JP2784998B2 - 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質量補正装置 - Google Patents

特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質量補正装置

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JP2784998B2
JP2784998B2 JP7044923A JP4492395A JP2784998B2 JP 2784998 B2 JP2784998 B2 JP 2784998B2 JP 7044923 A JP7044923 A JP 7044923A JP 4492395 A JP4492395 A JP 4492395A JP 2784998 B2 JP2784998 B2 JP 2784998B2
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    • B23B29/03407Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable before starting manufacturing by means of screws and nuts
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
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  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に回転式中ぐりヘッ
ドに応用可能な質量補正装置であって、中でも高精度の
穴の仕上げに応用可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸に固定されたタイプの中
ぐりヘッドが現在知られているが、このタイプの中ぐり
ヘッドにおいては工具ホルダーの可動摺動要素と切削工
具自体の重心が中ぐりヘッドの回転軸と一致する位置は
一つしかない。中ぐりヘッドの可動部品が変位すると、
通常回転軸上にある質量の重心のバランス位置が変化
し、中ぐりヘッドのバランスが損なわれることが知られ
ている。
【0003】このアンバランスは、中ぐりヘッドの摺動
要素が回転軸に対して放射状に外側に変位することによ
ってより強くなる。釣り合い質量がないことにより発生
する振動により、穴の仕上げ工作中に精度が落ちること
があり、このため専門技術者は釣り合い装置を加えてこ
れに対処してきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】穴の精度はミクロン単
位であり、現在の中ぐりヘッドの回転数は極めて高いレ
ベルにあるため、ほんの少しでもアンバランスが発生す
ると、工作精度が損なわれることになる。これは1ミリ
メートルの1000分の1単位での非常に細かな公差が問題
となるからである。
【0005】これまでの技術的現状においては、質量の
変位に釣合い重りを用いてアンバランスを解消しようと
何度か試みられてきた。しかし従来の方法ではあらゆる
状況に対応できる高い水準のバランスを段階的に達成す
るまでには至っていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって本発明の目的
は、回転式中ぐりヘッドに特に応用可能であり、中ぐり
ヘッドの可動部品の変位から生じるアンバランスに関連
する問題を各状況に応じて選択的かつ段階的に完全に除
去する質量補正装置を提供することにある。本発明のも
う一つの目的は、中ぐりヘッドの変位手段とは独立して
作動することにより、異なる中ぐりヘッド構造に取り付
け可能な可変回転式中ぐりヘッドに応用可能な補正装置
を提供することにある。
【0007】本発明の上記およびその他の目的は、実質
的に円筒形の中ぐりヘッド本体と、工具ホルダーと、円
筒形本体に固定可能なフランジと、半径方向変位用の案
内手段と工具ホルダーとを含むタイプの回転式中ぐりヘ
ッドに特に応用可能な質量補正装置によって達成するこ
とができる。
【0008】本発明による質量補正装置は、各環状釣合
い重りの円形クラウンの所定の部分に沿って集中配置さ
れた質量を持つ環状釣合い重りと、質量の最大釣り合い
位置と最小釣り合い位置との間にあり、外歯車および内
歯車手段を有する環状釣合い重りの角変位手段と、中ぐ
りヘッド上に設けられた外側目盛付き回転リングとから
構成される。
【0009】本発明の目的、特徴、利点は、一例として
ある好ましい構造の利点を図示する添付図を見ながら以
下の好ましい実施態様に関する記述を読むとより理解し
やすい。尚本発明原理の用途を下記に詳細に図示、説明
したが、本発明はその原理から逸脱することなく他の方
法によっても実施できることは言うまでもない。
【0010】これらの図において、前記装置は、本出願
人がブラジル国に特許出願中のPI 9400542-7に記述され
ているタイプの摺動要素を示す中ぐりヘッドに接続され
ている。ただし、この中ぐりヘッドは本発明の装置の応
用に関して参考としてのみ言及しているものであって、
このような特定の構成要素を持つ中ぐりヘッドに限定す
るものではない。
【0011】
【実施例1】このような補正装置は第1図にしめすよう
に、固定手段4によって支持フランジ2に固定されてい
る実質的に円筒形の中ぐりヘッド内側本体を含む回転式
中ぐりヘッド内に設置されているが、このフランジ2に
は工作機械の主軸に取り付けられるようにした心棒(図
示せず)を固定するためのねじ山を持つターミナル3が
設けられている。
【0012】軸受け玉5aと5bが設けられた案内路で
半径方向に変位可能な可動クロスビーム5は、該クロス
ビーム5の損傷を防ぐため円筒形のスリーブ8に包まれ
るようにして、円筒形本体1の端面の凹みに横方向に取
り付けられている。工具ホルダー6は固定手段6aによ
って可動クロスビーム5に固定されている。
【0013】中ぐりヘッドの円筒形本体1の内側には、
従来よりマイクロメータースクリュー12(第2図)が
取り付けられているが、例えば本実施例1での角変位
は、技術的現状で知られている調整リング7と複数の歯
車、7a,7b,7c,7d(第2図)からなる微調整
要素のグループによって行なう。中ぐりヘッドの円筒形
本体1と、7,7a,7b,7c,7dの微調整要素と
で質量補正装置20が構成される。
【0014】質量補正装置20の微調整要素グループの
働きを、分かりやすく説明するために、第10図に示し
た如く質量補正装置20の主要部品を取り出し、中ぐり
ヘッドの円筒形本体1の補正リング7と、可動クロスビ
ーム5の変位手段との作動関係を模式的に配列展開し
た。
【0015】内歯車7aを有する補正リング7は歯車7
bと噛み合うので、歯車7bの回転は同軸上の歯車7c
に伝わり、さらにマイクロメータースクリュー12の一
端に固定された歯車7dに伝えられる。補正リング7と
マイクロメータースクリュー12の幾何軸は一致するよ
うに歯車列が決められる。
【0016】遊歯車である歯車7b,7cは、中ぐりヘ
ッドの円筒形本体1の底面にピン止めされピンの廻りに
回転する。中ぐりヘッドの円筒形本体1の中心には、そ
の内面に触れることなくマイクロメータースクリュー1
2が通れるよう大きい目の孔が設けられている。従って
マイクロメータースクリュー12が補正リング7によっ
て回転しても、中ぐりヘッドの円筒形本体1は回転をす
ることはない。
【0017】補正リング7の回転運動は、マイクロメー
タースクリュウー12に伝えられるが、マイクロメータ
ースクリュウー12の他端で螺合する摺動ナット30
は、回転せずに上下方向にのみ摺動可能な構造なので、
マイクロメータースクリュウー12の回転運動は摺動ナ
ット30で直線運動に変えられる。摺動ナット30の外
周の一部は平に加工されてβなる微小傾斜角度を持つ直
歯が刻まれ、これと噛み合いながら摺動ナット30の軸
芯に直交するように軸31が配置される。
【0018】従って、摺動ナット30が上下方向に摺動
すると、当然軸31は左右方向に移動することになるの
で、軸31の先端部分32とブラケット33、ブラケッ
ト33と可動クロスビーム5とを各々結合することによ
って、可動クロスビーム5を左右方向へ移動することが
できる。尚スクリューや歯車を使用する際のバックラッ
シュ問題は当然配慮されているが、詳細な説明は本願の
目的ではないので省略する。
【0019】中ぐりヘッドの円筒形本体1は上方へ伸
び、可動クロスビーム5を抱えるような構造となってい
るが、第10図では鎖線で示すにとどめてある。円筒形
本体1(実線部分)の上面の一部に設けた窪み27に、
二重歯車である歯車25と歯車26とが噛み合うように
ピン止めされている。第1,10図に示すように中ぐり
ヘッドの円筒形本体1の下端は、目盛付きリング21に
囲まれている。釣合い重り22a,22bが質量m1,
m2と共に目盛付きリング21の中に収容され、釣合い
重り22bは釣合い重り22aをぴん21aで固定した
目盛付きリング21の内面を摺動することができる。
【0020】歯車26は回転するリング21の鍔状突起
の内周に刻んだ歯23と噛み合い、歯車26は二重歯車
25の一方の歯車25aと噛み合い、さらに二重歯車2
5の他方の歯車25bは、釣合い重り22bの鍔状突起
の内周に刻んだ歯24と噛み合って回転が伝えられるよ
うに配置されている。釣合い重り22aは目盛付きリン
グ21にビス21aで止められているので、目盛付きリ
ング21の回転と同方向に動くが、釣合い重り22bの
回転方向は歯車25・26と内歯車23・24との働き
によって逆になる。このような動きによって質量m1,
m2の相対位置が変化し、回転によって新しいモーメン
トを発生することが可能となる。
【0021】可動クロスビーム5上の工具ホルダーの重
心点が、中ぐりヘッドの回転中心上にあれば問題ないが
重心点が回転中心上にないとき、即ち可動クロスビーム
5が円周方向の外側に変位した時に中ぐりヘッドの回転
時に生ずるアンバランスは、切削加工時の安定性と定常
性を大きく損なう。この問題を解決するためには発生す
る不必要な力と同じ大きさで逆方向の力を人工的に与え
て打ち消してやればよい。
【0022】質量補正装置20は、可動クロスビーム5
の移動手段とは独立して動かすことができる。また加工
材料の加工内径の寸法によって定まるバランス値を、回
転リング21上に記号化して刻んで置き、その位置の選
択は前記内径の寸法と回転リング21上の前記記号化と
の換算表を使用して決めればよい。従って回転式中ぐり
ヘッドの使用に先立って、予めバランス値を調整するこ
とが可能である。
【0023】補正装置20は目盛付き回転リング21を
含み、その内面には環状釣合い重り22a,22bが配
置されており、第一の内側矩形縁が前記回転リング21
の端部の一つから突出して第一の内歯車23を形成する。
釣合い重り22bのリングに隣接する端部から伸びる第
二の矩形縁は第二の内歯車24を形成する。第一の内歯
車23と第二の内歯車24の機能を以下に説明する。
【0024】釣合い重り22a,22bの一つである2
2aへの回転リング21の接続は、結合回転を行なわせ
るため、ピン21aを通して行なう。釣合い重り22
a,22bの角変位のための第一25と第二26の手段
は、回転リング21の内面を向いた中ぐりヘッド円筒形
本体1の窪み27に設けられている。図示した実施例で
は、釣合い重り22a,22bの釣り合い質量はm1,
m2(第1,4,5,9図)で示している。
【0025】第4,5,9図からわかるように、第一の
変位手段25は同じ直径の2個の歯車25a,25bか
らなる二重歯車で構成されており、一方、第二の変位手
段は、目盛付きダイアル21の内歯車23の歯と第一の
変位手段25を構成する歯車の一つである25aの歯と
に同時に嵌合する1個の一重歯車からなり、また第一の
変位手段25の他方の歯車25bは釣合い重り25bの
内歯車24の歯と嵌合する。
【0026】釣合い重り22a,22bは隣り合って取
り付けられており、その質量m1,m2を180°より
少し小さい偏角αのリング部分に対して集中配置してい
る。グラム・ミリメートル(gmm)やポンド・インチ
(lb,in)で計られる、これらの釣り合い質量m
1,m2のモーメントは、前記中ぐりヘッドの可動部品
の最大アンバランスに釣り合うように計算されるが、こ
れは質量m1,m2が第4,5図に示すように隣り合わ
せに置かれ、前記可動部品、すなわち可動クロスビーム
5と工具ホルダー6の最大変位位置に対して、それぞれ
直径方向に反対方向にあるときに起こる。
【0027】明らかに、可動部品変位がゼロの位置(第
1図)(切削工具を最大に引き込んだ位置)では、第
4,5図に示したように、釣合い重り22a,22bの
質量m1,m2は、前の位置、すなわち前記可動部品の
最も遠いものから見て180°の位置で再び隣り合わせ
に置かれる。次に質量補正装置20における質量m1,
m2の動きを第12図により詳細に説明する。
【0028】第12図(A)は、中ぐりヘッドの可動部
品の変位がゼロのときで重心点はcgmにある。釣合い
重り22a,22bは動かす必要はなく、質量m1,m
2は重なりその重心点cg1,cg2も重なる。3つの
重心点の相互関係は、中ぐりヘッドの回転中心crを挟
んで重心点cgmと重心点cg1,cg2が相対する位
置になり、アンバランスは解消されるか最小にとどめる
ことができる。第12図(B)は、中ぐりヘッドの可動
部品の重心点cgmが、中ぐりヘッドの回転中心cr上
にある時で、釣合い重り22a,22bは最初の位置か
ら90°各々反対方向に回転し質量、m1,m2が回転
中心crを挟んで対照的な位置にくるので、質量m1,
m2の効果は相殺されバランスが保たれる。
【0029】第12図(C)は、中ぐりヘッドの可動部
品の変位が最大で重心点はcgbにある。釣合い重り2
2a,22bは最初の位置から180°各々反対方向に
回転しているので、質量m1,m2は再び重なりので重
心点cg1,cg2も重なる。3つの重心点の相互関係
は、中ぐりヘッドの回転中心crを挟んで重心点cgm
と重心点cg1,cg2が相対する位置になるので、ア
ンバランスは解消されるか最小にとどめることができ
る。中ぐりヘッドの可動部品の重心点cgmの位置が、
第12図以外にあるときは、釣合い重り22a,22b
をアンバランスを解消する位置まで回転すればよく、そ
の場合3つの重心点の相互関係は中ぐりヘッドの回転中
心crを挟み、重心点cgmを頂点とする2等辺三角形
を描くように重心点cg1,cg2が位置する。
【0030】釣合い重り22a,22bの質量m1,m
2は、図1、4、5に示すように半径R1,R2,R3
の差、釣合い重りの厚さ、そして前記質量m1,m2の
偏角αと、さらに各質量の比重量によって決まる。目盛
付き回転ダイアル21は、メートルまたはインチ・スケ
ールE(第1図)で(工具先端の実際の位置に応じて)
直径を表示し、また、中ぐりヘッドの可動質量m1,m
2のモーメントを、回転式中ぐりヘッドの回転軸に対す
る可動質量の重心の変位に応じて、グラムミリメーター
(gmm)で示す。あるいは、インチ・スケールで直径
を、またはポンド・インチ(lb,in)で質量のモー
メントを示すようにスケールに目盛を付けてもよい。
【0031】本発明の装置によるアンバランスの補正
は、目盛付きリング21を回すことによって、釣合い重
り22a,22bを歯車25,26と内歯車23,24
との組み合わせによって反対方向に変位させ、それによ
り釣合い重り・質量m1,m2が工具ホルダー6の可動
クロスビーム5と切削工具6bの質量の重心の変位を補
正することによって達成される。
【0032】
【実施例2】上記の好ましい実施例1において、質量は
釣合い重りと一体化しているが、本実施例においては、
このような質量は第6,7図に示すように、釣合い重り
122a,122bの対応するリング122c,122
dの部分に内蔵される独立した質量m1’,m2’とし
て構成することもでき、そこでは一方の釣合い重り12
2bに外側二重歯車125を構成する125a,125
bの一つ125bと嵌合する内歯車124を形成するぎ
ざぎざのある縁を設け、同外側二重歯車の他方の歯車1
25aは、目盛付きリング121の縁に形成した内歯車
123と嵌合する一重外歯車126と嵌合する。
【0033】この構成の特に優れた点は、各状況に応じ
た質量の比重量を選択することができ、中ぐりヘッドの
好ましい実施例においては、比重量の範囲を例えば2.
5から20kg/dm3 とすることができる。釣合い重
り122a,122bの質量m1’,m2’は、第6,
7図に示すように、半径R1,R2の差と、釣合い重り
の厚さと、前記質量m1’,m2’の偏角αとの組み合
わせと、さらに各質量の比重量によって決まる。
【0034】
【実施例3】第8図は角変位手段の別の実施例で、環状
釣合い重り222a,222bには、固定手段227に
よって内側から支持されたピン226上に回転可能に支
持された直歯によって結合された歯付きクラウン22
3,224が付いているが、このピン226は釣合い重
り222a,222bの間にある。この場合、釣合い重
りは目盛付きリング221によって包まれており、ピン
221aが目盛付きリング221を環状釣合い重り22
2aに結合させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 質量補正装置の位置を回転式中ぐりヘッドと
の関係において示した、従来の回転式中ぐりヘッドの一
部断面立面図である。
【図2】 図1のA−A横断面図である。
【図3】 前記装置の回転リングと中ぐりヘッドの可動
部品を示す、図1のB−B線に沿った概略一部縦断面図
である。
【図4】 本発明の装置を中ぐりヘッドに設置したとこ
ろを示す概略前面平面図である。
【図5】 図4のC−C線に沿った本発明の装置の縦断
面図である。
【図6】 実施例2の環状釣合い重りを示す。
【図7】 図6のD−D線に沿った実施例2の縦断面図
である。
【図8】 本発明の装置の釣合い重りの角変位手段の代
替実施例3を図5と7と同じ方向から見た縦断面図であ
る。
【図9】 図4または図5の展開図である。
【図10】 図1の主要部分を取り出し、その動作系統
を展開図として示した。
【図11】 中ぐりヘッドの可動部品と質量補正装置の
各重心点の関係を3位置に分けて示した。
【符号の説明】
5 可動クロスビー
ム 6 工具ホルダー 7 補正リング 7a 内歯車 7b,c,d 外歯車 12 マイクロメータ
ースクリュー 21,121,221 目盛付きリング 22a,b 釣合い重り 122a,b 釣合い重り 222a,b 釣合い重り 23,24,123,124 内歯車 25,26,125,126,225 外歯車 30 摺動ナット 31 軸

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形の中ぐりヘッド本体(1)と、工
    具ホルダー(6)と、円筒形本体(1)に固定可能なフ
    ランジ(2)と、案内手段(5a,5b)と、工具ホル
    ダーを半径方向に変位させるための可動クロスビーム
    (5)とからなる回転式中ぐりヘッドに応用できる質量
    補正装置であって、 各環状釣合い重りの円形クラウンの特定部分に沿って集
    中配置された質量(m1,m2,m1’,m2’)を持
    つ環状釣合い重り(22a,22b,122a,122
    b,222a,222b)と、外歯車手段(25a,2
    5b,26,125a,125b,126,225)を
    含むところの、質量(m1,m2,m1’,m2’)の
    最高バランス位置と最低バランス位置との間にある釣合
    い重り(22a,22b,122a,122b,222
    a,222b)の角変位手段(25,26,125,1
    26,225)と、内歯車(23,24,123,12
    4)と、中ぐりヘッドに配置された外側回転目盛付きリ
    ング(21,121,221)とからなることを特徴と
    する質量補正装置。
  2. 【請求項2】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、回転リング(21)から突き出る第一
    の内側縁と、釣合い重り(22a,22b) の一つであるリング
    (22b) に隣接する縁から伸びる第二の内側縁によってそ
    れぞれ形成される第一(23)と第二(24)の内歯車からなる
    内歯車手段を有することを特徴とする請求項1記載の質
    量補正装置。
  3. 【請求項3】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、第二の矩形縁が環状釣合い重り(2
    2a,22b,122a,122b) のうちの一つの釣合い重り(22b,122
    b)の縁から伸びることを特徴とする請求項2記載の質量
    補正装置。
  4. 【請求項4】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、角変位手段が、直径が同じ2個の
    外歯車(25a,25b) からなる二段歯車と外側一段歯車(26)
    とによってそれぞれ形成される第一(25)と第二(26)の角
    変位手段からなり、第一の変位手段(25)の一つの歯車(2
    5b) が第一の内歯車(24)と嵌合し、第一の変位手段(25)
    の歯車のうち他方の歯車(25a) が、回転リング(21)の内
    歯車(23)にも嵌合している第二の変位手段(26)の外歯車
    に嵌合していることを特徴とする請求項1記載の質量補
    正装置。
  5. 【請求項5】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、変位手段(25,26) が回転リング(2
    1)の内側円筒面に対向する円筒形本体(1) に設けられた
    凹み(27)に配置されており、該回転リング(21)は中ぐり
    ヘッド回転軸に対して同心的に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1または4いずれかに記載の質量補
    正装置。
  6. 【請求項6】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、集中配置された質量(m1,m2,m1',m
    2') が、半径R1.R2.R3と、これら質量(m1,m2,m1',m2')
    の厚さと偏角αとの組み合わせと、さらにこれら質量の
    比重量によって定義されることを特徴とする請求項1記
    載の質量補正装置。
  7. 【請求項7】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、各質量(m1,m2,m1',m2') の比重量
    が2.5から20kg/dm3の範囲にあり、質量(m1,m2)はそれぞ
    れ環状釣合い重り(22a,22b,222a,222b) に一体結合され
    ていることを特徴とする請求項1または6いずれかに記
    載の質量補正装置。
  8. 【請求項8】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、環状釣合い重り(122a,12
    2b)がそれぞれ質量(m1’,m2’)とリング(1
    22c,122d)を含み、これら質量(m1’,m
    2’)がリング(122c,122d)に使われている
    ものとは異なる材料でできていることを特徴とする請求
    項1記載の質量補正装置。
  9. 【請求項9】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な質
    量補正装置であって、各対の各釣合い重り(22a,22b,122
    a,122b,222a,222b) が互いに反対方向に回転し、角度釣
    合い質量(m1,m2,m1',m2') を中ぐりヘッドの回転軸に対
    して変位させることを特徴とする請求項1記載の質量補
    正装置。
  10. 【請求項10】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な
    質量補正装置であって、釣合い重り(22a,22b,122a,122
    b,222a,222b) が互いに隣り合って取り付けられてお
    り、回転リング(21,121,221)にスケールEが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の質量補正装置。
  11. 【請求項11】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な
    質量補正装置であって、釣り合い質量(m1,m2,m1',m2')
    が180°以下の偏角のリング部分に集中配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の質量補正装置。
  12. 【請求項12】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な
    質量補正装置であって、環状釣合い重り(22a,22b,122a,
    122b,222a,222b) は、質量(m1,m2,m1',m2') が中ぐりヘ
    ッドの半径方向可動部品が最も遠くに変位された位置と
    回転軸に対して180°の位置に一緒にあるときにバラン
    ス能力が最大に達することを特徴とする請求項1記載の
    質量補正装置。
  13. 【請求項13】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な
    質量補正装置であって、回転リング(21,121,221)と釣合
    い重り(22a,122a,222a) の一つ(21a,121a,221a) との結
    合がピンを介して行なわれることを特徴とする請求項1
    記載の質量補正装置。
  14. 【請求項14】 特に回転式中ぐりヘッドに応用可能な
    質量補正装置であって、環状釣合い重り(222a,222b) の
    内面にクラウン歯車(223,224) が設けられており、固定
    手段(227) によって内側支持されたピン(226) によって
    回転可能に支持された外歯(225) と歯車によって相互に
    結合されていることを特徴とする請求項1記載の質量補
    正装置。
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