JP4416069B2 - 下水管作業用バイパス排水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に埋設された下水管における作業区間に汚水が流れないようにし、その作業区間の下水管を清掃、検査、補修、交換等の作業をする際に、その作業区間の下水管に接続した排水用マスの汚水を作業区間以外の下水管にバイパス排水する下水管作業用バイパス排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中に埋設された下水管の内部には長年の使用により、土砂、汚泥及び異物が堆積するので、その堆積した土砂、汚泥及び異物を除去清掃する必要がある。
【0003】
また、地中に埋設された下水管は経時変化等によりクラックや継手部不良等が発生する。特に下水管がヒューム管の場合には腐食して穴があいたりする。
このために、下水管の内部を検査したり、定期的に補修あるいは交換する必要がある。
【0004】
前述のように、下水管を清掃、検査、補修、交換等の作業をするには、その作業区間の下水管内に機器を挿入したり、作業者が入り込んで作業をするので、その作業期間中に下水の使用を中止しなければならない。
【0005】
このことを解消するために、例えば実公平6−13890号公報に開示された下水管作業用循環排水装置が提案されている。
【0006】
この下水管作業用循環排水装置は図13に示すように、下水管1の第1のマンホール2と第2のマンホール3との間の部分1aを作業区間とし、その作業区間の下水管1aの上流側の部分1bと下流側の部分1cに止水栓4を設けて作業区間の下水管1aに汚水が流れないようにする。
【0007】
そして、地上に設置したポンプ5の吸込管6を上流側の部分1bに位置させ、そのポンプ5の吐出管7を下流側の部分1cに位置させることで、作業区間よりも上流側の汚水を下流側にバイパスして流すようにしてある。
【0008】
かかる下水管作業用循環排水装置によれば下水を使用しても作業区間の下水管に汚水が流れないので、下水を使用しながらその作業区間の下水管を清掃、検査、補修、交換等の作業をすることができる。
【0009】
しかしながら、第1のマンホール2と第2のマンホール3との間の下水管には複数の排水管が接続され、その排水管は各家の排水用マスに接続しているので、作業区間の下水管には複数の家からの汚水が流れ込む。
【0010】
このために、下水管の作業中にはその作業区間の下水管に接続した各家は下水の使用を停止しなければならない。
【0011】
このことを解消できるようにした下水管作業用循環排水装置を本出願人は、特開平9−151534号として開示した。
前述の下水管作業用循環排水装置は、図14に示すように作業区間の下水管1aに接続している各家の排水用マス8の出口を止水栓で閉じることで、流入した汚水が作業区間の下水管1aに流れないようにする。
前記各家の排水用マス8を、補助吸引管9、電磁開閉弁10を経て主補助吸引管11に接続し、その主補助吸引管11を前記吸引管6に接続し、電磁開閉弁10を開とすることで、各家の排水用マス8に流入した汚水をポンプ5で作業区間の下水管1aの下流側の部分1cに排水するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この特開平9−151534号に示す装置は、すでに実用化されて製品として販売されているものであるが、以下の点で改善すべき点を有している。
まず、当該公報では詳しく述べていないが、実際の製品の場合は、開閉弁と、この開閉弁を開閉するシリンダと、そのシリンダに作動源を供給する電磁弁で電磁開閉弁10とし、ポンプ5を内蔵したハウジング12に設けたコントローラ13と各電磁開閉弁(電磁弁)10とは、それぞれ1本つづ別々の制御信号ケーブルで接続されている。また、各電磁開閉弁(シリンダ)10を駆動するための作動源は圧縮されたエアーであるが、エアー配管も各電磁開閉弁10ごとに1本づつ独立に取り回している。
したがって、作業区間では排水用マスの数、すなわち電磁開閉弁10の数に相当する多数の制御信号ケーブルと多数のエアー配管が存在することとなる。
【0013】
このために、地上に多数の制御信号ケーブルやエアー配管が配設されるので、通行の邪魔になる、制御信号ケーブル、エアー配管が通行人等によって損傷される恐れがある、制御信号ケーブル、エアー配管の配設作業が面倒である、等の不具合を有する。
【0014】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした下水管作業用バイパス排水装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、作業区間の下水管24に接続した複数の排水用マス36の汚水を、前記作業区間の下水管24以外の下水管にバイパス排水する下水管作業用バイパス排水装置であって、
前記各排水用マス36の排水経路にそれぞれ設けられ、外部から入力される制御信号に基づいて、外部から供給される圧縮エアーを用いて排水経路を開閉する開閉弁81を備えるとともに、前記圧縮エアーを前記各排水用マス36ごとに配設されるバルーンストッパに供給する補助エアー供給管路86を有する吸引制御装置44と、
汚水吸引用の負圧と、前記吸引制御装置44を作動する圧縮エアーを発生するとともに、前記吸引制御装置44の作動を制御する制御信号を出力する、真空吸引排水装置30とを有し、
前記吸引制御装置44における補助エアー供給管路86には、管路内の圧力低下を検出する圧力スイッチ90と、前記圧力スイッチ90よりも上流側の、前記制御信号に基づき管路を開閉し、かつ前記圧力スイッチ90の検出信号で管路を閉じる電磁開閉弁87とが配置され、
前記複数の吸引制御装置44を1系統の制御信号ケーブル94で直列に接続して、任意の吸引制御装置44の開閉弁81および電磁開閉弁87を開閉制御する
ことを特徴とする下水管作業用バイパス排水装置である。
【0016】
第1の発明によれば、作業区間の下水管24に接続した排水用マス36内の汚水を、その作業区間の下水管24以外の下水管、例えば下流側の下水管に排水できるので、作業区間の下水管24に接続した家でも下水の使用ができる。
また、各吸引制御装置44を1系統の制御信号ケーブル94で直列に接続したので、地上には1系統の制御信号ケーブル94が配設されるだけである。
よって、通行の邪魔にならない。制御信号ケーブル94が通行人等によって損傷される恐れが低減する。制御信号ケーブル94を容易に配設できる。
また、止水栓としてのバルーンストッパに吸引制御装置44から圧縮エアーを供給することができる。
また、バルーンストッパからエアーが洩れ、補助エアー供給管路86内の圧縮エアー圧力が低下すると、圧力スイッチ90が作動し、その検出信号で電磁開閉弁87が補助エアー供給管路86を閉じるので、前述のバルーンストッパに圧縮エアーが供給されなくなる。
よって、各開閉弁81を開閉するための圧縮エアーの圧力が低下しないので、バルーンストッパからエアが洩れたときでも開閉弁81を開閉できる。
【0017】
第2の発明は、第1の発明において、前記圧力スイッチ90により管路内の圧力低下が検出されたときに警報を発するようにした下水管作業用バイパス排水装置である。
【0018】
第2の発明によれば、バルーンストッパ等のトラブルによるエアー洩れを感知することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、第1のマンホール20に第1の下水管21と第2の下水管22が開口し、第2の下水管22は第2のマンホール23に開口し、その第2のマンホール23に第3の下水管24が開口し、この第3の下水管24は第3のマンホール25に開口し、その第3のマンホール25に第4の下水管26が開口しており、各下水管は各マンホールを介して連続して地中に埋設してある。汚水は第1の下水管21から第4の下水管26に向けて流れる。
【0022】
前記第3の下水管24が作業区間となり、この第3の下水管24の上流側、つまり第2の下水管22における第2のマンホール23に開口した流出側に上流側止水栓27が設けられ、第3の下水管24の下流側、つまり第4の下水管26の第3のマンホール25に開口した流入側に下流側止水栓28が設けてある。これにより作業区間である第3の下水管24には上流側の下水管より汚水が流れ込まない。
【0023】
前記上流側止水栓27、下流側止水栓28はエアーが供給されることで膨張して止水するバルーンストッパである。
【0024】
地上には真空吸引排水装置30が設置してある。
この真空吸引排水装置30は、外部より供給される電力によって、内部の真空ポンプにより汚水吸引用の負圧を発生させ、また内部のコンプレッサにより、後述する吸引制御装置44の開閉弁81を開閉する作動源としての圧縮空気(以下エアーという)を発生する。このエアーは、また、各吸引制御装置44に接続されるバルーンストッパ(止水栓)の作動用でもある。さらに、真空吸引装置30は、各吸引制御装置44の動作を制御する制御信号を出力するとともに、各吸引制御装置44からの信号を入力して判断する制御機能を有している。
【0025】
前記真空吸引排水装置30の吸引側に接続した吸引管31は、吸引制御装置44を経由して前記上流側止水栓27を貫通して第2の下水管22に突出している。
前記真空吸引排水装置30の排水側に接続した排出管32は第3のマンホール25から下流側止水栓28を貫通して第4の下水管26に突出している。
前記第1のマンホール20には水中グラインダーポンプ等の水中ポンプ33が設置してあり、その水中ポンプ33の吐出管34は真空吸引排水装置30を経由して前記排水管32に接続しており、第1のマンホール20から吸い込んだ汚水は第3のマンホール25よりも下流側に吐出される。
【0026】
前記各下水管には複数の排水管35がそれぞれ接続し、この各排水管35は後述する各家の排水用マスにそれぞれ接続されている。
前記第3の下水管24、つまり作業区間の下水管に接続した排水管35は図2に示すように各家の排水用マス36の出口37に接続し、その排水用マス36の入口38には台所、トイレ、浴室等に接続した排水パイプ39が接続している。前記排水用マス36の蓋40を外し、出口37に止水栓41を設けて排水管35に汚水が流れないようにし、その排水用マス36内に前記吸引管31を入れ、排水用マス36内に流れ込んだ汚水を吸引管31で排水する。
前記吸引管31にフロートスイッチ等の排水用マス36内の水位が一定高さとなると信号を出力するレベルセンサー43を取付ける。
なお、排水用マス36に吸引管31を設置した後には、吸引管31に合わせた開口部を設けた仮設用の蓋により排水用マス36を塞いでおく。これは、排水用マス36への落下防止と、排水用マス36からの汚臭の流出防止のためである。
【0027】
前記止水栓41は前述した上流側止水栓27、下流側止水栓28と同様に、内部に空気が圧送されることで膨張して止水するバルーンストッパで、エアー供給ホースが接続するホース接続部41aを有する。
【0028】
図3に示すように、第2の下水管22、及び各排水用マス36と真空吸引排水装置30とを接続する各吸引管31の途中には、それぞれ吸引制御装置44が設けられる。吸引制御装置44は、吸引管路の開閉を行うものであり、さらに、各止水栓(バルーンストッパ)27、41へのエアーの配管を接続するための中継点としての機能も有する。
以上の構成により、汚水はすべて作業区間の下水管に流れ込むことなく、作業区間の下水管の下流側に排水される。
【0029】
前記真空吸引排水装置30は図4から図9に示すように、筺状のハウジング50内に真空タンク51、真空ポンプ52、コンプレッサ53、コントローラ54等が設けてあり、そのハウジング50の一側面板50aと他側面板50bに貫通して排水管56が取付けてある。
この排水管56の一端部に、図4に仮想線で示すように前記水中ポンプ33の吐出管34が接続し、その排水管56の他端部に前記排出管32が接続している。
【0030】
また、各排水用マス36等からの吸引管31は、すべて主吸引パイプ64へと接続されており、ここからの汚水は真空タンク51に畜えられたのち、排水パイプ66を経て、前記排水管56内へと排出される。
従って、真空吸引排水装置30から排出される汚水は、すべて1本の排出管32により第4の下水管26へと排出される。
もちろん、前記水中ポンプ33の吐出管34を、真空吸引排水装置30を経由せずに、直接第4の下水管26へと接続することも可能である。この場合には、真空吸引排水装置30の前記排水管56の入り口側を塞いで、汚水が漏れるのを防げばよい。
【0031】
前記真空タンク51の上部には図8に示すように、仕切横板57と複数の仕切片58で複数の室が迷路形状に連続したラビリンス部59が形成してある。
このラビリンス部59の1つの室が図5に示すように、吸引パイプ60で真空ポンプ52の吸込口に接続し、この真空ポンプ52の吐出口はマフラ61、排出パイプ62を経て前記排水管56に接続してある。
真空ポンプ52より吐出される排気の通路である排出パイプ62を排水管56に接続しているのは、汚水吸引に伴なう汚臭が、外部に漏れ出るのを防止するためである。
前記排出パイプ62は上向きに略U字形状に湾曲し、かつ逆止弁63が設けてあり、前記排水管56から汚水がマフラ61へ逆流することを防止している。
【0032】
前記ラビリンス部59の吸引パイプ60が接続した室と最も離れた1つの室が真空タンク51の内部51aに開口し、その内部51aに主吸引パイプ64が開口している。この主吸引パイプ64に図5に仮想線で示すように前記吸引管31が接続される。
よって、真空ポンプ52で真空タンク51内の空気を吸引することで、吸引管31が汚水を吸引すると共に、万一真空タンク51内に許容量を越えて汚水がたまっても、真空ポンプ52内へ汚水が吸い込まれにくくなり、これにより真空ポンプ52の損傷を防止する構造となっている。
【0033】
前記真空タンク51内に排水ポンプ65が設置してある。
この排水ポンプ65は真空タンク51の内部51aに溜った汚水を吸い込んで排水パイプ66を経て前記排水管56に排出する。この排水パイプ66には逆止弁67が設けられ、排水管56内の汚水が排水パイプ66を通って真空タンク51の内部51aに逆流しないようにしてある。
【0034】
前記真空タンク51内にはフロートスイッチなどの下部水位センサ68、中間部水位センサ69、上部水位センサ70が設けてあり、これらの水位センサの検出信号が前記コントローラ54に入力され、その信号に基づいて前記真空ポンプ52、排水ポンプ65が駆動制御される。
例えば、真空タンク51内の汚水レベルが低下して下部水位センサ68が作動したら排水ポンプ65を停止する。
真空タンク51内の汚水レベルが上昇して中間部水位センサ69が作動したら排水ポンプ65を駆動する。
真空タンク51内の汚水レベルが異常に上昇して上部水位センサ70が作動したら、真空ポンプ52を緊急停止して真空タンク51内に汚水を吸引することを中止する。
【0035】
前記ハウジング50の一側面板50aには図6に示すように操作盤71が設けてある。
この操作盤71を操作することで前記真空ポンプ52、コンプレッサ53等を駆動する。
また、操作盤71を操作することで深夜モードに切換えできる。例えば、24時間タイマーで午後11時〜午前6時を設定することで、その時間帯(夜間)が深夜モードになる。
深夜には、各家庭から排出される汚水の量が減り、吸引する汚水量が減るため、深夜モードに切り替えて、真空ポンプ52の回転数を低下させて運転させることによって、騒音低減と省エネを図っている。
前記吸引パイプ60には、その吸引パイプ60を大気に開口する三方弁72が設けてある。
この三方弁72は真空ポンプ52を緊急停止した時に吸引パイプ60を大気に開口して真空タンク51内を大気に開口することによって真空タンク51内の負圧を解放し、吸引管31からの汚水の吸引を停止する役割をもつ。
【0036】
前記ハウジング50の一側面板50aの下部は内部に向けて凹み、コネクションボックス73が取付けてある。
このコネクションボックス73の内側は前記コンプレッサ53の出口、シーケンサ55、コントローラ54に接続し、後述するエアーホース、制御信号ケーブル等が接続される。
前記凹部の上縁部に蓋74が開閉自在に設けてあり、その蓋74を閉じた時にその下端と凹部との間に隙間が形成され、この隙間から前記エアーホース、制御信号ケーブル等が外部に突出する。
前記ハウジング50の他側面板50bの略上半分はヒンジ75で開閉自在であると共に、換気扇76が取付けてある。
前記排水管56と真空タンク51はパイプ77で接続してある。
このパイプ77は真空タンク51内の点検時等に、タンク内の汚水を排出するために設けているもので、通常は、手動バルブ78により、この流路は閉じられている。
【0037】
前記吸引制御装置44は図10に示すように、汚水流れ管路80を備え、この汚水流れ管路80に開閉弁81が設けてある。
この開閉弁81はシリンダ82で開閉される。このシリンダ82が伸び作動すると開閉弁81が開き、縮み作動すると開閉弁81が閉じる。
前記シリンダ82の伸び室82aと縮み室82bには電磁切換弁83でエアーが供給制御される。
この電磁切換弁83はスプリング等で閉位置Aに保持され、ソレノイド83aに通電されると開位置Bとなる。
閉位置Aの時にはシリンダ82の縮み室82bにエアーが供給されて伸び室82aが大気に開口する。
開位置Bの時にはシリンダ82の伸び室82aにエアーが供給され、縮み室82bが大気に開口する。
【0038】
入口、例えば片側逆止弁付セルフシール継手84に接続したエアー供給管路85は電磁切換弁83の入口ポート83bに接続していると共に、補助エアー供給管路86に接続している。
この補助エアー供給管路86は電磁開閉弁87を経て出口、例えば片側逆止弁付セルフシール継手88に接続している。
前記電磁開閉弁87はスプリングで供給位置Cに保持され、ソレノイド87aに通電されると遮断位置(逆止弁で流れを阻止する位置)Dとなる。
前記補助エアー供給管路86における電磁開閉弁87の下流側に設けた逆止弁89よりも下流側に圧力スイッチ90が設けてある。
この圧力スイッチ90は補助エアー供給管路86の圧力が設定圧力以下の時に信号を出力する。
【0039】
前記汚水流れ管路80の流入側には継手80aで前記吸引管31の排水用マス側部が接続し、流出側には継手80bで吸引管31の真空吸引排水装置側部が接続している。
よって、開閉弁81を開とすることで排水用マス36内の汚水が真空吸引排水装置30によって吸引される。
【0040】
前記エアー供給管路85の入口(片側逆止弁付セルフシール継手84)にはエアー供給管91が接続し、出口(片側逆止弁付セルフシール継手88)はホース92を経て前記止水栓(バルーンストッパ)41,27に接続している。
前記エアー供給管91が図11に示すように真空吸引排水装置30のコンプレッサ53の吐出側に接続している。つまり、エアー供給管91が吸引制御装置44の作動源を送る駆動用配管である。
よって、コンプレッサ53を駆動することでエアー供給管91、各エアー供給管路85、各補助エアー供給管路86を経て各止水栓41,27にエアーが供給される。
【0041】
ここで、真空吸引装置30からのエアーの供給は、図11に示すようになっている。すなわち、真空吸引装置30からのエアーは、分岐継手により2つに分岐され、それぞれ作業区間の左右に振り分けられる。そのうち片側のエアー供給管91は、1番目の吸引制御装置44へと分岐継手を介して接続される。1番目の分岐継手の他端は、次の吸引制御装置44の分岐継手と、同じくエアー供給管91により接続される。作業区間の反対側へのエアーの供給も同様である。このようにして、すべての吸引制御装置44へのエアーは、1系統の配管により直列に接続されるため、配管が非常にすっきりし、配管が通行の妨げになったり、損傷したり、あるいは配管配設作業が面倒になる、といったことがなくなる。
【0042】
前記各ソレノイド83a,87aはIOターミナル93に接続している。
このIOターミナル93には前記レベルセンサ43の信号と圧力スイッチ90の信号、開閉弁81の開閉信号が入力される。開閉弁81の開閉信号はシリンダ82の伸縮によるONするリミットスイッチ(図示せず)又は開閉弁81の弁が開閉作動することでONするリミットスイッチ(図示せず)で検出される。
前記各IOターミナル93に1本の制御信号ケーブル94がそれぞれ接続し、この1本の制御信号ケーブル94は図12に示すようにコントローラ54に接続している。
【0043】
前記コントローラ54は識別符号(番号)とともに通電信号(制御信号)を制御信号ケーブル94に出力する。
前記IOターミナル93には、識別符号(番号)を切り替えるスイッチがあり、この識別符号によって、制御信号がどのIOターミナルに対する信号であるかを識別する。
【0044】
コントローラ54は入力されたレベルセンサ43の信号により、その信号を出力した排水用マス36に接続した吸引制御装置44の電磁切換弁83のソレノイド83aに通電する信号を出力する。
その通電信号は識別符号付けされて制御信号ケーブル94に出力され、その識別符号と同じ識別符号に切り替えたIOターミナル93がその通電信号を受信し、電磁切換弁83のソレノイド83aに通電する。
これによってシリンダ82の伸び室82aにエアーが供給されてシリンダ82が伸び作動し、開閉弁81が開となる。
よって、レベルセンサ43が作動した排水用マス36内の汚水が吸引され、排水される。
【0045】
また、前記レベルセンサ43の信号の有無に関わらず、一定時間毎に各排水用マス36の汚水を所定時間だけ順次吸引して排水するようになっており、前述と同様にコントローラ54が識別符号付けした通電信号を順次出力し、その識別符号と同じ識別符号に切り替えたIOターミナル93が受信し、電磁切換弁83のソレノイド83aに通電することで、開閉弁81を所定時間だけ開とする。
これは、レベルセンサ43への異物付着等による作動不良が発生した場合でも、汚水の吸引を確実に行うためのものである。
【0046】
また、各圧力スイッチ90の信号、レベルセンサ43の信号、開閉弁81の開閉信号は1本の制御信号ケーブル94を経てコントローラ54に入力され、コントローラ54はどの排水用マス36から信号が入力されたかを識別する。
前記止水栓41にエアー洩れが生じた時には、補助エアー供給管路86のエアーが止水栓41から大気に洩れて補助エアー供給管路86内のエアー圧力が設定圧よりも低下し、圧力スイッチ90が作動して吸引制御装置44の補助エアー供給管路86の圧力低下を示す信号を出力する。
この信号がコントローラ54に入力され、コントローラ54はエアー洩れが生じた止水栓41と対応した吸引制御装置44の電磁開閉弁87のソレノイド87aに通電する信号(電磁開閉弁87を作動する信号)を出力する。
この通電信号は前述と同様に識別符号付けされて制御信号ケーブル94に出力され、そのエアー洩れした止水栓41に接続した補助エアー供給管路86の電磁開閉弁87のソレノイド87aに通電する。
その電磁開閉弁87が閉位置Dとなり、エアー洩れした止水栓41へのエアー供給が遮断され、補助エアー供給管86からのエアーの流出を止めるとともに、止水栓41(バルーンストッパ)等のトラブルによりエアー漏れが発生していることを知らせる警報を発する。なお、この警報は電話回線により作業現場から離れた位置にある事務所に連絡されるようになっており、この機能により深夜等で作業現場が無人となる時にトラブルが発生しても、迅速に対応できるようになっている。
よって、エアー供給管91内のエアー圧を所定の圧力に維持できるから、開閉弁81を開閉できる。
つまり、開閉弁81を開閉するシリンダ82を作動するエアーと止水栓41を止水状態とするエアーのエアー源(コンプレッサ)が同一であるから、前述のように止水栓41からエアー漏れが発生すると全てのシリンダ82が作動できずにバイパスシステム全体の機能が麻痺してしまうので、前述のように電磁開閉弁87により補助エアー供給管路86からのエアーの流出を止め、シリンダ82を作動して開閉弁81を開閉できるようにしている。
【0047】
ここで、真空吸引排水装置30と各吸引制御装置44とを結ぶ制御信号ケーブル94の配設は、図12に示すようになっている。真空吸引排水装置30に制御信号ケーブルの接続口を2つ有しているが、この2つの接続口は全く同一の機能を有するものである。真空吸引排水装置30の一方の接続口に接続された制御信号ケーブル94は、1番目の吸引制御装置44へと接続される。吸引制御装置44にはもう1つ他の接続口があり、1番目の吸引制御装置44と次の吸引制御装置44とは、同じく制御信号ケーブル94により接続される。作業区間の反対側は、真空吸引排水装置30のもう1つの接続口から同様に配設される。なお、真空吸引排水装置30の2つの接続口を常に使用する必要はなく、どちらか片方のみを使ってもよい。このようにして、すべての吸引制御装置44は、1系統の制御信号ケーブルにより直列に接続されるため、ケーブルが非常にすっきりし、そのケーブルが通行の妨げになったり、損傷したり、あるいはケーブル配設作業が面倒になる、といったことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す下水道部分の縦断面図である。
【図2】排水用マスの断面図である。
【図3】汚水の流れを示す平面図である。
【図4】真空吸引排水装置の縦断面図である。
【図5】真空吸引排水装置の横断面図である。
【図6】真空吸引排水装置の左側面図である。
【図7】真空吸引排水装置の右側面図である。
【図8】真空タンクの断面図である。
【図9】真空吸引排水装置の構成説明図である。
【図10】吸引制御装置の構成説明図である。
【図11】エアー供給を示す平面図である。
【図12】制御信号ケーブルの配設を示す平面図である。
【図13】従来例の下水管部分の縦断面図である。
【図14】従来例の汚水の流れを示す平面図である。
【符号の説明】
1…下水管、1a…作業区間の下水管、2…第1のマンホール、3…第2のマンホール、4…止水栓、5…ポンプ、8…排水用マンホール、9…補助吸引管、10…電磁開閉弁、11…主補助吸引管、13…コントローラ、20…第1のマンホール、21…第1の下水管、22…第2の下水管、23…第2のマンホール、24…第3の下水管(作業区間の下水管)、25…第3のマンホール、26…第4の下水管、27…上流側止水用栓、28…下流側止水用栓、30…真空吸引排水装置、31…吸引管、32…排出管、33…水中ポンプ、34…吐出管、35…排水管、36…排水用マス、41…止水栓、43…レベルセンサ、44…吸引制御装置、51…真空タンク、52…真空ポンプ、53…コンプレッサ、54…コントローラ、56…排水管、65…排水ポンプ、68…下部水位センサ、69…中間部水位センサ、70…上部水位センサ、81…開閉弁、82…シリンダ、83…電磁切換弁、85…エアー供給管路、86…補助エアー供給管路、87…電磁開閉弁、90…圧力スイッチ、93…IOターミナル、94…制御信号ケーブル。

Claims (2)

  1. 作業区間の下水管(24)に接続した複数の排水用マス(36)の汚水を、前記作業区間の下水管(24)以外の下水管にバイパス排水する下水管作業用バイパス排水装置であって、
    前記各排水用マス(36)の排水経路にそれぞれ設けられ、外部から入力される制御信号に基づいて、外部から供給される圧縮エアーを用いて排水経路を開閉する開閉弁(81)を備えるとともに、前記圧縮エアーを前記各排水用マス(36)ごとに配設されるバルーンストッパに供給する補助エアー供給管路(86)を有する吸引制御装置(44)と、
    汚水吸引用の負圧と、前記吸引制御装置(44)を作動する圧縮エアーを発生するとともに、前記吸引制御装置(44)の作動を制御する制御信号を出力する、真空吸引排水装置(30)とを有し、
    前記吸引制御装置(44)における補助エアー供給管路(86)には、管路内の圧力低下を検出する圧力スイッチ(90)と、前記圧力スイッチ(90)よりも上流側の、前記制御信号に基づき管路を開閉し、かつ前記圧力スイッチ(90)の検出信号で管路を閉じる電磁開閉弁(87)とが配置され、
    前記複数の吸引制御装置(44)を1系統の制御信号ケーブル(94)で直列に接続して、任意の吸引制御装置(44)の開閉弁(81)および電磁開閉弁(87)を開閉制御する
    ことを特徴とする下水管作業用バイパス排水装置。
  2. 前記圧力スイッチ(90)により管路内の圧力低下が検出されたときに警報を発するようにした請求項1記載の下水管作業用バイパス排水装置。
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