JP4738730B2 - 組電池及び電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、異なる種類の電池群を直列に接続した組電池に関する。
異なる種類の電池群を直列に接続した組電池としては、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された組電池は、4本の非水系二次電池(リチウムイオン二次電池)と、12本の水溶液系二次電池(ニッケル−水素二次電池)とが直列に接続されている。非水系二次電池群の出力電圧は水溶液系二次電池群の出力電圧と同一電圧とされ、また、水溶液系二次電池群を構成する1本の電池の容量は非水系二次電池群を構成する1本の電池の容量より小さくされている。かかる組電池を充電する際は、水溶液系二次電池群を構成する特定の二次電池から充電状態を検知して、その検知した充電状態に基づいて充電制御を行う。
特開9−180768号公報
ところで、電動工具等の機器に用いられる電池パック(電池を収容したもの)は、ユーザによって持ち運びされることから小型軽量化の要求が強い。しかしながら、上述した従来の組電池は、各電池を効果的に充電することを主目的として検討されたものであり、必ずしも小型軽量化の観点から検討されたものではなかった。
本発明は、上述した実情に鑑みなされたものであり、小型軽量化が可能となる組電池及び組電池を収容する電池パックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願に係る組電池は、異なる種類の電池群が直列に接続された組電池であって、組電池を構成する電池群のうちエネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の電圧ほど、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の電圧より高くなっていることを特徴とする。また、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の個々の電池の容量ほど、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の個々の電池の容量より小さくなっていることを特徴とする。
この組電池では、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の電圧ほどエネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の電圧より高くなっている。このため、より小さい重量又は体積で高いエネルギが蓄積され、小型軽量化が可能となる。また、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の個々の電池の容量ほど、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の個々の電池の容量より小さくなる。このため、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群にあわせて充電を行っても、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群が過充電となることを防止することができる。
なお、組電池を構成する電池群の種類やその数は任意であり、2種類の電池群を組合せてもよいし、あるいは、2種類を越える種類(例えば、3種類)の電池群を組合せてもよい。例えば、リチウムイオン電池とニッケル−水素電池を組合せて組電池としてもよいし、リチウムイオン電池とニッケル−水素電池とニッケル−カドミウム電池を組合せて組電池としてもよい。
また、電池群を構成する電池の数は、組電池の出力電圧(すなわち、組電池が用いられる機器の作動電圧)に応じて適宜決定することができる。従って、1本の電池で1の種類の電池群を構成してもよいし、2本以上の電池で1の種類の電池群を構成してもよい。
また、本願に係る電池パックは、上記の組電池を備えた電池パックであって、組電池の充電特性データを記憶するメモリを備え、その充電特性データは、組電池への充電電流を制御するための充電制御プログラムであり、その充電制御プログラムは、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の最も高い電池により構成される電池群の充電特性から決まる充電制御方式によって充電電流を決定することを特徴とする。
この電池パックは、組電池への充電電流を制御するための充電制御プログラムを記憶するメモリを有する。従って、電池パックが充電器に接続されたとき等に、充電器の制御装置は電池パックのメモリから充電制御プログラムを読取ることが可能となり、この読取った充電制御プログラムに基づいて組電池に充電を行うことができる。この際、メモリに記憶された充電制御プログラムは、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の最も高い電池により構成される電池群の充電特性から決まる充電制御方式によって充電電流を決定するものであるため、これらの電池群に重みをおいた充電が行われる。
ここで、電池パックに装備されるメモリとしては、不揮発性のメモリやEEPROM、あるいは、ICチップ等を用いることができる。
上記の電池パックにおいて、前記充電制御プログラムは、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池群の温度が設定温度を超えるか、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池群の電圧が設定電圧を超えると、組電池への充電を停止することことが好ましい。このような構成によると、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群に重みをおいた充電を行いながら、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の安全性が確保される。このため、電池パック(すなわち、組電池)に対してより最適な充電を行うことができる。
上述した請求項に記載の組電池又は電池パックは、下記の形態で好適に実施することができる。
(形態1) 手段1に記載の組電池は、リチウムイオン電池により構成される第1電池群と、ニッケル−水素電池により構成される第2電池群とを有する。第1電池群の出力電圧は第2電池群の出力電圧より高い。
(形態2) 形態1に記載の組電池では、第1電池群を構成するリチウムイオン電池の容量が第2電池群を構成するニッケル−水素電池の容量より小さい。
(形態3) 手段1又は手段2に記載の組電池を収容する電池パックには、電池群毎にその電池群を充電するための一対の充電端子が設けられる。この電池パックを充電する充電装置には、電池パックに設けられた電池群毎の充電端子に対応して接続端子が設けられ、これら接続端子には電源回路が接続される。電源回路は、電池群毎に充電電流又は充電電圧を制御可能となっている。なお、一の電池群に設けられる1の充電端子(接続端子)は、他の電池群に設けられる1の充電端子(接続端子)と共通化されている。
(形態4) 手段1又は手段2に記載の組電池を収容する電池パックには、電池群毎にその電池群の温度を検出する温度検出素子と、これら温度検出素子からの信号が入力する温度比較回路を備える。温度比較回路は、各温度検出素子から出力される信号に基づいて充電制御を行うための制御信号(例えば、高い方の温度に応じた信号、低い方の温度に応じた信号、両者の差に応じた信号、等)を出力する。充電装置は、電池パックの温度比較回路から出力される制御信号に基づいて充電制御を行う制御部を備える。
(形態5) 手段1又は手段2に記載の組電池を収容する電池パックには、各電池群の電池毎にその電池の電圧を示す信号が入力する電圧変換回路を備える。電圧変換回路は、入力する各電池の電圧に基づいて充電制御を行うための制御信号(例えば、各電池電圧のうち最大の電池電圧等)を出力する。充電装置は、電池パックの電圧変換回路から出力される信号に基づいて充電制御を行う制御部を備える。
(形態6) 手段1又は手段2に記載の組電池を収容する電池パックには、各電池群の電圧と、電池群の少なくとも一方の温度を検出する電圧・温度検出回路を備える。電圧・温度検出回路は、入力する各電池群の電圧及び温度に基づいて充電制御を行うための制御信号を出力する。充電装置は、電池パックの電圧・温度検出回路から出力される制御信号に基づいて充電制御を行う制御部を備える。
以下、本発明の第1実施例に係る電池パックについて図面を参照して説明する。図1は電池パックと該電池パックを充電する充電器10の構成を併せて示すブロック図である。
図1に示すように電池パック20は、ニッケル−水素電池群24と、ニッケル−水素電池群24に直列に接続されたリチウムイオン電池群26を備える。ニッケル−水素電池群24は、1又は2本以上のニッケル水素−電池によって構成される。1本のニッケル−水素電池の重量は約60gであり、また、その出力電圧は約1.2Vで、その容量は約3.3Ahとなっている。一方、リチウムイオン電池群26も、1又は2本以上のリチウムイオン電池によって構成される。1本のリチウムイオン電池の重量は約80gであり、また、その出力電圧は約3.6Vで、その容量は約3.0Ahとなっている。したがって、リチウムイオン電池のほうがニッケル−水素電池と比較して、エネルギ重量密度が高く、また、その容量は小さくなっている。
ここで、リチウムイオン電池の数とニッケル−水素電池の数は、リチウムイオン電池群26の出力電圧がニッケル−水素電池群24の出力電圧より高くなるように決められている。例えば、電池パック20の出力電圧を12Vとした場合、3本のリチウムイオン電池によりリチウムイオン電池群26を構成し、1本のニッケル−水素電池によりニッケル−水素電池群24を構成することができる。この場合、リチウムイオン電池群26によって約10.8Vを出力し、ニッケル−水素電池群24によって約1.2Vを出力する。このとき、リチウムイオン電池群26の重量は約240gとなり、ニッケル−水素電池群24の重量は約60gとなり、その総重量は約300gとなる。
あるいは、2本のリチウムイオン電池によりリチウムイオン電池群26を構成し、4本のニッケル−水素電池によりニッケル−水素電池群24を構成することもできる。この場合、リチウムイオン電池群26によって約7.2Vを出力し、ニッケル−水素電池群24によって約4.8Vを出力する。このとき、リチウムイオン電池群26の重量は約160gとなり、ニッケル−水素電池群24の重量は240gとなり、その総重量は約400gとなる。
なお、12Vの電池パック20をニッケル−水素電池のみで構成した場合は、ニッケル−水素電池は10本となり、その重量は約600gとなる。したがって、リチウムイオン電池とニッケル−水素電池を組合せることで、従来の単種類の電池(例えば、ニッケル−水素電池,ニッケル−カドミウム電池)により構成される電池パックと比較して、その重量を軽くすることができる。また、リチウムイオン電池とニッケル−水素電池を組合せる場合、リチウムイオン電池の数を多くするほどその総重量を小さくすることができる。
上述したニッケル−水素電池群24のプラス極は端子T1に接続される。また、ニッケル−水素電池群24のマイナス極とリチウムイオン電池群26のプラス極との接続点は端子T2に接続される。さらに、リチウムイオン電池群26のマイナス極は端子T3に接続される。電池パック20が充電器10に装着されると、これらの端子T1,T2,T3は充電器10側の端子t1,t2,t3にそれぞれ接続されるようになっている。なお、電池パック20が電動工具に装着されると、端子T1,T3が電動工具の対応する端子に接続され、電池群24,26から電動工具の駆動源(例えば、モータ)に電力が供給されるようになっている。
また、リチウムイオン電池群26のマイナス極にはサーミスタ22の一端が接続され、サーミスタ22の他端は端子T4に接続されている。サーミスタ22はニッケル−水素電池群24の近傍に配置され、ニッケル−水素電池群24の温度が上昇すると、サーミスタ22のインピーダンスが低下するようになっている。後述する充電器10の制御部16は、サーミスタ22(すなわち、端子T4)から出力される信号の電圧によってニッケル−水素電池群24の温度を検出するようになっている。
さらに、電池パック20は、端子T5に接続されたEEPROM28を備える。EEPROM28には、電池パック20の型式や電池群24,26を充電するための充電制御プログラムが格納されている。この充電制御プログラムは、リチウムイオン電池の充電特性に基づいて作成されている。
次に、電池パック20を充電するための充電器10について説明する。充電器10は、電源回路12と、電源回路12を制御するための充電電流・電圧制御部14及び制御部16を備える。
電源回路12の入力側には図示省略した外部交流電源が接続可能とされ、その出力側には端子t1,t3が接続されている。電池パック20が充電器10に装着されると、電源回路12がニッケル−水素電池群24及びリチウムイオン電池群26に接続されるようになっている。電源回路12は、入力する外部交流電源を変換して、充電電流(直流電流)をニッケル−水素電池群24及びリチウムイオン電池群26に供給する。
制御部16は、CPU,ROM,RAM等によって構成される。制御部16には端子t4,t5(電池パック20の端子T4,T5と接続される)が接続されている。このため、充電器10に電池パック20が装着されると、制御部16にはサーミスタ22から出力される信号(すなわち、ニッケル−水素電池群24の温度に応じて電圧が変化する信号)が入力し、また、制御部16はEEPROM28と通信可能となる。
さらに、制御部16には、電源回路12から出力される充電電圧に基づく端子t1(すなわち、電池パック20の端子T1)からの信号と、端子t2(すなわち、電池パック20の端子T2)からの信号と、端子t3(すなわち、電池パック20の端子T3)からの信号が入力するようになっている。これによって、制御部16は、ニッケル−水素電池群24の電圧と、リチウムイオン電池群26の電圧を独立して計測する。また、制御部16は、端子t3から入力する信号の電圧から抵抗R(すなわち、電源回路12と端子t3との間に配された抵抗R)による電圧降下量を測定し、これによって、電源回路12から電池群24,26に供給している充電電流の電流値を計測している。さらに、制御部16には記憶部18が接続されている。記憶部18には、充電器10の型式や充電電流値を決定するための情報等が記憶されている。
この制御部16は、EEPROM28から読取った充電制御プログラムに従って充電電流値を決定し、決定した充電電流値を充電電流・電圧制御部14に出力する処理を行う。制御部16で行われる処理については後で詳述する。
充電電流・電圧制御部14は、制御部16から出力される充電電流値に従って電源回路12から電池群24,26に供給される充電電流を制御する。例えば、電源回路12から電池群24,26に出力される充電電流が一定となるように充電電流を制御したり、リチウムイオン電池群26の電圧が一定の値となるように充電電流を制御する。
次に、電池パック20(すなわち、電池群24,26)を充電する際の充電器10の動作を説明する。なお、充電器10の充電動作は、電池パック20が充電器10に装着され、充電器10の制御部16が電池パック20のEEPROM28から充電制御プログラムを読取ることによって開始される。以下、電池パック20のEEPROM28から読取った充電制御プログラムに従って制御部16が行う充電処理について説明する。
図2は制御部16で行われる充電処理のフローチャートを示している。図2に示すように、制御部16は、まず、電池群24,26に供給される充電電流が一定の電流値となるように充電を開始する(S10)。具体的には、制御部16は、充電制御プログラムにより指定された充電開始時の充電電流値を充電電流・電圧制御部14に出力する。充電電流・電圧制御部14は、指示された充電電流値となるように電源回路12を制御する。これによって、ニッケル−水素電池群24を構成する各電池とリチウムイオン電池群26を構成する各電池に対し充電が開始される。
次いで、制御部16はリチウムイオン電池群26の電圧が設定電圧以上となったか否かを判定する(S12)。すなわち、制御部16は、端子t2と端子t3からそれぞれ入力する信号の電位からリチウムイオン電池群26の電圧を求め、その電圧と設定電圧とを比較する。
リチウムイオン電池群26の電圧が設定電圧以上の場合〔ステップS12でYES〕はステップS14に進み、リチウムイオン電池群26の電圧が設定電圧未満の場合〔ステップS12でNO〕はステップS10に戻って一定電流で充電が継続される。したがって、リチウムイオン電池群26の電圧が設定電圧となるまで、一定電流で電池群24,26が充電されていくこととなる。
ステップS14に進むと、制御部16はリチウムイオン電池群26の電圧が一定の電圧値(すなわち、ステップS12の設定電圧)となるように電池群24,26に供給する充電電流を制御する。すなわち、制御部16は、リチウムイオン電池群26の電圧が一定となるように充電電流値を決定し、その決定した充電電流値を充電電流・電圧制御部14に出力する。
次いで、制御部16は、サーミスタ22で計測される電池温度(すなわち、ニッケル−水素電池群24の温度)が設定温度以下となっているか否かを判定する(S16)。ニッケル−水素電池群24の温度が設定温度を越える場合〔ステップS16でNO〕は、ニッケル−水素電池群24を構成する電池が劣化する危険性があるためステップS20に進んで充電を停止する。一方、ニッケル−水素電池群24の温度が設定温度以下の場合〔ステップS16でYES〕は、ニッケル−水素電池群24の電圧が設定電圧(ただし、ステップS12の設定電圧とは異なる)以下となるか否かを判定する(S17)。具体的には、制御部16は、端子t1と端子t2からの信号の電位からニッケル−水素電池群24の電圧を求め、その電圧とステップS17の設定電圧とを比較する。
ニッケル−水素電池群24の電圧が設定電圧を越える場合〔ステップS17でNO〕は、ニッケル−水素電池群24を構成する電池が破損する危険性があるためステップS20に進んで充電を停止する。一方、ニッケル−水素電池群24の電圧が設定電圧以下の場合〔ステップS17でYES〕は、電池群24,26に供給する充電電流の電流値が設定電流値以下となったか否かを判定する(S18)。
充電電流値が設定電流値以下となる場合〔ステップS18でYES〕は、リチウムイオン電池群26を構成する電池への充電が完了したとして充電を停止する(S20)。逆に、充電電流値が設定電流値を越える場合〔ステップS18でNO〕は、充電が完了していないとしてステップS14に戻って、ステップS14からの処理を繰り返す。したがって、電池群24,26に供給される充電電流は時間の経過に伴って徐々に減少し、充電電流が設定電流となると充電が停止されることとなる。
上述したことから明らかなように、電池パック20は、まず、リチウムイオン電池群26の電圧が設定電圧となるまで一定電流で充電され、次いで、リチウムイオン電池群26の電圧が一定の電圧(設定電圧)で維持され、充電電流値が設定電流値に低下すると充電が停止される。したがって、出力電圧が高いリチウムイオン電池群26の充電特性に基づいて充電が行われるため、電池パック20を効率的に充電することができる。
また、電池パック20への充電中はニッケル−水素電池群24の電池温度や電池電圧を計測し、計測した電池温度や電池電圧によって充電を停止するか否かを決定する。このため、リチウムイオン電池群26の充電特性に基づいて電池パック20を充電しても、ニッケル−水素電池群の劣化やその破損を防止することができる。
さらに、ニッケル−水素電池群24を構成する電池の容量は、リチウムイオン電池群26を構成する電池の容量より大きい。このため、リチウムイオン電池群26を構成する電池を満充電となるまで充電を行っても、ニッケル−水素電池群24を構成する電池が過充電となってしまうことが防止される。
次に、本発明の第2実施例について図面を参照して説明する。図3は第2実施例の電池パック20aと充電器10aの構成を併せて示すブロック図である。図3に示すように、第2実施例の電池パック20a,充電器10aは、それぞれ第1実施例の電池パック20,充電器10と略同一の構成を有する。ただし、第2実施例では、電池パック20aのニッケル−水素電池群24a,リチウムイオン電池群26aのそれぞれを個別に充電できる点で異なっている。以下、第1実施例と同一構成の部分については簡単に説明し、第1実施例と異なる点について詳細に説明する。
電池パック20aは、ニッケル−水素電池群24aと、ニッケル−水素電池群24aに直列に接続されたリチウムイオン電池群26aを備える。ニッケル−水素電池群24aを構成するニッケル−水素電池の本数及び容量、並びに、リチウムイオン電池群26aを構成するリチウムイオン電池の本数及び容量は、第1実施例のそれと同様となっている。なお、以下の第3〜5実施例においても、特にことわらない限り、各電池群の本数及び容量等は第1実施例と変わらないものとする。
ニッケル−水素電池群24aのプラス極は端子T1に、ニッケル−水素電池群24aのマイナス極とリチウムイオン電池群26aのプラス極は端子T2に、リチウムイオン電池群26aのマイナス極は端子T3にそれぞれ接続されている。また、リチウムイオン電池群26aのマイナス極には、ニッケル−水素電池群24aの温度を検出するためのサーミスタ22の一端が接続され、サーミスタ22の他端は端子T4に接続されている。
電池パック20aのEEPROM28aは端子T5に接続されている。EEPROM28aには、ニッケル−水素電池群24aを充電するためのデータ(例えば、型式,充電制御プログラム等)と、リチウムイオン電池群26aを充電するためのデータ(例えば、型式、充電制御プログラム等)が格納されている。
ここで、ニッケル−水素電池群24aを充電するための充電制御方式としては、ニッケル−水素電池を充電するための公知の種々の制御方式を用いることができる。本実施例では、サーミスタ22aによって検出されるニッケル−水素電池群24aの温度が所定の温度上昇パターンとなるように充電電流を決定する制御方式を採用している。一方、リチウムイオン電池群26aを充電するための充電制御方式としては、上述した第1実施例と同様の定電流−定電圧制御方式(充電初期は定電流充電を行い、電池群の電圧が所定値を超えると定電圧充電を行う方式)を用いている。ただし、リチウムイオン電池群26aを充電するための充電制御方式としては、リチウムイオン電池群26aの電圧が所定の電圧上昇パターンとなるように充電電流を決定する制御方式を用いることもできる。
充電器10aは、電源回路12aと、電源回路12aを制御するための充電電流・電圧制御部14a及び制御部16aを備える。電源回路12aの入力側には図示省略した外部交流電源が接続可能とされ、その出力側にはスイッチ19aを介して端子t1,t2,t3が接続されている。スイッチ19aは、制御部16aによって制御され、電源回路12aが接続される端子を切換える。すなわち、電源回路12aを端子t1,t2に接続する場合と、電源回路12aを端子t2,t3に接続する場合に切換える。電源回路12aが端子t1,t2に接続されると、電源回路12aとニッケル−水素電池群24aが接続され、ニッケル−水素電池群24aを充電可能な状態となる。一方、電源回路12aが端子t2,t3に接続されると、電源回路12aとリチウムイオン電池群26aが接続され、リチウムイオン電池群26aを充電可能な状態となる。
制御部16aには、端子t1〜t3のうちスイッチ19aによって電源回路12aに接続された2つの端子と、端子t4,t5が接続されている。したがって、端子t1〜t3のうちスイッチ19aによって選択された2つの端子から入力する信号によって、制御部16aは電池群24a又は電池群26aの電池電圧を検出する。また、端子t4から入力する信号によって、制御部16aはニッケル−水素電池群24の温度を特定する。さらに、制御部16aは端子t5を介してEEPROM28aと通信可能となる。制御部16aと接続された記憶部18aには、充電器10aの型式や充電電流値を決定するためのデータ等が記憶されている。
制御部16aは、スイッチ19aを操作することで電源回路12aが接続される電池群(24a又は26a)を選択する。そして、選択した電池群に応じた充電制御プログラムをEEPROM28aから読取り、その充電制御プログラムに従って充電電流値又は充電電圧値を決定し、決定した充電電流値又は充電電圧値を充電電流・電圧制御部14aに出力する処理を行う。充電電流・電圧制御部14aは、制御部16aから出力される充電電流値又は充電電圧値に従って、電源回路12aから電池群24a又は電池群26aに供給する充電電流を制御する。すなわち、ニッケル−水素電池群24aに対しては、ニッケル−水素電池群24aの電池温度が所定の温度上昇パターンとなるように充電電流を制御し、リチウムイオン電池群26aに対しては、充電初期には一定の充電電流が流れるようにし、リチウムイオン電池群26aの電圧が設定値を超えるとリチウムイオン電池群26aの電圧が一定となるようにする。
上述の説明から明らかなように、第2実施例では、電池パック20aの電池群24a,26aを個別に充電できるため、電池群24a,26a毎に異なる充電制御方式(満充電検出方式を含む)を採用することができる。このため、各電池群24a,26aを、電池群24a,26aの充電特性に応じて充電を行うことができ、これによって、各電池群24a,26aを短時間で、かつ、確実に満充電とすることができる。
次に、本発明の第3実施例について図面を参照して説明する。図4は第3実施例の電池パック20bと充電器10bの構成を併せて示すブロック図である。図4に示すように第3実施例では、電池パック20b内に収容された電池群24b,26bの温度をそれぞれ検出し、それら検出された温度の一方を用いて電池群24b,26bを充電する点で、既に説明した第1,2実施例と異なる。以下、第1,2実施例と異なる点について詳細に説明する。
電池パック20bも、ニッケル−水素電池群24bと、このニッケル−水素電池群24bに直列に接続されたリチウムイオン電池群26bを備える。ニッケル−水素電池群24bの近傍には当該ニッケル−水素電池群24bの温度を検出するサーミスタ22bが、リチウムイオン電池群26bの近傍には当該リチウムイオン電池群26bの温度を検出するサーミスタ25bが設けられる。サーミスタ22b,25bは一端が端子T4(充電器10bの端子t4)を介して接地され、その他端は温度比較回路21bに接続されている。
温度比較回路21bは、端子T3及び端子T4を介して充電器10bに設けられた第2電源回路13bに接続され、第2電源回路13bから供給される電力によって動作するようになっている。温度比較回路21bは、サーミスタ22b,25bから出力される信号のうち、検出した温度が高い方のサーミスタの信号を出力する。例えば、サーミスタ22bで検出した温度がサーミスタ25bで検出した温度より高い場合は、サーミスタ22bから出力される信号(すなわち、サーミスタ22bで検出された温度に応じた信号)を出力する。温度比較回路21bから出力された信号は、充電器10bの制御部16bに入力するようになっている。
充電器10bは、第1電源回路11bと、電池パック20bの温度比較回路21bに電力を供給する第2電源回路13bと、第1電源回路11bを制御するための充電電流制御部14b及び制御部16b等を備える。第1電源回路11bは、入力する外部交流電源を直流電源に変換し、電池群24b,26bに充電電流を供給する。
制御部16bは、電池群24b及び26bに供給する充電電流の電流値を決定する。具体的には、制御部16bは、電池群24b,26bの電圧を測定し、その測定される電圧が所定の電圧パターンとなるよう充電電流値を決定する。決定された充電電流値は、充電電流制御部14bに出力され、その出力された充電電流値に基づいて充電電流制御部14bは第1電源回路11bを制御する。また、制御部16bは、温度比較回路21bから出力される信号をモニターし、その信号によって電池群24bと26bのいずれか一方が設定温度以上となったと判定すると、電池群24b,26bの充電を停止する。これによって、電池群24b又は26bが高温となることによる損傷等を未然に防止することができる。
ここで、上述した温度比較回路21bについて説明する。温度比較回路21bの回路図の一例を図5に示す。図5中、42はニッケル−水素電池群24bの温度を検出する第1温度検出回路であり、44はリチウムイオン電池群26bの温度を検出する第2温度検出回路であり、これらの回路42,44は温度比較回路21bに接続されている。
第1温度検出回路42は感温素子であるサーミスタ22bを備える。サーミスタ22bの一端は接地され、他端はコンデンサC1及び固定抵抗R1の一端に接続される。コンデンサC1の他端及び固定抵抗R1の他端は共に電源線(第2電源回路13bの電源線)に接続される。サーミスタ22bと固定抵抗R1の接続端であるA点には、温度比較回路21bが接続される。サーミスタ22bは、感知した温度が高くなるに応じて抵抗値が小さくなる。したがって、サーミスタ22bで感知する温度が高くなるに応じて、第1温度検出回路42から温度比較回路21bへ出力される信号の電圧V1は低くなる。
第2温度検出回路44も第1温度検出回路42と同一の構成を有する。したがって、サーミスタ25bで感知する温度が高くなるに応じてその抵抗値が小さくなり、第2温度検出回路44から温度比較回路21bへ出力される信号の電圧V2も低下する。
本実施例では、サーミスタ22b,25b、固定抵抗R1,R2並びにコンデンサC1,C2は、同一の電気的特性を有するように調整されている。このため、第1温度検出回路42から出力される信号の電圧V1と第2温度検出回路44から出力される信号の電圧V2を単純に比較することで、サーミスタ22bで感知した温度が高いのかサーミスタ25bで感知した温度が高いのかを判別することができる。
温度比較回路21bはダイオードD1,D2および固定抵抗R3で構成されている。ダイオードD1のカソード側は、第1温度検出回路42のA点に接続される。ダイオードD2のカソード側は、第2温度検出回路44のB点に接続される。ダイオードD1のアノード側及びダイオードD2のアノード側は共にC点で接続されている。C点には一端を電源線(第2電源回路13bの電源線)に接続された固定抵抗R3の他端が接続される。上記C点は、端子T5(端子t5)を介して充電器10bの制御部16bに接続されている。なお、ダイオードD1,D2の特性(オフセット電圧等)は、同一特性となるように調整されている。
かかる構成においては、第1温度検出回路42のA点の電圧V1が第2温度検出回路44のB点の電圧V2より大きい場合(すなわち、第2温度検出回路44で検出される温度T>第1温度検出回路42で検出される温度Tとなる場合)、C点からB点に向って電流は流れ、C点からA点に向って電流は流れない。このとき、C点の電圧VCはB点の電圧V2にVo(ダイオードD2の順方向電圧等により決まる電圧降下量)を加えたものとなる。逆に、第1温度検出回路42のA点の電圧V1が第2温度検出回路44のB点の電圧V2より小さい場合(すなわち、第1温度検出回路42で検出される温度T>第2温度検出回路44で検出される温度Tとなる場合)、C点からA点に向って電流は流れ、C点からB点に向って電流は流れない。このとき、C点の電圧VCはA点の電圧V1にVo(ダイオードD1の順方向電圧等により決まる電圧降下量)を加えたものとなる。
上述したことから明らかなように温度比較回路21bは、サーミスタ22bの電圧V1とサーミスタ25bの電圧V2のうち、電圧値が低いほうの信号(サーミスタで感知された温度が高い方)のみを充電器10bの制御部16bに出力する。したがって、制御部16bは、電池群24b,26bの温度を個別に監視する必要はなく一方を監視するだけでよく、また、電池パック20bと充電器10bとを接続する接続端子数を少なくすることができる。
なお、上述の例では、各サーミスタ22b,25bで検出された温度のうち高い方の温度に係る信号を制御部16bに出力した。しかしながら、電池パック20b(温度比較回路21b)から制御部16bに出力する信号は、サーミスタ22b,25bで検出された温度のうち低い方の信号であってもよい。また、サーミスタ22b,25bのいずれかで検出された信号の変化率(温度変化率)を出力するようにしてもよい。さらには、サーミスタ22b,25bで測定された2つの温度の差を出力するようにしてもよいし、サーミスタ22b,25bで測定された2つの温度の変化率の差を出力するようにしてもよい。要は、電池パックに収容される各電池群の充電特性に応じて決まる充電制御方式に併せて、適切な制御パラメータ(温度変化率等)を電池パックから充電器に向かって出力することができる。
次に、本発明の第4実施例について図面を参照して説明する。図6は第4実施例の電池パック20cと充電器10cの構成を併せて示すブロック図である。図6に示すように、電池パック20cでは、ニッケル‐水素電池群24cを構成する各電池(セル)と、リチウムイオン電池群26cを構成する各電池(セル)の電圧がそれぞれ検出される。検出された各電圧は、バッテリ電圧変換回路27c(以下、VT変換回路という)に入力する。
VT変換回路27cは、充電器10cに設けられた第2電源回路13cに接続され、第2電源回路13cから供給される電力によって動作する。このVT変換回路27cは、電池群24c,26cを構成する各電池の電圧のうち最大となっているものに基づいて、充電制御用の制御信号を生成し出力する。例えば、電池群24c,26cのうち電池群26cを構成する一のリチウムイオン電池の電圧が最大となっているときは、そのリチウムイオン電池の電圧を充電制御用の信号に変換して出力する。VT変換回路27cから出力された信号は、充電器10cの制御部16cに入力する。制御部16cは、入力する制御信号から電池群24c,26c(詳しくは、電池電圧が最大となっている電池)の電池電圧の上昇率を求め、この電池電圧の上昇率から電池群24c,26cの電圧上昇パターンが予め設定された電圧上昇パターンとなるように充電電流値を決定する。充電電流制御部14cは、制御部16cで決定された充電電流値に基づいて第1電源回路11dを駆動し、これによって、充電器10cから電池パック20cに制御部16cで決定された充電電流が供給される。
したがって、第4実施例によると、同一種類の電池間において充電特性のバラツキがあるような場合(すなわち、充放電時に電池間で電圧や充電容量に差が生じる場合)であっても、電池毎に電圧をモニターしているため、1の電池電圧が上昇しすぎることが防止される(ひいては、個々の電池間の特性のバラツキによる電池の過充電または過放電が防止することができる)。例えば、リチウムイオン電池群26cの各電池の電池電圧にバラツキが生じている場合でも、最も電圧が高くなる電池に基づいて充電電流が決定されることとなるため、電圧上昇によるリチウムイオン電池の破損等が防止される。
なお、VT変換回路27cにより行われる信号の変換処理は、充電器10cの充電制御プログラムと電池群24c,26cに対して実際に行う充電制御によって決まる。例えば、充電器10cの充電制御プログラムが電池温度に基づくものであり、電池群24c,26cに対して行う充電制御方式が電池電圧に基づくものである場合は、検出した電池電圧に基づいて電池パック20cの充電制御方式から決まる充電電流値を、制御部16cが電池温度に基づく充電制御プログラムから決定できるように、電池パック20cで検出した電池電圧を所定の温度を示す信号(制御信号)に変換する。あるいは、充電器10cの充電制御プログラムが電池温度の変化率に基づくものであり、電池群24c,26cに対して行う充電制御方式が電池電圧に基づくものである場合は、検出した電池電圧に基づいて電池パック20cの充電制御方式から決まる充電電流値を、制御部16cが電池温度の変化率に基づく充電制御プログラムから決定できるように、電池パック20cで検出した電池電圧を所定の温度変化率を示す信号に変換する。このようにVT変換回路により行われる、検出信号から制御信号への変換処理は、充電器側の充電制御方式と電池パック側の充電制御方式の相違により、種々に変形・応用することができる。なお、VT変換回路の具体的な回路構成等については、特開2002−191135号公報に詳しく開示されている。
次に、本発明の第5実施例について図面を参照して説明する。図7は第5実施例の電池パック20dと充電器10dの構成を併せて示すブロック図である。図7に示すように、電池パック20dでは、ニッケル‐水素電池群24dの電圧とリチウムイオン電池群26dの電圧をそれぞれ検出し、さらに、ニッケル‐水素電池群24dの温度をサーミスタ22dによって検出する。検出された各電圧及び温度は、電圧・温度検出回路29dに入力する。
電圧・温度検出回路29dは、充電器10dに設けられた第2電源回路13dに接続され、第2電源回路13dから供給される電力によって動作する。この電圧・温度検出回路29dは、検出された各電池群24d,26dの電池電圧と、ニッケル‐水素電池群24dの温度に基づいて、充電制御用の制御信号を生成して出力する。本実施例では、ニッケル‐水素電池群24dの電圧が設定電圧以下で、かつ、ニッケル‐水素電池群24dの温度が設定温度以下の場合は、リチウムイオン電池群26dの電圧を制御信号として出力する。一方、ニッケル‐水素電池群24dの電圧が設定電圧を越えるか、あるいは、ニッケル‐水素電池群24dの温度が設定温度を越えると、充電を停止するための信号(充電停止信号)を出力するようになっている。したがって、電圧・温度検出回路29dからの信号が入力する制御部16cは、リチウムイオン電池群26dの電圧が制御信号として入力する間は定電流‐定電圧充電制御方式(第1実施例参照)で充電を行い、満充電となるか、電圧・温度検出回路29dから充電停止信号が入力すると、充電器10dによる充電を停止する。
上述したことから明らかなように、第5実施例によると、電池パック20d側で電池群24d,26dの電池電圧の検出及び電池群24dの温度検出を行い、充電制御に必要な制御信号のみを出力する。このため、充電器10dの制御部16dは、1種類の制御信号のみを扱えばよい。
上述した第3〜5実施例の説明から明らかなように、これらの実施例では電池パック側で充電制御に必要な制御信号(制御パラメータ)を生成するため、充電器側のハード構成が同一となっている。したがって、異なる充電制御方式となる電池パックであっても、その電池パックを充電するための充電制御プログラムを充電器側にインストールすることで、同一の充電器によって全ての電池パックを充電することができる。例えば、電池パック側に充電制御プログラムを記憶しておき、電池パックが充電器に接続されたときに電池パック側の充電制御プログラムを充電器にインストールするようにしてもよい。あるいは、充電器側に複数の充電制御プログラムを格納し、電池パックに応じて充電制御プログラムを選択するようにしてもよい。例えば、電池パックが充電器に接続されたときに、その電池パックの型式等をEEPROMから読取り、その読取った型式等から実行する充電制御プログラムを選択すればよい。
また、第1実施例と第2実施例の説明から明らかなように、これらの実施例では電池パックのハード構成が同一で充電器側の構成のみが異なっている。かかる場合においては、充電器側に充電制御プログラムを格納することで、同一の電池パックを異なる電池パックで充電することが可能となっている。
以上、本発明のいくつかの実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記各実施例は、リチウムイオン電池で構成される電池群と、ニッケル−水素電池で構成される電池群を直列に接続した例であったが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、リチウムイオン電池で構成される電池群とニッケル−カドミウム電池から構成される電池群(又はニッケル−亜鉛電池で構成される電池群等)を組合せることもできる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本発明の第1実施例に係る電池パックと、その電池パックを充電する充電器とを併せて示すブロック図である。 充電器の制御部において行われる処理のフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る電池パックと、その電池パックを充電する充電器とを併せて示すブロック図である。 本発明の第3実施例に係る電池パックと、その電池パックを充電する充電器とを併せて示すブロック図である。 温度比較回路の回路構成の一例を示す回路図である。 本発明の第4実施例に係る電池パックと、その電池パックを充電する充電器とを併せて示すブロック図である。 本発明の第5実施例に係る電池パックと、その電池パックを充電する充電器とを併せて示すブロック図である。
符号の説明
10:充電器
12:電源回路
14:充電電流・電圧制御部
16:制御部
20:電池パック
22:サーミスタ
24:ニッケル−水素電池群
26:リチウムイオン電池群
28:EEPROM

Claims (3)

  1. 異なる種類の電池群が直列に接続された組電池であって、組電池を構成する電池群のうちエネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の電圧ほど、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の電圧より高くなっており、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の高い電池により構成される電池群の個々の電池の容量ほど、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池により構成される電池群の個々の電池の容量より小さくなっていることを特徴とする組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池を備えた電池パックであって、組電池の充電特性データを記憶するメモリを備え、その充電特性データは、組電池への充電電流を制御するための充電制御プログラムであり、その充電制御プログラムは、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の最も高い電池により構成される電池群の充電特性から決まる充電制御方式によって充電電流を決定することを特徴とする電池パック。
  3. 前記充電制御プログラムは、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池群の温度が設定温度を超えるか、エネルギ重量密度又はエネルギ体積密度の低い電池群の電圧が設定電圧を超えると、組電池への充電を停止することを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
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