JP2780650B2 - 内装材のピアス成形型 - Google Patents

内装材のピアス成形型

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JP2780650B2
JP2780650B2 JP6258702A JP25870294A JP2780650B2 JP 2780650 B2 JP2780650 B2 JP 2780650B2 JP 6258702 A JP6258702 A JP 6258702A JP 25870294 A JP25870294 A JP 25870294A JP 2780650 B2 JP2780650 B2 JP 2780650B2
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    • B26F1/02—Perforating by punching, e.g. with relatively-reciprocating punch and bed
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内装材のピアス成形型に
関し、更に詳細に説明すると、複数の内装材に異なる小
孔が夫々穿設され、且つ異なる小孔が一部分でオーバー
ラップする状態にあり、これらの異なる小孔が１台のピ
アス成形型で順次異なる内装材に成形可能になされた内
装材のピアス成形型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図６及び図７に示す如く、車
両等の成形天井１やその他の内装材には、サンバイザー
の取付け用の小孔３またはその他の小孔が穿設されてお
り、これらの小孔３等を通じて内装材に付属品が取付け
られるようになされている。
【０００３】また、図６に示す如く、同一形状の成形天
井１ａ、１ｂからなる内装材を用いる場合においても、
サンバイザーの取付け用の小孔３ａ、３ｂが異なる形状
や、異なる位置に形成されることがあり、これらの小孔
３ａ、３ｂが全く異なる位置に形成される場合には複数
のピアス刃を設けて同時にピアス成形することができる
が、これらの異なる小孔３ａ、３ｂが、図７に示す如
く、一部分でオーバーラップする状態の場合には、内装
材のピアス成形型を２台用いる必要があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来、同一形状の成形
天井からなる内装材を用いる場合において、小孔が同一
位置で異なる形状をしている場合や、同一形状であって
も異なる位置に形成される場合には２台以上のピアス成
形型を用いなければならず、成形型の製造費が増大する
欠点を有していた。
【０００５】また内装材において共通する小孔と抜き分
け部とが存在する場合には、ピアス工程が複数となり、
作業が煩雑となる欠点を有し、作業能率を向上させるこ
とができない欠点を有していた。更にセットずれにより
小孔の位置ずれが発生し、精度の向上が図れない欠点を
有していた。
【０００６】本発明の目的は内装材において共通する小
孔と抜き分け部とが存在する場合に同一のピアス成形型
を用いて同時にピアス成形することができ、成形型の製
造費が増大する虞れがなく、作業能率を向上させること
ができ、小孔の精度を向上させることのできる内装材の
ピアス成形型を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、請求項１に記載の内装材のピア
ス成形型は、複数の内装材に異なる小孔が夫々穿設さ
れ、且つ異なる小孔が一部分でオーバーラップする状態
にあり、これらの異なる小孔が１台のピアス成形型で順
次異なる内装材に成形可能になされた内装材のピアス成
形型において、下型に一方の小孔を穿設する下型ピアス
刃が設けられ、上型に他方の小孔を穿設する上型ピアス
刃が設けられ、前記下型ピアス刃と上型ピアス刃のオー
バーラップする部分に凹部または切欠部が夫々設けられ
ていることを特徴とする。
【０００８】本発明の請求項２に記載の内装材のピアス
成形型は、下型ピアス刃と上型ピアス刃とが上下昇降可
能に形成されていることを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明の請求項１に記載の内装材のピアス成形
型によれば、下型に一方の小孔を穿設する下型ピアス刃
が設けられ、上型に他方の小孔を穿設する上型ピアス刃
が設けられ、前記下型ピアス刃と上型ピアス刃のオーバ
ーラップする部分に凹部または切欠部が夫々設けられて
いるので、一方の小孔を穿設する場合には、下型ピアス
刃を用いて穿設することができ、また他方の小孔を穿設
する場合には、上型ピアス刃を用いて穿設することがで
き、この際下型ピアス刃と上型ピアス刃のオーバーラッ
プする部分に凹部または切欠部が夫々設けられているの
で下型ピアス刃と上型ピアス刃がオーバーラップする部
分において衝突する虞れがない。
【００１０】本発明の請求項２に記載の内装材のピアス
成形型によれば、下型ピアス刃と上型ピアス刃とが上下
昇降可能に形成されているので、一方の小孔を穿設する
場合には、下型ピアス刃を上昇させて穿設することがで
き、また他方の小孔を穿設する場合には、上型ピアス刃
を下降させて穿設することができ、この際下型ピアス刃
と上型ピアス刃のオーバーラップする部分に凹部または
切欠部が夫々設けられているので下型ピアス刃と上型ピ
アス刃がオーバーラップする部分において衝突する虞れ
がない。
【００１１】
【実施例】以下本発明に係る内装材のピアス成形型を図
面を参照して詳述する。図３乃至図５には本発明の内装
材のピアス成形型の一実施例の概略が夫々示されてお
り、このピアス成形型１１は、図３に示す如く、下型１
２または上型１３の何れか一方が上下昇降自在な可動型
に形成されており、本実施例では上型１３が上下昇降自
在な可動型に形成されている。
【００１２】図１に示す如く、複数の内装材３１のうち
一方の小孔３２を形成する内装材３１ａと、他方の小孔
３３を形成する内装材３１ｂとが存在し、これらの小孔
３２と３３との間にオーバーラップする部分３５が存在
する場合につき説明する。
【００１３】図２（ｂ）に示す如く、前記下型１２に一
方の小孔３２を穿設する下型ピアス刃２２が設けられ、
図１（ａ）に示す如く、上型１３に他方の小孔３３を穿
設する上型ピアス刃２３が設けられる。前記下型ピアス
刃２２及び上型ピアス刃２３は本実施例では下型１２及
び上型１３の先端と同一位置に支持され、且つ上下動可
能に形成されているが、下型ピアス刃２２及び上型ピア
ス刃２３を夫々下型１２及び上型１３より突出状態とし
た固定刃とすることもできる。
【００１４】前記下型ピアス刃２２と上型ピアス刃２３
のオーバーラップする部分に上下方向に延びる凹部２２
ａ、及び切欠部２３ａが夫々形成されている。尚、前記
凹部２２ａ、及び切欠部２３ａは図示のものに限定され
るものではなく、小孔３２，３３の形状により凹部とな
り、または切欠部となることもある。
【００１５】一方の小孔３２を穿設する場合には、図３
に示す如く、ピアス成形型１１の上型１３を上昇させた
状態で、内装材３１ａを下型１２にセットし、上型１３
を下降させて型締めし、次いで、図４に示す如く、下型
ピアス刃２２を上昇させることにより、下型ピアス刃２
２の凹部２２ａを除く外周縁の刃部２２ｂにより小孔３
２のオーバーラップする部分３５を除き穿設される。
【００１６】次いで、図５に示す如く、下型ピアス刃２
２を更に上昇させることにより、下型ピアス刃２２の凹
部２２ａの下端の刃部２２ｃにより小孔３２のオーバー
ラップする部分３５の端部が穿設される。この際上型ピ
アス刃２３の下端が下型ピアス刃２２の凹部２２ａの下
端の刃部２２ｃの受けとなる。
【００１７】また他方の小孔３３を穿設する場合には、
上述と同様に上型ピアス刃２３を用いて穿設することが
でき、この際下型ピアス刃２２と上型ピアス刃２３を上
下逆転して考慮すれば同様に穿設し得ること明らかであ
ろう。この場合にも、オーバーラップする部分に凹部２
２ａ、及び切欠部２３ａが夫々設けられているので下型
ピアス刃２２と上型ピアス刃２３がオーバーラップする
部分において衝突する虞れがない。
【００１８】
【発明の効果】以上が本発明に係る内装材のピアス成形
型の一実施例の構成であるが、本発明の請求項１に記載
の内装材のピアス成形型によれば、複数の内装材に異な
る小孔が夫々穿設され、且つ異なる小孔が一部分でオー
バーラップする状態にあり、これらの異なる小孔が１台
のピアス成形型で順次異なる内装材に成形可能になされ
た内装材のピアス成形型において、下型に一方の小孔を
穿設する下型ピアス刃が設けられ、上型に他方の小孔を
穿設する上型ピアス刃が設けられ、前記下型ピアス刃と
上型ピアス刃のオーバーラップする部分に凹部または切
欠部が夫々設けられているので、一方の小孔を穿設する
場合には、下型ピアス刃を用いて穿設することができ、
また他方の小孔を穿設する場合には、上型ピアス刃を用
いて穿設することができ、この際下型ピアス刃と上型ピ
アス刃のオーバーラップする部分に凹部または切欠部が
夫々設けられているので下型ピアス刃と上型ピアス刃が
オーバーラップする部分において衝突する虞れがなく、
共通する小孔と抜き分け部とが存在する場合に同一のピ
アス成形型を用いて同時にピアス成形することができ、
型費が増大する虞れがなく、作業能率を向上させること
ができ、小孔の精度を向上させることのできる内装材の
ピアス成形型を得ることができる。
【００１９】また、本発明の請求項２に記載の内装材の
ピアス成形型によれば、下型ピアス刃と上型ピアス刃と
が上下昇降可能に形成されているので、一方の小孔を穿
設する場合には、下型ピアス刃を上昇させて穿設するこ
とができ、また他方の小孔を穿設する場合には、上型ピ
アス刃を下降させて穿設することができ、この際下型ピ
アス刃と上型ピアス刃のオーバーラップする部分に凹部
または切欠部が夫々設けられているので下型ピアス刃と
上型ピアス刃がオーバーラップする部分において衝突す
る虞れがなく、作業能率を向上させることができ、小孔
の精度を向上させることのできる内装材のピアス成形型
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る内装材のピアス成形型により穿
設される複数の内装材を重ねた状態の小孔の平面説明図
【図２】 本発明に係る内装材のピアス成形型のピアス
刃を夫々示すもので、（ａ）は上型ピアス刃の斜視図、
（ｂ）は下型ピアス刃の斜視図。
【図３】 本発明に係る内装材のピアス成形型の断面
図。
【図４】 本発明に係る内装材のピアス成形型の断面
図。
【図５】 本発明に係る内装材のピアス成形型の断面
図。
【図６】 従来の複数の内装材に夫々異なる小孔を穿設
した状態の平面図。
【図７】 従来の複数の内装材に夫々異なる小孔を穿設
し、重ね合わせた状態の平面図。
【符号の説明】
１１ ピアス成形型 １２ 下型 １３ 上型 ２２ 下型ピアス刃 ２２ａ 凹部 ２２ｂ 刃部 ２２ｃ 刃部 ２３ 上型ピアス刃 ２３ａ 切欠部 ３１ 内装材 ３１ａ 内装材 ３１ｂ 内装材 ３２ 小孔 ３３ 小孔 ３５ オーバーラップする部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の内装材に異なる小孔が夫々穿設さ
    れ、且つ異なる小孔が一部分でオーバーラップする状態
    にあり、これらの異なる小孔が１台のピアス成形型で順
    次異なる内装材に成形可能になされた内装材のピアス成
    形型において、下型に一方の小孔を穿設する下型ピアス
    刃が設けられ、上型に他方の小孔を穿設する上型ピアス
    刃が設けられ、前記下型ピアス刃と上型ピアス刃のオー
    バーラップする部分に凹部または切欠部が夫々設けられ
    ていることを特徴とする内装材のピアス成形型。
  2. 【請求項２】 前記下型ピアス刃と上型ピアス刃とが上
    下昇降可能に形成されていることを特徴とする請求項１
    に記載の内装材のピアス成形型。
JP6258702A 1994-09-28 1994-09-28 内装材のピアス成形型 Expired - Lifetime JP2780650B2 (ja)

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