JP2779200B2 - 針状α‐Fe▲下2▼O▲下3▼の製造方法 - Google Patents

針状α‐Fe▲下2▼O▲下3▼の製造方法

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JP2779200B2 JP1050242A JP5024289A JP2779200B2 JP 2779200 B2 JP2779200 B2 JP 2779200B2 JP 1050242 A JP1050242 A JP 1050242A JP 5024289 A JP5024289 A JP 5024289A JP 2779200 B2 JP2779200 B2 JP 2779200B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、鉄(III)イオンと錯塩を形成する物質の
存在下に、アルカリ性懸濁液中において、80乃至250℃
の温度で、鉄(III)塩から無デンドライト、無孔隙性
の粉末α−Fe2O3を製造する方法、ならびに磁気記録担
体のために適当な磁性材料を製造するためにこれを利用
することに関するものである。
最近の磁気記録担体に必要とされる、使用磁性粉体に
対する高度の要求にこたえるため、この磁性粉体の結晶
学的特性を改善する努力が現になされつつある。特に微
細な開口、孔隙及び空隙は好ましくない。これにより磁
気特性が劣化するからである。また特にデンドライトの
形成は好ましくない。記録媒体において必要な磁性粉体
の均斉な配向が劣化し或は阻害され、嵩密度が低下する
からである。
針状磁性粉体製造用の出発材料としては、一般に針状
α−Fe2O3が使用される。これは通常、針状α−FeOOH或
いはγ−FeOOHの脱水により得られる。しかるに、この
方法では上述した欠点、すなわち開孔、孔隙及びデンド
ライトが形成される。
上述の欠点をもたらすことなく改善されたα−Fe2O3
を製造する方法が西独特許出願公開2849173号及び同314
6982号公報に記載されている。これによれば、結晶成長
調整剤の存在下に、アルカリ性懸濁液中においてFe(O
H)から直接的に針状α−Fe2O3が形成される。さら
に、磁気記録担体の製造に適する磁性材料の微細度をさ
らに高めることにより、既製記録担体の粒子ノイズをさ
らに低下させることは公知である。微細度を高めること
により粒子容積が減少され、ノイズ低下により磁気記録
担体の使用可能ダイナミックスが高められる。同時に微
細粉末により磁性層表面が平滑化され、これにより改善
される層とヘッド間の間隔から、シグナル/ノイズ比が
高められ、さらに上記ダイナミックスが高められる。
好ましい特性を有する磁性材料を製造するための前提
である針状非孔隙性α−Fe2O3粉体製造方法が、西独特
許出願公開3608540号公報に記載されている。これによ
れば、Snドーピング処理した水酸化鉄(III)を調製
し、濾過し、洗浄し、次いでこのSnドーピング水酸化鉄
(III)の水性懸濁液を結晶成長制御剤の存在下に250℃
に加熱する。この成長制御剤は鉄(III)イオンとキレ
ート錯塩を形成する有機化合物から成り、α−Fe2O3
的生成物の形状を一般的な板状から針状に変える。錫
(Sn)イオンの存在は生成物形状を好ましい態様で改変
する。本質的に微細度が高められた(直径が縮少され
た)目的生成物が針状形態を維持しつつ形成される。し
かしながらこの方法の欠点は、錫でドーピングした水酸
化鉄(III)を濾別し、洗浄し、あらためて懸濁液とす
る必要のある点である。この水酸化鉄(III)は極めて
濾過し難く、洗浄し難いゲル状沈澱物であり、この追加
的処理は工業的に極めて高コストのものである。しかし
ながら、この濾過及び洗浄を行わない処理では粗い粒子
の生成物が得られ、これは加工処理及び意図される用途
には適しないものであった。
そこで、この分野の技術的課題は、工業的に高コスト
の水酸化鉄(III)の濾過及び洗浄処理を必要とするこ
となく、しかも微細粉状の目的生成物をもたらす、鉄
(III)塩から無デンドライト、無孔隙性のα−Fe2O3
体を製造する方法を提供することである。
(発明の要約) しかるにこの技術的課題は、30乃至70℃で、鉄(II
I)塩1モル当たり10-3乃至4×10-2モルの濃度の錫塩
の存在下に、6.0乃至8.0のpH値でアルカリを添加するこ
とにより、鉄(III)塩水溶液から水酸化錫含有水酸化
鉄(III)を、1リットル当り0.6モルより少ない水酸化
鉄(III)含有水性懸濁液として沈殿させ、この沈殿物
を30乃至70℃で1乃至6時間後処理混合し、pH値8.5乃
至12.0において、鉄(III)イオンと錯塩を形成すする
少なくとも1種類の物質の有効量を添加した後、80乃至
250℃の温度に加熱することにより解決され得る。
(発明の構成) 本発明方法を実施するため、鉄(III)塩及び錫塩を
水溶液から一緒に沈澱させる。鉄(III)塩としては、
塩化物及びことに硝酸塩が適当である。錫塩としては錫
塩(II)及び錫(IV)塩も挙げられるが、一般に錫(I
I)塩化物及び錫(IV)塩化物或は錫酸塩が使用され
る。錫塩の量は、鉄(III)塩1モルに対して10-3乃至
4×10-2モルの濃度、量割合で使用されるのが好まし
い。その水酸化物の沈澱は、本発明では、30乃至70℃、
ことに50乃至65℃の温度で、pH値6.0乃至8.0、ことに6.
5乃至7.5において、アルカリ、ことに苛性ソーダの添加
によりもたらされる。沈澱水酸化物の懸濁液は、次いで
30乃至70℃、ことに上述沈澱温度において、1乃至6時
間、ことに3乃至5時間さらに撹拌される。この場合、
懸濁液全量に対する沈殿水酸化鉄(III)量割合は0.6モ
ル/リットルより少ない。さもないと懸濁液撹拌が著し
く困難となり、また好ましくない粗大粒子生成物がもた
らされるからである。このようにしてもたらされる水酸
化錫含有水酸化鉄(III)には、懸濁液として、鉄(II
I)イオンと錯塩を形成しうる少なくとも1種類の物質
が添加される。錯塩形成物質の添加に際して、またこの
間において、懸濁液のpH値は8.5乃至12.0である。こと
に好ましいpH値は10.5乃至11.5である。結晶形成に影響
を及ぼすべき錯塩形成物質は鉄(III)塩とキレート錯
塩を形成する化合物であって、ことにα−ヒドロキシカ
ルボン酸及び有機燐酸が好ましい。これらのうち、こと
にくえん酸、酒石酸及び1−ヒドロキシエタン−1,1−
ジホスホン酸が好ましい。その濃度は鉄分濃度、所望最
終生成物の形態及びpH値により定められる。好ましい全
体濃度は10-3乃至10-2モル/リットルである。本発明方
法において、懸濁液は撹拌下に最終温度80乃至250℃、
ことに90乃至190℃に加熱される。この加熱処理は、最
終温度への迅速な加熱或は限界温度への迅速な加熱とこ
れに続く最終温度への徐々の加熱或は最終温度への徐々
の加熱により行われる。この条件の選択は、反応装置の
工業的設計及び目的生成物の目標設定により決定され
る。高温への迅速な加熱は、高い反応速度及び良好な空
時収率をもたらすが、また高いエネルギーコストを必要
とする。
無孔隙針状α−Fe2O3粉体は、最終的合成後におい
て、濾別され、洗浄され、乾燥される。このようにして
得られる粉体は18m2/g以上のBET法比表面積を有する。
これは、さらに加工処理する前に、それ自体公知の方法
で寸法安定性被覆を施される。次いで、これまたそれ自
体公知の方法で、還元雰囲気、例えば水素中において、
かつ/もしくは酸化鉄の存在下に分解する有機物質によ
り還元してマグネタイト化される。その際、いかなる場
合にも金属相までの還元を回避するため、同時に水蒸気
の存在下に処理することが望ましい。還元手段及び処理
時間(一般に20分乃至3時間)により相違するが、300
乃至500℃の還元温度が適当である。
中間処理段階として、得られたマグネタイトは、それ
自体公知の方法で、酸化性ガス、例えば酸素或は空気に
より、180乃至350℃で酸化される。酸化温度に応じて、
10分乃至1時間の処理が好ましい。この場合の酸化条件
は、公知のγ−Fe2O3からα−Fe2O3への非可逆的転化が
回避されるように選択される。
このようにして得られた磁性材料は、その使用目的に
応じて、表面の保磁力を高めるためにコバルトイオン或
はコバルト/鉄(II)イオンで変態化される。
同様に、場合により形態安定化され或は公知方法で変
態化された出発材料粉体はマグネタイト段階で還元ポテ
ンシャルを高めてから還元することができ、このように
して得られた金属粉体は有機溶媒により合流は注意深く
空気を導入して適当に不動化処理した後に直ちに磁性粉
体として使用することができる。
本発明方法によれば、従来法において必要とされた厄
介な処理を必要とすることなく無デントライト、無孔隙
のα−Fe2O3粉体を得ることができ、しかも沈澱水酸化
物の濃度を調節することにより目的生成物粒度を調節す
ることができる。
本発明により製造されるα−Fe2O3粉体から得られる
磁性粉体の本質的使用目的は、磁性記録担体製造の際の
磁性材料として使用することにある。記録担体の製造は
それ自体公知の方法で行われる。このため磁性材料をポ
リマー結合剤中に分散させる。結合剤としてはこの目的
のために慣用の化合物、例えばビニル誘導体、ポリウレ
タン、ポリエステル及びこれに類するモノマーの単独重
合体及び共重合体が適当である。結合剤は適当な溶媒に
溶解させ、溶液として使用される。この溶液は場合によ
り他の添加剤を含有し得る。磁性層は板体、シート、ボ
ードのような剛性或は可撓性の担体上に形成される。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、ここで使用される%は全量に対する重量%である。
粉体試料の磁性値は、160kA/mの磁場でスイング磁力計
で測定した。保磁力Hc〔kA/ml〕はρ=1.2g/cm3の見掛
け密度を有する粉体についてのものである。製品の形状
は倍率20000倍の電子顕微鏡写真から判断したものであ
る。この場合針状というのは細長い状態を示し、先端が
尖鋭なものだけではない。(BET)比表面積(SN 2)の測
定はDIN66132により、シュトレーライン面積計(デュッ
セルドルフ、シュトレーライン社)を使用して、ハウル
及びデュムプゲン(Haul und Dmbgen)の一点差法に
より行った。実施例及び対比例の試験結果は後掲の表に
対比して示される。
対比例A 5モルのFe(NO3・9H2O及び0.04モルのSnCl4(Fe
1モルに対してSn 8ミリモルに相当)を15リットルの水
に溶解させ、撹拌しつつ60℃においてpH値8.0となるま
で苛性ソーダ液を添加した。ドーピング処理された水酸
化鉄(III)(以下Fe(OH)で表す)の懸濁液を60℃
において5時間さらに撹拌し、フィルタープレスで濾過
した。沈澱物を冷水に再懸濁させ、フィルタープレスで
再濾過した。このようにして得られた沈澱物を水に懸濁
させ、「鉄分濃度」を懸濁液1リットル当たりFe(OH)
3 0.60モルとなるように調節した。次いでこの懸濁液に
1リットル当たり0.90ミリモルのくえん酸及び2.00ミリ
モルの1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸を添
加し、pH値を10.8に調節した。反応混合物をオートクレ
ーブ中において撹拌しつつ170℃に6時間加熱した。生
成物を濾過し乾燥した。25.1m2/gの比表面積を有する無
孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得られた。
対比例B 5モルのFe(NO3・9H2O及び0.04モルのSnCl4(Fe
1モル当たりSn 8ミリモルに相当)を対比例Aにおける
と同様に処理した。これにより得られた沈澱物を水に懸
濁させて、「鉄分濃度」を懸濁液1リットル当たりFe
(OH)3 0.9モルとなるように調節した。次いでこの懸
濁液に1リットル当り1.00ミリモルのくえん酸及び2.90
ミリモルの1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸
を添加してpH値を10.8に調節した。反応混合物をオート
クレーブ中において撹拌しつつ170℃に6時間加熱し
た。生成物を濾別し乾燥した。同様にして25.1m2/gの比
表面積を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3
が得られた。
対比例C 5モルのFe(NO3・9H2O及び0.04モルのSnCl4(Fe
1モル当たりSn 8ミリモルに相当)を対比例Aにおける
と同様に処理した(ただし50℃において沈澱)。これに
より得られた沈澱物を水に分散させて、「鉄分濃度」を
懸濁液1リットル当たりFe(OH)3 0.45モルとなるよう
に調節した。次いでこの懸濁液に1リットル当たり0.90
ミリモルのくえん酸塩及び1.70ミリモルの1−ヒドロキ
シエタン−1,1−ジホスホン酸を添加してpH値を10.8に
調節した。反応混合物をオートクレーブ中において撹拌
しつつ170℃に10時間加熱した。生成物を濾別、乾燥し
た。同様にして26.0m2/gの比表面積を有する無孔隙針状
のレントゲン純正α−Fe2O3が得られた 対比例D 5モルのFe(NO3・9H2O及び0.04モルのSnCl4(Fe
1モル当たりSn 8ミリモルに相当)を対比例Aにおける
と同様に処理した。このようにして得られた沈澱物を合
成樹脂被覆ガラス容器中において水に懸濁させて、「鉄
分濃度」を懸濁液1リットル当たりFe(OH)3 1.35モル
となるように調節した。次いでこの懸濁液に1リットル
当たり0.90ミリモルの酒石酸及び3.20ミリモルのくえん
酸を添加してpH値を11.3に調節した。得られた反応混合
物を撹拌しつつ100℃に2時間、ついで100℃に、さらに
30時間加熱した。生成物を濾別、乾燥した。同様にして
26.1m2/gの比表面積を有する無孔隙針状のレントゲン純
正α−Fe2O3が得られた。
対比例E 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.36モルのFe
(NO3・9H2O及び2.93ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 8.15ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃においてpH値8.0で4時間撹拌して水
酸化物として沈殿させた。このようにして得られた沈澱
物に0.90ミリモルの酒石酸及び3.20ミリモルのくえん酸
を添加してpH値を10.8に調節した。次いで100℃に1時
間以内、さらに100℃に15時間加熱した。生成物を濾
別、乾燥した。13.4m2/gの比表面積を有する無孔隙針状
のレントゲン純正α−Fe2O3が得られた。
対比例F 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.36モルのFe
(NO3・9H2Oを0.6リットルの水に溶解させ、60℃、
pH値8.0で水酸化物として沈澱させた。こうして得られ
た沈澱物を60℃において4時間撹拌し、0.90ミリモルの
酒石酸及び3.20ミリモルのくえん酸を添加してpH値を1
0.8に調節した。次いで撹拌下に100℃に1時間以内、さ
らに100℃に20時間加熱した。得られた生成物を濾別、
乾燥した。比表面積8.1m2/gを有する無孔隙針状のレン
トゲン純正α−Fe2O3が得られた。
実施例1 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.15モルのFe
(NO3・9H2O及び2.4ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 16.0ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃で4時間撹拌し、1
リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び3.10ミリモル
のくえん酸を添加してpH値を10.8に調節した。次いで撹
拌下において100℃に1時間以内、さらに100℃に20時間
加熱した。36.9m2/gの比表面積を有する無孔隙針状のレ
ントゲン純正α−Fe2O3が得られた。
実施例2 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び3.6ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 17.1ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃において4時間撹拌
し、1リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び2.70ミ
リモルのくえん酸を添加してpH値を10.8に調節した。次
いで撹拌下において100℃に1時間以内、さらに100℃に
20時間加熱した。生成物を濾別、乾燥した。比表面積3
2.3m2/gを有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3
が得られた。
実施例3 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び2.4ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 11.4ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃で4時間撹拌し、1
リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び3.20ミリモル
のくえん酸を添加してpH値を10.8に調節した。次いで撹
拌下において100℃に1時間以内、さらに100℃に20時間
加熱した。生成物を濾別し、乾燥した。27.2m2/g比表面
積を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得
られた。
実施例4 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び1.2ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 5.7ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃で4時間撹拌し、1
リットル当たり1.2ミリモルの酒石酸及び3.70ミリモル
のくえん酸を添加してpH値を11.3に調節した。次いで撹
拌下において100℃に1時間以下、さらに100℃に20時間
加熱した。生成物を濾別、乾燥した。比表面積23.2m2/g
を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得ら
れた。
実施例5 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び3.6ミリモルのSnCl4・5H2Oを0.6リ
ットルの水に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物とし
て沈澱させた。こうして得られた沈澱物を60℃で3時間
撹拌し、1リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び2.
70ミリモルのくえん酸を添加してpH値を10.8に調節し
た。次いで撹拌下において100℃に1時間以内、さらに1
00℃に10時間加熱した。生成物を濾別、乾燥した。比表
面積23.0m2/gを有する無孔隙針状のレントゲン純正α−
Fe2O3が得られた。
実施例6 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.27モルのFe
(NO3・9H2O及び4.8ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 17.8ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃で4時間撹拌し、1
リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び2.80ミリモル
のくえん酸を添加してpH値を10.8に調節した。次いで撹
拌下において100℃に1時間以内、さらに100℃に20時間
加熱した。生成物を濾別、乾燥した。18.7m2/gの比表面
積を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3−Fe2
O3が得られた。
実施例7 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び2.4ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 11.4ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を濾別、乾燥した。27.0m2
/gの比表面積を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−
Fe2O3が得られた。
実施例8 合成樹脂被覆ガラス容器中において、0.21モルのFe
(NO3・9H2O及び6.0ミリモルのSnCl4・5H2O(Fe 1
モル当たりSn 11.4ミリモルに相当)を0.6リットルの水
に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物として沈澱させ
た。こうして得られた沈澱物を60℃で5時間撹拌し、1
リットル当たり0.90ミリモルの酒石酸及び3.40ミリモル
のくえん酸を添加してpH値を10.8に調節した。次いで撹
拌下において100℃に1時間以内、さらに100℃に20時間
加熱した。生成物を濾別、乾燥した。31.5m2/gの比表面
積を有する無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得
られた。
実施例9a 1.75モルのFe(NO3・9H2O及び0.02ミリモルのK2S
nO3・3H2O(Fe 1モル当たりSn 11.4ミリモルに相当)を
5.0リットルの水に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物
として沈澱させた。こうして得られた沈澱物を60℃で5
時間撹拌し、1リットル当たり0.90ミリモルのくえん酸
及び1.50ミリモルの1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホ
スホン酸添加してpH値を10.8に調節した。次いでオート
クレーブ中撹拌下において170℃に6時間加熱した。生
成物を濾別、乾燥した。比表面積を20.2m2/gを有する無
孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得られた。
実施例9b 0.025モルのFe(NO3・9H2O及び0.4ミリモルのSnC
l4・5H2O(Fe 1モル当たりSn 11.4ミリモルに相当)を
0.1リットルの水に溶解させ、60℃、pH値8.0で水酸化物
として沈澱させた。こうして得られた沈澱物を60℃で5
時間撹拌し、1リットル当たり0.90ミリモルのくえん酸
を及び1.50ミリモルの1−ヒドロキシエタン−1,1−ジ
ホスホン酸を添加してpH値を10.8に調節した。次いでオ
ートクレーブ中撹拌下において170℃に6時間加熱し
た。生成物を濾別、乾燥した。21.8m2/g比表面積を有す
る無孔隙針状のレントゲン純正α−Fe2O3が得られた。
実施例10 実施例7の生成物80gを公知の方法で0.6%PO4により
処理し、2.5%ステアリン酸を添加し、回転炉中、50Nl/
hの水素ガス流を50Nl/hの窒素ガスで希釈した雰囲気下
に450℃で30分間還元処理してマグネタイトとした。水
素ガス流は還元炉に給送する前に、40℃の水中を流過さ
せた。還元終結後、マグネタイト試料は同様の炉中にお
いて、280℃で30分間空気で酸化せしめられたγ−Fe2O3
になされた。生成物は28.7kA/mの保磁力を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー、フェザー ドイツ連邦共和国、6718、グリューンシ ュタット、コルゲンシュタイナー、ヴェ ーク、25 (72)発明者 エッケハルト、シュヴァプ ドイツ連邦共和国、6730、ノイシュタッ ト、ベルバルトシュタインシュトラー セ、4 (56)参考文献 特開 昭63−50326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01G 49/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄(III)イオンと錯塩を形成する物質の
    存在下に、アルカリ性懸濁液中において、80乃至250℃
    の温度で、鉄(III)塩から無デンドライト、無孔隙性
    の粉末α−Fe2O3を製造する方法において、30乃至70℃
    で、鉄(III)塩1モル当り10-3乃至4×10-2モルの濃
    度の錫塩の存在下に、6.0乃至8.0のpH値でアルカリを添
    加することにより、鉄(III)塩水溶液から水酸化錫含
    有水酸化鉄(III)を、1リットル当り0.6モルより少な
    い水酸化鉄(III)含有水性懸濁液として沈殿させ、こ
    の沈殿物を30乃至70℃で1乃至6時間後処理混合し、pH
    値8.5乃至12.0において、鉄(III)イオンと錯塩を形成
    する少なくとも1種類の物質の有効量を添加した後、80
    乃至250℃の温度に加熱することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】請求項(1)による方法であって、錯塩形
    成物質が、鉄(III)イオンとキレート錯塩を形成する
    有機化合物であることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求項(2)による方法であって、錯塩形
    成物質が、懸濁液1リットル当り10-2乃至10-3モルの濃
    度において、α−ヒドロキシカルボン酸及び有機燐酸か
    ら成る群から選択されることを特徴とする方法。
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