JP2785016B2 - 製麹の方法 - Google Patents

製麹の方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は醸造工業或いは発酵工業の製麹工程におけ
る、製麹の方法に関するものである。
〔従来の技術〕
清酒醸造工場の場合を例として掲げると、製麹装置は
第5図、第6図に示すように、培養床a上の上室bの空
気を製麹に適した温、湿度に調整するため、この上室b
に設けた温、湿度センサcの感知したところにしたがつ
て室内空気循環フアンd、除湿クーラe、再熱ヒータf
等の作動によつて、設定条件にコントロールされて、製
麹に最適な室内環境を作り上げ、品温制御は調整された
上室bの空気を、麹基質gに通気して製麹を行なつてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
製麹最盛期に於ける品温制御は約20分間隔で約3分間
上室bの空気を基質に通気して品温の制御が行なわれて
いたが、通気直後の空気は高温、多湿のため設定条件に
調整された上室bの空気に変化を与え、瞬間的に温度、
湿度が高まる現象を呈していた。
しかしこのような変化を、室内に設けた温、湿度セン
サcが感知し、室内空気循環フアンd、除湿用クーラ
e、再熱ヒータfが作動し、除湿の作業が開始される
が、これらの機器性能はあらかじめ室内空気の温、湿度
の安定化を計る性能を有するものであつて、急激な変化
に対応しきれず、製麹に悪い影響を与えていた。
〔問題点を解決する為の手段〕
この発明は前述のような瞬間的な温度、湿度の変化
を、可及的に防止するため、培養室を培養床によつて上
室と下室に区切り、上室内に配置した温、湿度感知手段
を介して、この室内の温、湿度を製麹に最適な室内環境
に設定する温、湿度調整手段を設け、調整された空気を
もって麹基質の品温を調整する送風手段を、上室と下室
との間に設けて、製麹を行なう製麹の方法において、麹
基質の品温上昇に伴ない駆動される送風手段の作動に際
し、これと連動して前記温、湿度感知手段を、前記温、
湿度感知手段によつて、平常の作動状態を越えた急激な
作動状態に移行させ、前記送風手段の作動に伴なう、麹
基質からの急激な高温多湿の導入に対応させるようにし
たことを特徴とする製麹の方法を提案するものである。
〔作用〕
上記のような方法の実施に当つて、上室の調整空気を
麹基質へ通気して品温制御を行なうフアンが作動した時
は、循環用フアンの送風量を高め、除湿用クーラへの冷
水量の供給量を増し、再熱ヒータの発熱量を高めた温、
湿度調整手段と連動させることによつて、温、湿度の変
化の縮少化を計つたものである。このようにして調整空
気の通気によつて、麹基質の品温が設定温度に補正さ
れ、品温制御フアンが停止すると、連動されている温、
湿度調整手段は元の平常の機能に復帰し、上室の空気の
温、湿度を調整する。
〔実施例〕
次にこの発明の詳細を実施例によつて説明する。
第1図はこの発明の堅断面図、第2図は横断面図で、
第1図、第2図とも、作動を説明するブロツク図となつ
ている。第3図は従来法における湿度、品温、室温の変
化、第4図はこの発明による変化の状態を示すグラフで
ある。
第1図、第2図において、1は断熱を施こされた培養
機本体、2は回転式の培養床で、培養室内を上、下に区
画し、上室を3、下室を4とする。この上室3には循環
ダクトを5を設け、その経路内に循環用フアン6、除湿
クーラ7、水滴除去装置8、再熱ヒータ9を設ける。一
方、上室3、下室4の間を上下室連結ダクト10で連結
し、そのダクト10の経路内に一方向或いは正逆方向に送
風できるフアン11を設ける。12は温度、湿度のセンサ
で、制御盤13と連結され、この制御盤13を介して設定条
件に基づき、循環用ファン6、除湿用クーラ7に冷却水
を供給する電磁弁14,15、再熱ヒータ9を作動させる。1
6は麹基質17に挿入されたセンサで、制御装置18に連結
され、その出力は、導線19を介して制御装置13に、導線
20を介して電磁開閉器21に印加するようになつている。
なお前記電磁弁14は冷却水供給を増大させる電磁弁で、
電磁弁15は平常時における冷却水供給電磁弁である。
麹菌の繁殖中、麹基質17からは発熱にともない、水分
の蒸発が常に行なわれ、上室3内の空気の温度、湿度は
逐次上昇する。
この場合、温度、湿度が設定値以上になると、循環用
フアン6が作動し、上室3内の一部の高湿度空気は循環
ダクト5に導入され、除湿クーラ7によつて冷却され、
一部は結露して水滴除去装置8を通過する際に除去さ
れ、減湿空気として培養室内に戻される。除湿クーラ7
の作用によつて風温が設定温度以下となれば、再熱ヒー
タ9の作動によつて加温される。これらの作動の繰り返
えしによつて、上室3の空気の温度、湿度は常に設定条
件に沿つて制御が行なわれる。また品温制御は上室3と
下室4との間に連結されたダクト10内に一方向又は正逆
作動するフアン11を設け、麹基質17に挿入された温度セ
ンサ16によつて、ON、OFF作動の制御を行ない、麹基質1
7の品温が設定温度より上昇すれば、フアン11が作動
し、温、湿度の調整された上室3の空気を麹気質層に通
気して、品温、湿度を制御する。
この場合、麹基質17を通過して上室3に出た空気は、
麹基質との熱交換のため温度、湿度とも上昇する。この
様子を従来の方式による第3図によつて説明する。室温
設定温度を33℃とすると、麹基質に通気しない場合の上
室の空気は、グラフAのように設定温度が保たれる。一
方35℃に設定された品温は、菌の発育とともにDのよう
に上昇し、Eに達し、品温制御を行なうためフアンを制
御して基質に通気を行なう。通気後の空気は基質との熱
交換のため温度は上昇し、B点に達する。この時の室温
は42℃で、通気時間は約3分である。通気停止後は、
温、湿度調整装置の作動によつて、温度、湿度とも降下
し、元の設定条件Cに戻る。また品温は、E点で通気が
開始され、降下して下に達し、通気が停止するとまた徐
々に上昇してゆく。湿度の変化も同じような経過を辿
る。
上述したように、従来の方式においては、通気による
温度、湿度の変化が大きく、製麹に良い影響を与えなか
つた。これに対してこの発明による作動状態を第4図に
示す。室温設定温度を33℃とすると、麹基質に通気しな
い場合の上室の空気はグラフaのように設定温度に保た
れる。一方35℃に設定された品温は、菌の発育と共にd
のように上昇し、eに達し、品温制御のためフアンの作
動によつて、上室の空気を通気する。この発明において
温度センサ16で感知した情報は制御装置18に印加され、
出力は電磁開閉器21に導線20によつて伝え、フアン11を
作動させると共に、導線19によつて制御盤13に送られて
循環用フアンの送風量増加及び除湿クーラ7へ供給する
電磁弁14を作動させて、冷却水量の増加を計る。電磁弁
15は通常的における冷却水用の弁である。更に再熱ヒー
タ9の発熱容量を高めて、温、湿度調整装置の機能を高
め、第3図のB点の温度低下を計る。その結果第3図の
B点、42℃の室温が第4図のb点に示すように35℃とな
り、設定温度33℃に大巾に近ずけることができた。
これにともなって、湿度の変動も少なく、従来法で設
定湿度が90%の場合、100%迄変動していたものが、94
%に縮少でき、温度、湿度の変動の少ない環境下で合理
性を有する製麹を行なうことができるのである。
〔発明の効果〕
従来法における通気時の上室における温度、湿度の変
化は、温湿度調整装置によつて設定条件に近ずくまで
は、高温の温湿風をそのままフアン11で下室4に送り、
麹基質17に通気するため、製麹に悪影響を及ぼしてい
た。しかしこの発明によつて、通気時における上室の温
度、湿度の変化は大巾に縮少され、温度変化が麹基質に
及ぼす乾燥作用もなく、第1図、第2図に示すような製
麹装置の機能を充分に発揮させることができる有益、有
用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の竪断面図、第2図は横断面図、第3
図は従来法による湿度、品温、室温の変化、第4図はこ
の発明による変化の状態を示すグラフで、第5図は従来
の技術を示す竪断面図、第6図はその横断面図である。 なお図において、 2……培養床 3……上室 4……下室 5……循環ダクト(温、湿度調整手段) 6……循環フアン(温、湿度調整手段) 7……除湿クーラ(温、湿度調整手段) 8……水滴除去装置(温、湿度調整手段) 9……再熱ヒータ 10……ダクト(送風手段) 11……フアン(送風手段)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】培養室を培養床によって上室と下室に区切
    り、上室内に配置した温、湿度感知手段を介して、この
    室内の温、湿度を製麹に最適な室内環境に設定する温、
    湿度調整手段を設け、調整された空気をもって麹基質の
    品温を調整する送風手段を、上室と下室との間に設け
    て、製麹を行なう製麹の方法において、麹基質の品温上
    昇に伴ない駆動される送風手段の作動に際し、これと連
    動して前記温、湿度感知手段によって、平常の作動状態
    を越えた急激な作動状態に移行させ、前記送風手段の作
    動に伴なう、麹基質からの急激な高温多湿の導入に対応
    させるようにしたことを特徴とする製麹の方法。
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