JP2787740B2 - 簡易写真地図の作成装置及び方法 - Google Patents

簡易写真地図の作成装置及び方法

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JP2787740B2
JP2787740B2 JP4097821A JP9782192A JP2787740B2 JP 2787740 B2 JP2787740 B2 JP 2787740B2 JP 4097821 A JP4097821 A JP 4097821A JP 9782192 A JP9782192 A JP 9782192A JP 2787740 B2 JP2787740 B2 JP 2787740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真図または写真地
図、特にカラー写真図またはカラー写真地図の作成装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の空中写真をモザイク状に貼り合せ
て地図の代わりに使うものを写真図と云い、その上に地
名、境界、等高線などの必要事項を記入したものを写真
地図と云うが、この写真図及び写真地図は、近年調査試
料等として活用がされ、また活用が期待されている。
【0003】一般に空中写真は地表面の起伏、航空カメ
ラの傾き、対地高度の高低による撮影縮尺の変化などに
より写真像に歪みが生じるので、この歪みを修正して写
真地図を作成している。また、この空中写真がもってい
る図形歪を修正して地図を作成するにあたり、従来の偏
位修正、部分偏位修正などの理論をもとに空中写真を2
〜8mmのスリット幅に分割し、主として光学的投影法な
どのアナログ画像処理を行ってきた。
【0004】写真地図の作成に当っては例えば、特開昭
56−66887号公報では写真ネガフィルムから透明
印画フィルムに引伸ばし、焼付ける際に、対空標識また
は既存の都市計画図原図などを基礎にしてレンズ投影角
度および引伸台の微調整技術により写真像の歪みを修正
している。また、APANo. 24−2、12〜14頁
(日本測量調査技術協会、1983年11月発行)に
は、解析図化機により歪みを修正してカラー写真地図を
作成する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の光学的アナログ画像処理技術により精度の高い写
真地図、特にカラー写真地図を作成する場合、次のよう
な問題点がある。すなわち、空中写真を2〜8mmのスリ
ット幅に分割して写真像の歪み修正を行うため、多大の
労力と時間を要し、一枚のカラー写真地図の作成に数日
を要する、熟練者が個々の画像を視覚的に検討する必要
がある、精度の高い写真地図を経済的に生産するには巨
額の設備資金を必要とする、という問題点があり、その
結果、カラー写真地図の活用が制限されていた。
【0006】従って、本発明の目的は、これらの従来技
術の問題点を解決するために、コンピュータ画像処理技
術を応用することによって、短時間に、しかも特別の熟
練を要することなくコンピュータ表示装置上でデジタル
的に全面及び部分修正された高精度の修正写真を経済的
に得ることができる簡易な写真地図を作成する装置及び
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明においては、50〜500MB(メガビッ
ト)程度のワーキングメモリをもつミニコンピュータを
CPUとし、すでに静止画像処理分野で多用されている
拡大、縮小、回転、移動、合成、トリミング、除去(切
り抜き)、ブラッシングや変形(アフィン変換、疑似ア
フィン変換など)などの基本コンピュータソフトを搭載
したデジタル画像処理装置を利用することによって、地
図の画像データと空中写真データとをコンピュータ表示
装置に呼び出し、地図画像に写真データ画像を一致させ
るために地図像を固定し、写真像のみを上記コンピュー
タソフトの一つ又は二つ以上、あるいはその組合せによ
って一致するまで画像操作して歪が補正された空中写真
像を得た後、プリント出力して写真図を作成する。
【0008】本発明を更に詳細に説明すると、本発明
は、歪のある空中写真像とそれに対応する地域の基礎と
なる地図を入力してデジタルデータに変換する手段と、
前記のデジタルデータを記憶する手段と、前記の空中写
真像と基礎となるデータを重ねて表示する表示手段と、
基礎となる地図と合致していない空中写真像を補正し
て、空中写真像を基礎となる地図に合致させるデジタル
画像処理手段と、合致した空中写真像のデータをプリン
ト出力する手段とを具備した簡易写真図の作成装置であ
る。
【0009】前記の基礎となる地図と合致していない空
中写真像を補正して、空中写真像を基礎となる地図に合
致させるデジタル画像処理手段としては、次の二つ手段
がある。 1) 空中写真像データに対して、空中写真像の主な輪郭
(道路、建物、河川、鉄道、森林、海岸など)が基礎と
なる地図に合致するように補正を施すデジタル画像処理
手段。 2) 空中写真像に複数の基準点(道路の交差点など位置
が明確な点)を指定し、これに対応する点を基礎となる
地図上にも指定し、空中写真像データに対して、空中写
真像の基準点が対応する地図の基準点と合致するように
補正を施すデジタル画像処理。
【0010】なお、この2)の手段は基準点同志を合致
させる丈なので、前記1)の手段よりも画像処理の手間
が少なくてすむ。一方、1)の手段は空中写真を輪郭に
分割して地図の相当する輪郭に合致させるので、2)の
手段より精度の高い写真図が得られる。前述1)のデジ
タル画像処理手段を行うにあたり、デジタル画像処理装
置が持つ前述の拡大、縮小、回転、移動、変形などの諸
機能を用いる順番は特に限定されるものではないが、基
礎となる地図に対して歪のある空中写真像を効率よく合
致させるため本発明では次の手順を取ることが望まし
い。即ち、先ず表示手段に表示された歪のある空中写真
像全体の輪郭に注目し、基礎となる地図に出来るだけ合
致するよう空中写真像全体に、例えば拡大、縮小、回
転、移動、変形などのデジタル画像処理を施して補正
し、次に未だ合致していない空中写真像の一部分につい
て局部的にデジタル画像処理を施して双方を一致させ
る。
【0011】一般に空中写真の撮影は、例えば30%位
重複して連続的に撮影するものであり、基礎となる地図
に対して数枚の空中写真を割りつけて写真図が作成され
る。この様な場合、本発明では次の二つの方法により空
中写真像を継ぎ合わせて簡易写真図を作成する。 1)一部を重複して連続的に撮影した複数の歪のある空
中写真像とそれに対応する基礎となる地図を入力してデ
ジタルデータに変換し、前記デジタルデータを記憶し、
前記の複数の空中写真像を基礎となる地図の対応する位
置に割り付けて表示し、 前記空中写真像の重複した部分では、空中写真像中
の大きな輪郭(道路、建物、河川、鉄道、森林、海岸な
ど)や空中写真の辺などを境として基礎となる地図との
歪が多い空中写真像の方を除去するデジタル画像処理、
及び 各空中写真像の輪郭が基礎となる地図と合致するよ
うに補正するデジタル画像処理を施し、前記の地図と合
致した空中写真像データをプリント出力する簡易写真図
の作成方法。
【0012】なお、前記およびのデジタル画像処理
の順番は空中写真像の歪に応じて決められるもので特に
限定されるものではない。 2)一部を重複して連続的に撮影した複数の歪のある空
中写真像とそれに対応する基礎となる地図を入力してデ
ジタルデータに変換し、前記デジタルデータを記憶し、
前記の複数の空中写真像を基礎となる地図の対応する位
置に割り付けて表示し、各空中写真像に基準点(道路の
交差点など位置が明確な点)を指定し、しかもその際、
空中写真像の重複した部分に必ず共通な基準点が複数箇
存在するように指定し、これら基準点に対応する点を基
礎となる地図の上にも指定し、 各空中写真像に対して、空中写真像の基準点が基礎
となる地図の対応する基準点と合致するように補正し、 空中写真像の重複した部分について、空中写真像中
の大きな輪郭(道路、建物、河川、鉄道、森林、海岸な
ど)や空中写真の辺などを境として基礎となる地図との
歪が多い空中写真像の方を除去するデジタル画像処理を
施し、前記の地図と合致した空中写真像データをプリン
ト出力する簡易写真図の作成方法。
【0013】なお、この2)の作成方法は前記1)の作
成方法よりも写真と地図を合致させるデジタル画像処理
の手間が少なくてすみ、より簡便、迅速な簡易写真図の
作成方法である。本発明の空中写真像データをプリント
出力する手段としては、インクジェット記録、銀銀写
真、電子写真、染料感熱転写記録、ワックス感熱転写記
録などのデジタル画像記録手段がある。
【0014】更に本発明は、前述の諸方法により作成し
た簡易写真図に地図図形情報(道路、家屋など)、地図
文字情報(地名、番地など)、地図記号情報(学校、バ
ス停など)を追加して簡易写真地図を作成することがで
きる。次にこれら地図情報を追加する方法の例を挙げ
る。 (1) 空中写真像データをプリント出力する手段により空
中写真像と地図の各デジタルデータを重ねてプリント出
力する。この際、地図情報を白抜けとして表現すること
も可能である。 (2) 各地図情報を従来の純光学的アナログ画像形成方
法、例えば写真焼付け方法によりオートポジフィルムま
たはオートポジペーパーに地図画像を形成し、その上に
見当を合わせて空中写真像データをプリント出力する。
オートポジフィルムを使用する場合は、オートポジフィ
ルムに地図画像を逆像に形成し、その裏面に空中写真像
データをプリント出力することも可能である。 (3) マットフィルムのマット面の上に水系現像液で現像
できるネガ型またはポジ型感光性樹脂層を設け、各地図
情報を密着焼付けし、現像、染色して地図画像を形成す
る。このようなアナログ画像形成法で形成した地図画
像、例えばフジレックス株式会社の「フジレックス」ま
たは「ラインレックス」の上、または裏面にインクジェ
ット受像用のコート剤を塗布し、乾燥してインクジェッ
ト受像層を形成する。この上に、地図情報と見当を合わ
せて空中写真像データをプリント出力する。なおマット
フィルムの裏面にインクジェット受像層を形成する際
は、地図画像は逆像として形成する。
【0015】
【実施例】 実施例1 図1に本発明を実施するための各装置から成るブロック
図を示す。以下に、図1に基づいて説明する。基礎とな
る地図をモノクロスキャナに入力して8〜10本/mm程
度の精度で走査して読み取る。読み取ったA/D変換器
を通してデジタルデータに変換し、得られたデジタルデ
ータを磁気ハードディスクなどに蓄積する。
【0016】一方、この地図に対応するカラー空中写真
(一般に地図に対して1/5〜1/8倍縮尺写真)を用
意し、カラースキャナに入力して8〜32本/mm程度の
精度でRGB走査読み取りを行う。これら3セットのア
ナログ信号をA/D変換器を通してデジタルデータ化
し、これを磁気ハードディスクなどに蓄積する。この
際、カラー空中写真のデジタルデータを必要に応じてカ
ラースキャナにより濃度設定、倍率変換、色修正、階調
修正する。
【0017】次に、図2に示すように、基礎となる地図
とカラー空中写真のデジタルデータをカラーCRTディ
スプレイに重ねて表示する。地図1(実線)に対してカ
ラー空中写真の輪郭の一部分2(破線)がカラー空中写
真の歪みのため一致していないことがわかる。この不一
致のA領域(一点鎖線より上部)をデジタル画像処理機
(例えばグラフィカ1500PPP、株式会社グラフィ
カ製品)により指定し、デジタル画像処理機のアフィン
変換機能を使って変形し、図3に示す通りA領域におい
て基礎となる地図とカラー空中写真の輪郭を一致させ
る。
【0018】次に図3のB領域(破線より下部)をデジ
タル画像処理機により回転し、図4に示す通り、基礎と
なる地図に対してカラー空中写真の輪郭を一致させる。
なお、前記のアフィン変換による変形と回転の画像処理
はその順番を逆にしても支障はない。次に必要に応じて
各色の階調修正を行う。この様にして補正したカラー空
中写真のデジタルデータを保存のために8m/m磁気テ
ープまたは光磁気ディスクなどに蓄積し直し、カラー空
中写真のデジタルデータをカラーインクジェットプリン
ター(例えばIRIS3024、日本サイテックス株式
会社製品)によりインクジェット記録用コート紙上にプ
リント出力して歪の補正されたカラー写真図を作成す
る。 実施例2 約30%の面積が重複して連続的に撮影した数枚のカラ
ー空中写真とそれに対応する基礎となる地図(例えば、
A0版サイズ)をカラースキャナで入力する。それぞれ
走査読み取りを行ない、A/D変換器を通じてデジタル
データとし、これらを磁気ハードディスクなどに蓄積す
る。この際、カラー空中写真のデジタルデータを必要に
応じてカラースキャナにより濃度設定、倍率変換、色修
正、階調修正する。
【0019】それぞれのデジタルデータをCRTディス
プレイに表示すると、基礎となる地図は図5に、一番目
のカラー空中写真の輪郭は図6に、二番目のカラー空中
写真の輪郭は図7に示す通り表示される。これらのデジ
タルデータを実施例1で使用したデジタル画像処理機に
より割り付け、CRTディスプレイ上に表示すると、図
8に示す通りになる。
【0020】C領域(2点鎖線内)が二つのカラー空中
写真の重複した部分である。C領域に於て、一番目のカ
ラー空中写真の輪郭の歪み3(破線)と、二番目のカラ
ー空中写真の輪郭の歪み4(一点鎖線)が表れ、基礎と
なる地図と一致していない。次に画像処理機の切り抜き
機能により、C−1領域(斜線)の中の一番目のカラー
空中写真を指定して除去し、C−1領域内に2番目のカ
ラー空中写真を割り付けると、その輪郭が基礎となる地
図と一致して接合された。
【0021】同様にしてC領域からC−1領域を除いた
C−2領域について、画像処理機によりC−2領域の中
の二番目のカラー空中写真を除去し、一番目のカラー空
中写真を割り付けると、CRTディスプレイ上では図9
に示す通り、基礎となる地図とカラー空中写真の輪郭の
間ではズレが少なくなっているが、未だズレ5(破線)
が残っている。
【0022】次に、図9のD−1領域を画像処理機の疑
似アフィン変換機能により変形してD−1領域にD−2
領域(斜線)を加えた形とする。同様にD−2領域にD
−3領域を加えた領域を疑似アフィン変換してD−3領
域に変形する。この二つの変形結果を割り付けると、図
10に示す通り基礎となる地図とカラー空中写真の輪郭
が一致する。
【0023】同様にして、三番目以後のカラー空中写真
を撮影順序に従って基礎となる地図と接合し、一致させ
る。次に必要に応じて各色の階調修正を行う。この様に
して補正したカラー空中写真のデジタルデータを磁気テ
ープなどに蓄積し直した後、銀塩式カラープルーフ出力
機(例えば、カラーイメージレコーダーCPR403、
ヘル社製品)により、カラー印画紙またはフィルムにプ
リント出力して歪の補正されたカラー写真図を作成す
る。 実施例3 基礎となる地図とそれに対応するカラー空中写真を、実
施例2と同様の手段によりデジタルデータ化し、磁気ハ
ードディスクに蓄積する。
【0024】次に両方のデジタルデータをカラーディス
プレイに重ねて表示すると、一般に空中写真は周辺部分
に歪みが発生し易いため、図11に示す通り地図1(実
線)に対してカラー空中写真の輪郭の一部分2(破線)
にズレが生じる。次に基礎となる地図にカラー空中写真
を一致させるために、実施例1で用いたデジタル画像処
理機によりカラー空中写真の中心点を固定して縦軸と横
軸の倍率を調節して四方に拡大する。次いでカラー空中
写真を地図と同じ大きさにトリミングすると、図12に
示す通りズレが減少するが、まだズレ3が残っている。
【0025】次に、E−1領域、E−2領域(斜線)お
よびE−3領域について実施例2の図9で行ったと同様
の手順に従って疑似アフィン変換を行うと、図13に示
す通りカラー空中写真が地図と一致する。次に、アナロ
グ的手法により地図画像を形成する。即ち、基礎となる
地図を製版カメラを使ってオートポジフィルムまたはオ
ートポジペーパーに等倍に撮影し、現像処理などを施し
てポジの地図画像を作成する。この地図画像の上に前記
の基礎となる地図と一致させたカラー空中写真のデジタ
ルデータを実施例1で使用したカラーインクジェットプ
リンターにより重ねて出力して歪の補正されたカラー写
真地図を作成する。 実施例4 次に、空中写真とそれに対応する地図との各々に共通な
基準点を設け、それらの基準点を合わせる方法について
説明する。
【0026】最初に、1枚の地図1と1枚のカラー空中
写真2とを合わせる場合である図14について説明す
る。カラー空中写真2に任意に基準点を設ける。例え
ば、基準点の位置として、道路の交差点、橋等の識別し
易く、かつ周辺部にある場所を選択し、そして基準点の
個数として、重ね合わせたときに十分に精度を確保でき
る数とする。具体的には、図14に示すように、空中写
真2にその周辺部に4点、A1 、B1 、C1 、D1 を設
ける。一方、この空中写真に対応する点として基礎とな
る地図1上に4点A0 、B0 、C0 、D0 を設ける。
【0027】このカラー空中写真2とそれに対応する地
域の基礎となる地図1(例えば、A0版サイズ)をカラ
ースキャナで入力する。それぞれ走査読み取りを行な
い、A/D変換器を通じてデジタルデータとし、これら
を磁気ハードデイスクなどに蓄積する。この際、カラー
空中写真のデジタルデータを必要に応じてカラースキャ
ナにより濃度設定、倍率変換、色修正、階調修正する。
【0028】それぞれのデジタルデータをCRTディス
プレイに表示し、デジタル画像処理機により各写真の基
準点が基礎となる地図の基準点と合致するように、拡
大、縮小、やアフィン変換、擬似アフィン変換などの変
形を行う。その結果、基準点A 1 がA0 に、B1 がB0
に、C1 がC0 に、D1 がD0 にそれぞれ合致し、点
A、B、C、Dが得られる。これを図15に示す。
【0029】次に、複数枚のカラー空中写真と、それに
対応する地域の基礎となる地図とを重ね合わせる場合に
ついて説明する。具体的には、複数のカラー空中写真
は、約30%の面積が重複して連続的に撮影した3枚で
あるとし、そして基礎となる地図は、A0版サイズの大
きさとする。これを図16として示す。図16におい
て、カラー空中写真の各々には基準点として周辺に4点
設けることとする。第1の空中写真2ー1には、基準点
1 、B1 、C1 、D1 を設け、第2の空中写真2ー2
には、基準点C2 、D2 、E2 、F2 を設け、そして第
3の空中写真2ー3には、基準点E3 、F3 、G3 、H
3 を設ける。第1の空中写真2ー1の下端部と第2の空
中写真2ー2の上端部とは重なり合い、そして第2の空
中写真2ー2の下端部と第3の空中写真2ー3の上端部
とは重なり合うようにする。しかも各写真の重複部に2
ケの共通な基準点があるように設定する。
【0030】一方、基礎となる地図1には、3枚のカラ
ー空中写真と共通な基準点A0 、B 0 、C0 、D0 、E
0 、F0 、G0 、H0 を設ける。この3枚のカラー空中
写真と、この写真に対応する基礎となる地図をカラース
キャナで入力する。それぞれ走査読み取りを行ない、A
/D変換器を通じてデジタルデータとし、これらを磁気
ハードデイスクなどに蓄積する。この際、カラー空中写
真のデジタルデータを必要に応じてカラースキャナによ
り濃度設定、倍率変換、色修正、階調修正する。
【0031】それぞれのデジタルデータをCRTディス
プレイに表示する。そして、最初に、第1の空中写真2
ー1の基準点A1 、B1 、C1 、D1 を、 デジタル画
像処理機により、基礎となる地図の基準点A0 、B0
0 、D0 にそれぞれ合致するように、拡大、縮小、や
アフィン変換、擬似アフィン変換などの変形を行う。次
に、第2の空中写真2ー2の基準点C2 、D2 、E2
2 を、同様にして、基礎となる地図の基準点C0 、D
0 、E0 、F0 にそれぞれ合致するように、拡大、縮
小、やアフィン変換、擬似アフィン変換などの変形を行
う。最後に、第3の空中写真2ー3の基準点E3
3 、G3 、H3 を、同様にして、基礎となる地図の基
準点E0 、F0 、G0 、H0 に合致させる。
【0032】このようにして、3枚のカラー空中写真と
基礎となる地図とを合致させた結果をCRTディスプレ
イ上に表示すると、合致した点A、B、C、D、E、
F、G、Hを示す図17が得られる。図17の斜線の部
分は、写真の重複した部分であり、この部分について写
真の共通輪郭や写真の辺を境として不必要な部分を除去
して各写真を継ぎ合わせたものである。
【0033】更に、上述の方法を用いることにより、図
16に示したカラー空中写真と基礎となる地図とを合致
させたさせたものに対して、その上下左右にカラー空中
写真と基礎となる地図とを合致させたさせたもの追加す
ることにより、さらに拡大することも可能となる。この
ように補正したデジタルデータを一旦磁気テープに蓄積
し、カラーインクジェットプリンターによりカラー空中
写真のデジタルデータを出力すると歪が補正されたカラ
ー写真図が得られる。
【0034】また、カラーインクジェットプリンターに
より基礎となる地図とカラー空中写真のデジタルデータ
を出力すると、カラー写真地図が得られる。この際、デ
ジタル画像処理機の反転機能により基礎となる地図のデ
ジタルデータを反転して出力すると地図のところが白抜
きとなったカラー写真地図が得られる。
【0035】
【発明の効果】本発明は従来行われている光学的アナロ
グ画像処理による写真図または写真地図の作成方法に比
較して、汎用ミニコンと汎用ソフトの利用によるデジタ
ル画像処理を採用しているため、画像処理に要する多大
な労力と時間が節約される、特別な熟練者を必要としな
い、精度の高い写真図などを作るための設備資金が節約
できる、などの効果があり、迅速且つ経済的に歪の補正
された写真図などを提供できる。
【0036】また、デジタル画像処理手段により複数の
空中写真像を接合する場合、隣接する空中写真同志を単
純に直線状にカットした状態で接合すると、その継ぎ目
が目立って良質の写真図が作成できなくなるので、本発
明では空中写真像の中のはっきりした輪郭、例えば道
路、河川、海岸、森林、建物、境界などを境にして接合
すると継ぎ目が目立たない良質の写真図が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施例1のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図3】本発明の実施例1のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図4】本発明の実施例1のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図5】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図6】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図7】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図8】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図9】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明す
るための図である。
【図10】本発明の実施例2のデジタル画像処理を説明
するための図である。
【図11】本発明の実施例3のデジタル画像処理を説明
するための図である。
【図12】本発明の実施例3のデジタル画像処理を説明
するための図である。
【図13】本発明の実施例3のデジタル画像処理を説明
するための図である。
【図14】1枚の空中写真を用いた本発明の実施例4の
デジタル画像処理を説明するための図である。
【図15】1枚の空中写真を用いた本発明の実施例4の
デジタル画像処理を説明するための図である。
【図16】3枚の空中写真を用いた本発明の実施例4の
デジタル画像処理を説明するための図である。
【図17】3枚の空中写真を用いた本発明の実施例4の
デジタル画像処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 地図 2 カラー空中写真
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−103585(JP,A) 特公 昭64−11990(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09B 29/00 G01C 11/04 G06T 1/00 G06T 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中写真像とそれに対応する地域の地図
    を入力しデジタルデータに変換する手段と、前記のデジ
    タルデータを記憶する手段と、前記の記憶手段から得ら
    れた空中写真像と地図のデータとを重ねて表示する表示
    手段と、前記表示手段に表示された地図データに空中写
    真像データを合致させるデジタル画像処理手段と、合致
    した空中写真像データをプリント出力する手段とを有す
    る簡易写真図の作成装置において、 前記デジタル画像処理手段が、画像の移動、拡大、縮
    小、回転、画像の合成、トリミング、除去、ブラッシン
    グ、変形を含むことを特徴とする簡易写真図の作成装
    置。
  2. 【請求項2】 空中写真像とそれに対応する地域の地図
    を入力しデジタルデータに変換する手段と、前記のデジ
    タルデータを記憶する手段と、前記の記憶手段から得ら
    れた空中写真像と地図のデータとを重ねて表示する表示
    手段と、前記表示手段に表示された地図データに空中写
    真像データを合致させるデジタル画像処理手段と、合致
    した空中写真像データをプリント出力する手段とを有す
    る簡易写真図の作成装置において、 前記プリント出力する手段が、空中写真像に対応する地
    図のアナログ的手法で形成した画像と重ねて、補正した
    空中写真像データをプリント出力する手段であることを
    特徴とする簡易写真地図の作成装置。
  3. 【請求項3】 一部を重複して連続的に撮影した歪のあ
    る空中写真像とそれに対応する地域域の基礎となる地図
    を入力してデジタルデータに変換し、 前記デジタルデータを記憶し、 前記の複数の空中写真像を基礎となる地図の対応する位
    置に割り付けて表示し、 前記空中写真像の重複した部分について、基礎とな
    る地図との歪が多い空中写真像の方を除去するデジタル
    画像処理、及び 空中写真像の輪郭が基礎となる地図と合致するよう
    に補正するデジタル画像処理を施し、 前記の地図と合致した空中写真像データをプリント出力
    することを特徴とする簡易写真図の作成方法。
  4. 【請求項4】 一部を重複して連続的に撮影した歪のあ
    る空中写真像とそれに対応する地域の基礎となる地図を
    入力してデジタルデータに変換し、 前記デジタルデータを記憶し、 前記の複数の空中写真像を基礎となる地図の対応する位
    置に割り付けて表示し、 空中写真像の重複した部分で、共通な基準点を複数
    箇指定し、各空中写真像について空中写真像の基準点が
    基礎となる地図の対応する基準点と合致するように補正
    し、 空中写真像の重複した部分について、 基礎となる地図との歪が多い空中写真像の方を除去する
    デジタル画像処理を施し、 前記の地図と合致した空中写真像データをプリント出力
    することを特徴とする簡易写真図の作成方法。
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