JP2787242B2 - エマルジョン型難燃性撥水撥油剤 - Google Patents

エマルジョン型難燃性撥水撥油剤

Info

Publication number
JP2787242B2
JP2787242B2 JP2013667A JP1366790A JP2787242B2 JP 2787242 B2 JP2787242 B2 JP 2787242B2 JP 2013667 A JP2013667 A JP 2013667A JP 1366790 A JP1366790 A JP 1366790A JP 2787242 B2 JP2787242 B2 JP 2787242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
oil
flame
retardant
repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2013667A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03220284A (ja
Inventor
秀幸 関和
毓華 曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MEKUTORON KK
Original Assignee
NIPPON MEKUTORON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MEKUTORON KK filed Critical NIPPON MEKUTORON KK
Priority to JP2013667A priority Critical patent/JP2787242B2/ja
Publication of JPH03220284A publication Critical patent/JPH03220284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787242B2 publication Critical patent/JP2787242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エマルジョン型難燃性撥水撥油剤に関す
る。更に詳しくは、処理対象である難燃性繊維製品の難
燃性を低下させることなく、撥水撥油性を付与乃至向上
せしめるエマルジョン型難燃性撥水撥油剤に関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 近年、災害事故による被害の増大に伴い、ホテル、旅
館、学校、病院などの建物で使用されるカーテン、カー
ペットなどのインテリア材料は、消防法により防災規制
されている。しかしながら、こうした用途に用いられる
場合には、難燃性がすぐれているだけでは満足されず、
日常の使用上から撥水性や撥油剤を兼ね備えた製品の出
現が待望されている。
従来は、かかるインテリア材料に難燃性と撥水撥油性
とを同時に付与せんとする場合には、難燃性繊維製品を
フッ素系撥水撥油剤で処理することが試みられてきた。
しかるに、かかるフッ素系撥水撥油剤での処理は、高度
な撥水撥油性を付与し得るものの(2種類の某社製品で
は、共に撥油性6、撥水性100)、難燃性繊維製品が本
来有している難燃性を著しく低下させ、後記難燃性評価
試験では全焼するような事態に至る程である。
そこで、難燃性繊維の融点以下の温度範囲で、特定の
融解流動温度を有する撥水剤を用いて、難燃性繊維製品
が本来有する難燃性を低下させることなく、撥水性を付
与する方法が、特公昭60−17170号公報に記載されてい
る。しかしながら、かかる処理方法は難燃性は維持させ
るものの、十分な撥水性を付与させるものではない。
本発明の目的は、処理対象である難燃性繊維製品が本
来有する難燃性を低下させることなく、撥水撥油性を付
与乃至向上せしめるエマルジョン型難燃性撥水撥油剤を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、一般式Rf(CH2)nOCOCR=CH2
(ここで、Rfは炭素数6〜12のパーフルオロアルキル基
であり、Rは水素原子またはメチル基であり、nは1〜
4の整数である)で表わされるパーフルオロアルキル基
含有アクリレートを40〜80重量%、また臭素含有単量体
を20〜50重量%それぞれ共重合させた共重合体を撥水撥
油成分としてなるエマルジョン型難燃性撥水撥油剤によ
って達成される。
上記一般式で表わされるパーフルオロアルキル基含有
アクリレートとしては、単一化合物ばかりではなく混合
物、特に種々の炭素数のパーフルオロアルキル基を有す
る化合物の混合物なども用いられる。
また、臭素含有単量体としては、かかるパーフルオロ
アルキル基含有アクリレートと共重合性を有するアクリ
レート化合物、ビニル化合物、ビニリデン化合物などが
用いられ、それらのいくつかの例は次に示される。
CH2=CHBr CH2=CBr2 エマルジョン型難燃性撥水撥油剤の撥水撥油成分を形
成する共重合体は、パーフルオロアルキル基含有アクリ
レートを40〜80重量%、好ましくは40〜60重量%の割合
で共重合せしめている。共重合体割合がこれ以下では、
十分なる撥水撥油性の付与が行われず、一方これ以上の
割合で共重合させると、難燃性繊維製品の難燃性保持が
困難となる。また、臭素含有単量体は、共重合体中に20
〜50重量%、好ましくは25〜40重量%の割合で共重合せ
しめている。共重合割合がこれ以下では、難燃性繊維製
品の難燃性の保持が困難となり、一方これ以上の割合で
共重合させると、十分なる撥水撥油性を付与することが
できない。なお、これらの共重合体割合は、用いられた
共単量体の重量割合でもあり、100%共重合反応が進行
しているとの前提に立っている。
共重合体中には、本発明の目的とする難燃性および撥
水撥油性を実質的に低下させない範囲内において、他の
共単量体、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、ベンジ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルア
ミド、酢酸ビニル、スチレンなどのビニル化合物または
ビニリデン化合物、あるいはN−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミドブチルエ
ーテル、N−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレートなどの架橋性基含有単量
体などを1種類以上共重合させることができる。
共重合反応は、重合開始剤、乳化剤および水溶性有機
溶媒の存在下に、約40〜90℃で乳化重合法によって行わ
れる。乳化剤としては、ノニオン性、アニオン性、カチ
オン性、両性のいずれかの界面活性剤も好適に使用し得
るが、繊維助剤との相溶性の点からノニオン性界面活性
剤が好んで用いられる。また、水溶性有機溶媒として
は、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコ
ール類など、各共単量体を溶解させるものが用いられ、
これらは単量体を水に乳化分散させる際の分散助剤的な
作用をする。
エマルジョン型難燃性撥水撥油剤の使用に際しては、
このようにして得られた固形分濃度約20〜40重量%の水
性重合液を、水で約0.25〜2重量%程度迄希釈すること
が行われる。
このエマルジョン型難燃性撥水撥油剤によって処理さ
れる難燃性繊維製品としては、ポリエステル系繊維(ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなど)、ポリアミド系繊維(4−ナイロン、6−ナイ
ロン、6,6−ナイロンなど)、アクリル系繊維、ポリオ
レフィン系繊維など、あるいはこれらの繊維と綿などと
の混紡繊維の難燃化処理された各種製品などが挙げられ
る。
〔発明の効果〕
本発明により、処理対象である難燃性繊維製品の難燃
性を低下させることなく、撥水撥油性を付与乃至向上せ
しめるエマルジョン型難燃性撥水撥油剤が提供される。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 パーフルオロアルキルエチルアクリレートCmF2m+1CH2
CH2OCOCH=CH2(m:6,8,10,12の混合物で平均9)[FA
A]、2,4,6−トリブロモフェニルメタクリレート(第一
工業製薬製品ピロガードSRP804)[BPMA]、イソプロピ
リデンビス(3,5−ジブロモ−4−メタクリロキシフェ
ニル)[PBMAP]、塩化ビニリデン[VDCl]、N−メチ
ロールアクリルアミド[MAA]の各所定量(表1にg単
位で示される)およびn−ドデシルメルカプタン0.4g、
ノニオン性界面活性剤(花王製品エマルゲン930)6.0
g、アゾビスイソブチロアミジン2塩酸塩2.0g、メチル
エチルケトン63.0g、蒸留水230.4gを、容量500mlの冷却
管付ガラス製反応容器内に仕込み、窒素ガス気流下で撹
拌し、十分に乳化分散させた後昇温させ、70℃で4時間
共重合反応させて、それぞれ固形分濃度25.0重量%のエ
マルジョン型難燃性撥水撥油剤A〜G(A〜E:実施例、
F〜G:比較例)を得た。
得られた各エマルジョン型難燃性撥水撥油剤を、固形
分濃度が所定濃度になるように水で希釈し、希釈液中に
試験布[市販難燃性ポリエステルカーテン布;日本防災
協会防災規格(イ)合格品]を5秒間浸漬し、十分にマ
ングルで絞ってから、110℃で3分間乾燥し、150℃で2
分間キュアを行った後、次の各試験を行った。
難燃性評価:JIS L−1091 A−1法(45゜ミクロバー
ナ法) 撥水性評価:AATCC−TM−22−1985 撥油性評価:AATCC−TM−118−1983 試験結果は、撥水撥油剤共重合体中の含F単量体(パ
ーフルオロアルキル基含有アクリレート)および含Br単
量体の含有率と共に、次の表2に示される。なお、No.1
1は、未処理の難燃性ポリエステルカーテン布である。
以上の結果から、次のようなことがいえる。
(1)No.1〜8(実施例)に示される如く、含F単量体
を40〜80重量%の範囲内でかつ含Br単量体を20〜50重量
%の範囲内でそれぞれ共重合させた共重合体よりなる撥
水撥油剤で処理した市販難燃性ポリエステル布は、難燃
性を低下させることなく、良好な撥水撥油性を発現して
いる。
(2)No.9(比較例)に示される如く、含F単量体が40
重量%以下でしか共重合されていない共重合体よりなる
撥水撥油剤では、満足される撥水撥油性が得られず、ま
たNo.10(比較例)に示される如く、含Br単量体が20重
量%以下でしか共重合されていない共重合体よりなる撥
水撥油剤では、防災規格(イ)に合格する難燃性が維持
できない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/277 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/18 C09K 21/14 C08F 220/22 C08F 214/16 D06M 15/277 D06M 15/256 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Rf(CH2)nOCOCR=CH2(ここで、Rf
    は炭素数6〜12のパーフルオロアルキル基であり、Rは
    水素原子またはメチル基であり、nは1〜4の整数であ
    る)で表わされるパーフルオロアルキル基含有アクリレ
    ートを40〜80重量%、また臭素含有単量体を20〜50重量
    %それぞれ共重合させた共重合体を撥水撥油成分として
    なるエマルジョン型難燃性撥水撥油剤。
JP2013667A 1990-01-25 1990-01-25 エマルジョン型難燃性撥水撥油剤 Expired - Lifetime JP2787242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013667A JP2787242B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 エマルジョン型難燃性撥水撥油剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013667A JP2787242B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 エマルジョン型難燃性撥水撥油剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03220284A JPH03220284A (ja) 1991-09-27
JP2787242B2 true JP2787242B2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=11839546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013667A Expired - Lifetime JP2787242B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 エマルジョン型難燃性撥水撥油剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2787242B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7217760B2 (en) * 2001-03-09 2007-05-15 Daikin Industries, Ltd. Water-and-oil repellant composition with improved suitability for cold cure
US6482911B1 (en) 2001-05-08 2002-11-19 3M Innovative Properties Company Fluoroalkyl polymers containing a cationogenic segment
JP5295176B2 (ja) * 2010-05-26 2013-09-18 東洋インキScホールディングス株式会社 光散乱膜用組成物の製造方法、およびそれを用いた光散乱膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03220284A (ja) 1991-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3202990B2 (ja) 撥水性および撥油性のフルオロ(メタ)アクリレートコポリマー
JP4816455B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
WO2009119911A1 (en) Fluorine-containing polymer and water- and oil-repellent agent
IE870162L (en) Oil and water repellant copolymers
EP2799458B1 (en) Fluorine-containing composition and fluorine-containing polymer
KR100203232B1 (ko) 불소 함유 중합체의 수성분산액, 이의 제조방법 및 직물용 발수 및 발유제
US5965656A (en) Process for preparing aqueous emulsion
KR100751611B1 (ko) 발수 발유제 수성 분산액
JP2854071B2 (ja) 柔軟性撥水撥油剤
JP3744035B2 (ja) 安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
US8568875B2 (en) Copolymers containing perfluoroalkyl groups and aqueous dispersions thereof
US10077327B2 (en) Fluorine-containing copolymer and water- and oil-repellent agent
JPH03153716A (ja) パーフルオロアルキルアクリレートまたはメタクリレート共重合体またはグラフト共重合体
EP2177550B1 (en) Fluorine-containing fiber processing agent having alcohol repellency and soil release properties
JP2787242B2 (ja) エマルジョン型難燃性撥水撥油剤
JPH0713118B2 (ja) 新規共重合体及び撥水撥油剤
JP2787243B2 (ja) ソルベント型難燃性撥水撥油剤
JP3064388B2 (ja) 撥水撥油剤
JP2828482B2 (ja) ポリマーブレンド型難燃性撥水撥油剤
JP2663685B2 (ja) フッ素系撥水撥油剤
JP3484708B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP2503612B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP3455990B2 (ja) フッ素系撥水撥油剤水性分散組成物の製造法
JP2968364B2 (ja) 耐久性の優れた撥水撥油剤および撥水撥油剤組成物
JP2968365B2 (ja) 耐久性撥水撥油剤および撥水撥油剤組成物