH−BPF13
の出力R2がf2パイロット信号の折り返し信号とな
り、3fH−BPF97の出力R4がf4パイロット信
号の折り返し信号となり、fH−BPF15の出力R1
がf1パイロット信号の折り返し信号となり、3fH−
BPF98の出力R3がf3パイロット信号の折り返し
信号となる。
【0031】以上の図14及び図15に示した再生パイ
ロット信号の周波数変換回路構成では、サンプリングデ
−タ間引き回路が2個ですみ回路規模の小型化を図るこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
ATFトラッキング制御系を、小規模の回路構成にてデ
ィジタル信号処理化することにより高集積化を可能とす
るとともに、構成部品のバラツキや経年変化による性能
劣化の無い高性能なトラッキング装置を実現することが
できる。さらに長時間記録モ−ドを有する磁気記録再生
装置に適用する場合においても、SP/LPモ−ドの判
別機能を実現する場合に、新たにパイロット信号の周波
数変換回路やBPFを設ける必要が無く一層の回路の小
規模化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したトラッキング装置のブロック
図である。
【図2】従来のATF方式トラッキング装置のブロック
図である。
【図3】ディジタルfH−BPFのブロック図である。
【図4】ディジタルfH−BPFの構成例図である。
【図5】エンベロ−プ検波回路の構成例図である。
【図6】SP/LP判別機能を有するトラッキング装置
のブロック図である。
【図7】トラックパタ−ンとヘッド軌跡の図である。
【図8】再生時のテ−プ速度に対する大小比較信号周波
数の図である。
【図9】記録再生信号の周波数アロケ−ションを示す図
である。
【図10】ディジタルLPFを用いた構成を示す図であ
る。
【図11】ディジタルLPFの具体的構成例図である。
【図12】パイロット信号のレベル補償回路の構成を示
す図である。
【図13】ディジタルLPFの具体的特性例を示す図で
ある。
【図14】他の再生パイロット信号抽出方式を示す図で
ある。
【図15】他の再生パイロット信号抽出方式を示す図で
ある。
【符号の説明】
6…サンプルホ−ルド回路 7…ADコンバ−タ 8…クロック発生器 9〜12…デ−タ間引き回路 13〜16…fHディジタルBPF 18,66…スイッチ 19,20,67,68…エンベロ−プ検波回路 21,69…演算回路 17…スイッチ制御回路 39…キャプスタン速度制御回路 49〜51…掛け算回路 52…係数デ−タ発生回路 58,59…絶対値変換回路 60,61…小比較回路 71…レベル比較回路 72…周波数比較回路 76…ディジタルLPF 91〜93…係数回路 96〜98…3fH−BPF
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/467

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘリカル走査により形成されるトラックに
    周波数の異なる複数種類のパイロット信号が循環的に記
    録されている磁気記録媒体から、再生時に磁気ヘッドが
    走査すべきトラックの両隣接トラックから再生されるパ
    イロット信号のレベル差に応じてトラッキング制御を行
    うトラッキング装置であって、 少なくとも、再生信号から不要高域成分を抑圧しパイロ
    ット信号を抽出するLPF手段と、 再生パイロット信号を前記複数種類のパイロット信号
    波数の公倍数のサンプリング周波数でディジタル信号に
    変換するAD変換手段と、前記 AD変換手段の出力を所定のパイロット信号周波数
    の2倍以下のサンプリング周波数に変換するサンプリン
    グデータの間引き手段とを有し、 間引きデーダに含まれる所定の再生パイロット信号の折
    り返し信号を抽出することにより再生パイロット信号の
    レベルを検出するようにしたことを特徴とするトラッキ
    ング装置。
  2. 【請求項2】ヘリカル走査により形成されるトラックに
    周波数の異なる複数種類のパイロット信号が循環的に記
    録されている磁気記録媒体から、再生時に磁気ヘッドが
    走査すべきトラックの両隣接トラックから再生されるパ
    イロット信号のレベル差に応じてトラッキング制御を行
    うトラッキング装置であって、 再生信号から不要高域成分を抑圧しパイロット信号を抽
    出するLPF手段と、 再生パイロット信号を前記複数種類のパイロット信号
    波数の公倍数のサンプリング周波数でディジタル信号に
    変換するAD変換手段と、前記 AD変換手段の出力を所定のパイロット信号周波数
    の2倍以下のサンプリング周波数に変換するサンプリン
    グデータの間引き手段と、 間引きデーダに含まれる所定の再生パイロット信号の折
    り返し信号を抽出するディジタルフィルタと、前記 ディジタルフィルタにより抽出された折り返し信号
    のレベルを検出するレベル検波手段と、前記レベル 検波手段の出力によりトラッキングエラー信
    号を発生する演算手段とを有し、 上記演算手段の出力をテープ駆動手段に帰還するように
    したことを特徴とするトラッキング装置。
  3. 【請求項3】ヘリカル走査により形成されるトラックに
    周波数の異なる複数種類のパイロット信号が循環的に記
    録されている磁気記録媒体から、再生時に磁気ヘッドが
    走査すべきトラックの両隣接トラックから再生されるパ
    イロット信号のレベル差に応じてトラッキング制御を行
    うトラッキング装置であって、 再生信号から不要高域成分を抑圧しパイロット信号を抽
    出するLPF手段と、 再生パイロット信号を前記複数種類のパイロット信号
    波数の公倍数のサンプリング周波数でディジタル信号に
    変換するAD変換手段と、前記 AD変換手段の出力を所定のパイロット信号周波数
    の2倍以下のサンプリング周波数に変換するサンプリン
    グデータの間引き手段と、 間引きデーダに含まれる所定の再生パイロット信号の折
    り返し信号を抽出するディジタルフィルタと、前記 ディジタルフィルタにより抽出された折り返し信号
    のレベルを検出するレベル検波手段とを有し、 上記レベル検波手段により出力される磁気ヘッドの走査
    に応じた所定の再生パイロット信号のレベル変動周波数
    を検出することにより記録時のテープ速度を判別するよ
    うにしたことを特徴とするトラッキング装置。
  4. 【請求項4】前記複数種類のパイロット信号が4周波
    (f1,f2,f3,f4)のパイロット信号であり、
    その周波数がf1=189fH/29,f2=189f
    H/25,f3=189fH/18,f4=189fH
    /20(fHは映像信号の水平同期信号周波数)であ
    り、サンプリングデータの間引き手段により変換された
    サンプリング周波数が上記f1,f2,f3,f4の周
    波数である請求項1、2または3に記載のトラッキング
    装置。
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