JP2780700B2 - 二次電池充電器 - Google Patents

二次電池充電器

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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムイオン電池
等の電池電圧と残容量の間に相関関係がある二次電池の
充電器に関する。ここで残容量は、電池自体の1回の放
電中で途中で使用を中止した場合、放電されずに残って
いる電池容量を指す。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のリチウムイオン電池充電器
の構成を示すブロック図である。
【0003】直流電源回路1は交流入力を整流、平滑
し、直流電源をつくる。定電流制御回路2は直流電源回
路1の出力を一定電流に保つ。電池電圧監視回路3はリ
チウムイオン電池4の電池電圧を監視し、定電流制御回
路2の動作を制御するための信号をフィードバックす
る。
【0004】リチウムイオン電池4が充電器に接続され
ると、電池電圧が低い場合は、定電流制御回路2により
定められた電流がリチウムイオン電池4へ流され、その
時の電池電圧を電池電圧監視回路3により監視し、設計
値、例えば8.4Vに達した時点で、定電流制御回路2
へ電流を絞るように信号をフィードバックし、設計値に
て一定電圧を保つ。電池電圧が高い場合は、定電流充電
モードに入って間もなく、または入らずに充電電流が絞
られる方向で定電圧充電を実行する。
【0005】以上の要領にてリチウムイオン電池4の充
電は行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリチウ
ムイオン電池等の二次電池充電器は、単に電池電圧を監
視するのみで、劣化している電池も新品の電池も同様に
充電完了時は同一の電池電圧になってしまうので充電動
作の中では電池寿命を判断できないという欠点があり、
また電池の外部への特性として電圧をみるのが最も簡易
だが、電池電圧では電池自体の劣化度を推し測れないた
め、電池寿命を判断するためには、充電が適切に行わ
れ、なおかつ使用してみて使用時間が短いことで判断す
るしかないという欠点がある。
【0007】本発明の目的は、充電動作の中で電池自体
の劣化度を推定し、外部へ表示する二次電池充電器を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の二次電池充電器
は、交流入力を直流電圧に変換する直流電源回路と、直
流電源回路の直流出力を一定電流値で二次電池に出力す
る定電流制御回路と、二次電池の電池電圧を監視し、該
電池電圧が制限電圧を越えないように定電流制御回路を
制御する電池電圧監視回路と、定電流制御回路が定電流
モードで充電を行なっている時間をカウントする定電池
モードカウンタと、定電流モードカウンタがカウントし
た定電流時間と、電池電圧監視回路が検出した充電開始
時の電池電圧から電池劣化度を推定する電池劣化度判断
回路と、推定された電池劣化度を表示する表示部を有す
る。
【0009】定電流充電時間は充電開始時の電池電圧が
低い程長くなり、また、充電開始時の電池電圧が同じで
も、電池の容量が少なくなるにつれて短くなる。そこ
で、定電流充電を行っている時の時間を定電流モードカ
ウンタにてカウントし、また、充電開始時の電池電圧を
検出することにより、この2つの値より電池の劣化度を
推定できる。推定結果はLED等により表示されるの
で、操作者は電池の劣化度合いを知ることができる。
【0010】本発明の他の二次電池充電器は、交流入力
を直流電圧に変換する直流電源回路と、直流電源回路の
直流出力を一定電流値で二次電池に出力する定電流制御
回路と、二次電池の電池電圧を監視し、該電池電圧が制
限電圧を越えないように定電流制限回路を制御する電池
電圧監視回路と、定電流制御回路が定電流モードで充電
を行なっている時間をカウントする定電池モードカウン
タと、二次電池を強制放電するための放電抵抗と、定電
流制御回路の出力または放電抵抗を二次電池に切替接続
するスイッチと、まず、二次電池を放電抵抗に接続して
電池の残容量が零になるまで放電し、その後二次電池を
定電流制御回路に接続するようにスイッチを制御するス
イッチ制御回路と、定電流モードカウンタがカウントし
た定電流時間から電池劣化度を推定する電池劣化度判断
回路と、推定された電池劣化度を表示する表示部を有す
る。
【0011】本発明では、充電動作に入る前に二次電池
を放電抵抗に接続して電池の残容量を零としているた
め、電池電圧を検出することなく、電池劣化度を推定す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施形態のリチウム
イオン電池充電器の構成図、図2は充電時の特性であ
る。
【0014】図1を参照すると、第1の実施形態のリチ
ウムイオン電池充電器は、AC入力を整流、平滑し、直
流電圧を出力する直流電源回路1と、直流出力を一定電
流値で出力するよう制御する定電流制御回路2と、充電
される電池の電池電圧を監視し、定電流制御回路2の動
作を制御するための信号をフィードバックする電池電圧
監視回路3と、定電流にて充電を行っている時間をカウ
ントする定電流モードカウンタ5と、定電流モードカウ
ンタ5からの充電時間の情報と電池電圧監視回路3から
の充電開始時の電池電圧の情報より電池の劣化度を推定
する電池劣化度判断回路6Aと、推定された電池劣化度
の情報を利用者へ提示する表示部7により構成される。
【0015】次に、本実施形態の動作について、図1お
よび2を用いて詳細に説明する。
【0016】リチウムイオン電池4が充電器に接続され
ると、定電流制御回路2により設計された値での定電流
充電をリチウムイオン電池4に対して行う。この時の充
電特性を図2に示す。充電は定電流モードと定電圧モー
ドの2つにより行なわれ、定電流モードカウンタ5は定
電流充電時の時間T1 をカウントする。電池の終止電圧
までの容量が減少してリチウムイオン電池4が劣化して
くると、図2(b)に示すようにT1 の時間が短くなっ
てくる。但し、リチウムイオン電池4の残容量が大きい
場合、充電開始時の電池電圧V0 が高く、定電流充電時
間T1 が短いことが有り得る。そこで電池劣化度判断回
路6Aでは充電開始時の電圧V0 の値を検出し、電池劣
化度をその電圧値V0 と定電流充電時間T1 より合わせ
て推察する。そして、その結果が表示部7により利用者
に提示される。
【0017】例えば、充電開始時の電圧V0 が4.2V
(満充電)、3.9V(50%充電)を示すとすると、
電池の劣化が全くないとき、充電開始時電圧3.9Vの
電池に対して定電流充電時間T1は、空電池(充電開始
時電圧2.5V)の定電流充電時間を100(%)とし
て50(%)となる。しかし電池が劣化してくると、定
電流充電時間T1が40(%)、30(%)、20
(%)と短かくなってくる。したがって、電池の劣化が
全くないときの各充電開始時電圧V0に対する定電流充
電時間T0を予め調べて記憶しておき、検出した定電流
充電時間T1とT0の比(%)を求めて、これを劣化度と
して表示部7に表示する。
【0018】図3は本発明の第2の実施形態のリチウム
イオン電池充電器のブロック図である。
【0019】本実施形態が第1の実施形態と異なる点は
リチウムイオン電池4を強制放電させる放電抵抗10
と、放電後、充電を行うようにするため、電池電圧監視
・スイッチ制御回路8と、スイッチ9を備えている点で
ある。
【0020】まず、スイッチ9によりリチウムイオン電
池4が放電抵抗10に接続され、放電抵抗10にて残容
量が零になるまで放電される。この放電は、電池劣化度
を検知したい時に行うこととする。
【0021】残容量を零とした後、電池電圧監視・スイ
ッチ制御回路8よりスイッチ9を放電モードより充電モ
ードに切り替え、充電を行う。充電動作自体は第1の実
施形態と同様であるが、電池残容量を零としているた
め、電池劣化度判断回路6Bにて電池電圧を監視するこ
となく、定電流充電時間T1 の検出のみで電池劣化度の
推定が可能となる。
【0022】なお、本発明は、ニッケルイオン電池の他
に、鉛蓄電池にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、二次電
池の劣化度を、充電開始時の電池電圧と定電流充電時間
または定電流充電時間のみで推定することにより、電池
を使用する前に事前に電池の劣化の度合を知ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のリチウムイオン電池
充電器のブロック図である。
【図2】図1のリチウムイオン電池充電器の充電時の特
性図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のリチウムイオン電池
充電器のブロック図である。
【図4】リチウムイオン電池充電器の従来例のブロック
図である。
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 定電流制御回路 3 電池電圧監視回路 4 ニチウムイオン二次電池 5 定電流モードカウンタ 6A、6B 電池劣化度判断回路 7 表示部 8 電池電圧監視・スイッチ制御回路 9 スイッチ 10 放電抵抗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池電圧と残容量の間に相関関係がある
    二次電池の充電器であって、 交流入力を直流電圧に変換する直流電源回路と、 前記直流電源回路の直流出力を一定電流値で前記二次電
    池に出力する定電流制御回路と、 前記二次電池の電池電圧を監視し、該電池電圧が制限電
    圧を越えないように前記定電流制御回路を制御する電池
    電圧監視回路と、 前記定電流制御回路が定電流モードで充電を行なってい
    る時間をカウントする定電池モードカウンタと、 前記定電流モードカウンタがカウントした定電流時間
    と、前記電池電圧監視回路が検出した充電開始時の電池
    電圧から電池劣化度を推定する電池劣化度判断回路と、 推定された電池劣化度を表示する表示部を有する二次電
    池充電器。
  2. 【請求項2】 電池電圧と残容量の間に相関関係がある
    二次電池の充電器であって、 交流入力を直流電圧に変換する直流電源回路と、 前記直流電源回路の直流出力を一定電流値で前記二次電
    池に出力する定電流制御回路と、 前記二次電池の電池電圧を監視し、該電池電圧が制限電
    圧を越えないように前記定電流制限回路を制御する電池
    電圧監視回路と、 前記定電流制御回路が定電流モードで充電を行なってい
    る時間をカウントする定電池モードカウンタと、 前記二次電池を強制放電するための放電抵抗と、 前記定電流制御回路の出力または前記放電抵抗を前記二
    次電池に切替接続するスイッチと、 まず、前記二次電池を前記放電抵抗に接続して電池の残
    容量が零になるまで放電し、その後前記二次電池を前記
    定電流制御回路に接続するように前記スイッチを制御す
    るスイッチ制御回路と、 前記定電流モードカウンタがカウントした定電流時間か
    ら電池劣化度を推定する電池劣化度判断回路と、 推定された電池劣化度を表示する表示部を有する二次電
    池充電器。
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