JP2000260012A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法、および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置 - Google Patents
磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法、および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置Info
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- JP2000260012A JP2000260012A JP11062504A JP6250499A JP2000260012A JP 2000260012 A JP2000260012 A JP 2000260012A JP 11062504 A JP11062504 A JP 11062504A JP 6250499 A JP6250499 A JP 6250499A JP 2000260012 A JP2000260012 A JP 2000260012A
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Abstract
態、MRヘッドをスライダに搭載した状態、スライダを
サスペンションに搭載した状態、いずれの状態に於いて
も記録再生動作を繰り返したときに発生する変動を精度
良く測定する。 【解決手段】 MRヘッドに、交流の記録電流と直流の
外部磁界を印加した後に、MRヘッドの再生特性を測定
し、この印加と測定を複数回繰り返すことでMRヘッド
の再生出力の変動を評価する。
Description
において使用するMRヘッドの良品と不良品を選別する
検査方法に関するものである。
載される磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘッド)は、
媒体(ディスク)に記録された情報を磁気的に再生する
ためのMR素子(磁気抵抗効果素子)を有する再生ヘッ
ドと、媒体に情報を磁気的に記録する記録ヘッドを備え
る。MR素子は媒体に記録された情報から発生する磁界
を受けて、その比抵抗を変化させる。従って、MR素子
に電流を流すと媒体の磁界の変化をMR素子に発生する
電圧の変化として検出することができる。
上昇に伴って、MRヘッド及びMR素子の寸法は小型化
されている。このようなMRヘッドを作製する方法とし
ては、薄膜プロセスが用いられている。薄膜プロセス
は、スパッタリング等による薄膜の形成や、フォトリソ
グラフィーによる薄膜の形状加工を利用して、nmレベ
ルからμmレベル程度の微細構造を作製することが可能
な方法である。
て、1枚のウェハーの上に多数のMRヘッドを並行して
形成することができる。MRヘッドを小型化して1枚の
ウェハーにより多くのMRヘッドを形成するほど、製造
効率は向上する。しかし、MRヘッドは様々な形状の薄
膜を積層させた構造であるために、小型化するほどその
作製が困難になる。即ち、MRヘッドの不良品が発生し
易くなる。
MR素子とシールド間の絶縁不良などの電気抵抗を測定
することで容易に選別できるヘッドの他に、記録再生動
作を繰り返す度に再生出力や出力ピークの上下非対称性
が変動するヘッドなどもある。この様な再生特性が変動
するヘッドでは再生動作に信頼性が期待できない。その
ためMRヘッドの製造時の検査として、このような不良
品を抽出して良品と区別すること、即ち良否判定を行う
MRヘッドの検査方法が考えられている。
検査方法は、MRヘッドを有するスライダーにサスペン
ションを設けたものを、HDDに取り付けて、回転する
ディスクの上でスライダーを浮上させながら、MRヘッ
ドに記録/再生の動作を行わせて、その再生出力から不
良品を判断する方法である。しかしながら、この検査方
法では、MRヘッドをサスペンションに組み立てないと
検査できないため、組立に要する時間とコストがかかる
事、ヘッド当たりの検査に時間がかかる事、不良品とな
ったサスペンションは廃棄処分にする事などの問題点が
あり、効率の良い検査方法とは言えなかった。
に開示されている方法である。この技術はヘッドブロッ
ク上に配列されたギャップデプス加工後の複数のMRヘ
ッドに対し、エアベアリング面に垂直な方向に正弦波状
に変化する交番外部磁界を印加し、この外部磁界の変化
に対するMRヘッドの電磁変換特性を得ようとしたもの
である。しかしながら、そこで開示された内容はバルク
ハウゼンノイズの発生の有無を検査するのみであり、記
録再生動作の繰り返しによる再生出力や出力ピークの上
下非対称性の変動に関して触れていない。
0に開示されている方法である。即ち、MRヘッドを有
するスライダーまたはウェハに、交流一様外部磁界によ
り、薄膜磁気ヘッドを励磁させつつ、直流内部バイアス
磁界を重畳し、直流磁界強度を可変した時の、MRヘッ
ド出力特性におけるノイズ発生位相位置シフト量を測定
する方法である。この方法は、ノイズの位相シフト量か
ら、ヘッド内のノイズ発生箇所を特定するものである。
そこで開示された内容もノイズの発生の有無を検査する
のみであり、記録再生動作の繰り返しによる再生出力や
出力ピークの上下非対称性の変動に関して触れていな
い。
したMRヘッドにおいて、記録再生動作を繰り返したと
きに、MRヘッドの再生出力や出力ピークの上下非対称
性が変動するという不具合が生じるようになった。従来
の検査方法では、このような不具合を効率的に検査して
良否判定することが困難である。そこで、本発明は記録
再生動作を繰り返すことで発生する再生出力、出力ピー
クの上下非対称性の変動を定量的に且つ高速に、しかも
サスペンションに組み立てる事なく良否判定することを
目的とする。
磁気ヘッドの検査方法は、磁気抵抗効果素子およびシー
ルドを備える再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備
える記録ヘッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドの
コイルに、交流の記録電流を流す第1のステップと、直
流の外部磁界を前記磁気抵抗効果素子に印加する第2の
ステップと、前記磁気抵抗効果素子の再生出力および出
力上下非対称性を測定する第3のステップを有し、第1
および第2のステップを重畳した後に第3のステップを
行う操作をN回繰り返した時の、前記再生出力または出
力上下非対称性の頻度分布うち、少なくとも一つの頻度
分布で良否を判定することを特徴とする。また、前記の
本発明では、より精度の高い良否判定を行うために両方
の頻度分布を用いることが望ましい。
の検査装置は、磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流を流す手段と、直流の外部磁界を前記磁
気抵抗効果素子に印加する手段と、前記記録電流および
前記直流磁界を重畳した後に前記磁気抵抗効果素子の再
生出力および出力上下非対称性を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定をN回繰り返した時の、前記再生出
力および前記出力上下非対称性の頻度分布からヘッドの
良否を判定する手段とを備えることを特徴とする。ま
た、前記の本発明では、再生出力の頻度分布からヘッド
の良否を判定する手段、または前記出力上下非対称性の
頻度分布からヘッドの良否を判定する手段のいずれか一
方の手段を備える構成の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検
査装置として用いることも可能である。
の検査方法は、磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流を流す第1のステップと、直流の外部磁
界を前記磁気抵抗効果素子に印加する第2のステップ
と、前記磁気抵抗効果素子の再生出力および出力上下非
対称性を測定する第3のステップを有し、第1および第
2のステップを重畳した時の第3のステップで得られる
前記磁気抵抗効果型素子の抵抗変化から良否を判定する
ことを特徴とする。
の検査装置は、磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドについて、交
流の記録電流をコイルに流す手段と、直流の外部磁界を
前記磁気抵抗効果素子に印加する手段と、前記記録電流
および前記外部磁界を重畳した時の前記磁気抵抗効果素
子の抵抗変化から良否を判定する手段とを備えることを
特徴とする。
の検査方法は、記録磁界および媒体磁界と等価な磁界を
同時にMRヘッドに印加した後に、再生出力と出力のピ
ーク非対称性を測定し、これを複数回繰り返すことを特
徴とする。これによって、実際のHDDの動作状況と等
しい条件でヘッドを検査する事が可能になる。
法について以下に説明する。図1に本発明のMRヘッド
の測定方法を説明する立体図を示す。図1は、MRヘッ
ドを設けたスライダーに、直流の外部磁界と、交流の記
録電流を供給して、MRヘッドの再生出力を測定する装
置の概略である。まず、スライダー2の構成を説明す
る。スライダー2の側面に設けたMRヘッド1は、再生
ヘッドのMR素子と、MR素子に電極として結合した端
子3と、記録ヘッドの磁極4と、磁極を励磁するコイル
5と、コイル5に電極として結合した端子6を備える。
記録ヘッドに隠れて見えにくい為に、再生ヘッドの記載
は省略した。スライダー2は浮上面7を有する。MR素
子はこの浮上面7に露出するものとした。なお、再生ヘ
ッドと記録ヘッドの関係は、図8の断面図に記載した。
8は、MR素子に一定の大きさの外部磁界(図中の矢印
9)を印加するものである。可変電流源10は端子6間
に接続してコイルに交流の励磁電流を供給するものであ
る。可変電流源11は端子3間に接続してMR素子に電
流を供給する。オシロスコープ(または電圧計)12
は、端子3間に接続されてMR素子の出力電圧を測定す
るものである。
に電磁石を用いてもよい。この電磁石は少なくとも磁極
と、磁極に巻回したコイルと、コイルに電流を供給する
電流源を備える。また、永久磁石8の両方を電磁石に置
き換えた構成、永久磁石8の一方を電磁石に置き換えて
他方を除去した構成、永久磁石8と電磁石を併用して矢
印で示した外部磁界9をMRヘッドに印加する構成のう
ち、いずれの方法も選択可能である。
(DC磁界)と交流の記録電流Iwを印加することによ
って得られた再生出力と、時間tの関係を図2に示す。
図2(a)は、永久磁石からMR素子に印加されるDC
磁界Xと時間の関係を示し、この場合Hdc[Oe]に
設定した。直流といいながらAとCの領域で正負が反転
して矩形波を形成しているのは、永久磁石8の向きを反
転させて、MR素子の形状に方向依存性がないかを確認
するためである。また、正負両方の極性を有する媒体の
磁界のように、図2(a)についても正負の直流外部磁
界を用いたほうが、より現実の測定に近い評価を行うこ
とができる。従って、再生出力の測定をN回繰り返すと
きは、−Hdc[Oe]とHdc[Oe]の印加をMR
ヘッドに交互に与えこれをN回繰り返した。正または負
のいずれか一方の磁界成分を使用して検査することも可
能であるが、正負両方を用いた方が検査の精度を向上で
きる。なお図2(a)中のBとDの領域の三角波はMR
ヘッドの再生特性を測定する為のものである。
10を切り替えて発生させた記録電流であり、Iwの振
幅を有する矩形波とした。また、BとDの領域ではMR
ヘッドの再生特性を測定する為記録電流はゼロに設定し
ている。図2(c)は、MRヘッドに図2(a)と図2
(b)を重畳した後にMR素子から得られる再生出力Y
の波形を示す。ここで重畳とは並行して印加することを
いう。A、C領域は測定時間短縮の為に波形の取り込み
を行っていない。図2(d)は、図2(a)の磁界X
と、図2(c)の再生出力Yを、オシロスコープに入力
して観察したX−Y特性を示す。なお、これらの測定で
はHdcの大きさはMRヘッドが受ける媒体磁界に相当
する値、IwはHDDで使用する記録電流値に設定する
のが望ましく、こうする事でより高い精度の検査をする
ことができる。
−Y特性を拡大して図3に示す。図3は、再生出力と出
力のピーク非対称性の定義を説明するものである。グラ
フは外部磁界X中におけるMRヘッドの再生出力Yをプ
ロットしたものである。V0、V+、V−はそれぞれ外
部磁界X=0、+Hdc、−Hdcにおける再生出力に
相当する。図3中に示すように、この特性からMR素子
の再生出力(上記の再生出力波形Yとは区別する)と、
ピーク非対称性を定義した。
電流を重畳した時に、C、D領域で得られる再生出力、
ピーク非対称性が変動しない方が望ましく、またこれら
の操作を複数回繰り返した場合もそうである。図2のパ
ターンを1000回繰り返した時の、再生出力のバラツ
キを図4と図5に、ピーク非対称性のバラツキを図6と
図7に示した。図4および図5において、横軸はMR素
子の再生出力[mV]であり、縦軸は頻度[%]を表
す。頻度100%は測定回数N=1000回に相当す
る。印加する外部磁界の条件は、図4(4-1)で0[O
e]、図4(4-2)で±25[Oe]、図5(4-3)で±
50[Oe]、図5(4-4)で±75[Oe]とした。
その結果、外部磁界に関わらず頻度のピークがほぼ単一
であるMRヘッドと、図4及び図5に示した様に外部磁
界によって頻度のピークが二つ以上現れるMRヘッドが
あった。両者をさらに、従来の第1の測定方法で調べた
ところ、ピークの分離がMRヘッドの良否に関係してい
ることが判った。
Rヘッドを長時間にわたって使用しても、不良品はほと
んど発生しなかった。一方、頻度のピークが外部磁界の
大きさによって分離することがあるものは、MRヘッド
を長時間にわたって使用すると不良品が発生した。
したピーク非対称性のバラツキを示す。図6および図7
では、横軸がMR素子のピーク非対称性[%]であり、
縦軸が頻度[%]を表す。頻度100%は測定回数N=
1000回に対応する。印加する外部磁界の条件は、図
6(6-1)で0[Oe]、図6(6-2)で±25[O
e]、図7(6-3)で±50[Oe]、図7(6-4)で±
75[Oe]とした。その結果、外部磁界に係わらず頻
度のピークがほぼ一つであるMRヘッドと、図6および
図7に示すように外部磁界によって頻度のピークが二つ
以上現れるMRヘッドがあった。
たところ、図4および図5と、図6および図7の結果と
同様に、頻度のピークの分離がMRヘッドの良否に関係
していることが判った。そこで、以上の測定を検査方法
に適用し、MR素子の再生出力とピーク非対称性の少な
くとも一方について、頻度分布のピークの分離が発生し
たMRヘッドを不良品とする検査方法を用いることがで
きた。
数Nが大きいため、検査に時間を要する。そこで、MR
ヘッドの再生特性の時間的な変動を加速することによっ
てNを小さくすることを試みた。加速するための要件と
しては、印加する外部直流磁界を媒体磁界よりも大きい
値とすること(条件1)、供給する記録電流をHDDで
使用する電流値より大きい値に設定すること(条件
2)、条件1と2の両方を実行すること(条件3)の3
通りの要件を設けた。その結果、条件3を実行すると実
施例1の測定方法における測定回数をN=100回程度
にすることができた。
のヘッドの動作環境に近い条件で測定しているため、記
録再生繰り返しによる特性変動を正確に検査でき、不良
解析などにも有用である。繰り返し回数Nだけでなく直
流磁界や記録電流の励磁時間を短縮すれば測定時間のさ
らなる短縮が可能である。
定装置に直流の外部磁界(DC磁界)と交流の記録電流
Iwを印加することによって得た再生出力と時間tの関
係を図8に示す。(1)は、励磁コイルからMR素子に
印加される50[Oe]の外部磁界を表している。直流
といいながら正負が反転しているのは、コイルに流す電
流の向きを反転させてMR素子の方向依存性の有無を確
認するためである。
えて発生させた記録電流であり、Iwの振幅を有する矩
形波である。図8の(3)は、MRヘッドに(1)と
(2)を印加したときに、MR素子から得られる再生出
力dVの波形を示す。dVの波形が±に変化する際の変
化量をV1、V2、V3、・・・・・、Vn−1、Vnという具合に定義
し、外部磁界0[Oe]の場合をA、外部磁界−50
[Oe]の場合をB、外部磁界50[Oe]の場合をCと
した。また、A、B、Cの各々について、dVの波形の振
動回数nを1000回程度として、想定時間を0.1〜
2[sec]程度とした。このようにして測定した再生
出力のVnを次に述べる定義によって評価した。
た。即ち、ヒステリシスは、記録電流の変化による出力
変化量V1〜Vnの標準偏差を図6のA、B、Cのそれぞれの
領域について計算した値の総和である。図6(3)のよ
うにほぼ一定の振幅を有する再生出力では、この値がほ
ぼゼロとなる。V1〜Vnの大きさの変化はMR素子の抵抗
の変化に相当する。従って、標準偏差が小さい程、MR
素子の磁気的なヒステリシスが少ないことを示す。
のヘッドをディスクに浮上させて記録再生を繰り返した
ときの再生出力変動と、図8から求められるヒステリシ
スとの相関を示す。図の横軸はヒステリシスであり、縦
軸はCOVである。COV(Coefficience of Varian
ce)は、実際に同一トラック上で記録再生動作を繰り返
したときの再生出力変動の標準偏差を表す。従って、C
OVの値はヒステリシスと同様にゼロに近い程、再生特
性が安定していることを示す。
が大きくなると、実際に測定したCOVも増大する傾向
にある。従って、COVを2%以下に規制する場合、ヒ
ステリシスが50[a.u.]以下であれば良品と出来る確
率が高い。但し、図9中のデータ点は多少のバラツキを
もって分布しているため、実施例1または2の検査方法
を併用することで、検査の精度を向上できる。
トラック幅と薄い膜厚を有するMR素子を用いたMRヘ
ッドの検査に好適である。このようなMRヘッドとして
は、AMR(Anisotropic Magnetoresistive)ヘッド、
GMR素子(Giant Magneto-resistive)ヘッド、トンネ
ル接合型MRヘッドが挙げられる。
る。図10に本発明の検査方法に用いるMRヘッドの断
面図を示す。図10は記録ヘッドに再生ヘッドを積層し
たMRヘッドの構造の概略である。再生ヘッドは下部シ
ールド23とミッドシールド24の間に、ギャップ膜を
介してMR素子21を有する構造である。記録ヘッド
は、下部磁極を兼ねるミッドシールド24と磁極4が後
部で接続され、その後部の回りをコイル5が巻回してい
る構造である。また、ミッドシールド24と磁極4は、
後部とは反対側の先端部で記録ギャップ25を介して対
向する。MR素子に印加される外部磁界は矢印9の方向
で示す。
が、ミッドシールドを介して分離されている。従って、
交流の記録電流を流したコイルから励磁された磁界は、
ほとんどがミッドシールドに吸収され、わずかに漏洩し
た分がMR素子に印加されることになる。従って、再生
出力の変動、即ちMR素子の抵抗変化を敏感に検出する
ことが可能である。本発明の測定方法は、この微小な変
化を捉えて、MRヘッドの良否の判定を的確に行うこと
が可能である。
配置された録再一体型のMRヘッドは、コイルから励磁
された磁界が直接にMR素子に印加される。従って、再
生出力における微小な変化を捉えることが困難である。
法を用いることで、MRヘッドをウェハ上に形成した直
後の状態、MRヘッドをスライダに搭載した状態、スラ
イダをサスペンションに搭載した状態、いずれの状態に
於いても記録再生動作を繰り返したときに発生する変動
を精度良く測定することが可能である。
する図。
図。
図。
流Iwの時間tに対する関係を説明する特性図。
する図。
図。
極、5 コイル、6 端子、7 浮上面、8 永久磁
石、9 外部磁界、10 可変電流源、11 可変電流
源、12 オシロスコープ、21 MR素子、23 下
部シールド、24 ミッドシールド、25 記録ギャッ
プ
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流に流す第1のステップと、直流の外部磁
界を前記磁気抵抗効果素子に印加する第2のステップ
と、前記磁気抵抗効果素子の再生出力および出力上下非
対称性を測定する第3のステップを有し、第1および第
2のステップを重畳した後に第3のステップを行う操作
をN回繰り返した時の、前記再生出力または前記出力上
下非対称性の頻度分布のうち、少なくとも一つの頻度分
布で良否を判定することを特徴とする磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの検査方法。 - 【請求項2】 磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流を流す第1のステップと、直流の外部磁
界を前記磁気抵抗効果素子に印加する第2のステップ
と、前記磁気抵抗効果素子の再生出力および出力上下非
対称性を測定する第3のステップを有し、第1および第
2のステップを重畳した時の第3のステップで得られる
前記磁気抵抗効果素子の抵抗変化から良否を判定するこ
とを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法。 - 【請求項3】 磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流を流す手段と、直流の外部磁界を前記磁
気抵抗効果素子に印加する手段と、前記記録電流および
前記直流磁界を重畳した後に前記磁気抵抗効果素子の再
生出力および出力上下非対称性を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定をN回繰り返した時の、前記再生出
力および前記出力上下非対称性の頻度分布からヘッドの
良否を判定する手段とを備えることを特徴とする磁気抵
抗効果型磁気ヘッドの検査装置。 - 【請求項4】 磁気抵抗効果素子およびシールドを備え
る再生ヘッドと、磁気コアおよびコイルを備える記録ヘ
ッドとを有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドのコイルに、
交流の記録電流を流す手段と、直流の外部磁界を前記磁
気抵抗効果素子に印加する手段と、前記記録電流および
前記外部磁界を重畳した時の前記磁気抵抗効果素子の抵
抗変化から良否を判定する手段とを備えることを特徴と
する磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11062504A JP2000260012A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法、および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置 |
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---|---|---|---|
JP11062504A JP2000260012A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法、および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000260012A true JP2000260012A (ja) | 2000-09-22 |
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JP11062504A Pending JP2000260012A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査方法、および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの検査装置 |
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