JP2784755B2 - 法面緑化用の植生基体 - Google Patents

法面緑化用の植生基体

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面緑化用の植生基体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】植物種子による法面の緑化に際して、法
面の表面エロージョンの防止ならびに法面の早期緑化の
面からは、発芽・生育力が強くて成長の早い牧草種子を
用いることが好適である。一方、成長は遅いものの、法
面の周辺景観との調和や永続的安定化の面からは、樹木
種子を用いることが好適である。
【0003】このことを踏まえて、例えば有機堆肥や化
学肥料、植物性繊維、保水剤、土壌改良材などを配合し
た植生基材に牧草種子と樹木種子とを混合し、この混合
種子を含む植生基材を法面に吹き付ける緑化工法を採用
したのであるが、樹木の品種によっては、その幼苗が発
芽・生育力の旺盛な牧草に被圧されて消失し、結果とし
て限られた品種の樹木と牧草とによる法面緑化しか期し
得ないのであった。
【0004】即ち、ヤマハギやイタチハギ、コマツナギ
などの限られた品種の樹木は、その種子を牧草種子と混
播しても発芽・生育が良好であったが、ヤマハンノキや
ヤシャブシ、赤松、クヌギ、シャリンバイ、アラカシな
どの多くの樹木は、その種子を牧草種子と混播すると、
樹木の幼苗が発芽・生育力の旺盛な牧草に被圧されて消
失してしまい、牧草のみによる法面緑化が余儀なくされ
たのであった。
【0005】そこで本発明者は、鋭意工夫して、牧草種
子とこの牧草種子との混播を可とする樹木種子との混合
種子と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子とを、
それぞれ植生基材に混合し、これらの種子を含む植生基
材を法面の傾斜方向に交互に吹き付ける所謂ゾーン別の
緑化工法を開発したのである。
【0006】かゝる工法によれば、牧草の生育ゾーンに
おいて、例えばヤマハギやイタチハギ、コマツナギなど
の樹木を生育させることができ、かつ、これらのゾーン
間において、牧草の被圧を受けることなく、例えばヤマ
ハンノキやヤシャブシ、赤松などの樹木を生育させるこ
とができるもので、法面を牧草によって帯状に緑化させ
つつ、品種選択の制約を受けない樹木によって法面全体
を樹林化させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、植生基材を
幾らゾーン別に吹き付けたとしても、吹き付け時に植生
基材の一部が混ざり合ったり、或いは飛散によって混ざ
り合ったりして、その域では、実質的に混播不可の樹木
種子と牧草種子とが混播された状態になることがあった
のである。
【0008】このような実質的に混播が生じる最大原因
は外にある。即ち、法面が雨で洗われたり凍上が生じた
りした際に、牧草種子や樹木種子の一部が下方に流れて
しまって、植生基材を折角ゾーン分けして吹き付けたに
も拘らず、混播不可の樹木種子に牧草種子が混播された
ようになって、結果的には牧草種子との混播と変わりの
ない緑化、即ち、限られた品種の樹木と牧草とによる法
面緑化しか望み得ないのであった。
【0009】また、上記の植生基材吹き付けの工法で
は、モルタルガン機やエアロシーダ等の吹付機を法面に
持ち込んだ上で、二種類の植生基材を交互に吹き付ける
煩わしい作業が必要で、緑化の施工に多大の手間と時間
とがかゝり、施工性ならびに作業性の面でも問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記のゾーン別による緑化工法
を確立させることを目的にして成されたものであって、
法面を牧草によって帯状に緑化させつつ、その法面の全
体を品種選択の制約を受けない樹木によって樹林化で
き、しかも、施工性ならびに作業性の面でも好適な法面
緑化用の植生基体を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明による法面
緑化用の植生基体は、法面に張設されるネットの上面側
に、堰止め材の収容部を所定の間隔を隔てて設けると共
に、前記ネットの下面側には可溶性のシートを貼着し、
かつ、収容部間のシート部分には、ゾーン別に、牧草種
子とこの牧草種子との混播を可とする樹木種子との混合
種子と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子とを、
交互に担持させて成り、更に、前記堰止め材が、袋に肥
料を収容した肥料袋から成り、この肥料袋を前記収容部
に保持させてある点に特徴がある。また、本発明は別の
観点から、法面に張設されるネットの上面側に、堰止め
材の収容部を所定の間隔を隔てて設けると共に、前記ネ
ットの下面側には可溶性のシートを貼着し、かつ、収容
部間のシート部分には、ゾーン別に、牧草種子とこの牧
草種子との混播を可とする樹木種子との混合種子と、牧
草種子との混播を不可とする樹木種子とを、交互に担持
させて成り、更に、前記堰止め材が、椰子繊維などを束
ねた繊維マットから成り、この繊維マットを前記収容部
に保持させてあることを特徴とする法面緑化用の植生基
体を提供する。
【0012】加えて、クヌギやシャリンバイ、アラカシ
などの大粒の樹木種子をシート部分に担持させることが
要望されるならば、これらを直接的にシート部分に担持
させることが困難であることから、この大粒の樹木種子
の担持については、これを腐食性材料から成る袋に収容
して、この種子袋をアンカーピンやアンカーボルトなど
によってシート部分に一体化させればよい。上記の収容
部には、袋に肥料を収容した肥料袋や椰子繊維などを束
ねた繊維マットの少なくとも一つが堰止め材として収容
される。
【0013】
【作用】上記の特徴構成によれば、収容部に堰止め材を
収容し、かつ、この堰止め材を等高線方向に沿わせるよ
うにして、ネットを法面に張設するだけの簡単な作業に
よって、牧草種子とこれとの混播を可とする樹木種子と
の混合種子と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子
とを、ゾーン別に播種した状態が現出される。
【0014】これらの播種ゾーンは、堰止め材によって
厳密に区画されているので、可溶性のシートが溶けたり
或いは可溶性のシートから種子が遊離したりし、かつ、
法面が雨で洗われたり凍上が生じたりして、牧草種子や
樹木種子の一部が下方に流れたとしても、これらの種子
は堰止め材によって塞き止められることから、下部側の
播種ゾーンへの種子の流れ込みによる所謂混播が確実に
防止される。
【0015】従って、法面を牧草によって帯状に緑化さ
せつつ、その法面の全体を品種選択の制約を受けない樹
木によって樹林化させることが可能となり、牧草による
法面の早期緑化と初期のエロージョン防止、並びに、法
面の周辺景観との調和や永続的安定化が確実に確立され
る。
【0016】尚、堰止め材としては、上記したように、
袋に肥料を収容した肥料袋や、流水の濾過性に優れる椰
子繊維などを束ねた繊維マットが好適に用いられるが、
例えば速効性や緩効性、遅効性などの肥料成分を収容し
た肥料袋を選択したならば、長期にわたって肥効が持続
されることで、良好なる種子の発芽・生育が期待され
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,2は法面緑化用の植生基体を示し、この植
生基体は、法面に張設されるネット1の上面側に、堰止
め材2の収容部3を所定の間隔を隔てて袋状に形成し、
かつ、このネット1の下面側に、例えばポリビニルアル
コールなどの水溶性糊剤4によって可溶性のシート5を
貼着し、そして、牧草種子aとこれとの混播によっても
発芽・生育が良好な樹木種子bとの混合種子a,bと、
牧草種子aとの混播によっては発芽・生育が圧迫される
樹木種子cとを、収容部3,3間のシート部分5a,5
bに交互に担持させて成る。
【0018】上記の混合種子a,bと樹木種子cとを直
接的にシート部分5a,5bに担持させるだけでもよい
のであるが、この実施例では、混合種子a,bと樹木種
子cとを別々に、有機堆肥、化学肥料、植物性繊維、土
壌改良材、保水剤の一種以上より成る植生基材6,7に
混合して、この混合種子a,bと樹木種子cとを別々に
含む植生基材6,7を、例えばポリビニルアルコールな
どの水溶性糊剤8によってシート部分5a,5bに交互
に接着している。尚、植生基体を裏面側から見た図2で
は、混合種子a,bと樹木種子cとの判別を容易にする
ために、植生基材6,7を図示していない。
【0019】かゝる法面緑化用の植生基体は、例えば次
のようにして製造される。即ち、図3に示すように、堰
止め材2の収容部3が形成されたネット1を裏向けにし
てコンベア9上を移動させ、このネット1の裏面(図面
では上面)に被せるようにして可溶性のシート5を繰り
出し移動させ、かつ、このシート5のネット1側の面部
に水溶性糊剤4を塗布し、ネット1の裏面にシート5を
貼着させる。
【0020】そして、このシート5の上面に水溶性糊剤
8を塗布し、この水溶性糊剤8の塗布面に、混合種子
a,bと樹木種子cとを別々に含む植生基材6,7を、
ホッパー10,11から交互に切り換え供給して、無数
の気泡を包含させた所謂泡接着の手段によって植生基材
6,7を可溶性のシート5に接着する。この植生基材
6,7の切り換え供給は、例えばセンサー12が収容部
3を検知して、収容部3がホッパー口を通過する度に、
収容部3の幅寸法分のタイムラグをもって行われる。
【0021】上記のネット1の素材としては、ポリエチ
レンやポリプロピレンなどのように耐腐蝕性に優れたも
のが使われることが多いが、麻やジュートなどの植物性
繊維あるいはビスコースレーヨンなどのように比較的短
期間で腐蝕されるもの、強力レーヨンや、防腐処理を施
した腐蝕性素材や、腐蝕性繊維と合成繊維とから成る混
紡繊維のように、植物種子が発芽生育して、法面の緑
化、安定化が達成されるまでは、ネット自体による法面
安定効果が発揮されるように、腐蝕時期を調整できるよ
うにしたものなどが、用いられることもある。
【0022】可溶性のシート5としては、植物種子a〜
cの発芽生育の妨げにならないように、水分により早期
に分解ないしは溶解して環境に溶け込む薄綿やクレープ
紙、その他、高分子系フィルムあるいは澱粉系フィル
ム、寒冷紗付き水溶性紙、スフ綿、スフ系不織布、パル
プ系不織布などが任意に選択される。
【0023】尚、この実施例では、混合種子a,bと樹
木種子cとを別々に含む植生基材6,7を可溶性シート
5の下面側に接着させているが、上面側に接着させても
よい。 また、上記の植生基材6,7を覆うように、上
記した薄綿や紙、フィルム、不織布などのシートを接着
して、植生基材6,7をシート間に位置させる二層の構
成と成してもよい。
【0024】上記の牧草種子aとしては、ケンタッキー
31フェスク、ハイランドベントグラス、バーミューダ
グラス、レッドトップなどの外来種が選択され、牧草種
子aとの混播を可とする樹木種子bとしては、ヤマハ
ギ、イタチハギ、コマツナギなどか選択され、牧草種子
aとの混播を不可とする樹木種子cとしては、ヤマハン
ノキ、ヤシャブシ、赤松などが選択される。
【0025】上記構成の植生基体は、図4に示すよう
に、所定の間隔を隔てて形成した収容部3に堰止め材2
を収容して運搬され且つ法面Nに持ち込まれて、堰止め
材2の収容部3を等高線方向に向けるようにして、アン
カーピンやアンカーボルト14によって固定しつつ、ネ
ット1が法面Nの傾斜方向に向けて張設される。
【0026】このネット1は、法面Nの規模に応じて等
高線方向に並べて張設されるが、ここで、牧草ならびに
樹木導入による法面緑化の状態と、ネット1の張設状態
とを併せて図5に示したように、隣り合うネット1,1
相互の堰止め材収容部3,3が互いに連なるように張設
すると共に、その張設下において、混合種子a,bを含
む植生基材6の担持区分(シート部分5a)と、混播不
可の樹木種子cを含む植生基材7の担持区分(シート部
分5b)とが、互いに隣り合わせになるようにすること
が好ましいが、植生基材6,7の担持区分が互いに隣り
合わせになる千鳥状などに張設してもよい。
【0027】尚、上記の植生基材6,7の担持区分を見
分けることが困難であると懸念されるならば、例えば植
生基材6,7の一方に食紅などを配合したり、植生基材
6,7の一方に色塗装を施したり、植生基材6,7とし
て用いられる例えば有機堆肥の色を異ならせたりして、
植生基材6,7の担持区分を色分け表示させるようにす
ればよい。
【0028】このようにして、収容部3に堰止め材2を
収容したネット1を、それの堰止め材2を等高線方向に
沿わせるようにして法面Nに張設するだけの簡単な作業
によって、牧草種子aとこれとの混播を可とする樹木種
子bとの混合種子a,bと、牧草種子aとの混播を不可
とする樹木種子cとを、実質的に法面Nの傾斜方向でゾ
ーン別に播種した状態が現出される。
【0029】そして、これらの播種ゾーンは、堰止め材
2が収容された収容部3によって厳密に区画されている
ので、可溶性のシート5が溶けたり或いは可溶性のシー
ト5から種子が遊離したりし、かつ、法面Nが雨で洗わ
れたり凍上が生じたりして、牧草種子aや樹木種キb,
cの一部が下方に流れたとしても、これらの種子a〜c
は堰止め材2によって塞き止められることから、下部ゾ
ーンへの種子a〜cの流れ込みによる所謂混播が確実に
防止される。
【0030】そして、やがては混合種子a,bならびに
樹木種子cが発芽・生育することで、法面Nが牧草によ
って帯状に緑化されると共に、その間の法面Nが品種選
択の制約を受けない樹木によって樹林化されるもので、
牧草による法面Nの早期緑化と初期のエロージョン防
止、並びに、法面Nの周辺景観との調和や永続的安定化
のゾーン別緑化が確実に確立される。
【0031】上記の堰止め材2は、種子a〜cの流失を
阻止する機能させ有すればよいのであって、この実施例
では、長期にわたって肥効が持続されることで、良好な
る種子の発芽・生育が期待されるように、例えば可溶性
のシートから成る袋2aに、例えば速効性や緩効性、遅
効性などの肥料2b収容した肥料袋を堰止め材2とし
ているが、この他に、流水の濾過性に優れる例えば椰子
繊維などを束ねた繊維マットなどであっても好適に実施
可能である。
【0032】ところで、牧草種子aとの混播を不可とす
る樹木種子cとして、上記したヤシャブシ、ヤマハンノ
キ、赤松などの外に、クヌギ、シャリンバイ、アラカシ
などがあるが、これらの樹木種子cは大粒であって、上
記の水溶性糊剤8による接着手段では、これらをシート
部分5bに担持させることが困難である。
【0033】このような大粒の樹木種子cによる樹木導
入を、ヤシャブシ、ヤマハンノキ、赤松などの樹木種子
cによる樹木導入に加えて達成するに際しては、図4に
仮想線で示したように、この大粒の樹木種子cを、種子
の発芽・生育を可能とした腐食性材料から成る種子袋1
5に収容し、これをネット1の張設に併せて、アンカー
ピンやアンカーボルト16によってシート部分5bに固
定させればよい。
【0034】このとき、図示の例では、種子袋15を堰
止め材2の収容部3近傍のシート部分5bに位置させて
いるが、この種子袋15をシート部分5bに対して堰止
め材2の収容部3,3間の中央部に位置させてもよいの
である。或いは図示はしないが、堰止め材2の収容部3
と同様の種子袋収容部をシート部分5bに形成しておい
て、この収容部に種子袋を収容させたり、種子袋を紐状
体によってシート部分5bに固縛させたりしてもよい。
【0035】尤も、植生基材6,7を覆うようにシート
を接着して、植生基材6,7をシート間に位置させる二
層の構成と成す場合は、上記の手段を採用せずとも、大
粒の樹木種子cをシート部分5bに担持させることがで
きる。尚、上記した担持手段は、牧草種子aとの混播を
不可とする大粒の樹木種子cに限られるものではなく、
牧草種子aとの混播を可とする大粒の樹木種子bについ
ても同様に実施可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかゝる法
面緑化用の植生基体によれば、収容部に堰止め材を収容
し、かつ、堰止め材を等高線方向に沿わせるようにし
て、ネットを法面に張設するだけの簡単な作業によっ
て、牧草種子とこれとの混播を可とする樹木種子との混
合種子と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子と
を、ゾーン別に播種した状態が現出される。
【0037】そして、これらの播種ゾーンは、堰止め材
が収容された収容部によって厳密に区画されているの
で、法面が雨で洗われたり凍上が生じたりして、牧草種
子や樹木種子の一部が下方に流れたとしても、これらの
種子は堰止め材によって塞き止められることから、下部
ゾーンへの種子の流れ込みによる所謂混播が確実に防止
されるのであり、このことから、法面を牧草によって帯
状に緑化させつつ、その法面の全体を品種選択の制約を
受けない樹木によって樹林化させることが可能となり、
牧草による法面の早期緑化と初期のエロージョン防止、
並びに、法面の周辺景観との調和や永続的安定化のゾー
ン別緑化が確実に確立されるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を取り出して誇張に図示した植生基体の斜
視図である。
【図2】植生基体の裏面側の斜視図である。
【図3】植生基体の製造例を示す形態図である。
【図4】法面への植生基体の張設状態を示す断面図であ
る。
【図5】樹木導入による法面緑化の状態と植生基体の張
設状態とを併せて示す説明図である。
【符号の説明】
1…ネット、2…堰止め材、3…収容部、5…可溶性の
シート、5a,5b…シート部分、6,7…植生基材、
a…牧草種子、b…混播可の樹木種子、c…混播不可の
樹木種子、N…法面。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に張設されるネットの上面側に、堰
    止め材の収容部を所定の間隔を隔てて設けると共に、前
    記ネットの下面側には可溶性のシートを貼着し、かつ、
    収容部間のシート部分には、ゾーン別に、牧草種子とこ
    の牧草種子との混播を可とする樹木種子との混合種子
    と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子とを、交互
    に担持させて成り、更に、前記堰止め材が、袋に肥料を
    収容した肥料袋から成り、この肥料袋を前記収容部に保
    持させてあることを特徴とする法面緑化用の植生基体。
  2. 【請求項2】 法面に張設されるネットの上面側に、堰
    止め材の収容部を所定の間隔を隔てて設けると共に、前
    記ネットの下面側には可溶性のシートを貼着し、かつ、
    収容部間のシート部分には、ゾーン別に、牧草種子とこ
    の牧草種子との混播を可とする樹木種子との混合種子
    と、牧草種子との混播を不可とする樹木種子とを、交互
    に担持させて成り、更に、前記堰止め材が、椰子繊維な
    どを束ねた繊維マットから成り、この繊維マットを前記
    収容部に保持させてあることを特徴とする法面緑化用の
    植生基体。
  3. 【請求項3】 大粒の樹木種子を腐食性材料から成る袋
    に収容し、この種子袋を前記シート部分に一体化させて
    ある請求項1または請求項2に記載された法面緑化用の
    植生基体。
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