JPH07224429A - 植生マット - Google Patents

植生マット

Info

Publication number
JPH07224429A
JPH07224429A JP6037690A JP3769094A JPH07224429A JP H07224429 A JPH07224429 A JP H07224429A JP 6037690 A JP6037690 A JP 6037690A JP 3769094 A JP3769094 A JP 3769094A JP H07224429 A JPH07224429 A JP H07224429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetation
sheet
net
water
seeds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6037690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2649029B2 (ja
Inventor
Mitsuo Taniguchi
美津男 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP6037690A priority Critical patent/JP2649029B2/ja
Publication of JPH07224429A publication Critical patent/JPH07224429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2649029B2 publication Critical patent/JP2649029B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 法面に対する馴染みがよく、降水で植物種子
および植生基材からなる植生材料が上面からも下面から
も流亡するのを防止できるとともに、植物種子の発芽・
成育を良好に行わせて植生物が確実に成育でき、更に
は、法面表土の流亡を効果的に防止でき、しかも花や野
草及び樹木など法面の緑化復元に有用な植物種子を発芽
育成させることができる植生マットを提供すること。 【構成】 それぞれが水溶性シートからなる上面シート
1と下面シート2との間に、植物種子3と植生基材4と
からなる植生材料層Sを挟持させるとともに、上面シー
トの外面側に水解性シート5を付設し、この水解性シー
トの外面側に植物種子の発芽成育が可能な目合いを有す
る第1のネット6を付設し、前記植生材料層内に第2の
ネットN1 ,N2 ,N3 を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば山腹や河川の
堤防の法面、その他道路建設や土地造成などに伴って形
成される法面などの緑化工法に用いられる植生マットに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記の法面などには、その保護
と景観を保持するために植物を植生して緑化することが
行われる。このような緑化を行うに際して従来において
は、例えば特願平4−238984号公報や実公平5−
26117号公報に開示されるような植生マットがあ
る。
【0003】前者の公報では、植生材料の主体にピート
モスを使用しているので、軽くて施工性が良い植生マッ
トが開示されているけれども、ピートモスは、撥水性が
あるから初期の吸水性が悪く、したがって、植生マット
が乾燥し易く、植物の成長がよくない。また、そのため
に、施工直後に大量の雨に会うと、その降水で植生材料
が植生マットの上からも下からも流亡することが頻繁に
ある。
【0004】一方、植生材料の流亡を防止するという観
点から後者の公報の植生マットは有利である。すなわ
ち、この植生マットは、図10に示すように、やしの実
の繊維を主体とした植物繊維を不織布状に混紡して厚さ
5mm以下のシート状に形成された植物性繊維マット5
1の下側に、バーク堆肥を主体とし、これに有機物質肥
料、植物性有機肥料、遅効性肥料、発芽促進剤、微生物
繁殖剤、土壌改良剤、土壌菌、保水剤、保温剤、保湿剤
を混合した植物成育基盤材52に植物種子を混入して5
mm〜30mmの厚さに形成された緑化層材53を設
け、この緑化層材53の上下両面を紙または不織布5
4,55で挟持し、さらに、これら全体の表裏両面ネッ
ト56,57で被覆し、全体を繊維糸58で縫着してな
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10に示
した前記従来の植生マットは、緑化層材53の流亡を防
止するという点では効果的であるけれども、法面に接す
る緑化層材53が比較的硬質であることから、植生マッ
トの法面への馴染みが悪く、マット裏面が部分的に法面
から浮き上がった状態となりがちであり、しかも、この
緑化層材53は水分を含んでも腐食するには長期を要
し、前記各種の肥料や土壌改良剤などが法面に落下しに
くい。したがって、植生マットと法面との間に隙間が生
じ、種子がたとえ発芽しても根づきにくく枯死すること
が多い。要するに、植物種子と植生基材からなる緑化層
材53が落下して法面に密着することがないので、植生
マットが乾燥して植生物が成育するのが難しい。
【0006】また、植生マットを用いて法面の緑化を行
うときには、例えば、種子付き布に、法面の早期安定を
図ることを目的として成長が比較的早い牧草と、成長は
遅いものの前記法面の緑化復元に有用な花や野草及び樹
木などの種子を混在させるのであるが、このように各種
の植物種子を混在させるときには、前記牧草の生命力が
非常に強いため、前記花や野草及び樹木などの成長を被
圧してしまい、これら樹木などが成長できないままの状
態で牧草のみが成長して、最終目的である法面の樹木な
どによる緑化復元ができない問題もある。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、法面に対する馴染みがよく、降水で植物種子
および植生基材からなる植生材料が上面からも下面から
も流亡するのを防止できるとともに、植物種子の発芽・
成育を良好に行わせて植生物が確実に成育でき、更に
は、法面表土の流亡を効果的に防止でき、しかも植物種
子の発芽成育を良好としながら、牧草などで法面の早期
安定化を図るにも拘らず、牧草などによる被圧を受ける
ことなく、花や野草及び樹木など法面の緑化復元に有用
な植物種子を発芽育成させることができる植生マットを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の植生マットは、少なくとも部分的に分解
可能な素材よりなる上面シートと下面シートとの間に、
植物種子と植生基材とからなる植生材料層を挟持させる
とともに、前記上面シートの外面側に植物種子の発芽成
育が可能な目合いを有する第1のネットを付設し、前記
植生材料層内に第2のネットを設けたことを特徴とす
る。
【0009】この発明における水溶性シートとしては、
例えば降雨など水分に触れると比較的短時間で溶けてな
くなるものが好ましく、例えばポリビニルアルコール
(以下、PVAという)などのように完全に水にとける
ような性質の材料からなるものがよい。そして、前記水
解性シートとは、水溶性シートのように水にすぐに溶け
たりするのではなく、例えば30〜50%のパルプ繊維
と、35〜45%のポリプロピレン繊維と、10〜30
%のパウダー状または繊維状のPVAとからなる水解性
不織布を用いることができる。また、パルプ材料や、ス
フのような材料を水溶性糊剤でバインドしたものや、目
の詰んだ水解性シートを用いてもよい。
【0010】また、前記第1のネット6の構成素材とし
ては、従来から一般的に用いられているポリエチレンや
ポリプロピレンあるいはナイロンといった合成繊維から
なる耐腐食性素材以外に、例えば、微生物によつて分解
腐食して経時的に消失する綿、絹、麻などの天然繊維
や、再生セルロースからなるビスコースレーヨン等の再
生繊維や、ビスコースレーヨン繊維等に比べて引張強度
が大きいが経時的に強度が低下して腐食する特性を有す
る強力レーヨン繊維等の腐食性素材を用いてもよく、さ
らに、第1のネットとして、抗菌処理を施して、腐食時
期を調整できるように構成してあってもよい。
【0011】この発明の第2のネットN1 (図1〜図6
参照)、N2 (図7参照)、N3 (図8参照)は、前記
下面シート2が雨水などで分解されても前記植生材料層
Sの流亡を、前記第1のネット6とで効果的に防止する
ためのものであって、植生材料層Sから植物種子3や植
生基材4が落下して法面nに密着する必要があることか
ら、前記第1のネット(詳細は後述する)6と同様に、
少なくとも植物種子の発芽成育が可能な目合いを有する
ものが好ましい。したがって、第2のネットN1
2 ,N3 としては、一重のネットまたは二重のネット
からなるものを挙げることができる。そして、例えば、
第2のネットN1 を植生材料層S内に張設するだけで前
記上面シート1、下面シート2から植生材料が流亡する
のを防止できる(図2、図3参照)。
【0012】また、前記植生材料層S内に設けた第2の
ネットN2 (図7参照),N3 (図8参照)が、保水
袋、肥料袋、種子袋の少なくとも1つを装填してなる袋
体Fを有するのが好ましい。これは、前記上面シート上
に付設された第1のネット以外に第2のネットを加入さ
せることにより、植生材料の流亡防止の他に以下の利点
が得られるからである。
【0013】すなわち、(1)図7において、前記袋体
F内に種子袋40が担持されている場合において、前記
植生材料層Sに植物種子3が含有され、また、該植物種
子3とは異なる種類の植物種子が前記植生材料層Sに対
し所定間隔置きに設けられる前記種子袋40内に充填さ
れていると、例えば前記植生材料層Sに花や野草及び樹
木など法面の緑化復元に有用な植物種子3を含有させ、
一方、前記種子袋40内には牧草などの成長が早くて生
命力の強い植物種子33を充填させておくことにより、
前記種子袋40内の牧草種子33などを早期に発芽育成
させて、この牧草などで法面の早期安定化を図りなが
ら、前記種子袋40の周辺部で前記牧草などによる被圧
を受けることなく、法面の緑化復元に有用な樹木などの
植物種子を発芽育成させることができて、最終的には前
記法面の樹木などによる緑化復元を行うことができる。
この種子袋40は、植生の発芽・成育の妨げにならず、
しかも、水分により溶解する高分子系フィルムあるいは
澱粉系フィルムまたは寒冷紗付き水溶性紙、例えば商品
名ボンリック(金星製紙株式会社製)などの可溶性素材
による袋からなり、例えば牧草種子等が収容される。
【0014】また、(2)図8において、前記袋体F内
に肥料袋41が担持されている場合において、肥料袋4
1内に充填された速効,緩効,遅効性の肥料成分を前記
植生材料層Sに含まれる植物種子3に供給して、該植物
種子3を法面で良好に発芽成育させることができる。な
お、袋体F内には種子袋40も担持されている。この種
子袋40の代わりに保水袋が担持されてもよい。要する
に、保水袋、肥料袋、種子袋は、適宜、組み合わされて
前記袋体F内に担持され得る。この肥料袋41は、降雨
などにより肥料養分が徐々に滲み出すような厚みと通気
性とを有するように、ポリビニールアルコールなどのビ
ニロン系やポリエステルなどのポリエステル系、ナイロ
ンなどのポリアミド系、アクリルなどのポリアクリルニ
トリル系などの不織布、その他、好ましくは可溶性の素
材(例えば、スフ系やパルプ系の不織布、可溶性紙、生
分解性プラスチックなどによる袋からなり、例えば肥料
や土壌改良剤、保水剤など植物の生育に直接的または間
接的に必要な肥料基材が収容される。
【0015】
【作用】この発明の植生マットにおいては、植物種子や
植生基材を包被する上下両面のシートが水溶性シートか
らなるので、全体が柔軟性に富み、これを法面に敷設し
た場合、法面にうまく馴染み、部分的な浮き上がりが抑
止された状態で法面に密着する。そして、法面に接する
下面シートが分解することで、植物種子や植生基材が法
面に落下し、これと密着し易くなり、植生マットと法面
との間に隙間が生じにくい。また、植生マットの上面側
は水溶性シートより溶けにくい水解性シートおよび第1
のネットが設けられているので、降雨などがあっても前
記植物種子や植生基材が流失したり、凍上することがな
い。さらに、第1のネットが法面のエロージョンを防止
する。このように、上記植生マットによって、法面には
植物の成育に好適な育成基盤が形成され、この育成基盤
に種々の植物が成育する。
【0016】また、上面シートの外面側に付設した前記
第1のネットとは別に、第2のネットを新たに前記植生
材料層内に設けたので、前記下面シート並びに上面シー
トが雨水などで分解されても前記植生材料層の流亡を、
第2のネットが第1のネットとで効果的に防止できる。
【0017】更には、例えば、前記第2のネットが袋体
を有するから、この袋体内に担持されている肥料袋内に
充填された速効,緩効,遅効性の肥料成分を前記植生材
料層に含まれる植物種子に供給して、該植物種子を法面
で良好に発芽成育させることができる。また、前記植生
材料層に含まれる植物種子と、前記袋体内に担持されて
いる種子袋に充填された前記植生材料層に含まれる植物
種子とは異なる種類の植物種子とを法面で良好に発芽さ
せることができるとともに、例えば前記植生材料層に花
や野草及び樹木など法面の緑化復元に有用な植物種子を
含有させ、一方、前記種子袋内には牧草などの成長が早
くて生命力の強い植物種子を充填させておくことによ
り、前記種子袋内の牧草種子などを早期に発芽育成させ
て、この牧草などで前記法面の早期安定化を図りなが
ら、前記種子袋の周辺部で前記牧草などによる被圧を受
けることなく、法面の緑化復元に有用な樹木などの植物
種子を発芽育成させることができ、最終的に法面の樹木
などによる緑化復元を行うことができる。
【0018】
【実施例】図1〜図2、図5は、この発明の第1実施例
に係る植生マットMを示し、これらの図において、1,
2はそれぞれ水溶性の上面シート、下面シートである。
そして、3,4はそれぞれ両シート1,2間に介装され
る植物種子、植生基材であり、植物種子3、植生基材4
から植生材料層Sが構成される。5は上面シート1の外
面側に付設される水解性シート、6は水解性シート5の
外面側に付設される第1のネット、7は前記各シート
1,2,5およびネット6を一括して縫着するミシン糸
である。9は隣接して形成される植生マットMが切断さ
れる部位を示している。
【0019】更に、植生材料層S内には第2のネットN
1 が張設されている。
【0020】次に、前記上面シート1および下面シート
2は、例えばポリビニルアルコール(PVA)のように
完全な水溶性の高分子材料や水溶性の紙材等の水溶性の
素材で形成されたもので構成されている。
【0021】また、図1、図5において、8は、カット
部分であり、マット製造時にそのカット部分8の中央部
に幅方向に設定されたカットライン9で切断されるよう
になっており、そのカット部分8では、上面シート1お
よび下面シート2間に、植物種子3や植生基材4の代わ
りに植物性繊維材よりなるマット10を介在させてい
る。その植物性繊維材としては、例えば、ヤシの実の繊
維を主体とした植物繊維をマット状に成形したもの等が
好ましい。
【0022】また、上記の他に、保水性のあるレーヨン
や綿等の繊維を圧着することなく水溶性のバインダーで
接着したソフトな不織布をマット状としたものや、紙お
むつ等に用いられている高分子吸収体、吸水性を有する
紙材と適度の耐水性を有する紙材を積層したもの等をマ
ット10として用いることができる。
【0023】このようなマット10は、容易に水に溶け
ることなく、かつ法面nへの定着・同化性が良好であ
り、現地での加工時に、植生マットMの接合部で、その
カット部分8を下方に重ねて折り返してもすぐには消失
せず、植物種子3や植生基材4の流亡を効果的に防ぐこ
とができ、かつそのカット部分8においても、植物種子
3を良好に発芽・成育させることができる。ちなみに、
マット10は、例えば、幅25cm、長さ1m、厚さ5
〜6mm程度の矩形シート状に形成したものが用いられ
るが、植生マットMの厚みが増す程、マット10の厚み
も大とするのが好ましい。なお、マット10を、二枚合
わせとして、その間に保水材や肥料を介在させるとカッ
ト部分8において、より一層良好な発芽・成長を促すこ
とができる。
【0024】また、マット10を二枚合わせとして、そ
の間にバーミキュライト、パーライトのような保水材や
一般化成肥料、バーク堆肥等の肥料等を挟持させるよう
に構成した場合には、カット部分8においてより一層良
好な発芽・成長を促すことができる。
【0025】上記上面シート1と下面シート2との間に
挟持される前記植物種子3としては、牧草などの外来種
植物の種子や、花植物種子、野草、樹木などの郷土種植
物の種子が用いられる。具体的には、牧草種子として
は、クリーピングレッドフェスク、ハイランドベントグ
ラス、レッドトップ、バミューダグラス、ケンタッキー
ブルーグラスなどがあり、花植物種子としては、黄デー
ジー、フランス菊、大金鶏菊、のこぎり草、ハエトリナ
デシコ、カリフォルニアポピー、ムラサキハナナ、カス
ミソウ、コスモス、ケイトウ、カワラナデシコ、テンニ
ンギクなどがあり、また、野草種子としては、よもぎ、
すすき、めどはぎ、いたどりなどがある。さらに、樹木
植物としては、あかまつ、やしゃぶし、いたちはぎ、や
まはぎ、こまつなぎなどがある。そして、これらの植物
の種子が適宜混合される。
【0026】前記植生基材4は、植物の成育や土壌の改
良に必要な基材であり、例えば一般化成肥料や土壌改良
剤、バーク堆肥やピートモスなどの有機質材、バーミキ
ュライトやパーライトなどの無機質材などを適宜混合し
たものが用いられる。
【0027】上記上面シート1と第1のネット6との間
に付設される水解性シート5としては、前記水溶性の上
面シート1や下面シート2などと異なり、降雨やその他
の水分によってすぐに溶けたりしない性質を有するもの
で、例えば30〜50%のパルプ繊維と、35〜45%
のポリプロピレン繊維と、10〜30%のパウダー状ま
たは繊維状のPVAとからなる水解性不織布を用いるこ
とができる。
【0028】ここで、パルプ繊維の添加割合を30%以
下とすると、水分吸収によるPVAの溶解に伴う分散性
の問題や強度上の問題が発生し、一方、これを50%と
すると、ポリプロピレン繊維やPVAの添加割合が少な
くなって、水分による溶解性の問題や強度上の問題が発
生する。
【0029】また、ポリプロピレン繊維の添加割合を3
5%以下とすると、水分による溶解性の問題や強度上の
問題が発生し、一方、これを45%以上とすると、パル
プ繊維やPVAの添加割合が少なくなって、水分による
溶解性の問題が派生する。
【0030】そして、PVAの添加割合を10%以下と
すると、水分による溶解性の問題が発生し、一方、これ
を30%以上とすると、パルプ繊維やポリプロピレン繊
維の添加割合が少なくなって、強度上の問題が発生す
る。
【0031】以上のことから、パルプ繊維、ポリプロピ
レン繊維およびPVAを上述の割合で配合し、溶解性と
一定の強度とを得るようにしている。
【0032】前記第1のネット6は、上面シート1が溶
解した状態での植物種子3や植生基材4の凍上ならびに
流亡を、水解性シート5とともに防止するためのもので
あって、少なくとも植物種子3の発芽成育が可能な目合
いを有することが必要である。そして、この実施例にお
いては、第1のネット6は、従来から一般的に用いられ
ているポリエチレンやポリプロピレンあるいはナイロン
といった合成繊維からなり、耐腐食性を有している。
【0033】また、第1のネット6の構成素材として
は、前記耐腐食性素材以外に、例えば微生物によって分
解腐食して経時的に消失する綿、絹、麻などの天然繊維
や、再生セルロースからなるビスコースレーヨンなどの
再生繊維や、ビスコースレーヨン繊維などに比べて引張
強度が大きいが経時的に強度が低下して腐食する特性を
有する強力レーヨン繊維などの腐食性素材を用いてもよ
く、さらに、ネットとして、抗菌処理を施して、腐食時
期を調整できるように構成してあってもよい。
【0034】前記抗菌処理を施した第1のネットとし
て、例えば本願出願人が平成4年12月19日に特許出
願している「植生用網状体」(特願平4−355600
号)がある。そこで、このネットの構成を簡単に説明す
る。
【0035】この抗菌処理を施した第1のネットを得る
手法としては、次のようなものがある。一つは、前記腐
食性素材単独で構成されたネット、あるいは、前記腐食
性素材のいずれかとナイロン、ポリプロピレンなどの合
成繊維とからなる混紡繊維を用いて形成したネットに、
ジメチルベンジルアンモニウムクロライドを有効成分と
する抗菌剤を、塗布したり、吹き付けたり、あるいは、
抗菌剤を収容した処理槽中に前記ネットを浸漬する。
【0036】また、第1のネットを構成する経糸や緯糸
として、前記腐食性素材や混紡繊維を用い、これらの経
糸や緯糸の素材中に前記抗菌剤を予め内添しておき、こ
の抗菌剤が内添された経糸や緯糸で第1のネットを編織
する。
【0037】このようにして構成された第1のネット
は、例えば法面に敷設した後半年〜2年程度は必要な強
度を有し、その後、徐々に腐食されて土壌と同質化され
るといった優れた性質を備えている。
【0038】前記の各シート1,2,5、第1,2のネ
ット6,Nおよびマット10を縫着するミシン糸7とし
ては、ジュート綿やレーヨンが適当である。
【0039】次に、上記構成を有する植生マットMを製
造する方法について、図4、図5を参照しながら簡単に
説明する。
【0040】図4(A)に示すPVAシートからなる下
面シート2を、図示していないコンベア上に流し、植生
基材4、植物種子3を落下散布する。そして、図4
(B)に示すように、第2のネットN1 を載置する。そ
して、図4(C)に示すように、第2のネットN1 およ
び植生基材4、植物種子3を含む下面シート2上に植生
基材4、植物種子3を落下散布して植生材料層Sに第2
のネットN1 を埋設する。この植物種子3、植生基材4
の散布においては、所定の間隔で植物種子3、植生基材
4が散布されない所定幅の無散布ゾーンZ(図5参照)
が形成されるようにする。図4(D)に示すように、上
面シート1となるべきPVAシートを供給して植生材料
層Sの上面を覆う。
【0041】次いで、前記無散布ゾーンZにマット10
を投入する。そのマット10,10間の間隔は植生マッ
トMの厚さが1cmの場合で10m間隔、2cmの場合
で5m間隔、3cmの場合で3m間隔程度とするのが好
ましい。
【0042】そして、図示しない折り返し装置によっ
て、図4(E)に示すように、下面シート2の進行方向
の両側端部2aを上方に折り返し、上面シート1の両側
端部1aと重ね、上面シート1および下面シート2の進
行方向の両側端部1a,1bを封じる。
【0043】次いで、図4(F)に示すように、水解性
シート5を供給し、折り返し部2aおよび上面シート1
の上面を覆い、更に、図4(G)に示すように、水解性
シート5の上面を第1のネット6で覆う。
【0044】そして、図4(H)および図5に示すよう
に、下面シート2、第2のネットN1 、上面シート1、
水解性シート5および第1のネット6とともにマット1
0を一括して、図示していないミシン装置によって縫着
する。この縫着は、前記折り返し部2aにおいては比較
的小さな間隔(細かい目合い)で行い、これを除く部分
については、比較的大きな間隔(粗い目合い)で行うの
がよい。なお、図5(H)および図5における符号25
はミシン装置のミシン針を示す。
【0045】前記縫着後、図示していない裁断装置によ
って、前記マット10を投入したカット部分8において
裁断することにより、図4(I)および図2に示すよう
に、所定の長さ、所定幅の植生マットMが形成される。
なお、この植生マットMは適宜の巻取り装置(図示せ
ず)によってロール状に巻き取られる。
【0046】また、植生マットMにおいては、植物種子
3や植生基材4を包被する上面シート1および下面シー
ト2としてPVAシートを用いているので、製造時にお
いて、埃がたたず、したがって、作業環境が良好に維持
される。また、ミシン装置によって縫着する際、ミシン
針25が上面シート1および下面シート2を貫通するこ
とによって小孔が形成されるが、小孔周辺のシート部分
が小孔を塞ぐように作用する。したがって、上面シート
1および下面シート2間の植物種子3や植生基材4が漏
れ出ることがない。そして、上面シート1および下面シ
ート2としてPVAシートを用いていることから、カッ
ト部分8を、ヤシの実の繊維を主体とした植物繊維のマ
ット10や不織布の水解性シート5に代えて、PVAシ
ートをヒートシールすることで構成することも可能であ
る。また、PVAシートは安価に入手でき、安価な植生
マットMを得ることができる。
【0047】更に、植生マットMにおいては、下面シー
ト2の進行方向の両側端部2aが上方に折り返されてい
るので、上面シート1の両側端部1aが両側端部2aに
よって包まれる。したがって、両シート1,2間に散布
状態で介装された植物種子3や植生基材4が外部に漏れ
出ることがない。さらに、両側端部2aを上方に折り返
し、上面シート1の両側端部1aと重なるようにしてい
るので、カット部分8に介在させたマット10とあいま
って、両シート1,2間の植物種子3や植生基材4が両
シート1,2によって完全に包被されることになり、外
部に漏れ出ることがない。
【0048】さて、上述のようにして製造された植生材
料層S内に第2のネットN1 を有する植生マットMは、
例えば次のようにして法面に敷設される。すなわち、図
6に示すように、複数の植生マットMを、下面シート2
を法面n側に、そして、その長さ方向が法面nの上下方
向になるように、また、幅方向の一部が互いに重なるよ
うにして幅方向に並べ、アンカーなどの止着具27を用
いて、法面nに固定する。この場合、法面nの最上位、
つまり法肩部では、図中に拡大して示すように、その長
さ方向の両端に形成されるカット部分8を展開してここ
に止着具27を挿通させる。また、植生マットM,M間
の接合部においては、前記カット部分8を下面シート2
側に折り返し、この折り返し部分を挿通するように止着
具27を設ける。
【0049】この際、第1のネット6とは別に、前記第
2のネットN1 を新たに前記植生材料層S内に設けた状
態で植生マットMが上記止着具27で法面n上に敷設さ
れる。かゝる法面緑化の施工によれば、水解性シート5
の外面側に付設した前記第1のネット6とは別に、前記
第2のネットN1 を新たに前記植生材料層S内に設けた
ので、前記下面シート2並びに上面シート1が雨水など
で分解されても前記植生材料層Sの流亡を、前記第1の
ネット5とで効果的に防止できる。
【0050】しかも前記植生マットMは、その上下両面
のシート1,2が薄い水溶性シートからなるので、マッ
ト全体が柔軟性に富み、法面nに多少の凸凹があったと
しても法面nに良好に馴染み、部分的に浮き上がったり
することなく法面nに密着する。そして、植生マットM
が法面nに敷設された当初においては、植物種子3や植
生基材4は、両シート1,2によって覆われており、そ
れらの流出が効果的に防止される。
【0051】そして、降雨や撒水などによって、植生マ
ットMに水がかかると、上面シート1および下面シート
2が速やかに溶解し、特に、法面nに接する下面シート
2が上面シート1よりも速やかに溶解する。したがっ
て、植生マットM内の植物種子3や植生基材4が隙間の
ない状態で法面nに密着するとともに、第2のネットN
1 が邪魔することなく植物種子3が容易に発芽し、発芽
した幼苗は肥料および水分の供給を受けて確実に成長す
る。
【0052】一方、植生マットMの上面シート1には、
PVAシートよりも溶解しにくい水解性シート5および
ネット6が設けられているので、また、、植生マットM
の接合端部には、容易に水溶することのないマット10
が法面nに定着しているので、これらによって、前記法
面n上の植物種子3や植生基材4が良好に好適に保持さ
れ、植物種子3や植生基材4の凍上や流亡が効果的に防
止される。
【0053】そして、そのマット10は、植物が成長す
る頃には、法面nと同化するため、植物が充分に根を張
ることができ、その他の部分と同様に成長むらのない早
期緑化を確実に図ることができる。
【0054】水溶性シートとしては、そして、そのマッ
ト10は、植物が成長する頃には、法面nと同化するた
め、植物が充分に根を張ることができ、その他の部分と
同様に成長むらのない早期緑化を確実に図ることができ
る。
【0055】そして、上面シート1および下面シート2
としてそれぞれ用いられる水溶性シートとしては、上記
PVAシートのほか、水溶性の高分子フィルムを用いて
もよい。また、水解性シート5として、スフやポリプロ
ピレン、ナイロンなどをPVAなどの水溶性糊剤でバイ
ンドしたものや、パルプ材料からなる紙を水溶性糊剤で
バインドした水解性紙を用いることもできる。さらに、
図9に示すような目合いが詰まったネットTを用いても
よい。この場合、ネットTをビスコースレーヨンなど腐
食性材料より形成するのが好ましい。
【0056】また、第2のネットN1 の構成素材として
は、基本的に前記第1のネットと同様の素材を用いるの
が好ましい。すなわち、第1のネットに用いた耐腐食性
素材以外に、例えば微生物によって分解腐食して経時的
に消失する綿、絹、麻などの天然繊維や、再生セルロー
スからなるビスコースレーヨンなどの再生繊維や、ビス
コースレーヨン繊維などに比べて引張強度が大きいが経
時的に強度が低下して腐食する特性を有する強力レーヨ
ン繊維などの腐食性素材を用いてもよく、さらに、ネッ
トとして、抗菌処理を施して、腐食時期を調整できるよ
うに構成してあってもよい。
【0057】さらに、上述の各実施例では、植物種子3
および植生基材4よりも上方側に、上面シート1、水解
性シート5およびネット6を設け、植物種子3および植
生基材4よりも下方側に、下面シート2のみを設けたも
のであったが、この構成を次に説明するように、種々に
変えてもよい。
【0058】すなわち、下面シート2の下面に水解性シ
ートを付設した植生マットMでもよい。この水解性シー
トは、上述した水解性シート5と同様に、種々のタイプ
のもので構成できることはいうまでもない。このように
構成した植生マットMにおいては、水溶性シートからな
る下面シート2が法面nに直接触れないため、法面nに
多少の水分があるような場合にでも施工できるといった
利点がある。あるいは、上面シート1または下面シート
2を前述したような水解性シートや微生物分解性のシー
ト等の少なくとも部分的に分解するシート材で形成して
もよい。
【0059】図7は、前記植生材料層S内に設けた第2
のネットN2 が、種子袋40を装填してなる袋体Fを有
するこの発明の第2の実施例を示す。
【0060】図7において、前記袋体F内に種子袋40
が担持されており、前記植生材料層Sに植物種子3が含
有され、また、該植物種子3とは異なる種類の植物種子
が前記植生材料層Sに対し所定間隔置きに設けられる前
記種子袋40内に充填されている。この実施例のものは
字容器構成を有するから、例えば前記植生材料層Sに花
や野草及び樹木など法面の緑化復元に有用な植物種子3
を含有させ、一方、前記種子袋40内には牧草などの成
長が早くて生命力の強い植物種子33を充填させておく
ことにより、前記種子袋40内の牧草種子33などを早
期に発芽育成させて、この牧草などで法面の早期安定化
を図りながら、前記種子袋40の周辺部で前記牧草など
による被圧を受けることなく、法面の緑化復元に有用な
樹木などの植物種子を発芽育成させることができて、最
終的には前記法面の樹木などによる緑化復元を行うこと
ができる。この種子袋40は、植生の発芽・成育の妨げ
にならず、しかも、水分により溶解する高分子系フィル
ムあるいは澱粉系フィルムまたは寒冷紗付き水溶性紙、
例えば商品名ボンリック(金星製紙株式会社製)などの
可溶性素材による袋からなり、例えば牧草種子等が収容
される。
【0061】図8は、前記植生材料層S内に設けた第2
のネットN3 が、肥料袋41と種子袋40を装填してな
る袋体Fを有するこの発明の第3の実施例を示す。図8
において、前記袋体F内に肥料袋41が担持されている
場合において、肥料袋41内に充填された速効,緩効,
遅効性の肥料成分を前記植生材料層Sに含まれる植物種
子3に供給して、該植物種子3を法面で良好に発芽成育
させることができる。なお、袋体F内には種子袋40も
担持されている。この種子袋40の代わりに保水袋が担
持されてもよい。要するに、保水袋、肥料袋、種子袋
は、適宜、組み合わされて前記袋体F内に担持され得
る。この肥料袋41は、降雨などにより肥料養分が徐々
に滲み出すような厚みと通気性とを有するように、ポリ
ビニールアルコールなどのビニロン系やポリエステルな
どのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、ア
クリルなどのポリアクリルニトリル系などの不織布、そ
の他、好ましくは可溶性の素材(例えば、スフ系やパル
プ系の不織布、可溶性紙、生分解性プラスチックなどに
よる袋からなり、例えば肥料や土壌改良剤、保水剤など
植物の生育に直接的または間接的に必要な肥料基材が収
容される。
【0062】このように上記第2の実施例では、第2の
ネットN2 が袋体Fを有するから、前記植生材料層Sに
含まれる植物種子3と、前記袋体F内に担持されている
種子袋40に充填された前記植生材料層Sに含まれる植
物種子3とは異なる種類の植物種子とを法面nで良好に
発芽させることができるとともに、例えば前記植生材料
層Sに花や野草及び樹木など法面nの緑化復元に有用な
植物種子を含有させ、一方、前記種子袋40内には牧草
などの成長が早くて生命力の強い植物種子を充填させて
おくことにより、前記種子袋40内の牧草種子などを早
期に発芽育成させて、この牧草などで前記法面nの早期
安定化を図りながら、前記種子袋40の周辺部で前記牧
草などによる被圧を受けることなく、法面nの緑化復元
に有用な樹木などの植物種子を発芽育成させることがで
き、最終的に法面nの樹木などによる緑化復元を行うこ
とができる。また、上記第3の実施例では、第2のネッ
トN3 が袋体Fを有するから、この袋体F内に担持され
ている肥料袋41内に充填された速効,緩効,遅効性の
肥料成分を前記植生材料層Sに含まれる植物種子3に供
給して、該植物種子3を法面で良好に発芽成育させるこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の植生マ
ットにおいては、植物種子や植生基材を包被する上下両
面のシートが水溶性シートで構成されているので、部分
的な浮き上がりが抑止された状態で法面に密着する。そ
して、法面に接する下面シートが分解することで、植物
種子や植生基材が法面に落下し、これと密着し易くな
り、植生マットと法面との間に隙間が生じにくい。ま
た、植生マットの上面側は水溶性シートより溶けにくい
水解性シートおよび第1のネットが設けられているの
で、降雨などがあっても前記植物種子や植生基材が流失
したり、凍上することがない。さらに、第1のネットが
第2のネットとで法面のエロージョンを効果的に防止す
る。
【0064】また、上面シートの外面側に付設した前記
第1のネットとは別に、第2のネットを新たに前記植生
材料層内に設けたので、前記下面シート並びに上面シー
トが雨水などで分解されても前記植生材料層の流亡を、
前記第2のネットが前記第1のネットとで効果的に防止
できる。
【0065】更には、例えば、第2のネットが袋体を有
するから、この袋体内に担持されている肥料袋内に充填
された速効,緩効,遅効性の肥料成分を前記植生材料層
に含まれる植物種子に供給して、該植物種子を法面で良
好に発芽成育させることができる。また、前記植生材料
層に含まれる植物種子と、前記袋体内に担持されている
種子袋に充填された前記植生材料層に含まれる植物種子
とは異なる種類の植物種子とを法面で良好に発芽させる
ことができるとともに、例えば前記植生材料層に花や野
草及び樹木など法面の緑化復元に有用な植物種子を含有
させ、一方、前記種子袋内には牧草などの成長が早くて
生命力の強い植物種子を充填させておくことにより、前
記種子袋内の牧草種子などを早期に発芽育成させて、こ
の牧草などで前記法面の早期安定化を図りながら、前記
種子袋の周辺部で前記牧草などによる被圧を受けること
なく、法面の緑化復元に有用な樹木などの植物種子を発
芽育成させることができ、最終的に法面の樹木などによ
る緑化復元を行うことができる。
【0066】このように、この発明の植生マットによれ
ば、法面には植物の成育に好適な育成基盤が形成され、
この育成基盤に種々の植物を良好に成育させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る植生マットを示す
部分破断斜視図である。
【図2】上記実施例における植生マットの断面図であ
る。
【図3】同じく上記実施例における植生マットの断面図
である。
【図4】上記実施例における植生マットの製造工程を説
明するための図である。
【図5】上記実施例における植生マットの構成説明図で
ある。
【図6】上記実施例における植生マットを法面に敷設す
る状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第2実施例に係る植生マットの断面
図である。
【図8】この発明の第3実施例に係る植生マットの断面
図である。
【図9】水解性シートの一例を示す斜視図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…上面シート、2…下面シート、2a…側端部、3…
植物種子、4…植生基材、5,T…水解性シート、6…
第1のネット、8…カット部分、40…種子袋、41…
肥料袋、n…法面、M…植生マット、S…植生材料層、
F…袋隊、N1,N2 ,N3 …第2のネット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも部分的に分解可能な素材より
    なる上面シートと下面シートとの間に、植物種子と植生
    基材とからなる植生材料層を挟持させるとともに、前記
    上面シートの外面側に植物種子の発芽成育が可能な目合
    いを有する第1のネットを付設し、前記植生材料層内に
    第2のネットを設けたことを特徴とする植生マット。
  2. 【請求項2】 上面シートと第1のネットの間に水解性
    シートを付設した請求項1に記載の植生マット。
  3. 【請求項3】 下面シートの外面側に水解性シートを付
    設した請求項1に記載の植生マット。
  4. 【請求項4】 上面シートおよび下面シートがポリビニ
    ルアルコールシートからなる請求項1に記載の植生マッ
    ト。
  5. 【請求項5】 第2のネットが一重のネットからなる請
    求項1に記載の植生用ネット。
  6. 【請求項6】 第2のネットが二重のネットからなる請
    求項1に記載の植生用ネット。
  7. 【請求項7】 第2のネットが、保水袋、肥料袋、種子
    袋の少なくとも1つを装填してなる袋体を有する請求項
    5または6に記載の植生用ネット。
JP6037690A 1994-02-11 1994-02-11 植生マット Expired - Lifetime JP2649029B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6037690A JP2649029B2 (ja) 1994-02-11 1994-02-11 植生マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6037690A JP2649029B2 (ja) 1994-02-11 1994-02-11 植生マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07224429A true JPH07224429A (ja) 1995-08-22
JP2649029B2 JP2649029B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=12504568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6037690A Expired - Lifetime JP2649029B2 (ja) 1994-02-11 1994-02-11 植生マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2649029B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250036A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Shimizu Corp 法 枠
KR100720136B1 (ko) * 2006-07-19 2007-05-18 한창기전주식회사 복합 세정장치 및 방법
JP2013126392A (ja) * 2011-12-17 2013-06-27 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 二重包装体緑化材
JP2016156124A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日本植生株式会社 斜面保護用具及び斜面保護方法
JP2020094492A (ja) * 2020-03-19 2020-06-18 日本植生株式会社 斜面保護用具及び斜面保護方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101878022B1 (ko) * 2015-11-26 2018-07-12 정혜란 수직 다층 구조용 다목적 화분과 그 설치 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6154042U (ja) * 1984-09-13 1986-04-11
JPS6177712U (ja) * 1984-10-25 1986-05-24
JPH0426236U (ja) * 1990-06-22 1992-03-02

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6154042U (ja) * 1984-09-13 1986-04-11
JPS6177712U (ja) * 1984-10-25 1986-05-24
JPH0426236U (ja) * 1990-06-22 1992-03-02

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250036A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Shimizu Corp 法 枠
KR100720136B1 (ko) * 2006-07-19 2007-05-18 한창기전주식회사 복합 세정장치 및 방법
JP2013126392A (ja) * 2011-12-17 2013-06-27 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 二重包装体緑化材
JP2016156124A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日本植生株式会社 斜面保護用具及び斜面保護方法
JP2020094492A (ja) * 2020-03-19 2020-06-18 日本植生株式会社 斜面保護用具及び斜面保護方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2649029B2 (ja) 1997-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5555674A (en) Sod mats constructed of stable fibers and degradable matrix material and method for propagation
US5344470A (en) Sod mats constructed of stable fibers and a degradable matrix material
JP2649029B2 (ja) 植生マット
JP2594228B2 (ja) 植生マット
JP2649030B2 (ja) 植生マット
JP2002272260A (ja) 現地植物の種子を利用した植生マットおよび植生工法
JP2599097B2 (ja) 植生用袋体
JP2003061460A (ja) 遅速型緑化を可能とする植生用マット
JP2649027B2 (ja) 植生マット
JP3162659B2 (ja) 植生ネットと植生基体および植生袋
JP3000993U (ja) 植生マット
JP2594229B2 (ja) 植生マット
JP2594227B2 (ja) 植生マット
JP3001119U (ja) 植生マット
JP2775622B2 (ja) 植生マット
JPH06146290A (ja) 植生マット
JP2525496B2 (ja) 植生基体及びその保護ネット
JP2649028B2 (ja) 植生マット
JP3000997U (ja) 植生マット
JP3000998U (ja) 植生マット
JP3452300B2 (ja) 樹木種子袋付き植生マット
JPH0978586A (ja) 法面保護緑化用マット
JP3000995U (ja) 植生用袋体
JPH06185061A (ja) 緑化用植生基体
JPH06146291A (ja) 植生マット

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121