JPS592143Y2 - モ−ルヤ−ン - Google Patents
モ−ルヤ−ンInfo
- Publication number
- JPS592143Y2 JPS592143Y2 JP14735679U JP14735679U JPS592143Y2 JP S592143 Y2 JPS592143 Y2 JP S592143Y2 JP 14735679 U JP14735679 U JP 14735679U JP 14735679 U JP14735679 U JP 14735679U JP S592143 Y2 JPS592143 Y2 JP S592143Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- fibers
- denier
- micro
- crimps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は極細テ゛ニールでミクロクリンプを有するアク
リル複合繊維を30%以上含有している紡績糸を花糸と
して構成されるモールヤーンに関するものであり、風合
的にはぬめり感のあるソフト性と外観的にはスェードや
ビロード的なスムースな表面効果を持つモールヤーンを
提供するものである。
リル複合繊維を30%以上含有している紡績糸を花糸と
して構成されるモールヤーンに関するものであり、風合
的にはぬめり感のあるソフト性と外観的にはスェードや
ビロード的なスムースな表面効果を持つモールヤーンを
提供するものである。
従来モールヤーンの素材はレーヨン、アクリル等の化合
繊あるいは天然繊維が用いられてきたが、いずれもデニ
ール的には太テ゛ニール繊維を用い花糸の光沢あるいは
サバキ効果に特徴があった。
繊あるいは天然繊維が用いられてきたが、いずれもデニ
ール的には太テ゛ニール繊維を用い花糸の光沢あるいは
サバキ効果に特徴があった。
従って風合的には粗硬でありかつ撚込まれた花糸が容易
に素抜ける欠点があった。
に素抜ける欠点があった。
これがため用途によっては接着剤の併用や熱収縮繊維を
利用して繊維相互の交絡によりフェルト化させる方法或
いは織編物に加工後、裏側をコーティングするなどの方
法が取られているが、いずれも製品の濁合効果や伸縮性
の欠如につながる欠点があり方、工程も複雑でコスト的
にも高価となり用途によっては満足すべき結果となって
いない。
利用して繊維相互の交絡によりフェルト化させる方法或
いは織編物に加工後、裏側をコーティングするなどの方
法が取られているが、いずれも製品の濁合効果や伸縮性
の欠如につながる欠点があり方、工程も複雑でコスト的
にも高価となり用途によっては満足すべき結果となって
いない。
本考案は以上述べたような問題点を解決し新頬な風合効
果と外観形態を有するモールヤーンの拮供を目的とした
もので、その考案の要旨とするところは、単繊維繊度が
0.5〜1.0デニールで50〜200ケ/ inのミ
クロクリンプを有するアクリル複合繊維を少なくとも3
0%以上含有する紡繕糸を花糸とするモールヤーンにあ
る。
果と外観形態を有するモールヤーンの拮供を目的とした
もので、その考案の要旨とするところは、単繊維繊度が
0.5〜1.0デニールで50〜200ケ/ inのミ
クロクリンプを有するアクリル複合繊維を少なくとも3
0%以上含有する紡繕糸を花糸とするモールヤーンにあ
る。
本考案によれば80〜100℃の熱処理或いは染色を施
すことによりミクロクリンプを充分に発現せしめ花糸の
拉合性、集束性にすぐれるため接着剤等は不用であり、
風合効果としてソフトで柔軟性に富み、毛羽gち密度の
高いスェードもしくはビロード的な外獣を有する新規な
モールヤーンを提供することができる。
すことによりミクロクリンプを充分に発現せしめ花糸の
拉合性、集束性にすぐれるため接着剤等は不用であり、
風合効果としてソフトで柔軟性に富み、毛羽gち密度の
高いスェードもしくはビロード的な外獣を有する新規な
モールヤーンを提供することができる。
次に図面に従って本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案に係るモールヤーンの捲縮発現処理後A
と捲縮発現処理後Bの状態を示す縦断同図であり、第2
図A、Bは第1図A、Bに各々対応する横断面図である
。
と捲縮発現処理後Bの状態を示す縦断同図であり、第2
図A、Bは第1図A、Bに各々対応する横断面図である
。
本考案によるモールヤーンは図示のごとく花糸部1が前
述した如く極細デニールでミクロクリンプを有するアク
リル複合繊組を少なくとも30%以上含み、これは上述
のミクロクリンプの発現を潜在的に有したアクリル複合
続維を混紡して紡績し次いで該紡績糸を花糸としてルー
プ状に撚込むと同時にループをカットしてモ−ルヤーン
とする。
述した如く極細デニールでミクロクリンプを有するアク
リル複合繊組を少なくとも30%以上含み、これは上述
のミクロクリンプの発現を潜在的に有したアクリル複合
続維を混紡して紡績し次いで該紡績糸を花糸としてルー
プ状に撚込むと同時にループをカットしてモ−ルヤーン
とする。
この場合ループをカットすることにより紡績糸の撚が解
除され、個々の繊維が分離した花糸が形成される。
除され、個々の繊維が分離した花糸が形成される。
しかる後沸水ないしスチール処理してミクロクリンプを
発現せしめる。
発現せしめる。
ミクロクリンプの発現を潜在的に有するアクノル複合繊
維は、熱収縮性の異なる2種のアクリル系重合体をサイ
ドバイサイド型に複合紡糸することにより容易に得るこ
とができる。
維は、熱収縮性の異なる2種のアクリル系重合体をサイ
ドバイサイド型に複合紡糸することにより容易に得るこ
とができる。
尚本考案の目的とするスェードもしくはビロード的毛羽
立ち密度の高いモールヤーンを得るためには繊維のデニ
ールとして1デニール以下がのぞましくまた紡績性の面
から0.5デニ一ル以上の範囲がのぞましい。
立ち密度の高いモールヤーンを得るためには繊維のデニ
ールとして1デニール以下がのぞましくまた紡績性の面
から0.5デニ一ル以上の範囲がのぞましい。
即ち1テ゛ニールを越える原綿を使用すると毛羽立ち密
度が粗くなり風合的に粗硬となる。
度が粗くなり風合的に粗硬となる。
また0、5デニ一ル未満では梳綿工程でネップを発生し
やすくローラー及びシリンダー捲き付きなどを発生する
ので実用上適さない。
やすくローラー及びシリンダー捲き付きなどを発生する
ので実用上適さない。
またミクロクリンプも50ケ/ in未満のストレート
に近いものは花糸の素抜けを起しまた毛羽密度も上らず
弾力性のないモールヤーンとなる。
に近いものは花糸の素抜けを起しまた毛羽密度も上らず
弾力性のないモールヤーンとなる。
一方200ケ/ inを越えるミクロクリンプ繊維を用
いると逆に風合的に粗硬となるので好ましくない。
いると逆に風合的に粗硬となるので好ましくない。
尚本考案においてアクリル複合繊維を使用するのは、上
記範囲のミクロクリンプを容易に形成し得るからであり
、又該アクリル複合繊維の含有量を30%以上としたの
は、30%未満ではミクロクリンプの発現が他繊維によ
って阻害されるからである。
記範囲のミクロクリンプを容易に形成し得るからであり
、又該アクリル複合繊維の含有量を30%以上としたの
は、30%未満ではミクロクリンプの発現が他繊維によ
って阻害されるからである。
次いで実施例にもとすいて更に具体的に説明する。
実施例 1
高収縮成分として酢酸ビニル12%を含むアクリルニト
リル共重合体と低収縮成分として酢酸ビニル4%を含む
アクリルニトリル共重合体を用いて該ポリマーをそれぞ
れジメチルフォルムアマイドを主成分とする溶剤に溶解
させた原液を通常の複合紡糸工程で延伸比6.8倍で紡
糸し、次いで2゜0kg/cm2の加圧スチーム中で熱
処理を施し、しかる後ストレッチ比1.15倍で脱捲縮
させて切断し、単繊維繊度0.8テ゛ニール、繊維長4
4mmの複合繊維を得た。
リル共重合体と低収縮成分として酢酸ビニル4%を含む
アクリルニトリル共重合体を用いて該ポリマーをそれぞ
れジメチルフォルムアマイドを主成分とする溶剤に溶解
させた原液を通常の複合紡糸工程で延伸比6.8倍で紡
糸し、次いで2゜0kg/cm2の加圧スチーム中で熱
処理を施し、しかる後ストレッチ比1.15倍で脱捲縮
させて切断し、単繊維繊度0.8テ゛ニール、繊維長4
4mmの複合繊維を得た。
この複合繊維100%を使用して単綿紡で紡績し1/3
2MCを得これを花糸とし、一方通常のレーヨン100
%の紡績糸1/80MCを芯糸として撚数450t/m
でモールヤーンを作った。
2MCを得これを花糸とし、一方通常のレーヨン100
%の紡績糸1/80MCを芯糸として撚数450t/m
でモールヤーンを作った。
該モールヤーンを総状態で100℃スチーム中で20分
間処理し花糸のアクリル複合繊維のミクロクリンプを充
分発現させたのち、噴射式染色機にて染色加工した。
間処理し花糸のアクリル複合繊維のミクロクリンプを充
分発現させたのち、噴射式染色機にて染色加工した。
該ミクロクリンプ捲縮数は平均80ケ/ in有し製品
外観は従来のモールヤーンとは異なった柔軟で毛羽立ち
密度の高いスェードもしくはビロード的な製品性を有す
るモールヤーンを得ることか゛出来た。
外観は従来のモールヤーンとは異なった柔軟で毛羽立ち
密度の高いスェードもしくはビロード的な製品性を有す
るモールヤーンを得ることか゛出来た。
実施例 2
実施例1と同様の条件で、但し延伸比のみ4.25倍に
変更して得られた単繊維繊度0.5デニール、繊維長4
4mmの繊維35%と通常のアクリル繊維(単繊維繊度
1.2テ゛ニール、繊維長44 mm) 65%とを混
紡して1/40MCの紡績糸を得これを花糸とし、一方
前記通常のアクリル繊維100%紡績糸1/80MCを
芯糸として撚数500t/mでモールヤーンを作り実施
例1と同様条件で加工したところ、同様の性能及び意匠
効果を有するモールヤーンが得られた。
変更して得られた単繊維繊度0.5デニール、繊維長4
4mmの繊維35%と通常のアクリル繊維(単繊維繊度
1.2テ゛ニール、繊維長44 mm) 65%とを混
紡して1/40MCの紡績糸を得これを花糸とし、一方
前記通常のアクリル繊維100%紡績糸1/80MCを
芯糸として撚数500t/mでモールヤーンを作り実施
例1と同様条件で加工したところ、同様の性能及び意匠
効果を有するモールヤーンが得られた。
次いで本実施例品と従来品との毛羽脱落率を下表に示す
。
。
〔注〕脱落率測定法:同一条件にて編成されたモールヤ
ーンの編地100cm2の試料を作成、該試料にIKG
の張力を与える。
ーンの編地100cm2の試料を作成、該試料にIKG
の張力を与える。
一方綿布を巻いた金属ブレードに2KGの荷重を与え、
試料面上に50回の往復運動を施し、処理後真空掃除機
で脱落毛羽を吸い取り、処理前後の重量差で測定する。
試料面上に50回の往復運動を施し、処理後真空掃除機
で脱落毛羽を吸い取り、処理前後の重量差で測定する。
この様に本考案のモールヤーンは毛羽の脱落が極めて少
なく、接着剤も不用であるなど実用性と意匠性に極めて
すぐれているものである。
なく、接着剤も不用であるなど実用性と意匠性に極めて
すぐれているものである。
第1図Aは本発明に係るモールヤーンの捲縮発現処理前
の状態を示す縦断側面図、同図Bは同モールヤーンの捲
縮発現処理後の状態を示す縦断側面図、第2図A、Bは
第1図A、Bに各々対応する横断面図で、第1図及び第
2図において1は花糸、2は芯糸である。
の状態を示す縦断側面図、同図Bは同モールヤーンの捲
縮発現処理後の状態を示す縦断側面図、第2図A、Bは
第1図A、Bに各々対応する横断面図で、第1図及び第
2図において1は花糸、2は芯糸である。
Claims (1)
- 単繊維繊度が0.5〜1.0デニールで捲縮数が50〜
200ケ/inのミクロクリンプを有するアクリル複合
繊維を30%以上含有している紡績糸を花糸としたモー
ルヤーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14735679U JPS592143Y2 (ja) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | モ−ルヤ−ン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14735679U JPS592143Y2 (ja) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | モ−ルヤ−ン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5665987U JPS5665987U (ja) | 1981-06-02 |
JPS592143Y2 true JPS592143Y2 (ja) | 1984-01-20 |
Family
ID=29378497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14735679U Expired JPS592143Y2 (ja) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | モ−ルヤ−ン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS592143Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59100713A (ja) * | 1982-12-01 | 1984-06-11 | Toyobo Co Ltd | 捩れ繊維の製造方法 |
-
1979
- 1979-10-24 JP JP14735679U patent/JPS592143Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5665987U (ja) | 1981-06-02 |
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