JP2782921B2 - 水路の逆流防止装置 - Google Patents

水路の逆流防止装置

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JP2782921B2 JP15722290A JP15722290A JP2782921B2 JP 2782921 B2 JP2782921 B2 JP 2782921B2 JP 15722290 A JP15722290 A JP 15722290A JP 15722290 A JP15722290 A JP 15722290A JP 2782921 B2 JP2782921 B2 JP 2782921B2
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勝弘 樋高
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秀仁 市丸
裕三 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は浴槽等から上水道等への逆流を防止する水路
の逆流防止装置に関するものである。
(従来の技術) 従来において水路の逆流を防止するものには、実開昭
61−124772号公報に示されるものがある。これは、水路
に装着され該水路を上流側水路と下流側水路とに分離す
る遮断装置のホッパーと、該ホッパーを前記上流側水路
に接続する上孔と、ホッパーを前記下流側水路に接続す
る下孔と、ホッパーをドレン路に接続する側孔と、前記
上孔に開閉可能に設けられソレノイドにより駆動される
常閉の弁と、前記側孔に開閉可能に設けられソレノイド
により駆動される常開の弁と、遮断装置の上流側水路に
装着された水流センサーと、該水流センサーの検出信号
を入力とし前記両ソレノイドの駆動信号を出力とするコ
ントローラーとからなり、水流がなくなれば側孔を大気
に開放するものであった。
(発明が解決しようとする課題) ところが、このものでは断水時のみならず給湯を停止
する時にも側孔を開くことになり、水流の停止時ごとに
ホッパー内の水が側孔より流れ出すものであり、ドレン
路の排水処理が必要であった。例えば、この逆流防止装
置が採用される風呂装置においては、集合住宅のパイプ
シャフト内に設置されるケースもあり、このような場所
ではドレン路からの排水はたれ流しとなる場合がある。
このように排水処理が不完全であれば見苦しい上に、使
用者が水漏れ故障と間違うことにもなる。又、水資源の
無駄使いでもあった。
本発明は上記課題を解決し、大気開放時にも排水が出
ない水路の逆流防止装置の提供を目的とするものであ
る。
(実施例) 以下本発明の水路の逆流防止装置(以下本発明の装置
という)を図面に示す実施例に従い説明する。
第1図は本発明の装置が用いられた水路の一例として
の自動給湯風呂装置(2)を示し、該水路(5)は市水
道等の給水源(4)と高位置に設置された浴槽(1)と
を接続するものである。水路(5)には給湯加熱器
(6)が介設される。
更に水路(5)には遮断装置(16)及び該遮断装置
(16)の下流側において逆止弁(15)が、上流側におい
て水流スイッチ、水量計等の水流センサー(8)が各々
装着される。水路(5)は逆止弁(15)の下流からは強
制循環追焚回路(3)を共用している。
遮断装置(16)は第2図に詳細を示す様に水路(5)
に装着され、該水路(5)を上流側水路(5a)と下流側
水路(5b)とに分離するホッパー(20)を有する。
該ホッパー(20)は上孔(21)において上流側水路
(5a)に、側孔(22)において下流側水路(5b)に各々
接続される。
又ホッパー(20)は側孔(23)においてドレン路(1
8)に接続される。
次に前記上孔(21)にはソレノイド(26)により駆動
される常閉の弁(25)が開閉可能に設けられる。
又前記側孔(23)にはソレノイド(28)により駆動さ
れる常開の弁(27)が開閉可能に設けられる。
ホッパー(20)は前記上孔(21)、側孔(22)(23)
が設けられた上室(29)と該上室(29)の下方に位置
し、下孔(30)で連通される下室(31)とで形成され
る。前記下孔(30)にはソレノイド(32)により駆動さ
れる常開の弁(33)が開閉可能に設けられる。又、下室
(31)は側孔(34)により下流側水路(5b)に連通して
いる。
又、ドレン路(18)は器具外でホースに接続される金
具(35)に空気吸入口(36)を形成してある。
一方コントローラー(9)が設けられ、該コントロー
ラー(9)は前記水流センサー(8)の検出信号を入力
としソレノイド(26)(28)(32)の駆動信号を出力す
る。
以上の実施例に示した本発明の装置の作用を次に説明
する。
すなわち浴槽(1)に給湯する場合、開始スイッチ
(図示せず)を閉じる。
一方コントローラー(9)の指示により、弁(25)が
開かれると共に弁(27)(33)が閉じられる。
これにより上流側水路(5a)から下流側水路(5b)へ
湯〔給湯加熱器(6)により加熱される〕が流れ、浴槽
(1)に供給される。
以上は正常な運転状態であるが、例えば運転時〔弁
(25)が開いている時〕において給水源(4)としての
上水道が断水することがある。
この場合給水源(4)の水圧が低下して浴槽(1)の
湯が水路(5)を逆流しようとする。
この逆流は逆止弁(15)が正常に作動する場合は該逆
止弁(15)において防止される。
一方給水源(4)の水圧低下に伴う水路(5)の流れ
状態の異常は、水流センサー(8)によって検出され
る。
この異常の検出によりコントローラー(9)は弁(2
5)を閉じると共に弁(27)(33)を開く。
これによりホッパー(20)はドレン路(18)に接続さ
れると共に、上室(29)と下室(31)が下孔(30)によ
って連通される。すると、上室(29)内の水は下室(3
1)に流れ込み、上室は空気で満たされる。すなわち、
従来はドレン路(18)に流していた水を下室(31)に流
すようにしたのである。弁(27)(33)を開くタイミン
グは必要に応じてずらしてよく、弁(33)を若干早く開
くようにしてもよい。上室(29)内はドレン路(18)に
より大気開放となっており、更に給水源が水圧低下して
負圧になり、弁(25)が開いても空気が上流側水路(5
a)に流れ込むだけで、浴槽水の逆流は生じない。
ただ、器具外に接続されたホースが排水溝等の水につ
かっている場合は、このとき汚水を吸い上げるので、こ
れを防止するために空気吸入口(36)を形成してある。
尚、給水源側が負圧になることは運転時以外にも起こ
りうるので、弁(25)を閉じて給湯していない時には、
弁(27)は常に開いている。
下室(31)にたまった水は、浴槽(1)が下位にあれ
ば浴槽(1)に流れていき、浴槽(1)が上位にあれば
強制循環追焚回路(3)のポンプ運転時に回路内に吸い
込まれ、次回給湯時迄には下室(31)は空となるのであ
る。
逆止弁(15)の故障時は、浴槽(1)が遮断装置(1
6)より上位にあっても浴槽水がドレン路(18)に逆流
するだけで、上流側水路(5a)には逆流しない。
よって、ドレン路(18)から水が流れ出るのはこの場
合だけであり、使用者がこれを発見することによって逆
止弁(15)の修理を早急に行うことができる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、断水時に上流側水路へ
の逆流は完全に防止されると共に、逆流防止の為に給湯
停止時に遮断装置を大気開放してもドレン路からの水モ
レはないのである。従ってドレン路の排水処理が不完全
であってもさしつかえない。又、水モレのあるときは故
障時であるので、早急に発見でき、対処できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の適用例を示す給湯システムの概
略図、第2図は本発明の実施例を示す要部断面図、第3
図は同例における逆流防止作動時の要部断面図である。 (1)……浴槽 (4)……給水源 (5)……水路 (5a)……上流側水路 (5b)……下流側水路 (8)……水流センサー (9)……コントローラ (18)……ドレン路 (22)(23)……側孔 (25)(27)(33)……弁 (30)……下孔 (29)……上室 (31)……下室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 裕三 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 小笠原 秀行 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 審査官 鳥居 稔 (56)参考文献 特開 平1−169009(JP,A) 実開 昭61−124771(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/06 A47K 3/00 E03C 1/01,1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水路に装着され該水路を上流側水路と下流
    側水路とに分離する遮断装置のホッパーと、該ホッパー
    を前記上流側水路に接続する上孔と、ホッパーを前記下
    流側水路に接続する第1の側孔と、ホッパーをドレン路
    に接続する第2の側孔と、ホッパー内に形成されて前記
    上孔及び側孔が設けられた上室と、該上室の下方に位置
    し下孔で連通される下室と、前記上孔に設けられソレノ
    イドによって駆動される常閉の弁と、前記第2の側孔及
    び下孔に設けられソレノイドによって駆動される常開の
    弁と、遮断装置の上流側水路に装着された水流センサー
    と、該水流センサーの検出信号を入力とし前記ソレノイ
    ドの駆動信号を出力とするコントローラーとからなるこ
    とを特徴とする水路の逆流防止装置。
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