JP2779550B2 - 地下室工法における地下水の排出方法とそれに使用する反力杭 - Google Patents

地下室工法における地下水の排出方法とそれに使用する反力杭

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三郎 野田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、地下室工法における地下水の排出方法と
それに使用する地下室壁体に関するものである。
従来の技術 地下室の施工を短期間でかつ狭小地でも行えるように
した工法として、予め地下室壁体を地上で組み立て、こ
の組み立てた地下室壁体に圧入力を与えながら地中へ進
入させ、この進入と同時に或いは進入後に壁体内部の土
を掘削するようにしたものがある。第3図は、その方法
を説明したもので、図において1は地下室壁体であり、
この地下室壁体は、地下室壁に沿って配置される下部梁
2、その下部梁3上に組み立てたプレキャストコンクリ
ート板からなる外壁部3、及び、外壁部3の上端に取付
けられた上部梁4とからなる。5は、地下室を構築する
周囲の地盤に打ち込んだ反力杭、6は、上部梁4の上面
に設置した圧入梁で、この圧入梁6の端部上面に配置し
た油圧ジャッキ7のロッド8を反力杭5上端に連結し、
その反力杭5で反力を取りながら油圧ジャッキ7で圧入
力を与えて、地下室壁体1を地中へ進入させるものであ
る。そして、この進入に伴って、壁体によって囲まれる
地盤の土を掘削して外部に排出させるようにしている。
発明が解決しようとする課題 上記の工法において、地下室壁体1を完全に侵入さ
せ、かつ、内部の土を掘削した後は、底部に配筋を行っ
て礎版コンクリートを打設するから、外周部の地盤中の
地下水が壁体1内に入り込むことはないが、その前の進
入時の段階で湧出した地下水が入り込む不都合があり、
そのため、その内部の地盤が泥水状態となって、掘削・
排土作業や進入後の礎版コンクリート打設及び配筋作業
を困難にするという欠点があった。この発明は、進入作
業の際に周囲の地盤中の地下水を積極的に排出すること
によって、このような不都合を解消することを目的とし
てなされたもので、特にこの発明では、周囲の地盤を掘
削するといったような大掛かりな工事を行うことなく、
排出することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明の方法は、地下
室構築部の周囲の地盤中に反力杭を埋設し、予め地上で
組み立てた地下室壁体を上記反力杭に連結して、その反
力杭で反力をとりながらその地下室壁体を地中へ侵入さ
せる地下室工法において、前記反力杭を中空状として、
その反力杭内を通して地下水を汲み上げて排出すること
をことを特徴とする。
同じくこの発明の反力杭は、地下室構築部の周囲の地
盤中に埋設し、かつ、予め地上で組み立てた地下室壁体
へ連結してその地下室壁体の圧入の際の反力を支持させ
るために使用される反力杭であって、全体を中空状とす
るとともに、上端部または上端部近傍に地下水汲み上げ
用ポンプの吸水ホースを挿入する開口部を形成したこと
を特徴とする。
作用 上記この発明によれば、中空状の反力杭を通して地下
水を汲み上げるので、それだけ地下室壁体内に地下水が
侵入するのを防止できる。その際、この発明の反力杭で
は、汲み上げポンプのホースを介して、その反力杭内に
侵入した地下水を汲み上げて排出する。また、このよう
に圧入の際の反力をとるために使用する杭を使用するの
で、特別の穴を掘るといった大掛かりな工事は不要であ
る。
実施例 第1図は、この発明の実施例における反力杭5部分の
断面を示しており、反力杭5は全体が中空状の鋼管杭か
ら構成され、その下端の外周には、その反力杭5を地中
に埋め込むためのスパイラル状の羽11が形成されてい
る。すなわち、この反力杭5は、回転させながらその先
端の羽11によって地盤中に進入させるものであるが、こ
の発明は、必ずしもこのようなものに限られるものでは
ない。そして、この鋼管製反力杭5の下端における羽11
の上部には、その外周に沿って杭5内外を貫通する多数
の水流入穴12が形成されている。他方、地上より上方に
突出する反力杭5の上端部近傍には、一個のホース挿入
穴13が形成されている。14は、地上に設置した汲み上げ
ポンプであって、その吸水ホース15の先端を挿入穴13よ
り反力杭5内に挿入して、前記流入穴12を設けた下端ま
で落とし込むことによって、その流入穴12より流入した
地下水を汲み上げるものである。この場合、反力杭5を
設置して地下水を汲み上げる前に、その内部の地下水の
レベルを計測することによって、掘削前にどの段階で地
下水が出るかを知ることができ、その段階でポンプを駆
動すれば良いことになる。
上記反力杭5は、通常地下室壁体1の外周に沿って4
個所設置され、それぞれに前記ホース15を挿入して複数
個所で排出する。この場合、地下室壁体1に、その内部
の地下水を外部に導くような構造を設けるとより有効で
ある。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、圧入時の反力をと
るために使用する反力杭を利用して壁体外側の地盤中の
地下水を汲み上げて排出するから、それだけ地下室壁体
内の地盤が泥水状態となるのを防止することができて、
掘削・排土作業や配筋作業が容易となるのみならず、こ
の種の地下室工法に使用する反力杭を用いるので、釜場
のような特別の穴を掘る必要がなく、大掛かりな工事が
不要である。また、この発明の反力杭では、その地上部
もしくは地上部近傍に設けた挿入穴よりポンプの吸入ホ
ースを挿入するだけで良く、ホースを設置するための作
業も容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す反力杭設置部分の縦
断面図、第2図は、地下室の施工方法を示す全体縦断面
図である。 1……地下室壁体、5……反力杭、13……ホース挿入
穴、15……吸水ホース。
フロントページの続き (72)発明者 平賀 健治 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−210522(JP,A) 特開 昭59−174483(JP,A) 特公 昭53−46968(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/00 E02D 3/10 E02D 5/56 E02D 5/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下室構築部の周囲の地盤中に反力杭を埋
    設し、予め地上で組み立てた地下室壁体を上記反力杭に
    連結して、その反力杭で反力をとりながらその地下室壁
    体を地中へ侵入させる地下室工法において、前記反力杭
    を中空状として、その反力杭内を通して地下水を汲み上
    げて排出することをことを特徴とする地下室工法におけ
    る地下水の排出方法。
  2. 【請求項2】地下室構築部の周囲の地盤中に埋設し、か
    つ、予め地上で組み立てた地下室壁体へ連結してその地
    下室壁体の圧入の際の反力を支持させるために使用され
    る反力杭であって、全体を中空状とするとともに、上端
    部または上端部近傍に地下水汲み上げ用ポンプの吸水ホ
    ースを挿入する開口部を形成したことを特徴とする地下
    室工法に使用する反力杭。
JP2251230A 1990-09-19 1990-09-19 地下室工法における地下水の排出方法とそれに使用する反力杭 Expired - Fee Related JP2779550B2 (ja)

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