JP2789691B2 - 芯地用織物及びその製造法 - Google Patents

芯地用織物及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、結束混紡紡績糸使いの芯地用織物及びその
製造法に関する。
(従来の技術) 婦人用薄地ドレス、ブラウスの芯地にはリング紡績糸
を用いてカバーファクターの小さな織物が多く用いられ
ている。因みに、経糸の緯糸との双方を加えたカバーフ
ァクターCFは、通常16.6〜19.5の範囲にあるものが多
い。
(発明が解決しようとする課題) ところで、従来の芯地用織物は、リング紡績糸で比較
的粗目に織らえているものの、硬い風合でソフトな風合
に乏しく婦人用薄地ドレス、ブラウスなどの芯地にはい
まだ満足のゆくものではなかった。そこで、ソフトなも
のにするために細番手で粗密度にする試みが行なわれて
いるものの、芯地にされるまでの加工工程で目寄りする
などの問題が生じ、得られる芯地も品質上問題があっ
た。また、従来のものは、リング紡績糸を用いて硬い風
合であるためドレープ性に乏しく表地に悪影響を与えて
いた。
そこで、本発明は、従来のリング紡績糸使いの芯地で
見られるような風合の硬さ、ドレープ性の悪さ、目寄り
の多いことなどの欠点を解消し、超ソフトな風合でドレ
ープ性にすぐれ目寄りの少ない芯地用織物及びその製造
法を提供することを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かかる課題を解消するために次の手段をと
るものである。すなわち、本発明は、無撚の繊維束とそ
のまわりに巻き付いた結束繊維とからなるセルロース繊
維30%以上とポリエステル繊維70%以下の結束混紡紡績
糸が経糸及び/又は緯糸に用いられた織物からなり、下
記の式で定義される該織物のカバーファクターCFが10〜
16の範囲にあり、該無撚の繊維束が前記結束繊維の結束
から解放され、該織物の表面にはうぶ毛が存在すること
を特徴とする芯物用織物。
及び無撚の繊維束とそのまわりに巻き付いた結束繊維
とからなるセルロース繊維30%以上ポリエステル繊維70
%以下の結束混紡紡績糸を経糸及び/又は緯糸に用いて
下記の式で定義するカバーファクターCFが10〜16の範囲
に入るべく製織し、ついで得られた織物を液流染色機等
でもみ加工することを特徴とする芯地用織物の製造法で
ある。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明において、
結束混紡紡績糸が用いられるのは、低目付であっても結
束混紡紡績糸の芯の実質無撚の繊維束が結束繊維の結束
から解放されてまんべんなく繊維が配置され、低目付の
影響を無くし超ソフトな風合とするためである。結束混
紡紡績糸を構成する繊維は、30%以上のセルロース繊維
と70%以下のポリエステル繊維であり、ポリエステル繊
維はエチレンテレフタレート繊維からなるポリエステル
繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、共重合ポリエ
ステル繊維などを含むものである。他方、セルロース繊
維は綿やレーヨン繊維を含む。番手としては20〜120′
S、好ましくは30〜100′Sである。
なお、セルロース繊維を30%以上含ませるのは、吸汗
性をますためである。かかる物性を有する結束混紡紡績
糸を経糸、緯糸の双方、またはいずれか一方に用いられ
ている。これは、結束混紡紡績糸の芯の繊維束の実質無
撚の効果を出して超ソフトな風合を出すためである。
この織物のカバーファクターCFは10〜16でなければな
らない。10以下であると、染色加工工程で目寄りが起こ
り、外観を損なうからである。16を超えるとソフトな風
合を損なうので好ましくない。
この意味からCFは12〜15が好ましい。なお、CFは次式
で定義される。
さらに、本発明の芯地用織物の表面は、結束繊維の結
束がとかれこまかいうぶ毛が存在する。このうぶ毛は、
繊維同志の交錯点における摩擦抵抗力を増大させて生機
密度を粗くしても目寄りの発生を殆ど無いようにして超
ソフトな風合にすることに寄与するものである。
次に本発明の製造法について説明する。
まず、すでに述べた構成を有する結束混紡紡績糸をカ
バーファクターCFが10〜16の範囲に入るように、経糸及
び/又は緯糸に用いて織物を製織する。この場合に、経
糸の密度(本/in)は50〜65本/in,緯糸の密度(本/in)
は45〜55本/in,経糸、緯糸の双方とも英式綿番手で30〜
100′Sとするのが好ましい。また、カバーファクターC
Fは次式で定義される。
ここに、W,Fは経糸、緯糸の密度(本/in)、Ne,Ne′
は経糸、緯糸の英式綿番手である。
ついで、得られた織物を毛焼きなしで液流染色機など
でもみ効果のある染加工を行ない結束繊維の結束をと
き、うぶ毛を発生させるとともに繊維をほぐし、ソフト
な状態にする。
このようにして芯地用織物が得られるのであるが、こ
の織物に芯地用の接着剤を好ましくは点状にまたは全面
に塗布することによって芯地が得られる。接着剤の例と
しては、ポリエチレン系またはポリエステル系接着剤な
どがあげられる。
もちろん接着剤の塗布のかわりに接着繊維を含めて行
なってもよい。
(実施例) 実施例1 ポリノジックステープル繊維(1.0デニール、平均繊
維長44mm、不等長)を用いて結束繊維60′Sを紡出し
た。この結束紡績糸を経糸に、リング紡績糸60′Sを緯
糸に用いて第1表に示すカバーファクターで平織を製織
し、液流染色機でもみ効果のあるリラックス処理をし、
ついで染色仕上し、ポリエチレン系の接着剤を点状に塗
布して芯地に仕上げ、ポリエステルシフオンジョーゼッ
トのドレス地の裏に用いてその性能を評価したところ第
1表のようになった。第1表中で風合について◎は超ソ
フト、△はやや硬い、×は硬い、ドレープ性については
◎はドレープ性にすぐれている、△はドレープ性に乏し
い、×はドレープ性不良、違和感については◎は全くな
い、△はややあり、×はありを示す 違和感:芯地のある部分と無い部分との間 ※No.1〜No.6はポリノジック1.0デニール100%60′S使
い織物 No.7はポリノジック1.0デニール25%,ポリエステル
1.2デニール75%60′S使い織物 セルロース繊維が30%未満のNo.7のものは、ドレス地
の評価は、全般的に良好でなかった。セルロース繊維10
0%のものでも(No.2,5,6)、本発明の要件をそなえて
おらずドレス地の評価はかなり低かった。
(発明の効果) このように本発明によれば、表地に芯地をつけたとき
にも超ソフトな風合か損なわれず、ドレープ性も損なわ
れず、しかも芯地のある部分と無い部分との違和感が無
く、目寄りも無く表地の効果を損なうことの無い顕著な
効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 1/00 D03D 15/00 A41D 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無撚の繊維束とそのまわりに巻き付いた結
    束繊維とからなるセルロース繊維30%以上とポリエステ
    ル繊維70%以下の結束混紡紡績糸が経糸及び/又は緯糸
    に用いられた織物からなり、下記の式で定義される該織
    物のカバーファクターCFが10〜16の範囲にあり、該無撚
    の繊維束が前記結束繊維の結束から開放され、該織物の
    表面にはうぶ毛が存在することを特徴とする芯地用織
    物。
  2. 【請求項2】無撚の繊維束とそのまわりに巻き付いた結
    束繊維とからなるセルロース繊維30%以上とポリエステ
    ル繊維70%以下の結束混紡紡績糸を経糸及び/又は緯糸
    に用いて下記の式で定義するカバーファクターCFが10〜
    16の範囲に入るべく製織し、ついで得られた織物を液流
    染色機等でもみ加工することを特徴とする芯地用織物の
    製造法。
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