JP2783087B2 - 磁気抵抗ヘッドの検査方法及び装置 - Google Patents
磁気抵抗ヘッドの検査方法及び装置Info
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Description
媒体から再生を行う磁気抵抗ヘッド(Magneto
Resistive head、以下MRヘッドと称す
る)の検査方法及び装置に関する。
膜磁気ヘッドとして、磁気抵抗効果を利用したMRヘッ
ドが実用化され始めている。
膜の磁気抵抗効果を利用したものであるため、磁気媒体
との相対速度に依存することなく大きな再生出力を得る
ことができるが、バルクハウゼンノイズを発生する不良
品が生成されてしまう恐れがある。バルクハウゼンノイ
ズは、主として磁壁が磁性体内の欠陥や夾雑物等にひっ
かかりながら移動することに起因するものであり、この
ようなノイズを生じるヘッドでは一部の領域で正常な再
生動作が期待できない。このため、MRヘッド製造時の
検査においては、バルクハウゼンノイズ等のノイズを発
生しない良品であることを確認する必要がある。
出たり出なかったりランダムに発生するものであり定量
化することができないので、これを検出することは非常
に困難である。ヘッド用の薄膜材料自体からバルクハウ
ゼンノイズが出るかどうか検査する方法としては、非磁
性基板上の磁性薄膜にリング型ヘッドのギャップ部を接
触させた状態で外部からこの磁性薄膜に直流又は交流の
磁界を印加し、リング型ヘッドから出るノイズ状信号に
基づいてその薄膜の特性評価を行う方法が公知である
(特開昭60−69810号公報)。しかしながらこの
方法は、MRヘッドを形成する前の薄膜材料の状態で行
うものであるため、実際に完成したヘッドに本当にバル
クハウゼンノイズが発生するかどうかという相関関係が
不明であるから、正確な評価方法として採用できない。
しかもこの公知方法によると、リング型ヘッドや外部か
ら磁界を印加する手段を用意しなければならないため、
検査装置が複雑となってしまう。
てバルクハウゼンノイズが発生するかどうか検査できる
ことがどうしても必要となる。従来のこの種のノイズ検
出方法としては、完成したMRヘッドに一定のセンス電
流を流した状態でその出力電圧を何度も検出することに
よりピークシフト量やアシンメトリ等の測定項目につい
て膨大な量のデータを得、その分布を取ってバルクハウ
ゼンノイズが発生しているかどうか評価することが行わ
れていた。
な検査方法によると、膨大な量のデータを必要とするの
で、1つのMRヘッドの検査に1〜数分程度要すること
となり、効率の良い検査を行うことができなかった。
しかも検査時間を大幅に低減させることができるMRヘ
ッドの検査方法及び装置を提供するものである。
べきMRヘッドにセンス電流を流してこのMRヘッドか
ら出力電圧を受け取り、受け取った出力電圧に基づいて
所望の項目の測定結果を得ることによりMRヘッドの検
査を行う場合に、センス電流の値を徐々に変化させてM
Rヘッドから出力電圧を得るようにしたMRヘッドの検
査方法が提供される。さらに、本発明によれば、検査す
べきMRヘッドにセンス電流を流すためのセンス電流供
給手段と、このMRヘッドからの出力電圧に基づいて所
望の項目の測定結果を得る測定手段とを備えており、上
述のセンス電流供給手段がセンス電流の値を徐々に変化
させるように構成されているMRヘッドの検査装置が提
供される。
化させながらこのMRヘッドのTAA(トラックアベレ
ージアンプリチュード、出力)、PW50(半値幅)、ア
シンメトリ等の所望の項目の測定結果を得ているので、
バルクハウゼンノイズが生じ易いセンス電流領域を全て
カバーすることとなり、ノイズ発生を極めて容易に検出
することが可能となる。
ド用検出装置の回路構成を概略的に示すブロック図であ
る。
ドを示しており、このMRヘッド20の2つの電極には
通常のヘッドリード/ライトIC21が接続されてい
る。ヘッドリード/ライトIC21は、可変のセンス電
流を供給するために設けられており、例えばシリコンシ
ステムズ社(Silicon Systems In
c.)製のSSI2020Rが本実施例では用いられて
いる。
レクト端子CS(反転)及びリード/ライト選択端子R
/W(Wは反転)は接地されており、このため、このI
C21は書き込み電流を供給するモード、即ち、センス
電流を供給するモードに選択されている。また、ヘッド
セレクト端子HS0、HS1は接地されており、従って
H0X、H0Y端子をMRヘッド20の2つの電極に接
続することにより、センス電流が供給可能となってい
る。
プラ22並びにヘッドアンプ23及び24を介して測定
ユニット25がさらに接続されている。測定ユニット2
5は、磁気ヘッドの単体レベルにおける電磁気変換特性
及びエラー特性を評価可能な装置であり、本実施例では
例えばグジック(GUZIK)社製のリード・ライトア
ナライザーRWA−301が用いられている。
(トラックアベレージアンプリチュード、出力)、PW
50(半値幅)、アシンメトリ(=|T1 −T2 |、ただ
しT1 は出力電圧の正のピークから次の負のピークまで
の半周期、T2 はその負のピークから次の正のピークま
での半周期)、アンプリチュードアシンメトリ(=(V
1 −V2 )/(V1 +V2 )、ただしV1 は出力電圧の
正のピーク値、V2 はその負のピーク値)、分解能等の
所望の項目を測定でき、その結果を表示することも可能
である。
デジタルデータは、この測定ユニットに接続されたコン
ピュータ26へ送られる。このコンピュータ26は、上
述したリード・ライトアナライザーRWA−301の一
部を用いてもよいし、これとは全く別個に設けたもので
あってもよい。
が、D/A変換器27を介してヘッドリード/ライトI
C21の書き込み電流調整端子WCに接続されている。
この書き込み電流調整端子WCは、書き込み電流の調整
を行うために設けられている端子である。さらに、コン
ピュータ26の1ビットの出力端子がIC21の書き込
み電流の方向を変えるためのライトデータ入力端子WD
Iに接続されている。
ムを表すフローチャートであり、以下同図を用いてMR
ヘッド20の検査方法について説明する。
0に印加するセンス電流の方向が初期設定される。この
センス電流の方向は、IC21のライトデータ入力端子
WDIへ送る1ビットのライトデータを「0」又は
「1」に設定することによって制御される。ステップS
1では、さらに、センス電流に対応するデータIS がI
S←0mAに初期化され、このセンス電流データIS の
最大値ISMAXが所定値、例えばISMAX←15〜20mA
程度の一定値に初期設定される。このセンス電流データ
IS は、所定のタイミング毎にD/A変換器27へ出力
され直流電圧に変換されてIC21の書き込み電流調整
端子WCへ印加される。その結果、MRヘッド20に印
加されるセンス電流は、センス電流データIS に対応し
た値となる。
タIS がその最大値ISMAX以下であるかどうか判別さ
れ、IS ≦ISMAXの場合のみステップS3へ進む。ステ
ップS3ではセンス電流データIS が1mAだけ増大せ
しめられ、次のステップS4ではそのセンス電流におけ
る試験項目、例えばTAAの測定が行われる。
えたと判別すると、プログラムはステップS5へ進み、
測定結果データの集計、表示等が行われてこのMRヘッ
ドに関するこの試験項目の検査が終了する。
化させて測定したMRヘッド20のTAA特性を表す図
である。
20が良品である場合は、センス電流の変化に伴ってT
AAが一次関数的に変化し、センス電流がある値を越え
ると飽和する。しかしながら、MRヘッド20がバルク
ハウゼンノイズを発生する不良品である場合は、同図の
実線31に示すように、センス電流を変化していく途中
でバルクハウゼンノイズが発生しTAAが乱れてしまう
ので、良品、不良品の判別が容易に行えることとなる。
る一定の値のときに比較的発生し易いが必ずしもこの領
域で生じるとは限らない。しかしながら、本実施例のご
とくセンス電流を変化させてTAAを測定すれば、バル
クハウゼンノイズの発生を簡単にかつ短時間に確実に検
知でき、しかも電流可変回路を新たに設けるだけでよい
ため検査装置の構成は複雑とならない。
定したMRヘッド20のPW50特性を表す図である。
がバルクハウゼンノイズを発生する不良品である場合
は、センス電流を変化していく途中でバルクハウゼンノ
イズによるPW50の乱れが発生するので、良品、不良品
の判別が容易に行えることとなる。
定したMRヘッド20のアンプリチュードアシンメトリ
特性を表す図である。
しても、MRヘッド20がバルクハウゼンノイズを発生
する不良品である場合は、センス電流を変化していく途
中でバルクハウゼンノイズによるアンプリチュードアシ
ンメトリの乱れが同様に発生するので、良品、不良品の
判別が容易に行えることとなる。
メトリの他の項目について同様にセンス電流を変化させ
て測定してもよいことは明らかである。また、上述の実
施例では1mAのステップ幅で段階的にセンス電流を増
大させているが、これとは異なるセンス電流変化方法を
用いてもよいことは明らかである。例えば、ステップ幅
が異なっていてもよいし、連続的に変化させてもよく、
減少させていってもよい。または一定回数の電流増加、
減少の繰り返しを行っても良い。
ード/ライトIC21とコンピュータ26の一部とが本
発明のセンス電流供給手段に対応しているが、これとは
異なる構成であってもセンス電流供給手段を実現可能で
ある。また、本発明の測定手段が測定ユニット25とコ
ンピュータ26の一部とで実施されているが、これとは
異なる構成であってもよいことも明らかである。
を検査する点について述べているが、本発明の検査方法
及び装置がバルクハウゼンノイズとは異なるノイズにつ
いても同様に検出できることはいうまでもない。
ば、センス電流の値を徐々に変化させてMRヘッドから
出力電圧を得、その出力電圧に基づいて所望の項目の測
定結果を得るようにしているので、バルクハウゼンノイ
ズ等を高精度かつ短時間に検出できる。即ち、検査処理
が簡単であり、しかも検査時間を大幅に低減させること
ができる。また、そのための検査装置の構成が複雑とは
ならない。
グラムを表すフローチャートである。
置の回路構成を概略的に示すブロック図である
測定したMRヘッドのTAA特性を表す図である。
測定したMRヘッドのPW50特性を表す図である。
測定したMRヘッドのアンプリチュードアシンメトリ特
性を表す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 検査すべき磁気抵抗ヘッドにセンス電流
を流して該磁気抵抗ヘッドから出力電圧を受け取り、該
受け取った出力電圧に基づいて所望の項目の測定結果を
得ることにより該磁気抵抗ヘッドの検査を行う方法であ
って、前記センス電流の値を徐々に変化させて前記磁気
抵抗ヘッドから出力電圧を得るようにしたことを特徴と
する磁気抵抗ヘッドの検査方法。 - 【請求項2】 検査すべき磁気抵抗ヘッドにセンス電流
を流すためのセンス電流供給手段と、該磁気抵抗ヘッド
から得られる出力電圧に基づいて所望の項目の測定結果
を得る測定手段とを備えた検査装置であって、前記セン
ス電流供給手段が前記センス電流の値を徐々に変化させ
るように構成されていることを特徴とする磁気抵抗ヘッ
ドの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4257551A JP2783087B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 磁気抵抗ヘッドの検査方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4257551A JP2783087B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 磁気抵抗ヘッドの検査方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684147A JPH0684147A (ja) | 1994-03-25 |
JP2783087B2 true JP2783087B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=17307857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4257551A Expired - Lifetime JP2783087B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 磁気抵抗ヘッドの検査方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783087B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP2773714B2 (ja) * | 1995-10-26 | 1998-07-09 | ティーディーケイ株式会社 | 磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの検査方法及び装置 |
JPH1153701A (ja) | 1997-08-05 | 1999-02-26 | Hewlett Packard Japan Ltd | 記録装置の測定装置 |
KR20000055835A (ko) * | 1999-02-10 | 2000-09-15 | 윤종용 | 자기 디스크 드라이브용 자기저항 헤드 검사방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02105316A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-17 | Hitachi Ltd | 薄膜磁気ヘッドの検査方法及びその装置 |
JPH0391111A (ja) * | 1989-09-01 | 1991-04-16 | Hitachi Ltd | 薄膜ヘッドの書込み後のノイズ検査方式および検査装置 |
JPH04105211A (ja) * | 1990-08-24 | 1992-04-07 | Mitsubishi Electric Corp | 磁気ヘッド装置の特性測定装置 |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP4257551A patent/JP2783087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0684147A (ja) | 1994-03-25 |
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