JPH103627A - 磁気テープ記録の場合におけるトラッキング制御のためのパイロットトーンの検出回路及び方法 - Google Patents
磁気テープ記録の場合におけるトラッキング制御のためのパイロットトーンの検出回路及び方法Info
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
頼出来る決定を可能とする、ヘリカルスキャン方法を基
にした磁気テープのための記録装置の場合における、パ
イロットトーンを持つトラッキング制御のための回路お
よび方法を提供すること。 【構成】 直交ミキシングが、ベースバンド内への2つ
のパイロットトーンを変換する効果を持ち、これによっ
てフィルタはローパス範囲において実行され、そして制
御信号はこうして求められたパイロットトーン振幅間の
差異から得ることが出来る。
Description
場合におけるトラッキング制御のために、特にテープ上
に記録されるパイロットトーンを用いるヘリカルスキャ
ン磁気テープ記録の場合におけるトラッキング制御のた
めに、用いられるパイロットトーンのための検出回路及
び方法に関する。
現在まだ定義フェーズまたは試行フェーズにある将来の
ディジタルビデオレコーダ、の場合における読みとり/
書き込みヘッドの位置制御のために、望まれる信号が乱
されることのないよう特定の無変調トーンが記録期間テ
ープのヘリカルトラック上の望まれる信号上に重畳され
る。たとえば、1988年8月のコンシュマーエレクト
ロニクス上のIEEE会報第34巻第3号597ページ
以降の、ボルガー他による40mmドラム、単独アクチ
ュエーターおよびDCTを基にしたビットレート削減を
持つ実験的ディジタルVCRからは、異なる周波数F1
およびF2の2つのパイロットトーンがトラックまたは
ヘリカルトラック上に記録されることが知られている。
そのような方法は、図5に例として描かれており、トラ
ック1および3は、望ましい信号だけを含んでいるが、
パイロットトーン周波数F1またはF2のスペクトルコ
ンポーネントを含まず、一方付加的にトラック0は周波
数F1のパイロットトーンを含み、トラック2は周波数
F2のトーンを含み、そしてさらにトラック4は周波数
F1のパイロットトーンを含んでいる。このトラックシ
ーケンスは4つの連続として繰り返される。その寸法お
よび磁界配分を考慮すると、磁気ヘッドは、当該のトラ
ックの左および右の隣接トラックのコンポーネントもま
たプレーバック信号内に生ずるという特性を持っている
ため、プレーバックの間には、これらパイロット信号が
検出され、そして次に現在のヘッド位置上のステートメ
ントを記録されている磁化パターンに関連することを可
能とさせる。こうして、トラック1のプレーバックの間
には、トラック0および2のコンポーネントが、そして
その結果、特にそれらのパイロットトーンがまた、信号
内において出会うこともある。周波数F1およびF2の
コンポーネントをフィルタすることによって取り出し、
複数のパイロットトーン信号の振幅を決定し、そしてそ
れにより複数の振幅間の差異を形成することにより、ヘ
ッドがトラック0またはトラック2により接近すること
が出来る情報を含む制御された変数が規定される。その
結果、そのような差異信号が読み出し/書き込みヘッド
の位置を制御するために用いられることが出来る。ディ
ジタル情報の大きな容量、すなわちデータの書き込みお
よび記録のための高い記録密度、を考慮すると正確な位
置決めが必要であるため、そのようなヘッドの正確な位
置決めは特にディジタルビデオレコーダの場合に必要で
ある。図5による例の場合には、パイロット信号が2ト
ラックごとにのみ存在するので、この方法は当然ながら
トラック1、3、5‥‥においてのみ用いることが出来
る。しかし、機械的ヘッド装置の慣性を考慮すると、パ
イロットトーン情報の周期的な出現はヘッド位置決めを
制御するのに充分である。
れぞれのバンドパスフィルタによって分離され、そして
引き続いて整流される方法を開示している。強い望まれ
る信号から弱いパイロットトーンを分離するためには、
用いられるフィルタは極めて狭帯域(Q係数80‥‥1
00)とされるべきであり、そして雑音および線形度に
関して良好なダイナミックな特性を持つべきである。公
知の実際的なフィルタは明確なディスクリート素子(L
C)を用いている。この場合の不都合は、狭帯域および
Q係数によって、これらLCフィルタが効果であり、そ
してまた個別に支度されなくてはならないことである。
さらに別の不都合は、もしテープ速度における変化があ
れば、パイロットトーン周波数が変動することであり、
その結果所定のバンドパスフィルタの前もって決められ
た狭帯域を用いるならば、ヘッド位置を制御するための
パイロットトーン振幅の評価は単にテープの特定のプレ
ーバック速度においてのみ可能となるにすぎない。スロ
ーモーション動作または他の特別な効果モードの間に
は、たとえば制御は機能しないか、または振幅の誤評価
を与え、これが自動制御装置に供給され、これによって
は何のデータ再生も達成されることはない。
トーンの振幅の簡単な、そして信頼出来る決定を可能と
する、ヘリカルスキャン方法を基にした磁気テープのた
めの記録装置の場合における、パイロットトーンを持つ
トラッキング制御のための回路および方法を提供するこ
とが本発明の目的である。
び26の構成要件によって達成される。本発明の改善的
な発展形態はサブクレームに規定されている。
号内に存在するパイロットトーンの振幅は、直交ミキシ
ングと呼ばれる方法によって求められる。換言すれば、
パイロットトーン信号は「ベースバンド」に変換され、
その結果振幅を決定するための必要なフィルタリングは
ローパス範囲におけるフィルタリングによって実行され
ることが可能である。この場合、それぞれのパイロット
トーン周波数F1またはF2に関する信号発生器はそれ
ぞれの場合に、2つのパイロットトーンキャリアを供給
し、これらはもし2つのパイロットトーンが用いられる
ならば、互いに他に90゜だけそれぞれ位相シフトされ
る。プレーバック信号Vは相当する乗算器内でこれらパ
イロットトーンキャリアと混合される。得られた積はロ
ーパスフィルタされ、平方され、そして合計され、その
結果それぞれのパイロットトーンに関して得られた信号
はパイロットトーン振幅の平方に相当する。もし2つの
パイロットトーンが用いられるならば、2つのパイロッ
トトーン振幅間の差異はこうして、ヘッドのトラック位
置上の情報を含むように決定され、これは読み出し/書
き込みヘッドの位置を制御するための自動制御装置に供
給されることが出来る。
は、(アナログまたはディジタル形式において)充分に
集積されることができ、何の調整も必要とせず、そして
安価である。本発明による手法のさらに別の利点は、復
調のために達成されるパイロットキャリアがデータ情報
の再発生されたチャンネルクロックに結合出来ることで
あり、その結果としてビデオレコーダの異なる速度がも
はや、ヘッドの位置の制御に何の影響も与えることがな
い。もしテープ速度に何らかのワウおよびフラッタが存
在すれば、周波数選択が信号に追従する。このことは特
に、早送り、スローモーションモードまたは他の特別な
効果モードの場合に重要となる。
ーバック信号が、直交ミキシングへのプレーバック信号
を供給する前にローパスフィルタでフィルタされること
が望ましく、その結果、周波数F1およびF2より上の
スペクトルコンポーネントが除去される。このことは回
路の引き続くブロックの、または方法の、ダイナミック
スに、すなわち処理速度に負わせる要求を改善的に節減
させる。さらにまた、ミキサに供給されるローカルパイ
ロットトーン信号が正確に正弦的でないならば、上流ロ
ーパスフィルタが必要である。その結果、パイロットト
ーンの高調波におけるスペクトルコンポーネントは、ミ
キサの前で抑圧される。上流ローパスフィルタがパイロ
ットトーンの両方の信号パスによって共有されるため、
このことはまた回路がアナログ形態であるならば整合の
ために改善的である。もし回路がディジタル形態である
ならば、上流ローパスフィルタはプレーバック信号のデ
シメーション、すなわち帯域幅の削減、をもたらし、そ
の結果より遅い速度においてサンプリング定理を基にし
て引き続く動作の計算を実行することを可能とする。
2つのパイロットトーン発生器が必要であり、これはパ
イロットトーンに関して、再発生されたシステムクロッ
ク(=プレーバック信号のデータクロック)の分割によ
って発生されることが改善的に可能となる。このシステ
ムクロックはA/D変換およびチャンネル復調器のディ
ジタル部分に関して必要となる。
ジタルビデオカセット)の場合においては、パイロット
トーンは、 F1=FS/60=697kHz F2=FS/90=464.4kHz、の周波数を持
ち、FSはシステムクロック周波数(約41.8MH
z)である。
ログ形式の回路に関しても、およびプレーバック信号が
適切な分解能を持つディジタル形式で利用されるならば
ディジタル形式の回路に関しても使用されることが出来
る。この場合には、必要とされるローパスフィルタはデ
ィジタルフィルタによって実現される。
入力ローパスフィルタを一連のサブフィルタに分割する
ことが改善的に可能である。A/Dコンバータからの読
み出し信号は高サンプリングレートに達するため、第1
サブフィルタはこの高いデータレートにおいて動作する
必要がある。しかし、第1サブフィルタは最初にデータ
レートをデシメートする効果を有しているため、時分割
多重されたハードウェアによる処理は引き続くサブフィ
ルタに関して可能であり、この信号は今や第1ローパス
フィルタに関係するよりもより低い帯域幅を有してい
る。引き続くローパスサブフィルタのさらなるデシメー
ションは、パイロットトーンを含む信号のデータレート
を、乗算器(復調器)が単独の並列/直列構造によって
実現出来る程度に低めるという効果を有している。さら
に、入力ローパスフィルタを一連のローパスフィルタに
分割することは、第1フィルタに続くフィルタが関係す
るパイロットトーンの周波数に適合できるような利点を
提供する。
ットトーンキャリア信号に関して適用される。
(1)はパイロットトーンF1に相当し、一方場合
(2)は、パイロットトーンF2に相当する。安全側と
なるため、ディジタルの場合においては、サンプリング
はサンプリング定理による最小必要周波数よりも高い周
波数、 Fs1=Fs/20 および Fs2=Fs/30 で行われる。
ケンスに関して得られる。
K=0,1,2 A1(k)=B1(k)=Csin(2pi k/3)
K=0,1,2 こうして、単に2から3の異なる数値がキャリアを発生
するために発生されるべきである。
リングレートは引き続く処理段階がディジタル信号プロ
セッサによって容易に行い得る程度にまでデシメートさ
れる。このことは、すでにディジタル信号プロセッサ、
たとえばディジタルサーボプロセッサ、を含む装置にお
いては好都合である。
めのパイロットトーンキャリアは、ローカルクロック信
号Tから周波数分割によって発生させることが望まし
く、このことは、一方ではローカル的に設けられた水晶
による周波数において発生されるか、または蓄積媒体か
らのシステムクロックと共に到達するデータ信号に同期
させるかして、ローカルクロック信号として用いること
が可能である。
用いられ、一方入力されたデータ信号またはプレーバッ
ク信号にクロックが同期した後には、後者のクロックが
用いられることが望ましい。
チのローパスフィルタは、集積回路上に配置されること
が出来、一方入力ローパスフィルタは外部的である。集
積回路上に全てのローパスフィルタを配置することもま
た可能である。
ーバック信号のシステムクロックに同期させるフェーズ
ロックループの一部である、周波数制御されたクロック
発振器および位相検出器を持つことが出来る。この場合
には、ディジタル制御バスによって、そのフリーランニ
ング周波数においてクロック発振器は調節されることが
可能である。クロック発振器のフリーランニング周波数
を調節するために、後に位相検出器の入力に加えられ
る、既知の周波数の水晶発振器からの基準クロックを用
いることが出来る。次に周波数制御されたクロック発振
器の制御電圧がこの場合、回路の外部ピンにおいて利用
出来る。都合よいことに、フェーズロックループは位相
検出器の1つの入力に現れる入力信号の周波数を乗算す
るので、クロックはデバイダを通してフィードバックさ
れる。このクロック周波数は、2つのパイロットトーン
周波数を発生させるためにデバイダ係数として4の係数
が存在するように、都合よく選択される。この場合に
は、4のデバイダ係数は最終段として接続され、その結
果信号発生器は0゜および90゜の位相位置を持つパイ
ロットトーンキャリアを、2つのパイロットトーンのそ
れぞれに供給することが出来る。
トーンブランチのローパスフィルタはMTA(ムービン
グタイムアベレージ)フィルタとして設計される。
めの装置は、3つの動作モードを有しており、 i) トラックを発見するために、そして発振器を調節
するために、水晶発振器および、デバイダDを通してク
ロック(T)のフィードバックを用いるPLL動作; ii) 特に特別な効果モードにおいて、プレーバック
信号のデータクロックおよび、プレーバック動作におい
てデバイダDを通してフィードバックを用いるPLL動
作; iii) テープ速度を測定するために、周波数検出器
FDの助けを得て、水晶発振器の周波数と、データクロ
ックの周波数とを比較する。
論理の助けを得て、そして部分的にはディジタル信号プ
ロセッサ上のプログラムとして、実現することが出来
る。
れる。
された、利用される2つのパイロットトーンの振幅から
磁気テープ記録装置の書き込み読み出しヘッドの位置決
めのための制御信号Yを求めるための検出回路の1つの
望ましい実施例を示している。たとえばこの場合、トラ
ック0は望まれる信号に加えてパイロットトーンF1を
含み、トラック1は望まれる信号のみを含み、トラック
2は望まれる信号に加えてパイロットトーンF2を含
み、トラック3は望まれる信号のみを含み、そしてトラ
ック4は望まれる信号に加えてパイロットトーンF1を
含む、以下同様。アナログの場合における1つの実施例
が表現されている。テープから読み出された信号U(プ
レーバック信号)が第1共通ローパス入力フィルタLP
F1においてローパスフィルタされ、パイロットトーン
周波数F1またはF2それぞれより上の強いスペクトル
コンポーネントを除去させる。結果として得られたロー
パスフィルタされたプレーバック信号Vは、周波数F1
に関しては第1直交ミキシングブランチ1に、そしてパ
イロットトーン周波数F2に関しては第2直交ミキシン
グブランチ2に供給される。第2直交ミキシングブラン
チはパイロットトーン周波数に関してのみ第1と異なっ
ており、第1直交ミキシングブランチ1は以下のように
説明される。信号発生器SG1はパイロットトーン周波
数F1の2つのキャリアを供給し、これらは図1に表さ
れているように、互いに90゜だけ位相シフトされてい
る。絵画的に表現すれば、このことは一方の場合にはサ
イン波発振が行われ、そして他の場合にはコサイン波発
振が行われる。直交ミキシングブランチ1は2つのサブ
ブランチを含んでおり、これらはそれぞれ、ミキサM1
0、ローパスフィルタLPF10および平方器Q10に
よって、そしてミキサM11、ローパスフィルタLPF
11および平方器Q11によって形成されている。ロー
パスフィルタされたプレーバック信号Vは、信号発生器
SG1によって発生されたキャリアと乗算器M10およ
びM11内で混合される。ミキサ内で得られた積は、そ
れぞれのローパスフィルタLPF10およびLPF11
内でローパスフィルタされ、そして引き続いて相当する
平方器Q10およびQ11内で平方される。ローパスフ
ィルタLPF10およびLPF11を適切に選択するこ
とにより、高次高調波が抑圧され、その結果、平方器の
中ではパイロットトーン振幅に相当する1/4の値を持
つcos2またはsin2が各々の場合に形成される。
ポイントA1において2つの値を加算することにより、
結果的に出力信号X1として、これ自体は無意味である
が、1/4の一定の係数によって乗算された、パイロッ
トトーンF1の振幅平方が得られる。同じ動作が直交ブ
ランチ2においても実行され、ここでは信号発生器FG
2が互いに他に90゜だけ位相シフトされた周波数F2
の2つのパイロットトーンキャリアを発生する差異があ
るのみである。この場合、直交ブランチ2は、乗算器M
20およびM21、ローパスフィルタLPF20および
LPF21、および平方器Q20およびQ21を含んで
おり、2つのサブブランチの結果はポイントA2におい
て加えられ、その結果純粋なノーマライズ係数を表す、
1/4の係数によって乗算された振幅平方を持つ、周波
数F2に関するパイロットトーン振幅の平方である出力
信号X2として提供される。パイロットトーンF1およ
びF2の振幅平方である、得られた2つの出力信号は、
減算器D1内で互いに他から減算され、そして制御信号
Yを与える。都合よいことに、変数X1およびX2の絶
対値を形成することは何の利点も提供せず、そしてさら
に計算の複雑さを増加させ、そして正確さを減ずるのみ
であるため、振幅平方が制御信号として用いられる。
波数を発生させるため、信号発生器は、位相検出器PD
および周波数制御されたクロック発振器VCOを含むフ
ェーズロックループ(PLL)内で発生されるクロック
周波数Tによって制御される。周波数制御されるクロッ
ク発振器は、そのフリーランニング周波数において、信
号Adによって、そしてディジタル制御バスCBによっ
て調整されることが出来る。調整のために、既知周波数
の水晶発振器からの基準クロックが位相検出器PDの入
力Iに加えられる。PLLは、位相検出器PDの入力I
に存在する入力信号の周波数を乗算し、この目的のため
にデバイダDが位相検出器PDへの、クロック信号Tの
フィードバックパス内に配置されることが出来る。
ためのクロック周波数を実現させる方法を示している。
データクロックレートの2倍が周波数制御されたクロッ
ク発振器VCOから出力され、そして第1デバイダ内で
係数15だけ分割される。並列ブランチの後、係数15
だけ減ぜられたクロック周波数は係数2だけさらに別の
デバイダC21内で、または係数3だけデバイダC22
内で分割される。得られた周波数はそれぞれデバイダC
31またはC32に供給され、ここでは周波数は4の係
数だけさらに減ぜられる。結果として信号発生器SG1
に関して得られるものは、第1パイロットトーン周波数
F1であり、これはプレーバック信号のデータクロック
レートの1/60であり、そして信号発生器SG2にお
いては、データクロックレートの1/90であるパイロ
ットトーン周波数F2である。
であり、最上方列はデバイダC31またはC32におけ
る入力クロックを表しており、これはそれぞれ2の係数
によって半分に減ぜられ、そして出力信号BおよびCを
提供するが、これらはそれぞれの信号発生器SG1また
はSG2の出力において90゜だけ互いに関して位相シ
フトされている。
ル形態を示している。用いられるパイロットトーン周波
数F1およびF2に相当する方法で入ってくるディジタ
ルプレーバック信号Uの帯域幅をデシメートするため
に、図1のローパス入力フィルタが共通ローパス入力フ
ィルタLPF18と、それぞれの場合に引き続く、周波
数F1の直交ミキシングブランチのためのローパスフィ
ルタLPF19、およびパイロットトーン周波数F2の
直交ミキシングブランチのためのローパスフィルタLP
F29に分割される。このことは、引き続く処理段階に
おけるサンプリングレートがデシメートされ、その結果
以下に示すように、ポイントAにおいてはディジタルプ
レーバック信号がまだフルサンプリングレートを持って
いるが、一方第1ローパスフィルタLPF18の後のポ
イントA1においては、このレートはすでにデシメート
されているという利点を有している。結果として、時分
割多重されたハードウェアによる処理はポイントA1か
らポイントBまでの引き続く回路部分において可能であ
る。フィルタブロックLPF19およびLPF29にお
けるさらなるデシメートが行われ、その結果、信号V1
およびV2のレートは、全ての乗算器M10、M11、
M20およびM21が簡単な並列/直列構造によって実
現出来る程度に低くされる結果となる。引き続くローパ
スフィルタブロックLPF10、LPF11、LPF2
0およびLPF21において、4つの信号のサンプルレ
ートは、全ての引き続く処理段階がディジタル信号プロ
セッサによって実行出来る程度にデシメートされる。こ
れは特に、既にディジタルサーボプロセッサを含んでい
る装置においては好都合である。ハードウェアとディジ
タル信号プロセッサとの間のインターフェイスはポイン
トBによって図3に描かれている。
発生するための可能な全体配置を示している。周波数制
御される発振器VCOは3つの動作モードによって制御
され、すなわち一方ではトラックを発見するために、そ
して発振器VCOを調整するために、外部水晶発振器周
波数を用いるPLL動作、およびデバイダDを通しての
クロックのフィードバックであり、他方ではプレーバッ
ク信号のデータクロックを用いるPLL動作、およびプ
レーバックモードにおいてデバイダDを通したクロック
のフィードバックであり、これは特に特別効果モードの
場合に好都合であり、そしてテープ速度を測定するため
に周波数検出器FDの助けを得て、水晶発振器の周波数
をデータクロックの周波数と比較することである。得ら
れた値は、外部ピンPを通して、または制御バスCBを
通してディジタル形態で読み出すことが出来る。
MOS回路上に充分なディジタル形態(振幅および時間
ディスクリート)で実現することが可能である。この場
合、入力信号Uはプレーバック信号のためのA/Dコン
バータから得られる。フィルタLPF1、LPF11、
LPF12、LPF20およびLPF21は、MTAフ
ィルタまたは櫛形フィルタとして知られている特別なフ
ィルタ構造で備えられる。
て信頼出来る決定を可能とする、ヘリカルスキャン方法
を基にした磁気テープのための記録装置の場合におけ
る、パイロットトーンを持つトラッキング制御のための
回路および方法を提供できる。
発生を示す図。
器を示す図。
を示す図。
キャン記録方法を表す図。
Claims (31)
- 【請求項1】 ヘリカルスキャン磁気テープ記録の場合
におけるトラッキング制御のためのパイロットトーンの
検出回路において、それぞれのパイロットトーンの振幅
の決定がベースバンド内への直交ミキシングによって行
われることを特徴とする、パイロットトーンのための検
出回路。 - 【請求項2】 2つの異なるパイロットトーンが用いら
れ、そして求められた振幅間の、または振幅平方間の差
異がトラッキング制御を制御するために用いられるよう
な、請求項第1項記載の回路。 - 【請求項3】 パイロットトーン振幅の平方が求められ
るような、請求項第1項または第2項記載の回路。 - 【請求項4】 トラックから読み出されたプレーバック
信号が直交ミキシングの前に第1ローパスフィルタ(L
PF1)内でローパスフィルタされるような、前出請求
項の1つに記載の回路。 - 【請求項5】 回路が第1パイロットトーンの振幅決定
のためのブランチ(1)と、第1ブランチに並列な第2
パイロットトーンの振幅決定のためのブランチ(2)と
を持つような、前出請求項の1つに記載の回路。 - 【請求項6】 各パイロットトーンブランチ(1、2)
が、乗算器(M10、M11;M20、M21)の直列
接続と、引き続くローパスフィルタ(LPF10、LP
F11;LPF20、LPF21)と、そして平方器
(Q10、Q11;Q20、Q21)とを含む2つの並
列なサブブランチを含み、パイロットトーンを含むロー
パスフィルタされたプレーバック信号は乗算器(M1
0、M11;M20、M21)内でそれぞれのパイロッ
トトーンの周波数のパイロットトーンキャリアと乗算さ
れ、サブブランチ内で用いられるパイロットトーンキャ
リアはそれぞれ90゜だけ位相シフトされ、そしてそれ
ぞれのサブブランチの結果が加えられるような、請求項
第5項記載の回路。 - 【請求項7】 パイロットトーンキャリアが、それぞれ
の信号発生器(SG1、SG2)内のローカルクロック
信号(T)から周波数分割によって乗算器(M10、M
11;M20、M21)の入力に発生されるような、請
求項第6項記載の回路。 - 【請求項8】 ローカルクロック信号(T)の周波数
が、局部的に設けられた水晶(XO)によって発生され
るような、請求項第7項記載の回路。 - 【請求項9】 ローカルクロック信号(T)が、蓄積媒
体からくるプレーバック信号に同期しているような、請
求項第7項記載の回路。 - 【請求項10】 プレーバックの開始の直後には水晶基
準(XO)が用いられ、そして入ってくるプレーバック
信号に同期した後には、プレーバック信号のデータクロ
ックが用いられるような、請求項第8項および第9項記
載の回路。 - 【請求項11】 直交ミキシングの上流に配置されたロ
ーパスフィルタ(LPF1)が、3つのローパスフィル
タ(LPF18、LPF19、LPF29)で置換さ
れ、第1ローパスフィルタ(LPF18)が入ってくる
プレーバック信号をフィルタし、一方さらに別のローパ
スフィルタ(LPF19、LPF29)はそれぞれ相当
するパイロットトーンブランチ(1、2)の前(上流)
に配置されるような、請求項1項から10項までのうち
何れか1項記載の回路。 - 【請求項12】 さらに別のローパスフィルタ(LPF
19、LPF29)がそれぞれのパイロットトーンの周
波数(F1、F2)に適合されるような、請求項第11
項記載の回路。 - 【請求項13】 パイロットトーンブランチ(1、2)
のローパスフィルタ(LPF10、LPF11、LPF
20、LPF21)が集積回路上に配置され、そしてフ
ロントローパスフィルタ(LPF1;LPF18、LP
F19、LPF20)が外部にあるような、請求項第1
項から第12項までの1つに記載の回路。 - 【請求項14】 全てのローパスフィルタ(LPF1、
LPF10、LPF11、LPF20、LPF21)が
集積回路上に配置されているような、請求項第1項から
第12項までの1つに記載の回路。 - 【請求項15】 回路が、フェーズロックループ(PL
L)の一部である、周波数制御されたクロック発振器
(VCO)および位相検出器(PD)を有するような、
請求項1項から14項までのうち何れか1項記載の
回路。 - 【請求項16】 クロック発振器(VCO)がディジタ
ル制御バス(CB)によって、そのフリーランニング周
波数において調節可能であるような、請求項第15項記
載の回路。 - 【請求項17】 フリーランニング周波数を調節するた
めに、既知周波数の水晶発振器(XO)からの基準クロ
ックが位相検出器(PD)の入力に加えられるような、
請求項第16項記載の回路。 - 【請求項18】 周波数制御されたクロック発振器(V
CO)の制御電圧(Uc)が回路の外部ピン(P)にお
いて利用できるような、請求項第17項記載の回路。 - 【請求項19】 フェーズロックループ(PLL)が、
位相検出器(PD)の1つの入力に現れる入力信号の周
波数を乗算するような、請求項第18項記載の回路。 - 【請求項20】 クロック発振器(VCO)のクロック
信号(T)が、デバイダ(D)を通してフェーズロック
ループ(PLL)内にフィードバックされるような、請
求項第19項記載の回路。 - 【請求項21】 2つのパイロットトーン周波数を発生
させるための出番だ係数において4の係数が存在するよ
うに、クロック周波数が選択されているような、前出請
求項の1つに記載の回路。 - 【請求項22】 「4」のデバイダ係数が最終段として
接続され、そして0゜および90゜の位相位置が2つの
トーンのそれぞれのために供給されるような、請求項第
21項記載の回路。 - 【請求項23】 パイロットトーンブランチのローパス
フィルタ(LPF10、LPF11、LPF20、LP
F21)がMTA(ムービングタイムアベレージ;移動
時間平均)フィルタとして設計されているような、請求
項1項から22項までのうち何れか1項記載の回路。 - 【請求項24】 クロックTを発生させるための装置が
3つの動作モード、 i) トラックを発見するために、そして発振器を調整
するために、水晶発振器および、デバイダDを通しての
クロック(T)のフィードバックを用いるPLL動作; ii) 特に特別な効果モードの場合において、プレー
バック信号のデータクロックおよび、プレーバック動作
においてデバイダDを通してのフィードバックを用いる
PLL動作; iii) テープ速度を測定するために周波数検出器F
Dの助けを得て、水晶発振器の周波数とデータクロック
の周波数を比較する;を持つような、請求項1項から2
3項までのうち何れか1項記載の記載の回路。 - 【請求項25】 回路が、部分的には並列な算術および
論理の助けを得て、そして部分的にはディジタル信号プ
ロセッサ上のプログラムとして実現されるような、請求
項1項から24項までのうち何れか1項記載の記載の回
路。 - 【請求項26】 ヘリカルスキャン磁気テープ記録の場
合におけるパイロットトーン振幅の決定のための方法に
おいて、プレーバック信号内に含まれるパイロットトー
ン(F1、F2)の振幅が、ベースバンド内へのそれぞ
れの直交ミキシングによって決められることを特徴とす
る磁気テープ記録の場合におけるトラッキング制御のた
めのパイロットトーンの検出方法。 - 【請求項27】 プレーバック信号が、相当するパイロ
ットトーン周波数(F1、F2)のパイロットトーンキ
ャリアと、そしてこれに並列に、90゜だけそれに関し
て位相シフトされたパイロットトーンキャリアと、備え
られたパイロットトーンに関して乗算され、結果は引き
続いてローパスフィルタされ、そして次に加えられ、そ
れによって相当するパイロットトーンの振幅平方が得ら
れるような、請求項第26項記載の方法。 - 【請求項28】 プレーバック信号が直交ミキシングの
前にローパスフィルタされるような、請求項第27項記
載の方法。 - 【請求項29】 2つのパイロットトーンが用いられる
ような、請求項26項から28項までのうち何れか1項
記載の方法。 - 【請求項30】 複数のパイロットトーン振幅間の差異
がトラッキング制御のための制御信号として用いられる
ような、請求項第29項記載の方法。 - 【請求項31】 パイロットトーンキャリアの周波数
(F1、F2)がプレーバック信号のデータクロックに
結合されるような、請求項26項から30項までのうち
何れか1項記載の方法。
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